JP2001238435A - 電圧変換回路 - Google Patents

電圧変換回路

Info

Publication number
JP2001238435A
JP2001238435A JP2000049132A JP2000049132A JP2001238435A JP 2001238435 A JP2001238435 A JP 2001238435A JP 2000049132 A JP2000049132 A JP 2000049132A JP 2000049132 A JP2000049132 A JP 2000049132A JP 2001238435 A JP2001238435 A JP 2001238435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
voltage
clock
output
charge pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000049132A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Nakahara
明宏 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2000049132A priority Critical patent/JP2001238435A/ja
Priority to US09/785,737 priority patent/US6492862B2/en
Publication of JP2001238435A publication Critical patent/JP2001238435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/02Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac
    • H02M3/04Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/06Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using resistors or capacitors, e.g. potential divider
    • H02M3/07Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using resistors or capacitors, e.g. potential divider using capacitors charged and discharged alternately by semiconductor devices with control electrode, e.g. charge pumps

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧変換回路の部品数の削減と、昇圧電圧に
現れるリップル電圧の低減とを実現することにある。 【解決手段】非相補型のチャージポンプ回路4を有する
電圧変換回路に対し、チャージポンプ回路4へ伝達され
る第2のクロック信号φ2は、クロック供給回路21か
ら供給される第1のクロック信号を分周回路22により
分周して生成する。また、昇圧電圧VO1の分圧VO2
が基準電圧VR1より高くなったことが電圧検出回路1
で検出されると、分周回路22の状態をリセット回路2
3によってリセットする。一方、昇圧電圧VO1の分圧
VO2が基準電圧VR1より低くなることが検出される
と、直ちに第1のクロック信号の分周を始めるように動
作を行う。これにより、第2のクロック信号φ2のタイ
ミングは、常にチャージポンプ回路4の動作を昇圧動作
から始められるように制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電圧変換回路に関
し、リップル電圧低減機能を備えた電圧変換回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電圧変換回路としては、例えば特
開平8−212781号公報,特開平6−165482
号公報,特開昭63−018958号公報,特開昭63
−018959号公報あるいは特開平5−276737
号公報などで知られている。
【0003】これらに記載された電圧変換回路は、単一
の供給電源電圧から大きさが供給電源電圧より大きな正
または負の出力電圧を取り出したり、または単一の供給
電源電圧から大きさが供給電源電圧より小さな出力電圧
を取り出すために用いられている。
【0004】このような電圧変換回路をプリント基板上
に形成する場合、通常三端子レギュレータやコイルを用
いたスイッチングレギュレータが使用されるが、この三
端子レギュレータは出力段のトランジスタでの損失が大
きいという欠点を持ち、またスイッチングレギュレータ
は三端子レギュレータに比べれば損失は少ないが、コイ
ルを使用しているため装置が大型化してしまうという問
題がある。
【0005】そのために、最近では、電圧変換回路を半
導体集積回路上に形成する場合、半導体集積回路とその
製造工程上の整合性が良く、損失が少ないという利点を
持ったチャージポンプ型の電圧変換回路が用いられてい
る。
【0006】例えば、正の電圧を出力する電圧変換回路
は、RS−232C(インターフェース規格)ドライバ
/レシーバ用ICの電源回路部等に用いられ、また負の
電圧を出力する電圧変換回路は演算増幅器やコンパレー
タの低電位側の供給電源としての負電源回路部等に用い
られている。
【0007】これらの電圧変換回路は、いずれも電圧変
換部をスイッチと容量(キャパシタ)からなるスイッチ
トキャパシタ回路で形成しており、クロック発生部から
供給されるクロック信号で動作するように構成されてい
る。
【0008】また、これらの他に、特開平11−187
545号公報などの技術があるが、かかる公報に記載の
ものは、チャージポンプの出力電圧と電源電圧との差に
応じた電圧が基準電圧よりも上回ったか否かにより、昇
圧動作を停止したり、動作させたりする機能をもったも
のも知られている。
【0009】しかし、このような回路構成では、出力端
子に負荷を接続した場合、負荷が消費する電荷の影響に
よって出力端子に発生するリップル電圧の影響を小さく
抑えることはできない。
【0010】以下、従来の具体的な電圧変換回路につい
て、図面を参照して説明する。
【0011】図5は従来の一例を説明するための電圧変
換回路図である。図5に示すように、この電圧変換回路
は、昇圧出力VO1の分圧電圧VO2と基準電圧VR1
との大小を比較し、その結果を電圧検出信号φ1として
出力する電圧検出回路1と、この検出信号φ1に応じて
発振制御を行うことによりクロック信号φ2を出力する
クロック発振回路2aと、電圧検出回路1の検出信号φ
1によりクロック発振回路2から出力されるクロック信
号φ2をラッチするラッチ回路3と、このラッチ回路3
の出力により容量素子C1,C2の充電を行って昇圧出
力VO1を生成するチャージポンプ回路4aと、出力端
子に接続された補償容量CLとから構成されている。
【0012】これらの各回路において、電圧検出回路1
は、基準電圧VR1と昇圧出力VO1を分圧した分圧電
圧VO2とを比較する比較器11と、分圧電圧VO2を
作成するための抵抗R1,R2とからなっている。これ
ら抵抗R1,R2は昇圧出力VO1と接地電圧との間に
直列に接続され、その接続点が比較器11の非反転入力
(−側)へ接続され、基準電圧VR1が反転入力(+
側)に接続されている。この昇圧出力VO1を分圧した
分圧電圧VO2が基準電圧VR1よりも低ければ、比較
器11の出力である電圧検出信号φ1はハイレベルにな
り、逆に分圧電圧VO2が基準電圧VR1よりも高けれ
ば、ローレベルになる。
【0013】また、クロック発振回路2aは、基本的に
は縦続接続されたインバータI2〜I4からなるリング
オシレータを形成しており、終段インバータI4の出力
はNMOSおよびPMOSからなるトランスファーゲー
トTG1を介して初段インバータI2の入力へフィード
バックされている。尚、インバータI5,I6はクロッ
ク信号φ2を出力する出力バッファであり、TG1はト
ランスファーゲート、Q1はMOSスイッチ、I1はM
OSスイッチQ1を制御するインバータである。かかる
リングオシレータ内の各節点には、図示する如く、寄生
容量C3〜C5が存在しているので、各節点の信号遷移
動作は緩慢となる。したがって、クロック発振回路2a
としては、波形整形のためにバッファリングが必要とな
る。
【0014】このクロック発振回路2aにおいて、昇圧
出力VO1に基づく電圧検出信号φ1でオンオフ制御さ
れるトランスファーゲートTG1は、信号φ1がハイレ
ベルのときのみ導通してリングオシレータ回路に発振動
作を行わせ、その出力としてクロック信号φ2を生成す
る。一方、電圧検出信号φ1がローレベルのときは、イ
ンバータI1とトランジスタQ1とにより、インバータ
I2の入力節点N1をローレベルにクランプし、クロッ
ク信号φ2をハイレベルに固定する。一般的に、リング
オシレータ回路を停止させるときには、各節点(ノー
ド)のフローティングを防ぐため、この回路例の如く、
ローレベルまたはハイレベルに入出力節点を固定するこ
とにより実現している。
【0015】また、ラッチ回路3は、NMOSおよびP
MOSからなるトランスファーゲートTG2と、インバ
ータI14およびクロックドインバータI15,I16
とからなり、トランスファーゲートTG2は電圧検出回
路1の電圧検出信号φ1で制御される。この電圧検出信
号φ1がハイレベルのとき、つまり昇圧出力VO1に基
づく分圧電圧VO2が基準電圧VR1よりも低いときに
オンし、また信号φ1がローレベルのとき、つまり分圧
電圧VO2が基準電圧VR1よりも高いときにオフす
る。またラッチ回路3は、信号φ1がローレベルのと
き、つまりトランスファーゲートTG2がオフとなると
き、クロックドインバータI15,I16によって、オ
フ直前のクロック発振回路2aのクロック信号φ2をラ
ッチする。
【0016】さらに、チャージポンプ回路4aは、ラッ
チ回路3でラッチしたクロック発振回路2aからのクロ
ック信号φ2をインバータI7〜I9によって相補的な
内部クロック信号φ3,φ4に変換する。これらの内部
信号φ3,φ4は、容量素子C1,C2を各々充電する
ことにより、昇圧出力VO1を生成する。このチャージ
ポンプ回路4aは、内部クロック信号φ3,φ4の位相
が互に反転した回路、いわゆる相補型回路となってい
る。尚、MOSトランジスタQ2〜Q5は、各容量C
1,C2の充電電圧を昇圧出力VO1へ導出するための
バッファとして機能する回路である。
【0017】次に、上述した電圧変換回路の動作を説明
する。まず、昇圧出力VO1の負荷となる回路、例えば
オペアンプが昇圧電圧ラインに接続されて電力を消費す
ると、昇圧出力VO1は低下し、基準電圧VR1よりも
低くなる。すると、電圧検出信号φ1がハイレベルにな
るので、クロック発振回路2aは発振動作を行い、クロ
ック信号φ2を生成する。このクロック信号φ2が生成
されると、チャージポンプ回路4aが動作し、出力端子
に供給される昇圧出力VO1を昇圧させる。
【0018】また、出力端子の電圧VO1が基準電圧V
R1よりも高くなると、電圧検出回路1の電圧検出信号
φ1がローレベルとなるので、クロック発振回路2aは
発振を停止し、それによってチャージポンプ回路4aの
昇圧動作も停止させる。この結果、チャージポンプ回路
4aの昇圧出力VO1の上昇も停止する。つまり、出力
電圧VO1は基準電圧VR1を中心としたある程度の変
動幅(この変動幅をリップル電圧と呼ぶ)をもって、常
に高い電圧を維持することになる。
【0019】通常、昇圧出力VO1のリップル電圧はよ
り小さい方が望ましい。このリップル電圧対策の一つと
して、昇圧出力VO1を分圧した分圧電圧VO2が基準
電圧VR1より高くなると、電圧検出信号φ1がローレ
ベルになるので、そのときはできるだけ早くチャージポ
ンプ回路4aの動作を停止させる。また、負荷回路の電
流消費等によって昇圧出力VO1の分圧電圧VO2が基
準電圧VR1より低くなると、電圧検出信号φ1がハイ
レベルになるが、そのときはできるだけ早くチャージポ
ンプ回路4aの昇圧動作を始めさせることにより、昇圧
電圧VO1のリップル電圧を小さく抑えるようにしてい
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電圧変
換回路においては、以下のような問題がある。
【0021】その第1は、相補型のチャージポンプ回路
を用いるため、2つの容量を必要としていること、また
リップル電圧を小さく抑えるために、大きな容量値の素
子を使用せざれを得ないことから、チャージポンプ回路
に必要となる部品数が多くなるという問題がある。特
に、この容量を半導体基板上に内蔵するには面積が大き
すぎるため、外付けで対応することが多くなる。そのた
め、相補型のチャージポンプ回路による電圧変換回路を
構成するにあたって、外付け部品数が増加するだけでな
く、コストの面でも不利になる。
【0022】その第2は、相補型のチャージポンプ回路
に代えて、非相補型のチャージポンプ回路を用いたとき
には、リップル電圧が倍近く大きくなるという問題があ
る。この理由は、クロック発振回路の動作を停止すると
きに停止直前のクロック信号をラッチするため、次の発
振動作を開始するにあたり、非相補型のチャージポンプ
回路が必ず昇圧動作から動作するとは限らないためであ
る。
【0023】また、第3の問題は、基準電圧レベルが電
源電圧をもとに設定されているため、基準電圧レベルの
変動が直接昇圧出力の変動として現れることである。
【0024】さらに、第4の問題は、必ずクロック発振
回路を半導体基板上に内蔵する必要があり、チップ面
積,クロック信号の周波数の精度,消費電力の面で不利
となる欠点がある。その理由は、昇圧出力が基準電圧レ
ベルまで到達したときに、クロック発振回路の各節点ノ
ードのフローティングを防ぐため、ローレベルまたはハ
イレベルに入出力節点を固定するためである。
【0025】本発明の第1の目的は、部品数を少なくす
るとともに、リップル電圧を低減することのできる電圧
変換回路を提供することにある。
【0026】また、本発明の第2の目的は、基準電圧レ
ベルの変動が昇圧出力電圧の変動に現れない電圧変換回
路を提供することにある。
【0027】さらに、本発明の第3の目的は、クロック
供給回路を同じ半導体基板上に内蔵しなくても、リップ
ル電圧を低減できる電圧変換回路を提供することにあ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の電圧変換回路
は、昇圧電圧の基準電圧レベルに対する大小を検出する
検出手段と、この検出結果および第1のクロック信号に
応じて第2のクロック信号を生成するクロック生成手段
と、前記第2のクロック信号により前記昇圧電圧を生成
するチャージポンプ型の電圧変換手段と、前記クロック
生成手段の出力である前記第2のクロック信号を前記電
圧検出結果に応じて前記電圧変換手段への伝達を許可ま
たは禁止する伝達手段とを有して構成される。
【0029】また、本発明においては、前記クロック生
成手段から出力される前記第2のクロック信号が前記伝
達手段の状態を禁止から許可へ変化させたとき、前記電
圧変換手段の動作は前記昇圧電圧を昇圧するタイミング
から出力される。
【0030】更に、本発明においては、前記第1のクロ
ック信号は半導体基板上のクロック発振回路から生成さ
れる必要はなく、半導体基板の外部から供給されてもよ
く、また前記第2のクロック信号は前記第1のクロック
信号を分周回路により分周して得られる。
【0031】かかる電圧変換回路の作用においては、ク
ロック生成回路とチャージポンプ回路との間に、電圧検
出回路の検出結果に応じてオンオフ制御される伝達回路
を設けることにより、電圧検出結果に瞬時に反応してチ
ャージポンプ回路の動作のオンオフをコントロールす
る。
【0032】特に、昇圧電圧が基準電圧よりも高くなる
ことが電圧検出回路で検出されると、直ちに伝達回路を
オフとし、チャージポンプ回路へクロック生成回路から
出力される第2のクロック信号が伝わらないようにす
る。また、昇圧電圧が基準電圧よりも低くなることが検
出されると、直ちに伝達回路をオンとし、チャージポン
プ回路へ前記第2のクロック信号が伝わるようにする。
【0033】このチャージポンプ回路へ伝達される前記
第2のクロック信号は、半導体基板上または半導体基板
外に構成された発振回路から供給される第1のクロック
信号を分周回路によって分周することによって生成す
る。このとき、前記分周回路は昇圧電圧が基準電圧より
も高くなることが電圧検出回路で検出されると、分周回
路の状態をリセットし、昇圧電圧が基準電圧よりも低く
なることが検出されると、直ちに前記第1のクロック信
号の分周を始めるように動作を行うことで、前記第2の
クロック信号のタイミングが常にチャージポンプ回路の
動作を昇圧動作から始まるようにしている。
【0034】また、前記電圧検出回路の基準電圧は、電
源電圧および温度への依存性の少ない電源回路の出力に
よって設定することにより、基準電圧に対する出力電圧
の変動を小さくしている。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0036】図1は本発明の第1の実施の形態を説明す
るための電圧変換回路図である。図1に示すように、本
実施の形態は、電圧変換回路全体を同一の半導体基板上
に形成した例を示しているが、この電圧変換回路は個別
的な部品によって構成することも可能であり、その場合
には、回路ブロックの一部を別の半導体基板上に集積化
させることもできる。なお、前述した図5の従来例と同
等な部分は同一符号により示している。
【0037】図1において、本実施の形態における電圧
変換回路は、昇圧電圧VO1を分圧した分圧電圧VO2
のレベルと基準電圧VRのレベルの大小関係を検出する
電圧検出回路1と、この検出結果である電圧検出出力φ
1に応じて発振制御され、クロック信号φ2を出力する
クロック発振回路2と、電圧検出出力φ1に応じてクロ
ック信号φ2を伝達制御するための論理ゲート5と、論
理ゲート5の出力により容量C1の充電を行って出力端
子へ出力する昇圧電圧VO1を生成するチャージポンプ
回路4と、出力端子に接続された補償容量CLとから構
成される。
【0038】この電圧検出回路1は、基準電圧VR1と
分圧電圧VO2を比較する比較器11と、昇圧電圧VO
1より分圧電圧VO2を作成する抵抗R1,R2とから
なっている。抵抗R1,R2は昇圧電圧VO1と接地電
圧との間に直列に接続され、それらの接続点が比較器1
1の反転入力端子へ接続され且つ基準電圧VR1が非反
転入力端子に接続されている。なお、基準電圧VR1は
半導体基板上以外の外部からの安定な電源から供給する
ことが可能であり、好適には同一の半導体基板上に集積
化されたバンドギャップリファレンス回路等の安定化電
源から供給されることが望ましい。
【0039】また、クロック発振回路2は、基本的には
クロック供給回路21,分周回路22およびリセット回
路23から構成され、クロック供給回路21は基本的に
はリングオシレータ構造となっている。このリングオシ
レータは、縦続接続されたインバータI2〜I4からな
り、終段インバータI4の出力は初段インバータI2の
入力へフィードバックされている。なお、インバータI
5,I6は出力バッファである。かかるリングオシレー
タ内の各節点には図示するような寄生容量C3〜C5が
存在しているので、各節点の信号遷移動作は緩慢とな
る。このため、波形整形のためにバッファリングが必要
となる。
【0040】本実施の形態では、クロック供給回路21
は半導体基板上に内蔵されているが、この外にも例えば
水晶発振器等によって外部から供給されるように形成し
てもよい。
【0041】また、クロック発振回路2を形成している
分周回路22は、3つのフリップ・フロップ回路F1〜
F3を備えた8進同期カウンタ回路の例であり、各Dフ
リップ・フロップF1〜F3のクロック端子CKにクロ
ック供給回路21からのクロック信号が供給される。ま
た、フリップ・フロップ各段のデータ入力端子Dは、各
Dフリップ・フロップF1〜F3の反転出力端子Qある
いは非反転出力端子Qバーに論理回路を介してそれぞれ
フィードバックされる。リセット回路23は、外部回路
からのリセット信号Rおよび電圧検出回路1の検出出力
φ1の反転信号を入力するOR回路によって構成され、
その出力は分周回路22のDフリップ・フロップ群F1
〜F3のリセット端子Rに供給される。
【0042】また、伝達回路5は、電圧検出回路1の検
出出力φ1の反転信号とクロック発振回路2の出力であ
るクロック信号φ2を入力するOR回路によって構成さ
れ、その出力はチャージポンプ回路4に供給される。
【0043】チャージポンプ回路4は、電源電圧VDD
と接地電圧の間に、MOSトランジスタで形成した第
1,2のスイッチS1,S2が直列に接続され、それら
のスイッチS1,S2の接続点に容量C1の一端を接続
する。また、電源電圧VDDと容量C1の他端の間にダ
イオードD1を接続し、容量C1の他端と昇圧電圧を出
力する出力端子VO1との間にダイオードD2を接続す
る。なお、これらダイオードD1,D2はスイッチS
1,S2と同様に第3,第4のMOSスイッチで形成す
ることもできる。また、このチャージポンプ回路4は、
インバータI41〜I44を有し、クロック信号φ2を
時間的に重なりのないクロック信号φ3,φ4に変換
し、各スイッチS1,S2への駆動信号とする。なお、
時間的に重なりを無くしているのは、通常行われている
スイッチS1,S2の貫通電流を防止するためである。
【0044】本実施の形態では、非相補型チャージポン
プ回路4の一例を示すもので,図5の従来例の相補型の
チャージポンプ回路と比較すると、容量が1つ少なくて
済む。また、本実施の形態においては、スイッチS1,
S2およびダイオードD1,D2にMOSトランジスタ
を用いたが、必ずしもこれらに限定される必要はなく、
同様のスイッチング機能を持つ素子、例えばバイポーラ
トランジスタやDMOSトランジスタ等の種々のトラン
ジスタに置き換えることは可能である。
【0045】本実施の形態は,2相クロック信号により
昇圧動作を行うチャージポンプ回路を有する電圧変換回
路について説明したが、多相クロック信号によって昇圧
動作を行うチャージポンプ回路に対して多相クロック信
号を供給するクロック発振回路にも容易に拡張すること
ができる。また、本実施の形態では、正の昇圧電圧を生
成する非相補型のチャージポンプ回路を有する電圧変換
回路について説明したが、負の昇圧電圧または正の降圧
電圧を生成する種々のチャージポンプに適用しても同様
に実現することができる。
【0046】次に、上述した電圧変換回路の概略動作に
ついて説明する。
【0047】まず電源投入時に、リセット回路23は、
例えば同じ半導体基板上に構成されたパワーオンリセッ
ト回路や電源監視回路等の回路からのリセット信号Rを
受け取ると、分周回路22のフリップ・フロップF1〜
F3の状態を初期化する。
【0048】ここで、分圧電圧VO2が基準電圧VR1
よりも低ければ、電圧検出回路1の検出出力φ1はハイ
レベルになり、逆にVO2がVR1よりも高ければ、検
出出力φ1はローレベルになる。このように、分圧電圧
VO2が基準電圧VR1よりも低いとき、リセット回路
23はローレベルを出力するので、分周回路22のリセ
ット状態を解除すると共に、伝達回路としての論理ゲー
ト5はチャージポンプ回路4へクロック信号φ2を供給
することを許可する。このとき、分周回路22のカウン
タ回路は、クロック供給回路21によって生成される第
1のクロック信号の周期を8倍に分周し、チャージポン
プ回路4へクロック信号φ2の供給を始める。
【0049】一方、チャージポンプ回路4は、インバー
タI41〜I44によりクロック信号φ2を時間的に重
なりのないクロック信号φ3,φ4に変換し、スイッチ
S1,S2へクロック信号φ3,φ4を供給する。これ
らのクロック信号φ3(φ4)がハイレベルのタイミン
グでは、スイッチS1がオフ、スイッチS2がオンとな
る。このとき、出力端子VO1には、電源電圧VDDよ
りダイオードD1,D2による電圧降下分下った電圧が
出力されるとともに、容量C1はダイオードD1を介し
電源電圧VDDに充電される。次に、クロック信号φ3
(φ4)がローレベルのタイミングでは、スイッチS1
がオン、スイッチS2がオフとなる。このとき、容量C
1と電源電圧VDDが直列に接続され、これにより補償
容量CLが電源電圧VDD以上に充電されると共に、昇
圧電圧VO1は電源電圧以上の電圧を出力する。
【0050】このように、チャージポンプ回路4が昇圧
動作を行い、分圧電圧VO2が基準電圧VR1よりも高
く、つまり検出出力φ1がローレベルとなると、リセッ
ト回路23はハイレベルを出力し、分周回路22の状態
をリセットすると共に、伝達回路である論理ゲート5も
ハイレベルを出力するので、チャージポンプ回路4へク
ロック信号φ2を供給することを禁止する。
【0051】上述した動作により、昇圧電圧VO1は基
準電圧VR1を基準とし、電源電圧VDDの1倍から2
倍の間の中間電圧を出力することができる。
【0052】本実施の形態では、電源電圧VDDおよび
温度に対する依存性の少ないバンドギャップリファレン
ス回路の出力電圧を用いて基準電圧VR1を構成してい
るため、電源電圧変動による昇圧電圧VO1の変動は小
さい。
【0053】以上の動作を要約して述べると、昇圧電圧
ラインに接続され、この電圧VO1の負荷、例えばオペ
アンプが電力を消費すると、昇圧電圧VO1,分圧電圧
VO2は低下し、基準電圧レベルVR1より低くなる。
すると、クロク発振回路2の発振を制御する電圧検出出
力φ1がハイレベルになり、クロック発振回路2により
クロック信号φ2が生成される。これにより、チャージ
ポンプ回路4が動作して昇圧出力VO1を昇圧する。ま
た、分圧電圧VO2が基準電圧VR1より高くなると、
検出出力φ1がローレベルとなり、分周回路22はリセ
ット状態に固定され、チャージポンプ回路4の昇圧動作
も停止する。したがって、昇圧電圧VO1の上昇が停止
する。つまり、出力電圧VO1は基準電圧VR1を中心
としたある程度の変動幅(この変動幅をリップル電圧と
呼ぶ)をもって、常に高い電圧を維持することになるの
である。
【0054】前述したように、従来の相補型のチャージ
ポンプ回路では、チャージポンプ回路へ供給されるクロ
ック信号がハイレベルであってもローレベルであって
も、必ず昇圧動作から動作が始まっていたのに対し、本
実施の形態では、非相補型のチャージポンプ回路4を用
いることにより、内部クロック信号φ3がローレベル、
φ4もローレベルのタイミングのときだけ、昇圧電圧V
O1を昇圧する。
【0055】要するに、本実施の形態におけるクロック
発振回路2は、分圧電圧VO2が基準電圧VR1より高
くなると、分周回路22はリセット状態に固定され、分
圧電圧VO2が基準電圧VR1より低くなると、チャー
ジポンプ回路4は必ず昇圧電圧VO1を昇圧する動作か
ら始まる。したがって、分圧電圧VO2が基準電圧VR
1より高くなり、チャージポンプ回路4へのクロック信
号φ2の供給が禁止されたときに、クロック供給回路2
1は発振状態のままでよい。このように、本実施の形態
では、非相補型のチャージポンプ回路4に対してクロッ
ク信号を供給することにより、昇圧電圧に現れるリップ
ル電圧を低減している。
【0056】次に、上述した電圧変換回路の各種信号に
基く詳細な回路動作について、図2を参照し説明する。
【0057】図2は図1における各種信号のタイミング
図である。図2に示すように、電源投入後、時刻t1ま
では、出力端子に出力される電圧VO1が目標出力電圧
まで昇圧されていないため、電圧検出出力φ1はハイレ
ベルである。したがって、分周回路22はクロック供給
回路21の出力をカウントし、クロック信号φ2を生成
する。この分周回路22は、3ビットのカウンタで構成
した場合、クロック供給回路21の出力(パルス)を4
個カウントしたときに、半周期となるクロック信号が生
成される。また、比較器11から出力される電圧検出出
力φ1がハイレベルであるので、論理ゲート5はチャー
ジポンプ回路4に対しクロック信号φ2を伝達可能な状
態とする。この結果、チャージポンプ回路4はクロック
信号φ2にしたがって昇圧動作を行う。なお、比較器1
1の出力から比較器11の入力までの回路、特にチャー
ジポンプ回路4の動作遅延のため、時刻t1において、
出力VO1が目標出力電圧(すなわち、基準電圧VR
1)に到達しても、直ちに比較器11の出力φ1は反転
できない。
【0058】このような回路遅延分が経過した時刻t2
において、比較器11の出力φ1が反転してロウレベル
となると、チャージポンプ回路4に対するクロック信号
φ2の供給を停止するとともに、分周回路22の状態を
リセットする。この結果、次にチャージポンプ回路4が
動作するときには、クロック信号φ2がロウレベル、す
なわち内部クロックφ3によりスイッチS1を動作させ
るので、出力VO1は昇圧の状態から動作を始める。
【0059】ついで、時刻t3において、出力端子に接
続された負荷(図示省略)から負荷電流が引張られる。
この負荷電流によって、容量CLに蓄積されていた電荷
が消去されるので、出力電圧VO1は低下する。
【0060】さらに、時刻t4において、出力電圧VO
1は目標出力電圧(基準電圧VR1)よりも小さくなる
が、回路遅延により比較器11の出力φ1は即座には反
転できない。ようやく、時刻t5において、出力φ1が
ロウからハイレベルに立ち上がる。これにより、論理ゲ
ート5はチャージポンプ回路4にクロック信号φ2の伝
達を可能にする。しかし、分周回路22は、クロック供
給回路21の出力をカウント中であるため、クロック信
号φ2はロウレベルを出力している。したがって、論理
ゲート5は検出出力φ1の反転信号(ロウレベル)をチ
ャージポンプ回路4に供給する。すなわち、検出出力φ
1の反転信号はロウレベルであるため、チャージポンプ
回路4は昇圧動作を行う。
【0061】ついで、時刻t6において、出力電圧VO
1(分圧電圧VO2)は基準電圧VR1である目標出力
電圧よりも大きくなる。この後、回路遅延のため、実際
には時刻t7において、比較器11の検出出力φ1は反
転する。
【0062】以下、負荷電流が流れている間は、上述し
た動作を繰返す。
【0063】要するに、負荷電流が流れていないとき
は、チャージポンプ回路4に一定周波数のクロック信号
φ2が供給され、また負荷電流が流れるときは、チャー
ジポンプ回路4に負荷電流の大きさによってその周波数
(その周波数はクロック信号φ2の周波数よりも高い)
を決める電圧検出出力φ1が供給される。
【0064】図3は本発明の第2の実施の形態を説明す
るための電圧変換回路図である。図3に示すように、本
実施の形態は、前述した図1における実施の形態と比較
して異なる点は、クロック供給回路21が同一の半導体
基板上にないことである。
【0065】本実施の形態におけるクロック供給回路2
1は、例えば外部に構成された水晶発振器からクロック
信号を供給されている。図1で説明したように、昇圧電
圧VO1の分圧電圧VO2が基準電圧VR1より高くな
り、チャージポンプ回路4へのクロック信号φ2の供給
が禁止されたときに、クロック供給回路21は発振状態
のままでよい。そのため、分周回路22へ供給されるク
ロック信号は、半導体基板外部に構成された水晶発振器
から供給されても構わないことになる。
【0066】その他の回路および動作については、まっ
たく同様であるため、説明を省略する。図4は本発明の
第3の実施の形態を説明するための電圧変換回路図であ
る。図4に示すように、本実施の形態は、負の昇圧電圧
を生成するチャージポンプ回路によって構成される例で
あり、昇圧電圧VO1の分圧電圧VO2と基準レベルV
R1との大小を検出する電圧検出回路1と、この検出結
果φ1に応じて発振制御されるクロッククロック発振回
路2と、クロック信号φ2により容量の充電を行って昇
圧電圧VO1を生成するチャージポンプ回路4と、検出
結果φ1に応じてクロック信号φ2のチャージポンプ回
路4への伝達を制御する伝達回路としての論理ゲート5
と、補償容量CLとからなっている。
【0067】この実施の形態における電圧検出回路1
は、比較器11と、基準電圧VR1,VR2と、演算増
幅器12と、小圧電圧VO1を分圧するための抵抗R1
〜R4とから形成される。抵抗R1,R2は、演算増幅
器12の出力と接地との間に直列に接続され且つその接
続点が比較器11の反転入力端子へ接続される。また、
基準電圧VR2は演算増幅器12の非反転入力端子に接
続され、演算増幅器12の出力および昇圧電圧VO1間
に直列に接続される抵抗R3,R4の接続点が反転入力
端子に接続される。この演算増幅器12の非反転入力端
子に接続される基準電圧VR2は、半導体基板上以外の
外部からの安定な電源から供給することが可能である
が、好適には同一の半導体基板上に集積化されたバンド
ギャップリファレンス回路等の安定化電源から供給され
ることが望ましい。
【0068】また、クロック発振回路2は、クロック供
給回路21,分周回路22およびリセット回路23から
なるが、それらの構成および動作については、前述した
第1の実施の形態と比較して、リセット回路23の検出
結果φ1入力を反転させていない点が異なるだけであ
り、その他は同様であるので、説明は省略する。また、
伝達回路としての論理ゲート5も、電圧検出回路1の検
出結果φ1とクロック発振回路2の出力であるクロック
信号φ2を入力とするOR回路によって構成され、検出
結果φ1を反転させていない点が、リセット回路23と
同様に異なっている。
【0069】一方、チャージポンプ回路4は、インバー
タI41〜I44と、電源電圧VDDと接地電圧の間に
直列に接続された第1,2のスイッチS1,S2と、こ
れら第1,2のスイッチS1,S2の接続点に一端を接
続した容量C1と、容量C1の他端と接地間および容量
C1の他端と出力端子VO1間にそれぞれ接続したダイ
オードD1,D2とを備えている。このチャージポンプ
回路4が、前述した第1の実施の形態と比較して異なる
点は、ダイオードD1,D2の接続位置にあり、その他
は同様である。なお、これらのダイオードD1,D2
も、第1の実施の形態と同様に、スイッチS1,S2と
同様のMOSトランジスタを用いて構成することもでき
る。
【0070】次に、上述した電圧変換回路の動作につい
て説明する。
【0071】まず、電源投入時に、例えば同じ半導体基
板上に構成されたパワーオンリセット回路や電源監視回
路等の回路からのリセット信号Rを受信すると、リセッ
ト回路23は分周回路22の各Dフリップ・フロップか
らなるカウンタ回路(図1参照)の状態を初期化する。
【0072】ここで、昇圧電圧VO1の分圧電圧VO2
が基準電圧VR1よりも低ければ、電圧検出回路1の検
出結果φ1はハイレベルとなり、逆に電圧VO2が基準
電圧VR1よりも高ければ、検出結果φ1はローレベル
になる。この検出結果φ1がローレベルのとき、リセッ
ト回路23はローレベルを出力し、分周回路22のリセ
ット状態を解除すると共に、伝達回路としての論理ゲー
ト5がチャージポンプ回路4へクロック信号φ2を供給
することを許可する。このとき、分周回路22のカウン
タ回路は、クロック供給回路21によって生成される第
1のクロック信号の周期を8倍に分周し、チャージポン
プ回路4へクロック信号φ2の供給を始める。
【0073】一方、チャージポンプ回路4は、インバー
タI41〜I44によりクロック信号φ2を時間的に重
なりのないクロック信号φ3,φ4に変換し、スイッチ
S1,S2へ内部クロック信号φ3,φ4を供給する。
これらクロック信号φ3,φ4がローレベルのタイミン
グでは、スイッチS1がオンし、スイッチS2がオフと
なる。このとき、容量C1が電源電圧VDDに充電され
る。次に、クロック信号φ3,φ4がハイレベルのタイ
ミングでは、スイッチS1がオフし、スイッチS2がオ
ンとなり、補償容量CLが−VDD以下に充電されるど
で、出力端子の昇圧電圧VO1は−VDD以下の電圧を
出力する。
【0074】このチャージポンプ回路4が昇圧動作を行
い、分圧電圧VO2が基準電圧VR1よりも低い、つま
り検出結果φ1がハイレベルとなると、リセット回路2
3はハイレベルを出力し、分周回路22の状態をリセッ
トすると共に、論理ゲート5がチャージポンプ回路4へ
クロック信号φ2を供給することを禁止する。
【0075】かかる動作により、昇圧電圧VO1は基準
電圧VR1を基準とした電源電圧の1倍の間の負の中間
電圧を出力することができる。
【0076】本実施の形態では、電源電圧および温度に
対する依存性の少ないバンドギャップリファレンス回路
の出力電圧を用いて、基準電圧VR1,VR2を構成し
ているため、電源電圧変動による昇圧電圧VO1の変動
は小さい。
【0077】また、上述した第3の実施の形態を変更
し、クロック供給回路21を同一の半導体基板上に形成
するのではなく、前述した図2の第2の実施の形態と同
様に、例えば外部に構成された水晶発振器からクロック
信号を供給するようにしてもよい。
【0078】上述した各実施の形態の具体的な実施例と
して、容量C1,補償容量CLをそれぞれ4.7μFと
し、チャージポンプ回路4に供給されるクロック信号の
発振周波数を500kHzとしたとき、本発明の実施の
形態における電圧変換回路は、部品数を削減するととも
に、昇圧電圧VO1の変動が約±25mVとすることが
でき、従来の回路と比較しても低く抑えることができ
る。
【0079】以上,本発明の具体的実施の形態について
説明したが、本発明はこれら具体例にのみ限定されるも
のではなく、本発明の技術的範囲を逸脱することなしに
種々の変形が可能であることは勿論である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電圧変換
回路は、非相補型のチャージポンプ回路を用いることに
より、部品数が少なくできるという効果がある。
【0081】また、本発明は、昇圧電圧が基準電圧より
も低くなることが電圧検出回路で検出されると、必ず昇
圧動作から動作するクロック信号を生成することによ
り、非相補型のチャージポンプ回路を用いてもリップル
電圧を小さくできるという効果がある。
【0082】また、本発明は、基準電圧レベルを電源電
圧および温度依存性の少ないバンドギャップリファレン
ス回路の出力により設定することにより、基準電圧レベ
ルが変動しも昇圧電圧の変動として現れる影響を小さく
できるという効果がある。
【0083】さらに、本発明は、昇圧電圧が基準電圧よ
りも高くなることが電圧検出回路で検出されたときにク
ロック発振回路の各節点の状態を固定にしなくても、昇
圧電圧が基準電圧よりも低くなることが電圧検出回路で
検出されると、必ず昇圧動作から動作するクロック信号
を生成することにより、クロック供給回路(リングオシ
レータ)を半導体基板上に内蔵しなくても済むので、チ
ップ面積を削減でき、電源電圧や温度に対するクロック
信号の周波数の精度を良くするとともに、消費電力も少
なくすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための電
圧変換回路図である。
【図2】図1における各種信号のタイミング図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するための電
圧変換回路図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を説明するための電
圧変換回路図である。
【図5】従来一例を説明するための電圧変換回路図であ
る。
【符号の説明】
1 電圧検出回路 2 クロック発振回路 4 チャージポンプ回路 5 論理ゲート 11 比較器 12 演算増幅器 21 クロック供給回路 22 分周回路 23 リセット回路 VR1,VR2 基準電圧 I2〜I6,I41〜I44 インバータ F1〜F3 フリップ・フロップ S1,S2 MOSスイッチ D1,D2 ダイオード VO1 出力電圧(出力端子) VO2 分圧電圧 φ1 検出信号 φ2 クロック信号 φ3,φ4 スイッチ制御信号 R リセット端子 CK クロック端子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力端子に得られた昇圧電圧の所定基準
    電圧に対する大小を検出する電圧検出手段と、クロック
    発振手段と、前記クロック発振手段の出力クロックによ
    り容量の充電を行って前記昇圧電圧を生成するチャージ
    ポンプ手段と、前記電圧検出手段の検出結果に応じ、前
    記クロック発振手段からの前記出力クロックを前記チャ
    ージポンプ手段へ伝達するか否かを制御する伝達制御手
    段とを有することを特徴とする電圧変換回路。
  2. 【請求項2】 前記伝達制御手段は、前記クロック発振
    手段の前記出力クロックおよび前記電圧検出手段の前記
    検出結果のオア論理をとる論理ゲートで形成した請求項
    1記載の電圧変換回路。
  3. 【請求項3】 出力端子に得られた昇圧電圧を分圧した
    分圧電圧と所定の基準電圧とを比較してその大小関係を
    検出する電圧検出回路と、クロック供給回路と,前記ク
    ロック供給回路の出力を分周する分周回路と,前記分周
    回路をリセットするリセット回路とを備えたクロック発
    振回路と、前記クロック発振回路のクロック出力および
    前記電圧検出回路の検出出力の論理をとる論理ゲート回
    路と、1つの容量素子とその充放電手段を備え、前記論
    理ゲート回路の出力に基いて前記容量素子の充電を行う
    ことにより前記昇圧電圧を生成するチャージポンプ回路
    とを有し、前記電圧検出回路の検出結果に応じて前記ク
    ロック発振回路を制御することにより、前記クロック発
    振回路からのクロック信号を前記論理ゲート回路を介し
    前記チャージポンプ回路へ供給することを特徴とする電
    圧変換回路。
  4. 【請求項4】 前記クロック供給回路は、直列に且つリ
    ング状に接続した奇数個のインバータと、前記奇数個の
    インバータの各接続点および接地間にそれぞれ形成され
    る寄生容量と、前記奇数個のインバータの最終段に直列
    に接続した1個以上のインバータとで形成した請求項3
    記載の電圧変換回路。
  5. 【請求項5】 前記分周回路は、前記クロック供給回路
    の出力クロックを計数する縦続接続された複数個のフリ
    ップ・フロップを備え、それぞれ前記リセット回路の出
    力によってリセットされる請求項3記載の電圧変換回
    路。
  6. 【請求項6】 前記リセット回路は、外部リセット端子
    からのリセット信号および前記電圧検出回路の出力のい
    ずれかにより前記分周回路の状態をリセットする請求項
    3記載の電圧変換回路。
  7. 【請求項7】 前記チャージポンプ回路は、非相補型の
    チャージポンプ回路である請求項3記載の電圧変換回
    路。
  8. 【請求項8】 前記電圧検出回路は、比較器と抵抗から
    形成し、前記比較器に供給される前記所定の基準電圧を
    バンドギャップリファレンス回路の出力電圧から供給す
    る請求項3記載の電圧変換回路。
  9. 【請求項9】 前記電圧検出回路は、比較器と抵抗と演
    算増幅器から形成し、前記比較器および前記演算増幅器
    の各基準電圧をバンドギャップリファレンス回路の出力
    電圧から供給する請求項3記載の電圧変換回路。
  10. 【請求項10】 前記クロック供給回路は、半導体集積
    回路の外部に形成され、外部端子を介してクロックを供
    給される請求項3記載の電圧変換回路。
  11. 【請求項11】 前記電圧検出回路と前記論理ゲートお
    よび前記チャージポンプ回路を1つの半導体基板上に形
    成し、前記クロック発振回路を前記1つの半導体基板の
    外部に形成した請求項3記載の電圧変換回路。
JP2000049132A 2000-02-25 2000-02-25 電圧変換回路 Pending JP2001238435A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000049132A JP2001238435A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 電圧変換回路
US09/785,737 US6492862B2 (en) 2000-02-25 2001-02-16 Charge pump type voltage conversion circuit having small ripple voltage components

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000049132A JP2001238435A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 電圧変換回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001238435A true JP2001238435A (ja) 2001-08-31

Family

ID=18571115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000049132A Pending JP2001238435A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 電圧変換回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6492862B2 (ja)
JP (1) JP2001238435A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004030191A1 (ja) * 2002-09-27 2004-04-08 Hitachi, Ltd. 半導体集積回路装置
JP2009232581A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Renesas Technology Corp チャージポンプ回路
JP2010119292A (ja) * 2003-09-08 2010-05-27 Peregrine Semiconductor Corp チャージポンプ装置及び出力電源生成方法
JP2010252529A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Toppan Printing Co Ltd パルス昇圧回路と出力電圧コントロール回路

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6448823B1 (en) * 1999-11-30 2002-09-10 Xilinx, Inc. Tunable circuit for detection of negative voltages
JP3872927B2 (ja) * 2000-03-22 2007-01-24 株式会社東芝 昇圧回路
JP2002091604A (ja) * 2000-09-19 2002-03-29 Mitsubishi Electric Corp クロック発生回路
KR100394757B1 (ko) * 2000-09-21 2003-08-14 가부시끼가이샤 도시바 반도체 장치
US6611166B2 (en) * 2000-11-16 2003-08-26 Sipex Corporation Charge pump load determination circuit
DE60238041D1 (de) * 2001-03-13 2010-12-02 Ecchandes Inc Visuelle einrichtung, verriegelnder zähler und bildsensor
US7002381B1 (en) * 2001-12-11 2006-02-21 Advanced Micro Devices, Inc. Switched-capacitor controller to control the rise times of on-chip generated high voltages
KR100474196B1 (ko) * 2002-07-18 2005-03-10 주식회사 하이닉스반도체 클램프 회로 및 이를 이용한 부스팅 회로
DE10351050A1 (de) * 2003-10-31 2005-06-09 Infineon Technologies Ag Integrierter Ladungspumpen-Spannungswandler
JP4040575B2 (ja) 2003-12-19 2008-01-30 三菱電機株式会社 電圧発生回路
JP4425727B2 (ja) * 2004-02-27 2010-03-03 Necエレクトロニクス株式会社 電源回路
KR100604657B1 (ko) * 2004-05-06 2006-07-25 주식회사 하이닉스반도체 최적화된 내부전압을 공급할 수 있는 전원공급회로를구비하는 반도체 메모리 장치
JP2006148189A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Seiko Epson Corp 発振装置及び発振方法
TWI277276B (en) * 2004-12-24 2007-03-21 Advanced Analog Technology Inc DC-to-DC step-up converter and conversion method thereof
CN100438287C (zh) * 2005-01-31 2008-11-26 台湾类比科技股份有限公司 直流对直流升压转换装置及方法
JP4728777B2 (ja) * 2005-11-02 2011-07-20 株式会社東芝 電源回路
US20070284609A1 (en) * 2006-06-12 2007-12-13 Boon-Aik Ang Method and apparatus for drain pump power conservation
KR100792370B1 (ko) * 2006-06-29 2008-01-09 주식회사 하이닉스반도체 내부전압 발생 장치
US20080129271A1 (en) * 2006-12-04 2008-06-05 International Business Machines Corporation Low Voltage Reference System
KR100897300B1 (ko) * 2008-03-11 2009-05-14 주식회사 하이닉스반도체 반도체 메모리 장치의 펌핑 전압 생성 회로
US8068356B2 (en) * 2008-05-28 2011-11-29 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Low power one-shot boost circuit
US20100001788A1 (en) * 2008-07-06 2010-01-07 Barth Jr John E System to evaluate charge pump outputs and associated methods
US8013666B1 (en) 2009-07-31 2011-09-06 Altera Corporation Low ripple charge pump
US8120411B1 (en) 2009-07-31 2012-02-21 Altera Corporation Charge pump with ramp rate control
US8093941B2 (en) * 2009-10-15 2012-01-10 Texas Instruments Incorporated Systems and devices for dynamically scaled charge pumping
US8008964B1 (en) * 2010-03-12 2011-08-30 Freescale Semiconductor, Inc. Variable input voltage charge pump
US8111107B2 (en) * 2010-07-07 2012-02-07 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Charge pump control scheme
US8653883B2 (en) * 2012-05-15 2014-02-18 Nanya Technology Corporation Voltage doubler and oscillating control signal generator thereof
US8816732B2 (en) * 2012-06-22 2014-08-26 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Capactive load PLL with calibration loop
US9673696B2 (en) * 2013-03-13 2017-06-06 Analog Devices Technology Ultra low-voltage circuit and method for nanopower boost regulator
CN105843325B (zh) * 2016-03-21 2019-02-22 南京天易合芯电子有限公司 一种适用于soc的实时时钟控制系统
US11361800B2 (en) * 2017-08-04 2022-06-14 RACYICS GmbH Method for characterization of standard cells with adaptive body biasing
US11144081B2 (en) * 2019-10-14 2021-10-12 Himax Technologies Limited Bandgap voltage generating apparatus and operation method thereof
US11557964B2 (en) * 2020-06-01 2023-01-17 Qualcomm Incorporated High-efficiency low-ripple burst mode for a charge pump
US11489441B2 (en) * 2020-06-02 2022-11-01 Texas Instruments Incorporated Reference voltage generation circuits and related methods

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6318959A (ja) 1986-07-11 1988-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 正電圧−負電圧変換回路
JPS6318958A (ja) 1986-07-11 1988-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 正電圧−負電圧変換回路
KR910004737B1 (ko) * 1988-12-19 1991-07-10 삼성전자 주식회사 백바이어스전압 발생회로
JP2783044B2 (ja) 1992-03-23 1998-08-06 日本電気株式会社 昇圧回路
JPH0828965B2 (ja) 1992-09-02 1996-03-21 日本電気株式会社 電圧変換回路
JP3129131B2 (ja) 1995-02-01 2001-01-29 日本電気株式会社 昇圧回路
JP2917914B2 (ja) * 1996-05-17 1999-07-12 日本電気株式会社 昇圧回路
JPH11187645A (ja) 1997-12-18 1999-07-09 Yazaki Corp 昇圧回路
JP3357589B2 (ja) 1997-12-22 2002-12-16 矢崎総業株式会社 電気接続箱
US6278316B1 (en) * 1998-07-30 2001-08-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Pump circuit with reset circuitry
JP2001126478A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004030191A1 (ja) * 2002-09-27 2004-04-08 Hitachi, Ltd. 半導体集積回路装置
JP2010119292A (ja) * 2003-09-08 2010-05-27 Peregrine Semiconductor Corp チャージポンプ装置及び出力電源生成方法
JP2009232581A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Renesas Technology Corp チャージポンプ回路
JP2010252529A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Toppan Printing Co Ltd パルス昇圧回路と出力電圧コントロール回路

Also Published As

Publication number Publication date
US6492862B2 (en) 2002-12-10
US20010017566A1 (en) 2001-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001238435A (ja) 電圧変換回路
US8248154B2 (en) Charge pump circuit
JP4425727B2 (ja) 電源回路
US20100321121A1 (en) Flexible low current oscillator for multiphase operations
JP2005198484A (ja) 電源装置、及びそれを用いた携帯機器
US11245360B2 (en) Oscillator circuit, chip and electronic device
KR100244465B1 (ko) 동기식 승압전압 발생기
US20220302817A1 (en) Power supply circuit and semiconductor integrated circuit
JP3721360B2 (ja) 周期的な信号を生成するための電気回路
US6667662B2 (en) Oscillator circuit of internal power generator circuit and control method thereof
US20110025381A1 (en) Multi-phase clock divider circuit
JP3688689B2 (ja) Dc−dcコンバータ
US8264266B2 (en) Clock with regulated duty cycle and frequency
JP2006025241A (ja) 電圧レベル変換回路
CN112350723B (zh) 用于检测环路振荡器锁定的电路
WO2022045106A1 (ja) コンパレータ、発振器、及び、電力変換器
JP2800741B2 (ja) 電源回路
US7595618B2 (en) DC voltage converter with a detector circuit configured to distinguish between operating modes
JP2757827B2 (ja) マイクロコンピュータ
JP4241317B2 (ja) 発振回路
JPH09172371A (ja) Pll回路に設けたチャージポンプの制御方法及びpll回路
JP3964652B2 (ja) 水晶発振装置
CN118174655A (zh) 相移时钟发生器
JP5338445B2 (ja) パルス昇圧回路と出力電圧コントロール回路
JPH019269Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030128