JP5338445B2 - パルス昇圧回路と出力電圧コントロール回路 - Google Patents
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Description
近年のLSIにおいては、そのLSI内部回路の電源において3V、5V、10V、20Vというような複数の電源電圧が要求され、かつ、LSIに外部から供給されている電源電圧に比べて、高い電圧が必要になることが多い。従来、このような複数の電源電圧が要求される場合には、LSI外部において複数の電源電圧を生成してLSIに供給するようにしていた。しかし、最近は、LSIに供給される電源電圧を単一の電源電圧とする傾向があり、必要とされる複数の電源電圧は、LSI外部から入力される単一の電源電圧に基づいてLSI内部において生成することが要求されている。
また、持ち運んで利用するモバイル用途に適用される装置では、装置の電源はバッテリー駆動される構成が一般的であり、バッテリーと組み合わせた状態で装置の小型・軽量化が要求される。そのため、バッテリー駆動される電源についても、電源電圧を低電圧化させる要求が強くなっている。
第1の方法として、パルス昇圧回路の構成を分割して出力電力を分散させる方法がある。
例えば、図8に示すパルス昇圧回路200のように1つにまとめた構成とするのに対して、パルス昇圧回路301から303のように複数に分割したパルス昇圧回路300とする構成が考えられる。この方法では、分割されたパルス昇圧回路301のようにパルス昇圧回路1構成当たりの負荷電流を低減することができ、分割した個々のパルス昇圧回路あたりのリップル電圧を低減させることができる。しかし、パルス昇圧回路の分割数を多くすると広い実装面積が必要とされるパルス昇圧回路を同一のLSI内にいくつも配置することになる。そのため、LSIのレイアウト面積が増加したり、レイアウト上にデッドスペースが多く発生したりするためにLSIのコストアップを招いてしまう。
しかしながら、パルス昇圧回路が動作することにより発生する電圧変動のタイミングを分散させているにすぎず、発生する電圧変動量を根本的に低減させているのではないという問題がある。
図10は、従来のパルス昇圧回路の構成例を示すブロック図である。
この図には、入力されるクロックCLK1からCLK3に基づいて昇圧動作を行うことにより、昇圧された電圧を有する信号PUMPOUTを出力するパルス昇圧回路200が示されている。
パルス昇圧回路200は、クロック信号制御部10b、電圧変換部20及び判定部40を備える。
クロック信号制御部10bは、入力されるクロックCLK1からCLK3のそれぞれについて制御信号PUMPEbに基づいて出力するか否かを制御する。また、クロック信号制御部10bは、クロックCLK2に応じた反転信号CLK02Bを生成し出力する。クロック信号制御部10bは、制御信号PUMPEbが「H(ハイ)」レベルの場合に、各クロックを出力する。
電圧変換部20は、入力されたクロックに基づいて昇圧した電圧を出力する。電圧変換部20は、同じ回路構成の電圧変換部20aと電圧変換部20bを備え、入力されるクロックに基づいて、繰り返して行われる昇圧動作とコンデンサへの充電動作を互いに180度反転させて逆の位相で行う。すなわち、電圧変換部20aと電圧変換部20bには、クロックCLK2とクロックCLK2を反転したクロックをそれぞれ供給し、位相の切り替えを行う。電圧変換部20の構成例について、図11を参照し説明する。
電圧変換部20aは、クロックバッファ22、電界効果型トランジスタ(FET)28及びチャージポンプ31と32を備える。
電圧変換部20aにおけるクロックバッファ22は、入力されるクロックCLK02の反転クロックを出力する。FET28は、電源VDDに接続されたダイオードとして機能し、チャージポンプ31に電力を供給する。
チャージポンプ31は、倍電圧回路21、FET24、FET29及びコンデンサ26を備える。
チャージポンプ31における倍電圧回路21は、入力されるクロックに基づいて電源電圧の約2倍の電圧(「電圧2VDD」という。)を出力する。倍電圧回路21は、入力されるクロックに応じて出力する電圧2VDDによりコンデンサ26を充電する。FET24は、入力されるクロックの位相によって倍電圧回路21から出力される電圧が出力されない場合に、電源電圧VDDによりコンデンサ26を充電する。このように入力されるクロックの位相に応じて電圧2VDDと電源電圧VDDが切り換えられることにより昇圧動作を繰り返し、昇圧された電圧がFET29を介して出力される。
チャージポンプ32における倍電圧回路23は、入力されるクロックに基づいて電源電圧の約2倍の電圧(「電圧2VDD」という。)を出力する。倍電圧回路23は、入力されるクロックに応じて出力する電圧2VDDによりコンデンサ27を充電する。FET25は、入力されるクロックの位相によって倍電圧回路23から出力される電圧が出力されない場合に、電源電圧VDDによりコンデンサ27を充電する。このように入力されるクロックの位相に応じて電圧2VDDと電源電圧VDDが切り換えられることにより昇圧動作を繰り返し、昇圧された電圧がFET30を介して出力される。
また、チャージポンプ32は、前述のチャージポンプ31の後段に接続され、チャージポンプ31によって昇圧され、出力された電圧に、さらにチャージポンプ32自ら昇圧した電圧を加算して出力する。
図12は、倍電圧回路21の例を示すブロック図である。
倍電圧回路21は、コンデンサ211、FET212、213及び214を備えている。コンデンサ211は、端子TB221から入力されるクロックCK1が「L」レベルである場合に、FET212を介して電源電圧VDDに充電される。クロックCK1が「H」レベルに転じると、クロックCK1の振幅(電源電圧VDDとする)と、先に充電されていた電源電圧VDDを加算した結果の電圧2VDDが、FET212のソース側に発生する。また、FET213とFET214と組み合わせて、スイッチが構成される。端子TB222から入力されるクロックCK2が「H」レベルである場合に、端子TB223の端子電圧は、FET214を介して接地電位になる。端子TB222から入力されるクロックCK2が「L」レベルである場合に、端子TB223の端子電圧は、FET213を介してコンデンサ211の端子に発生した電圧2VDDになる。
このように、倍電圧回路21は、FET213とFET214の状態によって出力される電圧が接地電位と電圧2VDDとが交互に繰り返される。
図14は、パルス昇圧回路200の動作を示す図であり、端子Tb104から出力される信号PUMPOUTbの電圧変化を観測した波形が示されている。
この図に示されたパルス昇圧回路200は、基準電圧が7V(ボルト)に設定され、信号PUMPOUTbの電圧(VCPb)がその基準電圧を下回ったと判定した場合には、昇圧動作が再開される。昇圧動作により、基準電圧に達していると判定した場合には、昇圧動作を行うためのクロックCLK1からCLK3を制御して、電圧変換部20の昇圧動作を停止させる。そのため、昇圧動作を停止すると、出力電圧はコンデンサーに蓄積されていた電荷が放電され、それにしたがって徐々に電圧が低下している状態(右肩下がりの三角波)が観測できる。ここで、時刻t43と時刻t53の電圧変動を比較すると、時刻t43では、0.14V(ボルト)であるのに対し、時刻t53では、0.49V(ボルト)であり、0.35V(ボルト)のばらつきが検出された。
これにより、第1のチャージポンプ部が昇圧動作を開始し、第2のチャージポンプ部がまだ昇圧動作を開始しない期間に応じた位相を選択し、入力されたクロック信号に基づく信号を各チャージポンプ部に供給することにより、昇圧した電圧を出力することができる。
また、これにより、昇圧動作を開始する位相を特定することができ、その位相に応じたチャージポンプ部を特定することにより、構成する回路の違いによる特性のばらつきを低減することができる。
また、これにより、判定部で検出された判定信号を、チャージポンプ部を動作させるクロック信号に同期させることができる。
これにより、第1のチャージポンプ部が昇圧動作を開始し、第2のチャージポンプ部がまだ昇圧動作を開始しない期間に応じた位相を選択し、入力されたクロック信号に基づく信号を各チャージポンプ部に供給することにより、昇圧した電圧を出力することができる。
また、これにより、出力電圧コントロール回路は、昇圧動作を開始する位相を特定することができ、その位相に応じたチャージポンプ部を特定することにより、回路の違いによる特性のばらつきを低減することができる。
図1は、本実施形態によるパルス昇圧回路を示すブロック図である。
この図には、入力されるクロックCLK1からCLK3に基づいて昇圧動作を行うことにより、昇圧された電圧を有する信号PUMPOUTを出力するパルス昇圧回路100が示されている。
パルス昇圧回路100は、クロック信号制御部10、電圧変換部20、判定部40及び状態保持部50を備える。
電圧変換部20は、入力されたクロックに基づいて昇圧した電圧を出力する。電圧変換部20は、同じ回路構成の電圧変換部20aと電圧変換部20bを備え、クロックCLK2に応じて、繰り返して行われる昇圧動作とコンデンサへの充電動作を互いに180度反転させて逆の位相で行う。電圧変換部20の構成例は、従来技術と同じく図11を参照する。
電圧変換部20aは、クロックバッファ22、電界効果型トランジスタ(FET)28及びチャージポンプ31と32を備える。
電圧変換部20aにおけるクロックバッファ22は、入力されるクロックCLK02の反転クロックを出力する。FET28は、電源VDDに接続されたダイオードとして機能し、チャージポンプ31に電力を供給する。
チャージポンプ31は、倍電圧回路21、FET24、FET29及びコンデンサ26を備える。
チャージポンプ31における倍電圧回路21は、入力されるクロックに基づいて電源電圧の約2倍の電圧(「電圧2VDD」という。)を出力する。倍電圧回路21は、入力されるクロックに応じて出力する電圧2VDDによりコンデンサ26を充電する。FET24は、入力されるクロックの位相によって倍電圧回路21から出力される電圧が出力されない場合に、電源電圧VDDによりコンデンサ26を充電する。このように入力されるクロックの位相に応じて電圧2VDDと電源電圧VDDが切り換えられることにより昇圧動作を繰り返し、昇圧された電圧がFET29を介して出力される。
チャージポンプ32における倍電圧回路23は、入力されるクロックに基づいて電源電圧の約2倍の電圧(「電圧2VDD」という。)を出力する。倍電圧回路23は、入力されるクロックに応じて出力する電圧2VDDによりコンデンサ27を充電する。FET25は、入力されるクロックの位相によって倍電圧回路23から出力される電圧が出力されない場合に、電源電圧VDDによりコンデンサ27を充電する。このように入力されるクロックの位相に応じて電圧2VDDと電源電圧VDDが切り換えられることにより昇圧動作を繰り返し、昇圧された電圧がFET30を介して出力される。
また、チャージポンプ32は、前述のチャージポンプ31の後段に接続され、チャージポンプ31によって昇圧され、出力された電圧に、さらにチャージポンプ32自ら昇圧した電圧を加算して出力する。
図2は、パルス昇圧回路に適用する状態保持部を示すブロック図である。
この図に示される状態保持部50は、リセット制御機能付きのD型フリップフロップに相当する。状態保持部50の一実施形態を示す。
状態保持部50は、バッファー51と53、NORゲート52、ラッチ回路54と55及びRSフリップフロップ(RSFF)56を備える。
端子TB501に入力される信号が、直列に接続されたラッチ54とラッチ55とRSFF56の多段構成で、端子TB503に入力されるクロックに同期して記憶されている状態が遷移する。
状態保持部50は、端子TB501に入力される信号の状態を、端子TB503に入力される信号が「L」レベルから「H」レベルに遷移する変化を検出し、回路内部で保持する情報を更新し、端子TB505(TB565)に出力する。また、端子TB502に入力される信号が「L」レベルの場合には、内部に記憶する情報をリセット状態に戻して、端子TB505(TB565)から「L」レベルを出力する。
この図に示されるRSフリップフロップ(RSFF)56は、リセット制御機能付きのRS型フリップフロップに相当する。RSフリップフロップ(RSFF)56の一実施形態が示される。
RSFF56は、NORゲート56a、NANDゲート56b及びバッファー56cと56dを備える。
RSFF56は、NORゲート56aとNANDゲート56bを組み合わせ、それぞれ出力に接続されたバッファー56cと56dを介して、相互に入出力を接続することにより、フリップフロップを形成する。RSFF56では、端子TB561からTB563に入力される信号の状態に応じて、この回路が保持する状態が更新され、端子TB565に出力される。
端子TB562またはTB563に入力される信号が、「L」レベルであるときこの回路が初期化され、端子TB565に「L」レベルが出力される。例えば、TB563をリセット入力端子として用いることができる。
図14に示したタイミングチャートにも示したとおり、タイミングにより電圧変動の変動幅が大きく変化していた。小さな変動幅を示した時刻t43と、大きな変動幅を示した時刻t53について比較する。
この図には、信号PUMPOUTbの電圧(VCPb)、クロックCLK1からCLK3、制御信号PUMPEb及びクロックCKOUT1と2が示されている。なお、クロックCKOUT1と2は、倍電圧回路21と倍電圧回路23(図11)がそれぞれ出力し、チャージポンプ部31と32のコンデンサ26と27を充電する電圧であり、それをこの図では重ねて示している。
時刻t41に制御信号PUMPEb信号が「H」レベルに遷移して、チャージポンプ部31の昇圧動作が始まる。この昇圧動作で、倍電圧回路21が生成したクロックCKOUT1により、コンデンサ26が3.43V(ボルト)で充電されている。また、この昇圧動作は、時刻t45までに終了し、1段目の昇圧期間のなかで終了していた。この昇圧動作による電圧変動は、0.14Vである。
この図には、信号PUMPOUTbの電圧(VCPb)、クロックCLK1からCLK3、制御信号PUMPEb及びクロックCKOUT1と2が示されている。なお、クロックCKOUT1と2は、倍電圧回路21と倍電圧回路23(図11)がそれぞれ出力し、チャージポンプ部31と32のコンデンサ26と27を充電する電圧であり、それをこの図では重ねて示している。
時刻t51に制御信号PUMPEb信号が「H」レベルに遷移して、チャージポンプ部32の昇圧動作が始まる。この昇圧動作で、倍電圧回路23が生成したクロックCKOUT2により、コンデンサ27が4.65V(ボルト)で充電されている。また、この昇圧動作は、時刻t55までに終了し、2段目の昇圧期間のなかで終了していた。この昇圧動作による電圧変動は、0.49Vである。
昇圧動作を開始してから判定部40が検出する比較電圧を上回るまでの時間は短いが、チャージポンプ部の出力能力の違いにより、判定部40が検出するまでに変動する電圧の振幅に違いが生じることが示される。
まず、昇圧動作を開始するタイミングは、チャージポンプ部31による1段目の昇圧動作の期間に開始することとする。これにより、出力能力が大きなチャージポンプ部32によって昇圧動作を開始するより、電圧変動が小さくなる。
また、昇圧動作を開始するチャージポンプ部を特定する。例えば、電圧変換部20aにおけるチャージポンプ部31による1段目の昇圧動作の期間に開始することとする。これにより、回路の違いによる出力能力がばらつく影響を回避することができる。
また、1段目の昇圧動作を継続する長さを短くすると、上記に示した1段目の昇圧動作により十分な充電が行えない状態のまま、2段目の昇圧動作に切り替えるタイミングとなるので、1段目の昇圧動作を開始する時間を早めることと、チャージポンプ部の回路の能力に応じて必要な時間を確保して2段目の昇圧動作に切り換えるようにすることが望ましい。上記の遅れ時間は、クロックの周期に変換すれば、位相差として設定することができる。
図6は、パルス昇圧回路100の動作を示すタイミングチャートである。
この図には、入力されるクロックCLK1からCLK3、判定部40の判定結果に基づいて出力される制御信号PUMPE及び状態保持部50が出力するPUMPOUTFFの波形を示す。
制御信号PUMPOUTFFは、クロックCLK2の立ち上がりに同期して制御信号PUMPEの状態を判定し、制御信号PUMPEが「H」レベルの状態にあるときに初期状態「L」レベルから「H」レベルに遷移する。また、制御信号PUMPOUTFFは、制御信号PUMPEが「L」レベルの状態に遷移したときに「H」レベルから「L」レベルに遷移する。
時刻t1では、制御信号PUMPEが「H」レベルに遷移し、昇圧が必要な状態が検出された。
時刻t2において、クロックCLK2が「H」レベルに遷移したことにより、制御信号PUMPOUTFFは、「H」レベルに遷移する。制御信号PUMPEが「H」レベルに遷移してから、時間td1aの遅延をもって制御信号PUMPOUTFFが活性化され、電圧変換部20による昇圧動作が開始される。また、クロックCLK1が「L」レベル、クロックCLK2が「H」レベルであることから電圧変換部20aにおけるチャージポンプ部31が活性化され、その出力には昇圧された電圧が出力された状態(1段目の昇圧状態)になる。
時刻t5において、クロックCLK1とCLK2が「L」レベルに遷移したことにより、電圧変換部20aにおける昇圧動作の期間が終了し、電圧変換部20bにおける昇圧動作を行う期間に換わる。ここで、時刻t4において制御信号PUMPOUTFFが、「L」レベルに遷移したままの状態にあり、電圧変換部20bの昇圧動作は行われない。
時刻t12まで、クロックCLK1からCLK3が周期的に入力されるが電圧変換部20aと20bの昇圧動作は停止したままの状態が続くことになる。
この時刻9以降、時刻t12までにクロックCLK2が「H」レベルとなる状態遷移がなく、時刻t12においてクロックCLK2が「H」レベルに遷移したことにより、制御信号PUMPOUTFFは、「H」レベルに遷移する。制御信号PUMPEが「H」レベルに遷移(時刻t10)してから、時間td1bの遅延をもって制御信号PUMPOUTFFが活性化され、電圧変換部20による昇圧動作が開始される。また、クロックCLK1が「L」レベル、クロックCLK2が「H」レベルであることから電圧変換部20aにおけるチャージポンプ部31が活性化され、その出力には昇圧された電圧が出力された状態(1段目の昇圧状態)になる。
時刻t14において、制御信号PUMPEが「L」レベルに遷移し、昇圧を不要とする状態が検出される。制御信号PUMPEの「L」レベルへの遷移にしたがって、制御信号PUMPOUTFFは、「L」レベルに遷移する。これにより、電圧変換部20aにおける昇圧動作は、チャージポンプ部32の昇圧(2段目の昇圧状態)を停止する。
以降、クロックCLK1からCLK3が周期的に入力されるが、電圧変換部20が出力する電圧が基準値に比べ十分高い状態にあることから、電圧変換部20の昇圧動作は停止したままの状態が続くことになる。
この図では、図4と同じ時刻に同じ符号を付け、電源変換部20から出力される電圧の波形(VCP)も加えて示す。
時刻t12にクロックCLK2が「H」レベルに遷移して、1段目のチャージポンプ部31の昇圧期間に昇圧が始まり、波形VCPの電圧が緩やかに上昇し始める。
時刻t13にクロックCLK1が「H」レベルに遷移して、2段目のチャージポンプ部32の昇圧期間に切り替わり波形VCPの電圧が急に上昇する。
時刻t14において、比較部40の判定の結果、制御信号PUMPOUTFFを「L」レベルにしてチャージポンプ部32の昇圧動作が停止させることにより、波形VCPの電圧の上昇も停止する。
従来のパルス昇圧回路200では、昇圧された出力電圧に重畳された電圧変動の振幅は、最小電圧0.14Vから最大電圧0.49Vの範囲にばらつき、変動幅(最大電圧−最小電圧)が、0.35Vであった。
比較すると、最大電圧では約25%改善し、変動幅では約45%改善するという効果が得られた。
また、昇圧動作を開始する位相を特定することができ、その位相に応じたチャージポンプ部31を特定することにより、構成する回路の違いによる特性のばらつきを低減することができる。
また、判定部40で検出された判定信号をチャージポンプ部31、32を動作するクロック信号に同期させることができる。
また、出力電圧の振幅が大きくなると後段回路の耐圧違反を起こす等の問題が発生する。そのため、出力電圧の振幅を抑えるには、前段のチャージポンプ部31から行うことが有効である。
また、電源電圧変動(リップル電圧の振幅変動)のばらつきを小さくすることにより、パルス出力電圧の振幅の精度が要求されるブロック(負荷回路)においても、電圧変動の条件で制限されることなくパルス昇圧回路を適用することができるようになる。
また、倍電圧回路並びにチャージポンポンプ部に入力されるクロックは、少なくとも2段階に従属接続されたチャージポンプ部を切り換えて動作させる位相制御、または基準とするクロックに対して所定の時間遅延させる遅延時間制御がおこなえる信号であればよい。
10 クロック信号制御部
11、12、13、14 NANDゲート
15、16、17、18 バッファー
19 コンデンサ
20、20a、20b 電圧変換部
31、32 チャージポンプ部
40 判定部
50 状態保持部
Claims (5)
- 入力されるクロック信号を昇圧する第1のチャージポンプ部を備え、該第1のチャージポンプ部の出力電圧をさらに昇圧して出力するパルス昇圧回路であって、
前記第1のチャージポンプ部の後段に接続され、前記クロック信号に同期して、前記第1のチャージポンプ部が昇圧動作を始めるべき第1の位相より所定の位相遅れた第2の位相に昇圧動作を始める第2のチャージポンプ部
を備え、
前記第1と第2のチャージポンプ部は、
前記第2のチャージポンプ部の出力電圧に応じて昇圧動作を行う位相が制御され、前記第1の位相から前記第2の位相までの期間に昇圧動作を再開する
ことを特徴とするパルス昇圧回路。 - 定められた基準電圧に対して、前記第2のチャージポンプ部により昇圧された出力電圧を判定する判定部と、
前記判定部が出力する判定信号に基づいて、前記クロック信号に同期して前記第1と第2のチャージポンプ部の昇圧動作を行う位相を制御する昇圧動作制御信号を出力する位相調整部と、
を備え、
前記第1と第2のチャージポンプ部は、
入力される前記昇圧動作制御信号に基づいて昇圧動作を行う位相が制御される
ことを特徴とする請求項1に記載のパルス昇圧回路。 - 前記位相調整部は、
前記判定信号に基づいて状態を保持する状態保持部を備え、
前記状態保持部は前記クロック信号に同期させて状態を遷移させる
ことを特徴とする請求項2に記載のパルス昇圧回路。 - 入力されるクロック信号を昇圧する第1のチャージポンプ部、および、前記第1のチャージポンプ部の後段に接続され、前記クロック信号に同期して、前記第1のチャージポンプ部が昇圧動作を始めるべき第1の位相より所定の位相遅れた第2の位相に昇圧動作を始める第2のチャージポンプ部を備え、該第1のチャージポンプ部の出力電圧をさらに昇圧して出力するパルス昇圧回路において出力電圧を制御する出力電圧コントロール回路であって、
前記パルス昇圧回路は、
前記第1と第2のチャージポンプ部の昇圧動作を行う位相が前記第2のチャージポンプ部の出力電圧に応じて制御され、前記第1の位相から前記第2の位相までの期間に昇圧動作を再開するように制御される
ことを特徴とする出力電圧コントロール回路。 - 定められた基準電圧に対して、前記第2のチャージポンプ部により昇圧された出力電圧を判定する判定部と、
前記判定部が出力する判定信号に基づいて、前記クロック信号に同期して前記第1と第2のチャージポンプ部の昇圧動作を行う位相を制御する昇圧動作制御信号を出力する位相調整部と、
を備え、
前記パルス昇圧回路は、
入力される前記昇圧動作制御信号に基づいて昇圧動作を行う位相が制御される
ことを特徴とする請求項4に出力電圧コントロール回路。
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