JP2001238397A - リードワイヤのインサート成形品及びアクチュエータ - Google Patents

リードワイヤのインサート成形品及びアクチュエータ

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正也 大宮
Toshihiko Nishimura
俊彦 西村
Akio Matsumoto
昭夫 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形圧及び成形熱からリードワイヤの被覆を
保護する。 【解決手段】 成形材料３中にリードワイヤ１とターミ
ナル２を組み付ける際、リードワイヤ１に保護部品４を
被せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、防水性アクチュ
エータ等に用いられるリードワイヤのインサート成形に
おける被覆の保護構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図４は従来より用いられているリードワ
イヤのインサート成形品の構造を示す断面図である。図
において、１１はリードワイヤ、１２はターミナル、１
３は成形材料である。リードワイヤ１１のインサート成
形品の使用例として、当部品を組込んだ車載用モータの
構造を図５に示す。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のリードワイヤの
インサート成形品は以上のように構成されていたので、
成形の際に、型の熱、及び成形材料１３の熱により、リ
ードワイヤ１１の被覆が軟化し、このため、成形材料１
３の成形圧により、リードワイヤ１１の軟化した被覆
が、図６に示すように、変形・破損するという問題があ
った。
【０００４】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、リードワイヤ１１に保護
部品を追加することにより、成形圧，成形熱からリード
ワイヤ１１の被覆を保護するとともに、成形性を改善で
きる構造を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項１に係
るリードワイヤのインサート成形品は、リードワイヤと
ターミナルとを成形材料に組み付けるものであって、リ
ードワイヤに保護部品を被せたものである。
【０００６】この発明の請求項２に係るリードワイヤの
インサート成形品は、リードワイヤとターミナルとを成
形材料に組み付けるものであって、リードワイヤに保護
部品を巻き付けたものである。
【０００７】この発明の請求項３に係るリードワイヤの
インサート成形品は、保護部品に締め代を設けたもので
ある。
【０００８】この発明の請求項４に係るリードワイヤの
インサート成形品は、保護部品を熱収縮チューブで構成
したものである。
【０００９】この発明の請求項５に係るリードワイヤの
インサート成形品は、保護部品を耐熱テープで構成した
ものである。
【００１０】この発明の請求項６に係るリードワイヤの
インサート成形品は、保護部品を樹脂又は金属製のパイ
プ形状部品で構成したものである。
【００１１】この発明の請求項７に係るリードワイヤの
インサート成形品は、リードワイヤの成形材料としてゴ
ム又はエラストマーを用いたものである。
【００１２】この発明の請求項８に係るアクチュエータ
は、請求項１から請求項７に記載のリードワイヤのイン
サート成形品を組み込んだものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】実施の形態１．図１はこの発明の
一実施形態によるリードワイヤのインサート成形品の構
造を示す断面図であり、図において、１はリードワイ
ヤ、２はターミナル、３は成形材料、４は保護部品であ
る。図１に示す通り、リードワイヤ１に保護部品４を被
せ、熱を加え収縮させることにより固定させ、リードワ
イヤ１の被覆に成形圧，成形熱が直接加わらないように
し、リードワイヤ１の被覆の変形及び破損を防止するも
のである。更には、成形性の向上を図ることができると
ともに、防水性の安定化をも図ることもできる。
【００１４】又、上記保護部品４としては、熱収縮チュ
ーブ並びに耐熱テープを用いることができる。更には、
この保護部品４として、樹脂又は金属製のパイプ形状部
品を用いることもできる。又、リードワイヤ１の成形材
料として、ゴム又はエラストマーを用いることができ
る。以上のようなリードワイヤ１のインサート成形品を
用いることにより、アクチュエータの防水性を確保する
ことができる。
【００１５】実施の形態２．上記実施の形態１において
は、リードワイヤ１に保護部品４を被せた構造とした
が、図２に示すように、リードワイヤ１に保護部品５を
巻き付けるような構造を採用してもよい。これにより、
リードワイヤ１の被覆に成形圧，成形熱が直接加わらな
いようにし、被覆の変形・破損を防止することができ
る。
【００１６】実施の形態３．図３はこの発明の実施の形
態３によるリードワイヤのインサート成形品の構造を示
す断面図であり、本実施形態においては、リードワイヤ
１の被覆を保護するために、締め代を設けた保護部品６
をリードワイヤ１に組み付けたものである。これによ
り、リードワイヤ１の被覆に成形圧，成形熱が直接加わ
らないようにし、被覆の変形・破損を防止することがで
きる。
【００１７】
【発明の効果】この発明の請求項１，２及び請求項４か
ら請求項７に係るリードワイヤのインサート成形品によ
れば、ゴム等からなるリードワイヤに熱収縮チューブか
らなる保護部品を被せたり、巻き付けたりして構成した
ので、成形圧，成形熱によるリードワイヤの被覆の変形
並びに破損を防止できるとともに、成形性の向上を図る
ことができる。
【００１８】この発明の請求項３に係るリードワイヤの
インサート成形品によれば、保護部品に締め代を設けた
ので、リードワイヤの被覆に成形圧，成形熱が直接加わ
らず、被覆の変形，破損を防止することができる。
【００１９】この発明の請求項８に係るアクチュエータ
によれば、防水性を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 この発明の実施の形態１によるリードワイヤ
のインサート成形品を示す断面図である。
【図２】 この発明の実施の形態２によるリードワイヤ
のインサート成形品を示す断面図である。
【図３】 この発明の実施の形態３によるリードワイヤ
のインサート成形品を示す断面図である。
【図４】 従来のリードワイヤのインサート成形品を示
す断面図である。
【図５】 従来の車載用モータを示す一部断面側面図で
ある。
【図６】 従来のリードワイヤのインサート成形品を示
す断面図である。
【符号の説明】
１ リードワイヤ、２ ターミナル、３ 成形材料、
４，５，６ 保護部品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 昭夫 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 Ｆターム(参考） 4F206 AA45 AD03 AD05 AD08 AD12 AD15 AH16 AH17 AH35 JA07 JB12 JB20 JF05 JL02 5H605 AA02 BB05 CC06 EC00 FF06 FF08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 リードワイヤのインサート成形品におい
    て、上記リードワイヤに保護部品を被せたことを特徴と
    するリードワイヤのインサート成形品。
  2. 【請求項２】 リードワイヤのインサート成形品におい
    て、上記リードワイヤに保護部品を巻き付けたことを特
    徴とするリードワイヤのインサート成形品。
  3. 【請求項３】 保護部品に締め代を設けたことを特徴と
    する請求項１記載のリードワイヤのインサート成形品。
  4. 【請求項４】 保護部品を熱収縮チューブで構成したこ
    とを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に
    記載のリードワイヤのインサート成形品。
  5. 【請求項５】 保護部品を耐熱テープで構成したことを
    特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載
    のリードワイヤのインサート成形品。
  6. 【請求項６】 保護部品を樹脂又は金属製のパイプ形状
    部品で構成したことを特徴とする請求項１から請求項３
    のいずれか１項に記載のリードワイヤのインサート成形
    品。
  7. 【請求項７】 リードワイヤの成形材料としてゴム又は
    エラストマーを用いたことを特徴とする請求項１から請
    求項６のいずれか１項に記載のリードワイヤのインサー
    ト成形品。
  8. 【請求項８】 請求項１から請求項７のいずれか１項に
    記載のリードワイヤのインサート成形品を組み込んだこ
    とを特徴とするアクチュエータ。
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