JP2001237664A - 圧電振動部品及びその製造方法 - Google Patents

圧電振動部品及びその製造方法

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JP2001237664A
JP2001237664A JP2000046380A JP2000046380A JP2001237664A JP 2001237664 A JP2001237664 A JP 2001237664A JP 2000046380 A JP2000046380 A JP 2000046380A JP 2000046380 A JP2000046380 A JP 2000046380A JP 2001237664 A JP2001237664 A JP 2001237664A
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piezoelectric
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dielectric substrate
vibrating component
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Masanobu Sugimoto
正信 杉本
Katsuyuki Takei
克行 武井
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高信頼度で、量産性の高い圧電振動部品を提供
する。 【解決手段】絶縁接着層40は圧電振動子20と容量素
子21との間に介在しており、圧電振動子20の振動電
極202と容量素子21の容量電極211、212との
間の短絡を防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電共振子等に用
いられる圧電振動部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2〜16MHzの発振周波数
を得る共振子として、厚み辷りモードの圧電振動子を利
用した圧電共振子が知られている。厚み辷りモードの圧
電振動子は、圧電基板に、1対の対向電極を付与した構
造を有する。この圧電振動子は、発振回路を構成する2
個の負荷容量を形成する容量素子と積層される。さら
に、ベース板に形成された端部電極を用いて、入力電
極、出力電極および接地電極がそれぞれ電気的機械的に
接合され、更に、キャップで封止される。
【0003】このような圧電共振子は、例えば、特開昭
60ー123120号公報、特開平1−236715号
公報、特開平5−83079号公報、特開平8ー237
066号公報または特開平8ー307193号公報等に
開示されている。
【0004】この種の圧電振動部品において、圧電振動
子は、圧電セラミックスでなる圧電基板の相対する両面
のそれぞれに、振動電極を設けた構造となっている。振
動電極のそれぞれは、一端が圧電基板の長さ方向の一端
側にある一側端面に導出され、他端が圧電基板の長さ方
向の中間で終わり、他端の端部と、圧電基板の側端面と
の間で、圧電基板の表面が露出している。この露出部分
及び側端面に、外部との接続部分となる導電部を形成す
る手段として、特開昭60ー123120号公報では、
この露出部分にダミー電極を設けるとともに、ダミー電
極を圧電基板の一側端面に延長して側面電極を形成して
あった。
【0005】一方、容量素子は誘電体基板の相対する両
面に複数の容量電極を備えている。この側面電極は、更
に、容量素子の誘電体基板の一側端面にまで延長してい
て、積層される圧電基板から誘電体基板まで一体の側面
電極を形成してあった。
【0006】しかし、この構造の場合、圧電基板の稜角
部において、電極膜が非常に薄くなる。しかも、エッジ
破損等を生じ易く、導通の信頼性が低かった。特に、振
動電極と側面電極との接続はエッジ部分でありかつ、L
型接合をも含んでいるので、導通の信頼性が低かった。
同様の問題は、圧電振動子と積層される容量素子でも生
じていた。
【0007】特開平1−236715号公報では、この
問題点を解決する手段として、先に容量素子の両稜角部
を含む両面及び側端面を絶縁基板に導電性接着剤又はハ
ンダで接続導通させ、次いで、圧電振動子の両稜角部を
含む両面及び側端面を容量素子に導電性接着剤又はハン
ダで接続導通させた。
【0008】また、特開平8ー237066号公報で
は、この問題点を解決する手段として、U型電極を圧電
振動子の稜角部を含む両面及び側端面に被せハンダで接
続導通させ、容量素子は容量電極部分をU型電極の外側
にハンダで接続導通させた。
【0009】特開平1−236715号公報及び特開平
8ー237066号公報では、このようにして導通の信
頼性を高めることがなされているが、サイズが微細、か
つ、大量生産される製品としては、最終工程に近い段階
で圧電振動子及び容量素子を別々の工程で処理するのは
生産性上問題がある。
【0010】特開平8ー237066号公報では、さら
に、この問題点を解決する手段として、圧電基板の両端
の側端面のそれぞれに、端部電極を設け、この端部電極
を保護膜で覆い、振動電極を、圧電基板の両面から保護
膜上に延長して形成する技術を開示している。端部電極
を得るには、圧電基板の相対する両側端面に分極用仮電
極を形成し、分極した後、分極電極を削除することな
く、そのまま残す。そして残された分極用仮電極を、端
部電極として利用する。
【0011】また、特開平5−83079号公報は、圧
電基板の両端の側端面のそれぞれに、端部電極を設ける
と共に、端部電極をダンピング部材で覆い、振動電極
を、圧電基板の両面からダンピング部材上に延長して形
成する技術を開示している。この従来技術の場合も、端
部電極は、分極電極を除去することなく残されたものを
利用する。
【0012】特開平5−83079号及び公報及び特開
平8ー237066号公報では、分極電極を端部電極と
して兼用するので、分極後、ダンピング部材または保護
膜を形成するまでの工程の間は、端部電極となるべき分
割電極に対する保護手段がない。このため、端部電極と
なるべき分極電極が損傷を受け、分極電極の削れ、剥離
等を生じる。
【0013】また、所定の共振特性を得るための研磨工
程においては、仮に、ダンピング材または保護部材が存
在していても、分極電極の削れや剥離を完全になくすこ
とは困難である。特に、圧電セラミックス材料でなる圧
電基板と、粘性及び展性のあるダンピング材または保護
部材とを、同時に研磨する場合には、ラップ盤の目詰り
などを引き起し、正常な研摩動作が損なわれ、分極電極
の剥離を一層生じ易くなる。
【0014】以上をまとめると、従来の技術には、信頼
性及び生産性の高い端部電極を形成するのに、なお改善
すべき点が残されている。
【0015】さらに、従来の技術には、端部電極の信頼
性問題以外にもう一つの問題がある。容量素子の複数の
容量電極は、圧電振動子のための振動空間に露出してお
り、微小間隔を隔てて、誘電体基板の一面に設けられて
いる。この容量電極は銀(Ag)又は銀(Ag)などを
含む導電成分を、スパッタリング、蒸着、印刷または溶
射することによって形成される。このため、容量電極
が、誘電体基板の一面上で、シルバーマイグレーション
などを起こし、電極間の短絡を生じる危険性がある。ま
た、振動電極と容量電極とは互いに一定の間隔を置いて
はあるが、圧電振動子の振動時に振動電極と容量電極が
接触する危険性もある。
【0016】特開平8ー307193号公報では、この
問題点を解決する手段として、キャップと基板との接合
部分の封止構造が開示されており、気密性の向上は検討
されているが、電極間の接触やシルバーマイグレーショ
ンの問題は、相互の隙間間隔で対処しているに留まって
いるのが現状である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、信頼
性及び生産性の高い圧電振動部品及びこの圧電振動部品
を製造するのに適した製造方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、2つの態様に係る圧電振動部品を開示
する。
【0019】<第1の態様>第1の態様に係る圧電振動
部品は、圧電振動子と、容量素子と、端部電極とを含
む。前記圧電振動子の圧電基板及び前記容量素子の誘電
体基板は、長さがほぼ同じであって、長さ方向の両端を
揃え、互いの厚さ方向の一面が、前記圧電振動子の振動
に必要な隙間を有して対向するように、互いに積層さ
れ、1つの積層体を構成いる。
【0020】前記端部電極は、第1の端部電極と、第2
の端部電極とを含む。前記第1の端部電極は、前記積層
体の長さ方向の一側端面、前記圧電基板の他面及び前記
誘電体基板の他面に連続して付着された連続導電膜であ
る。前記第2の端部電極は、前記積層体の長さ方向の他
側端面、前記圧電基板の他面及び前記誘電体基板の他面
に連続して付着された連続導電膜である。
【0021】上述したように、本発明に係る圧電振動部
品では、圧電振動子及び容量素子は、長さがほぼ同じで
あって、長さ方向の両端を揃え、互いの厚さ方向の一面
が、圧電振動子の振動に必要な隙間を有して対向するよ
うに、互いに積層されているから、圧電振動子及び容量
素子を1部品化した圧電振動部品が得られる。
【0022】第1の端部電極は、積層体の長さ方向の一
側端面、圧電基板の他面及び誘電体基板の他面に連続し
て付着された連続導電膜で構成する。また、第2の端部
電極は、積層体の長さ方向の他側端面、圧電基板の他面
及び誘電体基板の他面に連続して付着された連続導電膜
で構成する。この端部電極構造によれば、圧電振動子及
び容量素子のそれぞれに個別に端部電極を付与しなけれ
ばならない従来技術と異なって、圧電振動子及び容量素
子に共通の連続する端部電極を形成することになるの
で、電気的、機械的信頼性が高くなる。
【0023】しかも、圧電振動子と容量素子とを積層し
た積層体の状態で、端部電極を付与することになるの
で、端部電極付与工程が半減する。
【0024】このため、信頼性及び生産性の高い圧電振
動部品を提供することができる。
【0025】<第2の態様>第2の態様に係る圧電振動
部品は、圧電振動子と、容量素子と、絶縁接着層とを含
む。前記圧電振動子の圧電基板及び前記容量素子の誘電
体基板は、互いの厚さ方向の一面が前記圧電振動子の振
動に必要な隙間を有して対向するように互いに積層さ
れ、長さ方向の両端において互いに結合され、1つの積
層体を構成している。
【0026】前記絶縁接着層は、前記誘電体基板の前記
一面に付着され、前記誘電体基板の前記一面に付着され
た容量電極の全体を覆い、長さ方向の両端に凸部を有
し、中間部に凹部を有し、前記凸部により前記圧電振動
子を支持し、前記凹部により前記圧電振動子の振動に必
要な前記隙間を生じさせる。
【0027】この第2の態様に係る圧電振動部品も、圧
電振動子の圧電基板及び容量素子の誘電体基板は、互い
の厚さ方向の一面が圧電振動子の振動に必要な隙間を有
して対向するように互いに積層され、長さ方向の両端に
おいて互いに結合され、1つの積層体を構成しているか
ら、圧電振動子及び容量素子を1部品化した圧電振動部
品が得られる。
【0028】しかも、絶縁接着層が、誘電体基板の一面
に付着され、誘電体基板の一面に付着された容量電極の
全体を覆っているから、酸化による容量電極の劣化、及
び、シルバーマイグレーションの発生を阻止し、シルバ
ーマイグレーションによる電極間短絡を防止することが
できる。
【0029】絶縁接着層は、長さ方向の両端に凸部を有
し、中間部に凹部を有し、凸部により圧電振動子を支持
し、凹部により圧電振動子の振動に必要な隙間を生じさ
せるから、容量電極の酸化による劣化を防止及びシルバ
ーマイグレーションの発生を阻止する絶縁接着層を、振
動空間形成手段として兼用できる。このため、専用の振
動空間形成手段を設ける必要がなくなるので、製造プロ
セスが短縮される。
【0030】従って、第2の態様によれば、信頼性及び
生産性の高い圧電振動部品を提供することができる。
【0031】本発明は、更に、上述した圧電振動部品を
製造するのに適した製造方法を開示する。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は第1の態様及び第2の態様
を含む本発明に係る圧電振動部品の分解斜視図、図2は
図1に図示された圧電振動部品において、キャップを除
いた組立状態を示す平面図、図3は図2の3ー3線に沿
った断面図、図4は図2の4ー4線に沿った断面図、図
5は図1〜図4に示した実施例の電気回路である。図示
された圧電振動部品は、圧電振動子20、容量素子2
1、絶縁接着層7及び端部電極51、52とを含む。
【0033】<圧電振動子>圧電振動子20は、圧電基
板200と、第1の振動電極201及び第2の振動電極
202とを含んでいる。ここで圧電基板200は、PZ
T、PTあるいは、ビスマスレイヤー化合物等の非鉛圧
電セラミック等からなる。
【0034】第1の振動電極201は、圧電基板200
の厚さ方向の他面に設けられ、一端が圧電基板200の
長さ方向の一端側にある一側端面に導出され、他端が圧
電基板200の長さ方向の中間で終わっている。
【0035】第2の振動電極202は、圧電基板200
の厚さ方向の一面に設けられ、一端が圧電基板200の
長さ方向の他端側にある他側端面に導出され、他端が圧
電基板200の長さ方向の中間で終わっている。
【0036】圧電基板200は、第1の振動電極201
及び第2の振動電極202の間に電圧が印加されたと
き、厚み辷り振動を行うように分極されている。
【0037】図示実施例では、圧電振動子20は、第1
のダミー電極61及び第2のダミー電極62を含んでい
る。第1のダミー電極61は、圧電基板200の厚さ方
向の他面において、圧電基板200の長さ方向の他端側
に設けられ、第1の振動電極201と間隔を隔ててい
る。第2のダミー電極62は、圧電基板200の厚さ方
向の一面において、圧電基板200の長さ方向の一端側
に設けられている。第1及び第2のダミー電極61、6
2は、振動に影響のない範囲に設ける。
【0038】<容量素子>容量素子21は、同一の誘電
体基板210による少なくとも2つの容量C1、C2
(図5参照)を有する。ここで誘電体基板210は、例
えば、BaTiO3、SrTiO3、PZT等の通常の誘電体からな
る。
【0039】2つの容量C1、C2は、誘電体基板21
0の一面及び他面に設けられた複数の容量電極211〜
213によって取得される。図示実施例において、容量
電極は、第1の容量電極211と、第2の容量電極21
2と、第3の容量電極213とを含んでいる。第1の容
量電極211は、誘電体基板210の厚さ方向の一面に
設けられ、一端が誘電体基板210の長さ方向の一端側
にある一側端面に導出され、他端が誘電体基板210の
長さ方向の中間で終わっている。
【0040】第2の容量電極212は、誘電体基板21
0の厚さ方向の一面に設けられ、一端が誘電体基板21
0の長さ方向の他端側にある他側端面に導出され、他端
が誘電体基板210の長さ方向の中間で終わっている。
【0041】第3の容量電極213は、誘電体基板21
0の厚さ方向の他面に設けられ、第1及び第2の容量電
極211、212に共通に対向し、長さ方向の両端が誘
電体基板210の長さ方向の中間で終わっている。
【0042】図示実施例の容量素子21は、更に、第3
のダミー電極63及び第4のダミー電極64を含んでい
る。第3及び第4のダミー電極63、64は、誘電体基
板210の厚さ方向の他面側において、その長さ方向の
両端に備えられている。第3及び第4のダミー電極6
3、64の形状、大きさまたは位置等は、取得されるべ
き容量に対して、第3及び第4のダミー電極63、64
と第3の容量電極213との間に生ずる浮遊容量分を予
め考慮して形成する。
【0043】<絶縁接着層>実施例に示す圧電振動部品
は、第2の態様に係る構成として、絶縁接着層7を含ん
でいる。絶縁接着層7は、誘電体基板210の一面に付
着され、誘電体基板21の一面に付着された容量電極2
11、212の全体を覆っている。絶縁接着層7は、長
さ方向の両端に凸部71、72を有し、中間部に凹部7
0を有し、凸部71、72により圧電振動子20を支持
し、凹部70により圧電振動子20の振動に必要な隙間
G1(図3参照)を生じさせる。
【0044】第1の態様に係る圧電振動部品において
は、絶縁接着層7は必ずしも必要ではない。たとえば従
来通り、圧電振動子20の圧電基板200に設けられた
第2のダミー電極62と、容量素子21の誘電体基板2
10に設けられた容量電極211とを導電性接着剤によ
って接続し、圧電振動子20の第2の振動電極202
と、第2の容量電極212とを導電性接着剤によって接
着してもよい。
【0045】<端部電極>実施例に示す圧電振動部品
は、第1の態様に係る構成として、第1の端部電極51
と、第2の端部電極52とを含んでいる。第1の端部電
極51は、圧電基板200及び誘電体基板210を積層
した積層体の長さ方向の一側端面、圧電基板200の他
面及び誘電体基板20の他面に連続して付着された連続
導電膜である。第2の端部電極52は、積層体の長さ方
向の他側端面、圧電基板200の他面及び誘電体基板2
10の他面に連続して付着された連続導電膜である。更
に具体的には、第1の端部電極51は、積層体の長さ方
向の一側端面に付着され、一端及び他端にそれぞれ第1
の接続部511と、第2の接続部512とを備えてい
る。
【0046】第1の接続部511は、積層体の一側端面
から圧電基板200の厚さ方向の他面上に添って連続し
て折れ曲がり、第1の振動電極201に付着されてい
る。第2の接続部512は、積層体の一側端面から誘電
体基板210の厚さ方向の他面上に添って連続して折れ
曲がり、第3のダミー電極63に付着されている。
【0047】第2の端部電極52は、積層体の長さ方向
の他側端面に付着され、両端に第3の接続部521と、
第4の接続部522とを備えている。
【0048】第3の接続部521は、積層体の一側端面
から圧電基板200の厚さ方向の他面上に添って連続し
て折れ曲がり、第1のダミー電極61に付着されてい
る。
【0049】第4の接続部522は、積層体の一側端面
から誘電体基板210の厚さ方向の他面上に添って連続
して折れ曲がり、第4のダミー電極64に付着されてい
る。
【0050】図示実施例において、第1の端部電極51
の中間部には、第1の容量電極211及び第2のダミー
電極62がT型状に接続され、第2の端部電極52の中
間部は、第2の振動電極202及び第2の容量電極21
2がT型状に接続されている。
【0051】第1及び第2の端部電極51、52は、ス
パッタ、蒸着等の薄膜法あるいは、導電接着剤の塗布、
印刷等の手法で形成することができる。さらに、各表面
電極の端面への露出を確実にするため及び端部電極の接
続部のコーナを欠けにくい円弧形状にするために、バレ
ル研磨、サンドブラスト等を施して粗面化し、また稜角
部を面取りしてから、第1及び第2の端部電極51、5
2を形成してもよい。
【0052】第2の態様に係る発明による圧電振動部品
において、第1、第2の端部電極51、52は、必ずし
も、図示した構造であることは必要でない。従来通り、
圧電基板200及び誘電体基板210の長さ方向の側端
面のみに付着された構成でもよい。
【0053】<組立>積層組立状態では、圧電振動子2
0と容量素子21とは、積層されている。更に、実施例
の圧電振動部品は、ベース板1と、キャップ3とを含ん
でいる。ベース板1は、圧電振動子20及び容量素子2
1の組立体を支持している。キャップ3は、圧電振動子
20及び容量素子21の組立体を覆うようにして、ベー
ス板1に取り付けられ、圧電振動子20及び容量素子2
1の組立体の周りに気密空間を生じさせる。
【0054】ベース板1は、アルミナ、フォルステライ
ト等の硬質セラミックスでなる。ベース板1は端子電極
11〜13を有する。端子電極11〜13は、互いに間
隔を隔て、ベース板1の側面及び裏面を経て、ベース板
1を1周するように形成されている。圧電振動子20及
び容量素子21の積層組立体は、導電性接着剤による接
着またははんだ付け等の手段280によってベース板1
の端子電極11〜13に接続固定されている。
【0055】キャップ3は、アルミナ、フォルステライ
ト、または金属等でなり、圧電振動子20及び、容量素
子21を覆い、周辺がベース板1に、接着剤を用いて接
合される。これにより、圧電振動子20及び、容量素子
21のある内部空間の気密が保たれる。
【0056】図5は図1〜図4に示した実施例によって
得られる周知の電気回路であり、圧電振動子20の両端
を端子電極11、13に接続するとともに、圧電振動子
20の両端に、容量素子21を構成する容量C1及び、
容量C2の一端を接続し、容量C1、C2の他端を、接
地端子12に共通に接続した回路構成となる。
【0057】上述したように、第1の態様に係る発明の
圧電振動部品において、圧電振動子20及び容量素子2
1は、長さがほぼ同じであって、長さ方向の両端を揃
え、互いの厚さ方向の一面の間に圧電振動子20の振動
に必要な隙間G1を有して対向するように、互いに積層
されているから、圧電振動子20及び容量素子21を1
部品化した圧電振動部品が得られる。
【0058】第1の端部電極51は、互いに積層された
圧電振動子20及び容量素子21の長さ方向の一側端面
に付着されている。さらに、第1の端部電極51は第1
の接続部511と、第2の接続部512とを含んでい
る。
【0059】圧電振動子20及び容量素子21の稜角部
は、第1の端部電極51の第1及び第2の接続部51
1、512の膜厚が、一側端面から稜角部と他面上に回
り込み、連続して一体となっているので、圧電振動子2
0及び容量素子21の稜角部において、電極膜の不連続
による導通の遮断は発生しない。
【0060】しかも、圧電基板200及び誘電体基板2
10の厚さ方向の一面及び他面に設けられた複数の表面
電極のうち、第1の振動電極201及び第3のダミー電
極63の一端が、圧電基板200及び誘電体基板210
の長さ方向の端面に導出されていて、接続部511、5
12の膜厚が第1の振動電極201及び第3のダミー電
極63に重なっているので、電気的接続の信頼性が、高
くなる。
【0061】さらに、第1の端部電極51は、一側端面
から稜角部を通して連続して一体となっているから、圧
電振動子20及び容量素子21の稜角部に破損等を生じ
ることがない。このため、第1の端部電極51の電気的
導通の信頼性が極めて高くなる。
【0062】さらには、第1の端部電極51は、圧電振
動子20及び容量素子21の長さ方向の一側端面に付着
されるものであって、最外側層となるから、第1の端部
電極51は、個々の圧電振動部品に分割する直前、また
は、分割後に付与できる。第1の端部電極51は、研磨
工程の後に付与することができる。このため、製造プロ
セスにおいて、第1の端部電極が損傷を受けるのを、回
避することができる。
【0063】また、第1の端部電極51は、個々の圧電
振動部品に分割する前の時点であっても付与することが
できるので、圧電振動子20及び容量素子21のそれぞ
れが、大板から短冊に切り出された時点で付与すること
により生産性を高めることができる。
【0064】第2の端部電極52と、第3、第4の接続
部521、522との関係は、第1の端部電極51と、
第1、第2の接続部511、512との関係と同じであ
る。従って、第2の端部電極52と、第3、第4の接続
部521、522の間においても、第1の端部電極51
と、第1、第2の接続部521、522との関係におい
て述べた上記作用効果が得られる。
【0065】以上を要するに、第1の態様に係る発明に
よれば、高信頼度かつ、高生産性な端部電極構造を有す
る圧電振動部品を得ることができる。
【0066】第2の態様に係る発明の圧電振動部品で
も、圧電振動子20の圧電基板200及び容量素子21
の誘電体基板210は、互いの厚さ方向の一面が圧電振
動子20の振動に必要な隙間を有して対向するように互
いに積層され、長さ方向の両端において互いに結合さ
れ、1つの積層体を構成しているから、圧電振動子20
及び容量素子21を1部品化した圧電振動部品が得られ
る。
【0067】しかも、絶縁接着層7が、誘電体基板21
0の一面に付着され、誘電体基板210の一面に付着さ
れた容量電極211、212の全体を覆っているから、
酸化による容量電極211、212の劣化、及び、シル
バーマイグレーションの発生を阻止し、シルバーマイグ
レーションによる電極間短絡を防止することができる。
【0068】絶縁接着層7は、長さ方向の両端に凸部7
1、72を有し、中間部に凹部70を有し、凸部71、
72により圧電振動子20を支持し、凹部70により圧
電振動子20の振動に必要な隙間を生じさせるから、容
量電極211、212の酸化による劣化を防止及びシル
バーマイグレーションの発生を阻止する絶縁接着層7
を、振動空間形成手段として兼用できる。このため、専
用の振動空間形成手段を設ける必要がなくなるので、製
造プロセスが短縮される。
【0069】従って、第2の態様によれば、信頼性及び
生産性の高い圧電振動部品を提供することができる。
【0070】<他の実施例>図6は本発明に係る圧電振
動部品の別の実施例を示す分解斜視図、図7は図6に示
した圧電部品の組立状態における断面図である。図にお
いて、図1〜図4に現れた構成部分と同一の構成部分に
ついては、同一の参照符号を付してある。
【0071】この実施例の特徴は、容量素子21の容量
電極の配置及び構造の点にある。図示された容量電極
は、第1乃至第6の容量電極211〜216を含んでい
る。
【0072】第1の容量電極211は、誘電体基板21
0の厚さ方向一面に設けられ、一端が誘電体基板210
の長さ方向の一端側にある一側端面に導出され、他端が
誘電体基板210の長さ方向の中間で終わっている。
【0073】第2の容量電極212は、誘電体基板21
0の厚さ方向の一面に設けられ、一端が誘電体基板21
0の長さ方向の他端側にある他側端面に導出され、他端
が誘電体基板210の長さ方向の中間で終わっている。
【0074】第3の容量電極213は、誘電体基板21
0の厚さ方向の前記一面において、第1の容量電極21
1と第2の容量電極212との間に設けられている。
【0075】第4の容量電極214は、誘電体基板21
0の厚さ方向の他面に設けられ、一端が誘電体基板21
0の長さ方向の一端側にある一側端面に導出され、他端
が誘電体基板210の長さ方向の中間で終わっている。
【0076】第5の容量電極215は、誘電体基板21
0の厚さ方向の他面に設けられ、一端が誘電体基板21
0の長さ方向の他端側にある他側端面に導出され、他端
が誘電体基板210の長さ方向の中間で終わっている。
【0077】第6の容量電極216は、誘電体基板21
0の厚さ方向の他面において、第4の容量電極214と
第5の容量電極215との間に設けられている。
【0078】圧電振動子20の圧電基板200及び容量
素子21の誘電体基板210は、互いの厚さ方向の一面
が圧電振動子20の振動に必要な隙間を有して対向する
ように互いに積層され、長さ方向の両端において互いに
結合され、1つの積層体を構成している。
【0079】絶縁接着層7は、誘電体基板210の一面
に付着され、誘電体基板210の一面に付着された容量
電極211〜213の全体を覆っている。従って、容量
電極211〜213の酸化による劣化、及び、シルバー
マイグレーションの発生を阻止し、シルバーマイグレー
ションによる電極間短絡を防止することができる。
【0080】絶縁接着層7は、長さ方向の両端に凸部7
1、72を有し、中間部に凹部70を有し、凸部71、
72により圧電振動子20を支持し、凹部70により圧
電振動子20の振動に必要な隙間を生じさせる。従っ
て、容量電極211〜213の酸化による劣化を防止及
びシルバーマイグレーションの発生を阻止する絶縁接着
層7を、振動空間形成手段として兼用できる。このた
め、専用の振動空間形成手段を設ける必要がなくなるの
で、製造プロセスが短縮される。
【0081】第1の端部電極51の第2の接続部512
は、第4の容量電極214上に設けられており、第2の
端部電極52の第4の接続部522は、第5の容量電極
215上に設けられていいる。これにおより、回込接続
状態が実現される。
【0082】図6及び図7に図示された圧電振動部品
は、容量素子21の容量電極構造の点を除けば、図1〜
図4に示した実施例と同様の構造を有しており、同様の
作用効果を奏する。
【0083】<製造方法>次に、図1〜4に示した圧電
振動部品の製造方法を例にとって説明する。
【0084】<振動部形成工程>まず、図8に示すよう
に、多数の圧電振動子を包含し得る平面積を有する圧電
体大板80に、複数の分極用仮電極81、82を、圧電
体大板80の長さ方向に間隔を隔てて、幅方向に沿い帯
状に設ける。分極用仮電極81、82は、圧電体大板8
0の表裏の相対向する位置に設ける。圧電体大板80
は、一例として、シート成形等の手法で作製した概略3
5mm角で、厚みが0.3〜0.5mmの形状とし、必
要により、厚み寸法及び外形寸法を、研磨、切断等の手
段で調整したものである。分極用仮電極81、82は、
次工程で除去することを考慮して形成する。具体的には
Ag含有ぺ一ストの塗布または薄膜法によって形成す
る。
【0085】次に、図9に示すように、複数の分極用仮
電極81、82のうち、隣接する分極用仮電極81ー8
1及び、分極用仮電極82ー82の間に直流高電圧Vを
印加して圧電体大板80を分極する。圧電体大板80
は、板面と平行な方向に分極される。
【0086】次に、図10に示すように、分極用仮電極
を除去した後、図11に示すように、圧電体大板80の
表面及び裏面を研摩する。これにより、圧電体大板80
の厚さT1を、所望する発振周波数が得られる寸法に調
整する。
【0087】次に、図12及び図13に示すように、圧
電体大板80に、複数の電極83、85を、圧電体大板
80の長さ方向に間隔を隔てて、幅方向に沿い、帯状に
形成する。電極83は圧電体大板80の表面に形成さ
れ、第1の振動電極及び第1のダミー電極として利用さ
れる。電極85は圧電体大板80の裏面に形成され、第
2の振動電極及び第2のダミー電極として利用される。
【0088】電極形成方法としては、スパッタ、蒸着等
の薄膜法及びメッキ法等が適用できる。電極83、85
は、切断ライン幅を考慮した上で、図1〜4に示した構
造の圧電振動部品が得られるように形成する。設計的事
項であるが、考慮すべき事項は、得ようとする振動電極
長、切断ライン幅及びダミー電極長等である。また、電
極83、85は、分極用仮電極のあった位置と、後で設
定される切断ラインとが一致するように、かつ、表裏で
対向するように配置する。電極83、85は、蒸着、ス
パッタリング、電界メッキ、無電界メッキ等の手段を用
い、メタライズすることによって形成することができ
る。
【0089】次に、図14及び図15に示すように、圧
電体大板80の表面に、レジスト層87を形成する。レ
ジスト層87は、電極83ー83間のギャップを埋め、
一方の電極を部分的に覆うように形成する。レジスト層
87は、溶剤溶解性レジストまたはパラフィン等をスク
リーン印刷等の手法で塗布し、硬化させることによって
形成する。
【0090】次に、図16に示すように、圧電体大板8
0の表面に備えられたレジスト層87及び電極83の露
出領域を覆うように、接着層710を付着させる。
【0091】<容量部形成工程>振動部形成工程とは別
に、容量部形成工程を実行する。まず、図17及び図1
8に図示するように、多数の容量素子を包含し得る誘電
体大板90を所定の厚みに研磨した後、誘電体大板90
の表面側に、圧電体大板80の電極85の態様と合うよ
うに、複数の電極91を、誘電体大板90の長さ方向に
間隔を隔てて、幅方向に沿い、帯状に形成する。この電
極91は容量電極として利用される。また、誘電体大板
90の他面に、電極91と重なるように、電極92を形
成する。電極92は容量電極及びダミー電極として利用
される。誘電体大板90は、一例として、シート成形等
の手法で作製した概略35mm角、厚み0.1〜0.5
mmの寸法を持ち、厚み寸法及び外形寸法を研磨または
切断等の手段によって調整する。外形寸法は圧電体大板
80と同一にする。電極91、92は薄膜法、印刷法及
びメッキ法等を適用して形成することができる。
【0092】電極91、92は容量電極の配置に従って
形成する。具体的には、表面側の電極91の電極幅及び
間隔は、図1〜図4に示した容量電極配置が得られるよ
うに、入力側の容量電極長または出力側の容量電極長と
切断ライン幅とを考慮して定める。また、裏面側の電極
92の電極幅及び間隔等は切断ライン幅、ダミー電極長
及び接地電極長を考慮して定める。電極91、92も蒸
着、スパッタリング、電界メッキ、無電界メッキ等の手
法でメタライズすることによって形成することができ
る。
【0093】次に、図19に図示するように、容量部形
成工程を通して得られた誘電体大板90の電極91を形
成した面に、絶縁接着層720をスクリーン印刷等の手
法で塗布する。絶縁接着層720は、接着ムラ発生防止
のために行うもので、省略することのできる。
【0094】<積層工程>積層工程では、図20に図示
するように、圧電体大板80に形成された絶縁接着層7
10及び誘電体大板90に形成された絶縁接着層720
が互いに向き合うようにして、圧電体大板80及び誘電
体大板90を重ね合わせ、両者80、90を接合するこ
とにより、圧電体大板80及び誘電体大板90を積層し
た大板状積層体を製造する。
【0095】また、絶縁接着剤710、720は、絶縁
接着剤を硬化途中で一時停止した状態(Bステージ状
態)で重ね合わせた後、熱圧着して硬化接着することも
可能である。さらに、絶縁接着剤710、720の代わ
りにBステージ状態の絶縁接着フィルムを用いて貼り合
わせることもできる。
【0096】<一次切断工程>まず、図21に示すよう
に、圧電体大板80及び誘電体大板90を接合すること
によって得られた大板状積層体を、切断線C1に沿って
切断する。これにより、図22に示すように複数の短冊
状積層体を切出す。
【0097】切断線C1に沿って切断する前に、切断線
C1と直交する方向にある積層体の両端を切断しておく
のが好ましい。図22は上述した切断工程を経て切り出
された短冊状積層体の1つを示している。切断面及び稜
角部はバレル、サンドブラスト等により、表面を粗し、
また稜角部の面を取るほうが望ましい。
【0098】<端部電極工程>次に、一次切断工程によ
って得られた短冊状積層体に、端部電極を付与する。端
部電極は、スパッタリングによりメタライズすることに
よって形成することができる。図23はその一例を示
す。まず、一次切断工程によって得られた短冊状積層体
D1の適当枚数を、相互間に間隔をとって重ね合わせた
積層体Eを用意する。そして、この積層体Eを治具Fの
取り付け穴F1にセットし、マスキングMを装着した状
態で、端部電極付与工程を実行する。隣接する短冊状積
層体D1の間には、複数のサイドスペーサD2を介在さ
せる。
【0099】図24、図25はスパッタリング工程を経
て得られた短冊状積層体D1を示し、相対する両側に、
スパッタリングによる端部電極510、520が付着さ
れている。スパッタリングによれば、第1〜第4の接続
部511〜522(図1参照)も同時に成膜される。1
例としてスパッタ源に垂直な切断面で2μm成膜する場
合に、スパッタ源に平行な第1〜第4の接続部511〜
522でも、回り込みにより約1.2μm程度の膜厚と
なる。面とりが施されている場合は、接合の信頼性が高
くなる。端部電極は、導電接着剤を塗布して硬化させる
か、メッキ法等でメタライズすることによっても得るこ
とができる。また、これらの手法を組合わせてもよい。
【0100】<二次切断工程>次に、図26に図示する
ように、短冊状積層体D1を、端部電極510、520
のある切断面と直交する方向C2に沿って切断する。こ
れにより、図27に示す圧電振動部品を得られる。切断
後、レジスト層87(図25参照)を除去することによ
り、凹部70(図1〜図4参照)が形成される。レジス
ト層87は、例えば、溶剤除去型レジストの場合は溶剤
洗浄除去、パラフィンの場合は、加熱蒸発して除去す
る。
【0101】図27に示された圧電振動部品は、図1〜
図4に示したものと同一である。図27には、図1〜図
4の実施例との対比した場合の理解のために、図1〜図
4で用いられた参照符号を括弧内に表示してある。得ら
れた積層体は、端子電極を設けたアルミナ等のベ一ス板
1に電気的機械的に接合し、アルミナ、金属等でなるキ
ャップ3で封止して、圧電振動部品の完成品を得る(図
1参照)。
【0102】図8〜27は図1〜4に示した圧電振動部
品の製造方法を示すものであるが、図6、7に示した圧
電振動部品も、同様の製造方法によって製造できること
は言うまでもない。
【0103】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
信頼度、かつ、生産性の高い圧電振動部品及びこの圧電
振動部品を製造するのに適した製造方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電振動部品の分解斜視図であ
る。
【図2】図1に図示された圧電振動部品において、キャ
ップを除いた組立状態を示す平面図である。
【図3】図2の3ー3線に沿った断面図である。
【図4】図2の4ー4線に沿った断面図である。
【図5】図1〜図4に示した実施例の電気回路である。
【図6】本発明に係る圧電振動部品の別の実施例を示す
分解斜視図である。
【図7】図6に示した圧電部品の組立状態における断面
図である。
【図8】本発明に係る圧電振動部品の製造方法に含まれ
る一工程を示す図である。
【図9】図8に示した工程の後の工程を示す図である。
【図10】図9に示した工程の後の工程を示す図であ
る。
【図11】本発明に係る圧電振動部品の製造方法に含ま
れる別の工程を示す図である。
【図12】図11に示した工程後の圧電体大板の斜視図
である。
【図13】図12の13ー13線に沿った断面図であ
る。
【図14】図11、12に示した工程後の工程を示す図
である。
【図15】図14の15ー15線に沿った断面図であ
る。
【図16】図14、15に示した工程後の工程を示す図
である。
【図17】容量素子の製造工程に含まれる工程の一つを
示す図である。
【図18】図17の18ー18線に沿った断面図であ
る。
【図19】図17、18に図示した工程の後の工程得緒
示す図である。
【図20】圧電体大板と誘電体大板との接着層工程を示
す図である。
【図21】図20に示した積層体の一次切断工程を示す
図である。
【図22】図21に示す一次切断工程を経て得られた短
冊状積層体の斜視図である。
【図23】図22に示す短冊状積層体に端部電極を形成
する工程を示す図である。
【図24】図23に示した端部電極形成工程の実行によ
って得られた短冊状積層体の斜視図である。
【図25】図24の25ー25線に沿った断面図であ
る。
【図26】図24、25に図示された短冊状積層体に対
する二次切断工程を示す図である。
【図27】図26の工程を実行することによって得られ
た圧電振動部品の斜視図である。
【符号の説明】
1 ベース板 20 圧電振動子 201、202 第1、第2の振動電極 21 容量素子 211〜213 第1乃至第3の容量電極 3 キャップ 7 絶縁接着層 70 凹部 71、72 凸部 51、52 第1及び第2の端部電極 511 第1の接続部 512 第2の接続部 521 第3の接続部 522 第4の接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03H 9/10 H01L 41/08 C 9/17 41/22 Z Fターム(参考) 5J108 BB04 CC04 CC13 DD02 EE04 EE07 EE17 FF11 FF14 FF15 GG03 GG08 GG15 GG16 JJ02 KK02 KK03 MM04 MM11 MM14

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子と、容量素子と、端部電極と
    を含む圧電振動部品であって、 前記圧電振動子の圧電基板及び前記容量素子の誘電体基
    板は、長さがほぼ同じであって、長さ方向の両端を揃
    え、互いの厚さ方向の一面が、前記圧電振動子の振動に
    必要な隙間を有して対向するように、互いに積層され、
    1つの積層体を構成しており、 前記端部電極は、第1の端部電極と、第2の端部電極と
    を含んでおり、 前記第1の端部電極は、前記積層体の長さ方向の一側端
    面、前記圧電基板の他面及び前記誘電体基板の他面に連
    続して付着された連続導電膜であり、 前記第2の端部電極は、前記積層体の長さ方向の他側端
    面、前記圧電基板の他面及び前記誘電体基板の他面に連
    続して付着された導電膜である圧電振動部品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された圧電振動部品であ
    って、 前記圧電振動子は、第1の振動電極と、第2の振動電極
    とを含んでおり、 前記第1の振動電極は、前記圧電基板の前記他面に設け
    られ、一端が前記圧電基板の長さ方向の一端側にある一
    側端面に導出され、他端が前記圧電基板の長さ方向の中
    間で終わっており、 前記第2の振動電極は、前記圧電基板の前記一面に設け
    られ、一端が前記圧電基板の長さ方向の他端側にある前
    記他側端面に導出され、他端が前記圧電基板の長さ方向
    の中間で終わっており、 前記第1の端部電極は、前記第1の振動電極に連続して
    付着されており、 前記第2の端部電極は、前記第2の振動電極と、前記積
    層体の前記一側面において接続されている圧電振動部
    品。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された圧電振動部品であ
    って、 前記圧電振動子は、更に、第1のダミー電極と、第2の
    ダミー電極とを含んでおり、 前記第1のダミー電極は、前記圧電基板の厚さ方向の前
    記他面において、前記圧電基板の長さ方向の他端側に設
    けられ、前記第1の振動電極と間隔を隔てており、 前記第2のダミー電極は、前記圧電基板の厚さ方向の前
    記一面において、前記圧電基板の長さ方向の一端側に設
    けられ、前記第2の振動電極と間隔を隔てており、 前記第1の端部電極は、前記第2のダミー電極と、前記
    積層体の前記一側面において接続されており、 前記第2の端部電極は、前記1のダミー電極に連続して
    付着されている圧電振動部品。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載された圧電振動部
    品であって、 前記容量素子は、同一の誘電体基板による少なくとも2
    つの容量を有し、前記2つの容量は、前記誘電体基板の
    前記一面及び前記他面に設けられた複数の容量電極によ
    って取得される圧電振動部品。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された圧電振動部品であ
    って、 前記容量素子は、第1の容量電極と、第2の容量電極
    と、第3の容量電極とを含んでおり、 前記第1の容量電極は、前記誘電体基板の厚さ方向の前
    記一面に設けられ、一端が前記誘電体基板の長さ方向の
    一端側にある一側端面に導出され、他端が前記誘電体基
    板の長さ方向の中間で終わっており、 前記第2の容量電極は、前記誘電体基板の厚さ方向の前
    記一面に設けられ、一端が前記誘電体基板の長さ方向の
    他端側にある前記他側端面に導出され、他端が前記誘電
    体基板の長さ方向の中間で終わっており、 前記第3の容量電極は、前記誘電体基板の厚さ方向の前
    記他面に設けられ、前記第1及び第2の容量電極に共通
    に対向し、長さ方向の両端が前記誘電体基板の長さ方向
    の中間で終わっている圧電振動部品。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された圧電振動部品であ
    って、 前記第1の端部電極は、前記第1の容量電極と、前記積
    層体の前記一側面において接続されており、 前記第2の端部電極は 前記第2の容量電極と、前記積
    層体の前記他側面において接続されている圧電振動部
    品。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載された圧電振動部品であ
    って、 前記容量素子は、更に、第4の容量電極と、第5の容量
    電極とを含んでおり、 前記第4の容量電極は、前記誘電体基板の厚さ方向の前
    記他面に設けられ、一端が前記誘電体基板の長さ方向の
    一端側にある前記一側端面に導出され、他端が前記第3
    の容量電極を間隔を隔てており、 前記第5の容量電極は、前記誘電体基板の厚さ方向の前
    記他面に設けられ、一端が前記誘電体基板の長さ方向の
    他端側にある前記他側端面に導出され、他端が前記第3
    の容量電極を間隔を隔てている圧電振動部品。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された圧電振動部品であ
    って、 前記第1の端部電極は、前記第4の容量電極に連続して
    付着されており、 前記第2の端部電極は 前記第5の容量電極に連続して
    付着されている圧電振動部品。
  9. 【請求項9】 圧電振動子と、容量素子と、絶縁接着層
    とを含む圧電振動部品であって、 前記圧電振動子の圧電基板及び前記容量素子の誘電体基
    板は、互いの厚さ方向の一面が前記圧電振動子の振動に
    必要な隙間を有して対向するように互いに積層され、長
    さ方向の両端において互いに結合され、1つの積層体を
    構成しており、 前記絶縁接着層は、前記誘電体基板の前記一面に付着さ
    れ、前記誘電体基板の前記一面に付着された容量電極の
    全体を覆い、長さ方向の両端に凸部を有し、中間部に凹
    部を有し、前記凸部により前記圧電振動子を支持し、前
    記凹部により前記圧電振動子の振動に必要な前記隙間を
    生じさせる圧電振動部品。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載された圧電振動部品で
    あって、 更に、端部電極を含んでおり、前記端部電極は、第1の
    端部電極と、第2の端部電極とを含んでおり、 前記第1の端部電極は、前記積層体の長さ方向の一側端
    面、前記圧電基板の他面及び前記誘電体基板の他面に連
    続して付着された連続導電膜であり、 前記第2の端部電極は、前記積層体の長さ方向の他側端
    面、前記圧電基板の他面及び前記誘電体基板の他面に連
    続して付着された連続導電膜である圧電振動部品。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載された圧電振動部品
    であって、 前記圧電振動子は、第1の振動電極と、第2の振動電極
    とを含んでおり、 前記第1の振動電極は、前記圧電基板の前記他面に設け
    られ、一端が前記圧電基板の長さ方向の一端側にある一
    側端面に導出され、他端が前記圧電基板の長さ方向の中
    間で終わっており、 前記第2の振動電極は、前記圧電基板の前記一面に設け
    られ、一端が前記圧電基板の長さ方向の他端側にある前
    記他側端面に導出され、他端が前記圧電基板の長さ方向
    の中間で終わっており、 前記第1の端部電極は、前記第1の振動電極に連続して
    付着されており、 前記第2の端部電極は、前記第2の振動電極と、前記積
    層体の前記一側面において接続されている圧電振動部
    品。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載された圧電振動部品
    であって、 前記圧電振動子は、更に、第1のダミー電極と、第2の
    ダミー電極とを含んでおり、 前記第1のダミー電極は、前記圧電基板の厚さ方向の前
    記他面において、前記圧電基板の長さ方向の他端側に設
    けられ、前記第1の振動電極と間隔を隔てており、 前記第2のダミー電極は、前記圧電基板の厚さ方向の前
    記一面において、前記圧電基板の長さ方向の一端側に設
    けられ、前記第2の振動電極と間隔を隔てており、 前記第1の端部電極は、前記第2のダミー電極と、前記
    積層体の前記一側面において接続されており、 前記第2の端部電極は、前記1のダミー電極に連続して
    付着されている圧電振動部品。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至12に記載された圧電振
    動部品であって、 前記容量素子は、同一の誘電体基板による少なくとも2
    つの容量を有し、前記2つの容量は、前記誘電体基板の
    前記一面及び前記他面に設けられた複数の容量電極によ
    って取得される圧電振動部品。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載された圧電振動部品
    であって、 前記容量素子は、第1の容量電極と、第2の容量電極
    と、第3の容量電極とを含んでおり、 前記第1の容量電極は、前記誘電体基板の厚さ方向の前
    記一面に設けられ、一端が前記誘電体基板の長さ方向の
    一端側にある一側端面に導出され、他端が前記誘電体基
    板の長さ方向の中間で終わっており、 前記第2の容量電極は、前記誘電体基板の厚さ方向の前
    記一面に設けられ、一端が前記誘電体基板の長さ方向の
    他端側にある前記他側端面に導出され、他端が前記誘電
    体基板の長さ方向の中間で終わっており、 前記第3の容量電極は、前記誘電体基板の厚さ方向の前
    記他面に設けられ、前記第1及び第2の容量電極に共通
    に対向し、長さ方向の両端が前記誘電体基板の長さ方向
    の中間で終わっている圧電振動部品。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載された圧電振動部品
    であって、 前記第1の端部電極は、前記第1の容量電極と、前記積
    層体の前記一側面において接続されており、 前記第2の端部電極は 前記第2の容量電極と、前記積
    層体の前記他側面において接続されている圧電振動部
    品。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載された圧電振動部品
    であって、 前記容量素子は、更に、第4の容量電極と、第5の容量
    電極とを含んでおり、 前記第4の容量電極は、前記誘電体基板の厚さ方向の前
    記他面に設けられ、一端が前記誘電体基板の長さ方向の
    一端側にある前記一側端面に導出され、他端が前記第3
    の容量電極を間隔を隔てており、 前記第5の容量電極は、前記誘電体基板の厚さ方向の前
    記他面に設けられ、一端が前記誘電体基板の長さ方向の
    他端側にある前記他側端面に導出され、他端が前記第3
    の容量電極を間隔を隔てている圧電振動部品。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載された圧電振動部品
    であって、 前記第1の端部電極は、前記第4の容量電極に連続して
    付着されており、 前記第2の端部電極は 前記第5の容量電極に連続して
    付着されている圧電振動部品。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17の何れかに記載され
    た圧電部品であって、 前記圧電基板および前記誘電体基板は、非鉛系セラミッ
    クからなる圧電振動部品。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至17の何れかに記載され
    た圧電振動部品であって、 更に、ベース板と、キャップとを含んでおり、 前記ベース板は、前記圧電振動子及び容量素子の積層体
    を支持しており、 前記キャップは、前記圧電振動子及び容量素子の組立体
    を覆うようにして、前記ベース板に取り付けられ、前記
    組立体の周りに気密空間を生じさせる圧電振動部品。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至19のいずれかに記載さ
    れた圧電振動部品を製造する方法であって、第1の工程
    と、第2の工程と、第3の工程とを含んでおり、 前記第1の工程は、 多数の圧電振動子を包含する圧電体大板と、多数の容量
    素子を包含する誘電体大板とを準備し、前記圧電振動子
    の振動空間を確保しながら、前記圧電体大板の一面と、
    前記誘電体大板の一面とを接着し、それによって積層体
    大板を得る工程を含み、前記圧電体大板及び前記誘電体
    大板は前記一面及び対向する他面に電極を有しており、 前記第2の工程は、 前記積層体大板を、短冊状に切断分割する工程を含み、
    短冊状積層体は、前記圧電体大板の前記一面に形成され
    た電極の端縁、前記誘電体大板の前記一面に形成された
    電極の端縁、前記圧電体大板の前記一面と対向する他面
    に形成された電極の端縁及び前記誘電体大板の前記一面
    と対向する他面に形成された電極の端縁が、切断面であ
    る一側端面及び対向する他側端面に露出するように切り
    出され、 前記第3の工程は、 前記短冊状積層体の前記一端側面と、前記圧電体大板の
    前記他面及び前記誘電体大板の前記他面とに、前記第1
    の振動電極、前記第1のダミー電極および前記第1の容
    量電極に導通する第1の端部電極を、連続して成膜し、 前記短冊状積層体の前記他側端面と、前記圧電体大板の
    前記他面及び前記誘電体大板の前記他面とに、前記第2
    のダミー電極、前記第2の振動電極および前記第2の容
    量電極に導通する第2の端部電極を、連続して成膜する
    工程を含む圧電振動部品の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載された方法であっ
    て、 前記第3の工程は、真空成膜法を含む圧電振動部品の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006270548A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Tdk Corp 圧電共振部品
JP2008011295A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Murata Mfg Co Ltd 圧電振動子及び圧電振動装置

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