JP2001237653A - 受光アンプ回路 - Google Patents
受光アンプ回路Info
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Abstract
がなく、充分な位相補償ができ、入力の大きさが変わっ
ても、クランプ回路のオンオフの切替えを高速にする。 【解決手段】 光信号を受信するフォトダイオードPD
と、基準電圧が入力される第1の入力端子T1およびフ
ォトダイオードの出力電流が入力される第2の入力端子
T2を有する差動アンプA1と、差動アンプの出力端子
T0と第2の入力端子間に設けられた主帰還抵抗Rf1
と、主帰還抵抗に並列に接続される位相補償コンデンサ
C1と、主帰還抵抗の両端間に並列に設けられ、該主帰
還抵抗の電流をバイパスするスイッチング特性を持つ素
子と該主帰還抵抗より小さい抵抗で構成されるクランプ
回路CLPと、を備えている。
Description
クトディスク(以降CD−R/RWと呼ぶ)の駆動装
置、書込み可能なデジタルビデオディスク(以降書込み
可能なDVD装置と呼ぶ)の駆動装置等に用いられる受
光アンプ回路に関し、特に、書込み時に光ピックアップ
用受光素子に生じる大きな光電流をパイパスするクラン
プ回路を具備した受光アンプ回路の安定動作と周波数応
答特性の改善を図ったものである。
示す回路図である。CD−R/RWや書込み可能なDV
D駆動装置用のクランプ回路CLPを具備した受光アン
プ回路は、差動アンプA71を有している。差動アンプ
A71の負相入力端子にはフォトダイオードPDが接続
されており、差動アンプA71の正相入力端子には所定
の電圧が入力されている。フォトダイオードPDが出力
する光電流1sc7は、負帰還抵抗Rf71を用いて電
流−電圧変換を行っている。負帰還抵抗Rf71には、
位相補償コンデンサCf7が並列に接続されており、位
相補償コンデンサCf7が差動アンプA71の負帰還動
作を安定化させている。
回路CLPが並列に接続されている。クランプ回路CL
Pには、差動アンプA72が設けられており,その正相
入力端子には差動アンプA71の出力端子が接続され、
負相入力端子には所定の電圧Vref72が印加されて
いる。差動アンプA72の出力端子には差動アンプA7
1の負相入力端子が接続されている。クランプ回路CL
Pは、負帰還抵抗Rf71に大きな電流が流れるとき、
その電流がバイパスされる。
て説明する。フォトダイオードPDからの入力電流Is
c7が小さいときは、差動アンプA71の出力端子の電
圧は、Vref71+Isc7×Rf71<Vref7
2であり、差動アンプA72は導通しない。
c7が大きくなり、 差動アンプA71の出力電圧が差
動アンプA72の負相入力端子の電圧Vref72より
大きくなると、差動アンプA72が導通する。従って、
負帰還抵抗Rf71を流れる電流If71が差動アンプ
A72にバイパスされるので、差動アンプA71の飽和
を回避することができる。
み可能なDVD駆動装置用受光素子には書込み状態から
読込み状態となるとき、すなわち、フォトダイオードP
Dが大光量受光状態から小光量受光状態になるとき、パ
ルス状の光信号が入力されることになる。このハイレベ
ルからローレベルヘ変化するパルス信号光に対し、受光
アンプ回路はリンギングや応答遅れを極力抑えて、小光
量受光状態の出力電圧レベルヘ急速に収束することが必
要となる。図7に示す従来の受光アンプ回路では、負帰
還ループにある程度のゲインを持つ差動アンプA72が
設けられているので、クランプ回路CLPがオン、即
ち、起動したとき、受光アンプ回路の発振を防止するた
め、高周波領域で差動アンプA72のゲインを落とす必
要がある。このため差動アンプA72には、位相補償コ
ンデンサCP2が設けられている。
償コンデンサCP2を設けると、受光アンプ回路が大光
量受光状態から小光量受光状態へ変化するとき、クラン
プ回路CLPがオフ、即ち遮断状態になることが遅れ、
受光アンプ回路が小光量受光状態の出力電圧レベルヘの
切替えが遅れるという問題点がある。
であり、大きな光電流の入力に対しても飽和することが
なく、充分な位相補償ができるとともに、入力の大きさ
が変わった場合にクランプ回路のオンオフの切替えを高
速にできる受光アンプ回路を提供することを目的とす
る。
は、光信号を受信するフォトダイオードと、基準電圧が
入力される第1の入力端子および該フォトダイオードの
出力電流が入力される第2の入力端子を有する差動アン
プと、該差動アンプの出力端子と該第2の入力端子間に
設けられた主帰還抵抗と、該主帰還抵抗に並列に接続さ
れる第1の位相補償コンデンサと、該主帰還抵抗に並列
に設けられ、該主帰還抵抗の電流をバイパスするスイッ
チング特性を持つ素子と該主帰還抵抗より小さい抵抗の
副帰還抵抗との直列回路を有するクランプ回路と、を備
え、それにより上記目的が達成される。
副帰還抵抗に並列に接続された第2の位相補償コンデン
サからなる並列回路と、該並列回路と直列に接続された
前記スイッチング素子であるダイオード接続のトランジ
スタでもよい。
極性の半導体基板上にモノリシックに集積されており、
前記クランプ回路が、前記差動アンプの前記出力端子か
ら前記第2の入力端子に、前記ダイオード接続のトラン
ジスタ、前記副帰還抵抗と該副帰還抵抗と並列に接続さ
れた前記コンデンサの並列回路の順に、直列に接続され
たものでもよい。
極性の半導体基板上に前記トランジスタのコレクタと同
一極性の第2の極性の半導体層が積層されており、該半
導体層上に形成された絶縁層の上に設けられてもよい。
コンデンサの並列回路と前記ダイオード接続のトランジ
スタとの直列接続の接続部と接地と間に、さらに第2の
コンデンサが設けられてもよい。
板上に積層された第2の極性の半導体層と、該第1の極
性の半導体基板と該第2の極性の半導体層との接合部に
所定の面積の該第1の極性の高濃度半導体層をさらに有
し、前記第2のコンデンサが、該第2の極性の半導体層
と該基板間の接合容量と、該所定の面積の該第2の極性
の高濃度半導体層と該半導体基板間の接合容量と、を加
算して前記第2のコンデンサの容量値を形成したもので
もよい。
少なくとも1個以上のダイオード接続のトランジスタが
直列に接続されているものでもよい。
抵抗値が1kΩ以上であるものでもよい。
並列に接続されたコンデンサの容量が1pF以下でもよ
い。
受信するフォトダイオードと、基準電圧が入力される第
1の入力端子および該フォトダイオードの出力電流が入
力される第2の入力端子を有する差動アンプと、該差動
アンプの出力端子と該第2の入力端子間に設けられた主
帰還抵抗および該主帰還抵抗の抵抗値より小さい抵抗値
の副帰還抵抗および位相補償コンデンサの並列回路と該
並列回路と直列に接続されたダイオード接続のトランジ
スタとを有し、該主帰還抵抗と並列に設けられたクラン
プ回路と、を備え、それにより上記目的が達成される。
トランジスタが、直列または並列に接続された2個以上
のダイオード接続のトランジスタで構成されているもの
でもよい。
の受光アンプ回路の実施の形態の一例を示す回路図であ
る。受光アンプ回路10は、フォトダイオードPDを入
力信号源とした電圧−並列負帰還アンプである。
は、差動アンプA1の第2の入力端子T2である負相入
力端子に入力され、差動アンプA1の第1の入力端子T
1である正相入力端子には所定の基準電圧Vref1が
入力されている。差動アンプA1の第2の入力端子T2
と出力端子T0間には主帰還抵抗Rf1と位相補償コン
デンサC1とクランプ回路CLPとが並列に接続されて
いる。位相補償コンデンサC1は、クランプ回路CLP
が動作していないときに受光アンプ回路10の発振を防
止する。
の抵抗値より小さい副帰還抵抗Rf2と、位相補償コン
デンサC2との並列回路と、ダイオード接続のトランジ
スタQ1とが直列に接続されて構成されている。ダイオ
ード接続のトランジスタQ1とは、トランジスタのベー
スとコレクタを短絡したものである。トランジスタQ1
のコレクタは、差動アンプA1の出力端子T0が接続さ
れており、トランジスタQ1のエミッタは、副帰還抵抗
Rf2と位相補償コンデンサC2との並列回路が接続さ
れている。
0の動作を説明する。フォトダイオードPDへの信号入
力が小さく、フォトダイオードPDを流れる電流Isc
1が小さい場合には、ダイオード接続のトランジスタQ
1がオフ状態になり、差動アンプA1の出力端子T0か
らの出力は、主帰還抵抗Rf1によってのみ帰還され
る。
信号入力が大きく、フォトダイオードPDを流れる電流
Isc1が大きい場合には、ダイオード接続のトランジ
スタQ1がオン状態となる。トランジスタQ1のオン抵
抗の抵抗値は小さく、また、副帰還抵抗Rf2の抵抗値
が主帰還抵抗Rf1の抵抗値より小さいので、主帰還抵
抗Rf1の抵抗値よりクランプ回路の抵抗値が小さくな
り、出力端子T0からフォトダイオードPDに流れる電
流の大部分はクランプ回路CLPにバイパスされる。
CLP動作時に受光アンプ回路10の発振を停止する。
クランプ回路CLPが動作していないときは、主帰還抵
抗Rf1と位相補償コンデンサC1とによって位相補償
されているが、クランプ回路CLP動作時には、主帰還
抵抗Rf1よりはるかに小さい副帰還抵抗Rf2と、こ
の副帰還抵抗Rf2に対して並列に接続された位相補償
コンデンサC2とによって、十分に位相が補償される。
れる電流Isc1が、所定の大きさ以上の場合は、出力
端子T0からフォトダイオードPDに流れる電流の大部
分はクランプ回路CLPにバイパスされるので、受光ア
ンプ回路10の飽和を回避できる。
0は、クランプ回路CLPを、スイッチング特性を有す
るダイオード接続のトランジスタQ1と、主帰還抵抗R
f1より小さい抵抗値の副帰還抵抗Rf2および位相補
償コンデンサC2とによって構成し、ゲインを持つ差動
アンプ等を用いていないので、大きな容量の位相補償コ
ンデンサを付加する必要がなく、受光アンプ回路10が
大光量受光状態と小光量受光状態とに高速で切替えるこ
とができる。
プ回路CLPが動作しているときも、充分な位相補償が
できるとともに、クランプ回路CLPの遮断時も応答速
度の高速な受光アンプ回路が提供される。
同一基板上にモノリシックに集積されて構成される。こ
の場合、トランジスタQ1のコレクタと基板との間に
は、寄生容量であるコレクタ基板間容量C4が生成され
る。
差動アンプ回路A1の出力端子T0と第2の入力端子T
2との間に、出力端子T0側からダイオード接続のトラ
ンジスタQ1と、副帰還抵抗Rf2と位相補償コンデン
サC2の並列回路との順に、直列に接続されている。
のトランジスタQ1のエミッタ端子がフォトダイオード
PD端子に直接接続された時に生ずるように、トランジ
スタQ1のコレクタ基板間容量C4がフォトダイオード
PDの接合容量Cjpdに加算されて受光アンプ回路1
0の入力容量を増大させるおそれがない。その結果、本
実施の形態1の受光アンプ回路10では、受光光量に対
する応答速度の低下を防ぐことができる。
Rf2と位相補償コンデンサC2との並列回路を介して
間接的にフォトダイオードPDと接続されているので、
トランジスタQ1のコレクタ基板間容量C4はフォトダ
イオードPDの接合容量に加算されず、受光アンプ回路
10の入力容量を大幅に増大させない。
た受光アンプ回路の位相補償コンデンサC2の構成部分
を示す断面図である。受光アンプ回路10を構成するP
型半導体の基板21上にはN型エピタキシャル層22が
積層されている。このN型エピタキシャル層22は、ダ
イオード接続のトランジスタQ1のコレクタを構成する
半導体層となる。N型エピタキシャル層22上には、酸
化膜層24が形成されている。N型エピタキシャル層2
2に設けられたP型の分離拡散層23および酸化膜層2
4によって基板21上に形成された各素子は分離されて
いる。
らなる第1の導電層27が形成されている。第1の導電
層27は、絶縁膜25により隣接素子と絶縁されてい
る。第1の導電層27上には、位相補償コンデンサC2
の誘電体層である窒化膜層26が積層されている。ま
た、窒化膜層26の上に、メタル層からなる第2の導電
層28が積層されている。第1の導電層27にはメタル
層からなる配線29が設けられている。位相補償コンデ
ンサC2は、窒化膜層26を第1の導電層27と第2の
導電層28で挟んで構成されている。なお、位相補償コ
ンデンサC2に用いる誘電体膜は窒化膜としたが、誘電
体膜は、チタン酸バリウム、酸化膜(二酸化シリコン)
等であってもよい。
N型エピタキシャル層22の上に形成された絶縁層24
上に設けられているために、基板21とN型エピタキシ
ャル層22との間の寄生容量が位相補償コンデンサC2
の容量に加算されるおそれがない。しかも、基板21上
に形成されるトランジスタQ1のコレクタ基板間容量C
4が位相補償コンデンサC2の容量にに加算されるおそ
れもない。また、その他の基板21に発生する寄生容量
も位相補償コンデンサC2の容量に追加されない。
て充分な位相の補償が可能であり、応答速度の高速な受
光アンプ10を提供することができる。
ば、CD−R/RWや書込み可能なDVD駆動装置にお
ける書込み時における入力電流が大きい場合、クランプ
回路CLPが動作する。クランプ回路CLP動作時にお
いて、ダイオード接続のトランジスタQ1のベース−エ
ミッタ間ダイオードの微分抵抗は小さいので、クランプ
回路CLPの直列抵抗は、ほぼ副帰還抵抗Rf2となっ
て、Rf2<<Rf1としたとき、受光アンプ回路10
の負帰還抵抗は、ほぼ副帰還抵抗Rf2に等しくなる。
あり出力電圧が帰還抵抗を介して入力ヘ帰還される電圧
−並列帰還アンプであるため、帰還率は、1/帰還抵抗
である。この帰還率が大きい程、すなわち帰還抵抗が
小さい程、信号周波数帯域幅が広く、受光アンプ回路1
0は発振しやすくなる。また、受光アンプ回路10はフ
ォトダイオードPDが差動アンプA1の第2の入力端子
T2に接続され、第2の入力端子T2とGND間にフォ
トダイオードPDの接合容量が付加されるので、第2の
入力端子T2において、帰還信号の位相遅れが生じ、発
振しやすくなる。このため、できるだけ副帰還抵抗Rf
2を大きくして帰還率を下げ、発振を防止する必要があ
る。
2<<Rf1のとき、CD−R/RWや書込み可能なD
VD駆動装置用受光アンプ回路10では、例えば、差動
アンプA1の最大出力電圧=4V、基準電圧Vref1
=2.5Vに設定されている場合に、ダイオード接続の
トランジスタQ1のベース−エミッタ間電圧を0.8V
とするとき、副帰還抵抗Rf2=1KΩとすると、受光
アンプ回路10のダイナミックレンジは、4V−2.5
V=1.5V、受光アンプ回路10が飽和しないで増幅
できる入力電流範囲は、(4−2.5−0.8)/10
00=0.0007(A)となり、フォトダイオードP
Dが出力する光電流が700μAまで飽和しないで増幅
できる受光アンプ回路10となる。
流れたとき、副帰還抵抗Rf2が0Ωであれば、受光ア
ンプ回路10の帰還抵抗は、ダイオード接続のトランジ
スタQ1のオン抵抗(微分抵抗)となり、温度が25℃
のとき、(kT/q)/If=25.8mV/700μ
A=37であるので、約37Ωとなる。ここで、Kはボ
ルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子の電荷、Ifは
クランプ回路CLPに流れる電流である。このようにR
f2=1KΩとすることによりRf2=0KΩのときに
比べて、帰還率を下げた受光アンプ回路10を構成にで
きるので発振しにくい受光アンプ回路を構成できる。
RWや書込み可能なDVD駆動装置に用いられる場合、
書込み時において、150MHz以上の遮断周波数のも
のが必要とされる。受光アンプ回路の帯域幅(応答特
性)は、フォトダイオードPDの応答が十分速いとき
(フォトダイオードPDの接合容量とフォトダイオード
PDの内部抵抗で生じる積分回路の時定数が十分小さい
とき)、クランプ回路CLPを構成する副帰還抵抗Rf
2と、副帰還抵抗Rf2と並列に接続されたコンデンサ
C2とによる積分回路の時定数によって決定される。ダ
イオード接続のトランジスタQ1のベース−エミッタ間
ダイオードのオン抵抗を無視すると、Rf2<<Rf1
であるとき、クランプ回路CLPが動作中の受光アンプ
回路10の遮断周波数は、1/(2π×Rf2×C2)
となる。遮断周波数を150MHz以上とするためには
1/{2π×Rf2×C2}≧150×l06である必
要がある。また、前述のように、Rf2≧1000であ
るので、C2≦1×l0-12となる。副帰還抵抗Rf2
には1KΩ以上が必要であるので副帰還抵抗Rf2と並
列に接続された位相補償コンデンサC2を1pF以下と
したとき、クランプ回路CLP動作時の受光アンプ回路
10の遮断周波数を150MHz以上にできる。
成を示す他の回路図の例である。図1のダイオード接続
のトランジスタQ1と位相補償コンデンサC2の接続点
T3と接地との間にピーキングコンデンサC3が設けら
れている。その他の構成は、図1に示す受光アンプ回路
10の構成と同様であるので説明を省略する。
装置が、差動アンプが再生モードのとき、すなわち受光
アンプ回路10におけるクランプ回路CLPが動作して
いないとき、受光アンプ回路10は、主帰還抵抗Rf1
によって負帰還動作している。主帰還抵抗Rf1には、
位相補償コンデンサC1およびクランプ回路CLPのダ
イオード接続されたトランジスタQ1のベース−エミッ
タ間接合容量と位相補償コンデンサC2との直流容量が
接続されることになる。クランプ回路CLPのダイオー
ド接続されたトランジスタQ1のベース−エミッタ間接
合容量と位相補償コンデンサC2との直流容量は、位相
補償コンデンサC1と同様に遮断周波数を低下させるこ
とになるが、図3に示すピーキングコンデンサC3は、
ダイオード接続されたトランジスタQ1のベース−エミ
ッタ間接合容量を介して伝達される負帰還信号をGND
側に逃がすので、ダイオード接続されたトランジスタQ
1のベース−エミッタ間接合容量と位相補償コンデンサ
C2の直列容量の受光アンプ回路10に対する遮断周波
数を低下させる効果を低減して、受光アンプ回路10の
遮断周波数を上げることができる。
償コンデンサC2およびピーキングコンデンサC3部分
の構造断面図である。P型半導体の基板41上にはN型
エピタキシャル層42が積層されている。このN型エピ
タキシャル層42は、ダイオード接続のトランジスタQ
1のコレクタを構成する半導体層である。N型エピタキ
シャル層42は、基板41に設けられたP型の分離拡散
層43および酸化膜層45によって分離されている。
は、高濃度N型拡散層による第1の導電層47が形成さ
れており、第1の導電層47上に、誘電体層である窒化
膜層46が形成されている。また、窒化膜層46の上
に、メタル層からなる第2の導電層48が形成されてい
る。第1の導電層27にはメタル層からなる配線49が
設けられている。従って、位相補償コンデンサC2は、
窒化膜層46を第1の導電層47と第2の導電層48で
挟んで形成されている。位相補償コンデンサC2は、絶
縁層45によって隣接素子と分離されている。
導体の基板41とN型エピタキシャル層42との間に
は、所定の面積の高濃度N型拡散層による埋込層44が
形成されており、N型エピタキシャル層42とP型半導
体基板41の接合容量と高濃度N型拡散層の埋込み層4
4とP型半導体層の基板41間の接合容量との和によっ
て、ピーキングコンデンサC3が構成されている。この
ようなピーキングコンデンサC3は、高濃度N型拡散層
の埋込み層44の面積を所定の大きさとすることで、所
定の容量値とすることができる。さらに別のコンデンサ
素子を追加する必要がない。
いて、差動アンプA1の出力端子T0から第2の入力端
子T2への電流がクランプ回路CLPにバイパスされる
のは、主帰還抵抗Rf1の両端の電圧がクランプ回路C
LPを構成するダイオード接続のトランジスタのベース
−エミッタ間電圧を越える場合である。
オード接続のトランジスタQ1に、さらにダイオード接
続のトランジスタを直列に追加することにより、より大
きな出力電圧が得られる。例えば、直列接続された一対
のトランジスタのベース−エミッタ電圧をVBEとする
と、主帰還抵抗Rf1の両端の電圧Rf1×Isc1
が、Rf1×Isc1≧2VBEとなったときにクラン
プ回路CLPによってバイパスされる。従って、複数ダ
イオードの直列接続をすることにより、図1の受光アン
プ回路10の2倍の光電流範囲の出力電圧を得ることが
できる。同様にダイオード接続のトランジスタをさらに
直列に追加することで線形増幅できる出力電圧範囲を拡
大することが可能となる。
ンプ回路10の構成を示す回路図の例である。差動アン
プA1の第2の入力端子T2と出力端子T0間には主帰
還抵抗Rf1とクランプ回路CLPとが並列に接続され
ており、位相補償コンデンサC1を有していない。
の抵抗値より小さい副帰還抵抗Rf2と、図1に示す受
光アンプ回路10における位相補償コンデンサC2との
並列回路、および、ダイオード接続のトランジスタQ
1,Q2の直列回路との直列回路で形成されている。
イオード接続のトランジスタの一対の直列接続のトラン
ジスタQ1およびQ2との直列回路の容量は、位相補償
コンデンサC1の容量値と同程度の容量値に設定されて
いる。
イオード接続のトランジスタQ1のベース−エミッタ間
接合容量との直列容量の容量値の大きさを、実施の形態
1の受光アンプ回路10の位相補償コンデンサC1の容
量値と同程度とすることにより、位相補償コンデンサC
2のみによりクランプ回路CLPが動作していないとき
の位相補償を行うことができ、図1に示す位相補償コン
デンサC1を省略することができる。
位相補償コンデンサC1を省略した場合、主帰還抵抗R
f1のみにより帰還をおこなうときの主帰還抵抗Rf1
の両端間の容量は、クランプ回路CLPの副帰還抵抗R
f2に並列に接続された容量C2とダイオード接続のト
ランジスタQ1のベース−エミッタ間容量の直列接続の
容量値である。
場合は、それぞれがダイオード接続のトランジスタQ1
およびQ2の直列接続する構成である。また、図6に示
すようにの受光アンプ回路10の場合は、ダイオード接
続のトランジスタQ1に対してダイオード接続のトラン
ジスタQ3を並列に接続してもよい。
ス−エミッタ間容量は、通常約0.01〜0.1pFで
あるので、副帰還抵抗Rf2に並列に接続された位相補
償コンデンサC2が約1pFであって、ダイオード接続
のトランジスタQ1のエミッタサイズが小さいときは、
トランジスタQ1のベース−エミッタ間容量は約0.0
1pF程度となり、位相補償コンデンサの大きさは、ダ
イオード接続のトランジスタQ1のベース−エミッタ間
容量によって決定される。
分でないときは、図6に示すように、2個のダイオード
接続のトランジスタQ1およびQ3を並列接続して位相
補償コンデンサ値を増加することができる。なお、2個
以上のトランジスタを並列に接続してもよい。なお、図
5に示すように、2個以上のダイオード接続のトランジ
スタを直列接続することで、位相補償コンデンサの容量
値を減らすことができる。
タを組み合わせることで受光アンプ回路の位相補償コン
デンサC2の容量も調整することができる。
に構成されているので、大きな光電流の入力に対しても
飽和することがなく、充分な位相補償ができるととも
に、入力の大きさが変わった場合にクランプ回路のオン
オフのを高速に切替えることができる。
示す回路図である。
の構成部分を示す断面図である。
図の例である。
分の構造断面図である。
成を示す回路図の例である。
の構成を示す回路図である。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 光信号を受信するフォトダイオードと、
基準電圧が入力される第1の入力端子および該フォトダ
イオードの出力電流が入力される第2の入力端子を有す
る差動アンプと、該差動アンプの出力端子と該第2の入
力端子間に設けられた主帰還抵抗と、該主帰還抵抗に並
列に接続される第1の位相補償コンデンサと、該主帰還
抵抗に並列に設けられ、該主帰還抵抗の電流をバイパス
するスイッチング特性を持つ素子と該主帰還抵抗より小
さい抵抗の副帰還抵抗との直列回路を有するクランプ回
路と、を備えた受光アンプ回路。 - 【請求項2】 前記クランプ回路が、前記副帰還抵抗と
該副帰還抵抗に並列に接続された第2の位相補償コンデ
ンサからなる並列回路と、該並列回路と直列に接続され
た前記スイッチング素子であるダイオード接続のトラン
ジスタであることを特徴とする請求項1に記載の受光ア
ンプ回路。 - 【請求項3】 全ての素子が第1の極性の半導体基板上
にモノリシックに集積されており、前記クランプ回路
が、前記差動アンプの前記出力端子から前記第2の入力
端子に、前記ダイオード接続のトランジスタ、前記副帰
還抵抗と該副帰還抵抗と並列に接続された前記コンデン
サの並列回路の順に、直列に接続されたものであること
を特徴とする請求項2に記載の受光アンプ回路。 - 【請求項4】 前記第2の位相補償コンデンサが、第1
の極性の半導体基板上に前記トランジスタのコレクタと
同一極性の第2の極性の半導体層が積層されており、該
半導体層上に形成された絶縁層の上に設けられている請
求項3に記載の受光アンプ回路。 - 【請求項5】 前記副帰還抵抗および前記第2の位相補
償コンデンサの並列回路と前記ダイオード接続のトラン
ジスタとの直列接続の接続部と接地との間に、さらに第
2のコンデンサが設けられている請求項2に記載の受光
アンプ回路。 - 【請求項6】 第1の極性の半導体基板と、この半導体
基板上に積層された第2の極性の半導体層と、該第1の
極性の半導体基板と該第2の極性の半導体層との接合部
に所定の面積の該第2の極性の高濃度半導体層をさらに
有し、前記第2のコンデンサが、該第2の極性の半導体
層と該基板間の接合容量と、該所定の面積の該第2の極
性の高濃度半導体層と該半導体基板間の接合容量と、を
加算して前記第2のコンデンサの容量値を形成したこと
を特徴とする請求項5に記載の受光アンプ回路。 - 【請求項7】 前記クランプ回路の前記トランジスタ
に、少なくとも1個以上のダイオード接続のトランジス
タが直列に接続されている請求項2に記載の受光アンプ
回路。 - 【請求項8】 前記クランプ回路を構成する副帰還抵抗
の抵抗値が1kΩ以上である請求項1から7のいずれか
に記載の受光アンプ回路。 - 【請求項9】 前記クランプ回路を構成する副帰還抵抗
に並列に接続されたコンデンサの容量が1pF以下であ
る請求項1から7のいずれかに記載の受光アンプ回路。 - 【請求項10】 光信号を受信するフォトダイオード
と、基準電圧が入力される第1の入力端子および該フォ
トダイオードの出力電流が入力される第2の入力端子を
有する差動アンプと、該差動アンプの出力端子と該第2
の入力端子間に設けられた主帰還抵抗および該主帰還抵
抗の抵抗値より小さい抵抗値の副帰還抵抗および位相補
償コンデンサの並列回路と該並列回路と直列に接続され
たダイオード接続のトランジスタとを有し、該主帰還抵
抗と並列に設けられたクランプ回路と、を備えた受光ア
ンプ回路。 - 【請求項11】 前記クランプ回路の前記ダイオード接
続のトランジスタが、直列または並列に接続された2個
以上のダイオード接続のトランジスタで構成されている
請求項10に記載の受光アンプ回路。
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