JP2001236886A - 薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成物 - Google Patents

薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成物

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JP2001236886A JP2000044205A JP2000044205A JP2001236886A JP 2001236886 A JP2001236886 A JP 2001236886A JP 2000044205 A JP2000044205 A JP 2000044205A JP 2000044205 A JP2000044205 A JP 2000044205A JP 2001236886 A JP2001236886 A JP 2001236886A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型ディスプレイパネルの放電表示セル等
を構成する隔壁の成型もしくは欠損部の補修などに用い
られ、硬化性を向上させた隔壁用組成物を提供する。 【解決手段】 薄型ディスプレイパネルの隔壁又はその
一部を成形するためのガラスもしくはセラミックの粉体
と、有機性添加物であるバインダーと、の混合組成物で
あって、該有機性添加物が、エネルギー線照射により熱
エネルギーを発生させるとともに、エネルギー線源から
のエネルギーもしくは発生した熱エネルギーで硬化可能
な樹脂組成物を15重量%〜50重量%含むことを特徴
とする薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】薄型ディスプレイパネルの放
電表示セル等を構成する隔壁の成型もしくは欠損部の補
修などに用いられる隔壁用組成物に関し、特に、エネル
ギー線硬化樹脂組成物を基に硬化性を向上させた隔壁用
組成物、及び、かかる組成物を用いた隔壁の製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】薄型ディスプレイ(特に大型)は次世代デ
ィスプレイパネルとして研究開発が盛んであるが、現時
点では爆発的な普及に至っていない。一番の原因は画面
の解像度等の品質面もさることながら、価格が高いこと
が原因であり、特に一般ユーザー向けには大幅な価格低
減が必要である。上記ディスプレイが高額である原因の
一つには、ディスプレイパネル、特に背面基盤パネルが
高いことが挙げられ、その理由としてはバリアリブを精
密加工する必要があるからである。
【0003】上記バリアリブは、通常、サンドブラスト
にてリブを削り出すか、印刷法にてリブを積み上げて製
造している。リブ材料は、ガラスおよびセラミックの粒
子と、有機化合物のペースト(有機物20重量%程度)で
あり、数万円/kgで大変高価であるが、サンドブラス
ト法ではこれを背面ガラス基盤に固定した後、リブを削
り出す。この際、最終的に70重量%程度が削られてゴ
ミ(再利用不可)となり効率が大変悪い。また、サンドブ
ラストであるから精度も低く、時間もかかる。一方、印
刷法はリブ材の無駄は少ないが、印刷を積み重ねてリブ
を製造するためリブ成形にはサンドブラスト法以上に長
時間を要し、生産性が極めて悪い。また、積み重ねにズ
レが生じるなど精度が良いとは言い難い。このような理
由から背面基盤は高コストとならざるを得ない。従っ
て、各メーカーとも低コストで背面基盤を製造可能な方
法の研究・開発に注力しており、一部には簡便な製造法
として熱プレス・型押し法が開発されたが、熱硬化によ
りリブを硬化させるためその硬化時間が必要なこと、硬
化中プレスを要するため効率が悪い等、結果的に生産ス
ピードはサンドブラストと同程度であった。
【0004】一方、UV硬化に代表されるエネルギー線
硬化という特徴をもつエネルギー線硬化樹脂のバリアリ
ブへの適用が検討されているが、適用を妨げる要因とし
てエネルギー線硬化の能力不足があげられる。UV硬化
樹脂に代表されるエネルギー線硬化樹脂は、一定量以上
のエネルギー線が照射された部位のみを硬化するという
特徴を有し、また、UVに代表されるエネルギー線は、
樹脂を透過する過程で減衰するという特徴を有するた
め、エネルギー線硬化という現象は、樹脂自体の硬化能
力、エネルギー線の強度、照射時間、減衰特性等に大き
く影響されるという特徴を有する。そして従来、エネル
ギー線硬化能力を向上させるために行ってきた方法とし
ては、光開始剤の高性能化、照射するエネルギー線の強
度UP、照射時間増大、エネルギー線の種類の変更等が
挙げられる。
【0005】しかしながら、上記の方法を採用する場
合、樹脂組成の側では、開始剤の開発に時間と費用がか
かる、あるいは、樹脂組成物が高価等の問題があった。
また、エネルギー線照射装置・設備の側では、装置の大
型化、消費エネルギーの増大、ランニングコスト増大、
生産性の低下、線源の特殊化、装置・設備が高価、安全
性の低下等の問題があった。このため、エネルギー線硬
化の利点の消失、トータルコストの増大等の問題が解消
されなければ、結果的に上記方法自体が利用・適用が困
難な状況である。また、高UV硬化性樹脂に代表される
これまでの高硬化性エネルギー線硬化樹脂は、エネルギ
ー線硬化に有効な新規光重合性開始剤の開発か、あるい
はこれより例は少ないが新規光重合性オリゴマーの開発
によるものであり、用途に適切な組成を容易に得ること
が可能とは言い難い状況であった。さらに、UV・加熱
併用硬化型樹脂はより幅広い硬化条件を備えているとい
う特徴を有する反面、これまでの高硬化性エネルギー線
硬化樹脂が有する前述の問題点はそのままであり、更に
は、加熱プロセスの必要性から加熱装置および設備が必
要となるため、装置および設備の面でもエネルギー線硬
化の利点を損なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、上記問題点に鑑み、生産性、材料利用効率の両方に
優れる新規なバリアリブの材料を開発すべく、鋭意研究
した。その結果、本発明者らは、従来技術の問題点を解
決した生産性、材料利用効率が共に優れる隔壁組成物と
して、特有のエネルギー線硬化樹脂を薄型ディスプレイ
パネルの隔壁用組成物の有機性添加物に用いた型押し成
形法とすることで、従来の光硬化では硬化困難な遮蔽物
高含有および厚肉の硬化可能(一度の照射でリブ所定寸
法を達成)、且つ、従来プレス法では困難だった短時間
硬化を可能(光および連鎖硬化)となり、前述の問題点
を解決できることを見いだした。本発明は、かかる見地
より完成されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
いずれかの構成を有することによって、効果的に達成す
ることができる。すなわち、 (1)薄型ディスプレイパネルの隔壁又はその一部を成
形するためのガラスもしくはセラミックの粉体と、有機
性添加物であるバインダーと、の混合組成物であって、
該有機性添加物が、エネルギー線照射により熱エネルギ
ーを発生させるとともに、エネルギー線源からのエネル
ギーもしくは発生した熱エネルギーで硬化可能な樹脂組
成物を15重量%〜50重量%含む薄型ディスプレイパ
ネルの隔壁用組成物である。 (2)前記樹脂組成物が、エネルギー線照射により熱エ
ネルギーを発生させ、且つ、発生した熱エネルギーによ
り熱エネルギーを連続的に発生させ、エネルギー線源か
らのエネルギーもしくは発生した熱エネルギーで硬化可
能な樹脂組成物である上記(1)に記載の薄型ディスプ
レイパネルの隔壁用組成物である。 (3)前記熱エネルギーが、硬化反応時の発熱エネルギ
ーである上記(1)又は(2)に記載の薄型ディスプレ
イパネルの隔壁用組成物である。
【0008】(4)前記樹脂組成物として、エネルギー
線硬化に利用可能な光重合性樹脂成分と、エネルギー線
を照射した際に該光重合性樹脂成分の硬化を可能にする
光重合開始剤成分と、を含む上記(1)〜(3)のいず
れかに記載の薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成物で
あり、ここで、エネルギー線照射後もしばらく重合開始
剤としての機能が持続する点から、光重合開始剤成分と
してカチオン系光重合開始剤が好ましく、また、光重合
開始剤成分を除いた樹脂組成物100重量部に対し、光重
合開始剤成分が好ましくは0.1〜6.0重量部、より好まし
くは0.5〜3.0重量部である。 (5)前記光重合性開始剤成分として、光および熱の双
方で重合を開始させることができる光・熱重合開始剤を
含む上記(4)に記載の薄型ディスプレイパネルの隔壁
用組成物である。 (6)前記光・熱重合開始剤として、一般式(I)、
(I')又は(II)
【0009】
【化2】
【0010】を含む上記(5)に記載の薄型ディスプレ
イパネルの隔壁用組成物である。 (7)前記光重合性開始剤成分として、光重合開始剤と
光・熱重合開始剤とを含む2元系以上からなる重合開始
剤成分を含む上記(4)〜(6)のいずれかに記載の薄
型ディスプレイパネルの隔壁用組成物であり、ここで、
2元系以上からなる重合開始剤成分の組合せとして、光
重合開始剤として、特にアリール系スルホニウム塩類も
しくは又は鉄−アレン系化合物の少なくとも1種、光・
熱重合開始剤として、上記一般式(I),(I')若しくは
(II)で示されるスルホニウム塩の少なくとも1種を
含む場合が好ましく、また、2元系以上からなる重合開
始剤成分において、光・熱重合開始剤成分の重量比が好
ましくは10〜100重量%、より好ましくは20〜8
0重量%である。
【0011】(8)前記樹脂組成物として、エネルギー
線硬化に利用可能な光重合性樹脂成分と、エネルギー線
を照射した際に該光重合性樹脂成分の硬化を可能にする
光重合開始剤成分と、該光重合性樹脂成分のうちの少な
くとも1種をエネルギー線による照射以外の方法で硬化
させるのに用いる硬化剤成分と、を含む上記(1)〜
(3)のいずれかに記載の薄型ディスプレイパネルの隔
壁用組成物であり、ここで、硬化剤成分と反応可能な樹
脂成分1molに対し、好ましくは硬化剤成分が0.1〜
1.4mol、特に好ましくは硬化剤成分が0.3〜1.0mo
lの比率である。 (9)前記樹脂組成物として、前記光重合性樹脂成分の
少なくとも1種と前記硬化剤成分とをエネルギー線照射
以外の方法で硬化させる際に、該硬化を促進させる硬化
促進剤成分を含む上記(8)に記載の薄型ディスプレイ
パネルの隔壁用組成物であり、ここで、硬化剤成分1mo
lに対し、好ましくは硬化促進剤成分が0.04〜0.6
mol、特に好ましくは硬化促進剤成分が0.08〜0.4m
olの比率である。
【0012】(10)前記光重合性樹脂成分として、分
子構造に環状エーテル構造を有するエポキシ樹脂成分を
含む上記(4)〜(9)のいずれかに記載の薄型ディス
プレイパネルの隔壁用組成物であり、ここで、エポキシ
樹脂成分としては、種類の豊富さ、カチオン系光重合開
始剤とのマッチング等の観点から、例えば3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘ
キサンカルボキシレートを含むことが好ましい。 (11)前記硬化剤成分として、酸無水物又はその誘導
体を含む上記(8)〜(10)のいずれかに記載の薄型
ディスプレイパネルの隔壁用組成物であり、ここで、硬
化剤成分としては、マレイン酸無水物又はその誘導体を
含むことが好ましい。 (12)前記硬化剤成分として、1価又は多価のアルコ
ール類を含む上記(8)〜(10)のいずれかに記載の
薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成物であり、ここ
で、硬化剤成分としては、ポリエチレングリコールを含
むことが好ましい。 (13)前記硬化剤成分もしくは前記硬化促進剤成分と
して、酸無水物又はその誘導体と、1価又は多価のアル
コール類と、を含む上記(8)〜(10)のいずれかに記
載の薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成物である。
【0013】(14)前記薄型ディスプレイパネルの隔
壁用組成物にて薄型ディスプレイパネルの隔壁又はその
一部を成形し、該成形体を硬化させた後、焼成してなる
隔壁の製造方法であり、ここで、該成形体の硬化手段と
しては、エネルギー線照射の他、加熱硬化、常温硬化等
が用いられる。 (15)前記薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成物と
して、予め硬化しない程度に加温した該隔壁用組成物を
用いる上記(14)に記載の隔壁の製造方法である。
【0014】本発明における薄型ディスプレイパネルと
は、プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶ディ
スプレイ(LCD)等、従来のTVモニターとは異なる
方式で厚みが薄いことを特徴とする表示用モニターの一
群を意味し、薄型ディスプレイパネルの隔壁とは、プラ
ズマディスプレイの構造において、ガラス基盤(背面)か
ら上に突き出た壁によりRGBの各蛍光体を各単位で仕
切っている、この仕切壁を隔壁(バリアリブ)と称す
る。
【0015】このような本発明の隔壁用組成物は、UV
等のエネルギー線(及び熱エネルギー)により硬化可能
であり、硬化の際、自己の硬化反応熱をも利用した連鎖
硬化を伴う。従って、エネルギー線遮蔽物含有の有無、
膜厚、寸法、形状等に無関係に短時間で硬化可能であ
る。これにより、効率に優れる型押し法で成形可能で且
つ短時間で硬化可能となる。従来のUV硬化樹脂を用い
る印刷法等では、図2に示すように、硬化に必要なUVエ
ネルギー量が照射された部分のみ硬化するので、有効エ
ネルギー量が到達しない厚膜部分や、UVが遮蔽される
フィラー高充填物の硬化はできなかった。よって、一度
にリブを硬化させ、製造することは困難であった。ま
た、従来の熱硬化樹脂を用いる熱プレス法等では、周囲
温度(及び樹脂温度)の上昇が必要なため、エネルギー
効率が低く、加熱硬化(及び常温硬化)は、エネルギー
線硬化に比べ硬化速度が遅かった。よって、短時間で硬
化させることが困難であり、生産性が低い等という問題
があった。
【0016】その点、本発明の隔壁用組成物によれば、
(i) リブ材料の無駄が少なく、リソグラフィー用の感光
剤が不要であるため、材料費が低減する、(ii) 短時間
硬化によりリブの短時間成形が可能となるので、高生産
性、易成形、連続生産可能、工程数削減(マスクレス、
洗浄レス)等が実現する、(iii) 1回のエネルギー線照
射によって、従来の印刷法数回照射等と同等あるいはそ
れ以上の硬化が可能となるので、省エネルギー化が実現
しランニングコストも低くなる、(iv) リソグラフィ
ー、プレス等の高価な設備が不要であり、設備費が低く
抑えられる、(v) 粉塵が出ずクリーンなので、ゴミ低減
に資するとともに清潔であり、ダストフリーである、(v
i) 型で精度を確保し、製品のバラツキが小さく、高精
度化が達成される、(vii) 高輝度化に向けた理想形状を
型で成形可能であるため、高輝度化・高性能化を図るこ
とが容易である、等の利点がある。以下、本発明を実施
の形態に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらの
実施の形態によって限定されるものではない。
【0017】
【発明の実施の形態】薄型ディスプレイパネルのうち、
例えば高精度かつ安価な大型画面用カラー表示装置等に
用いられるプラズマディスプレイパネルでは、通常、微
小な放電表示セルと呼ばれる2枚の平坦な絶縁基板およ
び隔壁に囲まれた空間に、対向する電極群を設ける。上
記空間には希ガス等の放電可能なガスを封入した気密構
造を成しており、上記対向する電極間に電圧を選択的に
印加して、放電によりプラズマを発生させる。このプラ
ズマから放出される紫外光により、放電表示セル内壁に
形成された蛍光体を発光させて画面の発光素子とする。
したがって、上記隔壁は例えば±10μm以下の高さが
要求されると共に、放電により発生したプラズマの漏洩
による放電表示セルの表示色の混合を防止するため、絶
縁基板との接触部に位置する隔壁には気密性を保持する
上で、欠落や変形等の形状欠陥があってはならない。
【0018】そして、薄型ディスプレイパネルの隔壁部
分の一般的な製造方法としては、印刷法やサンドブラス
ト法等がある。印刷法では、隔壁材料のペーストを用い
て厚膜印刷法により放電表示セルの所定形状をパターン
として絶縁基板上に印刷、乾燥を繰り返しながら約10
0〜200μm程度の高さを必要とする放電表示セルの
隔壁を成形する。サンドブラスト法では、感光性フィル
ムを用いて露光・現像を行い、ブラスト処理後にレジス
ト除去を行ってから、焼成することで隔壁の凹部を形成
する。また他には、熱プレスによる型押し法、隔壁形状
の凹部構造を持つ成形型に隔壁材料を注入して成形する
方法、更にはフォトリソグラフィ法のように、絶縁基板
上に設けた感光性樹脂層をパターンマスクを介して光や
紫外線等を用いて露光後、現像して開口部を形成し、該
開口部に絶縁ペーストを埋め込んで隔壁を成形する方法
がある。本発明の隔壁組成物は、上記のような薄型ディ
スプレイパネルの隔壁部分の製造方法により放電表示セ
ルを構成する隔壁全体を成形する場合、あるいは、隔壁
の欠損部を補充・修復等するため、刷毛塗り法やマイク
ロシリンジ法による注入法、ロール印刷法、スプレー法
等により隔壁に用いる場合に用いられ、該成形体または
欠損部を大気中にて硬化させ、次いで絶縁基板と共に一
体的に焼成する。
【0019】本発明の隔壁用組成物を用いて、UV連鎖
硬化による型押し法のバリアリブ製造方法の一例を挙げ
れば、以下のようになる。先ず、母材上に凸部を有する
リソグラフィー型を作製し、凸部をNi−Pメッキす
る。次いで、これを用いてPTFE等のテフロン系の樹
脂型を製造する。一方、後述のような組成からなる隔壁
組成物をリブペーストとして、樹脂型とガラス基板とで
囲まれた溝に充填する。これを例えばUVランプ等によ
ってガラス基板の面からエネルギー線(UV等)照射し
て、隔壁用組成物を硬化させた後、型抜きによって離型
させる。そして最後に、ヒータ等によって焼成する。こ
こで、リブペーストとして用いられる隔壁用組成物は、
予め硬化しない程度に加温させておくことで、反応性向
上(硬化時間短縮)だけでなく、粘度低減(型充填容易)に
も効果があるので好ましい。また、エネルギー線照射だ
けでなく、熱を同時に付与することも反応性向上(硬化
時間短縮)の観点からは有効である。
【0020】ここでUV照射においては、図1に示すよ
うに、押し型2の凹部に隔壁用組成物が投入されてお
り、照射する面にはガラス基板1が設けられている。隔
壁用組成物であるバリアリブ材料は、主に、セラミック
スやガラス等3と、有機性添加物4とによって構成され
ている。図1のようにUV照射が行われると、ガラス面
に接する表面部分が、先ずエネルギー線硬化(UV硬
化)を行う。その際、UV硬化部分5は反応熱を発生
し、熱は深部へと伝達されるが、この熱エネルギー(又
はカチオン等)によっても有機性添加物4が連鎖的に硬
化する。そして、反応熱による連鎖硬化によって熱硬化
部分7は深化してゆき、最終的にはバリアリブ材料全体
が硬化する。
【0021】本発明の隔壁用組成物に用いられるガラス
もしくはセラミック粉体としては特に限定されるもので
はなく、ソーダライムガラスや低ソーダガラス、鉛アル
カリケイ酸ガラス、ホウケイ酸塩ガラス、あるいは硫黄
(S)やセレン(Se)、ミョウバン等を含有させた各
種のガラスの粉末、又は、アルミナ、ジルコニア等の酸
化物系もしくは窒化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケ
イ素等の非酸化物系の各種セラミック材料が挙げられ
る。これらのガラスやセラミック粉末には、各種焼結助
剤を所望量添加させることもできる。なお、ガラスもし
くはセラミック粉体の粒径は特に限定されるものではな
いが、通常は数10μm〜サブミクロンのものが好適に
用いられ、隔壁成形体の密度を増加させる観点からは2
μm以下の微粉が特に好ましい。
【0022】本発明に用いられる有機性添加物は、以下
のような特定の樹脂組成物を通常15重量%〜50重量
%の割合で含むものである。樹脂組成物が15重量%未
満では、混合組成物の主成分であるガラス等の粉体成分
の保形性が不十分となり、隔壁成形体のダレや変形を生
じ得るので好ましくない。一方、樹脂組成物が50重量
%を超えると、熱分解性の観点から焼成後の隔壁内部に
残留分ができてしまい、発光時の表示に悪影響を与える
ので好ましくない。なお、カップリング剤を添加するこ
とで、前記ガラスもしくはセラミックの粉体と樹脂組成
物とのなじみを良好にしたり、混合組成物の粘度を下げ
たり、ガラス基板との密着力を向上させることが可能で
ある。
【0023】樹脂組成物は、エネルギー線照射により熱
エネルギーを発生させるとともに、エネルギー線源から
のエネルギーもしくは発生した熱エネルギーで硬化可能
であり、あるいは、エネルギー線照射により熱エネルギ
ーを発生させ且つ発生した熱エネルギーにより熱エネル
ギーを連続的に発生させ、エネルギー線源からのエネル
ギーもしくは発生した熱エネルギーで硬化可能である。
そして通常、該熱エネルギーは、硬化反応時の発熱エネ
ルギーである。前記樹脂組成物としては、エネルギー線
硬化に利用可能な光重合性樹脂成分と、エネルギー線を
照射した際に該光重合性樹脂成分の硬化を可能にする光
重合性開始剤成分と、を含む。この光重合性開始剤成分
としては、光および熱の双方で重合を開始させることが
できる光・熱重合開始剤を含むことが好ましく、光重合
開始剤と光・熱重合開始剤とを含む2元系以上からなる
重合開始剤成分でもよい。また、前記樹脂組成物として
は、光重合性樹脂成分および光重合性開始剤成分の他、
該光重合性樹脂成分のうちの少なくとも1種をエネルギ
ー線による照射以外の方法で硬化させるのに用いる硬化
剤成分、さらに加えて、硬化を促進させる硬化促進剤成
分を含んでいることが良い。このような樹脂組成物を用
いることによって、従来の光硬化機構以外の硬化能力の
付与、安価な硬化能力向上が可能となり、硬化能力が高
く、樹脂組成物が安価で、容易に樹脂特性を制御可能と
なる。
【0024】前記エネルギー線としては、紫外線(U
V)のほか電子線(EB)、X線、赤外線、太陽光線、
可視光線、各種レーザー(エキシマレーザー、CO2
ーザー、アルゴンレーザー等)、熱線(放射や輻射等)
等が挙げられる。又、本発明で用いる樹脂組成物は、付
与するエネルギーとしては光や電磁波の他に、熱等でも
硬化可能であり、更に、かかる樹脂組成の特徴から予め
樹脂組成物を硬化しない程度に加温しておくことがエネ
ルギー線硬化の特性を向上させるのに有効である。
【0025】ここで、光重合性樹脂成分としては、例え
ば、エポキシアクリレート、エポキシ化油アクリレー
ト、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレー
ト、ポリエーテルアクリレート、ビニル/アクリレー
ト、ポリスチリルエチルメタクリレート等に代表される
各種アクリレート、脂環型エポキシ、グリシジルエーテ
ル型エポキシ、ビスフェノール型エポキシ、ノボラック
型エポキシ等に代表される各種エポキシ、不飽和ポリエ
ステル、ポリエン/チオール、シリコン、ポリブタジエ
ン、ビニルエーテル化合物、エポキシ化ポリオレフィン
等の各種光重合性オリゴマーや、エポキシモノマー、ア
クリルモノマー、ビニルエーテル、環状エーテル等の各
種光重合性モノマーが例示できるが、これに限定される
ものではない。
【0026】光重合性開始剤成分としては、ラジカル系
光重合開始剤、カチオン系光重合開始剤、アニオン系光
重合開始剤等、対象とする光重合性樹脂成分で適性が異
なるが、例えば、下記表1に示すようなジアゾニウム塩
タイプの化合物、表2に示すようなヨードニウム塩タイ
プの化合物、下記一般式
【0027】
【化3】
【0028】に示されるようなピリジニウム塩タイプの
化合物、特開平6−157624号公報、特開平7−8
2283号公報に示されるようなホスホニウム塩タイプ
の化合物、後述の表3に示されるようなスルホニウム塩
タイプの化合物、下記一般式(III)、(IV)、(V)
【0029】
【化4】
【0030】で示される鉄−アレン化合物タイプの化合
物、スルホン酸エステルタイプの化合物、上記一般式
(I)、(I')、(II)で示される光・熱重合開始
剤、後述の表4に示されるP1型光重合開始剤、及び後
述の表5に示されるP2型光重合開始剤、Co-アミンmin
錯体、O-アシルオキシム、ベンジルオキシカルボニル誘
導体、ホルムアミド等の光塩基発生剤等が例示できるが
これに限定されるものではない。
【0031】硬化剤成分は相手となる樹脂成分に対応し
て異なり、例えば光重合性樹脂成分が水酸基含有時には
エポキシ類、イソシアネート類等、エポキシ基含有時に
はアミン類、酸無水物類、ポリオール類等が例示できる
がこれに限定されるものではない。但し、硬化剤成分と
光重合性樹脂成分の少なくとも1種との間で、常温硬化
や加熱硬化といったエネルギー線硬化以外の硬化(化学
反応)が可能な関係が成り立つことが必要である。硬化
剤成分、光重合性樹脂成分、および光開始剤成分は、そ
れぞれ複数成分であっても良い。また、場合によって
は、硬化剤成分と光重合性樹脂成分の位置関係を入れ替
えて光重合性樹脂成分が硬化剤成分として位置付けられ
ていても(通常組成物の主成分が樹脂成分で副成分が硬
化剤成分であるが、これら逆転し、組成物の主成分が硬
化剤成分で副成分が光重合性樹脂成分の様な場合)上記
関係が成り立つ以上、本発明に用いることができるし、
ある1種の光重合性樹脂成分の硬化剤成分が、光重合性
樹脂成分であっても何等問題ない。さらに、このような
樹脂組成物にその他の成分が加わっていてもよく、例え
ば硬化剤成分と無関係な他の光重合性樹脂成分やこれと
関係がある光重合開始剤成分が加わっていてもよい。
【0032】硬化促進剤成分も光重合性樹脂成分と硬化
剤成分に対応して異なり、例えば、アミン類に対する1
価又は多価のアルコール類、酸無水物等、酸無水物に対
する1価又は多価のアルコール類、アミンが例示できる
がこれに限定されるものではない。但し、硬化促進剤成
分は、前述の硬化剤成分と光重合性樹脂成分の少なくと
も1つとの間で起こりうる硬化反応(化学反応)を促進
する機能を有することが必要である。ここでは硬化剤成
分の場合と同様に、他の成分や硬化促進剤成分がそれぞ
れ複数成分であっても良く、場合によっては、硬化促進
剤成分が硬化剤成分や光重合性樹脂成分の機能を有する
場合や、光重合開始剤成分が本発明で定義した硬化剤成
分の機能を有する場合等が考えられるが、いずれの場合
も上記硬化反応促進機能を有している以上、本発明に用
いることができる。一般的に、硬化剤成分としても硬化
促進剤成分としても機能する成分(物質)同士の場合、
該成分(物質)の位置付けは組成物中に含まれる含有量
の割合によって区別される場合が多い。例えば、酸無水
物等の割合が多い場合には、酸無水物等が硬化剤成分と
して作用し、アルコール類が硬化促進剤として作用す
る。一方、アルコール類の割合が多い場合には、アルコ
ール類が硬化剤成分として作用し、酸無水物等が硬化促
進剤として作用する。双方の量が多い場合には双方が両
方の機能を有することとなる。加えて、硬化促進剤成分
と硬化剤成分の双方が光重合性樹脂成分の少なくとも1
つと反応可能な場合は、より容易な硬化が期待できる。
【0033】本発明に用いられる樹脂組成物の具体的な
例としては、例えば、エポキシアクリレート(光重合性
樹脂成分)、ラジカル系光重合開始剤(光重合開始剤成
分)、酸無水物(硬化剤成分)およびポリオール(硬化
促進剤成分)を含む樹脂組成物、エポキシアクリレート
とエポキシ樹脂(光重合性樹脂成分)、ラジカル系光重
合開始剤とカチオン系光重合開始剤(光重合開始剤成
分)および酸無水物(硬化剤成分)を含む樹脂組成物、
エポキシ樹脂(光重合性樹脂成分)、カチオン系光重合
開始剤(光重合開始剤成分)、酸無水物(硬化剤成分)
およびポリオール(硬化促進剤成分)を含む樹脂組成
物、エポキシ樹脂(光重合性樹脂成分)、アニオン系光
重合開始剤(光重合開始剤成分)、アミン類(硬化剤成
分)および酸無水物(硬化促進剤成分)を含む樹脂組成
物、等を挙げることができるが、これに限定されるもの
ではない。以上の樹脂組成物の材料設計の注意点として
は、樹脂組成物中の各種成分間で硬化阻害を発生させな
いこと、特に光重合開始剤成分と他成分との間で硬化阻
害を発生させないことが重要であり、例えば、カチオン
系光開始剤成分の硬化阻害物質であるアミン類は、カチ
オン系光開始剤成分を用いる際は使用を避けるべきであ
る。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】特に、硬化剤成分や硬化促進剤成分の種類
が豊富で硬化物の物性が良好である点から光重合性樹脂
成分としてはエポキシ樹脂成分が好ましく、特に3,4
−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシ
クロヘキサンカルボキシレートが好ましい。また、特に
硬化剤成分もしくは硬化促進剤成分としては、酸無水物
又は酸無水物の誘導体、1価又は多価のアルコール類が
好ましい。例えば、酸無水物としては表6に示す化合
物、1価又は多価のアルコール類としてはフェノール、
ノボラック、グリコール、アルコール、ポリオール等の
化学構造中に水酸基を有する化合物が挙げられ、これら
は特に前述のエポキシ樹脂成分の場合にも好ましい。
【0040】
【表6】
【0041】光重合性樹脂成分としてエポキシ樹脂成分
を用いた場合の硬化剤成分及び硬化促進剤成分として
は、表Gに示すようなエポキシ基と反応可能な官能基
(無水カルボン酸基、カルボン酸基、水酸基、アミン
基、アミド基、ウレタン基、ウレア基、イソシアネート
基、その他、表7記載の官能基等)を有する化合物が考
えられるが、一般的なものとしては、硬化剤成分として
アミン類、アミド類(ポリアミド樹脂)、酸無水物、フ
ェノール類等、硬化促進剤成分として酸無水物、ポリオ
ール、アミン類等が例示できる。特に、酸無水物又は酸
無水物の誘導体と、1価又は多価のアルコール類と、を
成分とするものが好ましい。又、かかる成分の分子構造
内に窒素原子を含まない化合物は、カチオン系光重合開
始剤と組み合わせたときに硬化阻害を起こしにくいので
材料設計をする上で好ましい。
【0042】
【表7】
【0043】特に、酸無水物としては価格、反応性、特
性の点からマレイン酸無水物又はその誘導体が好まし
く、特に3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,
4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートと、マレ
イン酸無水物又はその誘導体と、カチオン系光重合開始
剤と、を含む樹脂組成物が好ましい。又、特に、1価又
は多価のアルコール類としては反応性制御、分子量制
御、特性制御の点からポリエチレングリコールが好まし
く、特に3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,
4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートと、マレ
イン酸無水物又はその誘導体と、ポリエチレングリコー
ルと、カチオン系光重合開始剤と、を含む樹脂組成物が
好ましい。
【0044】更に、樹脂組成物の組成比率としては、硬
化剤成分と反応可能な樹脂成分1molに対し、硬化剤成
分が0.1〜1.4molの比率であることが好ましく、特
に、硬化剤成分と反応可能な樹脂成分1molに対し、硬
化剤成分が0.3〜1.0molの比率であることが好まし
い。熱硬化の場合、樹脂成分と硬化剤成分の割合はある
程度化学量論的に決定でき、その範囲を超えた場合には
良好な物性の硬化物を得ることが困難となる。一方、エ
ネルギー線硬化の場合、光重合開始剤により樹脂成分単
体で硬化が進行する。本発明はエネルギー線硬化と熱硬
化の双方の特徴を有する。従って、硬化剤成分が上記範
囲を外れて少なすぎると、本発明の特徴であるエネルギ
ー線照射以外の硬化機構による硬化能力向上効果(エネ
ルギー線硬化とその際の硬化発熱による熱硬化という異
なる硬化機構のほぼ同時進行、並びに硬化不足解消等)
が発揮されにくく、逆に多すぎると、相対的にエネルギ
ー線硬化に必要な樹脂成分が少なくなるためエネルギー
線硬化能力の低下や硬化発熱量の低下がおこり硬化特性
が低下する。又、化学量論的な限度を超えて多い場合は
良好な物性の硬化物を得ることが困難となる。また、硬
化剤成分1molに対し、硬化促進剤成分が0.04〜0.
6molの比率であることが好ましく、特に、硬化剤成分
1molに対し、硬化促進剤成分が0.08〜0.4molの比
率であることが好ましい。上記範囲を外れて少なすぎる
と硬化反応の促進効果を発揮できず、一方多すぎても適
正量添加時以上の硬化反応促進効果は期待できず、かえ
って硬化反応の鈍化、エネルギー線硬化の阻害、硬化発
熱量の浪費等を引き起こす点で好ましくない。
【0045】光重合性開始剤成分としては、特にカチオ
ン系光重合開始剤が好ましく、特に上記一般式(II
I)、(IV)、(V)で示される鉄−アレン系化合物は樹
脂組成物に含まれると大きく硬化特性が向上するため好
ましい。例えば、3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート
と、マレイン酸無水物と、上記一般式(III)と、を含
む樹脂組成物は太陽光で容易に硬化する程、硬化能力が
向上し高硬化性を示す。また、光・熱重合開始剤を用い
ることも好ましく、特に上記一般式(I),(I')又
は(II)で示されるスルホニウム塩は樹脂組成物に含ま
れると大きく硬化特性が向上し、且つ、従来2元系光重
合開始剤を用いないと困難だった連鎖硬化反応が単一の
重合開始剤でも可能となる。例えば、3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサ
ンカルボキシレートと、マレイン酸無水物と、一般式
(IV)等の化合物と、を含む樹脂組成物は、一般式
(I)等で示される化合物が約0.5重量%含有されて
いるだけで連鎖硬化反応する程、硬化能力が向上し高硬
化性を示す。
【0046】更に、光重合開始剤と光・熱重合開始剤を
成分とする2元系以上からなる光重合開始剤も好まし
く、特にアリール系スルホニウム塩タイプもしくは上記
一般式(III)、(IV)、(V)で示される鉄−アレン系
化合物の少なくとも1種と、上記一般式(I),
(I')又は(II)で示されるスルホニウム塩の少なく
とも1種と、を含んでなる2元系以上からなる光重合開
始剤は樹脂組成物に用いると大きく硬化特性が向上す
る。例えば、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−
3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートと、
マレイン酸無水物と、上記2元系以上からなる光重合開
始剤と、を含んでなる樹脂組成物は硬化能力が向上し高
硬化性を示すため、容易に連鎖硬化反応する。又、光重
合開始剤、光・熱重合開始剤、上記2元系以上から成る
重合開始剤成分等に、適当な熱重合開始剤成分(例え
ば、プレニル・テトラメチレンスルホニウム・ヘキサフ
ルオロアンチモネート等)を加えた光重合開始剤成分も
好ましく、熱硬化能力の向上からより容易な硬化が期待
できる。
【0047】更に、樹脂組成物の組成比率としては、光
重合開始剤成分以外の他成分の総重量100重量部に対
し、光重合開始剤成分が0.1〜6.0重量部の比率であ
ることが好ましく、特に0.5〜3.0重量部が好まし
い。光重合開始剤成分の割合が0.1重量部未満ではそ
の効果が殆どなく、全体に対する量が少ないためそのも
のが機能しにくい。一方、6.0重量部を超えても光硬
化機能そのものは変わらない。また、2元系以上からな
る光重合開始を構成する光・熱重合開始剤光の重量比が
10〜100重量%であることが好ましく、特に20〜
80重量%であることが好ましい。従来の2元系以上か
らなる光重合開始剤では、光・熱重合開始剤光の重量比
50〜80重量%が好ましかったが、上記比率において
も連鎖硬化の機能を発揮する。但し、重量比が少ないと
連鎖硬化の特徴を発揮しにくく、重量比が大きいと連鎖
硬化を制御しにくい傾向にある。
【0048】更には、上記の樹脂組成物に硬化可能な範
囲で添加することのできる添加剤としては、エネルギー
線遮蔽性物質(例えば炭素及び炭素繊維(短繊維、長繊
維、連続繊維、カーボンクロス等)、無機フィラー、金
属粉等)及び各種フィラー、有機成分、光増感剤、反応
性希釈剤、光鋭感剤、増酸剤等慣用される添加剤を1種
以上添加することができる。
【0049】本発明で用いる樹脂組成物の製法は何ら限
定されるものではなく、最終的に成分を含む樹脂組成物
であれば良いので、例えば製造する樹脂組成物の成分や
特徴によって、温度、攪拌時間、遮光の有無、投入順序
等は適宜定めることができる。硬化剤成分、硬化促進剤
成分、光重合性開始剤の各成分と、光重合性樹脂成分と
の反応性が高い場合、特に温度に対する反応性が高く常
温で短時間に硬化が可能な場合には、反応が進行しない
様に考慮した低温での攪拌が好ましい。また、固体や溶
解しにくい成分を攪拌する場合には、長時間の攪拌や予
め溶媒等に溶解させて液状にしておく等の処置が好まし
い。製造環境で容易に光重合開始剤成分が光反応可能で
あったり、光重合開始剤成分が投入されてから製造終了
までに長時間を要する場合には、遮光や投入順序の入れ
替えが有効となる。また、投入順序によっては硬化反応
が開始及び進行したり、副反応が発生したりすることも
あるため、この場合も投入順序の入れ替えが有効であ
る。樹脂組成物は高硬化性であり、熱及びエネルギー線
双方で硬化可能なため、硬化反応が起きないように製造
条件を決定することが必要となる。以下、本発明を実施
例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの
実施例によって何ら限定されるものではない。
【0050】
【実施例】隔壁用組成物の内、ガラスもしくはセラミッ
クの粉体については、ガラス粉体(主成分が低融点鉛ガ
ラス)約90重量%と、セラミック粉体(その他主要無機
成分が酸化ジルコニウム、ケイ酸ジルコニウム、必要に
応じて窯業用黒色顔料等を含む)約10重量%と、を主
成分とする混合物を用いた。また、隔壁用組成物の内、
樹脂組成物を含む有機性添加物(バインダー)について
は、以下の実施例1〜13に示す組成物を用いた。
【0051】実施例1 まず、ガラスもしくはセラミックの粉体として、ガラス
粉体(主成分:低融点鉛ガラス)約90重量%と、セラミ
ック粉体(その他主要無機成分:酸化ジルコニウム、ケ
イ酸ジルコニウム、窯業用黒色顔料等)約10重量%と
を主成分とする混合物を用意した。(A) 次に、セロキサイド2021P(ダイセル化学(株)
製:脂環式エポキシ樹脂;3,4−シクロヘキシルメチ
ル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレー
ト)100重量部に対し、サンエイドSI−80L(三
新化学(株)製:カチオン系光・熱重合開始剤;一般式
(I))1.75重量部、DAICAT11(ダイセル
化学工業(株)製:カチオン系光重合開始剤;アリール
系スルホニウム塩)0.75重量部を配合して、バイン
ダー用の樹脂組成物とした。(B) そして、(A)を80重量%と、(B)を20重量%と
をよく混ぜ合わせ隔壁用組成物を作製した。(C) (C)を型に充填し、ガラス基板と貼り合わせた後、U
Vを照射した。UVランプにはメタルハライドランプ
(120W/cm)を用い、空気中・室温・大気圧にて照
射した。(D) (D)は5分以内で完全に硬化した。硬化後、型を外し
た後、約1時間焼成(焼成温度500〜650℃)して良
好な隔壁を得た。
【0052】実施例2 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P
80重量部、セロキサイド2000(ダイセル化学
(株):光重合性希釈剤;シクロヘキセンビニルモノオ
キサイド)20重量部に対し、サンエイドSI−80L
2.2重量部、DAICAT11 0.8重量部を配
合した樹脂組成物を用いる以外は、全て実施例1の方法
にて試験した。上記サンプルは5分以内で完全に硬化し
た。硬化後、型を外した後、約1時間焼成して良好な隔
壁を得た。
【0053】実施例3 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P
1molに対し、マレイン酸無水物0.65molを加えて攪
拌・溶解させたもの100重量部にイルガキュア261
(チバガイギー(株)製:鉄−アレン系光重合開始剤)
1.0重量部、サンエイドSI−60L(三新化学
(株)製:カチオン系光・熱重合開始剤;一般式
(I))1.0重量部を配合した樹脂組成物を用いる以
外は、全て実施例1の方法にて試験した。上記サンプル
は5分以内で完全に硬化した。硬化後、型を外した後、
約1時間焼成して良好な隔壁を得た。
【0054】実施例4 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P
1molに対し、マレイン酸無水物0.65molを加えて攪
拌・溶解させたもの100重量部にDAICAT11
0.7重量部、サンエイドSI−80L 1.8重量部を
配合した樹脂組成物を用いる以外は、全て実施例1の方
法にて試験した。上記サンプルは5分以内で完全に硬化
した。硬化後、型を外した後、約1時間焼成して良好な
隔壁を得た。
【0055】実施例5 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P/
マレイン酸無水物/ポリエチレングリコール300(モ
ル比 1.0/0.65/0.17)100重量部にイルガ
キュア261 1.0重量部、サンエイドSI−60L
1.0重量部を配合した樹脂組成物を用いる以外は、全
て実施例1の方法にて試験した。上記サンプルは5分以
内で完全に硬化した。硬化後、型を外した後、約1時間
焼成して良好な隔壁を得た。
【0056】実施例6 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P/
セロキサイド2000/マレイン酸無水物/ヘキサヒド
ロフタル酸無水物/ポリエチレングリコール300(モ
ル比=0.95mol/0.05mol/0.48mol/0.16m
ol/0.145mol)100重量部と、イルガキュア26
1 0.15重量部、DAICAT110.6、サンエイ
ドSI−60(三新化学(株)製:カチオン系光・熱重
合開始剤;一般式(I))1.05重量部を配合した樹
脂組成物を用いる以外は、全て実施例1の方法にて試験
した。上記サンプルは5分以内で完全に硬化した。硬化
後、型を外した後、約1時間焼成して良好な隔壁を得
た。
【0057】実施例7 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P
1molに対し、マレイン酸無水物0.65molを加えて攪
拌・溶解させたもの100重量部にサンエイドSI−6
0L 1.5重量部を配合した樹脂組成物を用いる以外
は、全て実施例1の方法にて試験した。上記サンプル
は、実施例3より時間を要したものの完全に硬化した。
硬化後、型を外した後、約1時間焼成して良好な隔壁を
得た。
【0058】実施例8 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P
100重量部に対し、サンエイドSI−80L 1.5
重量部、DAICAT11 0.5重量部、4,4’−
ビス[ジ(β−ヒドロキシエトキシ)フェニルスルフォ
ニオ]フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフルオロアン
チモネート 0.5重量部、2−ブチニルテトラメチレ
ンスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート 0.5
重量部を配合した樹脂組成物を用いる以外は、全て実施
例1の方法にて試験した。上記サンプルは5分以内で完
全に硬化した。硬化後、型を外した後、約1時間焼成し
て良好な隔壁を得た。
【0059】実施例9 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P
100重量部に対し、サンエイドSI−80L 1.5
重量部、DAICAT11 1.0重量部、プレニルテ
トラメチレンスルホニウムヘキサフルオロアンチモネー
ト 0.5重量部を配合した樹脂組成物を用いる以外
は、全て実施例1の方法にて試験した。上記サンプルは
5分以内で完全に硬化した。硬化後、型を外した後、約
1時間焼成して良好な隔壁を得た。
【0060】実施例10 (C)の隔壁用組成物を型に充填する前に、予め硬化が
開始しない温度範囲(本事例では60℃)に隔壁用組成
物を温度調節する以外は、全て実施例1の方法にて試験
した。上記サンプルは実施例1より短時間で完全に硬化
した。硬化後、型を外した後、約1時間焼成して良好な
隔壁を得た。
【0061】実施例11 実施例6の樹脂組成物を用いて(C)と同様の方法にて
隔壁用組成物を作製し、該隔壁用組成物を予め硬化が開
始しない温度範囲(本事例では40℃)にて温度調節し
た後に型に充填する以外は、全て実施例1の方法にて試
験した。上記サンプルは実施例6より短時間で完全に硬
化した。硬化後、型を外した後、約1時間焼成して良好
な隔壁を得た。
【0062】実施例12 (C)を型に充填し、ガラス基板と貼り合わせた後、U
Vを照射するのではなく、120℃に保持したオーブン
に入れ加熱する以外は、全て実施例1の方法にて試験し
た。加熱開始より10分以内で上記サンプルは完全に硬
化した。硬化後、型を外した後、約1時間焼成して良好
な隔壁を得た。
【0063】実施例13 実施例6の樹脂組成物を用いて(C)と同様の方法にて
隔壁用組成物を作製し、これを型に充填してガラス基板
と貼り合わせた後、UVを照射するのではなく、120
℃に保持したオーブンに入れ加熱する以外は、全て実施
例1の方法にて試験した。加熱開始より10分以内で上
記サンプルは完全に硬化した。硬化後、型を外した後、
約1時間焼成して良好な隔壁を得た。
【0064】比較例1 (B)の樹脂組成物として、紫外線硬化樹脂(昭和高分
子(株)製:RIPOXY LC-630;ビニルエステル樹脂)を
用いる以外は、全て実施例1の方法にて試験した。上記
はUV光を10分以上照射してもガラス基板側の極表層
のみ硬化するのみでほとんどが未硬化のため、型から外
す際に型押しにてフケイした隔壁形状を維持できず崩れ
たり、型側にも組成物が付着したりする等、焼成するに
至らない不適なものであった。
【0065】比較例2 (B)の樹脂組成物として、熱硬化性樹脂(旭電化工業
(株)製:アデカオプトマーKT-960;脂環式低粘度エポ
キシ樹脂)を用いる以外は、全て実施例1の方法にて試
験した。上記はUV光を10分以上照射しても硬化せ
ず、型から外す際に型押しにてフケイした隔壁形状を維
持できず崩れたり、型側にも組成物が付着したりする
等、焼成するに至らない不適なものであった。
【0066】比較例3 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P
100重量部に対し、DAICAT11 2.5重量部
を配合した樹脂組成物を用いる以外は、全て実施例1の
方法にて試験した。上記はUV光を10分以上照射して
もガラス基板側の極表層のみ硬化するのみでほとんどが
未硬化のため、型から外す際に型押しにてフケイした隔
壁形状を維持できず崩れたり、型側にも組成物が付着し
たりする等、焼成するに至らない不適なものであった。
【0067】比較例4 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P
100重量部に対し、イルガキュア261 1.5重量部
を配合した樹脂組成物を用いる以外は、全て実施例1の
方法にて試験した。上記はUV光を10分以上照射して
もガラス基板側の極表層のみ硬化するのみでほとんどが
未硬化のため、型から外す際に型押しにてフケイした隔
壁形状を維持できず崩れたり、型側にも組成物が付着し
たりする等、焼成するに至らない不適なものであった。
【0068】比較例5 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P
100重量部に対し、サンエイドSI−60L 1.5重
量部を配合した樹脂組成物(実施例7の樹脂組成物から
マレイン酸無水物を除いて組成構築)を用いる以外は、
全て実施例1の方法にて試験した。上記はUV光を10
分以上照射してもガラス基板側の極表層のみ硬化するの
みでほとんどが未硬化のため、型から外す際に型押しに
てフケイした隔壁形状を維持できず崩れたり、型側にも
組成物が付着したりする等、焼成するに至らない不適な
ものであった。
【0069】比較例6 (B)の樹脂組成物として、セロキサイド2021P/
セロキサイド2000/マレイン酸無水物/ヘキサヒド
ロフタル酸無水物/ポリエチレングリコール300(モ
ル比=0.95mol/0.05mol/0.48mol/0.16m
ol/0.145mol)を配合した樹脂組成物(実施例6の
樹脂組成物から光重合開始剤成分を除いて組成構築)を
用いる以外は、全て実施例1の方法にて試験した。上記
はUV光を10分以上照射しても硬化せず、型から外す
際に型押しにてフケイした隔壁形状を維持できず崩れた
り、型側にも組成物が付着したりする等、焼成するに至
らない不適なものであった。
【0070】
【発明の効果】本発明の隔壁用組成物によれば、(i)リ
ブ材料の無駄が少なく、リソグラフィー用の感光剤が不
要であるため、材料費が低減する、(ii)短時間硬化によ
りリブの短時間成形が可能となるので、高生産性、易成
形、連続生産可能、工程数削減(マスクレス、洗浄レス)
等が実現する、(iii)1回のエネルギー線照射によっ
て、従来の印刷法数回照射等と同等あるいはそれ以上の
硬化が可能となるので、省エネルギー化が実現しランニ
ングコストも低くなる、(iv)リソグラフィー、プレス等
の高価な設備が不要であり、設備費が低く抑えられる、
(v)粉塵が出ずクリーンなので、ゴミ低減に資するとと
もに清潔であり、ダストフリーである、(vi)型で精度を
確保し、製品のバラツキが小さく、高精度化が達成され
る、(vii)高輝度化に向けた理想形状を型で成形可能で
あるため、高輝度化・高性能化を図ることが容易であ
る、等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の隔壁用組成物を用いて隔壁を製造する
際の製造フローの一部(硬化工程)を示す図である。
【図2】従来の隔壁用材料を用いて隔壁を製造する際の
製造フローの一部(硬化工程)を示す図である。
【符号の説明】 1 ガラス基板 2 押し型 3 セラミックス等 4 有機性添加物 5 UV硬化部分 6 有機性添加物 7 熱硬化部分

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄型ディスプレイパネルの隔壁又はその
    一部を成形するためのガラスもしくはセラミックの粉体
    と有機性添加物であるバインダーとを含有する混合組成
    物であって、 該有機性添加物が、エネルギー線照射により熱エネルギ
    ーを発生させるとともに、エネルギー線源からのエネル
    ギーもしくは発生した熱エネルギーで硬化可能な樹脂組
    成物を15重量%〜50重量%含むことを特徴とする薄
    型ディスプレイパネルの隔壁用組成物。
  2. 【請求項2】 前記樹脂組成物が、エネルギー線照射に
    より熱エネルギーを発生させ、且つ、発生した熱エネル
    ギーにより熱エネルギーを連続的に発生させ、エネルギ
    ー線源からのエネルギーもしくは発生した熱エネルギー
    で硬化可能な樹脂組成物であることを特徴とする請求項
    1に記載の薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成物。
  3. 【請求項3】 前記熱エネルギーが、硬化反応時の発熱
    エネルギーであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成物。
  4. 【請求項4】 前記樹脂組成物として、エネルギー線硬
    化に利用可能な光重合性樹脂成分と、エネルギー線を照
    射した際に該光重合性樹脂成分の硬化を可能にする光重
    合性開始剤成分と、を含むことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の薄型ディスプレイパネルの隔壁用
    組成物。
  5. 【請求項5】 前記光重合性開始剤成分として、光およ
    び熱の双方で重合を開始させることができる光・熱重合
    開始剤を含むことを特徴とする請求項4に記載の薄型デ
    ィスプレイパネルの隔壁用組成物。
  6. 【請求項6】 前記光・熱重合開始剤として、一般式
    (I)、(I')又は(II) 【化1】 で示されるスルホニウム塩を含むことを特徴とする請求
    項5に記載の薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成物。
  7. 【請求項7】 前記光重合性開始剤成分として、光重合
    開始剤と光・熱重合開始剤とを含む2元系以上からなる
    重合開始剤成分を含むことを特徴とする請求項4〜6の
    いずれかに記載の薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成
    物。
  8. 【請求項8】 前記樹脂組成物として、エネルギー線硬
    化に利用可能な光重合性樹脂成分と、エネルギー線を照
    射した際に該光重合性樹脂成分の硬化を可能にする光重
    合性開始剤成分と、該光重合性樹脂成分のうちの少なく
    とも1種をエネルギー線による照射以外の方法で硬化さ
    せるのに用いる硬化剤成分と、を含むことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の薄型ディスプレイパネ
    ルの隔壁用組成物。
  9. 【請求項9】 前記樹脂組成物として、前記光重合性樹
    脂成分の少なくとも1種と前記硬化剤成分とをエネルギ
    ー線照射以外の方法で硬化させる際に、さらに加えて、
    該硬化を促進させる硬化促進剤成分を含むことを特徴と
    する請求項8に記載の薄型ディスプレイパネルの隔壁用
    組成物。
  10. 【請求項10】 前記光重合性樹脂成分として、分子構
    造に環状エーテル構造を有するエポキシ樹脂成分を含む
    ことを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の薄型
    ディスプレイパネルの隔壁用組成物。
  11. 【請求項11】 前記硬化剤成分として、酸無水物又は
    その誘導体を含むことを特徴とする請求項8〜10のい
    ずれかに記載の薄型ディスプレイパネルの隔壁用組成
    物。
  12. 【請求項12】 前記硬化剤成分として、1価又は多価
    のアルコール類を含むことを特徴とする請求項8〜10
    のいずれかに記載の薄型ディスプレイパネルの隔壁用組
    成物。
  13. 【請求項13】 前記硬化剤成分もしくは前記硬化促進
    剤成分として、酸無水物又はその誘導体と、1価又は多
    価のアルコール類と、を含むことを特徴とする請求項8
    〜10のいずれかに記載の薄型ディスプレイパネルの隔
    壁用組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の薄
    型ディスプレイパネルの隔壁用組成物にて薄型ディスプ
    レイパネルの隔壁又はその一部を成形し、該成形体を硬
    化させた後、焼成してなることを特徴とする隔壁の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 前記薄型ディスプレイパネルの隔壁用
    組成物として、予め硬化しない程度に加温した該隔壁用
    組成物を用いることを特徴とする請求項14に記載の隔
    壁の製造方法。
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