JP2001235962A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2001235962A
JP2001235962A JP2000044392A JP2000044392A JP2001235962A JP 2001235962 A JP2001235962 A JP 2001235962A JP 2000044392 A JP2000044392 A JP 2000044392A JP 2000044392 A JP2000044392 A JP 2000044392A JP 2001235962 A JP2001235962 A JP 2001235962A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱効率を高め、記録紙の幅に応じて効率的
に加熱し、記録紙が通紙する部分の定着ローラの温度制
御の安定性を高める。 【解決手段】 定着ローラ1、加圧ローラ2、定着ロー
ラ1に対して交流磁界を与えて誘導加熱するコイル3、
定着ローラの温度を検出する温度検出手段8、及びコイ
ルに交流電流を流し該交流電流を検出温度に基づき制御
することにより定着ローラの温度を制御する制御手段を
備えた誘導加熱定着装置において、コイル3は、定着ロ
ーラ1の軸方向に複数のコイルに分割して配置し、定着
ローラとの磁気的結合による加熱効率が極大になるよう
に複数のコイルの接続を順方向接続又は交互方向接続に
設定して、さらに、制御手段は、記録紙の幅に応じて複
数のコイルに流す電流を制御する。誘導加熱により早く
定着ローラを加熱することができ、電源を投入してから
の印刷時間の短縮を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタの定着装
置、特に電子写真方式のプリンタの定着装置に関し、さ
らにインクジェットプリンタの溶媒を乾燥させる定着装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8はハロゲンランプを加熱源にした従
来の定着装置の例を示す図であり、21は定着ローラ、
22は加圧ローラ、23はハロゲンランプ、24はトナ
ー像、25は記録紙、27はバネ、28は温度検出手段
を示す。
【0003】プリンタの定着装置には、ハロゲンランプ
を加熱源にしたものや電磁誘導加熱装置を熱源としたも
のがある。ハロゲンランプを加熱源にした従来の定着装
置は、図8に示すように中空状の定着ローラ21の中心
に略円筒状のハロゲンランプ23が配置され、電流を流
すことによってハロゲンランプ23から赤外線を主体と
した電磁波が放射され、定着ローラ21の内側に到達し
熱に変わる。その熱は、定着ローラ21の外側に伝達さ
れ、定着ローラ21と加圧ローラ22との挟まれたマー
キング材(トナー像24)を持つ記録紙25をバネ27
により加圧しながら加熱し、マーキング材24を定着す
る。温度検出手段28により定着ローラ21の外側の温
度を検出し、制御回路によりその検出温度に基づきハロ
ゲンランプ23の電流を制御して、定着ローラ21の温
度を制御する。
【0004】定着ローラ21は、通常鉄系又はアルミニ
ウム系のパイプ状芯金に、表面にはマーキング材のオフ
セットを防止するための離型層が施される。必要に応じ
て弾性層(シリコンゴムなど)がパイプ状芯金の外周に
形成される。その場合には、記録紙25の凹凸に対して
も適切な圧力でトナー像を記録紙25に加圧できるの
で、定着後の画像は均一にトナーが溶融され良好な画質
が得られる。しかし弾性層が通常熱伝導率が芯金の金属
に比べて劣るため、定着ローラ21の表面の温度が所定
の温度になるまでの時間がかかり、しかも熱応答性が悪
くなる。この定着ローラ21は、両端部を軸受けで構造
体に回転支持する。
【0005】加圧ローラ22は、鉄、ステンレス、アル
ミニウムなどの芯金にシリコンゴムなどの弾性層を外周
に設ける。両面印刷の場合には、加圧ローラ22にも離
型層を設ける。定着ローラ21と加圧ローラ22は、バ
ネ27によってニップ荷重が与えられてニップを形成す
る。
【0006】一方、電磁誘導加熱装置を熱源とした従来
のプリンタの定着装置には、例えば定着ローラの内部に
加熱コイルを配置した定着装置(特開平8−17964
7号公報、特開平9−160413号公報参照)や、定
着ローラの内部に閉磁路のコアを通して、加熱コイルを
定着ローラの外側に配置した定着装置(特開平8−12
9315号公報参照)などがある。さらには、複数のコ
イルを巻き隣接するコイルと逆方向に磁界を与える定着
装置(特開平8−63022号公報参照)がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、定着ローラの
内部に加熱コイルを配置した定着装置(特開平8−17
9647号公報)の場合には、中空の定着ローラの中心
部にコイルが配置され、コイルによって生じる磁束は、
コイルの中心部から定着ローラに沿って流れるため、そ
の磁路は、定着ローラの長さとコイルの長さを加えた長
さに相当し、長くなってしまう。そのため、磁気抵抗が
大きくなり、磁束密度は低下してしまう。渦電流の発生
は、磁束密度の2乗に比例するために、誘導加熱の効率
が低下するという課題があった。
【0008】定着ローラの内部に加熱コイルを配置した
他の定着装置(特開平9−160413号公報)の場合
には、中空の定着ローラの中心部にボビンとそれに巻か
れたコイルが配置され、コイルによって生じる磁束は、
コイル中心部から定着ローラに沿って流れるため、上記
の場合と同様な構造になっており、同様な課題を抱えて
いる。
【0009】加熱コイルを定着ローラの外側に配置した
定着装置(特開平8−129315号公報参照)の場合
には、定着ローラとコアとが磁気ギャップを持って磁気
回路を構成し、定着ローラに沿って流れるため、その磁
路は、定着ローラの長さとコアの長さを加えた長さに相
当し、長くなってしまう。
【0010】隣接するコイルで逆方向に磁界を与える定
着装置(特開平8−63022号公報参照)の場合に
は、単に隣接するコイルが逆方向の磁界が形成されるよ
うに接続するケースに限定され、しかも接続の違いが定
量的に把握できない。
【0011】また、定着フイルムの中に複数のコアとコ
イルを配置して、記録紙幅に応じてコイルを使い分けす
る定着装置(特開平8−16005号公報参照)も提案
されているが、高周波電流の駆動回路や制御回路につい
ては内容が明らかでない。複数のコイルに交流電流を流
すには、コイルのインダクタンス、抵抗に応じて共振イ
ンバータのコンデンサを選んでやる必要があり、コイル
毎に共振インバータを備えることになるため、コスト的
に高価になってしまうという課題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、加熱効率を高め、記録紙の幅に応
じた効率的に加熱し、記録紙が通紙する部分の定着ロー
ラの温度制御の安定性を高めるものである。
【0013】そのために本発明は、定着ローラ、加圧ロ
ーラ、前記定着ローラに対して交流磁界を与えて誘導加
熱するコイル、前記定着ローラの温度を検出する温度検
出手段、及び前記コイルに交流電流を流し該交流電流を
前記検出温度に基づき制御することにより前記定着ロー
ラの温度を制御する制御手段を備えた誘導加熱定着装置
において、前記コイルは、前記定着ローラの軸方向に複
数のコイルに分割して配置し、前記定着ローラとの磁気
的結合による加熱効率が極大になるように前記複数のコ
イルの接続を順方向接続又は交互方向接続に設定し、さ
らに、前記制御手段は、記録紙の幅に応じて前記複数の
コイルに流す電流を制御することを特徴とするものであ
る。
【0014】また、前記コイルは、リッツ線を渦巻き状
に巻いたものであり、前記コイルは、導電性金属箔を渦
巻き状に成形し、絶縁シートを貼り合わせ、多層に積層
したものであり、前記制御手段は、1石電圧共振型イン
バータを有することを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る定着装置の
実施の形態を示す図であり、1は定着ローラ、2は加圧
ローラ、3はコイル、4はトナー像、5は記録紙、6は
磁束、7はバネ、8は温度検出手段を示す。
【0016】図1において、定着ローラ1は、導電性で
熱容量の小さい加熱層と離型層から構成され、必要に応
じて離型層の下に数10μm〜数100μm程度の厚さ
の弾性層が配設される。加熱層には、コイル1からの交
流磁界によって渦電流が効率的に発生するために、導電
性が必要である。離型層は、溶融したトナーが定着ロー
ラ1から剥離し易くするために設けるものであり、オフ
セット防止が目的である。離型層の材質としては、フッ
素樹脂(PFA、PTFE、PEP)、シリコン樹脂、
フッ素ゴム、シリコンゴムなどが適しており、その厚さ
は、数10μm〜数100μmが望ましい。数10μm
以下になると記録紙との摩耗でなくなったしまい、数1
00μm以上になると熱伝導率が低下して加熱層からの
熱が効率的に伝達できなくなる。定着ローラ1は、両端
にフランジがあって軸受けで回転可能に支持され、モー
タからの回転トルクが歯車やベルトなどによって伝達さ
れて一定の角速度で回転する。
【0017】定着ローラ1に弾性層がある場合には、記
録紙5の凹凸に対してもトナーに十分なニップ圧力が与
えられ、定着後の画像がムラなく仕上げられる。しか
し、弾性層は、熱伝導率が低いシリコンゴムやフッ素ゴ
ムなどが利用されるため、定着ローラ1の加熱立ち上が
り時間を長くする傾向がある。
【0018】加圧ローラ2は、芯金、弾性層から構成さ
れ、さらに両面印刷用の場合には離型層が表面に形成さ
れ、バネ7によって定着ローラ1とニップを形成する。
芯金は、炭素鋼、ステンレスなど、強度を有している材
料が適し、両端部が軸受けで回転可能に支持され、軸受
けを介してバネ7でニップ荷重を与え、通常定着ローラ
1との摩擦で従動する。
【0019】トナー像4が転写された記録紙5は、この
ニップに入って回転しながらニップ荷重を受け、同時に
定着ローラ1から加熱される。トナー像4は、この加熱
によって記録紙5の上で溶融し、ニップから出ると冷却
されてトナー像4が記録紙5に定着される。トナー像4
が記録紙5に定着されるかは、定着温度、記録紙の搬送
速度、ニップ幅、ニップ圧力及びトナーの性質に依存す
る。
【0020】定着ローラ1と加圧ローラ2との間で形成
するニップ荷重が大きいとニップ幅が広くなり、ニップ
荷重が小さいとニップ幅が狭くなる。ニップ幅は、定着
時間を決める重要なパラメータであり、電子写真のプロ
セス速度やトナーの熱的な性質との関係で決められる。
ニップ幅が広くなると定着時間が長くなり、ニップ幅が
狭くなると定着時間が短くなる。ただし、定着時間を長
く取ろうとしてニップ荷重を大きくすると、回転トルク
も大きくなる傾向があり、そうなるとモータが大きくな
るので制約もある。
【0021】コイル3は、定着ローラ1の外周に一定ギ
ャップを維持しながら交流電流を流して交流磁界を発生
させることにより定着ローラ1を加熱するものである。
コイル3は、高周波電流が流れるため表面抵抗を小さく
してコイルの損失を小さくする必要がある。そのため、
絶縁被覆した銅線を複数本束ねて撚ったリッツ線を用い
る。例えば直径φ=0.5mmの絶縁被覆した銅線を8
本撚りにして使用して後述する図4に示すような一体コ
イルと分割コイルを巻いた。
【0022】温度検出手段8は、定着ローラ1の表面に
接触して又は一定の距離を持って保持され、温度を検出
して制御回路/駆動回路へ信号を伝達する。制御指示温
度に対して定着ローラ1の温度が低い場合、制御回路
は、コイル3に流す交流電流を大きくすることにより、
誘導加熱を強めて定着ローラ1の温度を上げる。逆に制
御指示温度に対して定着ローラ1の温度が低い場合、制
御回路は、コイル3に流す交流電流を小さくすることに
より、誘導加熱を弱めて定着ローラ1の温度を下げる。
こうして定着ローラ1の温度はほぼ一定に保たれる。
【0023】次に、誘導加熱定着装置の加熱効率ηにつ
いて説明する。図2は加熱効率を説明するための図であ
る。コイルと被加熱体(定着ローラ)が磁気結合してい
る状態の等価回路は図2(a)のように表すことができ
る。この回路方程式は、
【0024】
【数1】
【0025】
【数2】
【0026】〔数1〕、〔数2〕の式より高周波電源か
ら見たインピーダンスZ3 は、
【0027】
【数3】
【0028】〔数3〕の式の右辺第1項は加熱コイルの
抵抗値、第2項は被加熱体の抵抗値となるので、図2
(a)の等価回路は、図2(b)に示す等価回路に書き
換えられる。ここで、R3 =R1 +{τκ2 /(A+τ
2 )}L1 とすれば、入力電力はP0 =I1 ×R3 とな
り、被加熱体で消費される電力は、P1 =I1 ×(R3
−R1 )と表されるので、加熱効率ηは、次の〔数4〕
の式となる。
【0029】
【数4】
【0030】ここで、R1 は加熱コイル単体の抵抗値、
3 は被加熱体を磁気結合させたときの加熱コイル抵抗
値となる。すなわち、コイル単体の抵抗R1 を測定し、
定着ローラにコイルを配置してコイルの抵抗R3 を測定
して〔数4〕の式に従って計算すると、加熱効率ηが算
出される。この加熱効率ηは測定する周波数によって変
わる。
【0031】図3は積層コイルを説明するための図、図
4はコイルの形態を説明するための図、図5は分割コイ
ルの接続形態を説明するための図である。コイル3とし
ては、リッツ線の他にも、積層したシート状のコイルを
用いることも可能である。例えば図3(a)に示すよう
にポリイミドなどの絶縁層33の上に渦巻き状導体31
を形成して、両端に接続パッド32を設ける。渦巻き状
導体31は、銅箔をエッチングして作るか、プレスで成
形して作る。こうしてできたシート状コイルを8層積層
した例を示したのが図3(b)である。導体の表面積
は、1層のシート状コイルに比べて8倍となるため、表
面抵抗もその分だけ小さくすることができる。
【0032】コイルは、図4に示すように巻き数を同じ
にした一体コイル、分割コイル(順方向接続)、分割コ
イル(交互方向接続)などの形態を採用することができ
る。それぞれLCRメータでインダクタンスLと抵抗R
を10kHzで測定し、加熱効率η(%)を算出し、そ
の比較例を示したのが次の〔表1〕である。インダクタ
ンスL3、抵抗R3は定着ローラ上で測定した値であ
り、コイルと定着ローラのギャップは、全ての場合につ
いて2.5mm一定にしてある。分割コイルの数は、5
つである。
【0033】
【表1】
【0034】上記の例において、加熱効率ηについて
は、分割コイル(交互方向接続)が最も高い結果となっ
た。すなわち、加熱効率を極大にする接続方法は、この
場合、図5(b)に示すように分割された5つのコイル
を交互に接続して高周波電流を流すことである。
【0035】分割コイルで順方向接続の場合と交互方向
接続の場合の磁束の流れの違いを図5に示しているが、
順方向接続の場合には、磁気回路が細かく分割され磁路
長が長くなっている。それに対して交互方向接続の場合
には、磁気回路が大きく形成され磁路長が短くなってい
る。その結果が加熱効率ηの違いに現れている。
【0036】勿論、この例の5つのコイルに限定するこ
とはなく、複雑な形状のコイルを複数巻いたり、互いに
重ね合わせたりしてどのように接続していいかわからな
い場合でも、この加熱効率ηを用いることによって最適
な接続方法を定量的に見つけ出すことができる。
【0037】次に、コイル駆動回路、接続切り換え回路
について説明する。図6はコイルの切り換えに応じて回
路抵抗を切り換えるコイル駆動回路の構成例を示す図、
図7はコイルの接続切り換え回路の構成例を示す図であ
る。
【0038】まず、記録紙の幅が異なる場合について説
明する。A3及びB4サイズの記録紙を縦方向に印刷す
るには、幅方向70mmの5つのコイルを定着ローラの
軸方向に配置する。A3サイズの時には5つのコイル全
てに高周波電流を流して加熱し、B4サイズの時には4
つのコイルに高周波電流を流して加熱する。この場合、
コイルのインダクタンス、抵抗が変わってしまうため、
高周波電流の駆動回路は、図6に示すように4つ分のコ
イル105と残り1つのコイル106、共振コンデンサ
107、108、IGBTなどのスイッチング素子10
9、110、スイッチング素子のゲートドライバ11
2、113をそれぞれ2つずつ持って、記録紙の幅に応
じて選択する。交流の商用電源101を整流回路102
で整流してインダクタ103とコンデンサ104で平滑
化して直流電力を供給する。比較器111は、スイッチ
ング素子109と110の電圧がゼロ付近を検出して信
号を送り、それを受けてタイミング回路114がゲート
ドライバ回路112、113にオン/オフのタイミング
信号を与えて共振インバータを制御しコイルから交流磁
界が発生する。この交流磁界によって定着ローラ表面近
傍に渦電流が発生してジュール熱に変わって定着ローラ
を加熱する。記録紙がA3サイズの場合には、5つのコ
イル全てにより加熱されるので、定着ローラのほぼ全体
が加熱され、記録紙がB4サイズの場合には、4つのコ
イルにより加熱されるので、定着ローラのほぼ4/5が
加熱されることになる。そのため、B4サイズの場合で
も、記録紙が通紙されないところでも温度が上昇しすぎ
ることは回避される。
【0039】分割コイルの順方向接続、交互方向接続、
記録紙サイズに応じた駆動コイルの接続切り換えを行う
回路は、例えば図7に示すように構成することができ
る。図7において、切り換えスイッチS1が分割コイル
の順方向接続、交互方向接続の切り換えを行うスイッチ
であり、「順」側に切り換えると、5つのコイルが順方
向接続になり、「逆」側に切り換えると、5つのコイル
が交互方向接続になる。また、切り換えスイッチS2
は、分割コイルの記録紙サイズに応じた接続切り換えを
行うスイッチであり、「大」側に切り換えると、5つの
コイルによる加熱回路になり、「小」側に切り換える
と、図示最下段のコイルが切り離されて4つのコイルに
よる加熱回路になる。さらに、両側のコイルを切り離す
場合には、切り換えスイッチS2と同様に切り換えスイ
ッチS3を設け、接続するコイル数の変更に伴って共振
回路の共振条件を切り換える場合には、例えば共振回路
を構成するコンデンサC1、C2の切り換えを行えばよ
い。
【0040】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、定着ローラの軸方向に分割して並べ
て配置した複数のコイルを順方向接続又は交互方向接続
に設定して加熱効率が極大になるようしたが、分割した
複数のコイルは、重ね合わせにして配置した場合であっ
てもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、定着ローラ、加圧ローラ、定着ローラに対し
て交流磁界を与えて誘導加熱するコイル、定着ローラの
温度を検出する温度検出手段、及びコイルに交流電流を
流し該交流電流を検出温度に基づき制御することにより
定着ローラの温度を制御する制御手段を備えた誘導加熱
定着装置において、コイルは、定着ローラの軸方向に複
数のコイルに分割して配置し、定着ローラとの磁気的結
合による加熱効率が極大になるように複数のコイルの接
続を順方向接続又は交互方向接続に設定して、さらに、
制御手段は、記録紙の幅に応じて複数のコイルに流す電
流を制御するので、誘導加熱により早く定着ローラを加
熱することができ、印刷装置に利用することにより、電
源を投入してからの印刷時間の短縮を図ることができ
る。また、より少ない電力で定着ローラの温度を一定に
維持することができ、省エネが達成できる。さらに、記
録紙の幅に応じてコイルとその駆動回路を選択してやる
ことにより、記録紙が通紙しない部分の過昇温防止が可
能になり、その結果として、記録紙が通紙する部分の定
着ローラの温度制御の安定性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る定着装置の実施の形態を示す図
である。
【図2】 加熱効率を説明するための図である。
【図3】 積層コイルを説明するための図である。
【図4】 コイルの形態を説明するための図である。
【図5】 分割コイルの接続形態を説明するための図で
ある。
【図6】 コイルの切り換えに応じて回路抵抗を切り換
えるコイル駆動回路の構成例を示す図である。
【図7】 コイルの接続切り換え回路の構成例を示す図
である。
【図8】 ハロゲンランプを加熱源にした従来の定着装
置の例を示す図である。
【符号の説明】
1…定着ローラ、2…加圧ローラ、3…コイル、4…ト
ナー像、5…記録紙、6…磁束、7…バネ、8…温度検
出手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着ローラ、加圧ローラ、前記定着ロー
    ラに対して交流磁界を与えて誘導加熱するコイル、前記
    定着ローラの温度を検出する温度検出手段、及び前記コ
    イルに交流電流を流し該交流電流を前記検出温度に基づ
    き制御することにより前記定着ローラの温度を制御する
    制御手段を備えた誘導加熱定着装置において、前記コイ
    ルは、前記定着ローラの軸方向に複数のコイルに分割し
    て配置し、前記定着ローラとの磁気的結合による加熱効
    率が極大になるように前記複数のコイルの接続を順方向
    接続又は交互方向接続に設定することを特徴とする定着
    装置。
  2. 【請求項2】 定着ローラ、加圧ローラ、前記定着ロー
    ラに対して交流磁界を与えて誘導加熱するコイル、前記
    定着ローラの温度を検出する温度検出手段、及び前記コ
    イルに交流電流を流し該交流電流を前記検出温度に基づ
    き制御することにより前記定着ローラの温度を制御する
    制御手段を備えた誘導加熱定着装置において、前記コイ
    ルは、前記定着ローラの軸方向に複数のコイルに分割し
    て配置し、前記定着ローラとの磁気的結合による加熱効
    率が極大になるように前記複数のコイルの接続を順方向
    接続又は交互方向接続に設定し、前記制御手段は、記録
    紙の幅に応じて前記複数のコイルに流す電流を制御する
    ことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 前記コイルは、リッツ線を渦巻き状に巻
    いたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    定着装置。
  4. 【請求項4】 前記コイルは、導電性金属箔を渦巻き状
    に成形し、絶縁シートを貼り合わせ、多層に積層したも
    のであることを特徴とする請求項1又は2記載の定着装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、1石電圧共振型インバ
    ータを有することを特徴とする請求項1又は2記載の定
    着装置。
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