JP2005275404A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 加熱の立ち上がりが速く(電力供給を開始した時点から定着可能温度に達するまでの時間が短く)、記録材に安定にトナーを固着可能な定着装置を提供する。
【解決手段】 この発明は、磁界が供給されることで発熱し、被記録材上の顕像化剤を加熱する被加熱体2と、被加熱体の外側から被加熱体に誘導熱を生じさせるもので、断面形状が矩形状に形成されたリッツ線を含み、被加熱体の長手方向に複数設けられるコイル体12a,12−1および12−2と、被加熱体と所定位置で接触され、被加熱体との間を通過する被記録材に顕像化剤を固着させるための圧力を提供する圧力提供部材3を含む、定着装置に関する。
【選択図】 図1
【解決手段】 この発明は、磁界が供給されることで発熱し、被記録材上の顕像化剤を加熱する被加熱体2と、被加熱体の外側から被加熱体に誘導熱を生じさせるもので、断面形状が矩形状に形成されたリッツ線を含み、被加熱体の長手方向に複数設けられるコイル体12a,12−1および12−2と、被加熱体と所定位置で接触され、被加熱体との間を通過する被記録材に顕像化剤を固着させるための圧力を提供する圧力提供部材3を含む、定着装置に関する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、誘導加熱を利用した加熱装置、特に、熱溶融性の顕像剤を用いる電子写真方式の複写装置やプリンタ装置等に利用可能で、記録対象に顕像剤を定着する定着装置に関する。
電子写真プロセスを用いた複写装置に組み込まれる定着装置は、被定着材(記録材)上に形成されたトナー(顕像剤)を加熱して溶融させ、記録材にトナーを固着する。近年、電力供給を開始した時点から定着可能温度に達するまでの時間である加熱時間を低減できる加熱方式として誘導加熱が広く利用されている。しかしながら、誘導加熱には、磁束発生装置であるコイルが複数である場合に、個々のコイルに供給される電力の周波数が異なる場合に、干渉音が生じることが知られている。また、加熱対象がローラ体である場合、個々のコイルとローラ体との間の距離を一定に維持することが困難であること、個々のコイルとローラ体との間の距離を一定に維持するためにコイルをローラ体の周面に沿わせることにより、磁束密度を一定に保つことが困難であること、等が知られている。
これらを改善するために、多くの提案がある。
例えば、特許文献1には、加熱対象であるローラ体と加熱装置に利用されるコイルの個々の電線との間の距離(空間距離)を増大させながらローラ体に到達可能な磁束量を確保しようとする試みが記載されている。
例えば、特許文献2には、加熱対象であるローラ体と加熱装置に利用されるコイルの個々の電線との間の距離(空間距離)を増大させながらローラ体に到達可能な磁束量を確保しようとする試みが記載されている。
例えば、特許文献3には、加熱対象であるローラ体の周面に加熱装置のコイル体の個々の電線を沿わせることにより減少する磁束密度を補うために、磁束分布調整部材を設けることが記載されている。
例えば、特許文献4には、複数のコイル体に電力を供給する回路を2系統設け、第1の回路において、第1の回路に接続されたコイル体に電力を供給する時間を変化させ、第2の回路において、第1の回路で用いられる周波数と同じ周波数であって、第1の回路に接続されたコイル体に電力が供給されていない期間の間、第2の回路に接続されたコイル体に電力を供給する提案がある。
特開2003−86344号公報
特開2003−215957号公報
特開2002−222687号公報
特開2002−34241号公報
しかしながら、上記いずれの文献に示された提案によっても、加熱対象であるローラ体の温度を、ローラ体の長手方向の全域で均一とすることは、達成されていない。また、複数のコイル体を用い、それぞれのコイルに周波数の異なる電力を供給する方法において、電力を供給する回路に要求されるコストを抑止しながら干渉音を低減することは実現されていない。
この発明の目的は、加熱の立ち上がりが速く(電力供給を開始した時点から定着可能温度に達するまでの時間が短く)、記録材に安定にトナーを固着可能な定着装置を提供することである。
この発明は、磁界が供給されることで発熱し、被記録材上の顕像化剤を加熱する被加熱体と、断面形状が矩形状に形成されたリッツ線を含み、加熱体の長手方向に複数設けられ、前記被加熱体の外側から前記被加熱体に誘導熱を生じさせるコイル体と、前記被加熱体と所定位置で接触され、前記被加熱体との間を通過する前記被記録材に前記顕像化剤を固着させる圧力提供部材と、を有する定着装置を提供するものである。
以上説明したように本発明の定着装置は、導体層に供給される磁界を効率よく熱に変換できる。また、定着装置は、導体層での熱の発生として利用されないエネルギー(磁界)の損失を低減できる。
従って、本発明の定着装置を用いることにより、消費電力(磁界発生量)を低減しながら、定着可能温度まで加熱対象の温度を上昇させるために要求される時間を低減できる。また、記録材に形成された画像の定着性を高めることができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施形態が適用される定着装置の一例を説明する概略図である。
図1に示されるように、定着装置1は、直径が概ね40mmの加熱ローラ2と直径が概ね40mmの加圧ローラ3と加熱装置111を有する。
加熱ローラ2は、中心から、芯金2a、発泡ゴムまたはスポンジからなる弾性体層2b、金属導電層2c、ソリッドゴムからなる弾性体層2d、離型層2eが順に設けられた円筒状である。なお、弾性体層2bの厚さは5mm、金属導電層2cの厚さは40μm、弾性体層2dの厚さは200μm、離型層2eの厚さは30μmである。また、金属導電層2cは、例えばニッケル(Ni)である。金属導電層2cの材質としては、ステンレス鋼、アルミニウム、ステンレス鋼とアルミニウムの複合材(合金)等も利用可能である。
加圧ローラ3は、例えば金属製の芯金3aの周囲に、シリコンゴムやフッ素ゴム等が被覆された弾性体である。加圧ローラ3は、(芯金3aの)軸線が加熱ローラ2の軸線(芯金)と実質的に平行に配列された状態で加圧機構4により熱ローラ2に対して所定の圧力で押しつけられることにより、加熱ローラ2の外周面と接する位置で、ニップ(定着領域)を提供する。加圧ローラ3は、加熱ローラ2と同一の内部構造であってもよい。
加熱ローラ2は、図示しない駆動モータの駆動力が、図示しない動力伝達機構により供給されることにより矢印方向に回転される。従って、加圧ローラ3は、従動で矢印方向に回転する。加熱ローラ2の弾性体層2b、金属導電層2c、弾性体層2d、離型層2eは、加圧ローラ3と接するニップ部で加圧ローラ3からの圧力により弾性変形する。従って、加圧ローラ3と加熱ローラ2との間のニップ部に搬送される用紙Pと用紙に静電的に保持されている顕像材すなわちトナーに所定の圧力が提供される。
加熱ローラ2の外周面には、ニップ部を基準として、ローラ2が回転される方向に沿って、剥離爪5、サーミスタ6(加熱ローラ2の長手方向に2以上配置されており、以降、6a,6bと呼称する)、クリーニング部材7、およびサーモスタッド8等が順に配列されている。剥離爪5は、ニップ部に案内される用紙(記録材)Pを、加熱ローラ2から剥離させる。剥離爪5は、省略されてもよい。サーミスタ6は、加熱ローラ2の温度検出をする。クリーニング部材7は、加熱ローラ2の表面(外周面)に固着したトナーや用紙Pから発生する粉体等を除去する。サーモスタッド8は、加熱ローラ2の表面温度の異常を検知して、加熱装置100への電力の供給を遮断する。サーミスタ6やサーモスタッド8は、加熱装置100、すなわち磁束を発生ためのコイル等に代表される磁束発生装置から発生される磁力線の影響を受けない位置に設けられる。
加圧ローラ3の外周面には、ニップ部を基準として、ローラ3が回転される方向に沿って、剥離爪9およびクリーニングローラ10が設けられている。剥離爪9は、用紙Pをローラ3から剥離する。剥離爪9は、省略されてもよい。クリーニングローラ10は、ローラ3表面に付着したトナーや用紙(記録材)から発生する粉体等を除去する。
図2は、図1に示した定着装置に組み込まれる加熱装置の構成の一例を示す。
加熱装置111は、加熱ローラ2(または加圧ローラ3)の金属導電層2cに磁界を提供するコイル12を有する。コイル12は、磁性体により形成されたコア13をともなって、所定形状に積層されている。
コイル12は、図2に示す通り、加熱ローラ2の長手方向に沿って、例えば3つに分割されている。中央のコイル12a以外は同じ制御で、動作される。すなわち、両端部のコイル12−1,12−2は、常時同時に動作される。コイル12を、中央のコイル12a、両端部のコイル12−1,12−2に分割したことにより、例えば電力を供給するコイルを独立に制御することで、A4サイズの用紙を短辺が搬送方向と直交するように搬送される場合等に代表されるA3サイズの用紙を搬送する際に比較して幅が狭くなる条件等の場合、加熱ローラ2の長手方向の温度分布を均一化できる。
図3は、図1および図2に示した定着装置を動作させる駆動回路(温度制御回路)の一例を示す。
コイル12すなわち中央のコイル12a、両端部のコイル12−1,12−2には、共振用のコンデンサ31a,31bが並列に接続されている。コイル12aとコンデンサ31aおよびコイル12−1,12−2とコンデンサ31bの組には、それぞれスイッチング素子32a,32bが接続されている。スイッチング素子32a,32bには、耐電圧が高く、100A(アンペア)程度の電流が供給可能なIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)や、MOS−FET(電界効果 Transistor )等が利用可能である。中央コイル12a、コンデンサ31a、スイッチング素子32aにより第1のインバータ回路33aが、両端部コイル12−1および12−2、コンデンサ31b、スイッチング素子32bにより第2のインバータ回路33bが、それぞれ、定義される。
個々のインバータ回路には、商用交流電源を整流回路34によって平滑化された直流電流が供給される。整流回路34の前段には、全消費電力を検出可能とするためのトランス35が配置されている。
スイッチング素子32a,32bの制御端子には、それぞれ、所定の駆動電圧を対応するスイッチング素子の制御端子に印加することにより、それぞれのスイッチング素子をONさせる駆動回路36a,36bが接続されている。駆動回路36a,36bの動作タイミングは、制御回路37a,37bにより、指示される。駆動回路36a,36bには、対応するそれぞれのスイッチング素子32a,32bをONさせる時間を制御するため、例えば20〜60kHzの範囲の任意の(出力電力を設定可能な)周波数が制御回路37a,37bにより指示される。
コイル12a、12−1,12−2で加熱される被加熱物(本実施例では加熱ローラ2)の外周の所定の位置には、サーミスタ6(説明のため以降6a,6bとする)が、それぞれ配置されており、それぞれのサーミスタ6a,6bから加熱ローラ2の対応する領域の温度検出信号(電圧値)がCPU38に入力される。
サーミスタ6a,6bにより出力された電圧値に応じて、CPU38からどちらのコイルを動作させる(電力を供給する)か、すべてのコイルへの電力供給をOFFするか等の命令(コマンド)が制御回路37a,37bに指示される。例えば、通常は、どちらかのコイルに電力が供給されている場合、もう一方のコイルへは電力が供給されない(OFFとする)制御方式を採用しているが、両方のコイルを同時に駆動する(両方のコイルに同時に電力を供給する)ことも可能である。また、図3に示す例は、コイル1つ(12aもしくは12−1と12−2の組のいずれか)を駆動する(電力を供給する)ためのインバータ回路として、スイッチング素子を1つのみ用いる準E級回路であるが、スイッチング素子を個々のインバータ回路に割り当てて、PWM(Pulse Width Modulation)制御により出力を調整するハーフブリッジダイプの回路等も利用可能である。
図4(a)は、加熱装置に組み込まれるコイルの形状の特徴を説明している。図4(a)に示すコイル12は、1本の電線(導体)の直径が0.5mmの被覆付き銅線材を、例えば16本束ねたりッツ線により形成されている。被覆材は、例えばポリアミドイミドである。
リッツ線を用いることで、周波数が高い交流電力を供給する際に、浸透深さに対する線径比を小さくすることができ、交流電流を有効に流すことが可能である(周波数の高い交流電流を流す際に問題となる「表皮効果」の影響を抑制できる)。
リッツ線は、実装密度を向上させることを目的として、その断面形状を、おおむね四角形としている。なお、この断面形状は、リッツ線を、例えばプレス加工により成形することで、容易に得られる。断面形状を四角形(矩形)とすることで、隣り合う電線相互により生じるデッドスペースを低減可能であるとともにローラ2の外周から最も離れた位置に位置される線材と金属導電層2c(ローラ2)との間の距離を低減できる。なお、コイルのターン(配列および積層)数は、ローラ2の周面に沿う方向において2ターン(列)、ローラ2の周面から遠ざかる方向において、7ターン(層)としている。すなわち、コイルのローラの周面に沿う配列数と半径方向の積層数の関係として捕らえると、積層数が配列数よりも多いことを特徴としている。
また、本実施例では、リッツ線の断面四角形の縦横の比率を、加熱ローラ2の外周に対向する(沿う)側の長さをローラ2の半径方向の長さ(厚さ)よりも長く設定している。一例を示すと、ローラ2の周方向の長さが5mm、もう一方の辺の長さ(厚さ)が1.5〜2mmである。
この形状の特徴により、ローラ2の金属導電層2c(ローラ2)に到達する磁束(磁力線)の量が、円形の断面のリッツ線を積層する例に比較して、増大される。
一例を示すと、0.5mm×16本のリッツ線を単純に円形断面とした場合、その直径は、概ね2.8mmである。従って、前に説明した本願の矩形断面の線材の厚さ(ローラ2の半径方向の長さ)が1.5mmであるから、概ね2倍の厚さになる。
また、ローラ2から最も離れた位置に位置される線材とローラ表面との間の距離は、本願発明の矩形断面のリッツ線を用いる場合には、7層として、1.5×7=10.5mmであるに対し、円形断面のリッツ線を7層とした場合には、2.8×7=19.6mmとなる。
本実施例のコイル形状を用いることで、
(1)ローラの円筒面と相対する側のターン数が2ターンと少ないので、ローラの円筒面とコイルの距離を管理するのが容易;
(2)コイルがローラの円筒面を覆う領域が少ないので、ローラの外周にクリーニング部材等を配置しやすい;
(3)コイルを小型化可能;
(4)図4(b)に示すように、コイルの端部においても、2ターン(線幅5mm×2)としたので、(比較のため図4(c)に示すような、一般的な形状のコイルを用いる例(線径3mm×5)に比較して、温度低下が少ない、
等のメリットがある。
(1)ローラの円筒面と相対する側のターン数が2ターンと少ないので、ローラの円筒面とコイルの距離を管理するのが容易;
(2)コイルがローラの円筒面を覆う領域が少ないので、ローラの外周にクリーニング部材等を配置しやすい;
(3)コイルを小型化可能;
(4)図4(b)に示すように、コイルの端部においても、2ターン(線幅5mm×2)としたので、(比較のため図4(c)に示すような、一般的な形状のコイルを用いる例(線径3mm×5)に比較して、温度低下が少ない、
等のメリットがある。
なお、(4)について、より詳細に説明すると、図2に示したように、加熱ローラ2の軸方向に沿って配列された複数のコイルを含む加熱装置111において、個々のコイル12a,12−1,12−2に対応して設けられるコア13a,13−1,13−2相互間の距離は、図4(b)に示す本実施例と図4(c)に示す比較例から明らかなように、コイルのターン数とコイルの線径(線幅)に依存して決定される。すなわち、図4(b)に示す通り、本実施例においては、個々のコイルのターン数と線幅に支配されるコア間の距離T1は、図4(c)に示す比較例のコア間の距離T2よりも少ない。従って、加熱ローラ2の軸方向に、複数配列されたコイルを用いる場合、コイル相互間に対応する加熱ローラ2表面の温度が、軸方向において温度差を有することは周知であるが、その温度差を、図4(b)に示すような配列とすることで、図4(c)に示すような配列に比較して低減できる。なお、この場合、それぞれのコイルは、法線に対して概ね対称に配列されることになる。
一方、図2および図4(a)により説明した通り、コイル12が、中央コイル12aと端部コイル12−1,12−2とに分割されているが、いずれのコイルも、コイルをローラの外周面に沿わせることが容易である。すなわち、個々のコイルとローラの外周面との間の距離を低減できる。また、コア13(13a,13−1,13−2)を用いたことで、個々のコイルから発生される磁束がローラ2表面の発熱に寄与しない磁束となることである磁束の損失を抑えることができる(コアを用いることにより損失となる磁束を補償する効果が得られる)。この結果、ローラ2の温度が低下する程度が軽減される。さらに、個々のコイルを積層するに際して、ローラの円筒面の法線方向に垂直に配置すればよいので、コイルの形状の制約も低減される。なお、この場合、それぞれのコイルは、法線に対して概ね対称に配列されることになる。
換言すると、
(5)ローラの円筒面に沿わせるコイルターン(列)数が少ないため、コイルを成形する際の自由度が高められる;
(6)ローラから離れていく方向でのコイルターン(層)数が多いことによるローラの金属導電層に到達可能な磁束の低下が考えられるが、コイルの厚さを薄くすることにより、層数が増大したことの影響をキャンセル可能;
(7)コイルをローラの周面に沿って配置できることにより、隣接するコイル相互による、磁束が打ち消しあいが抑止でき、その結果個々のコイルをローラの周面に近接させることが可能、
等のメリットがある。
(5)ローラの円筒面に沿わせるコイルターン(列)数が少ないため、コイルを成形する際の自由度が高められる;
(6)ローラから離れていく方向でのコイルターン(層)数が多いことによるローラの金属導電層に到達可能な磁束の低下が考えられるが、コイルの厚さを薄くすることにより、層数が増大したことの影響をキャンセル可能;
(7)コイルをローラの周面に沿って配置できることにより、隣接するコイル相互による、磁束が打ち消しあいが抑止でき、その結果個々のコイルをローラの周面に近接させることが可能、
等のメリットがある。
以上により、コイル単体の形状を小さくでき、しかも、コイルの成形も容易なコイル体が得られる。
また、コイル12をローラ2の長手方向に複数に分割したことにより生じるコイル相互間(継ぎ目)で温度が低下することも最小限に抑えることができる。
なお、コイル12は、例えば図5に示すように、必要な出力を得ることが可能であれば、ローラ2の周面に垂直に配置しても良い。また、ローラ2の周面に沿うコイルのターン(列)数は、2ターンよりも多くてもかまわず、反対に1ターンのみでも実施可能である。
また、コイル12は、例えば図6に示すように、ローラ2の周面に垂直に配置する形態を維持した状態で、コイル12のローラ2の周方向の端部とローラ2の周面との距離が少なくなるよう、ローラ2の周面側に屈曲(変形)されてもよい(コイル12とローラ2との間の実質的な距離を低減)。なお、図6に示すコイル12の線材(矩形状のリッツ線)の配列により、ローラ2の周面に沿う方向に離れたコイルを用いる場合でも、コイルとローラ(の周面)との間の距離が大きく離れることが抑止できる。
また、コイル12は、例えば図7に示すように、ローラ2の周面において、ローラの法線方向に沿うように、コイル12の任意の位置が変形されてもよい(ローラ2とコイル12との間の実質的な距離を低減)。なお、図6に示すコイル12の線材(矩形状のリッツ線)の配列により、ローラ2の周面に沿う方向に離れたコイルを用いる場合でも、コイルとローラ(の周面)との間の距離が大きく離れることが抑止できる。
図8は、図1に示した定着装置の別の実施の形態を説明する概略図である。なお、図1に示したと同一あるいは類似した構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図8に示す定着装置201は、加熱ローラ2と加圧ローラ3と加熱装置111を有する。
加熱ローラ2および加熱装置111は、ハウジング(上)211に収容されている。加圧ローラ3は、ハウジング(下)221に収容されている。
ハウジング(上)211およびハウジング(下)221の少なくとも一方が途切れる領域すなわち用紙Pが搬送されるために利用される開口部、および加熱ローラ2と加圧ローラ3が相互に接触されるニップ部の近傍には、干渉音を減衰するとともに干渉音が外部に洩れることを低減する複数の吸音材231が設けられている。また、ハウジング(上)211およびハウジング(下)221のそれぞれの所定の位置には、3つに分割されたコイル12すなわち中央コイル12aと端部コイル12−1および12−2に供給される電力の周波数が異なる場合に生じる干渉音がニップ近傍から外部に洩れることを抑止するリブ(遮音壁)241および、干渉音を吸収する吸音材243が設けられている。
吸音材231,243は、好ましくは、耐熱性の高いグラスウールが利用可能である。なお、温度上昇の少ない部分、例えばハウジング(上)211の加熱装置111のコア13の外側に位置する領域に設けられる吸音材251に関しては、耐熱温度がグラスウールよりも低いが安価なウレタンゴム(例えばシンサレート(商品名))等も利用可能である。吸音材231,243および251は、ハウジング(上)211およびハウジング(下)221の外側に設けられてもよい。吸音材231,243および251は、ハウジング(上)211およびハウジング(下)221の所定の領域に設けられる穴(開口)もしくは窪み等に配置されてもよい。
また、ニップ部に案内される/ニップ部から排出される用紙のための開口部近傍においては、比較的干渉音が外部に洩れ易く、従って、加熱ローラ2および加圧ローラ3の近傍まで、吸音材231を設けることが好ましい。
なお、干渉音の大きさについて考察した結果を、以下に、表として示す。
表1は、カバー部材261を設けない状態で、個々のコイル12aと、12−1および12−2のそれぞれに用いられる電線材を、
例えばワニスにより相互に固着した場合(表1の最も左の項目)、
ワニスによる線材の固着に加えて、吸音材231を設けた場合(表1の左から2番目の項目)と
ワニスによる線材の固着に加えて、吸音材243(251)を設けた場合(表1の左から3番目の項目)に生じる干渉音のうち、
音量(音圧)が最大となる周波数(表1の右から2番目の項目)と
その大きさ(表1の最も右の項目、単位は[dB])を示している。
なお、表1の左から4番目の項目は、ワニスによる線材の固着に加えて、カバー部材261をさらに設けた場合の干渉音の周波数および大きさを示している。また、カバー部材261を樹脂とすることで、干渉音が外部に洩れることをさらに抑止可能である。この場合、カバー部材261としては、例えばABS樹脂等が利用可能である。
例えばワニスにより相互に固着した場合(表1の最も左の項目)、
ワニスによる線材の固着に加えて、吸音材231を設けた場合(表1の左から2番目の項目)と
ワニスによる線材の固着に加えて、吸音材243(251)を設けた場合(表1の左から3番目の項目)に生じる干渉音のうち、
音量(音圧)が最大となる周波数(表1の右から2番目の項目)と
その大きさ(表1の最も右の項目、単位は[dB])を示している。
なお、表1の左から4番目の項目は、ワニスによる線材の固着に加えて、カバー部材261をさらに設けた場合の干渉音の周波数および大きさを示している。また、カバー部材261を樹脂とすることで、干渉音が外部に洩れることをさらに抑止可能である。この場合、カバー部材261としては、例えばABS樹脂等が利用可能である。
図9は、図8に示した定着装置において、干渉音を低減可能とする電力供給制御の一例を説明する概略図である。
図8により上述した通り、分割されたコイル12すなわち中央コイル12aと端部コイル12−1および12−2に供給される電力の周波数が異なる場合に生じる干渉音は、吸音材と遮音壁により低減可能である。
しかしながら、任意のコイルの組、すなわち中央コイル12aもしくは端部コイル12−1および12−2の組に所定周波数の電力を供給する際に、いずれか一方にのみ電力を供給する選択的電力供給(以下第1の制御方法Aと呼称する)と任意のコイルの組の少なくとも2つに対して同時に電力を供給する同時電力供給(以下第2の制御方法Bと呼称する)を、図示しない画像形成装置の動作状態にあわせて切り替えることで、干渉音が生じることを抑止することで、一層干渉音のレベル(音量=大きさ)を低減できる。
例えば、図示しない画像形成装置への通電(商用電源ON)によるウォーミングアップ時には、全てのコイルに電力を同時に供給する第2の制御方法Bにより、個々のコイルに所定の電力を供給する。例えば、中央コイル12aおよび端部コイル12−1,12−2のそれぞれに、熱出力が概ね500W(合計1kW)となるよう、所定周波数の電圧あるいは電流を供給する(図9参照)。
すなわち、ステップS1およびS2において、ローラ2のいずれかの領域の温度が160℃に達したか否かが、継続してモニタされ、少なくとも一方のサーモミスタ6aまたは6bが、対応するローラ2の表面の温度が160℃に達するまで、第2の制御方法Bによる電力供給が継続される。なお、第2の制御方法Bにおいては、それぞれのコイルに入力可能な電力の合計の電力まで供給可能である。
ステップS1およびS2のいずれかにおいて、ローラ2の所定の位置の温度が160℃に達したことが検知された時点で、図10に示す待機中の通電制御に切り替えられる。
待機中には、図10に示すように、サーミスタ6a,6bにより加熱ローラ2の温度を検知しながら、160℃よりも温度が低くなった側のコイルの組すなわち12a、または12−1,12−2に、第1の制御方法Aにより所定の電力を供給する。
すなわち、ステップS11およびS12において、ローラ2のいずれかの領域の温度が160℃よりも低くなったか否かが、継続してモニタされる。なお、個々のサーミスタ6a,6bに対応する位置のローラ2の表面の温度が160℃より低くなった場合、温度が低くなった側のコイルに対して、ウォーミングアップ時に比較して1/n〜ウォーミングアップ時に供給される電力と同等の電力が供給される。
この制御方法では、どちらか一方のコイルにのみ電力が供給されるので、駆動周波数の差に起因する干渉音は発生しない。なお、干渉音の大きさが問題となる場合は、多くの場合、ウォームアップ時や画像形成時のような画像形成装置本体の動作に起因する比較的大きな音が存在(発生)しない待機中であるから、第1の制御方法Aは、待機中に好適な制御方法である。
ここで、それぞれのコイル(の組)12a,12−1および12−2に供給可能な電力と第1の制御方法Aをレディー中に適用した場合の影響を考察する。コイル12a,コイルの組12−1,12−2の出力範囲は、それぞれ100〜600Wであり、最小出力は、100Wとなる。従って、同時駆動(第2の制御方法B)を継続した場合の消費電力(200W)と比較した場合、明らかに消費電力が低減可能である。
しかしながら、コイル12a,コイルの組12−1,12−2のいずれか一方のみに電力を供給することにより、ローラ2の長手方向において、温度差が生じることを回避することは困難である。反面、レディー中であるから、ローラ2の長手方向において多少の温度差が生じたとしても、次に画像形成が指示された時点から定着装置に用紙が搬送されるまでの間にローラ2の長手方向の温度差が解消可能であれば、消費電力を低減できる分だけメリットがある、と考えることが妥当である。
図11(a)および(b)は、画像形成動作中の通電制御の一例を説明している。
基本的には、ウォームアップ中とほぼ同様の制御である。この場合、すべののコイルに供給される出力(電力)は、合計で800W程度とする。なお、出力枚数(画像形成回数)や紙の種類に基づいて出力を変化することが一層好ましい。
より詳細には、ステップS21およびS31のそれぞれに従って独立して、コイル12aおよびコイル組12−1,12−2により対応するローラ2の領域の温度を検出し、ローラ2の温度が160℃を下回った時点で、対応する領域のコイルに所定の電力を供給する。なお、ローラ2の長手方向において温度差が規定値よりも大きくなった場合は、中央コイル12aに供給される出力と端部コイル(対)12−1,12−2に供給される出力の大きさを別々に設定してもよい。例えば、A4サイズの用紙を用紙の短辺が用紙が搬送される方向と直交する向きに搬送されている場合においては、端部コイル(対)12−1,12−2により熱が発生されるローラ2の領域の温度低下は、中央コイル12aにより熱が発生される領域の温度低下よりも少なくなる。すなわち、端部コイル12−1,12−2に供給される出力は、中央コイル12aに供給される出力よりも小さく制限されることが好ましい。
なお、中央コイル12aに供給される出力と端部コイル(対)12−1,12−2に供給される出力とを合計した出力は、前に説明した通り、概ね一定であることが望ましい。
この場合、コイルに供給される出力すなわち電力の周波数の差に起因して干渉音が発生することが考えられるが、図8を用いて前に説明したように、吸音材231、遮音壁241、樹脂カバー等を設けたことにより、画像形成装置から発生する装置動作音の大きさまで抑圧される。
従って、駆動回路(インバータ回路)のコストを増大させることなく、分割されたコイルに供給される周波数の異なる電力(インバータ出力)の周波数差に起因する干渉音の大きさが問題となることは、実質的に解消される。
図12は、図9、図10、図11に示したコイルへの通電制御とは別の電力供給(通電制御)の一例を説明している。
図12に示す電力制御においては、コイル12aおよびコイル対12−1,12−2供給される電力(出力)の周波数を条件として、制御方法を変更している。
詳細には、通常は、ローラ2に要求される温度に対応するコイル電流を、前に説明した第1の制御方法A(交互)または第2の制御方法B(同時)のいずれか一方により、随時出力を最適値に制御する。
しかしながら、それぞれのコイルに要求される電力の周波数の差が可聴域の干渉音を発生させる周波数に接近したことがステップS41で検知された場合は、全てのコイルに同一の周波数の電力を供給することとする。例えば、図11で説明したように、A4サイズの用紙を用紙の短辺が用紙が搬送される方向と直交する向きに搬送されている場合においては、その枚数すなわち連続する画像形成回数が増大するにつれて、中央のコイル12aに供給すべき出力に対する両端部のコイル12−1,12−2で要求される電力の差が大きくなる(中央コイル12aへの電力の供給によりローラ2の概ね中央で発生した熱は、多くの場合熱伝導によりローラ2の端部に伝達される)。このことは、連続して形成される画像出力の量が多いほど顕著となる。このような条件下では、図11で説明したように、第1の制御方法A(交互)によりローラ2の中央付近に熱を発生させるためにコイル12aに供給される出力が端部コイル12−1,12−2に供給される出力よりも大きくなり、可聴域の干渉音が発生される。なお、可聴域は、例えば3kHz〜16kHzとする。但し、可聴域の干渉音の数値は、図8に示した遮音壁241や吸音材231による吸音あるいは減衰の程度に応じて変化されることはいうまでもない。
従って、コイル12aとコイル対12−1,12−2に供給される電力の周波数の差が、可聴域の干渉音となる虞れのあるレベルに達した時点で、ステップS41により、同時駆動(第2の制御方法B)に切り替えることが好ましい。また、ロータ2の長手方向の温度差が低減され、周波数差が可聴域外に達した場合には、画像形成装置の動作状態に応じて、交互駆動(第1の制御方法A)に再び切り替えてもよい。
図13は、図9、図10、図11に示したコイルへの通電制御とはさらにまた別の電力供給(通電制御)の一例を説明している。
図13に示す電力制御においては、コイル12aおよびコイル対12−1,12−2により提供される磁界とローラ2の温度との関係を条件として、制御方法を変更している。
例えば、省エネモードのように通常の制御温度以下(例えば100℃)で制御するような場合、つねに交互駆動とする。すなわち、図13に示されるように、通常の制御温度である160℃とは異なる温度であって、交互駆動(第1の制御方法A)により個々のコイル別々の周波数の電力を供給する場合であっても、コイル出力が抑えられる等の理由により、実質的に干渉音が生じる虞れのない周波数を用いることが明らかであることがステップS51により特定できる場合には、消費電力を低減可能な第1の制御方法Aが用いられてもよい。
このように、ローラ2の長手方向の温度を均一に制御する場合において、所定の条件下でコイル12a,12−1および12−2に供給される駆動電力の周波数の差が生じて干渉音が発生することが認められる場合に、交互駆動(第1の制御方法A)から同時駆動(第2の制御方法B)に切り替えることにより、干渉音の大きさ(レベル)が問題になることが抑止可能である。
なお、上記さまざまな実施の形態においては、インバータ回路を、スイッチング素子が1つである自励式を例に説明したが、ハーフブリッジ回路等の干渉音が実質的に生じることのないインバータ回路に適用することも可能である。
また、本実施の形態においては、加熱ローラ2の軸方向に沿ったコイルは、2個(組)である場合を例に説明したが、コイルの数は任意に設定可能であり、例えば3組(個)以上であってもよい。
以上説明したように本発明の加熱装置は、導体層に供給される磁界を効率よく熱に変換できる。また、加熱装置は、導体層での熱の発生として利用されないエネルギー(磁界)の損失を低減できる。
すなわち、本発明の加熱装置を定着装置に適用することで、消費電力(磁界発生量)を低減しながら、定着可能温度まで加熱対象の温度を上昇させるために要求される時間を低減できる。また、記録材に形成された画像の定着性を高めることができる。
なお、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形もしくは変更が可能である。また、個々の実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合、組み合わせによる効果が得られる。
1…定着装置、2…加熱ローラ、3…加圧ローラ、4…加圧機構、5…剥離爪、6,6a,6b…サーミスタ、7…クリーニング部材、8…サーモスタッド、9…剥離爪、10…クリーニングローラ、11…、12…コイル、12a…中央部コイル、12−1,12−2…端部コイル、13,13a,13−1,13−2…コア、31a,31b…共振用コンデンサ、32a,32b…スイッチング素子、33a,33b…インバータ回路、34…整流回路、35…トランス、36a,36b…駆動回路、37a,37b…制御回路、38…CPU、111…加熱装置、201…定着装置、211…ハウジング(上)、221…ハウジング(下)、231…吸音材、241…リブ(遮音壁)、243…吸音材、251…吸音材、261…カバー部材。
Claims (16)
- 磁界が供給されることで発熱し、被記録材上の顕像化剤を加熱する被加熱体と、
断面形状が矩形状に形成されたリッツ線を含み、加熱体の長手方向に複数設けられ、前記被加熱体の外側から前記被加熱体に誘導熱を生じさせるコイル体と、
前記被加熱体と所定位置で接触され、前記被加熱体との間を通過する前記被記録材に前記顕像化剤を固着させる圧力提供部材と、
を有する定着装置。 - 前記コイル体は、前記被加熱体の中心から遠ざかる方向の大きさが前記被加熱体に沿う大きさよりも大きいことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記コイル体の前記リッツ線の断面形状は、前記被加熱体の中心から遠ざかる方向の大きさが前記被加熱体に沿うサイズよりも小さいことを特徴とする請求項2記載の定着装置。
- 前記コイル体の前記リッツ線は、前記被加熱体の周面の法線方向に積層されていることを特徴とする請求項2記載の定着装置。
- 前記コイル体の前記リッツ線は、前記被加熱体の前記中心から周面に向けられた線分に平行に積層されていることを特徴とする請求項2記載の定着装置。
- 前記コイル体の前記リッツ線は、前記被加熱体の前記中心から周面に向けられた線分に平行に積層された状態で、前記線分から前記周面に向けて変形されていることを特徴とする請求項5記載の定着装置。
- 前記コイル体の前記リッツ線は、前記被加熱体の前記中心から周面に向けられた線分に平行に積層された状態で、前記線分から前記周面に沿うように変形されていることを特徴とする請求項5記載の定着装置。
- 磁界が供給されることで発熱し、被記録材上の顕像化剤を加熱する被加熱体と、
複数の単線を撚り合わせたリッツ線を含み、加熱体の長手方向に複数設けられ、前記被加熱体の外側から前記被加熱体に渦電流を生じさせる第1および第2のコイル体と、
前記被加熱体と所定位置で接触され、前記被加熱体との間を通過する前記被記録材に前記顕像化剤を固着させる圧力提供部材と、
前記被加熱体の少なくとも一部を覆うハウジングと、
前記圧力提供部材の少なくとも一部を覆う第2のハウジングと、
前記ハウジングおよび前記第2のハウジングの所定の位置に設けられ、前記第1および第2のコイル体のそれぞれに周波数の異なる駆動信号が供給される場合に生じる音を吸収する吸音材と、
前記ハウジングおよび前記第2のハウジングの少なくとも一方の所定の位置に設けられ、前記第1および第2のコイル体のそれぞれに周波数の異なる駆動信号が供給される場合に生じる音を減衰させる遮音部材と、
を有する定着装置。 - 前記第1および第2のコイル体は、前記被加熱体の長手方向に沿って設けられ、前記第1のコイル体は、前記被加熱体の前記長手方向の概ね中央に位置され、前記第2のコイル体は、電気的に相互に接続された状態で、前記被加熱体の前記長手方向に沿うとともに前記第1のコイル体の両側で前記被加熱体の長手方向の端部に位置されていることを特徴とする請求項8記載の定着装置。
- 前記第1および第2のコイル体は、前記第1および第2のコイル体へ交互に駆動信号が供給される第1の制御モードと前記第1および第2のコイル体へ同時に駆動信号が供給される第2の制御モードのいずれか一方の制御モードに基づいて前記被加熱体に所定の大きさの磁界を提供することを特徴とする請求項9記載の定着装置。
- 前記第1および第2のコイル体は、前記被加熱体を所定温度まで加熱するウォームアップ動作時に、前記第2の制御モードで動作されることを特徴とする請求項10記載の定着装置。
- 前記第1および第2のコイル体は、前記被加熱体が所定温度まで加熱された後の待機動作時に、前記第1の制御モードで動作されることを特徴とする請求項10記載の定着装置。
- 前記第1および第2のコイル体は、前記被加熱体と前記圧力提供部材との間を前記被記録材が通過される定着動作時に、前記第2の制御モードで動作されることを特徴とする請求項10記載の定着装置。
- 前記第1および第2のコイル体は、前記被加熱体と前記圧力提供部材との間を前記被記録材が通過される定着動作時に、前記被記録材の前記被加熱体の長手方向に沿った長さと前記被記録材が通過される回数に応じて、前記第2の制御モードと前記第1の動作モードのいずれか一方で動作されることを特徴とする請求項13記載の定着装置。
- 前記第1および第2のコイル体は、前記被加熱体と前記圧力提供部材との間を前記被記録材が通過される定着動作時に、前記被記録材が通過される回数および前記被記録材の前記被加熱体の長手方向に沿った長さに起因する温度低下条件に基づいて前記第1および第2のコイル体のそれぞれに周波数の異なる駆動信号が供給される場合に生じる音の周波数成分に応じて、前記第2の制御モードと前記第1の動作モードのいずれか一方で動作されることを特徴とする請求項10記載の定着装置。
- 前記第1および第2のコイル体は、前記被加熱体と前記圧力提供部材との間を前記被記録材が通過される定着動作時とは異なる条件で動作されることが指示されている場合であって、前記第1および第2のコイル体のそれぞれに周波数の異なる駆動信号が供給される場合に生じる音の大きさが加熱装置自身および周囲から生じる音の大きさよりも小さいことを条件として前記第1の動作モードで動作されることを特徴とする請求項10記載の定着装置。
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