JP2001234951A - エンジンのクラッチハウジングと駆動ギヤの結合構造 - Google Patents
エンジンのクラッチハウジングと駆動ギヤの結合構造Info
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Abstract
ト、省スペースで高品質の構造で、ドック嵌合における
異音を防止することを可能にしたエンジンのクラッチハ
ウジングと駆動ギヤの結合構造を提供することを目的と
する。 【解決手段】 クランク軸4らの駆動力を伝達するため
のシュークラッチ22と変速クラッチ28を備えたエン
ジン1の駆動伝達構造において、クラッチハウジング2
5は、ボス部25aの端部にクランク軸方向に凹凸部が
形成された第1の係合部25bを備え、プライマリドラ
イブギヤ24は、ボス部24aの前記第1の係合部25
bと対向する端部に、クランク軸方向に前記凹凸部と略
逆形状の凹凸部が形成された第2の係合部24bを備
え、前記係合部25b、24bを包囲して各係合部同士
の位置関係を保持するように締め付ける摩擦保持部材2
6を備えるものとする。
Description
ジンの構造に関し、特に、発進クラッチとして自動遠心
シュークラッチを装着したエンジンのシュークラッチハ
ウジングとプライマリドライブギヤとの結合構造に関す
るものである。
ース用の自動二輪車のエンジンには、手動でのクラッチ
操作を不要にするため、自動遠心クラッチを備えている
ものが多い。この自動遠心クラッチは、クランク軸上に
シュークラッチを固定し、プライマリドライブギヤを、
クランク軸上で自由に回転できるように設置するととも
に、前記シュークラッチにより駆動されるハウジングに
結合される構造になっている。
る。図3は従来のビジネスユース用の自動二輪車の構成
を示す全体図、図4は従来のエンジンの駆動伝達装置の
構成を示す断面図である。例えば、従来のビジネスユー
ス用の自動二輪車100のエンジン101は、図4に示
すように、クランクケース102に圧入されたベアリン
グ103でクランク軸104が保持されており、該クラ
ンク軸104のベアリング外側には、クランク軸スペー
サ106、プライマリドライブギヤスペーサ107、シ
ュークラッチハウジングワッシャ109、ワンウェイク
ラッチインナーレース120、シュークラッチ122、
スタータクラッチ123等が固定されている。プライマ
リドライブギヤスペーサ107の外周には、プライマリ
ドライブギヤ124及びシュークラッチハウジング12
5が設置され、クランク軸スペーサ106とシュークラ
ッチハウジングワッシャ109の間で、回転自在とされ
ている。プライマリドライブギヤ124は、カウンタシ
ャフト127上に設置されたクラッチASSY128に
結合されているプライマリドリブンギヤ130と噛合っ
ており、クランク軸104で発生した動力はシュークラ
ッチ122、シュークラッチハウジング125、プライ
マリドライブギヤ124、プライマドリブンギヤ13
0、クラッチASSY128を経てカウンタシャフト1
27に伝達されている。
年、メカニカルノイズに対する要求が厳しくなってきて
いるため、メカニカルノイズ低減を目的として、プライ
マリギヤの噛合い率を大きくすることが可能なはすば歯
車を使用することが多くなっている。プライマリギヤを
はすば歯車とした場合、前記シュークラッチハウジング
と前記プライマリドライブギヤの結合する方法として、
非分離タイプでは溶接あるいはリベットカシメ、分離可
能タイプではドック嵌合(又はドグ嵌合)などがある。
クラッチハウジングとプライマリドライブギヤの構成を
示す断面図、図6は従来のリベットカシメによる場合の
シュークラッチハウジングとプライマリドライブギヤの
構成を示す断面図、図7の(a)は従来のドック嵌合に
よる場合のシュークラッチハウジングとプライマリドラ
イブギヤの構成を示す断面図、(b)は図7(a)のA
−A矢視断面図であって、ニュートラル状態を示す状態
図、(c)は図7(a)のA−A矢視断面図であって、
ハウジングの回転がギヤの回転よりも速い場合の嵌合状
態を示す状態図、(d)は図7(a)のA−A矢視断面
図であって、ギヤの回転がハウジングの回転よりも速い
場合の嵌合状態を示す状態図、図8は従来のフリクショ
ンダンパを用いた場合のシュークラッチハウジングとプ
ライマリドライブギヤの構成を示す断面図である。
合の場合は、図5に示すように、プライマリドライブギ
ヤ201とシュークラッチハウジング202は電子ビー
ム溶接やプラズマ溶接で一体化されたものである。この
ため、溶接熱による該プライマリドライブギヤ201の
内径及び歯形形状の変形が生じるという問題点があっ
た。図中の符号203は溶接個所を示す。前記プライマ
リドライブギヤ201の内径の変化については、溶接後
に再加工することで対応も可能であるが、その際、シュ
ークラッチハウジング202のシューの摺動面202
a、内径及びプライマリドライブギヤ201のピッチ円
の振れを管理する必要があり、その加工は困難を極め
る。また、歯形形状の変形については、シュークラッチ
ハウジング202の外径が大きいため、溶接後の加工は
ほとんど不可能である。
すように、プライマリドライブギヤ301のシュークラ
ッチハウジング側端部に、リベット303をかしめるの
ためのフランジ部301aが形成される。リベットカシ
メでは、溶接嵌合のような変形の問題は生じない。しか
しながら、プライマリドライブギヤ301を加工する場
合、フランジ部301aと干渉するので、ギヤ加工はギ
ヤシェーバ加工となるため加工性に劣るという問題点が
あった。さらに、フランジ部301aの厚み分だけ余計
に幅方向にスペースが必要となるため、エンジン総幅が
大きくなるという問題点があった。
て、ドッグ嵌合の場合は、図7(a)に示すように、シ
ュークラッチハウジング402にはボス403が嵌合さ
れており、該ボス403の端部にはクランク軸方向に凹
凸状の係合部403aが形成されている。また、前記ボ
ス403に対向するプライマリドライブギヤ401のボ
ス部端部にもクランク軸方向に凹凸状の係合部401a
が形成されている。シュークラッチハウジング402と
プライマリドライブギヤ401の結合は、前記ボス40
3の係合部403aと前記プライマリドライブギヤ40
1の係合部401aを係合させて結合するものである。
この構成によると、前記の溶接結合やリベット結合のよ
うな問題は生じることはない。
マリドライブギヤ401とシュークラッチハウジング4
02を組付ける場合、その係合部401a、403aに
は当然クリアランスが必要となるが、その隙間が原因で
エンジン運転時にガラ音(メカニカルノイズ)が発生す
るという問題点が生じている。
104は混合気の燃焼により動力(回転力)を発生して
おり、その原理上その回転は混合気が爆発した時に最も
速く、圧縮するときが最も遅くなる。一方、プライマリ
ドリブンギヤ130が繋がるカウンタシャフト127
は、ある慣性質量を持っており、その回転数を保持しよ
うとする。このとき、図7に示すように、シュークラッ
チハウジング402はクランク軸104と一緒に回転し
ているシュークラッチ122により回されているため、
回転変動し、プライマリドリブンギヤ130と噛合って
等速回転しようとするプライマリドライブギヤ401の
間で速度差が発生する。そこで、プライマリドライブギ
ヤ401とシュークラッチハウジング402の係合部4
01a、403aが衝突してガラ音(メカニカルノイ
ズ)が発生するわけである。
ランク軸104に対し回転自在にする必要上、スラスト
方向にもクリアランスが必要とされる。該プライマリド
ライブギヤ401はヘリカルギヤが採用された場合、そ
の噛合いにより、回転運動による動力伝達とともにスラ
スト方向にも力が発生し、プライマリドライブギヤ40
1は左右に動こうとする。この際も、プライマリドライ
ブギヤ401のスラスト方向の移動により該プライマリ
ドライブギヤ401の係合部401aがシュークラッチ
ハウジング402の係合部403aに衝突してガラ音が
発生するわけである。
結合による、いわゆるドック嵌合における上記ガラ音の
問題対策として、図8に示すように、プライマリドライ
ブギヤ401とシュークラッチハウジング402の間に
フリクションダンパ410を設け、回転方向の相対回転
を規制し、更にウェーブワッシャ411をいれて、軸方
向のガタをなくしたものが知られている。しかしなが
ら、この構造では部品点数が増大するという問題点があ
る。また、エンジン運転中に必要なフリクションを発生
するため、この力に充分耐えるようにフリクションダン
パの締め代を大きくとる必要がある。したがって、組付
けに際し大きな力を必要とするので、組付けが難しくな
るというの新たな問題が発生している。
れたものであり、溶接結合における歪を発生させること
なく、リベットカシメによるスペース及び加工性の問題
を解消し、フリクションダンパを使用することなく部品
の削減及び組付け性の向上を図ることにより、低コス
ト、省スペースで高品質の構造を実現するとともに、ド
ック嵌合における異音を防止することを可能にしたエン
ジンのクラッチハウジングと駆動ギヤの結合構造を提供
することを目的とする。
らの駆動力を伝達するための自動遠心クラッチと変速ク
ラッチを備え、前記自動遠心クラッチのクラッチハウジ
ングに連結された駆動ギヤを介して前記変速クラッチに
駆動力を伝達するようにしたエンジンの駆動伝達構造に
おいて、前記クラッチハウジングは、そのボス部により
クランク軸上に回転自在に支持されており、該ボス部の
端部にクランク軸方向に凹凸部が形成された第1の係合
部を備え、前記駆動ギヤは、そのボス部によりクランク
軸上で回転自在に支持されており、該ボス部の前記第1
の係合部と対向する端部に、クランク軸方向に前記凹凸
部と略逆形状の凹凸部が形成された第2の係合部を備
え、前記クラッチハウジングと前記駆動ギヤをクランク
軸方向に凹凸嵌合で結合した状態で、前記係合部を包囲
して各係合部同士の位置関係を保持するように締め付け
る摩擦保持部材を備えることを特徴とするエンジンのク
ラッチハウジングと駆動ギヤの結合構造である。
状態で前記係合部の外径よりも小さい内径の凸状断面形
状を有する摩擦弾性体を備え、該弾性体の外側に前記弾
性体内側を締め付けて、前記係合部外周に密着固定する
ための弾性スプリング材からなる外輪部を備えることが
好ましい。また、前記駆動ギヤの係合部と前記クラッチ
ハウジングの係合部の外周部には円周方向にわたり略同
形状の溝が形成され、前記駆動ギヤ側の溝と前記クラッ
チハウジング側の溝の位置は、該係合部が密着嵌合状態
で、隣り合う溝の位置より内側に入り込んだ位置に形成
することが好ましい。また、前記駆動ギヤはヘリカルギ
ヤであることが好ましい。
ス部にクランク軸方向に凹凸部が形成された第1の係合
部を備え、駆動ギヤのボス部にクランク軸方向に前記第
1の係合部の凹凸部と略逆形状の凹凸部が形成された第
2の係合部を備え、前記クラッチハウジングと前記駆動
ギヤをクランク軸方向に凹凸嵌合で結合した状態で、前
記係合部を包囲して各係合部同士の位置関係を保持する
ように締め付ける摩擦保持部材を備えることにより、前
記クラッチハウジングの第1の係合部と前記駆動ギヤの
第2の係合部との衝突を防止することができるので、ド
ック嵌合における異音を防止することができる。したが
って、簡単な構成で組付け性の向上を図ることができ、
これにより、低コスト、省スペースで高品質のエンジン
のクラッチハウジングと駆動ギヤの結合構造構造を実現
することができる。
性体を備え、外側に弾性スプリング材からなる外輪部を
備えてなる簡単な構成により係合部を密着固定すること
ができる。すなわち、外側の外輪部により内側の摩擦弾
性体を均等に締め付けることにより、前記係合部をその
外周に沿って密着固定することができる。したがって、
前記係合部の凹凸部同士が衝突することを防止すること
ができる。また、前記摩擦弾性体を、内側に凸状の断面
形状を有し、前記係合部の外径よりも小さい内径とする
とともに、弾性スプリング材からなる外輪部の復元力を
利用することにより、簡単な構成で係合部を密着固定す
ることができる。
チハウジングの係合部の外周部に溝を形成することによ
り、前記摩擦弾性体の凸状の部位が入り込むことによ
り、確実に係合部を固定することができる。また、前記
駆動ギヤ側の溝と前記クラッチハウジング側の溝の位置
を、前記係合部が密着嵌合状態で、隣り合う溝の位置よ
り内側に入り込んだ位置に形成することにより、前記溝
の中に前記摩擦弾性体の凸状の部位が入り込んだ時に、
前記係合部のクランク軸方向の隙間を形成する方向に変
位するため、該係合部の凹凸部の衝突を抑制することが
できる。
ことにより、該駆動ギヤの駆動時に発生するスラスト方
向の力により係合部が一方向に押されるため、固定状態
を安定した固定状態を保持することができる。さらに、
前記スラスト方向の力が係合部の隙間を形成する方向に
働く場合は、該係合部の凹凸部の衝突を防止することが
できる。
施形態を詳細に説明する。図1(a)は本発明の実施形
態に係るエンジンのクラッチハウジングと駆動ギヤの結
合構造の全体構成を示す断面図、(b)は図1(a)の
B−B矢視断面図、図2(a)は本実施形態に係る摩擦
保持部材の構成を示す全体図、(b)は本実施形態に係
る係合部の嵌合状態を示す拡大断面図、(c)は前記係
合部に摩擦保持部材を取付けた状態を示す拡大断面図で
ある。図1、2は本発明の実施形態の一例であって、図
中、図と同一の符号を付した部分は同一物を表わしてお
り、基本的な構成は図4に示す従来のものと同様であ
る。
に示すように、クランクケース2に圧入されたベアリン
グ3でクランク軸4が保持されており、該クランク軸4
の軸方向のベアリング3外側に延長しており、そこに
は、クランク軸スペーサ6、プライマリドライブギヤス
ペーサ7、シュークラッチハウジングワッシャ9、ワン
ウェイクラッチインナーレース20、自動遠心クラッチ
であるシュークラッチ22、及びスタータクラッチ23
等が順に配設されて、クランク軸4端部のナット4aで
締め付けて固定されている。これらシュークラッチ2
2、スタータクラッチ23等はクランクケース2の外側
のクラッチカバー2aに覆われたクラッチ室2b内に配
設されており、クランク軸4最端部をベアリング4b
(クラッチカバー2aに嵌入)で回転自在に支持されて
いる。前記クラッチカバー2aと前記クランクケース2
の合わせ面2cは、シュークラッチ22と車幅方向略同
一位置に設けられている。
には、プライマリドライブギヤ24及びシュークラッチ
ハウジング25が設置され、クランク軸スペーサ6とシ
ュークラッチハウジングワッシャ9の間で、回転自在と
されている。プライマリドライブギヤ24は、カウンタ
シャフト27上に設置されたクラッチASSY28に結
合されているプライマリドリブンギヤ30と噛合ってお
り、クランク軸4で発生した動力はシュークラッチ2
2、シュークラッチハウジング25、プライマリドライ
ブギヤ24、プライマドリブンギヤ30、さらには、変
速クラッチ28を経てカウンタシャフト27に伝達され
ている。
クラッチハウジング25に連結されたプライマリドライ
ブギヤ24を介して変速クラッチ28に駆動力を伝達す
るようにしたエンジン1の駆動伝達構造において、前記
シュークラッチハウジング25は、そのボス部25aに
よりクランク軸4上に回転自在に支持されており、該ボ
ス部25aの端部にクランク軸方向に凹凸部が形成され
た第1の係合部25bを備えている。また、前記プライ
マリドライブギヤ24は、そのボス部24aによりクラ
ンク軸4上で回転自在に支持されており、該ボス部24
aの前記第1の係合部25bと対向する端部に、クラン
ク軸方向に前記凹凸部と略逆形状の凹凸部が形成された
第2の係合部24bを備えている。さらに、前記シュー
クラッチハウジング25と前記プライマリドライブギヤ
24の連結部に、前記第1の係合部25bと第2の係合
部24bをクランク軸方向に凹凸嵌合で結合した状態
で、前記係合部25b、24bを包囲して接触し、各係
合部同士の位置関係を保持するように締め付ける摩擦保
持部材26を備えた、シュークラッチハウジング25と
プライマリドライブギヤ24の結合構造である。
示すように、略等間隔で同形状の凹凸部が各々4個形成
されている。前記第2の係合部24bは、前記第1の係
合部25bの凹凸部と略逆形状の凹凸部が各々4個形成
されている。前記第1の係合部25bの凸部寸法は、前
記第2の係合部の凸部寸法より大きくされており、前記
第1の係合部25bと前記第2の係合部を密着係合させ
ると、前記第2の係合部24bの凸部と第1の係合部2
5bの凹部の間に隙間29が形成される。
すように、内側の保持部26aと外側の外輪部26bが
層構造を呈しており、内側に無負荷状態で前記第1の係
合部25bおよび第2の係合部24bの外径よりも小さ
い内径の半円形状に突出した断面形状の突出部26cを
有するゴム等のエラストマー系樹脂製の前記係合部25
b、24b外周に当接して摩擦を生じる保持部26aを
備え、該保持部26aの外側に前記保持部26a内側を
締め付けて、前記第1の係合部25bおよび第2の係合
部24bの外周に密着固定するためのスプリング鋼材等
の高弾性材からなる外輪部26bを備えている。前記外
輪部は、一部が分割された略C字形状を呈しており、前
記係合部25b、24bの寸法よりも広幅で形成され、
その内側に前記保持部を配置し、かつ、その略中央に前
記突出部26cを配置している。前記の分割された両端
部には、略半円状の切り欠き部26dが対向して形成さ
れている。該切り欠き部26dに取付け工具を挿入し
て、その分割部を開放することにより、係合部25b、
24bと摩擦保持部材26とを着脱するようにされてい
る。
部24bの外周部には、図2(b)に示すように、円周
方向にわたり半円状の溝が形成され、前記第1の係合部
25b側の溝25cと前記第2の係合部24b側の溝2
4cの位置は、該係合部25b、24bが密着嵌合状態
で、隣り合う溝の位置より内側に入り込んだ位置に形成
されている。前記溝25c、24cに沿って前記保持部
26aの突出部26cを配置するように摩擦保持部材2
6を設置すると、前記外輪部26bの締め付け力により
前記突出部26cは前記溝25c、24cに押し付けら
れる。この時、図2(c)に示すように、前記溝25
c、24cは前記突出部26cにならう方向に変位し
て、さらに前記隙間29が広がる方向に変位する。
ルギヤが採用されている。これにより、ギヤの回転に伴
い、該プリマリドライブギヤ24を反ハウジング側に推
進する方向に力が働いている。すなわち、前記隙間29
を広げる方向に力が働くことになる。
ジング25とプライマリドライブギヤ24を、凹凸部が
形成された係合部25b、24bにより凹凸嵌合で結合
した状態で、摩擦保持部材26により前記係合部25
b、24bを包囲して各係合部同士の位置関係を保持す
るように締め付けることにより、前記クラッチハウジン
グの第1の係合部25bと前記駆動ギヤの第2の係合部
24bとの衝突を防止することができる。したがって、
いわゆるドック嵌合における異音を防止することができ
る。
持部26aにゴム材を使用したことにより、簡単に成形
できるとともに、簡単な構成で係合部25b、24bを
密着固定することができる。また、外輪部26bにスプ
リング鋼材を採用したことにより、外輪部の復元力を利
用して高剛性で、かつ、簡単な構成で確実に係合部25
b、24bを密着固定することができる。
1の係合部と25b前記プライマリドライブギヤ24の
第2の係合部24bの外周部に半円状断面形状を呈する
溝25c、24cを形成し、そこに保持部26aの半円
状断面形状を呈する突出部26cを嵌め込むことによ
り、確実に前記係合部25b、24bを固定することが
できる。また、前記プライマリドライブギヤ側の溝24
cと前記シュークラッチハウジング側の溝25cの位置
を、前記係合部25b、24bが密着嵌合状態で、隣り
合う溝の位置より内側に入り込んだ位置に形成したこと
により、前記溝25c、24cの中に前記突出部26c
が入り込んで、前記係合部25b、24bのクランク軸
方向の隙間を形成する方向に変位することにより、該係
合部25b、24bの凹凸部の衝突を抑制することがで
きる。
ヘリカルギヤとすることにより、プライマリドライブギ
ヤの駆動時に発生するスラスト方向の力により第2の係
合部24bが反シュークラッチフランジ側方向に押され
るため、固定状態を安定した固定状態を保持することが
できるとともに、さらに、前記スラスト方向の力が係合
部25b、24bの隙間29を形成する方向に働くの
で、該係合部間の凹凸部の衝突を防止することができ
る。
材26を、弾性スプリング材としてスプリング鋼材から
なる外輪部26bの復元力を利用して係合部25b、2
4bを密着固定しているが、本発明は、係合部25b、
24bを包囲して締め付け固定するものであれば、これ
に限定されるものではなく、変形例として、前記摩擦保
持部材を略中央より円周方向に2分割したものであっ
て、これで係合部を挟み込んでボルト等により締め付け
固定するものであっても良い。この場合、ボルト等の締
結部材により確実に固定できる。さらに、本発明のシュ
ークラッチハウジングとプライマリドライブギヤの結合
構造は、上述の図示例や変形例にのみ限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々
変更を加え得ることは勿論である。
〜4記載のエンジンのクラッチハウジングと駆動ギヤ
(プライマリドライブギヤ)の結合構造によれば、溶接
結合における歪を発生させることなく、リベットカシメ
によるスペース及び加工性の問題を解消し、フリクショ
ンダンパを使用することなく部品の削減及び組付け性の
向上を図ることにより、低コスト、省スペースで高品質
の構造を実現するとともに、ドック嵌合における異音
(メカニカルノイズ)を防止することができる。
ラッチハウジングと駆動ギヤの結合構造の全体構成を示
す断面図、(b)は図1(a)のB−B矢視断面図であ
る。
を示す全体図、(b)は本実施形態に係る係合部の嵌合
状態を示す拡大断面図、(c)は前記係合部に摩擦保持
部材を取付けた状態を示す拡大断面図である。
示す全体図である。
面図である。
ウジングとプライマリドライブギヤの構成を示す断面図
である。
ッチハウジングとプライマリドライブギヤの構成を示す
断面図である。
クラッチハウジングとプライマリドライブギヤの構成を
示す断面図、(b)は図7(a)のA−A矢視断面図で
あって、ニュートラル状態を示す状態図、(c)は図7
(a)のA−A矢視断面図であって、ハウジングの回転
がギヤの回転よりも速い場合の嵌合状態を示す状態図、
(d)は図7(a)のA−A矢視断面図であって、ギヤ
の回転がハウジングの回転よりも速い場合の嵌合状態を
示す状態図である。
ークラッチハウジングとプライマリドライブギヤの構成
を示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 クランク軸からの駆動力を伝達するため
の自動遠心クラッチと変速クラッチを備え、前記自動遠
心クラッチのクラッチハウジングに連結された駆動ギヤ
を介して前記変速クラッチに駆動力を伝達するようにし
たエンジンの駆動伝達構造において、 前記クラッチハウジングは、そのボス部によりクランク
軸上に回転自在に支持されており、該ボス部の端部にク
ランク軸方向に凹凸部が形成された第1の係合部を備
え、 前記駆動ギヤは、そのボス部によりクランク軸上で回転
自在に支持されており、該ボス部の前記第1の係合部と
対向する端部に、クランク軸方向に前記凹凸部と略逆形
状の凹凸部が形成された第2の係合部を備え、 前記クラッチハウジングと前記駆動ギヤをクランク軸方
向に凹凸嵌合で結合した状態で、前記係合部を包囲して
各係合部同士の位置関係を保持するように締め付ける摩
擦保持部材を備えることを特徴とするエンジンのクラッ
チハウジングと駆動ギヤの結合構造。 - 【請求項2】 前記摩擦保持部材は、内側に無負荷状態
で前記係合部の外径よりも小さい内径の凸状断面形状を
有する摩擦弾性体を備え、該弾性体の外側に前記弾性体
内側を締め付けて、前記係合部外周に密着固定するため
の弾性スプリング材からなる外輪部を備えることを特徴
とする請求項1に記載のエンジンのクラッチハウジング
と駆動ギヤの結合構造。 - 【請求項3】 前記駆動ギヤの係合部と前記クラッチハ
ウジングの係合部の外周部には円周方向にわたり略同形
状の溝が形成され、前記駆動ギヤ側の溝と前記クラッチ
ハウジング側の溝の位置は、該係合部が密着嵌合状態
で、隣り合う溝の位置より内側に入り込んだ位置に形成
することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジ
ンのクラッチハウジングと駆動ギヤの結合構造。 - 【請求項4】 前記駆動ギヤはヘリカルギヤであること
を特徴とする請求項1、2または3に記載のエンジンの
クラッチハウジングと駆動ギヤの結合構造。
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-
2000
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