JP2001233183A - 洗車機 - Google Patents
洗車機Info
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Abstract
を突出させることで、門型状に形成された洗車機本体の
開口部を狭め、エアカーテンによる防水効果を高める。
下降した上面乾燥ノズルや突出した側面乾燥ノズルのノ
ズル体自体を防水板として機能させる。 【構成】 洗車機本体に、自動車に対し上下方向に昇降
可能に備えられた上面乾燥ノズルと、自動車に対し左右
方向に進退可能に備えられた側面乾燥ノズルを備え、洗
浄工程時に、上面乾燥ノズルを下降させ、側面乾燥ノズ
ルを突出させる制御手段を持つ。
Description
機本体内に、自動車に対して洗車作業を施す洗車処理装
置を備え、洗車機本体と自動車とを相対移動させて洗車
を行う洗車機に関する。
させ、洗浄水を散布するとともに、洗浄ブラシを回転さ
せながら自動車車体に接触させ、自動車車体の表面をブ
ラッシングして洗車を行っている。このような洗車機で
は、回転する洗浄ブラシから洗浄水が飛び散ることにな
る。門型状に形成されている洗車機本体の左右方向は、
洗車機本体の側面に遮られるので洗浄水の飛散は防げる
が、洗車機本体の前後方向へは洗浄水が飛び散ってしま
うので、洗車機を操作する作業者に洗浄水が掛かってし
まったり、例えば図19に示すように、洗車機をガソリ
ンスタンドに設置するとき、防火壁Bと道路Dの間に設
置されると、洗車機本体1が自動車Aの端部まで走行す
ると、洗浄水Wが道路まで飛び散り、通行者に掛かって
しまうなどの問題が生じる。
が飛散しないように、この種の洗車機に自動車の乾燥用
として通常備えられている上面乾燥ノズルや側面乾燥ノ
ズルから風を吹き出してエアカーテンを形成し、洗浄水
が飛び散るのを防いでいる。
な自動車でも洗浄できるように、門型状の洗車機本体の
開口部を拡げた洗車機では、洗車機本体の上部の待機位
置にある上面乾燥ノズルや、洗車機本体の側部に固定し
て配置された側面乾燥ノズルから風を吹き出しても、広
い面積に対してエアカーテンを形成することになるた
め、洗車機本体の開口部が狭い洗車機に比べ防水効果が
低下する。
るために本発明は、門型状に形成された洗車機本体と自
動車とが相対移動して洗車を行う洗車機において、前記
洗車機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗浄ノズル
と、自動車に対し上下方向に昇降可能に備えられた上面
乾燥ノズルと、前記洗浄ノズルを用いる洗浄工程時に、
前記上面乾燥ノズルを下降させる制御手段を持つ。
機本体と自動車とが相対移動して洗車を行う洗車機にお
いて、前記洗車機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗
浄ノズルと、自動車に対し左右方向に進退可能に備えら
れた側面乾燥ノズルと、前記洗浄ノズルを用いる洗浄工
程時に、前記側面乾燥ノズルを突出させる制御手段を持
つ。
機本体と自動車とが相対移動して洗車を行う洗車機にお
いて、前記洗車機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗
浄ノズルと、自動車の車体をブラッシングする洗浄ブラ
シと、自動車に対し上下方向に昇降可能に備えられた上
面乾燥ノズルと、前記洗浄ブラシを用いる洗浄工程時
に、前記上面乾燥ノズルを下降させる制御手段を持つ。
機本体と自動車とが相対移動して洗車を行う洗車機にお
いて、前記洗車機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗
浄ノズルと、自動車の車体をブラッシングする洗浄ブラ
シと、自動車に対し左右方向に進退可能に備えられた側
面乾燥ノズルと、前記洗浄ブラシを用いる洗浄工程時
に、前記側面乾燥ノズルを突出させる制御手段を持つ。
機本体と自動車とが相対移動して洗車を行う洗車機にお
いて、前記洗車機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗
浄ノズルと、自動車に対し上下方向に昇降可能に備えら
れた上面乾燥ノズルと、自動車に対し左右方向に進退可
能に備えられた側面乾燥ノズルと、前記洗浄ノズルを用
いる洗浄工程時に、前記上面乾燥ノズルを下降させ、前
記側面乾燥ノズルを突出させる制御手段を持つ。
機本体と自動車とが相対移動して洗車を行う洗車機にお
いて、前記洗車機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗
浄ノズルと、自動車の車体をブラッシングする洗浄ブラ
シと、自動車に対し上下方向に昇降可能に備えられた上
面乾燥ノズルと、自動車に対し左右方向に進退可能に備
えられた側面乾燥ノズルと、前記洗浄ブラシを用いる洗
浄工程時に、前記上面乾燥ノズルを下降させ、前記側面
乾燥ノズルを突出させる制御手段を持つ。
て、自動車に対し上下方向に昇降可能に備えられ自動車
の上面を洗浄する上面洗浄ブラシと、自動車に対し左右
方向に進退可能に備えられ自動車の側面を洗浄する側面
洗浄ブラシを、前記洗車機本体と自動車との相対移動に
ともない自動車の車体に先に到達する側から、上面乾燥
ノズル、上面洗浄ブラシ、側面洗浄ブラシの順に備え、
前記上面洗浄ブラシを回転駆動する回転制御手段と、前
記上面洗浄ブラシを昇降制御する昇降制御手段を備え
て、前記上面洗浄ブラシが自動車車体の終端に達した
後、前記上面洗浄ブラシの回転を停止し、前記上面洗浄
ブラシを低速で上昇させる制御手段を備える。
て、前記各乾燥ノズルより風を噴出する送風手段を備
え、洗浄工程時に、前記送風手段により前記各乾燥ノズ
ルより風を噴出する制御手段を持つ。
機本体と自動車とが相対移動して洗車を行う洗車機にお
いて、前記洗車機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗
浄ノズルを備え、自動車に対し上下方向に昇降可能に備
えられた上面乾燥ノズルと、自動車に対し上下方向に昇
降可能に備えられた上面洗浄ブラシと、自動車に対し左
右方向に進退可能に備えられ自動車の側面を洗浄する側
面洗浄ブラシを、前記洗車機本体と自動車との相対移動
にともない自動車の車体に先に到達する側から、上面乾
燥ノズル、上面洗浄ブラシ、側面洗浄ブラシの順に備
え、前記上面洗浄ブラシを回転駆動する回転制御手段
と、前記上面洗浄ブラシを昇降制御する昇降制御手段を
備えて、前記上面洗浄ブラシが自動車車体の終端に達し
た後、前記上面洗浄ブラシの回転を停止し、前記上面洗
浄ブラシを低速で上昇させる制御手段を備える。
開口部が拡げられた洗車機であっても、上面乾燥ノズル
を下降させ、側面乾燥ノズルを突出させることで、開口
部を狭めることができ、エアカーテンによる防水効果を
高めることができる。また、下降した上面乾燥ノズルや
突出した側面乾燥ノズルのノズル体自体が防水板の役割
を果たすので、洗浄水の飛散を防止することができる。
る、洗車機本体と自動車との相対移動にともない自動車
の車体に先に到達する側から、上面乾燥ノズル、上面洗
浄ブラシ、側面洗浄ブラシの順に備えられている洗車機
において、車の端部まで洗浄を行った上面洗浄ブラシの
回転を停止させ、低速で上昇させることにより、車体を
洗浄中の後続の側面洗浄ブラシの回転により飛び散る洗
浄水が、回転を停止してゆっくりと上昇する上面洗浄ブ
ラシにより遮られるので、洗浄水の飛散を防ぐことがで
きる。
説明する。図1は本発明の実施例の側面図、図2は本発
明の実施例の走行系および車形検出手段を示す正面図、
図3は本発明の実施例の上面洗浄ブラシの構成を示す正
面図、図4は本発明の実施例の側面洗浄ブラシの構成を
示す正面図、図5は本発明の実施例の上面乾燥ノズルお
よび側面乾燥ノズルの構成を示す正面図である。図にお
いて、1は自動車車体を跨ぐように門型状に形成した洗
車機本体で、正転逆転可能なモータ4,4により、車輪
2,2を回転駆動して、レール3,3に沿って往復走行
する。
ーエンコーダーで、モータ4の出力軸に連結し、モータ
4の回転方向を検出しながら単位角度回転毎にパルス信
号を出力して洗車機本体1の走行位置を与えている。
で、洗車機本体1下部に設けられ、レール3敷設面に固
定された突起物であるドッグ7を感知してスイッチング
し、洗車機本体1の位置を与えている。ドッグ7は洗車
機本体の走行開始位置を与える。
ラシ、9,9は車体側面に沿って開閉する側面洗浄ブラ
シ、10,11,11は散水ノズル、12は上面乾燥ノ
ズル、13,13は側面乾燥ノズルで、洗車機本体1の
往復走行に伴って、車体の洗浄,乾燥等の処理を行う洗
車処理装置を構成する。
サーで、洗車機本体1の内側面に、上下方向に多数、左
右一対に並べられ、自動車を側面から見た車形を検出す
るために用いられる。投光器群14は、一つずつ順次点
灯,消灯制御され、受光器群15に向けて水平方向に光
を照射する。投光器群14の投光器より発光される光が
自動車車体により遮られているときは、受光器群15の
対応する受光器は受光せず、自動車車体に遮られていな
いときは受光するので、結果として自動車車体の有無を
検出することが可能となる。
自動車を上面から見た車形を検出するために用いられ
る。反射式光電スイッチ17a,17bは、それぞれに
投光部と受光部を備えており、一方の光電スイッチ17
aが洗車機の前方内側に、他方の光電スイッチ17bが
洗車機の後方外側になるように、台車18に固着され
る。台車18には、スプロケット19,19に懸介され
たチェーン20が固着される。21は台車18を移動す
るモータで、モータ21の回転軸には、一方のスプロケ
ット19が固着され、台車18はモータ21の回転によ
って、ガイドレール22に案内されて左右方向に移動す
る。23はロータリーエンコーダで、モータ21の出力
軸に固着され、単位角度回転毎にパルス信号を出力し、
台車18の移動位置を与える。
台車25,25に回転自在に保持され、正転逆転可能な
モータ26により回転駆動される。台車25,25は、
洗車機本体1両側に立設したガイドレール27,27上
を昇降移動できるように形成される。28は正転逆転可
能なモータで、チェーン29を介して回転軸30を回転
駆動する。回転軸30の回転により、台車25,25、
および上面洗浄ブラシ8と荷重の平衡するウエイト3
1,31に固着されたチェーン32,32が回転駆動さ
れて、台車25,25が昇降移動される。33はロータ
リーエンコーダーで、回転軸30に連結され、回転軸の
回転方向を検出しながら単位角度回転毎にパルス信号を
出力して、台車25,25の位置を与える。
幅方向に移動できるように台車34,34によって保持
され、側面洗浄ブラシ回転用モータ35,35により回
転駆動される。台車34には、スプロケット36,36
に懸介されたチェーン37が固着される。38は台車3
4を移動するモータで、モータ38の回転軸には、一方
のスプロケット36が固着され、台車34はモータ38
の回転によって、ガイドレール39に案内されて左右方
向に移動する。40はロータリーエンコーダで、モータ
38の出力軸に固着され、単位角度回転毎にパルス信号
を出力し、台車34の位置を与える。
に向けて延出したアーム41,41の両端に台車42,
42を備え、洗車機本体1両側に立設したガイドレール
43,43上を昇降移動できるように形成している。4
4は正転逆転可能なモータで、チェーン45を介して回
転軸46を回転駆動する。回転軸46の回転により、台
車42,42、および上面乾燥ノズル12の荷重と平衡
するウエイト47,47に固着されたチェーン48,4
8が回転駆動されて、台車42,42が昇降移動され
る。49はロータリーエンコーダーで、回転軸46に連
結され、回転軸の回転方向を検出しながら単位角度回転
毎にパルス信号を出力して、台車42,42の位置を与
えている。
体1の両側に配設され、エアシリンダー16,16のロ
ッドの伸縮により、洗車機本体1の左右方向に進退可能
に備えられている。
1,51,52,52は送風機50,50と各ノズル1
2,13,13を連通するダクトで、上面乾燥ノズル1
2および側面乾燥ノズル13,13は送風機50,50
より供給された高圧風を車体上面および側面に向けて吹
き付けて車体面に付着した水滴を除去している。ダクト
51,51,52,52は蛇腹状に形成され、上面乾燥
ノズル12の昇降および側面乾燥ノズル13,13の進
退に応じて伸縮できるようになっている。
パネルで、洗車料金の受付や洗車コース,突起物の有無
等の洗車方法の指定、洗車開始の指示等の洗車機の操作
を行う。
操作パネル56には、洗車機の操作ガイドなどを表示す
るLCD表示器57、洗車コースを選択するコースキー
58、洗浄する自動車車体に取り付けられた突起物等の
回避動作を指定する突起物キー59、洗車中に上面洗浄
ブラシ,上面乾燥ノズル等の回避動作を手動で操作する
手動操作キー60、洗車の開始を指示するスタートキー
61、洗車を中止するストップキー62、各種データを
入力するテンキー64、洗車料金として公知のプリペイ
ドカードを受け付けるカードリーダーライター65、コ
インを投入するコインメック66、電源の入切や管理モ
ード,運転モードを切り換えるキースイッチ67を備え
ている。
ムデータなどの各種データを入力したり、洗車機各部の
動作を確認したり、洗車台数の集計の表示を行ったりす
る。運転モードでは、作業者あるいは洗車を希望する顧
客が洗車の受け付け操作や洗車を行う。テンキー64は
管理モードのみで受け付けるものとし、通常は運転モー
ドにして運用する。
ある。68はマイクロコンピュータで、演算処理を行う
CPU69、プログラム及び各種データを記憶するメモ
リ70、及び入出力インターフェース71,71より成
り、入出力インターフェース71,71には、走行位置
検出用ロータリーエンコーダー5,位置センサー6、散
水ノズル10,11,11、側面からの車形検出用投光
器群14、受光器群15、上面からの車形検出用反射式
光電スイッチ17a,17a,17b,17b、ロータ
リーエンコーダー23,23、上面洗浄ブラシ位置検出
用ロータリーエンコーダー33、側面洗浄ブラシ位置検
出用ロータリーエンコーダー40,40、上面乾燥ノズ
ル位置検出用ロータリーエンコーダー49、側面乾燥ノ
ズル進退用エアシリンダ16,16が接続されている。
を制御するインバーターで、入出力インターフェース7
1に接続され、洗車機走行用モータ4,4に供給する電
源の周波数を変更して、モータ4,4の回転数を変え、
洗車機の走行速度を適宜変更する。
ための反射式光電スイッチを移動させるモータ21,2
1の回転数を制御するインバーターで、入出力インター
フェース71に接続され、反射式光電スイッチ移動用モ
ータ21,21に供給する電源の周波数を変更して、モ
ータ21,21の回転数を変え、反射式光電スイッチの
移動速度を適宜変更する。
インバーターで、入出力インターフェース71に接続さ
れ、上面洗浄ブラシ回転用モータ26に供給する電源の
周波数を変更してモータ26の回転数を変え、上面洗浄
ブラシ8の回転数を適宜変更する。
るインバーターで、入出力インターフェース71に接続
され、上面洗浄ブラシ昇降用モータ28に供給する電源
の周波数を変更してモータ28の回転数を変え、上面洗
浄ブラシ8の昇降速度を適宜変更する。
御するインバーターで、入出力インターフェース71に
接続され、側面洗浄ブラシ回転用モータ35,35に供
給する電源の周波数を変更してモータ35,35回転数
を変え、側面洗浄ブラシ9,9の回転数を適宜変更す
る。
制御するインバーターで、入出力インターフェース71
に接続され、側面洗浄ブラシ開閉用モータ38,38に
供給する電源の周波数を変更してモータ38,38の回
転数を変え、側面洗浄ブラシ9,9の開閉速度を適宜変
更する。
るインバーターで、入出力インターフェース71に接続
され、上面乾燥ノズル昇降用モータ44に供給する電源
の周波数を変更してモータ44の回転数を変え、上面乾
燥ノズル12の昇降速度を適宜変更する。
ンバーターで、入出力インターフェース71に接続さ
れ、送風機50,50に供給する電源の周波数を変更し
て送風機50,50の回転数を変え、送風機から送られ
る高圧風の強さを変える。
ンサーの受光器群15で受光される、投光器群14を構
成する一つ一つの投光器から発せられる光の検出,非検
出の状態を、走行位置検出用ロータリーエンコーダ5の
入力で示される洗車機本体1の走行位置に対応づけて記
憶し、画像データを作成するとともに、画像処理を行
う。
の側面からみた車形を検出する動作について説明する。
図8(a)に示すように、洗車機本体1が洗車開始位置
にあるとき、自動車Aが所定の停止位置に停止する。洗
車を開始し、洗車機は車形検出用投光器群14を構成す
る投光器を順次点滅させるとともに、受光器群15で受
光の有無を検出し、自動車A車体を検出する。洗車機本
体1が図8(b)に示す位置に達したとき、投光器群1
4の投光器のうち、Laより下の投光器の光は、自動車
Aの車体によって遮光され、受光器群15で受光されな
い。この受光器群15での投光器群からの受光の有無
は、この位置における車体の検出状態として画像処理部
80に記憶される。洗車を続行し、洗車機本体1が図8
(c)に示す位置に達したとき、投光器群14の投光器
のうち、Lbより下の投光器の光は、自動車Aの車体に
よって遮光され、受光器群15で受光されない。この受
光器群15での投光器群からの受光の有無も、この位置
における車体の検出状態として画像処理部80に記憶さ
れる。このようにして、洗車機本体1の走行に伴い投光
器群14からの光が自動車によって遮られるか否かを順
次画像処理部80に記憶して、自動車の車体を2値化画
像データとして検出する。
すような車体画像データが検出される。この検出された
車体画像データは、図10(a)に示すように、横軸を
単位距離毎に区切り、縦軸を上下方向に並べた投光器単
位に区切った画素で構成される画面に、投光器から照射
される光が投光したら0、遮光したら1という2値デー
タから構成される画像データとして表されている。この
画像データを解析処理することにより、自動車車体の形
状が検出される。
ィルターをかけて検出し、これによりフロント位置,ボ
ンネット部とフロントガラスの境界といった基準点が検
出される。画像データに論理フィルターをかけること
は、図10(b)に示すように、検出の対象となる画素
とそれに隣接する8個の画素を一組とした9画素のパタ
ーンを検出することにより行われる。すなわち、検出す
る対象の画素をD4に合わせ、隣接するD0,D1,D
2,D3,D5,D6,D7,D8の画素が0であるか
1であるかを検出する8近傍処理により行われる。自動
車車体の輪郭画像データは、車体画像データに論理フィ
ルターをかけ、画素の値が1となる画素と、画素の値が
0となる画素の境界を検出することにより行われる。す
なわち画素の値が1となる画素D4に対し、画素D0,
D1,D2,D3,D5,D6,D7のいずれの方向に
画素が連結しているかを検出し、輪郭線を検出する。こ
のようにして輪郭線を追っていき、図9(b)のような
輪郭画像を得る。この輪郭画像データを基に、自動車車
体の車長方向ΔLの距離の間の高さ方向の変化ΔHを計
算して、その傾斜の変化から、フロント位置a,ボンネ
ット部とフロントガラスの境界b,フロントガラスと屋
根部の境界c,屋根部とリアガラスの境界d,リアガラ
スとトランク部の境界e,リア位置fといったポイント
を検出する。ワゴン車のようにボンネットのない自動車
の場合は、ボンネット部とフロントガラスの境界は検出
できないので、所定高さを越えた時点でボンネット部と
フロントガラスの境界が検出されなかった場合は、ワゴ
ン車と判断し、ボンネット部とフロントガラスの境界の
検出は放棄し、フロントガラスと屋根部の境界の検出に
移るようにする。
基に、上面洗浄ブラシを制御する例を示す。図11
(a)に示すように、洗車機は、洗車を開始し車形検出
用投光器群14の投光器を順次点滅させるとともに受光
器群15で受光の有無を検出して自動車A車体を検出
し、ロータリーエンコーダーで検出される洗車機の走行
位置に対応させて車体の有無を2値化された車体画像デ
ータとして画像処理部80に記憶する。画像処理部80
では、同時に論理フィルターをかけて作成された輪郭画
像データを解析することにより、車体の前端面、ボンネ
ットとフロントガラスの境界点、フロントガラスと屋根
部の境界点、といった基準点を順次抽出する。
14より距離Z離れた位置にあるので、洗車機は上面洗
浄ブラシ8を、画像処理部80で順次解析した自動車A
車体の車形に合わせて昇降制御する。このようにして、
図11(b),(c)のように、洗車機の走行にともな
い車体を検出して記憶した車形の画像データを順次解析
しながら、上面洗浄ブラシ8の制御を行う。
面からみた車形を検出する動作について説明する。反射
式光電スイッチ17a,17bによる自動車車体Aの検
出は、洗車機本体1の走行に伴って行われる。自動車車
体Aの検出は、光電スイッチ17aが自動車車体Aを検
出、17bが自動車車体Aを被検出となるよう、モータ
21を駆動して台車18の位置を移動させて行い、光電
スイッチ17a,17bとも自動車車体Aを被検出の場
合は洗車機の中央方向へ台車18を移動し、光電スイッ
チ17a,17bとも自動車車体Aを検出の場合は洗車
機の外側方向に台車18を移動し、光電スイッチ17a
が自動車車体Aを検出、17bが自動車車体Aを被検出
の場合は台車18をその位置で保持する。台車18の位
置は、モータ21の出力軸に固着されたロータリーエン
コーダ23のパルス出力をカウントして検出する。洗車
機は、洗車機本体1の走行距離をロータリーエンコーダ
5のパルス出力をカウントして検出すると共に、走行距
離と、その走行距離に対応する台車18の位置を、マイ
クロコンピュータ68のメモリ70に順次記憶し、車体
形状を検出する。上面から見た車形を検出することは、
自動車の側面位置を検出することにもなる。洗車機本体
の走行速度は走行用モータ4,4を駆動するインバータ
ー72により適宜に変更でき、また、台車18の移動速
度はモータ21,21を駆動するインバーター73,7
3により適宜に変更できるので、車体前端面,後端面の
ように台車18の移動距離が大きくなるときには、走行
速度を落とすこともできるし、走行を停止させることも
できるし、また、台車18の移動を速くしてもよい。ま
た、前端面,後端面の検出時に、ミラー等の突起物を検
出したときには、洗車機を一旦後進あるいは前進させる
ことにより、前端面,後端面からの突起物もその位置を
検出できる。
は、その検出距離を、反射式光電スイッチの取り付け高
さから洗車機接地面までの距離Uよりも短い距離Vに調
整される。これにより、洗車機接地面と自動車車体Aと
が正確に識別可能となる。
基に、側面洗浄ブラシを制御する例を示す。前述のよう
に、洗車機は洗車機本体1の走行に伴って、車形検出手
段により自動車A車体の検出を行う。洗車機は、車形検
出手段により検出された車形データに基づいて、台車1
8から距離W離れた位置にある側面洗浄ブラシ9,9の
自動車A車体への接触制御を行う。側面洗浄ブラシ9,
9は、台車18,18より距離X離れた位置にあるの
で、洗車機は側面洗浄ブラシ9,9を、メモリ70に記
憶した自動車A車体の車形に合わせて順次開閉制御す
る。側面洗浄ブラシ9,9は車形検出手段で検出した車
体側面より所定距離離して移動させ、側面洗浄ブラシ
9,9と自動車車体Aの接触圧を適宜に保つよう制御す
る。
上面からみた車形を検出することにより、自動車の車形
が検出できるのと同時に、サイドポールやミラーといっ
た、自動車から突出した突起物も検出できる。
車機は、洗車機本体の走行に伴い車形を検出しながら洗
車を行い、洗浄水を散布するとともに、図15に示すよ
うに、上面洗浄ブラシ8および側面洗浄ブラシ9,9
を、検出した自動車Aの車体に合わせて制御し、自動車
Aの車体に接触させてブラッシングする。洗車機本体1
が自動車Aの後端に近づき、回転するブラシから飛散す
る洗浄水が洗車機の走行範囲外に達するようになると、
洗車機は、図16に示すように、エアシリンダ16,1
6のロッド部を伸長させ、側面乾燥ノズル13,13を
自動車Aの車体に接近させる。自動車の側面の形状は、
前述のような方法で検出できるので、洗車機は、検出し
た自動車A車体の側面に接触しないように、側面乾燥ノ
ズル13,13の位置を制御する。また、上面乾燥ノズ
ル12も下降させるが、このとき、上面乾燥ノズル12
を下降させ過ぎると、飛散した洗浄水が上面乾燥ノズル
12の上部を飛び越えてしまうので、上面乾燥ノズル1
2は洗浄水が上面を飛び越えないような位置に保持され
る。このようにして、上面乾燥ノズル12および側面乾
燥ノズル13,13のノズル体自身を防水板として機能
させると共に、送風機50,50を起動させてエアカー
テンを形成し、図17に示すように、回転するブラシか
ら飛散した洗浄水Wが飛び散らないようにする。
後端に近づいた時点で上面乾燥ノズルを下降させ、側面
乾燥ノズルを突出させていたが、はじめから各ノズルを
作動させてもよい。また、電力の消費の大きい送風機
は、洗車機本体が自動車の後端に近づいた時に起動させ
るのが望ましいが、洗車開始時から起動させてもよい
し、送風機を起動させなくても、各ノズル体自身の防水
板としての効果によっても、洗浄水の飛散を防止でき
る。
ブラシ8が自動車Aの後端までブラッシングし終えた
後、ブラシの回転を停止させ、ゆっくりと上昇させるこ
とにより、回転する側面洗浄ブラシ9から飛散する洗浄
水Wを上面洗浄ブラシ8により遮って、洗浄水の飛散を
防止することができる。このとき、洗浄ブラシによるブ
ラッシングの後の工程が乾燥工程である場合、上面洗浄
ブラシを洗車機本体上部の待機位置まで上昇させるの
で、洗車時間の短縮のために上面洗浄ブラシを上昇させ
続けた方が望ましいが、若干の洗車時間の延長が可能な
場合や、続く工程が洗浄工程である場合などは、上面洗
浄ブラシを待機位置まで上昇させることなく、上面乾燥
ノズルの位置や自動車の高さに応じて適宜の位置に保持
しておくこともできる。
ことなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、種々の
設計変更が可能である。例えば、実施例では、側面乾燥
ノズルをエアシリンダで進退させたが、モータ等で進退
させるように構成してもよく、また、側面乾燥ノズルの
進退位置を、無段階に設定できるように構成することも
できる。また、実施例では、自動車の側面位置を、上部
から反射式光電スイッチを用いて検出したが、洗車機本
体の側面から超音波センサーを用いて車体との距離を測
定し、自動車の側面位置を検出してもよい。また、自動
車が左右方向に偏って停止している場合、片側の側面乾
燥ノズルは突出させず、反対側の側面乾燥ノズルのみを
突出させることもできる。
門型状に形成された洗車機本体の開口部から洗浄水が飛
散しないように、上面乾燥ノズルを下降させ、側面乾燥
ノズルを突出させて、下降した上面乾燥ノズルや突出し
た側面乾燥ノズルのノズル体自体を防水板のように機能
させ、洗浄水の飛散を防止することができる。また、各
乾燥ノズルから風を吹き出してエアカーテンを形成し洗
浄水の飛散を防止する場合に、大型車用に間口を拡げた
洗車機でも、上面乾燥ノズルを下降させ、側面乾燥ノズ
ルを突出させて開口部を狭めることができ、エアカーテ
ンの効果を高めることができる。
った上面洗浄ブラシの回転を停止させ、低速で上昇させ
ることにより、車体をブラッシング中の後続する側面洗
浄ブラシの回転により飛び散る洗浄水が、回転を停止し
てゆっくりと上昇する上面洗浄ブラシにより遮られるの
で、上面洗浄ブラシを防水板のように機能させることが
でき、洗浄水の飛散を防ぐことができる。
示す正面図である。
正面図である。
正面図である。
燥ノズルの構成を示す正面図である。
る。
ーダ 34 側面洗浄ブラシ移動用台車 38 側面洗浄ブラシ移動用モータ 40 側面洗浄ブラシ移動位置検出用ロータリーエンコ
ーダ 44 上面乾燥ノズル昇降用モータ 49 上面乾燥ノズル昇降位置検出用ロータリーエンコ
ーダ 50 送風機 68 マイクロコンピュータ
Claims (9)
- 【請求項1】 門型状に形成された洗車機本体と自動車
とが相対移動して洗車を行う洗車機において、前記洗車
機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗浄ノズルと、自
動車に対し上下方向に昇降可能に備えられた上面乾燥ノ
ズルと、前記洗浄ノズルを用いる洗浄工程時に、前記上
面乾燥ノズルを下降させる制御手段を持つことを特徴と
する洗車機。 - 【請求項2】 門型状に形成された洗車機本体と自動車
とが相対移動して洗車を行う洗車機において、前記洗車
機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗浄ノズルと、自
動車に対し左右方向に進退可能に備えられた側面乾燥ノ
ズルと、前記洗浄ノズルを用いる洗浄工程時に、前記側
面乾燥ノズルを突出させる制御手段を持つことを特徴と
する洗車機。 - 【請求項3】 門型状に形成された洗車機本体と自動車
とが相対移動して洗車を行う洗車機において、前記洗車
機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗浄ノズルと、自
動車の車体をブラッシングする洗浄ブラシと、自動車に
対し上下方向に昇降可能に備えられた上面乾燥ノズル
と、前記洗浄ブラシを用いる洗浄工程時に、前記上面乾
燥ノズルを下降させる制御手段を持つことを特徴とする
洗車機。 - 【請求項4】 門型状に形成された洗車機本体と自動車
とが相対移動して洗車を行う洗車機において、前記洗車
機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗浄ノズルと、自
動車の車体をブラッシングする洗浄ブラシと、自動車に
対し左右方向に進退可能に備えられた側面乾燥ノズル
と、前記洗浄ブラシを用いる洗浄工程時に、前記側面乾
燥ノズルを突出させる制御手段を持つことを特徴とする
洗車機。 - 【請求項5】 門型状に形成された洗車機本体と自動車
とが相対移動して洗車を行う洗車機において、前記洗車
機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗浄ノズルと、自
動車に対し上下方向に昇降可能に備えられた上面乾燥ノ
ズルと、自動車に対し左右方向に進退可能に備えられた
側面乾燥ノズルと、前記洗浄ノズルを用いる洗浄工程時
に、前記上面乾燥ノズルを下降させ、前記側面乾燥ノズ
ルを突出させる制御手段を持つことを特徴とする洗車
機。 - 【請求項6】 門型状に形成された洗車機本体と自動車
とが相対移動して洗車を行う洗車機において、前記洗車
機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗浄ノズルと、自
動車の車体をブラッシングする洗浄ブラシと、自動車に
対し上下方向に昇降可能に備えられた上面乾燥ノズル
と、自動車に対し左右方向に進退可能に備えられた側面
乾燥ノズルと、前記洗浄ブラシを用いる洗浄工程時に、
前記上面乾燥ノズルを下降させ、前記側面乾燥ノズルを
突出させる制御手段を持つことを特徴とする洗車機。 - 【請求項7】 請求項1乃至6記載の洗車機において、
自動車に対し上下方向に昇降可能に備えられ自動車の上
面を洗浄する上面洗浄ブラシと、自動車に対し左右方向
に進退可能に備えられ自動車の側面を洗浄する側面洗浄
ブラシを、前記洗車機本体と自動車との相対移動にとも
ない自動車の車体に先に到達する側から、上面乾燥ノズ
ル、上面洗浄ブラシ、側面洗浄ブラシの順に備え、前記
上面洗浄ブラシを回転駆動する回転制御手段と、前記上
面洗浄ブラシを昇降制御する昇降制御手段を備えて、前
記上面洗浄ブラシが自動車車体の終端に達した後、前記
上面洗浄ブラシの回転を停止し、前記上面洗浄ブラシを
低速で上昇させる制御手段を備えたことを特徴とする洗
車機。 - 【請求項8】 請求項1乃至7記載の洗車機において、
前記各乾燥ノズルより風を噴出する送風手段を備え、洗
浄工程時に、前記送風手段により前記各乾燥ノズルより
風を噴出する制御手段を持つことを特徴とする洗車機。 - 【請求項9】 門型状に形成された洗車機本体と自動車
とが相対移動して洗車を行う洗車機において、前記洗車
機本体に、自動車に洗浄水を散布する洗浄ノズルを備
え、自動車に対し上下方向に昇降可能に備えられた上面
乾燥ノズルと、自動車に対し上下方向に昇降可能に備え
られた上面洗浄ブラシと、自動車に対し左右方向に進退
可能に備えられ自動車の側面を洗浄する側面洗浄ブラシ
を、前記洗車機本体と自動車との相対移動にともない自
動車の車体に先に到達する側から、上面乾燥ノズル、上
面洗浄ブラシ、側面洗浄ブラシの順に備え、前記上面洗
浄ブラシを回転駆動する回転制御手段と、前記上面洗浄
ブラシを昇降制御する昇降制御手段を備えて、前記上面
洗浄ブラシが自動車車体の終端に達した後、前記上面洗
浄ブラシの回転を停止し、前記上面洗浄ブラシを低速で
上昇させる制御手段を備えたことを特徴とする洗車機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000042636A JP4297583B2 (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 洗車機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000042636A JP4297583B2 (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 洗車機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001233183A true JP2001233183A (ja) | 2001-08-28 |
JP4297583B2 JP4297583B2 (ja) | 2009-07-15 |
Family
ID=18565685
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000042636A Expired - Lifetime JP4297583B2 (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 洗車機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4297583B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008120359A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-05-29 | Daifuku Co Ltd | 洗車機による洗車方法および洗車機 |
CN106184141A (zh) * | 2016-09-23 | 2016-12-07 | 洛长庆 | 一种自动洗车线装置 |
CN113212387A (zh) * | 2021-06-03 | 2021-08-06 | 融意(浙江)智能装备有限公司 | 一种全自动洗车方法及其系统 |
-
2000
- 2000-02-21 JP JP2000042636A patent/JP4297583B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2008120359A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-05-29 | Daifuku Co Ltd | 洗車機による洗車方法および洗車機 |
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CN106184141B (zh) * | 2016-09-23 | 2018-12-28 | 辽宁伺技机器人有限公司 | 一种自动洗车线装置 |
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