JP4488615B2 - 洗車機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、門型状に形成された洗車機本体内に、自動車に対して洗車作業を施す洗車処理装置を備え、洗車機本体と自動車との相対移動に伴い洗車を行う洗車機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の洗車機では、図1に示すように、上面乾燥ノズル100を自動車Aの車体に沿わせて昇降制御するとき、上面乾燥ノズル100と一体に光電スイッチ101,102を取り付け、光電スイッチ101,102で自動車Aの車体面を検出して、上面乾燥ノズル100を自動車Aの車体面に非接触で作用させている。こうした洗車機では、上面乾燥ノズル100の作用方向前側の光電スイッチ101で車体を検出すると上面乾燥ノズル100を上昇させ、同後側の光電スイッチ102で車体を検出すると上面乾燥ノズル100を保持させ、双方の光電スイッチが非検出であれば、上面乾燥ノズル100を下降させるように動作する。
【0003】
この光電スイッチ101,102は、ガラス部分では光が透過してしまうので、車体を検出することができないが、フロントガラスやリアガラスを横から見たとき、ガラスGの正面部分Sは、板状のガラスを横から見た状態になり、ガラスを透過する光電スイッチの光は、板状のガラスを正面から見たときの一方の側面から他方の側面に透過することになるので、光がガラスの正面から背面に透過するときに比べ、光の透過量が少なくなる。このため、光電スイッチ101,102をガラスGの表面Sを検出できるように調整し、フロントガラス部分やリアガラス部分に上面乾燥ノズル101を作用させるときは、光電スイッチ101,102でガラスGの表面Sを検出して、上面乾燥ノズル100を昇降制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、寒冷地などで洗浄水として温水を用いるとき、洗浄水の散布により湯気が発生する。前述のようにフロントガラスやリアガラスを検出できるように調整された光電スイッチでは、湯気が発生すると、図2に示すように、光電スイッチ101の投光器101aから投光される光が、湯気Yに遮られて受光器101bに達せず、遮光状態となり、車体を検出したと同じ状態となる。同様に、光電スイッチ102の投光器102aから投光される光も、湯気Yに遮られて受光器102bに達せず、遮光状態となり、車体を検出したと同じ状態となる。このため、上面乾燥ノズル100は、車体との接触を避けるように上昇制御され、上面乾燥ノズル100と車体との距離が広がって、充分な乾燥作業が行えない状態となる。
【0005】
この問題を解決するには、湯気の中でも光電スイッチの光が透過するように調整すればよいが、光電スイッチをそのように調整すると、フロントガラスやリアガラス部分でも、ガラスの表面部分を光が透過してしまい、光電スイッチがフロントガラスやリアガラスを検出できずに、上面乾燥ノズルがガラスに接触してしまう恐れがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解決するために本発明は、門型状に形成された洗車機本体と自動車との相対移動に伴い洗車を行う洗車機であって、自動車車体の上下方向に昇降制御される上面処理装置と、前記上面処理装置と一体に昇降し車体を検出する光電スイッチと、前記光電スイッチからの信号に基づいて前記上面処理装置を車体上面に沿って作用させるよう制御する手段とを備えた洗車機において、前記光電スイッチは、自動車のフロントガラスおよびリアガラスで遮光する第1の光電スイッチと、自動車のフロントガラスおよびリアガラスで遮光せずにピラーで遮光する第2の光電スイッチで構成され、前記第1の光電スイッチによる車体の検出が正常に行えないとき、前記第2の光電スイッチにより車体を検出するよう制御する手段を備える。
【0007】
また、本発明は、この洗車機において、前記第1及び第2の光電スイッチを前記上面処理装置より下側に備え、前記第1の光電スイッチが上に、前記第2の光電スイッチが下になるように配置する。
【0008】
また、本発明は、このような洗車機において、前記上面処理装置を、上面乾燥ノズルとする。
【0009】
本発明のこの構成により、通常は自動車のガラス部分でも車体を検出できる第1の光電スイッチにより車体を検出しながら上面処理装置の制御を行い、湯気等で第1の光電スイッチが遮られ自動車の検出が正常に行えなくなると、ガラス部分を検出せずにピラー部分を検出する第2の光電スイッチにより車体を検出しながら上面処理装置の制御を行うことができる。
【0010】
また、第2の光電スイッチは、第1の光電スイッチよりも下側に配置されるので、上面処理装置と第2の光電スイッチの間隔が大きくなり、第2の光電スイッチがガラス部分を検出せずにピラーを検出して上面処理装置を昇降制御する場合でも、上面処理装置とガラスを接触させることなく制御を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を基に、本発明の実施例について説明する。図3は本発明の実施例の側面図、図4,図5は本発明の実施例の正面図である。図において、1は自動車車体を跨ぐように門型状に形成した洗車機本体で、正転逆転可能なモータ4,4により、車輪2,2を回転駆動して、レール3,3に沿って往復走行する。
【0012】
5は、洗車機走行位置を検出するロータリーエンコーダーで、モータ4の出力軸に連結し、モータ4の回転方向を検出しながら単位角度回転毎にパルス信号を出力して洗車機本体1の走行位置を与えている。
【0013】
6は、洗車機位置を検出する位置センサ−で、洗車機本体1下部に設けられ、レール3敷設面に固定された突起物であるドッグ7を感知してスイッチングし、洗車機本体1の位置を与えている。ドッグ7は洗車機本体の走行開始位置を与える。
【0014】
8は車体上面に沿って上下する上面洗浄ブラシ、9,9は車体側面に沿って開閉する側面洗浄ブラシ、10,10は上面散水ノズル、11,11,11,11は側面散水ノズルで、車体に向けて洗浄水やワックス水を散布すると共に、車体を洗浄ブラシでブラッシングし、車体の洗浄を行う。
【0015】
投光器12a,13a,14a,15a、受光器12b,13b,14b,15bは光電スイッチで、洗車機で洗浄する自動車の車形を検出するために用いられる。自動車の車体は、投光器から発光され受光器で受光される光を、自動車の車体が遮ることにより検出される。12a,12bは車両下部の高さH1を、13a,13bは普通車ルーフ位置の高さH2を、14a,14bはワゴン車ルーフ位置の高さH3を、15a,15bは、洗車機では洗車できない高さH4を検出する。
【0016】
16は上面乾燥ノズルで、その両側面より外方に向けて延出したアーム17,17の両端に台車18,18を備え、洗車機本体1両側に立設したガイドレール19,19上を昇降移動できるように形成されている。台車18,18は、スプロケット20,20,20を介して、チェーン21,21により洗車機本体1上部より吊り下げられ、このチェーン21,21と、ロッド部に備えたスプロケット22を介して連動するエアシリンダ23の作動により昇降される。
【0017】
対向する位置に配設された投光器24a,25aと受光器24b,25b、および投光器34a,35aと受光器34b,35bは、台車18,18に備えられた光電スイッチで、乾燥工程において上面乾燥ノズルを自動車の車体に接近させて昇降制御するのに用いられる。
【0018】
投光器24a,25aと受光器24b,25bは、自動車のフロントガラスおよびリアガラスを検出するように調整されており、本発明の第1の光電スイッチを構成する。第1の光電スイッチは、従来の技術で述べたように、ガラスの正面部分を検出してフロントガラスおよびリアガラスを検出するように調整されており、図10(a)に示すように、投光器24aと受光器25bの間を遮るものがないときは透光し、図10(b)に示すように、投光器24aと受光器25bの間をガラスGの正面部分Sが遮り、光がガラスG中を長い距離通るときは遮光するように調整される。ガラスGは透明であるので、投光器24aから投光される光は、ガラスGの正面部分Sを透過できない程度の弱いものとなり、従って、図10(c)に示すように、投光器24aと受光器25bの間をガラスGの側面部分が遮るときは、遮光する場合もあれば、透光する場合もある。
【0019】
また、投光器34a,35aと受光器34b,35bは、自動車のフロントガラスおよびリアガラスを検出せず、ピラーを検出するように調整されており、本発明の第2の光電スイッチを構成する。第2の光電スイッチは、自動車のピラーを検出して上面乾燥ノズルを昇降制御するとき、上面乾燥ノズルと自動車のガラスが接触しないように、第1の光電スイッチよりも距離α下方に配置されており、上面乾燥ノズル16と第2の光電スイッチの間隔を充分にとっている。第2の光電スイッチには、検出距離が100mといった強い光を投光する光電スイッチが用いられ、ガラス部分は完全に透過するようになっている。
【0020】
上面乾燥ノズルを作用させる復工程において、洗車機本体1の走行にともない自動車の車体に先に達する側に位置する光電スイッチ24a,24bの取付位置は、後から達する側に位置する光電スイッチ25a,25bの取付位置より高くなっており、先に達する側の光電スイッチ24a,24bが車体を検知したら、エアシリンダ23のロッドを収縮させて台車18,18を上昇させ、逆に車体を非検知したら、エアシリンダ23のロッドを伸長させて台車18,18を下降させ、一方後から達する側の光電スイッチ25a,25bが車体を検知したらエアシリンダ23のロッドの伸縮を停止して台車18,18を保持させ、相対的に台車18,18を車体形状に沿って昇降動作させる。
【0021】
同様に、上面乾燥ノズルを作用させる復工程において、洗車機本体1の走行にともない自動車の車体に先に達する側に位置する光電スイッチ34a,34bの取付位置は、後から達する側に位置する光電スイッチ35a,35bの取付位置より高くなっており、先に達する側の光電スイッチ34a,34bが車体を検知したら、エアシリンダ23のロッドを収縮させて台車18,18を上昇させ、逆に車体を非検知したら、エアシリンダ23のロッドを伸長させて台車18,18を下降させ、一方後から達する側の光電スイッチ35a,35bが車体を検知したらエアシリンダ23のロッドの伸縮を停止して台車18,18を保持させ、相対的に台車18,18を車体形状に沿って昇降動作させる。
【0022】
26は台車18に固着されるマグネットで、上面乾燥ノズル16を支持する台車18,18の昇降に伴いマグネット26が移動する直線上の洗車機本体1側には、近接スイッチ27,28が固着され、マグネット26の移動に伴いスイッチングすることにより、上面乾燥ノズル16の昇降位置を検出する。近接スイッチ27は、普通車ルーフ位置を検出する光電スイッチ13a,13bの高さH2に、近接スイッチ27は、ワゴン車ルーフ位置を検出する光電スイッチ14a,14bの高さH3に備えられる。
【0023】
29,29は高圧風を生成する送風機、30,30は洗車機本体1両側に配設した側面乾燥ノズル、31,31,32,32は送風機29,29と各ノズル16,30,30を連通するダクトで、上面乾燥ノズル16および側面乾燥ノズル30,30は送風機29,29より供給された高圧風を車体上面および側面に向けて吹き付けて車体面に付着した水滴を除去している。
【0024】
33は操作パネルで、洗車機本体1の前面に備えられ、作業者が操作パネルを操作することにより、洗車の指示やメンテナンス,収益等の管理といった洗車機の操作を行う。
【0025】
図6は上面乾燥ノズルを昇降制御する空圧系を示す説明図である。52,53はレギュレータで、エアタンク48から供給される空気の圧力を一定の圧力に保つ。54,55は3ポート方向制御弁で、エアシリンダ23のポートA,Bへの空気の供給を制御する。56,57はスピードコントローラで、エアシリンダ23の速度の制御を行う。
【0026】
3ポート方向制御弁54が大気開放され、55が空圧源に開放されると、エアシリンダ23のロッドが突出し、上面乾燥ノズル16が下降する。3ポート方向制御弁54が空圧源に開放され、55が大気開放されると、エアシリンダ23のロッドは引き込まれ、上面乾燥ノズル16が上昇する。3ポート方向制御弁54,55が共に空圧源に開放されると、エアシリンダ23のロッドが停止し、上面乾燥ノズル16が保持される。
【0027】
図7は本発明の実施例の制御系を示すブロック図である。68はマイクロコンピューターで、演算処理を行うCPU69、プログラム及び各種データを記憶するメモリ70、入出力インターフェース71,71より成り、入出力インターフェース71,71には、走行位置検出用ロータリーエンコーダー5、位置センサー6、側面洗浄ブラシ9,9、散水ノズル10,10,11,11,11,11、車高測定用光電スイッチ12a,12b,13a,13b,14a,14b,15a,15b、上面乾燥ノズル位置検出用近接スイッチ27,28、送風機29,29、上面乾燥ノズル昇降用光電スイッチ24a,24b,25a,25b,34a,34b,35a,35b、上面乾燥ノズル昇降用エアシリンダ23を制御する3ポート方向制御弁54,55、近接スイッチ27,28、操作パネル33が接続される。
【0028】
72は洗車機走行用モータ4,4の回転数を制御するインバーターで、入出力インターフェース71に接続され、洗車機走行用モータ4,4に供給する電源の周波数を変更してモータ4,4の回転数を変え、洗車機の走行速度を適宜変更する。
【0029】
次に、実施例の動作について説明する。洗車機本体の往走行とともに洗浄ブラシによるブラッシングを行う洗浄工程が終了した後、洗車機本体の復走行とともに乾燥ノズルにより高圧風を吹き付ける乾燥工程が行われる。洗浄工程においては、上面乾燥ノズルは上限位置で保持されているので、洗車機は、乾燥工程の始めに乾燥ノズルを下降させる。このとき、洗車機は、始めに第1の光電スイッチの投光器24a,25aから光を照射し、受光器24b,25bで光が検出されるかを確認する。上面乾燥ノズル16が上限位置にあるときは、通常投光器と受光器の間を遮るものはないので、投光器から投光された光は、受光器で受光される。受光器24b,25bで光が検出されたとき、洗車機は、第1の光電スイッチによる車体の検出が正常に行えるものと判断し、第1の光電スイッチを用いて車体を検出しながら上面乾燥ノズルの昇降制御を行う。
【0030】
受光器24b,25bで光が検出されないとき、洗車機は、湯気により光電スイッチが遮光されている可能性があるものと判断し、第2の光電スイッチの投光器34a,35aから光を照射し、受光器34b,35bで光が検出されるかを確認する。受光器34b,35bで光が検出されたとき、洗車機は、第1の光電スイッチでは車体を正常に検出できないが、第2の光電スイッチでは車体の検出が正常に行えるものと判断し、第2の光電スイッチを用いて車体を検出しながら上面乾燥ノズルを昇降制御する。受光器34b,35bでも光が検出されないとき、洗車機は、光電スイッチにより車体の検出を行うことができないものと判断し、上面乾燥ノズルを上限位置に保持したまま乾燥工程を行う。
【0031】
第1の光電スイッチで車体の検出を行いながら上面乾燥ノズルを制御するとき、洗車機は、図8(a)に示すように、光電スイッチ24が車体を検出せず、光電スイッチ25が車体を検出した状態で上面乾燥ノズル16を自動車Aの車体に沿って昇降制御させる。リアガラス部分では、図8(b)に示すように、光電スイッチ24がガラスGの表面Sを検出することにより、上面乾燥ノズル16を上昇させて、上面乾燥ノズル16をリアガラスの傾斜面に対して追従させて昇降制御する。
【0032】
第2の光電スイッチで車体の検出を行いながら上面乾燥ノズルを制御するとき、洗車機は、図9(a)に示すように、光電スイッチ34が車体を検出せず、光電スイッチ35が車体を検出した状態で上面乾燥ノズル16を自動車Aの車体に沿って昇降制御させる。リアガラス部分では、図9(b)に示すように、光電スイッチ34はガラスGの表面Sを検出できないので、ピラーPを検出することにより上面乾燥ノズル16を上昇させて、上面乾燥ノズル16をリアガラスの傾斜面に対して追従させて昇降制御する。前述のように、第2の光電スイッチは、第1の光電スイッチよりも下方で、上面乾燥ノズル16から充分な間隔をとって配置されているので、ガラスGの表面Sを検出せずにピラーPを検出して上面乾燥ノズル16を昇降制御しても、上面乾燥ノズル16がガラスGに接触することがない。
【0033】
上記の実施例では、リアガラス部分に対して上面乾燥ノズルを作用させる場合について示したが、フロントガラス部分に上面乾燥ノズルを作用させる場合でも、同様に車体を検出することができる。すなわち、第1の光電スイッチによりフロントガラスを検出するときは、光電スイッチ25がガラスの表面を検出したとき上面乾燥ノズルを保持するように制御すればよいし、第2の光電スイッチでフロントガラスを検出するときは、光電スイッチ35がピラーを検出したとき上面乾燥ノズル16を保持するように制御すればよい。
【0034】
なお、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、種々の設計変更が可能である。例えば、実施例では、第1および第2の光電スイッチを、上面乾燥ノズルの前後方向に1個ずつ2個配置したが、上面乾燥ノズルの吹き出し口直下に1個、前後方向に各1個ずつ計3個配置し、往復両走行方向で車体を検出しながら上面乾燥ノズルを昇降制御できるようにした洗車機でも、同様の制御が行える。
【0035】
また、実施例では、上面乾燥ノズルをエアシリンダで昇降制御する例について示したが、モータで昇降制御するように構成された洗車機においても、同様の制御が行える。
【0036】
また、昇降制御される上面処理装置は、上面乾燥ノズルに限らず、例えば上面洗浄ノズルを昇降制御する場合でも、同様の制御が行える。上面洗浄ノズルを昇降制御するときは、洗浄水が温水でなくても、洗浄ノズルから噴射される洗浄水が霧状になって光電スイッチを遮光してしまう場合があり、本発明はそのよう場合でも有効である。また、上面洗浄ブラシの昇降制御においても、同様の制御が行える。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、フロントガラスおよびリアガラスを検出できるように調整された第1の光電スイッチにより車体の検出が正常に行えるときは、第1の光電スイッチで車体を検出しながら、上面乾燥ノズルを車体に沿って昇降制御し、ガラス面に対しても上面乾燥ノズルを追従させて制御することができ、湯気等の影響により第1の光電スイッチで車体の検出が正常に行えないときは、フロントガラスおよびリアガラスを検出せずにピラー部分を検出するよう調整された第2の光電スイッチで車体を検出しながら、上面乾燥ノズルを車体に沿って昇降制御し、ガラス面に対しても、上面乾燥ノズルがガラスと接触しないように充分な間隔をとった上で、上面乾燥ノズルを追従させて制御することができる。従って、湯気等の影響により光電スイッチが車体を正常に検出できない場合でも、従来のように上面乾燥ノズルを上限位置に保持したまま乾燥作業を行って乾燥効果が低下するといったことがなく、安全を確保した上で、上面乾燥ノズルを車体に沿って昇降制御し、乾燥効果の高い洗車を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例を示す説明図である。
【図2】従来例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例の側面図である。
【図4】本発明の実施例の正面図である。
【図5】本発明の実施例の正面図である。
【図6】本発明の実施例の制御系を示す説明図である。
【図7】本発明の実施例の制御系を示す説明図である。
【図8】本発明の実施例の動作説明図である。
【図9】本発明の実施例の動作説明図である。
【図10】本発明の実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 洗車機本体
16 上面乾燥ノズル
24a,24b 第1の光電スイッチ
25a,25b 第1の光電スイッチ
34a,34b 第2の光電スイッチ
35a,35b 第2の光電スイッチ
68 マイクロコンピュータ
Claims (3)
- 門型状に形成された洗車機本体と自動車との相対移動に伴い洗車を行う洗車機であって、自動車車体の上下方向に昇降制御される上面処理装置と、前記上面処理装置と一体に昇降し車体を検出する光電スイッチと、前記光電スイッチからの信号に基づいて前記上面処理装置を車体上面に沿って作用させるよう制御する手段とを備えた洗車機において、
前記光電スイッチは、自動車のフロントガラスおよびリアガラスで遮光する第1の光電スイッチと、自動車のフロントガラスおよびリアガラスで遮光せずにピラーで遮光する第2の光電スイッチで構成され、前記第1の光電スイッチによる車体の検出が正常に行えないとき、前記第2の光電スイッチにより車体を検出するよう制御する手段を備えたことを特徴とする洗車機。 - 請求項1に記載の洗車機において、前記第1及び第2の光電スイッチは前記上面処理装置より下側に備えられ、前記第1の光電スイッチが上に、前記第2の光電スイッチが下になるように配置されることを特徴とする洗車機。
- 請求項1乃至2記載の洗車機において、前記上面処理装置は、上面乾燥ノズルであることを特徴とする洗車機。
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