JP2001229803A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP2001229803A
JP2001229803A JP2000036354A JP2000036354A JP2001229803A JP 2001229803 A JP2001229803 A JP 2001229803A JP 2000036354 A JP2000036354 A JP 2000036354A JP 2000036354 A JP2000036354 A JP 2000036354A JP 2001229803 A JP2001229803 A JP 2001229803A
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circuit breaker
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stator
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JP2000036354A
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Shigeki Komoto
茂樹 幸本
Masahiro Fushimi
征浩 伏見
Takao Mihashi
孝夫 三橋
Mitsuru Tsukima
満 月間
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた限流機能と、定格通電電流等の小電流
から短絡電流等の大電流までの広い電流範囲で多数回の
遮断機能を有し、安価な回路遮断器を得る。 【解決手段】 可動接点2と、可動子1と、上記可動接
点2に対向して接離する固定接点3を有する固定子4
と、両接点2,3が閉路状態において両接点2,3の近
傍を筒状に取り囲む筒状絶縁物19と、両接点2,3が
開離時に発生するアークを消弧する消弧板6と、固定子
4の一端に固着されたアークランナ14を備えた回路遮
断器において、アークランナ14の上面部分を筒状絶縁
物19から消弧板6方向へ露出させると共に、固定接点
3からアークランナ14の一端部に連通するアーク走行
路用スリット19aを筒状絶縁物19に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遮断動作時にア
ークを発生する限流機能を有する回路遮断器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】(従来の技術1)図10は、例えば特許
第2898491号公報に示された従来の回路遮断器を
一部省略して示す側面図であり、回路遮断器が閉路状態
を示す。図11は、図10の回路遮断器の固定子部を示
す斜視図である。図12は、図10の回路遮断器が開路
状態であるときを示すもので、一部分を切り欠いた側面
図である。図13は、図10の回路遮断器の接点が開離
した直後の状態を示すもので、一部分を切り欠いた側面
図である。
【0003】図において、1は回路遮断器の可動子であ
り、可動子軸1aによって回動自在に支持されている。
2は可動子1の一端に固着された可動接点である。3は
可動接点2に対向して接離する固定接点、4はその固定
接点3を一端に有する固定子である。この固定子4の詳
細形状については後述する。5は固定子4の他端に形成
された電源側端子部である。6は消弧板であり、可動接
点2が固定接点3から開離時に、両接点2,3間に発生
するアークを引き延ばし冷却して消弧する。7は可動子
1を駆動する開閉機構部であり、隣接して電流検出部
(図示せず)が設けてある。この電流検出部が短絡電流
等の過電流を検知することによって開閉機構部7が作動
(トリップ)するように構成されている。また、開閉機
構部7はハンドル8により手動で操作できるようにも構
成されている。9は負荷側端子部、10は負荷側端子部
9を可動子1に接続する接続導体である。11はこれら
の回路遮断器の構成部品を収納する筐体、12は筐体1
1の壁部に設けられた排気孔である。
【0004】上記固定子4の詳細形状を、図11にもと
づいて説明する。この固定子4は、第1導体部4aと、
第2導体部4bと、第3導体部4cとから構成されてい
る。さらに詳述すると、図10に示す接点2、3が閉路
状態において、可動子1の可動接点2が固定接点3から
開離する方向を上方としたとき、固定子4は、一端に電
源側端子部5が形成されて水平方向に延びる第1導体部
4aと、この第1導体部4aの下方に離間した位置にあ
って第1導体部4aに対し平行に延びる第2導体部4b
と、この第2導体部4bと第1導体部4aを接続する第
3導体部4cとから成り、第2導体部4bに固定接点3
が固着されている。即ち、固定接点3を第1導体部4a
の下方に位置させた構成となっている。また、固定接点
3の固着面より上方に位置する第1導体部4aと第3導
体部4cには、可動子1の開閉動作を妨げないようにス
リット4dが設けられている。14はアークランナであ
り、第2導体部4bにおいて、固定接点3から僅かに離
れて第2導体部4bの先端部に固着されている。
【0005】さらに、固定子4の位置関係は、第3導体
部4cの位置が、上記電源側端子部5と反対側であり、
かつ、可動接点2に対して可動子軸1a側になるように
筐体11に取付けられている。この場合、第1導体部4
aは、固定接点3に可動接点2が接触した接点閉路時に
その接点接触面より上方に全て位置し、且つ、接点開離
時に可動接点2の接触面より下方に位置するように配設
されている。図10,図11,図12において、15は
接点開離時に可動接点2の表面から見わたせる第1導体
部4aを被覆した絶縁物である。この絶縁物15は、さ
らに、一部分がスリット4dにも嵌められて固定接点3
を両側から挟み込み、周知の細隙効果を生じるように構
成されている。16は排気流路であり、第1導体部4a
より下側で、かつ、固定接点3より電源端子部5側に設
けられている。
【0006】次に動作について説明する。短絡電流など
の大電流が流れると、可動子1と固定子4の間に流れる
電流により生じる電磁反発力により、開閉機構部7の動
作を待たずに可動子1が可動子軸1aを中心に反時計方
向に回動して、可動接点2が固定接点3から開離し、可
動接点2と固定接点3間にアークAが発生する。図13
は、可動接点2が固定接点3から開離した直後の状態、
即ち、可動接点2の接触面がまだ第1導体部4aより下
方にある状態を示している。従って、電源側端子部5か
ら第1導体部4aまでの電流経路はすべてアークAより
上方にある。なお、矢印はある瞬間に電流が流れる方向
を示す。
【0007】この電流経路によって発生するアークAに
作用する電磁力は、アークAを電源側端子部5の方向に
引き延ばす力になる。即ち、第3導体部4cに流れる電
流はアークAの電流と逆方向となるので、第3導体部4
cを流れる電流による電磁力もアークを電源側端子部5
側に引き延ばす力となる。また、図11に示すように、
第1導体部4aは可動子1が回動する軌跡に対して、回
動軌跡の両外側を通るように位置する。このような導体
配置によると、第2導体部4bおよび第3導体部4cを
流れる電流の影響などのため、第1導体部4aより上部
の空間までアークAの駆動磁場が存在する。従って、可
動接点2の面が第1導体部4aより上部まで回動して
も、第1導体部4aのスリット4dの部分でアークは電
源端子部5の側に力を受け、スリット4aの奥の部分を
覆う絶縁物15aに押し付けられ冷却される。この結
果、接点開離直後に急激に高くなったアーク抵抗がさら
に増大し、かつ高いアーク電圧が維持されるので、優れ
た限流性能を有した遮断器が得られる。
【0008】また、接点2及び3の間に発生したアーク
は、強い駆動磁場と排気流路16の方向へ移動する高圧
のホットガスの流れによりアークランナ14に転移し、
アークランナ14の上面部分14aまで駆動され、固定
接点3の消耗を少なくし、アークは第1導体部4aのス
リット4aの奥の部分を覆う絶縁物15に強く押しつけ
られアーク抵抗が上昇する。
【0009】(従来の技術2)上記の従来の技術1に示
した回路遮断器の他に、本件出願人が平成11年1月1
9日に特許出願した特願平11ー10745号に示され
た構成の限流機能を有する回路遮断器がある。図14
は、従来の技術2を示す回路遮断器の側断面図であり、
回路遮断器が閉路状態を示す。図15は、図14の回路
遮断器の固定子部を示す斜視図である。図において、1
は可動子であり、可動アーム垂直部1bと、この可動ア
ーム垂直部1bとほぼ直行する可動アーム水平部1cと
によりほぼL字状に形成され、可動子軸1aによって回
動自在に支持されている。2はこの可動子1の先端に固
着された可動接点である。3は可動接点2に対向して接
離する固定接点、4はこの固定接点3が固着された固定
子であり、その詳細形状は図11に示す従来の技術1に
おける固定子4と同様のものであり、その説明を省略す
る。
【0010】5は固定子4の一端に形成された電源側端
子部である。6は消弧板であり、可動接点2が固定接点
3から開離時に、両接点2,3間に発生するアークを引
き延ばし、冷却して消弧する。7は可動子1を駆動する
開閉機構部であり、隣接して電流検出部(図示せず)が
設けてある。この電流検出部が短絡電流等の過電流を検
知することによって開閉機構部7が作動(トリップ)す
るように構成されている。また、開閉機構部7はハンド
ル8により手動で操作できるようにも構成されている。
9は負荷側端子部、10は接続導体である。11はこれ
らの回路遮断器構成部品を収納する筐体、12は筐体1
1の壁部に設けられた排気孔である。
【0011】17は接圧用ばねであり、可動子1を固定
子4の方向に付勢している。18は摺動接触子であり、
可動子1を両側から挟持すると共に、可動子軸1aを中
心に回動自在に支持し、接続導体10を介して負荷側端
子部9と電気的に接続されている。19は筒状絶縁物で
あり、固定子4の固定接点3の近傍、及び、固定子4の
電源側端子部5との接続部近傍を除いた部分を覆ってい
る。図中に示された複数の矢印は、通電時の電流経路を
示しており、可動アーム水平部1cに流れる電流と第2
導体部4bに流れる電流は、ほぼ平行でかつ反対方向に
流れるように構成されている。
【0012】ここで、例えば上記のようなア−ク式限流
機能を有する回路遮断器内で、限流遮断時に発生する比
較的短ギャップの大電流ア−クの高圧力下でのア−ク電
圧上昇条件について考察してみる。即ち、図16に示す
実験装置にて、数cm以下の短ギャップの大電流ア−ク
の雰囲気圧Pを変化させてア−ク電圧変化を測定した結
果を、図17のグラフに示す。図17(a)はア−ク電
流値が比較的小さい場合、図17(b)はア−ク電流値
が比較的大きい場合を示す。
【0013】図16に示す実験装置では、丸棒状の電極
400を対向させてアークを発生させているので、電極
間距離はアーク長Lと等しくなる。アーク電流値が比較
的小さい場合、図17(a)より明らかなように、アー
ク雰囲気圧Pが高くなるとアーク電圧は殆どのアーク長
Lにおいて、アーク雰囲気圧Pが低い場合に比べて高く
なる。一方、アーク電流値が比較的大きい場合、図17
(b)に示すように、アーク雰囲気圧Pが高くなっても
アーク電圧はアーク長Lが比較的長い場合を除いて、ア
ーク雰囲気圧Pが低い場合に比べて殆ど変化しない。
【0014】図18は、アーク雰囲気圧Pが高い場合の
アーク電圧V(P=高)と雰囲気圧Pが低い場合のアー
ク電圧V(P=低)との比Rと、アーク長Lとの関係を
グラフ化したものである。アーク電流値が比較的小さい
場合のアーク電圧上昇率Rは、図18から明らかなよう
に、アーク長が長いほど高くなる。一方、アーク電流値
が比較的大きい場合のアーク電圧上昇率Rは、アーク長
が所定値以上に長くならなければ殆ど増加しないことが
理解できる。上述のとおり、短ギャップ大電流のアーク
において、アーク雰囲気圧を上昇させることによりアー
ク電圧を効果的に上昇させるための条件として、
「(1)アーク電流を比較的小さくする。(2)アーク
長を長くする。」という2つの条件を同時に満足する必
要がある。
【0015】短絡等の事故が発生した場合、事故発生直
後から回路電流は急激に増加する。従って、上記2つの
条件を満たして高いアーク雰囲気圧にてアーク電圧を上
げて事故電流を限流するためには、「(1)少なくとも
アーク発生直後(事故発生直後)に高圧雰囲気を作る。
(2)アーク電流が比較的小さいとき(事故発生直後)
にアーク長を長くする。」必要がある。事故電流が増大
した後は、雰囲気圧を上げてもあまり限流性能が向上し
ない。さらに、事故電流が増大した後の高圧雰囲気は、
限流性能にあまり寄与しないだけでなく、筐体等の破損
の原因になることがある。
【0016】上述のように構成された回路遮断器におい
ては、短絡事故等の発生により通過電流が急激に増大す
ると、接点接触面での電流集中による電磁反発力F1
と、前述の可動アーム水平部1cと固定子4の第2導体
部4bに流れるほぼ平行かつ反対方向の電流によって生
じる電磁反発力F2により、接圧用ばね17による接点
圧力に抗して可動接点2が固定接点3からが開離し、図
19に示すように、両接点2,3間にアークAが発生す
る。このアークAの発生に伴い、接点接触面での電流集
中による電磁反発力F1は消滅するが、可動アーム水平
部1cと第2導体部4bに流れるほぼ平行かつ反対方向
の電流によって生じる電磁反発力F2は、引き続き可動
子1を開極方向へと回動させる。
【0017】また、図20に示すように、アークAの発
生に伴い、アークAの熱により熱せられた筒状絶縁物1
9の内面から大量の蒸気が発生し、筒状絶縁物19に囲
まれた筒状空間20に高圧雰囲気が発生する。この筒状
空間20の高圧雰囲気の発生により、可動子1は圧力差
による開極力Fpを受ける。この開極力Fpと上記電磁
力F2により可動子1が反時計方向に高速回動し、可動
接点2が固定接点3から高速開離する。この高速開離に
よりアーク長が高圧雰囲気中にて急激に伸びるのでアー
ク電圧が急速に立ち上がり、事故電流がピーク値を迎え
る。
【0018】上記のように、この従来の技術2の構成で
は、筒状絶縁物19を用いた高圧雰囲気と高速開離手段
を併用しているが、優れた限流性能を得るためには上記
併用が不可欠である。図21に、(a)高速開離手段を
用いない場合と、(b)高速開極手段を用いた場合の筒
状絶縁物の効果を示している。図において、tsは事故
発生時刻、t0は接点開離時刻、V0は接点間の電極降
下電圧、破線は電源電圧波形である。図21(a)は、
高速開離手段を用いない場合であり、アーク電圧が電源
電圧に追いついた時刻t1(筒状絶縁物有りのとき)、
t2(筒状絶縁物なしのとき)に電流ピークIp1、I
p2をそれぞれ迎える。高速開離手段を用いない場合
は、事故電流の立ち上がりに比べアーク長さの立ち上が
りが遅いので、筒状絶縁物19にて高圧雰囲気を作り出
しても、アーク長が短くアーク電圧が上記条件を満たす
ことが難しい。従って、図21(a)に示すように、筒
状絶縁物19を用いても、電流ピークIpの度合ΔIp
=Ip2−Ip1は小さく上記条件を満たすことが難し
い。
【0019】一方、図21(b)に示す高速開離手段を
用いた場合では、事故電流が大きくなる前にアーク長が
十分長くなるので、高圧雰囲気にてアーク電圧が上昇す
る上記条件を満たすことができる。アーク電圧が電源電
圧に追いついた時刻t10(筒状絶縁物有のとき)、t
20(筒状絶縁物なしのとき)の電流ピークIpをそれ
ぞれIp10、Ip20とすると、電流ピークIpの改
善の度合ΔI p10=Ip20−Ip10は高速開離手
段を用いなかった場合の電流ピークIpの改善度合ΔI
pよりも劇的に大きいことが理解できる。
【0020】ところで、この従来の技術2の構成では、
図15に示すように、可動子1の開離直後にアーク雰囲
気圧を高圧にするために固定接点3を取り囲むように筒
状絶縁物19を配置している。接点間に発生するアーク
の熱により固定接点3近傍に配置した筒状絶縁物19か
ら大量の蒸気を発生させる配置は、従来例で述べた特許
第2898491号公報に示されている。しかし、図1
5に示す上述の構成では、固定接点3に配置される絶縁
物15は、閉路状態の可動子1を両側から挟み込む形状
をしており、筒状絶縁物19から発生した蒸気は即座に
閉路状態の可動子1の先端側および可動子1の回動中心
側へと流れ出し、アーク雰囲気を十分高圧にすることは
できない。アーク電圧を急激に立ち上げるには、開極初
期のアークを固定接点3と可動接点2と筒状絶縁物19
に囲まれる空間に閉じ込める必要があり、アーク電圧立
ち上がり速度向上の大幅な向上には、固定接点3を囲む
絶縁物形状を筒状にすることが不可欠である。
【0021】また、このような筒状絶縁物方式において
は、固定子4の固定接点3の近傍に電気的に接続された
アークランナ14を設け、アークランナ14の上面部分
14aを、図22に示すように、固定接点3より消弧板
6側の位置において、筒状絶縁物19より露出するよう
に構成される。
【0022】このように構成された回路遮断器では、ア
ークランナ14を設けることで、遮断動作時の可動接点
2が筒状絶縁物19に囲まれる空間20外に回動した後
に、図22に示すように、固定子側アークスポットがア
ークランナ14の上面部分14aに移動するので、アー
クを効果的に消弧板6に触れさせることができる。これ
により、アークは消弧板6により冷却され温度が低下し
筐体内圧上昇が抑制される。この内圧抑制により筐体の
機械的強度を下げることができ、コスト低減が可能にな
る。
【0023】しかし、上記の筒状絶縁物19の形状で
は、固定接点3とアークランナ14の上面部分14aの
みが筒状絶縁物19から露出しているだけなので、遮断
時にアークがアークランナ14へ転移するまで、固定子
4側のアークスポットは固定接点3にあり、固定接点3
が消耗し導通不良などの問題が起こる可能性がある。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の回路遮断器
において、従来の技術1に示した回路遮断器では、固定
接点3の両側を、細隙作用を有するように絶縁物15で
挟み込んでいるだけで、電源側および負荷側方向、即
ち、図21上で左右方向には細隙作用がない。従って、
絶縁物15から発生した蒸気は即座に電源側および負荷
側方向へと流れ出し、アーク雰囲気を十分高圧にするこ
とができない。このため、遮断動作の初期からアーク電
圧を急激に立ち上げることができず、折角のアークによ
るホットガスの高圧力を効果的にアーク電圧上昇に結び
付けることができないという問題点があった。
【0025】また、上記のようにアークによるホットガ
スの高圧力を効果的にアーク電圧上昇に結び付けられな
いと、筐体11の内部に不必要な圧力が生じ、この圧力
を押え込むために、非常に大きな筐体強度が必要となる
という問題点があった。
【0026】また、上記の圧力の問題を軽減するため
に、従来の回路遮断器では、図13に示すように、筐体
11の裏に設けられた排気流路16によって、遮断時に
発生した高圧のホットガスを逃がす等の手段で、筐体1
1の内部の圧力上昇を抑制している。しかし、これによ
り地絡が発生し易くなり、それを防止するための部品が
増えるという問題点があった。
【0027】さらに、固定接点3とアークランナ14間
には、第2導体部4bが大きく露出しているために、ア
ークAがアークランナ14へ転移する時、アークAが第
2導体部4bに広がりやすく、アーク径が大きくなるの
で、アーク電圧の上昇が望めなくなり、限流性能が低下
するという問題点もあった。
【0028】次に、従来の技術2に示した回路遮断器で
は、従来の技術1における上記のような課題は解決でき
るとしても、筒状絶縁物19の形状では、固定接点3と
アークランナ14の上面部分14aのみが筒状絶縁物1
9から露出しているだけなので、遮断時にアークがアー
クランナ14へ転移するまで、固定子4側のアークスポ
ットは固定接点3にあり、固定接点3が消耗し導通不良
などの問題が起こる可能性がある等の問題点があった。
【0029】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、1つの消弧装置にて優れた限流
機能と、定格通電電流などの小電流から短絡電流等の大
電流までの広い電流範囲での多数回の遮断機能とを有
し、安価な回路遮断器を得ることを目的としている。
【0030】さらに、この発明は、限流性能向上に結び
つかない遮断時の筐体内部の圧力上昇を抑え、上記筐体
に必要とされる強度を低減することを可能にした回路遮
断器を得ることを目的としている。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る回路遮断器においては、可動接点と
可動アームからなる可動子と、可動接点に対向して接離
する固定接点を有する固定子と、両接点が閉路状態にお
いて両接点の近傍を筒状に取り囲む筒状絶縁物と、両接
点が開離時に発生するアークを消弧する消弧板と、固定
子の一端に固着されたアークランナとを備えた回路遮断
器において、アークランナの上面部分を筒状絶縁物から
消弧板方向へ露出させ、固定接点からアークランナの一
端部に連通するアーク走行路用スリットを筒状絶縁物に
設けたものである。
【0032】また、筒状絶縁物のアーク走行路用スリッ
トの幅を、固定接点の幅より狭くしたものである。
【0033】また、アークランナの筒状絶縁物から露出
した上面部分の面積を、固定接点の面積より小さくした
ものである。
【0034】また、アークランナは、固定接点の面積よ
り小さい上面面積で筒状絶縁物から露出する第一の柱状
部と、この第一の柱状部よりも大きな熱容量を持つ体積
で筒状絶縁物に覆われた第二の柱状部で形成されたもの
である。
【0035】また、固定子の固定接点及びアークランナ
が固着される導体部は、固定接点の近傍からアークラン
ナの近傍まで連続的に変化する傾斜部としたものであ
る。
【0036】また、筒状絶縁物のアーク走行路用スリッ
トの幅を、消弧板の溝幅より大きくしたものである。
【0037】さらに、アークランナの材料を、固定子の
材料より抵抗温度係数の高い材料で形成したものであ
る。
【0038】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1を示す回路遮断器の側断面図であり、回
路遮断器が開路状態を示す。図2は図1の回路遮断器の
固定子部を示す斜視図である。図において、1は可動
子、2は可動接点、3は固定接点、4は固定子、4bは
第2導体部、5は電源側端子部、6は消弧板、7は開閉
機構部であり、隣接して電流検出部(図示せず)が設け
てある。8はハンドル、9は負荷側端子部、10は接続
導体、11は筐体、17は接圧用ばね、18は摺動接触
子であり、これらは上記従来の技術2で示したものと同
様のものである。
【0039】筒状絶縁物19も従来の技術2とほぼ同様
のものであるが、アーク走行路用スリット19aを設け
てあるということが、従来の技術のものと相違する。即
ち、固定接点3とアークランナ14間に固定接点3の幅
L1(電源―負荷側方向と直交する方向の幅)と同等も
しくはそれ以上の幅のアーク走行路用スリット19aを
設けてある。このアーク走行路用スリット19aを設け
ることで、遮断時に発生するアークが、図1に示すよう
に、アーク走行路用スリット19aから露出する第2導
体部露出部4eを辿ってアークランナ14へ転移するた
め、アークが走行し易くなり、確実にアークランナ14
へ転移する。また、アークが固定接点3からアークラン
ナ14に転移するまで、固定接点3にアークが残らない
ため、固定接点3の消耗を抑えることができる。また、
アークは遮断初期から即座に第2導体部露出部4eへと
移動するので、負荷側へアークが広がり難く、筒状絶縁
物19の負荷側の絶縁劣化を防ぎ、長期において安定し
た信頼性のある遮断性能が得られる。
【0040】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2を示す固定子部の平面図である。図において、筒
状絶縁物19は、アーク走行路用スリット19aの幅L
2を、固定接点3の幅L1(電源−負荷側方向と直交す
る方向の幅)より狭く形成している。これにより、アー
ク径を細く絞りながら、アークをアークランナ14へ転
移させることができる。従って、遮断初期のアーク電圧
を上昇させたままで、アークランナ14へアーク走行さ
せることができるため、限流性能が向上し、且つ、接点
消耗を抑えられる回路遮断器を得ることができる。
【0041】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3を示す固定子部の斜視図である。図において、筒
状絶縁物19は、アークランナ14の筒状絶縁物19か
ら露出した部分の面積(斜線で示す部分)を、固定接点
3の表面積より小さくすることによって、アークがアー
クランナ14へ転移後、アーク径を絞り込み、アーク電
圧の上昇をさらに向上させることができる。これによ
り、遮断時間を短縮でき、通過エネルギーの低減を図る
ことができる。
【0042】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4を示す固定接触子部の側断面図である。図におい
て、アークランナ14は円柱状の第一の柱状部14cと
第二の柱状部14dの2段形状に形成され、筒状絶縁物
19から露出する第一の柱状部14cの上面部分14a
の面積を、固定接点3の表面積より小さく、筒状絶縁物
19に覆われた第二の柱状部14dは第一の柱状部14
cよりも熱容量が大きい体積になるように形成されてい
る。この実施の形態4の構成によれば、固定子4側のア
ークスポットであるアークランナ14の第一の柱状部1
4cによりアーク径が絞られながら、アークによる熱は
アークランナー14の第二の柱状部14dから固定子4
の第2導体部4bに伝導して放熱されるので、アークラ
ンナ14の消耗が少なくなる。これにより、定格通電電
流から短絡電流までの広い電流範囲での遮断性能が得ら
れる。
【0043】実施の形態5.図6は、この発明の実施の
形態5を示す固定子部の側断面図である。図において、
固定子4は、第2導体部4bの固定接点3固着部近傍か
らアークランナ14固着部近傍に向けた連続的な傾斜部
4fを形成している。この実施の形態5の構成によれ
ば、アークが固定接点3からアークランナ14の方向へ
走行し易くなり、アーク走行路用スリット19aの幅を
狭くすることができる。このため、アーク走行路用スリ
ット19aでアーク径を細く絞りながら、アークをアー
クランナ14へ効率よく転移させることができる。これ
により、遮断初期のアーク電圧を上昇させたままで、ア
ークランナ14へアークを確実に走行させるため、限流
性能が良く、且つ接点消耗の少ない、信頼性のある回路
遮断器を得ることができる。
【0044】実施の形態6.図7は、この発明の実施の
形態6を示す消弧室部の平面図である。図において、筒
状絶縁物19は、アーク走行路用スリット19aの幅L
3を、消弧板6の溝6aの幅L4より大きく形成してい
る。この実施の形態6の構成によれば、アーク柱が消弧
板6の溝6aより大きくなり、消弧板6に触れ易くなる
ため、効率的にアークを冷却することができる。これに
より、温度が低下し筐体11の内圧上昇が抑えられる。
この内圧抑制により筐体11の強度を下げることがで
き、コスト低減が可能になる。
【0045】実施の形態7.この発明の実施の形態7で
は、アークランナ14は、その材料として温度係数の高
い、例えば鉄とニッケルの合金、またはPTC(Positi
ve.Thermo.Coefficient )材料などで構成されたもの
である。この実施の形態7の構成によれば、アークラン
ナ14へ転移されたアークによりアークランナ14の温
度が急激に上昇し、それに伴い、アークランナ14の電
気抵抗も急激に高くなる。それにより、アーク電圧が上
昇し、限流性能が向上する。また、アークが転移する前
のアークランナ14の抵抗は低いため、遮断初期から急
速にアークが転移する。このため、接点の消耗が少な
く、且つ、限流性能の高い回路遮断器が得られる。
【0046】実施の形態8.図8は、この発明の実施の
形態8を示す固定子部の斜視図である。図において、ア
ークランナ14は、汎用のねじまたはリベット等を固定
子4の第2導体部4bに固着して簡易的に形成したもの
である。この実施の形態8の構成によれば、組立が簡単
で、安価な回路遮断器が得られる。
【0047】実施の形態9.図9は、この発明の実施の
形態9を示す固定子部の側断面図である。図において、
固定子4は、第2導体部4bの一端からL字状に折り返
してアークランナ4gを形成することにより、固定子4
と一体化している。この実施の形態9の構成によれば、
固定子4とアークランナ4gの接合工程がなくなり、製
造が簡単で部品点数も削減でき、安価な回路遮断器が得
られる。
【0048】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0049】請求項1に示した発明によれば、可動接点
と可動アームからなる可動子と、可動接点に対向して接
離する固定接点を有する固定子と、両接点が閉路状態に
おいて両接点の近傍を筒状に取り囲む筒状絶縁物と、両
接点が開離時に発生するアークを消弧する消弧板と、固
定子の一端に固着されたアークランナとを備えた回路遮
断器において、アークランナの一端部を筒状絶縁物から
消弧板方向へ露出させ、固定接点からアークランナの一
端部に連通するアーク走行路用スリットを筒状絶縁物に
設けたので、1つの消弧装置にて優れた限流機能と、定
格通電電流などの小電流から短絡電流等の大電流までの
広い電流範囲での多数回の遮断機能とを有し、低コス
ト、小形、かつ、比較的大きな通電容量を必要とする回
路へも適用できる回路遮断器を得られる。さらに、アー
クがアークランナに即座に転移し易いように、アーク走
行路用スリットを設けたので、アークを効果的に消弧板
に触れさせることができ、アークは消弧板に冷却され温
度が低下し筐体内圧上昇が抑えられる。この内圧上昇に
より筐体強度を下げることができ、コスト低減が可能と
なる。
【0050】また、請求項2に示した発明によれば、筒
状絶縁物のアーク走行路用スリットの幅を、固定接点の
幅より狭くしたので、アーク径を細く絞りながら、アー
クをアークランナへ転移させることができ、遮断初期の
アーク電圧を上昇させたままで、アークランナへアーク
走行させることができるため、限流性能が向上し、且
つ、接点消耗を抑えられる。
【0051】また、請求項3に示した発明によれば、ア
ークランナの筒状絶縁物から露出した部分の面積を固定
接点の面積より小さくしたので、アークがアークランナ
14へ転移後、アーク径を絞り込み、アーク電圧の上昇
をさらに向上させることができる。これにより、遮断時
間を短縮でき、通過エネルギーの低減を図ることができ
る。
【0052】また、請求項4に示した発明によれば、ア
ークランナは、固定接点の面積より小さい面積で筒状絶
縁物から露出する第一の柱状部と、この第一の柱状部よ
りも大きな熱容量を持つ体積で上記筒状絶縁物に覆われ
た第二の柱状部で形成したので、固定子側のアークスポ
ットであるアークランナの第一の柱状部によりアーク径
が絞られながら、アークによる熱はアークランナの第二
の柱状部から固定子の第2導体部に伝導して放熱される
ので、アークランナの消耗が少なくなる。これにより、
定格通電電流から短絡電流までの広い電流範囲での遮断
性能が得られる。
【0053】また、請求項5に示した発明によれば、固
定子の固定接点およびアークランナが固着される導体部
は、固定接点の近傍からアークランナの近傍まで連続的
に変化する傾斜部としたので、遮断初期のアーク電圧を
上昇させたままで、アークランナへアークを確実に走行
させるため、限流性能が良く、且つ接点消耗の少ない、
信頼性のある回路遮断器を得ることができる。
【0054】また、請求項6に示した発明によれば、筒
状絶縁物のアーク走行路用スリットの幅を消弧板の溝幅
より大きくしたので、アーク柱が消弧板の溝より大きく
なり、消弧板に触れ易くなるため、効率的にアークを冷
却することができる。これにより、温度が低下し筐体の
内圧上昇が抑えられる。この内圧抑制により筐体の強度
を下げることができ、コスト低減が可能になる。
【0055】さらに、請求項7に示した発明によれば、
アークランナの材料を、固定子の材料より抵抗温度係数
の高い材料で形成したので、アークランナへ転移された
アークによりアークランナの温度が急激に上昇し、それ
に伴いアークランナの電気抵抗も急激に高くなる。それ
により、アーク電圧が上昇し、限流性能が向上する。ま
た、アークが転移する前のアークランナの抵抗は低いた
め、遮断初期から急速にアークが転移する。このため、
接点の消耗が少なく、かつ、限流性能の高い回路遮断器
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る回路遮断器の
開路状態を示す側断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る回路遮断器の
固定子部を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る回路遮断器の
固定子部を示す平面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る回路遮断器の
固定子部を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態4に係る回路遮断器の
固定子部を示す側断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態5に係る回路遮断器の
固定子部を示す側断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態6に係る回路遮断器の
消弧室部を示す平面図である。
【図8】 この実施の形態8に係る回路遮断器の固定子
部を示す斜視図である。
【図9】 この実施の形態9に係る回路遮断器の固定子
部を示す側断面図である。
【図10】 従来の回路遮断器を示す側面図である。
【図11】 従来の回路遮断器の固定子部を示す斜視図
である。
【図12】 従来の回路遮断器の開路状態を示す側面図
である。
【図13】 従来の回路遮断器の接点が開離した直後の
状態を示す側面図である。
【図14】 従来の回路遮断器の他の実施例を示す側断
面図である。
【図15】 図14の回路遮断器の固定子部を示す斜視
図である。
【図16】 アーク電圧の基礎的特性を測定する実験装
置を示す回路構成図である。
【図17】 雰囲気圧力のアーク電圧への影響を示すグ
ラフである。
【図18】 電流値のアーク電圧への影響を示すグラフ
である。
【図19】 図14の回路遮断器の動作を説明する部分
断面図である。
【図20】 図14の回路遮断器の動作を説明する部分
断面図である。
【図21】 従来の技術2の効果を説明するグラフであ
る。
【図22】 図14の回路遮断器の動作を説明する部分
断面図である。
【符号の説明】
1 可動子、1b 可動アーム垂直部、1c 可動アー
ム水平部、2 可動接点、3 固定接点、4 固定子、
4a 第1導体部、4b 第2導体部、6 消弧板、1
4 アークランナ、14c 第一の柱状部、14d 第
二の柱状部、19 筒状絶縁物、19a アーク走行用
スリット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三橋 孝夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 月間 満 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G027 AA02 BC01 BC07 5G030 AA08 DA01 DA08 XX00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動接点と可動アームからなる可動子
    と、上記可動接点に対向して接離する固定接点を有する
    固定子と、上記両接点が閉路状態において上記両接点の
    近傍を筒状に取り囲む筒状絶縁物と、上記両接点が開離
    時に発生するアークを消弧する消弧板と、上記固定子の
    一端に固着されたアークランナを備えた回路遮断器にお
    いて、上記アークランナの上面部分を上記筒状絶縁物か
    ら上記消弧板方向へ露出させると共に、上記固定接点か
    ら上記アークランナの一端部に連通するアーク走行路用
    スリットを上記筒状絶縁物に設けたことを特徴とする回
    路遮断器。
  2. 【請求項2】 筒状絶縁物のアーク走行路用スリットの
    幅を、固定接点の幅より狭くしたことを特徴とする請求
    項1記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】 アークランナの筒状絶縁物から露出した
    上面部分の面積を、固定接点の上面部分面積より小さく
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の回
    路遮断器。
  4. 【請求項4】 アークランナは、固定接点の上面部分の
    面積より小さい面積で筒状絶縁物から露出する第一の柱
    状部と、この第一の柱状部よりも大きな熱容量を持つ体
    積で上記筒状絶縁物に覆われた第二の柱状部で形成され
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の
    回路遮断器。
  5. 【請求項5】 固定子の固定接点およびアークランナが
    固着される導体部は、上記固定接点の近傍から上記アー
    クランナの近傍まで連続的に変化する傾斜部としたこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の回路
    遮断器。
  6. 【請求項6】 筒状絶縁物のアーク走行路用スリットの
    幅を、消弧板の溝幅より大きくしたことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか一項記載の回路遮断器。
  7. 【請求項7】 アークランナの材料を、固定子の材料よ
    り抵抗温度係数の高い材料で形成したことを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか一項記載の回路遮断器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113972117A (zh) * 2021-10-09 2022-01-25 江苏大全凯帆开关股份有限公司 一种用于高电压的多段式灭弧系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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