JP2001227297A - トンネル覆工の剥落防護構造物 - Google Patents

トンネル覆工の剥落防護構造物

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JP2001227297A JP2000041169A JP2000041169A JP2001227297A JP 2001227297 A JP2001227297 A JP 2001227297A JP 2000041169 A JP2000041169 A JP 2000041169A JP 2000041169 A JP2000041169 A JP 2000041169A JP 2001227297 A JP2001227297 A JP 2001227297A
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Hiroaki Hagamida
裕章 羽上田
Minoru Kakizaki
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Kazuaki Kiriyama
和晃 桐山
Kazumi Matsuoka
和巳 松岡
Noriyuki Hirozawa
規行 広沢
Kenichiro Imafuku
健一郎 今福
Minoru Inada
実 鰰田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速に施工できる既設トンネル覆工内面の防
護構造物の提供。 【解決手段】 アーチ支保A間に面部材2を配置して既
設トンネル内面を覆うようにした防護構造物Cにおい
て、アーチ支保Aは、周方向の端部に嵌合継手を備えた
複数の円弧状のアーチ構成部材1を直列に嵌合されて構
成され、各アーチ構成部材の側面には前記面部材2を装
着する溝15又は段差部が形成されており、アーチ支保
Aの下端部は固定手段によって既設トンネル32に固定
されており、アーチ支保A間に掛け渡す面部材2は、ア
ーチ構成部材1の溝15又は段差に装着可能な寸法の薄
肉のパネルを用い、少なくともアーチ支保背面が密着手
段を介してほぼ周方向全面に渡って既設トンネル壁面6
aに密着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した、また
は健全な鉄道トンネル、道路トンネル等の既設トンネル
において、覆工強度を増加させて覆工コンクリートの崩
落・剥落を未然に防止したり、万一コンクリートの剥落
があった場合でも、トンネル内に剥落片が落下しないよ
うに保護する既設トンネル覆工内面の防護構造物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、鉄道トンネルや道路トンネルの覆
工コンクリートの剥落事故が多く見られ、通過中の列車
に損傷を与える例もでている。このため、各方面で既設
トンネルの調査・診断が精力的に行われ原因究明が行な
われている。現在のところ、覆工コンクリートの剥落原
因は、トンネル建設時のコンクリート打設に伴うコール
ドジョイント、コンクリートの中性化、アルカリ骨材反
応等が取ざたされているが明らかになっていない。
【0003】一方、トンネル内を通行する列車や車両に
対する安全性の確保は、極めて重要であり、国をあげて
その対策が検討されている。従来の老朽化したトンネル
の補修・補強対策については、「トンネル補強・補修マ
ニュアル」:平成2年10月(鉄道総合技術研究所)
や、「変状トンネル対策工設計マニュアル」:平成10
年2月(鉄道総合技術研究所)がある。
【0004】これらのマニュアルでは、トンネルの変状
原因に応じて十数種の対策工法が示され、適切なものを
選定するようにされている。この対策工法のうち、覆工
コンクリートの剥落対策として適用できるものは、
「当て板工法」と、「鋼板接着工法」と、「セント
ル補強工」とがある。
【0005】「当て板工法」の場合は、剥落部の覆工
内面に鋼製当て板(帯鋼、型鋼)を張り付け、ロックボ
ルトで覆工コンクリートにアンカーした後、裏込め材を
注入する工法で、局所的に補修する場合に適用される。
【0006】「鋼板接着工法」の場合は、比較的新し
い工法であって、覆工面に4.5mm標準厚の鋼板をエポキ
シ樹脂系接着剤で張付け、覆工コンクリートにアンカー
ボルトで固定する工法である。アンカーボルトは、7本
/m 程度に配置する。なお、鋼板の端部は隣接鋼板
と掛け渡して重ねた継手鋼板を接着剤とアンカーボルト
で固定する。
【0007】「セントル補強工」の場合は、図15に
示すように、トンネル覆工内面の形状と同じ形状に曲げ
加工した100〜150mmサイズのH型鋼を、覆工内面に沿っ
て適当な間隔で配置して強固なアーチセントル30を構
成し、覆工内面に適宜間隔毎にくさび(図示を省略し
た)で固定される補強工で、当て板、金網等と併用する
場合が多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が対象とする鉄
道トンネル、道路トンネル等の既設トンネルの覆工コン
クリート剥落に対する保護工法では、トンネル内の車両
通過の安全性を確保するため、保護部材等の設置は、建
築限界をはみ出すことが許されない。また、鉄道トンネ
ルでは、1日の作業時間が深夜の運行休止時間帯(2〜
3時間あるいは数時間)に限られ、更に給電ケーブルや
信号線等の障害物が多い等の制約条件がある。また、道
路トンネルでは、迂回路がない場合、交通規制しながら
工事する必要があり、迅速施工が重要な課題となる。
【0009】さらに、工事期間および対策工事の完成後
においてトンネル内を通行する列車等の風圧および振動
に対して、防護構造物が緩み等を生じないようにしなけ
ればならない。特にトンネル上部から防護構造物の部材
等落下があってはならない。
【0010】従って、このような条件下で従来技術を適
用しようとすると以下の課題がある。前記従来技術の
「当て板工法」および「鋼板接着工法」の場合は、剥
落部の覆工内面に鋼製当て板(帯鋼、型鋼)を張り付け
ロックボルトで覆工コンクリートにアンカーするため、
覆工コンクリートにロックボルト用の孔を穿孔する作業
が伴い迅速施工ができない。また、劣化した覆工コンク
リートでは、アンカー強度が確保できないため、健全な
コンクリート面まではつる必要があり、更に作業時間が
長くなってしまう。
【0011】この構造では、ロックボルトを使用してい
るため、ボルトの切断・アンカー抜けがあると、ボルト
が落下してトンネル内を通過中の列車、車両に損傷を与
えることも考えられる。
【0012】従来技術「セントル補強工」の場合は、
セントルと既設覆工の荷重伝達にくさびを用いているの
で、セントルは間隔をおいて配設されたくさびによる離
散点支持状態になる。従って、セントル部材に作用する
曲げ応力に抵抗し、圧縮力による座屈を防ぐため、トン
ネル覆工内面に、少なくとも厚さ100mm 以上の大型のH
型鋼からなるアーチセントル30を配置する必要があ
り、薄肉化に限界があった。建築限界に余裕がない場合
は、セントル部の覆工をはつって、トンネル内空間を確
保する必要があり、迅速施工が出来ないうえ、老朽化し
た既設覆工の剥落を促進する可能性がある。また、この
構造で用いられているくさびは、振動により緩んで脱落
する可能性があり、定期的な点検が欠かせない。
【0013】本発明は、上記の課題を解消し、既設トン
ネルの覆工内面からの内面側への張出しを少なくして、
建築限界を確保した防護構造物をアーチ支保とその間に
掛け渡す面部材および密着手段とから構成したもので、
迅速施工を可能としたトンネル覆工の剥落防護構造物を
提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る既設トンネ
ル覆工内面の防護構造物は、以下を要旨としたものであ
る。 (1)既設トンネル内面の軸方向に間隔をおいてアーチ
支保を複数本設置し、該アーチ支保間に面部材を配置し
既設トンネル内面を覆うようにした防護構造物におい
て、該アーチ支保は周方向に嵌合継手を備えた複数のア
ーチ構成部材に分割され、各アーチ構成部材の側面には
前記面部材を装着する溝又は段差が形成されており、ア
ーチ支保の下端は固定手段によって既設トンネルに固定
されており、前記アーチ支保間に掛け渡す面部材は、ア
ーチ構成部材の溝又は段差に装着可能な寸法の薄肉のパ
ネルを用い、少なくとも前記アーチ支保背面が密着手段
により周方向全面に渡って密着されていることを特徴と
するトンネル覆工の剥落防護構造物。
【0015】(2)側面に面部材装着用の溝を備えた複
数のアーチ構成部材からなるアーチ支保において、アー
チ構成部材の内面側の一部に面部材を溝内に挿入可能な
ように切り抜いた面部材挿入口を少なくとも1箇所設け
る。
【0016】(3)前記面部材は金属板材、枠付きのメ
ッシュ材、あるいは金属とコンクリートとの合成構造の
パネルを用い、覆工とほぼ同等の曲率に形成した幅広
材、または平板状の幅狭材を用いて覆工内面とほぼ同曲
率に配置する。
【0017】(4)前記面部材は、トンネル周方向縁端
部にテーパー加工を施し、そのくさび作用により、アー
構成部材の溝内に固定する。
【0018】(5)前記面部材は、トンネル周方向端部
を相互にピン等により枢着して接続し、面部材挿入口か
ら連続的に挿入可能とすることもできる。
【0019】(6)前記アーチ支保の密着手段は、アー
チ構成部材の背面に設けた柔軟製のある袋体を型枠とし
て使用し、袋体内にグラウト材を充填・固化する。
【0020】
【作用】第1発明によると、下端を固定したアーチ支保
背面を既設覆工に周方向全面に渡って密着させてアーチ
支保の変形を拘束することにより、作用する曲げモーメ
ントを低減させると共に座屈耐力を向上させているた
め、比較的曲げ剛性の低い薄肉部材でアーチ支保を構成
できる。また、アーチ支保間に掛け渡す面部材にも薄肉
部材を使用することにより、完成後の防護構造物の内面
を建築限界内に納めることができる。また、アーチ支保
は、複数のアーチ構成部材に分割され、嵌合継手によっ
て現場で容易に組み立てられる。アーチ構成部材断面の
側端(長手方向端部)は面部材を装着する溝または段差
が形成されており、該溝または段差は、施工時には面部
材をスライドさせるガイドとなり、完成時には面部材受
け部となるので面部材の設置、位置決めが容易に行え
る。
【0021】第2発明によると、側面に面部材装着用の
溝を備えたアーチ構成部材からなるアーチ支保におい
て、アーチ構成部材の内面側の一部に面部材を溝内に挿
入可能なように切り抜いた面部材挿入口を少なくとも1
箇所設けることにより、面部材を順次挿入し、スライド
させて設置作業が容易に行える。
【0022】第3発明によると、面部材は金属板材、枠
付きのメッシュ材、あるいは金属とコンクリートの合成
構造のパネルを用いることができ、それぞれのパネルの
特性により使い分けたり、混在して使用することができ
る。すなわち、トンネル覆工の剥落防止機能に加えて、
漏水の滴下を防止する必要があるときには板材を使用し
たり、既設覆工の目視検査が必要な箇所には枠付きのメ
ッシュ材を使用したり、覆工強度の増加を期待するとき
には合成構造のパネルを使用することができる。面部材
が幅広の場合には、事前に覆工とほぼ同等の曲率に面部
材を形成しておくことにより、能率よくアーチ支保に挿
入することができる。また、面部材を幅狭にして軽量化
して作業を容易にするとすることもできる。この場合は
平板を用い近似的に覆工内面とほぼ同曲率に配置する。
平板を用いると面部材の曲げ加工が不要で経済的であ
る。
【0023】第4発明によると、面部材のトンネル周方
向縁端部にテーパー加工を施しているため、溝付き断面
のアーチ支保に1リングの面部材を挿入した後、打撃を
加えたりジャッキ等の押出し手段により、面部材に周方
向の圧縮力を与えて面部材端部のテーパー部(傾斜面)
がくさび作用を生じて各面部材が固定される。なお、面
部材の端部テーパーは両方とも同方向にして略平行四辺
形としても、向きを変えて略台形としてもよい。なお、
最後に装着する面部材は、トンネル内面側の幅が狭い略
台形断面とし、隣り合う面部材とかみ合うように設置す
る。最後に面部材挿入用の切り込みは蓋をした方が望ま
しい。
【0024】第5発明によると、面部材はシャッター構
造と同じくトンネル周方向端部を相互にピン接合して連
続させた部材としているため、リール等に巻き取って保
管又は運搬が可能である。また、アーチ支保に装着する
際、挿入口から連続的に挿入を行うことができる。
【0025】第6発明によると、アーチ支保とトンネル
覆工の間に充填されるグラウト材は、柔軟性があり所定
範囲内で変形自在な袋体を型枠材として用いているた
め、アーチ支保と既設覆工を確実に密着させることがで
きる。また、施工時に、充填材注入用のシール材の必要
がなく、しかも漏れのトラブルを回避できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態と実施例
とを図を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る防護構造物を、既設覆工コンクリートの剥落を
防護するために、上部が円弧状(アーチ状)の既設鉄道
トンネル32の上部に設置した形態の全体構成を示す。
本発明の防護構造物Cは、上部が円弧状のトンネル覆工
内面形状とほぼ相似形に湾曲した円弧状のアーチ構成部
材1を嵌合継手31で直列に連結してなるアーチ支保A
が、トンネル軸方向に沿って、トンネル軸方向に直角な
垂直面に位置するように、複数本、所定の間隔を開けて
ほぼ平行に設置され、前記アーチ構成部材1の両側面
(トンネル軸方向の前面側および後面側)には、円弧状
のアーチ構成部材1に沿った円弧状の連続した溝15が
設けられ、トンネル軸方向に隣り合うアーチ構成部材1
の各溝15に渡って面部材2の端部が嵌合装着されて、
面部材2がアーチ構成部材1間に掛け渡されている。
【0027】この形態では、防護構造物Cを既設トンネ
ル32の上部アーチ部分33の内側面のみに設置し、既
設トンネル内コーナー部Bのコンクリート床面34およ
びトンネル側壁35に、下端部に取付け用座版36cを
有する脚部3および先端部に取り付け用フランジ36a
を備えた水平な横向きの支持梁支承用アーム36bを脚
部3の上部に一体に設けた鋼製逆L字型(状)の支承部
材36における前記取付け用座版36cおよび取り付け
用フランジ36aをアンカーボルト37により、それぞ
れコンクリート床面34およびトンネル側壁35に固定
し、このように固定された支承部材36がトンネル軸方
向に所定の間隔をおいて、左右対称に対向するように配
設され、かつ前記支持梁支承用アーム36bには、予め
縦板36dが配置されてその下部が固定されている。
【0028】トンネル左側および右側の各支持梁支承用
アーム36bに渡って、それぞれ溝型鋼あるいは矩形断
面部材等の支承上面4aを備えた支持梁4がトンネル軸
方向に延長するように載置され、前記縦板36dの透孔
に挿通されると共に支持梁4に設けた雌ねじ孔に螺合さ
れたボルト36eにより、支承部材36に支持梁4を固
定し、また前記各支持梁4には長手方向に所定の間隔を
おいて、トンネル内側に縦板24aおよび必要に応じ外
側にガイド付きバネ板4bが左右方向に間隔を置いて対
向するように配置されて、これらの下部が溶接により固
定され、かつトンネル両側の縦板24aが左右対向する
ように配置され、このように固定した支持梁4でアーチ
支保Aの下端部を支持すると共に、これに装着される面
部材2およびグラウト等を含めた防護構造物C全体を支
持して、トンネル側壁部の電力ケーブルや信号線5をか
わしている。
【0029】前記支持梁4での防護構造物Cの支持構造
は、前記各支持梁4に固定した縦板24aとガイド付き
バネ板との間に最下段のアーチ構成部材1の下端部を載
置して把持した状態で、前記縦板24aの透孔に挿通さ
れると共に各最下段のアーチ構成部材1に設けた雌ねじ
孔に螺合されたボルト4bによりアーチ支保Aの下端部
が固定されている。
【0030】支承部材36が建築限界内に収まらないと
きは、図2に示すように、支持梁支承用アームを備えた
ブラケット10をアンカーボルト37等により既設覆工
コンクリート壁6に固定し、アーチ支保A下端を支持梁
4およびブラケット10を介して既設覆工コンクリート
壁6に固定しても良い。
【0031】また、覆工コンクリート剥落に対する防護
は、上部アーチ部分のみに施せば十分であるが、側壁部
35の剥落も防護対象とする場合は、アーチ支保Aおよ
び面部材2の設置範囲を既設トンネル側壁下部まで延ば
せばよい。
【0032】アーチ支保Aは設トンネル覆工コンクリー
ト壁6との間に隙間を設けて設置され、後でこの隙間に
グラウト材7を充填してアーチ支保Aを周方向に一様に
アーチ状の既設トンネル壁面6aに密着させている。こ
のグラウト材7の充填によるアーチ支保背面の密着性確
保は、アーチ支保Aの変形を拘束し、アーチ支保Aの薄
肉化を図る上で重要である。グラウト材7の充填手段に
ついては、後で詳述する。
【0033】本発明のアーチ支保Aを構成するアーチ構
成部材1は、鋼、ダクタイル鋳鉄、ステンレス等の金属
製で、既設トンネル覆工内面とほぼ同曲率に湾曲させて
ある。そのトンネル周方向両端部には嵌合継手31を備
えており、差込接続によって接合できる。また、前記の
ようにアーチ構成部材1の側面には、面部材2を装着す
る溝15またはこれの変形形態として段差部16が設け
られている。
【0034】次にアーチ構成部材1の嵌合継手31につ
いて説明する。図3(a)〜(c)は嵌合継手の形態を
示したものである。図3(a)の場合は、差込継手であ
って、周方向に向かい合う各アーチ構成部材1の継手3
1の凸部11と凹部12を嵌合し、凸部11と凹部12
およびこれらの接合端面部分に塗付した接着剤等で接合
するものである。凸部11の突出長は、曲げモーメント
を伝達するのに十分な長さを確保することが肝要であ
る。
【0035】図3(b)の場合は、PC鋼線13を利用し
た接続方式であり、向かい合う継手31には、位置あわ
せのための凸部11と凹部12が形成されている。ま
た、アーチ構成部材1の断面の中央にはPC鋼線を挿通す
る貫通孔18が設けられている。向かい合う継手の凸部
11と凹部12を嵌合した後、貫通孔18にPC鋼線13
を挿通し、図示しないジャッキ等によりPC鋼線13に張
力を与えることにより、アーチ構成部材1に圧縮力が作
用し、部材相互が緊結される。なお、図示を省略する
が、PC鋼線13の両端部は、支持梁4または支持梁支持
用アーム36bに透孔を設けてこれに挿通した状態で、
センターホールジャッキ等により緊張した状態で、支持
梁4または支持梁支持用アーム36bの下面に定着金具
(図示を省略した)により定着される。
【0036】図3(c)の場合は、図3(a)の方式の
応用であり、アーチ構成部材1には、凸部11を形成
し、凸部11の突出長の2倍の長さの貫通孔14aをも
つ継手金物14の両側から各アーチ構成部材1の凸部1
1を差し込むと共に、接着剤等により固定して接合する
ものである。この方式では、加工の難しい凹部12を別
部材とすることにより、アーチ構成部材1および継手金
物14の製作を容易にし、製作精度を高めることができ
る。
【0037】図4(a)〜(d)はアーチ構成部材1の
断面の形態を示したものである。図4(a)の場合は、
断面ほぼ工の字状のアーチ構成部材1とすることによ
り、その両側面に面部材2を装着する溝15を形成した
ものである。図4(b)の場合は、アーチ構成部材1の
外側面に面部材2を装着する段差部16を形成したもの
である。図4(c)の場合は、図4(a)の応用例であ
り、アーチ構成部材1の中央部に空間26を形成し、中
空のアーチ構成部材1として、その軽量化を図ったもの
である。図4(d)の場合は、図4(c)の応用例であ
り、アーチ構成部材1の中央部の空間26にモルタル等
17を充填して高強度化を図ったものである。この形態
では、中央部にPC鋼線13を挿通する貫通孔18を設け
ている。
【0038】図5の場合は、請求項2の実施形態で、ア
ーチ構成部材1に設ける面部材挿入口9の作用を説明す
る図である。この形態では、側面に溝15を形成したア
ーチ構成部材1を使用している。挿入口9は、隣り合う
アーチ支保Aの相対する位置(同レベル位置)を溶断等
により切り抜いて形成されている。挿入口9の形成は、
アーチ支保Aの組立後、現場で形成しても良いが、アー
チ構成部材1の製作時に、予め切り抜いておいた方が精
度も良く、迅速に施工できる。切り抜く大きさは、幅狭
の面部材の場合は面部材2の幅より僅かに大きくする。
また、幅広の面部材の場合は、曲率を有しているので、
必ずしも面部材2の幅以上に渡って切り抜く必要はな
い。面部材2は、挿入口9からアーチ支保Aの溝部15
に順次挿入され、該溝部15をガイドとしてスライドさ
せて設置する。
【0039】図6〜図10は面部材2の形態を示したも
のである。図6の場合は、幅狭の板材20からなる面部
材2の形態である。面部材2のトンネル周方向端部19
には、トンネル軸方向に延長するようにテーパー加工を
施して、一端側が相互に接近するように傾斜し、他端側
が相互に離反するように傾斜する傾斜面19aが形成さ
れ、トンネル正面側の断面が台形断面となっている。
【0040】図7の場合は、幅広の面部材2で、枠22
付きのメッシュ材21を使用した形態である。メッシュ
材21としてはエキスパンドメタルあるいは薄鋼板を格
子状に組み立てたものを使用することができる。図示の
場合は、面部材2のトンネル周方向端部19にテーパー
加工を施して、ほぼ平行な傾斜面19aが形成され、ト
ンネル正面側の断面が略平行四辺形断面としている。
【0041】図8の場合は、幅狭の面部材2で、金属と
コンクリートとの合成構造のパネルの形態である。この
形態の合成構造パネルは、テーパー加工した枠22と、
トンネル内面側の薄肉鋼板等の金属板22aを型枠とし
てコンクリート23を打設し、一体化したものである。
図示の場合は、断面形状はトンネル周方向端部19に,
テーパー加工を施して、ほぼ平行な傾斜面19aが形成
されたほぼ平行四辺形断面である。
【0042】図9の場合は請求項5の実施形態であり、
面部材2のトンネル周方向端部にアーム24aを適宜の
間隔で設け、面部材2相互を、前記アーム24aの部分
で、相互にピン(横軸)24で枢着し接続した幅狭の面
部材2の例である。
【0043】図10の場合は、幅狭の面部材2で、例え
ば板厚0.8mm〜1.2mmの薄鋼板を折り曲げ加工
して、トンネル軸方向に延長するT字状のリブ25aを
複数(図示の場合は2つ)備えたデッキプレート25を
使用し、トンネル周方向端部19にはテーパー加工を施
し、平行な傾斜面19aを備えた枠22を使用した例で
ある。デッキプレート25を使用することにより、軽量
でかつ強度の高い面部材2が得られる。なお、図6から
図10に示す面部材2の構成要素(面部材2の巾と曲率
との組み合わせ、傾斜面19aの構成、メッシュ部材2
1、アーム24aと横軸24による枢着、デッキプレー
ト25、あるいは複合パネル化など)を適宜組み合わせ
て、他の形態の面部材2を構成するようにしてもよい。
【0044】図11(a)は、請求項4の実施形態で、
トンネル周方向端部19にテーパー加工を施した面部材
2(図6の場合)の固定方法を説明した図である。溝付
き断面のアーチ支保Aに、トンネル周方向に隣り合う断
面台形の面部材2が台形・逆台形と交互に配置され、面
部材2を1リング分挿入した後、周方向に打撃を加えた
り、図示しないジャッキ等の押し出し手段により、面部
材2に周方向の圧縮力を与えることで、面部材2端部の
テーパー部(傾斜面19a)がくさび作用を生じて、各
面部材2がアーチ支保Aのフランジ内面に固定される。
圧縮により面部材2が移動して生じた隙間は、例えば図
13に示すように、最下段の面部材2の下部に集中(集
積)させるようにして、グラウト可能な袋体8aを支持
梁4と最下段の面部材2の間に配置して、前記袋体8a
に注入口8bからモルタル等のグラウト材7を充填・固
化することにより、2点鎖線で示す状態にして最下段の
面部材2を支持する等の閉塞手段により閉塞し、緩まな
いようにする。閉塞手段は、前記のような取り外し可能
な手段とすれば、面部材2の交換等の必要が生じても容
易に面部材を撤去できる。
【0045】なお、前記袋体8aを設置する前において
最後に装着する面部材2aについては、例えば図11
(b)および(c)に示すように、既設トンネル覆工6
側が広いい略逆台形断面とし、上下に隣り合う面部材2
とかみ合うように設置する。挿入口9は、最後に蓋をし
た方が望ましい。
【0046】図12は、アーチ支保A背面のグラウト方
法を説明した図である。先に述べたように、グラウト材
7の充填によるアーチ支保A背面の既設トンネル壁面6
aに対する密着性確保は、完成後のアーチ構成部材1お
よびアーチ支保Aの変形を拘束し、アーチ構成部材1お
よびアーチ支保Aの薄肉化を図る上で重要である。
【0047】通常、グラウト材7の充填はシール材で仕
切りを設けて注入する方法で行われているが、シール材
のセットが困難で漏れが生じやすい。そこで、本発明に
おけるアーチ支保A背面のグラウト材7の充填には袋体
8を型枠として用い、施工の迅速化と確実性の確保を図
った。
【0048】袋体8は柔軟性があって、注入したグラウ
ト材7が内部に円滑に充填され、アーチ支保A背面の隙
間を埋めるものがよく、例えば合繊シート、テント生地
を縫製したもの、ゴム等の材質を使用できる。ゴム製の
袋体を使用する場合は、過剰な変形を拘束する外袋等と
組み合わせ、2重袋にした方がよい。図12(a)の場
合は、溝付き断面のアーチ構成部材1を使用し、アーチ
支保A背面の隙間を充填したときの一形態を示す断面図
である。図12(b)の場合は、アーチ構成部材1の外
側のトンネル軸方向の前面側および後面側に段差部(段
部)を備えた段差付き断面のアーチ構成部材1を使用し
た実施形態であり、アーチ支保A背面のグラウト材7の
充填により、面部材2をアーチ構成部材1に圧着するな
どの固定を同時に行う方法の一形態を示す断面図であ
る。
【0049】以上、本発明を、主として既設の鉄道トン
ネル覆工の剥落防止に適用した形態例を説明したが、道
路トンネル等においても同様に適用できる。道路トンネ
ルに適用する場合は、迂回路があればトンネル内の通行
を閉鎖して施工容易となるが、片側通行可として施工す
る場合は、施工用の仮設材や装置を工夫する必要があ
る。
【0050】本発明を実施する場合、図14に示すよう
に、面部材2の背面側のほぼ全面にも、前記と同様に広
幅の袋体8を配置して、これに発砲合成樹脂またはモル
タル等のグラウト材7を充填して、各面部材2の変形を
拘束するようにしてもよい。このようにすると、面部材
2の変形が拘束されて、その薄肉化をはかることができ
るばかりでなく、合成化して、剥落防護構造物Cの剛性
を高めることができる。
【0051】本発明の防護構造物を覆工強度の増加を目
的として使用する場合、第1の実施形態のように、アー
チ支保A背面のみの裏込めでもよいが、第2の実施形態
のように、面部材2の背面側のほぼ全面にも裏込めした
ほうが有利である。
【0052】本発明を実施する場合、アーチ構成部材1
のトンネル半径方向の厚さは、例えば50mm程度で10
0mm以下の寸法に設定され、また面部材6の厚さは、例
えば30mm程度に設定される。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、 アーチ支保と既設覆工とを周方向全面に渡って密着さ
せて変形を拘束するようにし、アーチ支保下端部は固定
手段で既設トンネルの覆工コンクリートに固定して支持
することにより、アーチ構成部材に曲げ応力が発生せ
ず、かつアーチ構成部材の座屈を防ぐことが出来るた
め、アーチ構成部材を薄肉にすることができるので、ト
ンネルの内空断面の減少を建築限界内に納めることがで
きる。
【0054】アーチ構成部材の連結手段、アーチ支保
と面部材の固定手段、アーチ支保と既設覆工の密着手段
のいずれにも容易に一体化できる継手や手段を用い、か
つ工事中や完成後に落下する可能性のあるボルトやくさ
び等の部材の使用を避けているため、安全性を確保で
き、しかも迅速施工ができる。
【0055】アーチ支保と既設覆工の密着手段とし
て、柔軟性があり所定範囲内で変形自在な袋体を型枠と
して用いているため、施工時に充填材注入用のシール材
の必要がなく、しかも漏れのトラブルを回避でき、迅速
施工ができる。また、アーチ支保と既設覆工を確実に密
着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって既設鉄道トンネルの上部に覆工
コンクリートの剥落を防護する防護構造物を設置した形
態の全体構成を示す斜視図である。
【図2】アーチ支保下端を支持するブラケットの例を示
す斜視図である。
【図3】アーチ構成部材における嵌合継手の種々の形態
を示す斜視図であり、(A)はアーチ構成部材の嵌合継
手として差込継手を使用した一形態を示す斜視図であ
り、(B)はアーチ構成部材の嵌合継手として、PC鋼
線による緊結式継手を使用した一形態を示す斜視図であ
り、(C)はアーチ構成部材の嵌合継手として継手金物
を使用した差込継手を使用した一形態を示す斜視図であ
る。
【図4】アーチ構成部材の種々の断面形態を示したもの
であり、(A)はアーチ構成部材の側面に面部材装着用
の溝部を形成した場合のアーチ構成部材の一形態を示す
断面図であり、(B)はアーチ構成部材の側面に溝部材
装着用の段差部を形成したアーチ構成部材の一形態を示
す断面図であり、(C)はアーチ構成部材の側面に面部
材装着用の溝部を形成し、さらに中空断面としたアーチ
構成部材の断面の一形態を示す断面図であり、(D)は
アーチ構成部材の側面に面部材装着用の溝部を形成し、
更に中空部にモルタルを充填するとともにPC鋼線挿通
用の貫通孔を形成したアーチ構成部材断面の一形態を示
す断面図である。
【図5】アーチ構成部材における面部材挿入口を利用し
て面部材をセットする工程を示す説明用斜視図である。
【図6】面部材の一形態を示す斜視図であり、幅狭の板
材を使用した面部材の一形態を示す斜視図である。
【図7】幅広の枠付きメッシュ材を使用した面部材の他
の形態を示す斜視図である。
【図8】枠付きの合成パネルを使用した面部材の他の形
態を示す斜視図である。
【図9】幅狭の板材を使用し、トンネル周方向にピン接
続した連続した面部材の一形態を示す斜視図である。
【図10】幅狭の枠付き板材としてデッキプレートを使
用した面部材の一形態を示す斜視図である。
【図11】端部テーパー付き面部材の固定方法の一形態
を示す断面図であり、(A)は端部テーパー付き面部材
の固定方法を示す説明断面図であり、(B)は挿入口付
近における端部テーパー付き面部材の固定方法を示す断
面図であり、面部材を挿入する直前および直後の状態を
示し、(C)は面部材挿入後に傾斜面によるくさび作用
により、アーチ構成用部材におけるフランジ内面に圧着
されている状態を示す断面図である。
【図12】アーチ支保背面の隙間を充填する手段の形態
を示す断面図であり、(A)は溝付き断面のアーチ支保
背面の隙間を充填する手段の一形態を示す断面図であ
り、(B)は段差部付き断面のアーチ支保背面の隙間を
充填すると同時に面部材を固定する手段の一形態を示す
断面図である。
【図13】面部材下端の隙間を充填する手段の一形態を
示すトンネル内空側から見た正面図である。
【図14】アーチ支保および面部材の背面を全面に渡っ
てグラウト材を充填する場合の一形態を示す斜視図であ
る。
【図15】従来のセントル補強工の実施形態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
A アーチ支保 B コナー部 C 防護構造物 1 アーチ構成部材 2 面部材 2a 面部材の最後の一枚 3 脚部 4 支持梁 24a 縦板 4b ガイド付きバネ板 5 電力ケーブルや信号線 6 既設トンネル覆工 6a アーチ状の既設トンネル壁面 7 グラウト材 8 袋体 8a 袋体 8b 注入口 9 挿入口 10 ブラケット 11 凸部 12 凹部 13 PC鋼線 14 継手金物 14a 貫通孔 15 面部材装着用溝部 16 面部材装着用段差部 17 モルタル等 18 PC鋼線挿通用貫通孔 19 周方向端部 19a 傾斜面 20 板材 21 メッシュ材 22 枠 22a 薄肉金属板 23 コンクリート 24 ピン(横軸) 25 デッキプレート 25a T字状のリブ 26 空間 30 セントル 31 嵌合継手 32 既設トンネル 33 上部アーチ部分 34 コンクリート床(面) 35 トンネル側壁 36 支承部材 36a 取付用フランジ 36b 支持梁支持用アーム 36c 取付用座版 37 アンカーボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿崎 稔 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 桐山 和晃 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 松岡 和巳 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 広沢 規行 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 今福 健一郎 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 鰰田 実 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 Fターム(参考) 2D055 BB02 KB03 LA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設トンネル内面の軸方向に間隔をおい
    てアーチ支保を複数本設置し、該アーチ支保間に面部材
    を配置して既設トンネル内面を覆うようにした防護構造
    物において、 該アーチ支保は、周方向の端部に嵌合継手を備えた複数
    の円弧状のアーチ構成部材を直列に嵌合されて構成さ
    れ、各アーチ構成部材の側面には前記面部材を装着する
    溝又は段差が形成されており、アーチ支保の下端部は固
    定手段によって既設トンネルに固定されており、 前記アーチ支保間に掛け渡す面部材は、アーチ構成部材
    の溝又は段差に装着可能な寸法の薄肉のパネルを用い、 少なくとも前記アーチ支保背面が密着手段を介してほぼ
    周方向全面に渡って既設トンネル壁面に密着されている
    ことを特徴とするトンネル覆工の剥落防護構造物。
  2. 【請求項2】 側面に面部材装着用の溝を備えた複数の
    アーチ構成部材からなるアーチ支保において、アーチ構
    成部材のトンネル内面側の一部に、面部材を前記溝内に
    挿入可能な面部材挿入口を少なくとも1箇所設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のトンネル覆工の剥落防護構
    造物。
  3. 【請求項3】 前記面部材は、金属板材,枠付きのメッ
    シュ材あるいは金属とコンクリートとの合成構造パネル
    等のパネルであり、かつ既設覆工内面とほぼ同等の曲率
    に形成した幅広材または平板状の幅狭材からなるパネル
    が覆工内面とほぼ同曲率に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載のトンネル覆工の剥落防護構造物。
  4. 【請求項4】 前記面部材は、そのトンネル周方向縁端
    部にテーパー加工が施されて傾斜面を備えており、トン
    ネル周方向に隣り合う面部材の傾斜面相互のくさび作用
    によりアーチ構成部材に圧着されてアーチ構成部材の溝
    内に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載のトンネル覆工の剥落防護構造
    物。
  5. 【請求項5】 トンネル周方向に隣り合う前記面部材相
    互は、トンネル周方向端部を相互にピン等により枢着接
    続され、面部材挿入口から連続的に挿入可能な構成とし
    たことを特徴とする請求項2記載のトンネル覆工の剥落
    防護構造物。
  6. 【請求項6】 前記アーチ支保の密着手段は、アーチ構
    成部材の背面に設けた柔軟製のある袋体を型枠として使
    用し、その袋体内にグラウト材を充填・固化されて構成
    されていることを特徴とする請求項1記載のトンネル覆
    工の剥落防護構造物。
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