JP2001227069A - 木造軸組みの接合金具 - Google Patents

木造軸組みの接合金具

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JP2001227069A
JP2001227069A JP2000041450A JP2000041450A JP2001227069A JP 2001227069 A JP2001227069 A JP 2001227069A JP 2000041450 A JP2000041450 A JP 2000041450A JP 2000041450 A JP2000041450 A JP 2000041450A JP 2001227069 A JP2001227069 A JP 2001227069A
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Fumio Taniai
文夫 谷合
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】下端部に貫通孔2を上方にナット15を螺着
するネジ溝3を有するボルト杆1と貫通孔2に挿通され
る基礎杆4と基礎杆4の左右両端より嵌着する樹脂製鞘
管5とからなり、柱7のホゾ8を横材9のホゾ穴に嵌合
する木造軸組みにおいて上記ボルト杆の貫通孔をホゾ穴
の下方に位置させ、該貫通孔には基礎杆を挿通し、樹脂
製鞘管を基礎杆の左右両端部に嵌着し、更にネジ溝の頭
部を上記柱に形成した窓に臨ませ、ナット締めするよう
にした木造軸組みの接合金具。 【効果】柱内に挿入されたボルト杆と横材内に挿入され
た基礎杆により木造軸組みの緊結を行うため、十分に耐
力のある緊結を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、柱と梁、土台等
の横材との木造軸組みにおける接合金具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来柱と梁、土台等の横材との木造軸組
みの緊結方法としては、羽子板ボルトにより木造軸組み
の外側面から緊結する方法が知られている。
【0003】また、木造軸組み内に200mm程度の長さの
引きボルトを通して外部よりナット締めする方法が知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このうち、羽子板ボル
トを用いる方法は、木造軸組みの外側面から緊結するた
め、木造軸組みの耐力の無い夏目部分に緊結力が加わ
り、したがって引張り力、せん断力に対して十分な耐力
が得られない等の欠点がある。
【0005】また、引きボルトを用いる方法は、木造軸
組みの外部よりナット締めするため、せん断破壊に対し
て十分な耐力が得られないという欠点がある。
【0006】そこで、この発明は、十分な耐力を有する
柱と梁、土台等の横材との木造軸組みの接合金具を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記実情に
鑑み、下端部に貫通孔を上方にナットを螺着するネジ溝
を有するボルト杆と上記貫通孔に挿通される基礎杆と該
基礎杆の左右両端部に嵌着する樹脂製鞘管とからなる木
造軸組みの接合金具を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】即ち、柱のホゾを横材のホゾ穴に
嵌合する木造軸組みにおいてネジ溝の頭部を柱の窓に臨
ませ、且つ貫通孔をホゾ穴の下方に位置させるようにし
てボルト杆を柱と横材内に挿入し、また横材内には貫通
孔を通過させるようにして基礎杆を挿入し、樹脂製鞘管
を基礎杆の両端部に嵌着し、更にナット締めして木造軸
組みの緊結を行うものである。
【0009】なお、この場合ホゾ穴下方の横材内に基台
を埋設し、基台内にボルト杆の貫通孔を配置させるよう
にしてもよい。
【0010】なお、ネジ溝の頭部にナットを係止させる
ための段部を形成しておけば、工具によるナット締め操
作を容易に行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例に基づいて詳
細に説明すると、1は下端部に貫通孔2を上方にナット
を螺着するネジ溝3を有するボルト杆、4は貫通孔2に
挿入される鉄製の基礎杆、5,5は基礎杆4の両端部よ
り挿入される樹脂製鞘管である。
【0012】なお、貫通孔2は鞘管5の外径と同径とす
ると共に、木造軸組みの欠損を少なくするために、その
径を出来るだけ小さくしてある。
【0013】また、ネジ溝3の頭部にはナットを安定し
て係止させるための段部6が形成されている。
【0014】一方、木造軸組みは柱7の下端部に形成し
たホゾ8を土台9に形成したホゾ穴10に嵌合して構成さ
れ、柱7の所定位置にはネジ溝3の頭部を臨ませる窓11
を形成し、 またホゾ穴10下面にその上面を当接させて
土台9内には基台12を埋設する。なお、窓11は柱7の何
れの面に形成してもよい。
【0015】木造軸組みをこの発明に係る接合工具で緊
結するに際しては、窓11から基台12に達する縦孔13を形
成し、ボルト杆1はネジ溝3の頭部を窓11に臨ませ、貫
通孔2を基台12内に位置させるようにして縦孔13内に挿
入する。
【0016】また、土台9の幅方向には貫通孔2を通過
する横孔14を形成し、基礎杆4は横孔14から貫通孔2内
に挿入し、また横孔14内に挿入された基礎杆4の両端部
には打ち込み工具Aにより樹脂製鞘管5を嵌着して横孔1
4と基礎杆4との間隙に樹脂製鞘管5を埋設するようにし
てある。
【0017】一方、ボルト杆1にはワッシャー15を挿入
し、ネジ溝3の頭部に形成した段部6にはナット16を係
止させ、次に締め付け工具Bでナット締めすることによ
り木造軸組みの緊結を行う。
【0018】したがって、この実施例によれば、柱7内
に挿入されたボルト杆1と土台9内に挿入され、ボルト
杆1の下端部に形成された孔2を貫通させた鉄製の基礎
杆4により木造軸組みの緊結が行われるため、十分な耐
力のある緊結を行うことができる。
【0019】即ち、この実施例では曲がりに強い鉄製の
基礎杆4が土台9の芯部を貫通することにより、耐力の
ある土台9の冬目部分に緊結力が掛かるので、十分に耐
力がある緊結を行うことができるのである。
【0020】更に、この実施例によれば基礎杆4の両端
部より樹脂製鞘管5を嵌着させるため、貫通孔2を基礎
杆4の中央に位置させることができ、したがってボルト
杆1を基礎杆4の中央に垂設させることができ、十分に耐
力がある緊結を行うことができる。
【0021】また、鉄製の基礎杆4を土台9内に貫通さ
せると、鉄製の基礎杆4が土台9の木目(冬目乃至夏
目)に直接接触し、したがって緊結時にせん断破壊を生
ずる可能性があるが、この実施例では横孔14と基礎杆4
の間隙に樹脂製鞘管5を埋設してあるため、鉄製の基礎
杆4に加えられる力が樹脂製鞘管5により干渉され、土
台9のせん断破壊を防ぐことができる。
【0022】更に、この実施例では鉄製の基礎杆4が樹
脂製鞘管5で保護されているため、基礎杆4の結露及び
発錆を防止することができる。
【0023】また、この実施例では貫通孔2は鞘管5の
外径と同径としてあるため、鞘管5内に挿通した基礎杆
4を簡単且つ確実に貫通孔2内に挿通させることができ
る。
【0024】また、この実施例ではホゾ穴10下面を土台
9内に埋設された基台12の上面に当接させてあるため、
木造軸組みの緊結力高めることができる。
【0025】更に、この実施例ではネジ溝3の頭部にナ
ット16を係止するための段部6を形成してあるため、締
め付け工具Bによるナット締め作業が容易に行うことが
できる。
【0026】
【発明の効果】以上要するに、この発明によれば柱内に
挿入されたボルト杆と横材内に挿入された基礎杆により
木造軸組みの緊結を行うため、十分に耐力のある緊結を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る接合工具により緊結した木造
軸組みの分解斜視図
【図2】 同上の木造軸組みの斜視図
【図3】 同上の木造軸組みの正面図(A)、側面図(B)、
底面図(C)
【図4】 同上の木造軸組みのC-C線を断面にした正面図
(A)、その側面図(B)、その平面図(C)
【図5】 木造軸組みの緊結においてナットをネジ溝の頭
部に係止させ、ネジ溝に螺着させる状態を示す要部縦断
面図
【図6】 木造軸組みの緊結において基礎杆の端部に樹脂
製筒を嵌着させる状態を示す分解斜視図
【符号の説明】
1はボルト杆 2は貫通孔 3はネジ溝 4は基礎杆 5は樹脂製鞘管 6は段部 7は柱 8はホゾ 9は土台 10はホゾ穴 11は窓 12は基台 13は縦孔 14は横孔 15はワッシャー 16はナット Aは打ち込み工具 Bは締め付け工具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部に貫通孔を上方にナットを螺着す
    るネジ溝を有するボルト杆と上記貫通孔に挿通される基
    礎杆と該基礎杆の左右両端部に嵌着する樹脂製鞘管とか
    らなり、柱のホゾを横材のホゾ穴に嵌合する木造軸組み
    において上記ボルト杆の貫通孔をホゾ穴の下方に位置さ
    せ、該貫通孔には基礎杆を挿通し、樹脂製鞘管を基礎杆
    の左右両端部に嵌着し、更にネジ溝の頭部を上記柱に形
    成した窓に臨ませ、ナット締めするようにしたことを特
    徴とする木造軸組みの接合金具。
  2. 【請求項2】 ネジ溝の頭部にナットを係止するための
    段部を形成した請求項1記載の接合金具。
JP2000041450A 2000-02-15 2000-02-15 木造軸組みの接合金具 Pending JP2001227069A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202346A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Porasu Kurashi Kagaku Kenkyusho:Kk 木質構造物における木材接合部の補強構造および補強方法
CN103233517A (zh) * 2013-04-23 2013-08-07 黄海清 一种组装房、棚的链接构件

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JP4546492B2 (ja) * 2007-02-21 2010-09-15 株式会社ポラス暮し科学研究所 木質構造物における木材接合部の補強構造
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