JP3241606B2 - 既存の木造建築物の補強構造及びそれに用いるアンカ - Google Patents

既存の木造建築物の補強構造及びそれに用いるアンカ

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JP3241606B2
JP3241606B2 JP25274596A JP25274596A JP3241606B2 JP 3241606 B2 JP3241606 B2 JP 3241606B2 JP 25274596 A JP25274596 A JP 25274596A JP 25274596 A JP25274596 A JP 25274596A JP 3241606 B2 JP3241606 B2 JP 3241606B2
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晋二 橋本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震や強風等など
により建築物に作用する外力に対し土台と柱、或いは柱
と横架材の構造的関係を補強するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】在来の木造建築物における土台と柱の組
み合わせ方としては、布基礎より上方へ案内させたアン
カボルトを介し布基礎上に土台を固定し、この土台に対
しほぞ穴を設けて柱を立設し、そしてかすがいその他を
用いて土台に対する柱の結合力を確保するようにしてい
るのが一般的である。しかし近年、こうした在来工法に
よる既存の建築物、特に古い耐震基準に基づく既存の木
造建築物に対する耐震性などがあらためて問われてい
る。
【0003】すなわち、建築物には、風、地震といった
種々の外力が作用するが、この中でも特に地震の場合、
柱には土台から柱を引き離そうとしたり或いは柱を浮か
せようとする大きな引抜き力が働くことになる。既存の
木造建築物では前記したようにかすがいその他によりこ
の引抜き力に抵抗するようにしているが、古い耐震基準
によるこれらの抵抗力は地震などによる大きな外力に対
し必ずしも十分でなく、この抵抗力をより一層確実なも
のにすることができるような技術が要望されている。
【0004】この点、現在の耐震基準に基づく建築物で
は、施工段階において布基礎に植え込まれたアンカボル
トを延ばしてさらに柱に固着させるようになっている。
このため、布基礎−土台−柱という結合により、前記し
た柱に作用する引抜き力に対する抵抗力を実現できてい
る。
【0005】しかしながら、この工法は、新築する建築
物に対して施されるものであり、内部に各種の内装材が
設けられている既存の木造建築物に対して適用すること
は、事実上不可能である。したがって、既存の木造建築
物に適用でき、しかも比較的簡易な工事により、布基礎
と土台に対する柱の効果的な補強、更には布基礎と梁桁
若しくは胴差などの横架材、土台と柱、又は柱と梁桁若
しくは胴差などの横架材などの部位に、いわば後付け
で、内装材を全く傷めることなく各種の補強を可能とす
る補強構造が要望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情を背景になされたものであり、既存の木造建築物に
対する耐震性などを向上するための技術の提供を目的と
しており、特に木造建築物として最も多い個人住宅に広
く適用できるよう比較的簡易な工事で効果的な補強を可
能とする技術の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による既存の木造
建築物の補強構造は、コンクリート布基礎上に土台を配
し柱を立設した既存の木造建築物の補強構造について、
アンカ部を有すると共にその一端側に締結部を有する第
1のアンカを、コンクリート布基礎、土台又は横架材の
何れかに、木造建築物の外部より挿入・固着させ、同様
の第2のアンカを、土台、柱又は横架材の何れかに、同
様にして挿入・固着させ、木造建築物の外部に露出させ
ている第1及び第2のアンカの締結部どうしを、連結体
を介して締結することを特徴としている。
【0008】この補強構造は、既存の木造建築物の外部
より後付けで第1のアンカをコンクリート布基礎、土
台、柱又は梁、桁若しくは胴差などの横架材の何れかに
挿入・固着し、また第2のアンカを土台、柱又は梁、桁
若しくは胴差などの横架材の何れかに同様にして挿入・
固着させ、そして両アンカの締結部どうしを連結体を介
して締結させるため、例えば基礎と柱、土台と柱、柱と
梁等の横架材、基礎と梁等の横架材或いは土台と梁等の
横架材との強固な一体化構造による強い結合力を得るこ
とができる。特に地震により柱に作用する引抜き力が集
中し易い土台との接合部や梁等の横架材に作用する引抜
き力が集中し易い柱との接合部について効果的な補強を
施すことができ、既存の木造建築物についてその耐震性
などを向上させることができる。
【0009】上記のような補強構造については、締結対
象要素の組合せに応じて種々のタイプが可能である。そ
の一つは、コンクリート布基礎又は土台に柱の延長上位
置で第1のアンカを挿入・固着させ、前記柱に第2のア
ンカを挿入・固着させ、連結体をほぼ直立として締結す
るタイプである。
【0010】この直立タイプの補強構造は、コンクリー
ト布基礎に第1のアンカを挿入・固着し、柱に第2のア
ンカを挿入・固着させ、且つ両アンカの締結部を連結体
を介して締結しているので、布基礎−土台−柱間におけ
る強固な一体化による強い結合力を得ることができる。
またこの補強構造は、第1のアンカを土台に挿入・固着
するようにしているので、土台−柱間における強固な一
体化による強い結合力を得ることができる。従って、土
台に配された柱に作用する引抜き力に対する抵抗力を効
果的に向上することができる。
【0011】他の一つのタイプは、コンクリート布基礎
に柱の延長上位置で第1のアンカを挿入・固着させ、前
記柱以外の柱と横架材との交差部位で第2のアンカを挿
入・固着させ、連結体を斜め状態として締結するタイプ
である。
【0012】この斜めタイプの補強構造は、コンクリー
ト布基礎に柱の延長上位置で第1のアンカを挿入・固着
させ、前記柱以外の柱と梁、桁又は胴差等の横架材との
交差部位で第2のアンカを挿入・固着させ、連結体を斜
め状態として締結するので、筋違いが壁面に対して発揮
する耐震性を効果的に補強することができる。
【0013】さらに他の一つのタイプは、柱に第1のア
ンカを挿入・固着させ、前記柱と交差する横架材に第2
のアンカ挿入・固着させ、連結体をほぼ水平として締結
するタイプである。
【0014】この水平タイプの補強構造は、柱に第1の
アンカを挿入・固着させ、前記柱と交差する梁、桁又は
胴差等の横架材に第2のアンカ挿入・固着させ、両アン
カの締結部を連結体をほぼ水平として締結するので、柱
と横架材との強固な一体化による強い結合力を得ること
で、地震その他により横架材に作用する引抜き力に対す
る抵抗力を効果的に向上することができる。
【0015】以上のような補強構造については、土台、
柱又は横架材から木造建築物の内部へ露出させない状態
でアンカを土台、柱又は横架材に固着させるようにする
のが好ましい。具体的には、外壁から土台、柱又は横架
材にわたる有底のアンカ孔を穿設し、このアンカ孔にア
ンカを挿入・固着させるのがより好ましい。
【0016】この補強構造によれば、補強工事が建築物
の外側からだけの殆ど外装材を傷めることのない簡易な
作業で済み、作業性に優れ工事の低コスト化を可能とす
る。また同時に、内装などを損傷させることなく行える
という大きな利点をもたらすものである。さらにこのこ
とは室内で生じやすい結露の問題を避けることにつなが
り、結露による木材の腐食を防止することができること
になり、しかも錆の進行などによる強度低下を避けるこ
とにつながる。つまり、優れた補強力を長期間安定的に
発揮させることができる。
【0017】また以上のような補強構造における連結体
は、第1のアンカの締結部と第2のアンカの締結部との
間隔よりも長くされ且つその一端で頭部が形成された締
結ボルトと、この締結ボルトに螺合するナットと、締結
ボルトに密着して断面係数補強に機能する外套部材とに
より構成するのが好ましい。
【0018】この補強構造は、外套部材により締結ボル
トを断面係数的に補強していることに特徴があり、これ
により寸法に制約のある締結ボルトのサイズを変更する
ことなくボルト強度を高めることができる。つまり、締
結ボルトのサイズを太くするとアンカについてもその締
結部のサイズを大きくする必要があるが、このようにす
ると作業性を低下させたり、またコストアップを招いた
りなどの問題を生じるが、外套部材による補強でボルト
部材のサイズを小さくすることにより、このような問題
を解決することができる。また、この外套部材の締結ボ
ルトへの装着としては、締結ボルトに雄ねじを形成し、
これに外套部材を螺合させるようにすれば、外套部材を
目的の位置、つまり締結ボルトで第1のアンカと第2の
アンカとを締結した状態でこれらのアンカに近接する位
置に確実に位置決めさせることができる。
【0019】さらに、以上のような補強構造に用いるア
ンカ、特に木質材用のアンカとして好ましい構造の一つ
は、アンカ本体とアンカピンとからなり、前記アンカ本
体はアンカ部と締結部とを有し、このアンカ部は、外周
面にネジが形成されており、且つ長手方向で貫通状態に
した貫通孔が形成されると共に先端部に拡開用の割り溝
が形成され、そしてアンカ部を木質材に螺合させた状態
でアンカピンを貫通孔に挿通することによりアンカ部の
先端部を木質材内で拡開可能とする構造である。
【0020】このアンカは、アンカ部外周面のネジが木
質材に食い込むことで、木質材に対する固着力を発揮す
る。そして、これにアンカ部の先端部が拡開することに
よる固着力が加わる。この結果、木質材に対しても強固
な固着を得ることができる。
【0021】このようなアンカには、割り溝を介して対
向するネジのうち、螺合回転方向手前側のネジにより形
成される割り溝がテーパー状となるように面取りを施し
て形成される逃げ面を、前記ネジに面取りを施して設け
るのがより好ましい。
【0022】このアンカは、割り溝を介して対向するネ
ジのうち、螺合回転方向手前側のネジに逃げ面を形成し
ているので、アンカを木質材に挿入する際、この逃げ面
が螺合回転方向から割り溝への木質材の進入を許容す
る。そしてこの進入してきた木質材は、割り溝を介して
対向するネジの端面により削り取られる。つまり、前記
逃げ面は割り溝への木質材の進入を案内するものであ
り、一方逃げ面が形成されていないネジ端面は、木質材
を削り取りつつアンカ部のねじ込みを容易にする鋸歯的
な機能を持つものである。したがって、アンカ部のねじ
込みに従い木質材内部に残る木屑は、割り溝や木質材内
部を高密度で充填するため、木質材に対するアンカ効果
をより高めることができる。
【0023】また、前記アンカについては、アンカ部の
貫通孔内に充填接着材容器を配し、アンカピンの挿通に
よりこの容器が圧潰し、これに伴い流出する充填接着材
によりアンカ部が木質材内に固着するようにする。
【0024】このアンカは、アンカ部の貫通孔内に充填
接着剤容器が配され且つアンカピンの挿通によりこの容
器を圧潰するようになっているので、先端部の拡開によ
る固着力に加え圧潰により流出した接着剤が木屑と共に
アンカ孔の空隙を充填することで強固な固着力をうるこ
とができる。しかも流出した接着剤が木屑と共にアンカ
孔の空隙を充填するので、結露による木材の腐食という
問題を回避することもできる。
【0025】次に、木質材用のアンカとして好ましい構
造の他の一つは、アンカ部の外周面にネジが形成される
と共に、長手方向ですり割溝が形成されてなる構造であ
る。
【0026】このアンカは、ネジによる固着と、アンカ
部のねじ込みによる木屑がすり割溝と木質材内部を高密
度で充填しアンカ孔を放射方向で押圧することによる固
着とにより、木質材に対するアンカ効果を発揮すること
ができる。このアンカ効果は、アンカ部のすり割溝に沿
って形成されたネジ端面が、アンカを木質材に挿入する
につれて木質材を削り取りつつアンカ部のねじ込みを容
易にするという鋸歯的な機能を持つことにより実現する
ことができる。つまり、ねじ込み抵抗を小さくして、し
かもネジによる固着力を高めることができるのに機能す
る。
【0027】
【発明の実施の形態】第1実施形態(図1〜図5) :この実施形態は、木造建
築物の土台に対する柱に補強を施す例である。具体的に
は図1及び図2で示すごとく、布基礎1に固着させる
「第1のアンカ」としての基礎用アンカ2と柱3に固着
させる「第2のアンカ」としての木質材用アンカ4とを
連結体5で締結することにより布基礎1と土台14との
接合及び土台14と柱3との接合に於ける結合力の強化
を図っている。
【0028】布基礎1には、その外側面に外装材として
の仕上げモルタル6が施されており、この布基礎1に対
して基礎用アンカ2を固着する。この基礎用アンカ2
は、本発明の補強構造において布基礎1における固着拠
点となる。
【0029】基礎用アンカ2は、布基礎1に穿設したア
ンカ孔8に圧入されるアンカ部9と、締結ボルト35を
挿通するボルト挿通孔10を備える締結部11と、を有
する。
【0030】アンカ部9は、ドリルなどの適宜手段によ
り布基礎1に穿設したアンカ孔8へ圧入させて固着す
る。このアンカ孔8には、アンカ部9の圧入により圧潰
する充填接着材容器(図示略)を予め備えておけばより
好ましい。つまりこの容器から流出した充填接着材12
は、アンカ孔8を充填するため、布基礎1に対するより
一層強固な基礎用アンカ2の固着を得ることができる。
【0031】また締結部11は、アンカ部9の一端部に
形成された雄ねじと螺合する雌ねじ13と、締結ボルト
35を挿通するためのボルト挿通孔10が形成されてい
る。
【0032】土台14には、その外側面にラス16が形
成されたラス板15にモルタル17を塗布した構造の外
壁18やその他サイジング等を用いた外壁が施されてい
る。
【0033】また、柱3の外側面にもラス16が形成さ
れたラス板15にモルタル17を塗布した構造の外壁1
8やその他サイジング等を用いた外壁が施されており、
この外壁18を貫通して柱3に「第2のアンカ」として
の木質材用アンカ4を挿入・固着させる。この木質材用
アンカ4は、アンカ本体20とアンカピン21とが一体
となって柱3に対して固着されるものである。
【0034】アンカ本体20の一部断面を含む側面図と
アンカピン21の外観図を図3に示す。アンカ本体20
は、締結ボルト35及びアンカピン21を挿入するため
の開口が形成された締結部23を有し、また貫通孔22
に雌ねじ26が形成されている中間部24と、外周面に
ねじ31が形成され且つ割り溝27が切設されている先
端部25とからなるアンカ部50により構成されてい
る。
【0035】締結部23には、アンカ本体20の長手方
向でアンカピン21を挿通するための開口としてピン挿
通孔28を貫通形成してある。そしてこのピン挿通孔2
8に交差するようにして、締結ボルト35を挿通するボ
ルト挿通孔29が形成してある。
【0036】アンカ部50の中間部24には、その貫通
孔22の側面に雌ねじ26を施してある。この雌ねじ2
6は、アンカピン21の雄ねじとの螺合によりねじ込み
をガイドすると共に比較的小さなねじ込み力でアンカピ
ン21を貫通孔22に挿通可能とするものであり。なお
この雌ねじ26は、比較的小さなピッチで形成すれば、
小さいねじ込み抵抗でアンカピン21を挿通することが
でき、よってアンカ部50の先端部25の拡開も容易に
行いことができる。
【0037】アンカ部50の先端部25には、拡開用の
割り溝27を切設してあり、この先端部25はアンカピ
ン21の挿通により放射方向でアンカ孔32の内壁面を
押圧しつつ拡開するようになっている。また、先端部2
5の貫通孔22にはアンカピン21の挿通を規制するス
トッパー30を設けている。このストッパー30は、ア
ンカピン21の挿通を停止させるという機能のみなら
ず、アンカピン21の外壁18側への露出を確保できる
ように設けられている。つまり、アンカピン21の挿通
はストッパー30により停止されるので、締結部23と
中間部24の境界面から締結部23側へ若干アンカピン
21が露出することになる。この結果、前記境界面近傍
で働く曲げ作用に対する抵抗力を向上させることがで
き、貫通孔22を通じてアンカ本体20とアンカピン2
1との強固な一体化を得ることができる。
【0038】また、アンカ部50の外周面には、アンカ
孔32で螺合するネジ31を設けてあり、柱3へのねじ
込みを容易にすることができると共にこのねじ込みによ
りネジ31がアンカ孔32の内壁面に食い込むことでア
ンカ孔32に対する強固な固着を確保することができ
る。
【0039】このネジ31には、図4に示すように割り
溝27を介して対向するネジ31・31′のうちアンカ
の右ネジ螺合方向側のネジ31′の端面に、このネジ3
1′から前記割り溝27にかけて切削して面取りした切
欠面53を有するとより好ましい。
【0040】アンカ部50の貫通孔22には、予め充填
接着材容器33を備えるようにするとより好ましい。つ
まりアンカピン21の挿通によりこの容器33が圧潰さ
れると、流出した充填接着材34が先ずアンカ孔32の
底部近傍の空隙を充填し、そしてアンカ部50の割り溝
27を伝いアンカ孔32内を充填するので、柱3に対す
る固着力をより一層強固なものとすることが可能であ
る。また、この充填接着材容器33を備えなくとも、施
工時に前記貫通孔22に樹脂製の接着剤をスポイトなど
を用いて流し込んでおくようにしてもよい。
【0041】アンカピン21は、端部にアンカ部50の
先端部25の拡開を緩衝するテーパー部を有し、アンカ
部50の貫通孔22から放射方向で押圧拡開可能となっ
ている。アンカピン21には、図2に示すような前記貫
通孔24に施された雌ねじ26と螺合する雄ねじ43が
設けてある。なお、アンカピン21を前記貫通孔24に
ねじ込む際には、六角レンチなどを用いるようにすれば
よい。なおこの雄ねじ43を設けない場合には、アンカ
ピン21を貫通孔22へ打ち込んで挿通すればよい。
【0042】連結体5は、木質材用アンカ4と基礎用ア
ンカ2の締結部どうしを繋ぎ且つその一端で頭部が形成
された締結ボルト35と、この締結ボルト35に螺合す
るナットナット36を含んで構成される。この締結ボル
ト35は、アンカ部50を柱3へねじ込むためにも用い
るようにしてもよい。
【0043】次に、前記した基礎用アンカ2、木質材用
アンカ4及び連結体5による補強構造の施工法について
図1及び図2を参照しつつ説明する。
【0044】先ず、建築物の外部から外壁18を貫通さ
せ柱3にわたりアンカ部50を挿し込むためのアンカ孔
32を穿設する。このアンカ孔32は、柱3を貫通しな
いような有底として穿設する。次いでアンカ孔32にア
ンカ部50をねじ込んでいくと、アンカ部50のネジ3
1が該アンカ孔32の内壁面と螺合して、アンカ部50
がアンカ孔32に固着される。なお、アンカ部50のね
じ込みにあたっては、該アンカ孔32の開口にプレート
37をあてがい、このプレート37′の4角を外壁18
から柱3にわたってコーチボルト(図示略)により固着
させるようにするとより好ましい。またプレート37′
他、該アンカ孔32の開口にパッキンを設けるようにす
れば、アンカ本体20の基端部23がパッキン37を弾
性変形させた状態で該開口を閉塞し外壁18からアンカ
孔32への雨水の侵入を防止できるので好ましい。
【0045】次に、アンカピン21をアンカ本体20の
締結部23のピン挿通孔28からねじ込みつつ挿し込ん
でいく。すると割り溝27を有する先端部25がアンカ
ピン21の押圧により放射方向で拡開し、アンカ部50
のネジ31がアンカ孔32の内壁に食い込むようにして
アンカ部50を柱3に固着するようになる。またこのと
き貫通孔22に充填接着材容器33を予め備えておけ
ば、アンカピン21の侵入によって圧潰した容器から充
填接着材34が流出して、該アンカ孔32の空隙を充填
すると共にこの充填接着材34がアンカ本体20に施さ
れた割り溝27を伝ってアンカ孔32とアンカ部50及
びアンカ部50とアンカピン21とを接着することにな
る。よってアンカ部50とアンカピン21とを一体化し
てアンカ孔32で強固に固着することができる。なお、
充填接着材容器33を備えていなくても、スポイトその
他の手段を用いてアンカ本体20の中空部22に樹脂製
の充填接着剤を施しておくようにしてもよい。
【0046】一方、布基礎1には、アンカ孔8を穿設
し、次いでこのアンカ孔8にアンカ部9を圧入しつつ挿
し込んで固着する。この固着力を強化するには、充填接
着剤12を用いるようにすればよい。即ち、アンカ部9
の圧入によって圧潰する充填接着材容器(図示略)を予
めアンカ孔8に挿入しておけば、圧潰した該容器から流
出した充填接着剤12が該アンカ孔8とアンカ部9との
空隙を充填し且つ接着するため、より一層強固に基礎用
アンカ2を固着させることが可能である。そしてアンカ
部9を固着させた後、締結部12に設けられた雌ねじ1
3を外壁18から建築物の外部に露出したアンカ部9の
雄ねじと螺合させて固定する。なお、予めアンカ部9と
締結部12とを螺合により一体化させた後に、該アンカ
部9をアンカ孔8に挿入・固着するようにしてもよい。
また、基礎用アンカ4のアンカ孔8への挿入に先立ち、
布基礎1に対して固着手段(図示略)によりプレート3
7を予め固着させておくと好ましい。
【0047】上記のように固着された木質材用アンカ4
のボルト挿通孔29から締結ボルト35を挿通し、次い
で基礎用アンカ2の締結部12に形成されたボルト挿通
孔29にも挿通する。そしてこの締結ボルト35をナッ
ト36を用いて基礎用アンカ2側で締結させる。以上の
ような補強構造による補強後の状態は図5に示すような
外観を呈することになる。
【0048】以上の第1実施形態による直立タイプの補
強構造では、図1及び図6に示すような多段型の補強構
造としてもよい。つまり、図1及び図6は、「第2のア
ンカ」としての木質材用アンカ4と木質材用アンカ4′
とを上下2段として柱3に挿入・固着させる一方、「第
1のアンカ」としての基礎用アンカ2を布基礎1に挿入
・固着させ、これら各アンカの締結部どうしを連結体
5′により締結させた例を示している。この場合は特
に、柱の木材が杉などの比較的弱い木材である場合に効
果的である。なお、木質材用アンカ4を柱3に固定する
際には、締結ボルト35に設けられたネジに対してナッ
ト40,41により上下から木質材用アンカ4を締め付
けるようにして螺合させて締結ボルト35に固定する。
【0049】この他直立タイプの補強構造の他の一つの
適用例としては、横架材である梁55に配した管柱3′
に木質材用アンカ4′′を挿入・固着させ、また前記梁
55に木質材用アンカ4′′を挿入・固着させて、各ア
ンカの締結部どうしを連結体5′′により締結させる補
強構造としてもよい。この補強構造は、特に1階と2階
との結合部の補強を施すために有用である。この意味で
は、例えば柱3′と梁55と管柱3′′のそれぞれに木
質材用アンカを挿入・固着させて連結体を介して締結す
るような補強構造とすることも勿論可能である。
【0050】また、図示は省略するが基礎用アンカ2を
布基礎1に、また木質材用アンカ4を土台14に、更に
木質材用アンカ4′を柱3にそれぞれ挿入・固着させ、
連結体5を介して締結するようにしてもよい。
【0051】第2実施形態(図7):この実施形態は、
図7に示すように、「第1のアンカ」としての基礎用ア
ンカ202を布基礎201に柱251の延長上位置で挿
入・固着させ、この柱251とは別の柱251′が横架
材としての梁255と交差する部位で「第2のアンカ」
としての木質材用アンカ204を挿入・固着させ、連結
体205を筋違いにほぼ沿わせるように斜め状態に配し
て締結した斜めタイプの補強構造である。このような補
強を施すことにより、筋違い254による壁面252に
対する耐震性をより一層向上させることができる。
【0052】筋違い254・254′の補強をさらに高
めるためには、この補強構造に加え、図示するように、
基礎用アンカ202′を布基礎201に柱251′の延
長上位置で挿入・固着させ、この柱251′とは別の柱
251が梁255と交差する部位で木質材用アンカ20
4′を挿入・固着させ、連結体205′が前記連結体2
05と交差するようにして両アンカ202′・204′
を締結し補強を施すようにするのがより好ましい。
【0053】なお本実施形態において、「交差部位」と
は、図7中二点鎖線で示した近傍をいい、筋違い254
・254′による壁面252に対する耐震性などを補強
することができる限り、梁255又は柱251・25
1′の何れに対しても木質材用アンカ204・204′
を固着させてよい。また、基礎用アンカ205・20
5′に変えて木質材用アンカを土台14に柱251・2
51′の延長上位置で挿入・固着させるようにしてもよ
い。なお、基礎用アンカ202及び木質材用アンカ20
4・204′並びに連結体205の構造及びその施工方
法は、第1実施形態と同じなので説明を省略する。
【0054】第3実施形態(図8):この実施形態は、
「第1のアンカ」としての木質材用アンカ304を土台
314に柱303の延長上位置で挿入・固着させ、「第
2のアンカ」としての木質材用アンカ304を前記柱3
03にそれぞれ挿入・固着させ、連結体305をほぼ直
立として締結した直立タイプの補強構造である。これに
より土台314と柱303との強固な一体化構造を得る
ことができる。なお、木質材用アンカ304・304及
び連結体305の構造並びにその施工方法は、前記第1
実施形態と同一なので説明を省略する。
【0055】第4実施形態(図8及び図9):この実施
形態では、「第1のアンカ」としての木質材用アンカ4
04を柱451に、「第2のアンカ」としての木質材用
アンカ404をこの柱451と交差する横架材としての
梁455にそれぞれ挿入・固着させ、連結体405をほ
ぼ水平として締結した水平タイプの補強構造である。こ
れにより柱451と梁455の交差部位に対し梁455
を柱451から引き抜く引抜き力に対する抵抗力を向上
させることができる。
【0056】また、図8及び図9に示すように、木質材
用アンカ404を柱451に、「第2のアンカ」として
の木質材用アンカ404をこの柱451と交差する梁4
55と梁456にそれぞれ挿入・固着させ且つこれらを
連結体405により連結して補強を施すようにしてもよ
い。なお、木質材用アンカ404及び連結体405の構
造及び施工法は、前記第1実施形態と同一なので説明を
省略する。
【0057】第5実施形態(図10及び図11):図1
0に第1のアンカと第2のアンカ及びこれを締結する連
結体の変形例による補強構造を示す。この実施形態によ
る「第1のアンカ」としての基礎用アンカ502は、締
結部511の形状がボルト挿通孔510からアンカ部5
09にかけてテーパー状とされ、布基礎1に施された仕
上げモルタル506に対する接触面積が大きくとれるよ
うにしている。これにより、締結ボルト505を介して
締結部511に働く曲げ作用に対する強度を向上するこ
とができる。なお、この基礎用アンカ502の挿入・固
着方法については、前記第1実施形態と同一なので省略
する。
【0058】「第2のアンカ」としての木質材用アンカ
504は、図11に示すように締結部523と、アンカ
部524とを有している。
【0059】締結部523には、連結体505を挿通す
るボルト挿通孔529が形成してある。また、アンカ部
524には、アンカ孔532との螺合用のネジ531と
長手方向のすり割溝527とが設けられている。この木
質材用アンカ504の挿入方法については、外壁518
から柱503にわたって穿設したアンカ孔532に対し
て木質材用アンカ504をねじ込むことで柱503に対
し挿入・固着させる。
【0060】またこの実施形態による連結体505は、
木質材用アンカ504と基礎用アンカ502の締結部ど
うしを繋ぐ締結ボルト535と、この締結ボルトに螺合
するナット536と、締結ボルト535に密着して断面
係数補強に機能する外套部材538・538′・540
を有している。なお、この外套部材538・538′・
540の個数は問わないが、木質材用アンカ504側と
基礎用アンカ502側の双方に設けるのが好ましい。
【0061】この補強構造の施工にあたっては、木質材
用アンカ504を柱503に挿入・固着した後、この木
質材用アンカ504のボルト挿通孔529に締結ボルト
535を挿通し、次いでこの締結ボルト535に予め外
套部材538・538′を挿入しておく。そして基礎用
アンカ502を布基礎501に挿入・固着すると共にこ
の基礎用アンカ502のボルト挿通孔510に締結ボル
ト535を挿通する。この状態で締結ボルト535の端
部をナット536により締め付ける。次いで木質材用ア
ンカ504の締結部523を締め付けるように外套部材
538・538′を順次を締結ボルト535と螺合によ
り装着する。一方、外套部材537についても同様に基
礎用アンカ502の締結部511を締め付けるようにし
て締結ボルト535と螺合により装着させる。これによ
り得られた既存の木造建築物に対する補強構造は、図1
0に示すような状態となる。なお、この実施形態で示す
木質材用アンカ504と基礎用アンカ502と連結体5
05は、他の実施形態による補強構造におけるアンカに
適用することも勿論可能である。
【0062】以上の各実施形態を複数組み合わせた補強
構造を既存の木造建築物に適用することも勿論可能であ
る。また、以上の各実施形態においては、横架材として
梁55・255・455を一例として挙げたが、その他
の横架材として桁や胴差などの軸組構造材に対して木質
材用アンカを挿入・固着させる補強構造とすることも勿
論可能である。さらに、以上の各実施形態では連結体と
して締結ボルト35などを用いているが、その他に鎖な
どを「連結体」として用いることができる。
【0063】本発明による補強構造は、在来の日本の木
造建築様式による建築物のみならず、ツーバイフォー構
法等の木造枠組壁構法による建築物の枠組構造材に適用
してもよい。また、前記本発明による補強構造は、既存
の木造建築物を増改築するような場合に実施することも
できる。つまり、既存の木造建築物と増改築される構造
物との間で本発明による補強構造を適用するれば、増改
築した構造物の既存の建築物に対する接合をより強固に
施すことが可能となる。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきた如く、本発明による
と、後付けで外部より第1及び第2アンカを挿入・固着
し、第1及び第2アンカを連結体で締結させた構造体に
より、基礎と柱、土台と柱、柱と梁及び基礎と梁の接合
部での強固な一体化構造を効率的に実現することがで
き、既存の木造建築物に対する耐震性などを向上させる
ことができる。特に木造建築物として最も多い個人住宅
に広く適用できるよう建築物の外装材を損傷することな
く、比較的簡易な工事で効果的な補強を施すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による補強構造を示す説
明図。
【図2】本発明の第1実施形態による補強構造を示す一
部断面を含む説明図。
【図3】本発明によるボルト状のアンカ本体とアンカピ
ンをを示す一部断面図を含む側面図。
【図4】本発明によるアンカ本体の外ネジに設けられた
切欠部を示す平面図。
【図5】本発明の第1実施形態による補強構造を施した
状態を示す外観斜視図。
【図6】本発明の第1実施形態による補強構造を示す説
明図。
【図7】本発明の第2実施形態による補強構造を示す説
明図。
【図8】本発明の第3及び第4実施形態による補強構造
を示す説明図。
【図9】本発明の第4実施形態による補強構造を示す説
明図。
【図10】本発明の第5実施形態による補強構造の一部
断面図を含む説明図。
【図11】図10に示す木質材用アンカの外観斜視図。
【符号の説明】
1,201,301,501 コンクリート布基礎 2,202,202′,502 アンカ(基礎用アン
カ) 3,3′,3′′,251,251′,451,503
柱 4,4′,4′′,204,204′,304,40
4,504 アンカ(木質材用アンカ) 5,5′,5′′,205,205′,305,40
5,505 連結体 14,214,314,514 土台 54,254,254′,354 筋違い 55,255,455 梁

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート布基礎上に土台を配し柱を
    立設した既存の木造建築物の補強構造において、 アンカ部を有すると共にその一端側に締結部を有する第
    1のアンカを、コンクリート布基礎、土台、柱、又は横
    架材の何れかに設けた有底のアンカ孔へ木造建築物の外
    部より挿入・固着させ、また、アンカ部を有すると共に
    その一端側に締結部を有する第2のアンカを、前記第1
    のアンカを挿入・固着させたコンクリート布基礎、土
    台、柱、又は横架材以外の土台、柱又は横架材の何れか
    設けた有底のアンカ孔へ木造建築物の外部より挿入・
    固着させ、そして、木造建築物の外部に露出させている
    前記両アンカの締結部どうしを、連結体を介して締結す
    ることを特徴とする既存の木造建築物の補強構造。
  2. 【請求項2】 コンクリート布基礎又は土台における
    の延長上位置第1のアンカを挿入・固着させるととも
    、前記柱に第2のアンカを挿入・固着させ、これらを
    締結した連結体がほぼ直立するようにしてある請求項1
    に記載の補強構造。
  3. 【請求項3】 コンクリート布基礎における柱の延長上
    位置第1のアンカを挿入・固着させるとともに、前記
    柱以外の柱と横架材との交差部位第2のアンカを挿入
    ・固着させ、これらを締結した連結体が斜め状態となる
    ようにしてある請求項1に記載の補強構造。
  4. 【請求項4】 柱に第1のアンカを挿入・固着させると
    ともに、前記柱と交差する横架材に第2のアンカを挿入
    ・固着させ、これらを締結した連結体がほぼ水平となる
    ようにしてある請求項1に記載の補強構造。
  5. 【請求項5】 連結体は、第1のアンカの締結部と第2
    のアンカの締結部との間隔よりも長くされ且つその一端
    頭部が形成された締結ボルトと、この締結ボルトに螺
    合するナットと、前記締結ボルトに密着して外径を太く
    する外套部材とからなる請求項1〜4の何れか1項に記
    載の補強構造。
  6. 【請求項6】 第1、第2のアンカのうちの木質材へ挿
    入・固着させるアンカは、アンカ本体とアンカピンとか
    らなり、前記アンカ本体アンカ部と締結部とを有し、
    そのアンカ部外周面にネジが形成され且つ内部を長手
    方向へ貫通す 貫通孔が形成されると共に先端部に拡開
    用の割り溝が形成され、当該アンカ部を木質材にねじ込
    んだ状態で前記アンカピンを前記貫通孔に挿通すること
    により前記アンカ部の先端部を木質材内で拡開させるよ
    うにしてある請求項1〜5の何れか1項に記載の補強構
    造。
  7. 【請求項7】 アンカ本体の貫通孔内に充填接着材容器
    が配され、アンカピンの挿通によりこの容器を圧潰すこ
    とで充填接着材を流出させてアンカ部を木質材内へ固着
    させるようになっている請求項6に記載の補強構造。
  8. 【請求項8】 第1、第2のアンカのうちの木質材へ挿
    入・固着させるアンカは、アンカ部の外周面にネジが
    形成されると共に長手方向へすり割溝が形成されている
    請求項1〜5の何れか1項に記載の補強構造
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