JP2001226213A - 選択的抗菌組成物 - Google Patents
選択的抗菌組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、健康な肌に存在する表皮ブドウ球
菌と皮膚疾患を有する皮膚に存在する有害な黄色ブドウ
球菌を区別し、無害の表皮ブドウ球菌の生育には影響を
与えず、有害な黄色ブドウ球菌のみに抗菌効果を有する
ことによりアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の治療およ
び予防に十分な効果を発揮する選択的抗菌組成物を提供
することを目的とする。 【解決手段】 ボタンピ、カンゾウ、ウーロン茶、ロー
ズマリー、クララ、オオレン、オオバク、タイム、アロ
エ、ナンキンハゼ、マングーシ、冬虫夏草、センソウ、
ミツガシワ、リョウブ、エンレイソウ、トウガラシから
選ばれる植物抽出エキスの1種又は2種以上を配合する
ことを特徴とする選択的抗菌組成物を提供する。
菌と皮膚疾患を有する皮膚に存在する有害な黄色ブドウ
球菌を区別し、無害の表皮ブドウ球菌の生育には影響を
与えず、有害な黄色ブドウ球菌のみに抗菌効果を有する
ことによりアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の治療およ
び予防に十分な効果を発揮する選択的抗菌組成物を提供
することを目的とする。 【解決手段】 ボタンピ、カンゾウ、ウーロン茶、ロー
ズマリー、クララ、オオレン、オオバク、タイム、アロ
エ、ナンキンハゼ、マングーシ、冬虫夏草、センソウ、
ミツガシワ、リョウブ、エンレイソウ、トウガラシから
選ばれる植物抽出エキスの1種又は2種以上を配合する
ことを特徴とする選択的抗菌組成物を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌組成物、とくに
皮膚外用剤に配合される抗菌剤の改良に関する。
皮膚外用剤に配合される抗菌剤の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にアトピー性皮膚炎等の皮膚疾患
をもつ患者の皮膚には健康人の皮膚上に多く存在する表
皮ブドウ球菌スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ゛ィス(Staphylococcus
epidermidis)に加えて有害な黄色ブドウ球菌スタフィロコッカス
・オーレウス(Staphylococcus aureus)が多数存在している
ことがあり、症状を悪化させていることが知られてい
る。このため従来、皮膚外用剤には有害である黄色ブド
ウ球菌を除去するため抗菌剤を配合することが一般的で
あった。
をもつ患者の皮膚には健康人の皮膚上に多く存在する表
皮ブドウ球菌スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ゛ィス(Staphylococcus
epidermidis)に加えて有害な黄色ブドウ球菌スタフィロコッカス
・オーレウス(Staphylococcus aureus)が多数存在している
ことがあり、症状を悪化させていることが知られてい
る。このため従来、皮膚外用剤には有害である黄色ブド
ウ球菌を除去するため抗菌剤を配合することが一般的で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常健康人
の皮膚上には無害な表皮ブドウ球菌スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ
゛ィス(Staphylococcus epidermidis)が常在しており、
病原性微生物の皮膚への侵入を防止するという有益な役
目を持っている。そして抗菌剤を塗布するとこの有益な
表皮ブドウ球菌も殺菌してしまうことになり、皮膚上の
細菌分布が不健全な状態になる。このように肌の有益な
常在菌のバランスがくずれることにより皮膚に悪影響を
与え治療に十分な効果を得ることができないことがあっ
た。また、通常の殺菌を繰り返すことによって、この有
益な表皮ブドウ球菌が減少し、次第にその他の有害な菌
が皮膚に定着侵入しやすくなるという傾向があった。
の皮膚上には無害な表皮ブドウ球菌スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ
゛ィス(Staphylococcus epidermidis)が常在しており、
病原性微生物の皮膚への侵入を防止するという有益な役
目を持っている。そして抗菌剤を塗布するとこの有益な
表皮ブドウ球菌も殺菌してしまうことになり、皮膚上の
細菌分布が不健全な状態になる。このように肌の有益な
常在菌のバランスがくずれることにより皮膚に悪影響を
与え治療に十分な効果を得ることができないことがあっ
た。また、通常の殺菌を繰り返すことによって、この有
益な表皮ブドウ球菌が減少し、次第にその他の有害な菌
が皮膚に定着侵入しやすくなるという傾向があった。
【0004】本発明は上記課題に鑑み成されたものであ
り、その目的は、健康な肌に常在する表皮ブドウ球菌と
皮膚疾患をもつ皮膚上に存在する有害な黄色ブドウ球菌
を区別し、常在する有益な表皮ブドウ球菌の生育には影
響を与えず、有害な黄色ブドウ球菌のみに抗菌作用を有
することによってアトピーなどの皮膚疾患の治療および
予防に十分な効果を発揮する選択的抗菌組成物を提供す
ることにある。
り、その目的は、健康な肌に常在する表皮ブドウ球菌と
皮膚疾患をもつ皮膚上に存在する有害な黄色ブドウ球菌
を区別し、常在する有益な表皮ブドウ球菌の生育には影
響を与えず、有害な黄色ブドウ球菌のみに抗菌作用を有
することによってアトピーなどの皮膚疾患の治療および
予防に十分な効果を発揮する選択的抗菌組成物を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明で挙げられる有害
菌の黄色ブドウ球菌スタフィロコッカス・オーレウス(Staphylococcus
aureus)と有益菌の表皮ブドウ球菌スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ
゛ィス (Staphylococcusepidermidis)は、分類学上かな
り類似した菌であり、一般的にこの両者を区別して殺菌
または発育抑制することは極めて難しい。しかしなが
ら、本発明者は、鋭意検討の結果、200種以上の植物
抽出エキスからボタンピ、カンゾウ、ウーロン茶、ロー
ズマリー、クララ、オオレン、オオバク、タイム、アロ
エ、ナンキンハゼ、マングーシ(Mungsi)、冬虫
夏草、センソウ、ミツガシワ、リョウブ、エンレイソ
ウ、トウガラシなどの植物抽出エキスに、有害菌の黄色
ブドウ球菌の生育だけを抑制して、有益な表皮ブドウ球
菌の生育には影響を与えないことを見出し、本発明を完
成させるに至った。
菌の黄色ブドウ球菌スタフィロコッカス・オーレウス(Staphylococcus
aureus)と有益菌の表皮ブドウ球菌スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ
゛ィス (Staphylococcusepidermidis)は、分類学上かな
り類似した菌であり、一般的にこの両者を区別して殺菌
または発育抑制することは極めて難しい。しかしなが
ら、本発明者は、鋭意検討の結果、200種以上の植物
抽出エキスからボタンピ、カンゾウ、ウーロン茶、ロー
ズマリー、クララ、オオレン、オオバク、タイム、アロ
エ、ナンキンハゼ、マングーシ(Mungsi)、冬虫
夏草、センソウ、ミツガシワ、リョウブ、エンレイソ
ウ、トウガラシなどの植物抽出エキスに、有害菌の黄色
ブドウ球菌の生育だけを抑制して、有益な表皮ブドウ球
菌の生育には影響を与えないことを見出し、本発明を完
成させるに至った。
【0006】すなわち、本発明にかかる選択的抗菌性皮
膚外用剤は、ボタンピ、カンゾウ、ウーロン茶、ローズ
マリー、クララ、オオレン、オオバク、タイム、アロ
エ、ナンキンハゼ、マングーシ、冬虫夏草、センソウ、
ミツガシワ、リョウブ、エンレイソウ、トウガラシから
選ばれる植物抽出エキスを1種又は2種以上を配合する
ことを特徴とする。また、本発明の選択的抗菌性皮膚外
用剤においては、前記植物抽出エキスから選ばれる1種
又は2種以上を0.001〜10重量%配合することが
好適である。また、本発明の選択的抗菌組成物は、皮膚
外用剤であることを特徴とする。また、本発明の選択的
抗菌組成物は、アトピー性皮膚炎用皮膚外用剤であるこ
とを特徴とする。
膚外用剤は、ボタンピ、カンゾウ、ウーロン茶、ローズ
マリー、クララ、オオレン、オオバク、タイム、アロ
エ、ナンキンハゼ、マングーシ、冬虫夏草、センソウ、
ミツガシワ、リョウブ、エンレイソウ、トウガラシから
選ばれる植物抽出エキスを1種又は2種以上を配合する
ことを特徴とする。また、本発明の選択的抗菌性皮膚外
用剤においては、前記植物抽出エキスから選ばれる1種
又は2種以上を0.001〜10重量%配合することが
好適である。また、本発明の選択的抗菌組成物は、皮膚
外用剤であることを特徴とする。また、本発明の選択的
抗菌組成物は、アトピー性皮膚炎用皮膚外用剤であるこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて詳述する。本発明に用いられるボタンピ、カンゾ
ウ、ウーロン茶、ローズマリー、クララ、オオレン、オ
オバク、タイム、アロエ、ナンキンハゼ、マングーシ、
冬虫夏草、センソウ、ミツガシワ、リョウブ、エンレイ
ソウ、トウガラシから選ばれる植物抽出エキスは、一般
的には他の植物抽出エキスと同様に各種細菌類の増殖抑
制剤として知られていて、ニキビ対応製品や消臭対応製
品に応用されているが、本発明で用いるような有害菌の
黄色ブドウ球菌の生育だけを抑制して、有益な表皮ブド
ウ球菌の生育には影響を与えないという、選択的な抗菌
性物質としての配合は今までに皆無である。本発明は過
去に例の無い選択的な抗菌成分に関するものである。
いて詳述する。本発明に用いられるボタンピ、カンゾ
ウ、ウーロン茶、ローズマリー、クララ、オオレン、オ
オバク、タイム、アロエ、ナンキンハゼ、マングーシ、
冬虫夏草、センソウ、ミツガシワ、リョウブ、エンレイ
ソウ、トウガラシから選ばれる植物抽出エキスは、一般
的には他の植物抽出エキスと同様に各種細菌類の増殖抑
制剤として知られていて、ニキビ対応製品や消臭対応製
品に応用されているが、本発明で用いるような有害菌の
黄色ブドウ球菌の生育だけを抑制して、有益な表皮ブド
ウ球菌の生育には影響を与えないという、選択的な抗菌
性物質としての配合は今までに皆無である。本発明は過
去に例の無い選択的な抗菌成分に関するものである。
【0008】本発明は、上記植物抽出エキスを1種又は
2種以上を組み合わせることにより有益な表皮ブドウ球
菌の生育には比較的影響を与えず、有害な黄色ブドウ球
菌のみに強い抗菌効果を発揮することを見出し為された
ものである。以後、この特定有害細菌に対して選択的に
発揮する抗菌効果を「選択的抗菌効果」と記載する。本
発明の選択的抗菌組成物における植物抽出エキスの配合
量は、組成物全体量の0.001〜10重量%が好まし
く、0.01〜5重量%が更に好ましい。この配合量が
0.001重量%未満では抗菌または治療の目的を十分
に発揮できず、また、10重量%を越えると、抗菌効果
に選択性がなくなるので好ましくない。
2種以上を組み合わせることにより有益な表皮ブドウ球
菌の生育には比較的影響を与えず、有害な黄色ブドウ球
菌のみに強い抗菌効果を発揮することを見出し為された
ものである。以後、この特定有害細菌に対して選択的に
発揮する抗菌効果を「選択的抗菌効果」と記載する。本
発明の選択的抗菌組成物における植物抽出エキスの配合
量は、組成物全体量の0.001〜10重量%が好まし
く、0.01〜5重量%が更に好ましい。この配合量が
0.001重量%未満では抗菌または治療の目的を十分
に発揮できず、また、10重量%を越えると、抗菌効果
に選択性がなくなるので好ましくない。
【0009】本発明の選択的抗菌組成物は、軟膏剤、ク
リーム、乳液、化粧水、ジェル、ボディオイル、ファン
デーション、スプレーなどの剤型に調製することがで
き、乳化組成物にする場合O/W型、W/O型共に可能
である。また、これらの剤型に調製する際に使用するこ
とができる構成成分の種類やその配合量は、慣用手段に
従って、当業者が適宜定めうる範囲で調整することがで
きる。なお、これらの種類や配合量は以下に示す実施例
に限定されるものではなく、目的の剤型を調節しうるこ
とが知られている任意の成分およびその任意の配合割合
を用いることができる。また、これらの組成物の調製に
当たっては、公知の抗炎症剤、ビタミンA、ビタミンB
6、ビタミンD、パントテン酸、ビオチンなどのビタミ
ン類、副腎皮質ホルモンなどのホルモン類、抗ヒスタミ
ン剤などを併せて配合してもよい。
リーム、乳液、化粧水、ジェル、ボディオイル、ファン
デーション、スプレーなどの剤型に調製することがで
き、乳化組成物にする場合O/W型、W/O型共に可能
である。また、これらの剤型に調製する際に使用するこ
とができる構成成分の種類やその配合量は、慣用手段に
従って、当業者が適宜定めうる範囲で調整することがで
きる。なお、これらの種類や配合量は以下に示す実施例
に限定されるものではなく、目的の剤型を調節しうるこ
とが知られている任意の成分およびその任意の配合割合
を用いることができる。また、これらの組成物の調製に
当たっては、公知の抗炎症剤、ビタミンA、ビタミンB
6、ビタミンD、パントテン酸、ビオチンなどのビタミ
ン類、副腎皮質ホルモンなどのホルモン類、抗ヒスタミ
ン剤などを併せて配合してもよい。
【0010】また、上記本発明の選択的抗菌組成物は、
皮膚外用剤として好適に用いられ、本発明品は皮膚の状
態を自然な状態に保つことができるので皮膚が敏感な状
態にあるアトピー性皮膚炎の治療及び予防にとくに有効
である。その他の使用方法として、拭き取り式の濡れナ
プキンや点鼻剤や点耳剤にも利用が可能である。
皮膚外用剤として好適に用いられ、本発明品は皮膚の状
態を自然な状態に保つことができるので皮膚が敏感な状
態にあるアトピー性皮膚炎の治療及び予防にとくに有効
である。その他の使用方法として、拭き取り式の濡れナ
プキンや点鼻剤や点耳剤にも利用が可能である。
【0011】
【実施例】以下に本発明をさらに具体的にするため実施
例を示す。なお、本発明はこれら実施例によって限定さ
れるものではない。まず、実施例に先だって各種植物抽
出エキスの選択的抗菌効果についての試験を示す。
例を示す。なお、本発明はこれら実施例によって限定さ
れるものではない。まず、実施例に先だって各種植物抽
出エキスの選択的抗菌効果についての試験を示す。
【0012】<方法>供試菌を予め滅菌生理食塩液に約
10万cfu/mlになるように分散させた溶液を調製
し、この液をSCD(ソイビーン・カゼイン・ダイジェ
スト)寒天平板の表面に0.05mlを一様に接種し自
然乾燥させる。滅菌した直径8mmの円形ろ紙に植物抽
出エキスの適宜希釈した溶液を0.1ml含浸させて、
菌を接種したSCD寒天平板の上に置いて、常法通り培
養する。培養後円形ろ紙の周囲に発生した、菌未生育帯
(発育抑制帯、透明ゾーン)の大きさを測定することで
菌に対する増殖抑制効果を評価した。
10万cfu/mlになるように分散させた溶液を調製
し、この液をSCD(ソイビーン・カゼイン・ダイジェ
スト)寒天平板の表面に0.05mlを一様に接種し自
然乾燥させる。滅菌した直径8mmの円形ろ紙に植物抽
出エキスの適宜希釈した溶液を0.1ml含浸させて、
菌を接種したSCD寒天平板の上に置いて、常法通り培
養する。培養後円形ろ紙の周囲に発生した、菌未生育帯
(発育抑制帯、透明ゾーン)の大きさを測定することで
菌に対する増殖抑制効果を評価した。
【0013】<供試菌>黄色ブドウ球菌(有害菌) スタフィロコッカス・オーレウス FDA209P(Staphylococcus aureus FDA
209P:標準株)スタフィロコッカス・オーレウス 分離株(Staphylococcus aureus 分離
株:アトピー性皮膚炎患者から分離した菌)2株(AD
1株,AD2株)表皮ブドウ球菌(有益菌) スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ゛ィス IF03762(Staphylococcus epid
ermidis IF03762:標準株) 植物抽出エキスの選択的抑制効果の結果を下記表1に示
す。
209P:標準株)スタフィロコッカス・オーレウス 分離株(Staphylococcus aureus 分離
株:アトピー性皮膚炎患者から分離した菌)2株(AD
1株,AD2株)表皮ブドウ球菌(有益菌) スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ゛ィス IF03762(Staphylococcus epid
ermidis IF03762:標準株) 植物抽出エキスの選択的抑制効果の結果を下記表1に示
す。
【0014】
【表1】 植物抽出エキス名 生育抑制ゾ−ン(mm) S.epi S.aureus209P S.aureusAD1 AD2 ボタンピ <8 12 11 10.5 カンゾウ <8 12 13 12 ウーロン茶 <8 18 16 17 ローズマリー <8 13 11 13 クララ <8 17 16 16 オオレン <8 12 12 12 オオバク <8 13 12 13 タイム <8 12 11 11 アロエ <8 24 19 20 ナンキンハゼ <8 15 15 14 マングーシ <8 16 14 14 冬虫夏草 <8 11 11 9.5 センソウ <8 10 10 10 ミツガシワ <8 16 14 13 リョウブ <8 13 11 13 エンレイソウ <8 11 10 11 トウガラシ <8 12 11 11
【0015】表1に示されるように各種植物抽出エキス
のブドウ球菌発育抑制効果を菌株間での発育阻止ゾーン
の差でみたところ、有益菌スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ゛ィス IF03
762に対しては全く阻止作用が認められないが有害菌スタフ
ィロコッカス・オーレウス FDA209P並びに患者由来のスタフィロコッカス分離
株に対して強い抑制効果を示したエキスが確認された。
この様に近縁種のスタフィロコッカス属の菌でありながら、有害
菌のスタフィロコッカス・オーレウスに特異的に強く生育抑制作用が生
じていることは、今までに全く報告の無い知見であり興
味深い事実である。更に、この傾向は標準株のみならず
アトピー性皮膚炎患者から分離した菌株においても同様
の傾向があることは、実用面でもその抑制効果が期待出
来ることを、示唆しているといえる。
のブドウ球菌発育抑制効果を菌株間での発育阻止ゾーン
の差でみたところ、有益菌スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ゛ィス IF03
762に対しては全く阻止作用が認められないが有害菌スタフ
ィロコッカス・オーレウス FDA209P並びに患者由来のスタフィロコッカス分離
株に対して強い抑制効果を示したエキスが確認された。
この様に近縁種のスタフィロコッカス属の菌でありながら、有害
菌のスタフィロコッカス・オーレウスに特異的に強く生育抑制作用が生
じていることは、今までに全く報告の無い知見であり興
味深い事実である。更に、この傾向は標準株のみならず
アトピー性皮膚炎患者から分離した菌株においても同様
の傾向があることは、実用面でもその抑制効果が期待出
来ることを、示唆しているといえる。
【0016】次に、ヒトの皮脂に似せた下記表2の模擬
皮脂クリーム処方を用い、皮膚上での選択的抗菌作用を
チャレンジテスト法(菌接種法)により評価した。接種
菌は同一患者から分離した、有益菌スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ
゛ィス 分離株および有害菌スタフィロコッカス・オーレウス 分離株を用い
て行った。
皮脂クリーム処方を用い、皮膚上での選択的抗菌作用を
チャレンジテスト法(菌接種法)により評価した。接種
菌は同一患者から分離した、有益菌スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ
゛ィス 分離株および有害菌スタフィロコッカス・オーレウス 分離株を用い
て行った。
【0017】
【表2】 模擬皮脂クリーム(*) 比較例1 試験例1 A.水相 イオン交換水 62.4 61.4 防腐助剤 エタノール 1.3 1.3 保湿剤 グリセリン 3.0 3.0 薬剤 キシリトール 4.0 4.0 オオバクエキス − 0.3 クララエキス − 0.5 ボタンピエキス − 0.2 B.油相 皮脂 トリステアリン酸ク゛リセリル 10.7 10.7 ステアリン酸 5.3 5.3 スクワレン 3.2 3.2 ステアリン酸ステアリル 6.7 6.7 コレステロール 0.8 0.8 界面活性剤 エマレックスGWIS(*1) 1.3 1.3 サンソフト8004(*2) 1.3 1.3 *:模擬皮脂クリームはPBS(−)[Ca2+、Mg2+を含まないリン酸緩衝液 ]でpH5.7に調整されている(以下の模擬皮脂クリームも同じ)。 *1:商品名エマレックスGWIS(イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル ;日本エマルジョン社製、以下同じ) *2:商品名サンソフト8004(親油型モノステアリン酸グリセリン;太陽化学工業 社製、以下同じ)
【0018】<製法>水相部Aと油相部Bに薬剤を加え
たものをそれぞれ70℃に加熱し完全溶解する。A相を
B相に加えて、乳化機で乳化する。乳化物を熱交換機を
用いて冷却してクリームを得た。比較例1の模擬皮脂ク
リームでの接種菌の経時変化を表3に示す。
たものをそれぞれ70℃に加熱し完全溶解する。A相を
B相に加えて、乳化機で乳化する。乳化物を熱交換機を
用いて冷却してクリームを得た。比較例1の模擬皮脂ク
リームでの接種菌の経時変化を表3に示す。
【0019】
【表3】 表皮ブドウ球菌(有益菌) 黄色ブドウ球菌(有害菌) 初発接種菌数 130000cfu/g 120000cfu/g 2日後の生存数 110000 100000 4日後の生存数 76000 71000 7日後の生存数 49000 39000
【0020】表3の結果より、本発明の抗菌成分である
植物抽出エキスを添加していない比較例1の模擬皮脂ク
リームでは、選択的抗菌効果はまったく認められない。
次に試験例1の模擬皮脂クリームでの接種菌の経時変化
を表4に示す。
植物抽出エキスを添加していない比較例1の模擬皮脂ク
リームでは、選択的抗菌効果はまったく認められない。
次に試験例1の模擬皮脂クリームでの接種菌の経時変化
を表4に示す。
【0021】
【表4】 表皮ブドウ球菌(有益菌) 黄色ブドウ球菌(有害菌) 初発接種菌数 130000cfu/g 120000cfu/g 2日後の生存数 110000 3400 4日後の生存数 77000 820 7日後の生存数 51000 <10
【0022】表4の結果より、試験例1の模擬皮脂クリ
ームにおいては、アトピー性皮膚炎患者から分離した常
在の有益菌 スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ゛ィス 分離株および有害
菌スタフィロコッカス・オーレウス 分離株において、オオバクエキス、
クララエキス、ボタンピエキスを添加することにより、
選択的に有害菌スタフィロコッカス・オーレウス 分離株のみに抗菌作用
を及ぼしていることがわかる。以上の結果をまとめる
と、本発明に用いられるボタンピ、カンゾウ、ウーロン
茶、ローズマリー、クララ、オオレン、オオバク、タイ
ム、アロエ、ナンキンハゼ、マングーシ、冬虫夏草、セ
ンソウ、ミツガシワ、リョウブ、エンレイソウ、トウガ
ラシから選ばれる植物抽出エキスを1種又は2種以上を
組み合わせて配合した皮膚外用剤を使用することによ
り、皮膚上で有益な表皮ブドウ球菌の生育には比較的影
響を与えず、有害な黄色ブドウ球菌のみに強い抗菌効果
を発揮することが期待出来る選択的抗菌性を有する皮膚
外用剤を提供できることを導き出したといえる。
ームにおいては、アトピー性皮膚炎患者から分離した常
在の有益菌 スタフィロコッカス・エヒ゜テ゛ルミテ゛ィス 分離株および有害
菌スタフィロコッカス・オーレウス 分離株において、オオバクエキス、
クララエキス、ボタンピエキスを添加することにより、
選択的に有害菌スタフィロコッカス・オーレウス 分離株のみに抗菌作用
を及ぼしていることがわかる。以上の結果をまとめる
と、本発明に用いられるボタンピ、カンゾウ、ウーロン
茶、ローズマリー、クララ、オオレン、オオバク、タイ
ム、アロエ、ナンキンハゼ、マングーシ、冬虫夏草、セ
ンソウ、ミツガシワ、リョウブ、エンレイソウ、トウガ
ラシから選ばれる植物抽出エキスを1種又は2種以上を
組み合わせて配合した皮膚外用剤を使用することによ
り、皮膚上で有益な表皮ブドウ球菌の生育には比較的影
響を与えず、有害な黄色ブドウ球菌のみに強い抗菌効果
を発揮することが期待出来る選択的抗菌性を有する皮膚
外用剤を提供できることを導き出したといえる。
【0023】したがって、本発明に用いられるボタン
ピ、カンゾウ、ウーロン茶、ローズマリー、クララ、オ
オレン、オオバク、タイム、アロエ、ナンキンハゼ、マ
ングーシ、冬虫夏草、センソウ、ミツガシワ、リョウ
ブ、エンレイソウ、トウガラシなどを配合することによ
って、皮膚上で優れた選択的抗菌効果をもたらすことが
期待できる。
ピ、カンゾウ、ウーロン茶、ローズマリー、クララ、オ
オレン、オオバク、タイム、アロエ、ナンキンハゼ、マ
ングーシ、冬虫夏草、センソウ、ミツガシワ、リョウ
ブ、エンレイソウ、トウガラシなどを配合することによ
って、皮膚上で優れた選択的抗菌効果をもたらすことが
期待できる。
【0024】同様の評価法で、他の植物抽出エキスの配
合、組み合わせでも同様の効果が確認出来たので結果を
表5及び表6に示す。 <判定基準> ◎ … 比較例2と比較して顕著に選択的抗菌効果が確
認できた。 ○ … 比較例2と比較して選択的抗菌効果が確認され
た。 △ … 比較例2と比較して選択的抗菌効果がわずかに
確認された。 × … 比較例2と比較して選択的抗菌効果が確認でき
なかった。
合、組み合わせでも同様の効果が確認出来たので結果を
表5及び表6に示す。 <判定基準> ◎ … 比較例2と比較して顕著に選択的抗菌効果が確
認できた。 ○ … 比較例2と比較して選択的抗菌効果が確認され
た。 △ … 比較例2と比較して選択的抗菌効果がわずかに
確認された。 × … 比較例2と比較して選択的抗菌効果が確認でき
なかった。
【0025】
【表5】 模擬皮脂 比較 試験 試験 試験 試験 試験 試験 クリーム 例2 例2 例3 例4 例5 例6 例7 A.水相 イオン交換水 残量 残量 残量 残量 残量 残量 残量 エタノール 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 キシリトール 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 オオハ゛クエキス − 0.8 0.3 − 0.1 − 0.3 ホ゛タンヒ゜エキス − 0.1 − 5.0 − − 0.03 クララエキス − − 1.5 − 2.0 0.2 − ロース゛マリーエキス − 0.01 − − 0.7 − 0.2 アロエエキス − − 0.05 0.5 − − 0.1 タイムエキス − − − − − 1.6 0.01 B.油相 トリステアリン酸ク゛リセリル 10.7 10.7 10.7 10.7 10.7 10.7 10.7 ステアリン酸 5.3 5.3 5.3 5.3 5.3 5.3 5.3 スクワレン 3.2 3.2 3.2 3.2 3.2 3.2 3.2 ステアリン酸ステアリル 6.7 6.7 6.7 6.7 6.7 6.7 6.7 コレステロール 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 エマレックスGWIS 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 サンソフト8004 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 植物抽出エキス配合量 0 0.91 1.85 5.5 2.8 1.8 0.64 評価 − ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○
【0026】
【表6】 模擬皮脂 比較 試験 試験 試験 試験 クリーム 例2 例8 例9 例10 例11 A.水相 イオン交換水 残量 残量 残量 残量 残量 エタノール 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 キシリトール 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 オオハ゛クエキス − 0.008 − 0.001 0.003 ホ゛タンヒ゜エキス − 0.001 0.05 − 0.0003 クララエキス − − − 0.02 − ロース゛マリーエキス − 0.0001 − 0.007 0.002 アロエエキス − − 0.005 − 0.001 タイムエキス − − − − 0.0001 B.油相 トリステアリン酸ク゛リセリル 10.7 10.7 10.7 10.7 10.7 ステアリン酸 5.3 5.3 5.3 5.3 5.3 スクワレン 3.2 3.2 3.2 3.2 3.2 ステアリン酸ステアリル 6.7 6.7 6.7 6.7 6.7 コレステロール 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 エマレックスGWIS 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 サンソフト8004 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 植物抽出エキス配合量 0 0.0091 0.055 0.028 0.0064 評価 − △ ○ ○ △
【0027】上記表5及び表6の結果より、本発明の選
択的抗菌組成物における植物抽出エキス類の配合量は約
0.01〜5重量%がとくに好適であることがわかる。
なお、0.001重量%より少ないと十分な抗菌効果が
得られないことがあるので好ましくなく、10重量%を
越えた配合は抗菌効果に選択性がなくなるので好ましく
ない。
択的抗菌組成物における植物抽出エキス類の配合量は約
0.01〜5重量%がとくに好適であることがわかる。
なお、0.001重量%より少ないと十分な抗菌効果が
得られないことがあるので好ましくなく、10重量%を
越えた配合は抗菌効果に選択性がなくなるので好ましく
ない。
【0028】つぎに、本発明の選択的抗菌組成物の実施
例を挙げる。なお、本発明はこれら実施例によって何等
制限を受けるものではない。実施例1 クリーム 成 分 配合量(重量%) A.セタノール 0.5 ワセリン 2.0 スクワラン 7.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 2.5 POE(20)ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.5 パントテニルエチルエーテル 0.5 ホホバ油 5.0 B.プロピレングリコール 5.0 グリセリン 5.0 ビーガム(モンモリロナイト) 5.0 キシリトール 5.0 クララエキス 0.2 オオバクエキス 1.0 タイムエキス 0.5 精製水 残余を加えて100とする −製法− A(油相)とB(水相)をそれぞれ70℃に加熱し、完
全溶解する。AをBに加えて、乳化機で乳化する。乳化
物を熱交換機を用いて冷却してクリームを得た。
例を挙げる。なお、本発明はこれら実施例によって何等
制限を受けるものではない。実施例1 クリーム 成 分 配合量(重量%) A.セタノール 0.5 ワセリン 2.0 スクワラン 7.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 2.5 POE(20)ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.5 パントテニルエチルエーテル 0.5 ホホバ油 5.0 B.プロピレングリコール 5.0 グリセリン 5.0 ビーガム(モンモリロナイト) 5.0 キシリトール 5.0 クララエキス 0.2 オオバクエキス 1.0 タイムエキス 0.5 精製水 残余を加えて100とする −製法− A(油相)とB(水相)をそれぞれ70℃に加熱し、完
全溶解する。AをBに加えて、乳化機で乳化する。乳化
物を熱交換機を用いて冷却してクリームを得た。
【0029】実施例2 クリーム 成 分 配合量(重量%) A.ステアリン酸 10.0 ステアリルアルコール 4.0 ステアリン酸ブチル 8.0 ステアリン酸モノグリセリンエステル 2.0 ビタミンEアセテート 0.5 ビタミンAパルミテート 0.1 マカデミアナッツ油 1.0 香料 0.4 防腐剤 適 量 B.グリセリン 4.0 1,2ペンタンジオール 3.0 水酸化カリウム 0.4 アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.1 キシリトール 1.0 ボタンピエキス 1.5 アロエエキス 0.3 冬虫夏草エキス 0.1 エデト酸三ナトリウム 0.05 精製水 残余を加えて100とする −製法− A(油相)とB(水相)をそれぞれ70℃に加熱し完全
溶解する。AをBに加えて、乳化機で乳化する。乳化物
を熱交換機を用いて冷却してクリームを得た。
溶解する。AをBに加えて、乳化機で乳化する。乳化物
を熱交換機を用いて冷却してクリームを得た。
【0030】実施例3 クリーム 成 分 配合量(重量%) A.セタノール 4.0 ワセリン 7.0 イソプロピルミリステート 8.0 スクワラン 15.0 ステアリン酸モノグリセリンエステル 2.2 POE(20)ソルビタンモノステアレート 2.8 ビタミンEニコチネート 2.0 香料 0.15 酸化防止剤 適 量 防腐剤 適 量 B.グリセリン 10.0 ジプロピレングリコール 4.0 ピロリドンカルボン酸ナトリウム 1.0 エンレイソウエキス 0.03 カンゾウエキス 0.47 オオレンエキス 1.0 エデト酸二ナトリウム 0.02 精製水 残余を加えて100とする 実施例1に準じてクリームを得た。
【0031】実施例4 乳液 成 分 配合量(重量%) A.スクワラン 5.0 オレイルオレート 3.0 ワセリン 2.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.8 POE(20)オレイルエーテル 1.2 月見草油 0.5 香料 0.1 防腐剤 適 量 B.1,3 ブチレングリコール 4.5 キシリトール 1.5 エタノール 3.0 カルボキシビニルポルリマー 0.2 水酸化カリウム 0.1 グリセリン 1.0 カンゾウエキス 0.1 アロエエキス 0.3 冬虫夏草エキス 0.2 オオレンエキス 0.1 ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05 精製水 残余を加えて100とする 実施例1に準じて乳液を得た。
【0032】実施例5 ファンデーション 成 分 配合量(重量%) A.セタノール 3.5 脱臭ラノリン 4.0 ホホバ油 5.0 ワセリン 2.0 スクワラン 6.0 ステアリン酸モノグリセリンエステル 2.5 POE(60)硬化ヒマシ油 1.5 POE(20)セチルエーテル 1.0 ピリドキシントリパルミテート 0.1 ファルネソール 1.0 防腐剤 適 量 香料 0.05 B.プロピレングリコール 8.0 調合粉末 12.0 グリセリン 5.0 ローズマリーエキス 1.0 ナンキンハゼエキス 0.2 センソウエキス 0.1 マングーシエキス 0.02 エデト酸三ナトリウム 0.05 精製水 残余を加えて100とする −製法− 実施例1に準じてファンデーションを得た。
【0033】実施例6 化粧水 成 分 配合量(重量%) A.エタノール 5.0 POEオレイルアルコールエーテル 2.0 2-エチルヘキシル-P-ジメチルアミノベンゾエート 0.18 フェニルエチルアルコール 0.005 防腐剤 適 量 香料 0.05 B.1,3 ブチレングリコール 7.5 ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.5 ニコチン酸アミド 0.3 グリセリン 5.0 ヒドロキシプロピルβシクロデキストリン 1.0 クエン酸 0.05 クエン酸ナトリウム 0.1 キシリトール 1.0 ウーロン茶エキス 0.05 クララエキス 0.1 ミツガシワエキス 0.02 トウガラシエキス 0.003 オオバクエキス 0.9 精製水 残余を加えて100とする −製法− Aのアルコール相をBの水相に添加し、可溶化して化粧
水を得た。
水を得た。
【0034】本発明にかかるこれら実施例の選択的抗菌
組成物は、特に黄色ブドウ球菌が関与するアトピー性皮
膚炎の治療および予防に有効性を示した。
組成物は、特に黄色ブドウ球菌が関与するアトピー性皮
膚炎の治療および予防に有効性を示した。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の選択的抗
菌組成物は、ボタンピ、カンゾウ、ウーロン茶、ローズ
マリー、クララ、オオレン、オオバク、タイム、アロ
エ、ナンキンハゼ、マングーシ、冬虫夏草、センソウ、
ミツガシワ、リョウブ、エンレイソウ、トウガラシから
選ばれる植物抽出エキスの1種又は2種以上を配合する
ことにより、健康な肌に常在する表皮ブドウ球菌と皮膚
疾患を有する肌に存在する有害な黄色ブドウ球菌を区別
し、有益な表皮ブドウ球菌の生育には影響を与えず、有
害な黄色ブドウ球菌にのみ抗菌効果を有する。また、本
発明の選択的抗菌組成物は、上記選択的な抗菌効果をも
つので、皮膚外用剤とした場合、アトピー性皮膚炎等の
皮膚疾患の治療および予防に十分な効果を発揮すること
ができる。
菌組成物は、ボタンピ、カンゾウ、ウーロン茶、ローズ
マリー、クララ、オオレン、オオバク、タイム、アロ
エ、ナンキンハゼ、マングーシ、冬虫夏草、センソウ、
ミツガシワ、リョウブ、エンレイソウ、トウガラシから
選ばれる植物抽出エキスの1種又は2種以上を配合する
ことにより、健康な肌に常在する表皮ブドウ球菌と皮膚
疾患を有する肌に存在する有害な黄色ブドウ球菌を区別
し、有益な表皮ブドウ球菌の生育には影響を与えず、有
害な黄色ブドウ球菌にのみ抗菌効果を有する。また、本
発明の選択的抗菌組成物は、上記選択的な抗菌効果をも
つので、皮膚外用剤とした場合、アトピー性皮膚炎等の
皮膚疾患の治療および予防に十分な効果を発揮すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 C Q K V L R A61P 17/00 A61P 17/00 31/04 31/04 37/08 37/08 Fターム(参考) 4C083 AA031 AA071 AA111 AA112 AA122 AB032 AB282 AB442 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC132 AC152 AC182 AC242 AC302 AC352 AC422 AC442 AC532 AC552 AC612 AC642 AC852 AD042 AD092 AD252 AD492 AD532 AD632 AD642 AD662 CC02 CC04 CC05 CC12 EE12 EE13 FF04 4C088 AB32 AB38 AB45 AB46 AB50 AB58 AB59 AB60 AB62 AB67 AB85 AB86 AD09 AD19 BA08 CA03 MA63 NA05 ZB35 4H011 AA02 BA01 BA06 BB22 BC01 BC03 BC06 BC08 BC09 BC18 BC19 BC20 DA13 DA16 DA17 DD07 DH02 DH03 DH08
Claims (4)
- 【請求項1】 ボタンピ、カンゾウ、ウーロン茶、ロー
ズマリー、クララ、オオレン、オオバク、タイム、アロ
エ、ナンキンハゼ、マングーシ、冬虫夏草、センソウ、
ミツガシワ、リョウブ、エンレイソウ、トウガラシから
選ばれる植物抽出エキスの1種又は2種以上を配合する
ことを特徴とする選択的抗菌組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の選択的抗菌性皮膚外用
剤において、前記植物抽出エキスの1種又は2種以上を
0.001〜10重量%配合することを特徴とする選択
的抗菌組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の選択的抗菌組
成物において、選択的抗菌組成物が皮膚外用剤であるこ
とを特徴とする選択的抗菌組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の選択的
抗菌組成物において、選択的抗菌組成物がアトピー性皮
膚炎用皮膚外用剤であることを特徴とする選択的抗菌組
成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000363256A JP2001226213A (ja) | 1999-12-06 | 2000-11-29 | 選択的抗菌組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-346312 | 1999-12-06 | ||
JP34631299 | 1999-12-06 | ||
JP2000363256A JP2001226213A (ja) | 1999-12-06 | 2000-11-29 | 選択的抗菌組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001226213A true JP2001226213A (ja) | 2001-08-21 |
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---|---|---|---|
JP2000363256A Pending JP2001226213A (ja) | 1999-12-06 | 2000-11-29 | 選択的抗菌組成物 |
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---|---|
JP (1) | JP2001226213A (ja) |
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