JP2001221098A - シリンダブロックのスリーブ構造 - Google Patents
シリンダブロックのスリーブ構造Info
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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Abstract
のクランクケース側の端面26からシリンダブロック2
1のほぼ中央までの部位を他より厚い厚肉部13とし、
シリンダブロック21には、シリンダブロック21のほ
ぼ中央から延びてシリンダヘッド側の端面22に開口す
るU断面のウォータジャケット23を、スリーブ10を
囲うように形成した。 【効果】 ウォータジャケットの断面積を減らすことが
ないため、冷却性を低下させることなくスリーブの剛性
を増すことができ、シリンダブロックを締結部材で締め
付けた場合のスリーブの変形を小さくすることができ
る。従って、ピストンとスリーブとの摩擦力を小さくす
ることができ、また、ブローバイ流量やオイル消費の増
加を抑えることができる。
Description
の冷却性を維持しつつ、スリーブの変形を抑えるのに好
適なシリンダブロックのスリーブ構造に関する。
るスリーブをシリンダブロックに鋳込んだシリンダブロ
ックのスリーブ構造としては、例えば、特公閉5−87
670号公報「スリーブ鋳込式シリンダブロック」に記
載されたものが知られている。
肉厚を両端部の肉厚よりも大きくしたスリーブ8をシリ
ンダブロック4に鋳込んだ技術が記載されている。スリ
ーブ8におけるシリンダブロック4に接する部分の肉厚
は、両端部から長手方向中央部にかけて除々に大きくな
る。
は、空冷式のものであるが、上記技術のシリンダブロッ
ク4及びスリーブ8を水冷式エンジンに適用する場合に
は、スリーブ8の回りのシリンダブロック4にウォータ
ジャケットを設けることになるが、スリーブ8の肉厚が
大きいため、ウォータジャケットを設けたシリンダブロ
ック4の外径が大きくなり、エンジン自体が大型にな
る。また、シリンダブロック4の外径を抑えると、ウォ
ータジャケットの断面積が小さくなり、シリンダブロッ
ク4の冷却性が悪くなる。
ンクケースにシリンダヘッド側からボルト等の締結部材
で締結するときに、シリンダブロックが変形し、これに
伴ってスリーブの内周面が変形して、例えば、スリーブ
とこのスリーブ内に摺動可能に挿入したピストンとの摩
擦力が大きくなり、エンジンの出力損失が増す。また、
スリーブの内周面とピストンに装着したピストンリング
との密着性が悪くなり、ブローバイガスが急増したり、
オイル消費が多くなるというような影響を及ぼす。従っ
て、スリーブの内周面の変形を抑えることが望まれてい
る。
クの冷却性を維持しつつ、スリーブの変形を抑えること
ができるシリンダブロックのスリーブ構造を提供するこ
とにある。
に請求項1は、ピストンを摺動可能に挿入するスリーブ
を鋳包んだシリンダブロックにおいて、前記スリーブで
は、前記シリンダブロックのクランクケース側の面から
シリンダブロックのほぼ中央までの部位を他より厚い厚
肉部とし、前記シリンダブロックには、シリンダブロッ
クのほぼ中央から延びてシリンダヘッド側の面に開口す
るU断面のウォータジャケットを、前記スリーブを囲う
ように形成したことを特徴とする。
ほぼ中央から延びてシリンダヘッド側の面に開口するウ
ォータジャケットを形成し、スリーブは、シリンダブロ
ックのクランクケース側の面からシリンダブロックのほ
ぼ中央までの部位を他より厚い厚肉部として、スリーブ
の厚肉部がウォータジャケット位置を避けるようにす
る。
を減らすことがないため、冷却性を低下させることなく
スリーブの剛性を増すことができ、シリンダブロックを
締結部材で締め付けた場合のスリーブの変形を小さくす
ることができる。従って、ピストンとスリーブとの摩擦
を小さくすることができ、また、ブローバイやオイル消
費の増加を抑えることができる。
囲む部分の外径を、シリンダブロックのウォータジャケ
ットを囲む部分の外径より小径にしたことを特徴とす
る。
径を小径にしたことで、厚肉部を囲むシリンダブロック
の回りに大きなスペースを形成する。これにより、シリ
ンダブロック回りのスペースにエンジン補機等の部品を
配置することができ、エンジンをコンパクトにすること
ができる。
ブロックとの密着性を増すための凸条部を形成したこと
を特徴とする。
で、シリンダブロックにスリーブを鋳込んだときの密着
性が増す。これにより、シリンダブロックの冷却性を向
上させることができる。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るシリンダブロックのス
リーブ構造を適用したスリーブの斜視図であり、スリー
ブ10は、薄肉部11と、この薄肉部11の端部から次
第に肉厚を大きくした外面テーパ部12と、この外面テ
ーパ部12の端部に繋がる厚肉部13と、この厚肉部1
3の端部から下方に突出するとともに厚肉部13よりも
薄肉にした突出薄肉部14とからなる。なお、15,1
5(奥側の符号15は不図示)はスリーブ10の周方向
位置の目印とするために突出薄肉部14の端部に形成し
た切欠きである。
13は、外周面に、周方向に延びる凸条部としての周方
向凸条部17・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)及
びスリーブ10の軸方向に延びる凸条部としての軸方向
凸条部18・・・とを形成した部分である。
スリーブ10には鋳造時の型の型割り部分の影響で周方
向に形状の差異が発生する。切欠き15は、このような
スリーブ10の形状の差異の有る部分の方向をシリンダ
ブロックに鋳込むときに揃えるための目印であり、この
ようにシリンダブロックに対してスリーブ10の方向を
揃えることによって、スリーブ10に作用する熱影響を
一定にし、シリンダブロックの品質の安定化を図ること
ができる。
リーブ構造を示す断面図であり、シリンダブロック21
にスリーブ10を鋳込んだ状態の縦断面図である。シリ
ンダブロック21は、略円筒状の部材であり、鋳込んだ
スリーブ10の軸SCの延びる方向のほぼ中央から延び
てシリンダヘッド側の面としての端面22に開口するU
断面のウォータジャケット23を、肉厚内にスリーブ1
0を囲うように形成したものである。
入するための内周面25を備え、シリンダブロック21
のクランクケース側の面としての端面26からシリンダ
ブロック21のほぼ中央までの部位を他より厚い厚肉部
13としたものである。
厚肉部13の肉厚、D1をシリンダブロック21のウォ
ータジャケット23を囲む部分の外面27の外径(ウォ
ータジャケット23を囲む部分はテーパ形状であるが、
外径D1で代表させた。)、D2をシリンダブロック2
1の厚肉部13を囲む部分の外面28の外径とすると、
B2>B1、D2<D1である。
リーブ構造を適用したエンジンの要部断面図であり、エ
ンジン30は、クランクケース31にクランクシャフト
32をベアリング33,33を介して回転自在に取付
け、このクランクシャフト32のクランクピン34にコ
ンロッド35の大端部36をスイング自在に取付け、こ
のコンロッド35の小端部37にピストン38をピスト
ンピン41を介してスイング自在に取付け、クランクケ
ース31の端面42にシリンダブロック21の端面26
を合わせることでクランクケース31にシリンダブロッ
ク21を隣接させ、シリンダブロック21に鋳込んだス
リーブ10にピストン38を移動自在に挿入したもので
ある。
21にシリンダヘッド44を隣接させ、このシリンダヘ
ッド44の両側方に第1点火プラグ45及び第2点火プ
ラグ46を取付け、シリンダヘッド44の上部のカムジ
ャーナル47,48にベアリング51,52を介してカ
ムシャフト53を取付け、クランクケース31、シリン
ダブロック21及びシリンダヘッド44に、それぞれカ
ムチェーン54を通すためのカムチェーンチャンバ5
5,56,57を形成し、カムシャフト53の端部に取
付けたカムスプロケット58とクランクシャフト32に
形成したドライブスプロケット61とにカムチェーン5
4を掛けたものである。
4内のカムホルダ47,48及びシリンダヘッド44
内、シリンダブロック21内に図示せぬ貫通穴をそれぞ
れ開け、クランクケース31の端面42に図示せぬめね
じを形成し、締結部材としてのボルト62・・・を上記し
たカムホルダ47,48、シリンダヘッド44、シリン
ダブロック21の各貫通穴に通し、クランクケース31
のめねじにねじ結合することで、クランクケース31に
シリンダブロック21及びシリンダヘッド44及びカム
ホルダ47,48を一体的に取付け、シリンダヘッド4
4の端部をヘッドカバー63で覆ったものである。
ランクケース31とのオイル通路、66,67,68は
ピストンリング、71は燃焼室、72はシリンダブロッ
ク21内のウォータジャケット23に連通するシリンダ
ヘッド内ウォータジャケットである。
4のカムチェーンチャンバ57内を横断するパイプ部材
73をシリンダヘッド44に取付け、このパイプ部材7
3内に配置したものである。パイプ部材73は、両端部
をOリング73a,73bでシールすることで、エンジ
ン30内のオイルが外部に洩れるのを防止するようにし
たものである。なお、44aはパイプ部材73を装着す
るためにシリンダヘッド44に開けたパイプ部材取付穴
である。
ケース31のシリンダブロック21側にクランクケース
穴74を開け、このクランクケース穴74にスリーブ1
0の突出薄肉部14を挿入した状態を示す。スリーブ1
0は、厚肉部13及び突出薄肉部14のそれぞれを繋ぐ
段部75とクランクケース31の端面42との間にクリ
アランスC1を設け、突出薄肉部14の外周面とクラン
クケース穴74の内周面との間にクリアランスC2を設
けたものである。
ッドの第1説明図であり、シリンダヘッド44をヘッド
カバー63(図3参照)側から見た状態を示す。(図3
に示したカムホルダ47,48、カムシャフト53は不
図示)シリンダヘッド44は、図3で説明したボルト6
2・・・を挿入するための貫通穴78・・・を開けたものであ
り、シリンダブロック21も、貫通穴78・・・と同一の
間隔で開けた貫通穴(不図示)を備える。カムチェーン
チャンバ57は、略矩形に形成したものである。
ダブロックのスリーブ構造の作用を説明する第1グラフ
であり、図3で説明したような、本実施の形態のシリン
ダブロック21をシリンダヘッド44とともにクランク
ケース31にボルト62で取付けた場合の、ボルト62
の締め付けによるスリーブ10の内周面25の変形量を
比較例とともに円グラフで表わしたものである。(な
お、符号は図2及び図3参照。)
黒丸はスリーブ内周面を周方向に8等分した箇所でスリ
ーブ半径を測定し、基準円81の半径とスリーブ半径と
の差(即ち、スリーブ内周面の変形量(μm))をプロ
ットした点である。(変形量の目盛については、基準円
81の位置をゼロとし、これから径外方へa、2aを付
した。)
方向、X−X軸はクランクシャフト32の延びる方向に
直交する方向、M−M軸は、X−X軸を反時計回りに4
5゜回転させた軸、N−N軸はX−X軸を時計回りに4
5゜回転させた軸である。なお、図2に示すように、ス
リーブ変形量の軸方向の測定点MP(上記した8等分し
た箇所のうちの1箇所の点。他の測定点の位置も同
様。)の位置は、シリンダブロック21の端面22から
の深さがDPの位置である。
込む部分のスリーブの肉厚を一定にした例(本実施の形
態の厚肉部13の肉厚を薄肉部11の肉厚と同一にした
もの)であり、YーY軸方向のスリーブ内周面では、他
の軸の方向の内周面に比べて内側に約a(μm)変形し
ていることが分る。(b)の本実施の形態では、Y−Y
軸方向のスリーブ10の変形量が(a)の比較例に比べ
て小さくなり、スリーブ10の内周面25はより円形に
近くなっている。
リーブ構造の作用を説明する第2グラフであり、エンジ
ン30(図3参照)におけるエンジン回転数に対するブ
ローバイ流量を比較例とともに示すものである。縦軸は
ブローバイ流量(単位はL(リッター)/min)、横
軸はエンジン回転数(単位はrpm)を表わす。実線で
示した本実施の形態では、エンジン回転数が大きくなる
につれて、ブローバイ流量は徐々に増加する。
(a)で説明した例)では、エンジン回転数がN(rp
m)になるまではブローバイ流量は徐々に大きくなり、
エンジン回転数がN(rpm)を越えると、ブローバイ
流量は急増する。
発明は、ピストン(図3参照)を摺動可能に挿入するス
リーブ10を鋳包んだシリンダブロック21において、
スリーブ10では、シリンダブロック21のクランクケ
ース31(図3参照)側の端面26からシリンダブロッ
ク21のほぼ中央までの部位を他より厚い厚肉部13と
し、シリンダブロック21には、シリンダブロック21
のほぼ中央から延びてシリンダヘッド44(図3参照)
側の端面22に開口するU断面のウォータジャケット2
3を、スリーブ10を囲うように形成したことを特徴と
する。
0がウォータジャケット23位置を避けるようにしたた
め、ウォータジャケット23の断面積を減らすことがな
いため、シリンダブロック21の冷却性を低下させるこ
となくスリーブ10の剛性を増すことができ、シリンダ
ブロック21をボルト62(図3参照)で締め付けた場
合のスリーブ10の変形を小さくすることができる。
クランクケース31の端面42との間にクリアランスC
1を設け、突出薄肉部14の外周面とクランクケース穴
74の内周面との間にクリアランスC2を設けたこと
で、ボルト62(図3参照)を締め付けたときに、スリ
ーブ10にボルト62の締め付け力が直に作用すること
がなく、上記した厚肉部13を設けたことに加えてスリ
ーブ10の変形をより小さくすることができる。
ーブ10との摩擦力を小さくすることができ、エンジン
30(図3参照)の燃料消費を少なくすることができ
る。また、図7で説明したようなブローバイ流量の急増
や、オイル消費の増加を抑えることができる。
ブロック21の厚肉部13を囲む部分の外径D2を、シ
リンダブロック21のウォータジャケット23を囲む部
分の外径D1より小径にしたことを特徴とする。
ロック21の回りに大きなスペースを形成することがで
きる。従って、シリンダブロック21回りのスペースに
エンジン補機等の部品を配置することができ、エンジン
30(図3参照)をコンパクトにすることができる。
シリンダブロック21との密着性を増すための凸条部1
7・・・,18・・・を形成したことを特徴とする。これによ
り、シリンダブロック21にスリーブ10を鋳込んだと
きの密着性を増すことができ、シリンダブロック21の
冷却性を向上させることができる。
ッドの第2説明図であり、シリンダヘッド44をシリン
ダブロック21側から見た状態を示す。シリンダヘッド
44は、燃焼室71(図3参照)に臨む燃焼室壁83に
第1点火プラグ45(図3参照)、第2点火プラグ46
(図3参照)を取付けるためのめねじ部84,85を形
成したものである。なお、86は吸気ポート、87は排
気ポートである。
リーブ構造を適用したエンジンの点火状態を説明するグ
ラフであり、エンジン回転数とスロットル開度とによる
点火状態を示すマップである。縦軸はスロットル開度
(単位は%)、横軸はエンジン回転数(単位はrpm)
である。
ットル開度がT2(%)の座標(0,T2)と、エンジ
ン回転数がN1(rpm)でスロットル開度がT1
(%)の座標(N1,T1)と、エンジン回転数がN2
(rpm)でスロットル開度がゼロの座標(N2,0)
とを結ぶ線及び縦軸、横軸で囲まれる領域をAゾーンと
すると、このAゾーンは、図3に示した第1点火プラグ
45及び第2点火プラグ46のうち、第2点火プラグ4
6のみを点火する1プラグ点火域である。
3(rpm)以下で、スロットル開度がT3(%)以上
(最大は100%(即ち、全開))の領域をBゾーンと
すると、Bゾーンは、第2点火プラグ46のみを点火す
る1プラグ点火域である。
回転数の上限は最高エンジン回転数N4(rpm)であ
る。)をCゾーンとすると、Cゾーンは、第1点火プラ
グ45及び第2点火プラグ46の両方を点火する2プラ
グ点火域である。
エンジン回転数、スロットル開度を検出し、これらの情
報を図示せぬコントロールユニットで制御することによ
り行う。
46を設け、これらを1点点火又は2点点火に切換える
ことで、例えば、2点点火時には、薄い混合気への着火
性を高めることができ、燃費を向上させることができ
る。また、1点点火時には、エンジンから高回転時にお
いて発生する騒音を小さくすることができ、エンジンの
静粛性を高めることができる。
ンダブロックのスリーブ構造の別の実施の形態を示す説
明図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のb−b
線断面図である。(a)において、スリーブ90は、シ
リンダブロック21に鋳込む部分である円筒状の鋳込み
部91と、この鋳込み部91の下部から突出させるとと
もに鋳込み部91よりも薄肉にした突出薄肉部92とか
らなり、鋳込み部91の外面に凸部93・・・を形成した
部材である。
ンを摺動可能に挿入するための内周面94を備え、シリ
ンダブロック21のクランクケース側の端面26からシ
リンダブロック21のほぼ中央までの部位に凸部93・・
・を形成したものである。凸部93・・・は、ウォータジャ
ケット23の下方のシリンダブロック21壁に突出させ
たものである。
を設けたことで、スリーブ90の重量の増加を抑えつ
つ、スリーブ90の剛性を高めることができるととも
に、凸部93・・・がスリーブ90の回り止めとなり、シ
リンダブロック21とスリーブ90との結合力を高める
ことができる。
ジンのシリンダヘッドの別の実施の形態を示す説明図で
ある。(a)は、2つの吸気ポート95,95と、1つ
の排気ポート96とを備えた3バルブエンジン用のシリ
ンダヘッド97に第1・第2点火プラグ45,46(図
3参照)の取付け用のめねじ部84,85を設けたこと
を示す。
1と、2つの排気ポート102,102とを備えた4バ
ルブエンジン用のシリンダヘッド103に第1・第2点
火プラグ45,46(図3参照)の取付け用のめねじ部
84,85を設けたことを示す。
リーブ10の外周面に、スリーブ10の軸の延びる方向
や周方向に形成したものであるが、このような形状に限
らず、周方向に対して傾けたものでもよく、例えば、ス
リーブ10の外周面に螺旋状に形成してもよい。
する。請求項1のシリンダブロックのスリーブ構造は、
シリンダブロックのクランクケース側の面からシリンダ
ブロックのほぼ中央までの部位を他より厚い厚肉部と
し、シリンダブロックには、シリンダブロックのほぼ中
央から延びてシリンダヘッド側の面に開口するU断面の
ウォータジャケットを、スリーブを囲うように形成した
ので、ウォータジャケットの断面積を減らすことがない
ため、冷却性を低下させることなくスリーブの剛性を増
すことができ、シリンダブロックを締結部材で締め付け
た場合のスリーブの変形を小さくすることができる。従
って、ピストンとスリーブとの摩擦力を小さくすること
ができ、また、ブローバイ流量やオイル消費の増加を抑
えることができる。
造は、シリンダブロックの厚肉部を囲む部分の外径を、
シリンダブロックのウォータジャケットを囲む部分の外
径より小径にしたので、厚肉部を囲むシリンダブロック
の回りに大きなスペースを形成することができる。これ
により、シリンダブロック回りのスペースにエンジン補
機等の部品を配置することができ、エンジンをコンパク
トにすることができる。
造は、スリーブの外周面にシリンダブロックとの密着性
を増すための凸条部を形成したので、シリンダブロック
にスリーブを鋳込んだときの密着性を増すことができ、
シリンダブロックの冷却性を向上させることができる。
を適用したスリーブの斜視図
を示す断面図
を適用したエンジンの要部断面図
説明図
の作用を説明する第1グラフ
の作用を説明する第2グラフ
説明図
を適用したエンジンの点火状態を説明するグラフ
造の別の実施の形態を示す説明図
の実施の形態を示す説明図
(周方向凸条部、軸方向凸条部)、21…シリンダブロ
ック、22…シリンダヘッド側の面(端面)、23…ウ
ォータジャケット、26…クランクケース側の面(端
面)、31…クランクケース、38…ピストン、44…
シリンダヘッド、62…締結部材(ボルト)、D1,D
2…シリンダブロックの外径。
Claims (3)
- 【請求項1】 ピストンを摺動可能に挿入するスリーブ
を鋳包んだシリンダブロックにおいて、前記スリーブ
は、前記シリンダブロックのクランクケース側の面から
シリンダブロックのほぼ中央までの部位を他より厚い厚
肉部とし、前記シリンダブロックには、シリンダブロッ
クのほぼ中央から延びてシリンダヘッド側の面に開口す
るU断面のウォータジャケットを、前記スリーブを囲う
ように形成したことを特徴とするシリンダブロックのス
リーブ構造。 - 【請求項2】 前記シリンダブロックの前記厚肉部を囲
む部分の外径は、シリンダブロックの前記ウォータジャ
ケットを囲む部分の外径より小径であることを特徴とす
る請求項1記載のシリンダブロックのスリーブ構造。 - 【請求項3】 前記スリーブの外周面に前記シリンダブ
ロックとの密着性を増すための凸条部を形成したことを
特徴とする請求項1又は請求項2記載のシリンダブロッ
クのスリーブ構造。
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