JP2001220990A - 地山補強材の撤去方法 - Google Patents

地山補強材の撤去方法

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JP2001220990A
JP2001220990A JP2000030917A JP2000030917A JP2001220990A JP 2001220990 A JP2001220990 A JP 2001220990A JP 2000030917 A JP2000030917 A JP 2000030917A JP 2000030917 A JP2000030917 A JP 2000030917A JP 2001220990 A JP2001220990 A JP 2001220990A
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Masataka Adachi
正孝 安達
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊構造の管体を用いることなく、比較的容
易に撤去することができる方法の提供。 【解決手段】 H形形状で示した部材が、トンネル内面
に沿って設置されるアーチ型の支保工50であって、現
在の切羽521の直前に支保工501が設置されている。
鋼管製の外管24は、支保工501の下方側から上方側
に向けて所定の傾斜角度で地山D中に打設されている。
外管24には、切羽521から後端側が少し突出するよ
うに第3端末管24eが配置されている。第1,第3端
末管24c〜24eには、撤去予定部位に対応して継手
部25が設けられている。現在の切羽521から前方側
に向けて掘削する前に、切羽521から突出している第
3端末管24eの端部に、ブレーカなどにより振動,衝
撃を加えことにより、継手部25から離脱させて、第3
端末管24eを撤去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、長尺鋼管先受け
工などに用いられる地山補強材の撤去方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】亀裂,すべり面の多い地山や、土砂地
山、強度の小さい軟岩、膨張性地山などでのトンネル掘
削工事には、トンネル断面の掘削に先立って、地山の安
定性を図る必要がある。このような性状の地山の安定性
を図る工法の一種として、長尺鋼管先受け工法が知られ
ている。
【0003】図11,12には、この種の長尺鋼管先受
け工法の標準的な施工手順を示している。同図に示した
手順では、掘削が終了すると、まず、図11(A)に示す
ように、切羽面1に吹き付けロボット2を用いて、鏡面
吹き付けコンクリート層aを形成し、次に、同図(B)に示
すように、高所作業車3による足場を組み立て、穿孔位
置の測量およびマーキングを行い、その後に、ジャンボ
4のガイドブーム5を、マーキング個所に位置決めし
て、穿孔を行う。
【0004】ガイドブーム5には、打設する鋼管6や地
山を削孔するための削孔ビット,内管ロッドなどの穿孔
手段が保持されている。
【0005】そして、図11(C)に示すように、穿孔内
に鋼管6を打設した後に、図12(A,B)に示すように、
削孔ビットおよび内管ロッドを回収した後に、パッカー
を設置して、注入ポンプ7により、固化材を注入して、
注入した固化材を鋼管6の内外周で硬化させることによ
り、図12(C)に示すように、フオアパイリングと呼ば
れる補強体を地山中に形成することにより1サイクルが
終了し、その後、切羽の掘削などの工程が順次続行され
る。
【0006】鋼管6の打設パターンは、通常、切羽面1
の上部側の所定の角度範囲、例えば、120°程度の範
囲内において、周方向に所定の間隔を隔てて複数設けら
れる。
【0007】また、鋼管6は、鉛直面内においては、4
ないしは6°の範囲内のほぼ一定の角度で上方に向けて
傾斜した状態に打設されるとともに、水平方向において
は、中心から外側に向かって、放射状に広がるように打
設される。
【0008】このようにして行われる鋼管先受け工法に
おいて、地山に打設された鋼管6の端末側は、トンネル
断面に突出しているので、トンネル断面を掘削する場合
などに障害となる。
【0009】そこで、従来は、端末部分の鋼管6に、比
較的簡単に破砕撤去することができる材料、例えば、塩
ビ管やファイバーなどを用い、この部分を破砕すること
で、撤去していた。
【0010】しかしながら、このような先受け工法にお
ける鋼管6の端末部の撤去方法には、以下に説明する技
術的な課題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、鋼管6の端
末部分に破砕可能な材料を用いた場合には、削孔中の打
撃力や推力により、鋼管6が破損する場合がある。ま
た、鋼管6の端末側を破砕撤去した場合、産業廃棄物と
して処理する際に、破砕された鋼管6と残土との分別が
難しくなるという問題もあった。
【0012】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、設
置作業の際の破損を防止しつつ、比較的容易に撤去する
ことができ、しかも、撤去後に残土と簡単に分別するこ
とができる地山補強用鋼管の撤去方法を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、トンネル断面の掘削に先立ち、削孔ビッ
トで掘削した地山削孔内に中空管体などの補強材を順次
継ぎ足しながら挿入した後に、前記補強材を地山中に固
定し、この後に、前記補強材の端末側を必要に応じて撤
去する地山補強材の撤去方法において、前記補強材の端
末側の撤去予定部位に、打撃,振動などの外力により折
損ないしは離脱可能な継手部を設けた。このように構成
した地山補強材の撤去方法によれば、補強材の端末側の
撤去予定部位に、打撃,振動などの外力により折損ない
しは離脱可能な継手部を設けているので、継手部から折
損ないしは離脱させると、特別構造の補強材を用いるこ
となく、また、破壊可能な材料に変更することなく、端
末側を簡単に撤去することができる。前記継手部は、凹
凸嵌合構造により構成することができる。前記凹凸嵌合
部は、凹部と凸部とを備え、これらの嵌合面に螺合可能
なネジ部を設けることができる。前記凹凸嵌合部は、凹
部と凸部とを備え、これらの各部を先端側に向けて漸次
肉厚が低減するテーパ状に形成することができる。前記
凹凸嵌合部のいずれか一方を他方よりも薄肉に形成する
ことができる。前記補強材は、地山補強工法に用いる中
空管体、切羽の鏡止め用ボルト材、地山に縫着されるロ
ックボルトなどに用いることができ、特に、ボルト材と
して用いる場合には、中空管体に限ることはなく、棒鋼
であってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1か
ら図6は、本発明にかかる地山補強材の撤去方法の一実
施例を示している。
【0015】この実施例の撤去方法は、本発明を長尺鋼
管先受け工に適用した場合を例示しており、図1は、前
述した長尺鋼管先受け工法おける図11(C)の鋼管打設
工程に相当する部分の詳細であって、本実施例の補強材
の撤去方法では、撤去対象となる補強材は、中空な鋼管
製の外管24となっている。
【0016】長尺鋼管先受け工法では、先端に削孔ビッ
ト20が装着された内管ロッド22と、この内管ロッド
22を内部に収納し、地山中に残置される鋼管製の外管
24とを用いる。
【0017】削孔ビット20の後端側には、延長ロッド
26が螺着連結され、この延長ロッド26の後端側に
は、内管ロッド22が、ウイングカップリング28を介
して螺着連結されている。
【0018】ウイングカップリング28は、その軸芯に
内管ロッド22が挿通され、外周縁が外管24の内周面
に摺接することにより、内管ロッド22を外管24の中
心軸上に位置決めしている。
【0019】内管ロッド22は、図3にその分解状態を
示すように、両端にネジが刻設されたロッドであって、
掘削の進行に伴って順次中継用カップリング30を介し
て、螺着することにより継ぎ足し連結され、その軸心に
は、削孔ビット20に削孔水やエアなどの冷却媒体Aを
供給する媒体供給通路32が貫通形成されている。
【0020】この媒体供給通路32は、詳細は図示して
いないが、削孔ビット20の先端に開口している。外管
24は、図3にその分解状態を示すように、先頭管24
aと、中間管24bと、第1〜第3端末管24c〜24
eと、ショートヘッド管24fと、デイスチャージャヘ
ッド管24gとを備えている。
【0021】先頭および中間管24a,24bは、両端
に雄ねじ部240と雌ねじ部241とが刻設され、周面
に多数の貫通孔が穿設された中空円筒状の管体であっ
て、先頭管24aの後端に螺着連結された中間管24b
に、掘削の進行に伴って、複数の中間管24bが順次螺
着連結される。
【0022】第1〜第3端末管24c〜24eは、図
5,6にもその詳細を示すように、一端側に凸部24h
が設けられるとともに、他端側に凹部24iが設けら
れ、これらの凹凸部24h,24iは、軸方向に隣接配
置される管体間の継手部25となっている。
【0023】また、本実施例の場合には、凸部24hの
外周面に雄ねじ部240が刻設され、凹部24iの内周
面には、これと螺合すると雌ねじ部241が刻設されて
いて、本実施例の凹凸継手部は、螺着嵌合状態になって
おり、各端末管24c〜24eは、掘削の進行に伴っ
て、最後の中間管24bの後端に順次螺着連結される。
【0024】さらに、本実施例の場合には、各端末管2
4c〜24eの螺着嵌合される継手部25は、これらの
端末管24c〜24eの撤去予定部分に設定されてい
る。
【0025】つまり、本実施例の場合には、先頭および
中間管24a,24bの継手部の位置は、管体の強度や
径などに応じて任意に設定されているが、撤去が予定さ
れている端末管24c〜24eの継手部25の位置は、
特定された撤去予定部位になっている。
【0026】なお、本実施例の場合には、撤去する側の
端末管側に凸部24hが配置されているが、凹部24i
を撤去する側に配置しても何ら問題はない。
【0027】一方、ショートヘッド管24fは、先頭管
24aの先端に螺着連結される。デイスチャージャヘッ
ド管24gは、第3端末管24eの後端に螺着連結され
る。。
【0028】このように構成された外管24は、内部に
挿通された内管ロッド22の外周面との間が、掘削に伴
って発生する掘削スライムBの排出通路34となってい
る。
【0029】外管24の先端側には、図2に示すよう
に、両端が開口した円筒状のケーシングシュー36が、
ショートヘッド管24fに螺着連結されている。ディス
チャージャヘッド管24gには、周方向に沿って複数の
排出孔24jが穿設されている。
【0030】削孔ロッド20に推力と回転および打撃と
を伝達するドリフタ42は、スリーブ44を介して、内
管ロッド22の後端側と結合されている。
【0031】図2は、削孔ヘッド20の周辺を拡大して
示したものであり、削孔ヘッド20は、リングロストビ
ット20aと、インナービット20bとから構成されて
いて、リングロストビット20aに嵌合されたインナー
ビット20bが、ケーシングシュー36の内部に挿入さ
れている。
【0032】インナービット20bの外周面には、軸方
向に沿って分断された凹溝20cが設けられていて、こ
の凹溝20cの先端側は、インナービット20bの先端
縁に開口し、後端側は、スライムBの排出通路34と連
通している。
【0033】そして、インナービット20bとケーシン
グシュー36との間には、ドリフタ42から加えられる
推力および打撃の動力伝達部分46が設けられている。
【0034】本実施例の動力伝達部分46は、ケーシン
グシュー36の内周面に設けられた段部48と、この段
部48に当接する凸部50とから構成されていて、凸部
50は、インナービット20bの外周面に設けられてい
て、外管24の先端側に配置されている。
【0035】なお、段部48と凸部50との当接関係
は、その全周に渡るものではなく、インナービット20
bの外周に設けられた凹溝20cの部分で分断されてい
る。
【0036】外管24を地山に設置する際には、ドリフ
タ42を駆動することにより、ドリフタ42から推力と
回転および打撃とが、内管ロッド22を介して削孔ビッ
ト20に伝達され、これにより地山Dが掘削され、削孔
Cが形成される。
【0037】このとき、媒体供給通路32から削孔水や
エアおよび気泡などの冷却媒体Aが削孔ビット20に供
給され、削孔ビット20で掘削されたスライムBは、排
出通路34を介して外部に排出される。
【0038】一方、外管24には、ドリフタ42の推力
と打撃とが、外管24の先端側に設けられた動力伝達部
分46を介して、その先端側に伝達され、これにより外
管24は、削孔ビット20により掘削形成された削孔C
内に、前引き方式により挿入される。
【0039】このようにして、外管24の先端側に推力
および打撃の動力伝達部分46を設け、外管24を前引
き方式で削孔C内に挿入すると、外管24の後端側にス
ライム排出通路34を閉塞する打設治具を設ける必要が
なくなる。
【0040】これにより、外管24の後端側を解放した
掘削スライムBの排出口とすることができ、外管24の
後端を解放することで、掘削スライムBを内部に溜める
ことなく円滑に排出することができる。
【0041】なお、外管24は、詳細は図示していない
が、適宜個所に設置されるセントライザーにより、内管
ロッド22と同心状に位置決め支持される。
【0042】そして、所定長さの鋼管製外管24が地山
D中に打設されると、図12と同様に、削孔ビット20
のインナービット20bと内管ロッド22とが回収さ
れ、地山Dに残置された外管24には、パッカーを装着
して、固化材が注入され、注入された固化材が外管24
の内外周で固化することにより、補強体が形成される。
【0043】図4は、本実施例における外管24の打設
終了状態を示している。同図においてH形形状で示した
部材が、掘削されるトンネル断面に沿って設置されるア
ーチ型の支保工であって、現在の切羽521の直前に、
外管24を打設する前に支保工501が設置されてい
る。
【0044】本実施例で打設された鋼管製の外管24
は、支保工501の下方側から上方側に向けて所定の傾
斜角度で地山D中に打設されている。外管24は、切羽
521から後端側が少し突出するように第3端末管24
eが配置され、第3端末管24eには、第2端末管24
dが継手部25を介して、螺着連結されており、この継
手部25は、第3端末管24eの撤去予定部位に対応し
ている。
【0045】現在の切羽521から前方側に向けて掘削
する前には、切羽521から突出している第3端末管2
4eが障害となる。そこで、第3端末管24eの突出端
に、ブレーカなどにより振動,衝撃を加えことにより、
継手部25から離脱させる。
【0046】この時の離脱状態を図5,6に示してい
る。第3端末管24eに振動,衝撃などの外力を加える
と,凸部24hと凹部24iとが螺着嵌合されている継手
部25は、他の部分よりも肉厚が薄くなっているので、
外力を加えると、これらの各部が、外力で変形して、凹
部24i側が開くので、凸部24hが嵌合部分から離脱
することになる。
【0047】凹凸嵌合の状態が強固で、このような離脱
が困難な場合には、継手部25から折損する場合もあ
る。
【0048】なお、このような離脱は、凸部24hない
しは凹部24iのいずれか一方の肉厚を薄くすると、外
力による変形が薄肉部に集中して、変形が大きくなっ
て、より一層容易になり、本実施例の場合には、凹部2
4i側を凸部24h側よりも薄くすることが望ましい。
【0049】継手部25の離脱が行われると、第3端末
管24eを撤去する。そして、この後に、掘削すること
により切羽521を切羽522にまで前進させ、支保工5
2を設置し、次いで、第2端末管24dを同様に継手
部25から離脱させた後に撤去する。
【0050】さらに、掘削することにより切羽522
切羽523にまで前進させ、支保工503を設置し、次い
で、第1端末管24cを同様に継手部25から離脱させ
た後に撤去する。
【0051】この工程以降は、外管24が支保工505
の設置に障害とならないので、撤去することは行われな
い。つまり、本実施例の場合には、端末側の3本の端末
管24c〜24eの撤去予定部位にそれぞれ位置対応さ
せて継手部25を設け、切羽を522〜524と順次前方
に移動する際に、対応する端末管24c〜24eを各継
手部25から離脱撤去するようにしている。
【0052】なお、このようにして撤去する端末管の数
は、図4に示すように、支保工の設置個所を外管24が
横切る数に対応しており、その数は、掘削断面の大きさ
などに応じて適宜設定する。
【0053】さて、以上のようにして行われる鋼管の撤
去方法によれば、端末側に用いられる外管24(第1〜
第3端末管24c〜24e)の継手部25を撤去予定個
所に対応させた設定し、外力を外管24に加えて継手部
25から離脱させて撤去するので、特別構造の管体を用
いることなく、また、破壊可能な材料に変更することな
く、離脱させた部分を簡単に撤去することができる。
【0054】さらに、上記実施例の撤去方法によれば、
撤去予定部位に設ける継手部25の螺着嵌合構造は、他
の部位の管体同士の継手構造と同じなので、削孔中に破
損する恐れがなく、また、加工も全く同じなので、価格
も安価になる。
【0055】図7,8は、本発明にかかる地山補強材の
撤去方法の第2実施例を示しており、上記実施例と同一
もしくは相当する部分には、同一符号を付してその説明
を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説
明する。
【0056】これらの図に示した外管24’(第2〜第
3端末管24d',24e')は、上記実施例と同様に、長
尺鋼管先受け工法に用いるものであって、上記実施例の
端末管の各継手部に相当する部分を示している。
【0057】本実施例の端末管24d',24e'の継手
部25’は、上記実施例と同様に凸部24h’と凹部2
4i'とからなる凹凸嵌合構造になっているが、これら
の嵌合面には、ネジは設けられたおらず、単なる凹凸嵌
合構造になっている。
【0058】このように構成した継手部25’も端末管
24d',24e'の撤去予定部位に位置対応させて設け
ておくと、図8に示すように、外力によりこの部分から
離脱させることができるので、上記実施例と同等の作用
効果が得られる。
【0059】図9,10は、本発明にかかる地山補強材
の撤去方法の第3実施例を示しており、上記実施例と同
一もしくは相当する部分には、同一符号を付してその説
明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ
説明する。
【0060】これらの図に示した外管24"(第2〜第3
端末管24d",24e")は、上記実施例と同様に、長尺
鋼管先受け工法に用いるものであって、上記実施例の端
末管の各継手部に相当する部分を示している。
【0061】本実施例の端末管24d",24e"の継手
部25"は、上記実施例と同様に凸部24h"と凹部24
i"とからなる凹凸嵌合構造になっているが、これらの
嵌合面には、ネジは設けられたおらず、各部が先端側に
向けて漸次肉厚が低減するテーパ状に形成されている。
【0062】このように構成した凹凸嵌合構造の継手部
25" は、上記実施例と同様に端末管24d",24e"
の撤去予定位置に設定され、上記実施例と同等の作用効
果が得られる。
【0063】なお、上記実施例では、本発明を長尺鋼管
先受け工に適用した場合を例示したが、本発明の実施
は、これに限定されることはなく、地山補強工法に用い
る中空管体以外に、例えば、切羽の鏡止め用ボルト材、
地山に縫着されるロックボルトなどに用いることがで
き、特に、ボルト材として用いる場合には、管体に限る
ことはなく、棒鋼であってもよい。。
【0064】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかる地山補強材の撤去方法によれば、特殊構
造の管体を用いることなく、比較的容易に撤去すること
ができるので、経済的な施工が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる撤去方法を適用した長尺鋼管先
受け工において、鋼管を打設する際の施工説明図であ
る。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1の要部分解図である。
【図4】図1の打設の終了状態の説明図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】図4の継手部の離脱状態の説明図である。
【図7】本発明にかかる地山補強材の撤去方法の第2実
施例を示す要部拡大図である。
【図8】図7の継手部の離脱状態の説明図である。
【図9】本発明にかかる地山補強材の撤去方法の第3実
施例を示す要部拡大図である。
【図10】図9の継手部の離脱状態の説明図である。
【図11】長尺鋼管先受け工法の工程説明図である。
【図12】図11に引き続いて行われる長尺鋼管先受け
工法の工程説明図である。
【符号の説明】
20 削孔ビット 22 内管ロッド 24 外管 24a 先頭管 24b 中間管 24c〜24e 端末管 24h 凸部 24i 凹部 25 継手部 A 冷却媒体 B 掘削スライム C 削孔 D 地山
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 正孝 福岡県柳川市西浜武978番地の1 亀山ビ ット株式会社九州支店内 Fターム(参考) 2D054 AC15 FA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル断面の掘削に先立ち、削孔ビッ
    トで掘削した地山削孔内に中空管体などの補強材を順次
    継ぎ足しながら挿入した後に、前記補強材を地山中に固
    定し、この後に、前記補強材の端末側を必要に応じて撤
    去する地山補強材の撤去方法において、 前記補強材の端末側の撤去予定部位に、打撃,振動など
    の外力により折損ないしは離脱可能な継手部を設けたこ
    とを特徴とする地山補強材の撤去方法。
  2. 【請求項2】 前記継手部は、凹凸嵌合構造により構成
    されることを特徴とする請求項1記載の地山補強材の撤
    去方法。
  3. 【請求項3】 前記凹凸嵌合部は、凹部と凸部とを備
    え、これらの嵌合面に螺合可能なネジ部を設けたことを
    特徴とする請求項2記載の地山補強材の撤去方法。
  4. 【請求項4】 前記凹凸嵌合部は、凹部と凸部とを備
    え、これらの各部を先端側に向けて漸次肉厚が低減する
    テーパ状に形成したことを特徴とする請求項2記載の地
    山補強材の撤去方法。
  5. 【請求項5】 前記凹凸嵌合部のいずれか一方を他方よ
    りも薄肉に形成したことを特徴とする請求項1から4の
    いずれか1項記載の地山補強材の撤去方法。
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