JPH08121073A - 鋼管先受け工法及び同工法に用いる装置 - Google Patents

鋼管先受け工法及び同工法に用いる装置

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JPH08121073A
JPH08121073A JP24543695A JP24543695A JPH08121073A JP H08121073 A JPH08121073 A JP H08121073A JP 24543695 A JP24543695 A JP 24543695A JP 24543695 A JP24543695 A JP 24543695A JP H08121073 A JPH08121073 A JP H08121073A
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pipe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地山の不良なトンネルの切羽の先行補強を鋼
管先受けにより効率よく行う。 【解決手段】 トンネル切羽に先受け鋼管Pを打設する
際に、鋼管Pの最後端に埋設管20を接続し、埋設管2
0を地山内に押圧推進させ、鋼管Pを、その最後端がト
ンネル断面外周線位置とほぼ一致する地山深さに位置す
るように埋設させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼管先受け工法及び
同工法に用いる装置に係り、特に地質の悪い条件下のト
ンネル掘削に採用される地山先行補強工法としての鋼管
先受け工法及び同工法に用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、トンネル工事は、立地条件や地山
条件の良否にかかわらず、大断面化、長大化、高速施工
化の傾向にある。このため地質の悪い地山条件下でも掘
削断面が相当大きなトンネルが計画、施工されるように
なってきた。これらのトンネルではトンネル切羽の前方
の地山をあらかじめ所定強度まで補強する地山先行補強
工法が補助工法として行われることが多い。この種の地
山先行補強工法は、切羽前方の地山の先行緩みを抑制す
るのを主目的としているため、従来のフォアパイリング
工法に比べ、先受けに使用されるパイプ長が長いのが特
徴である。このため長尺のパイプを効率良く打設する工
夫がなされた種々、地山先行補強工法が開発、実施され
ている。
【0003】地山先行補強工法の一例としてトレビチュ
ーブ工法がある。このトレビチューブ工法は拡径ビット
を使用した2重管削孔により1度に長尺(11m程度)
のパイプを打設することができる。さらに削孔後に外管
(注入用鋼管)を地山内に残置して鋼管周囲の空隙を定
着注入するようになっている。
【0004】また、最近ではトンネル掘削に使用する油
圧ジャンボによって鋼管パイプを切羽に打設する地山先
行補強工法として、AGF(All Ground Fasten)工法
が実績を挙げている。このAGF工法では、掘削に使用
する油圧ジャンボのガイドシェルに3m程度の鋼管パイ
プを搭載して、削孔ロッド先端に装着された拡径ビット
で削孔を行い、この孔内に、所定打設本数の鋼管パイプ
が接続されながら挿入される。そして、所定本数の鋼管
パイプの挿入後、ビット径を鋼管パイプ内に収容可能な
直径まで縮径して削孔ロッドとともに引き抜く。これに
より生じた地山との空隙にセメント系、ウレタン系の定
着注入材を注入して鋼管パイプが挿入されている所定範
囲の地山改良を行う。
【0005】図18は、AGF工法によるトンネル切羽
の地山先行補強の施工状況を示した概略施工状況図であ
る。このAGF工法では、鋼管パイプ100の打設は、
油圧ドリルジャンボ101によって行われている。鋼管
パイプ100は、既に建て込まれた鋼支保工102の下
端をガイドとして切羽面103に打設される。しかし、
打設する鋼管パイプ100が長尺であるため、切羽面に
対して所定の傾角をなして施工される。通常は、切羽手
前の5〜6基手前からトンネル断面に対して所定のクリ
アランスをとって鋼管パイプ100の傾きに沿い、鋼支
保工102が打設される。このため、上半全体にわたっ
て打設された鋼管パイプ100は、切羽に向かって所定
ピッチで傘を僅かに開いたような形状となる。トンネル
長手方向に連続して傘状の地山改良体が形成されるの
が、本工法の特徴である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のトレ
ビチューブ工法は、1度に長尺の鋼管パイプを打設する
ことができるが、鋼管パイプを打設するために専用の鋼
管打設装置が必要である。このため専用の装置の導入、
装置の組み立て作業等の付帯作業が発生し、補助工法と
して高額であり、トンネル工事全体の工費アップにつな
がるという問題がある。
【0007】これに対してAGF工法では、トンネル掘
削に使用する油圧ドリルジャンボを使用するため、この
ような問題は回避できるが、複数本の鋼管パイプを油圧
ドリルジャンボの先端部分に連続して供給する作業や削
孔ロッドの脱着作業の多く人力で行わなくてはならず、
切羽近傍に広い範囲の作業足場を設けなくてはならない
という問題が生じる。また、この作業足場は、切羽掘削
サイクルとの兼ね合いで頻繁に移動しなければならず、
その作業手間も大きな負担となる。
【0008】さらに、前述の両工法に共通する問題とし
て、打設した鋼管パイプの口元と鋼支保工の建て込み位
置とが干渉してしまうため、打設した鋼管パイプの配置
に沿ってトンネル断面を段階的に拡大して掘削しなけれ
ばならない。このため、地山掘削量が増加するととも
に、変化した断面形状に合わせて鋼支保工の寸法を調整
して建て込まなくてはならないという問題も生じる。ま
た、覆工コンクリートのコンクリート量も増加し、断面
形状が変化するため、妻部分の型枠製作の手間も大きく
なる。
【0009】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、一定のトンネル断面を確保
しながら効率的なトンネルの地山先行補強を行えるよう
にした鋼管先受け工法及び同工法を用いた装置を提供す
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明は、トンネル掘削機に、先受け鋼管として
使用される鋼管と該鋼管の内部に収容された削孔ロッド
とを搭載し、前記鋼管を打設可能な孔をトンネル切羽前
方のトンネル断面外周線の近傍に沿って所定間隔をあけ
て前記削孔ロッド先端に装着された拡縮径可能なビット
で削孔して、前記鋼管を複数本接続して地山内に打設し
て前記トンネル切羽の先受け鋼管とし、該先受け鋼管を
注入管として前記先受け鋼管の周囲の地山に固化材を注
入し、地山補強を行う鋼管先受け工法において、前記先
受け鋼管を打設する際に、前記鋼管の最後端に埋設管を
接続し、該埋設管を地山内に押圧推進させ、前記鋼管
を、その最後端がトンネル断面外周線位置とほぼ一致す
る地山深さに位置するように埋設させたことを特徴とす
るものである。
【0011】このとき前記埋設管は、樹脂製管から成
り、該樹脂製管を介して前記トンネル掘削機の打撃動作
を前記鋼管の最後端に伝達するとともに、前記トンネル
掘削機のフィード動作を前記鋼管に伝達し、前記鋼管の
最後端を該樹脂製管の長さにほぼ等しい地山内深さまで
埋設させ、前記樹脂製管を地山内に存置させることが好
ましい。
【0012】また、前記埋設管は、鋼製埋設管から成
り、該鋼製埋設管を介して前記トンネル掘削機の打撃動
作を前記鋼管の最後端に伝達するとともに、前記トンネ
ル掘削機のフィード動作を前記鋼管に伝達し、前記鋼管
の最後端を該樹脂製管の長さにほぼ等しい地山内深さま
で埋設させ、その後前記鋼製埋設管を引き抜き回収する
ことが好ましい。
【0013】前記工法は、前記鋼管と、該鋼管の内部に
収容された削孔ロッドとは、前記トンネル掘削機のガイ
ドシェル先端に搭載されたクランプ装置により所定位置
に位置決めされた状態で、その端部が把持固定され、前
記鋼管及び削孔ロッドの接続及び分離作業が前記クラン
プ装置位置で行われるようにすることが好ましい。
【0014】すなわち、トンネル掘削機のガイドシェル
先端に搭載され、鋼管の端部と該鋼管の内部に収容され
た削孔ロッド端部とを、位置決めされた状態で把持固定
し、前記鋼管及び削孔ロッドの接続及び分離作業を行う
ようにしたクランプ装置を備えることが好ましい。
【0015】また、前記工法は、前記鋼管と、該鋼管の
内部に収容された削孔ロッドとは、前記トンネル掘削機
のガイドシェルの側部に装備された鋼管供給装置の把持
部にセットされた状態から該鋼管供給装置の横送り動作
により前記ガイドシェル上の鋼管接続位置に移載される
ようにすることが好ましい。
【0016】すなわち、トンネル掘削機のガイドシェル
の側部に装備され、鋼管と該鋼管の内部に収容された削
孔ロッドとを把持し、横送り手段によって前記鋼管をガ
イドシェル上の鋼管接続位置に移載させるようにした鋼
管供給装置を備えることが好ましい。
【0017】さらに、前記鋼管は、長手方向及び周方向
に所定間隔で複数個のストレーナ孔が形成され、このう
ち周方向に配列されたストレーナ孔を閉塞するようにリ
ング状逆止弁が装着され、作用内圧により該リング状逆
止弁を管内方より押し広げて前記ストレーナ孔から前記
固化材を地山側に吐出させるようにすることが好まし
い。
【0018】または、前記鋼管は、長手方向及び周方向
に所定間隔で複数個のストレーナ孔が形成され、該スト
レーナ孔を閉塞するように磁石合金からなる複数のバル
ブ片が前記鋼管外周面に磁力吸着され、作用内圧により
該バルブ片を前記鋼管から分離させて前記ストレーナ孔
から前記固化材を地山側に吐出させるようにすることが
好ましい。
【0019】または、前記鋼管は、長手方向及び周方向
に所定間隔で複数個のストレーナ孔が形成され、該スト
レーナ孔を閉塞するように複数のバルブ片が前記鋼管外
周面に接着され、作用内圧により前記バルブ片を前記鋼
管から剥離させて前記ストレーナ孔から前記固化材を地
山側に吐出させるようにすることが好ましい。
【0020】すなわち、バルブの構成として、鋼管の長
手方向及び周方向に所定間隔で形成された複数個のスト
レーナ孔のうち周方向に配列された前記ストレーナ孔を
閉塞するリング状逆止弁が装着され、作用内圧により該
リング状逆止弁が管内方より押し広げられ前記ストレー
ナ孔から前記固化材を地山側に吐出させるようにしたも
のである。
【0021】または、鋼管の長手方向及び周方向に所定
間隔で形成された複数個のストレーナ孔を閉塞する磁石
合金からなる複数のバルブ片が前記鋼管外周面に磁力吸
着され、作用内圧により前記バルブ片を前記鋼管から分
離させて前記ストレーナ孔から前記固化材を地山側に吐
出させるようにしたものである。
【0022】または、鋼管の長手方向及び周方向に所定
間隔で形成された複数個のストレーナ孔を閉塞するよう
に複数のバルブ片が前記鋼管外周面に接着され、作用内
圧により前記バルブ片を前記鋼管から剥離させて前記ス
トレーナ孔から前記固化材を地山側に吐出させるように
したものである。
【0023】前記複数本の鋼管は、該鋼管の管端に形成
されたテーパー嵌合部を介して接合されることが好まし
い。
【0024】前記削孔ロッドは、ロッドスペーサを介し
て前記鋼管の中心軸近傍に位置保持させることが好まし
い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明による鋼管先受け工
法の実施の一形態を、添付図面を参照して説明する。図
1は、図2に示したトンネル断面の上半部分1の掘削状
況を縦断方向に見て模式的に示した施工状況図である。
図1に示したように、トンネル切羽2の近傍の上半盤に
は、クローラ式の油圧ドリルジャンボJが配置されてい
る。油圧ドリルジャンボJのブーム上のガイドシェル4
の先端は、既に建て込まれた鋼支保工5のうち、最も切
羽2に近い鋼支保工5Aの下端位置にあうようにセット
されている。なお、この発明の実施の形態では、地山は
1次吹付コンクリート6(被覆厚t=5cm)で被覆さ
れ、その内側にH形鋼(H-200×200)からなる鋼支保工
5がトンネル掘削方向に1mピッチで建て込まれ、この
鋼支保工5を被覆するように2次吹付コンクリート7
(被覆厚t=20cm)が施工されている。
【0026】図1に示された鋼管パイプPを搭載したガ
イドシェル4の据え付け角度は、建て込み箇所から切羽
2内に位置する2基先の鋼支保工5の上側を通るような
傾角に設定されている。ガイドシェル4の先端がセット
された切羽前方の地山内には、既に4本の鋼管パイプP
が地山中に建て込まれている。この鋼管パイプPは、後
述するように、ガイドシェル4上に装備された油圧クラ
ンプ装置10で連結され、連結された状態で鋼管パイプ
埋設管20(その構成は後述する。)により、所定埋設
長分だけ地山中に圧入されたものである。本実施の形態
では、1本当たりの鋼管パイプPの長さ、鋼管パイプ埋
設管20の長さは3mに設定されている。また、すでに
建て込まれた鋼管パイプPの周囲の地山には、鋼管パイ
プPのほぼ全長にわたり、固化材によって注入ゾーンG
が形成されている。
【0027】このように、図1に示したトンネルでは、
切羽2の掘削に先立って打設された鋼管パイプPによ
り、フォアパイリングとしての補強効果が期待できる。
さらに、この鋼管パイプPを利用して施された地山改良
注入により、トンネル天端から肩部分にかけての注入ゾ
ーンGの地山強度が増強される。これにより、地山の解
放によるトンネル変形を抑止することができる。固化材
注入による地山注入ゾーンGの改良体寸法は、鋼管パイ
プPを中心軸とした直径80cmの略円筒状に想定され
ている。注入ゾーンGは、トンネル周囲の全体に形成さ
れるが、特にトンネル掘削線付近では地山改良体が重な
って形成され、一体的なアーチ状になる。これにより、
トンネル掘削時の天端の地山安定はより確実になる。地
山注入の詳細については後述する。
【0028】以下、本工法を実施するために油圧ドリル
ジャンボJのガイドシェル4に搭載された各装置の構成
について図1、図3〜図6を参照して説明する。
【0029】図1に示したように、本工法を実施するた
めに、ガイドシェル4上には、油圧クランプ装置10、
鋼管パイプ埋設管20、鋼管パイプ打設アダプタ30及
び鋼管パイプ・ロッド供給装置40が搭載されている。
このうち、鋼管パイプPを埋設するために機能する鋼管
パイプ埋設管20、鋼管パイプ打設アダプタ30につい
て説明する。図3(a)には、鋼管パイプ打設アダプタ
30の先端に接続された鋼管パイプPが示されている。
鋼管パイプPは、本実施の形態では、呼び径100A
(外径=114.3mm)の圧力配管用炭素鋼鋼管(J
IS記号:STGP)が使用されている。この鋼管パイ
プPの内部には削孔ロッド32が収容されている。
【0030】鋼管パイプ打設アダプタ30は、油圧ドリ
フタ3(図1参照)からの打撃力、回転力を削孔ロッド
32に伝達するとともに、油圧ドリフタ3のフィード動
作に伴い、油圧ドリフタ3と一体的にガイドシェル4上
をスライドできる。ここで、拡径ビット31を備えた削
孔ロッド32を駆動する鋼管パイプ打設アダプタ30の
構成について、図3(a)を参照して説明する。
【0031】鋼管パイプ打設アダプタ30は、油圧ドリ
フタ3のシャンクロッドSの先端に装着されている。こ
の鋼管パイプ打設アダプタ30は、ロッド支持部38
と、パイプ圧入ヘッド33とから成る。ロッド支持部3
8は、ロッド先端の拡径削孔ビット31に打撃、回転を
伝達する削孔ロッド32を、油圧ドリフタ(図示せず)
と接続してロッド回転を支持する。パイプ圧入ヘッド3
3は、油圧ドリフタ3の打撃及びフィード機構により鋼
管パイプPを地山に圧入する。
【0032】まず、ロッド支持部38の構成について説
明する。シャンクロッドSの先端には打撃スリーブ34
が螺着されている。打撃スリーブ34の鋼管パイプ打設
アダプタ30端には調整用両ネジロッド35が接続さ
れ、さらにスリーブ(カップリング)36を介して定尺
の削孔ロッド32が接続されている。この削孔ロッド3
2の先端には削孔ビット31が装着されている。削孔ビ
ット31は、拡径、縮径動作が可能で、削孔時には図3
(a)に示したように、鋼管パイプPの先端から地山側
に突出できる。すなわち、削孔ロッド31が正回転状態
にあるとき、内蔵されたスプリングピン(図示せず)で
付勢された削孔ビットヘッド31aが外方に張り出され
る。これにより、鋼管パイプPの外径より大きな削孔径
(本実施例ではφ=121mm)で地山を削孔すること
ができる。一方、削孔ロッド32が逆回転状態にあると
き、削孔ビットヘッド31aを折り畳んでビット外径を
鋼管パイプ内径(102.3mm)以下に縮径できる。
このため鋼管パイプPの打設完了時には、削孔ロッド3
2に逆回転をかけてロッド引き抜きを行うことで、削孔
ビット31を回収することができる。
【0033】パイプ圧入ヘッド33は、打撃スリーブ3
4から伝えられた打撃力を鋼管パイプPの後端に伝達す
るハンマーの役割を果たす部材である。パイプ圧入ヘッ
ド33の後端には、打撃スリーブ34から連続的な打撃
力が加えられる。この打撃動作によって部材が変形した
り摩耗したりするのを防止するために、後端凹所33a
内に緩衝リング37が装着されている。このように構成
されたパイプ圧入ヘッド33には、油圧ドリフタ3から
の打撃及び油圧ドリフタ3のフィード機構による推進動
作が同時に伝えられる。これにより、パイプ圧入ヘッド
33の先端肩部33dに鋼管パイプPの後端を嵌合さ
せ、鋼管パイプPを押圧し、削孔ビット31によって削
孔された孔内に鋼管パイプPを容易に圧入することがで
きる。
【0034】図3(b)は、鋼管パイプ打設アダプタ3
0に装着された鋼管パイプ埋設管20と、鋼管パイプ埋
設管20の先端により地山内部に圧入される鋼管パイプ
Pの一部を示した部分断面正面図である。第1の実施の
形態では、鋼管パイプ埋設管20は、呼び径80A(外
径89.1mm)の本体管21と、鋼管パイプ打設アダ
プタ30による打撃力を受ける口元管22(呼び径:1
25A)と、鋼管パイプPの後端を押圧する先端管23
(呼び径:100A)とが一体的に溶接接合された直列
異径鋼管から成る。鋼管パイプ埋設管20の口元管22
は、使用時に後端部22aが鋼管パイプ打設アダプタ3
0の肩部33cのフランジ部分に当接するように、細径
筒部33b内に遊嵌される。このため、鋼管パイプ打設
アダプタ30から伝達された打撃力により鋼管パイプ埋
設管20が地山内に押圧推進される。このとき先端管2
3は鋼管パイプPと同径管であり、先端管23の先端に
は鋼管パイプPの後端部と当接できるようなテーパ接合
面が形成されている。
【0035】図3(b)に示した状態で油圧ドリフタ3
を作動させると、鋼管パイプPの先端位置で削孔ビット
(図示せず)による削孔が行われるのと同時に、鋼管パ
イプ埋設管20が地山中に押圧された分だけ、地山中に
ある鋼管パイプPが地山内に押し込まれる。最終的に
は、鋼管パイプ埋設管20は、そのほぼ全長が地山に埋
設され、鋼管パイプPの最後端は、鋼製支保工5の建て
込み位置側まで押し込まれる。その後、鋼管パイプ埋設
管20を引き抜くことにより、鋼管パイプPのみを地山
内の鋼製支保工5建て込み位置の外側に設置することが
できる。
【0036】図3(c)は、鋼管パイプ埋設管20を、
樹脂製管たる塩化ビニル管とした第2の実施の形態を示
したものである。この実施の形態では、この塩化ビニル
管から成る鋼管パイプ埋設管20は、打設される鋼管パ
イプPと同様に直接、鋼管パイプ打設アダプタ30に装
着される。すなわち、塩化ビニル管の後端は、鋼管パイ
プ打設アダプタ30先端の先端肩部33dに嵌合され、
前端は、図9(a)、(b)に示したように、カップラ
ー70を介して鋼管パイプPの後端のテーパ接合面71
に嵌合される。使用される塩化ビニル管は、鋼管パイプ
打設アダプタ30から伝えられる打撃力、回転力、押込
み力を鋼管パイプPに確実に伝達できる強度と剛性を有
している。この塩化ビニル管を鋼管パイプ埋設管20と
して使用することにより、図1に示した埋設区間に塩化
ビニル管を残置した状態で、鋼管パイプPの打設作業を
終了することができる。すなわち、第1の実施の形態で
は、鋼管パイプ埋設管20の引き抜き作業が必要である
が、本実施の形態では、塩化ビニル管を地山内に残置し
ても、掘削時に掘削機械によって容易に破砕、撤去でき
るので、鋼管パイプ埋設管20としての塩化ビニル管の
引き抜き作業が不要になる。また、鋼管パイプ埋設管2
0を引き抜いた後の地山、孔壁の崩壊の危険性もないと
言う利点を有する。
【0037】次に、鋼管パイプP及び削孔ロッド32の
接続作業に使用される油圧クランプ装置10の構成につ
いて図4、図5を参照して説明する。削孔ロッド32に
よる地山削孔と鋼管パイプPの地山圧入動作は並行して
行われる。このため、鋼管パイプPと削孔ロッド32の
長さを等しくし、削孔ロッド32を鋼管パイプP内に収
容して一体化し、油圧ドリルジャンボJのガイドシェル
4に搭載して作業を行うのが効率的である。この場合、
鋼管パイプPと削孔ロッド32とを鋼管パイプ打設アダ
プタ30にセットして削孔、パイプ圧入を行うと、ガイ
ドシェル4の先端位置でほぼ同時に接続のタイミングが
生じる。そこで、本発明では、ガイドシェル4の先端位
置に図4に示した油圧クランプ装置10を搭載した。油
圧クランプ装置10は、鋼管パイプPと削孔ロッド32
の把持動作を所定のタイミングで実施できる。このた
め、1箇所で鋼管パイプPと削孔ロッド32の接続、解
離作業を一連の動作として実現できる。
【0038】図4には、ガイドシェル4の先端に装着さ
れた油圧クランプ装置10が示されている。断面形状が
略V字形をなしたガイドシェル4に倣って組み立てられ
た固定フランジ11上には、クランプスタンド12が立
設されている。さらにクランプスタンド11を挟んだガ
イドシェル4の長手方向の前後位置にはジャッキプレー
ト13、14が固着されている。このジャッキプレート
13、14は、鋼管パイプP及び削孔ロッド32を把持
するクランプ機構を構成するジャッキ群を支持固定する
支持板である。
【0039】図5(a)には、スリーブクランプ機構1
5が示されている。このスリーブクランプ機構15は、
削孔ロッド32をスリーブ8で接続、切り離しするクラ
ンプ機構である。2台の油圧ジャッキ16、16がガイ
ドシェル4上のロッド配置位置を中心として水平対向位
置に配置されている。油圧ジャッキ16のロッド16a
先端には、チャック17が装着されている。このチャッ
ク17の先端把持部は、削孔ロッド32の接続位置であ
るスリーブ外径に一致するような円弧状に加工されてい
る。これにより、ロッド16aを伸長させた状態で削孔
ロッド32のスリーブ部分を確実に把持できる。また、
ロッド縮退時には鋼管パイプPが通過できる程度にチャ
ック間隔が設定されている。なお、チャック17は着脱
自在に取着されているので、スリーブ径に合致した先端
把持部を有するチャックに容易に交換できる。また、本
実施の形態では、チャックで削孔ロッド32を接続する
スリーブを把持するようにしたが、スリーブの近傍のロ
ッド32を直接、把持するようにしても良い。
【0040】図5(b)には、パイプクランプ機構18
が示されている。このパイプクランプ機構18にも、図
5(a)に示された構造と同様の構造の油圧ジャッキ1
6、16が配置され、鋼管パイプPの外径に一致するよ
うにチャック19の形状が設定されている。このパイプ
クランプ機構18により地山に圧入された鋼管パイプP
の後端を確実に把持できる。
【0041】図6(a)、(b)には、ストックラック
上に仮置きされた鋼管パイプPを、ガイドシェル4に搭
載するための鋼管パイプ・ロッド供給装置40が示され
ている。ガイドシェル4上の油圧クランプ装置10の後
方位置のガイドシェル4の側部には、ストックラック4
1(図6(b)参照)が装備されている。そして2台の
ストックラック41上には、シリンダロッド43がガイ
ドシェル4側に伸長するようにロッド移載ジャッキ42
が装備されている。このロッド移載ジャッキ42のシリ
ンダロッド43の先端には、鋼管パイプ把持部44が形
成されている。ストックラック41には、次に建て込む
ための鋼管パイプPを1本ずつストックすることができ
る。この鋼管パイプ・ロッド供給装置40によれば、図
6(a)に示したようにパイプ圧入ヘッド33がガイド
シェル4上を後退した際に、ロッド移載ジャッキ42の
シリンダロッド43を伸長し、鋼管パイプ把持部44に
把持されている鋼管パイプPを、図6(b)に示したロ
ッドセット位置まで横送り移動できる。
【0042】鋼管パイプPがロッドセット位置まで移載
された状態で鋼管パイプ打設アダプタ30のパイプ圧入
ヘッド33を前進させると、パイプ圧入ヘッド33の細
径筒部33b先端の肩部33dが鋼管パイプPの後端に
嵌合し、鋼管パイプPを切羽方向へ向かって繰り出すこ
とができる。次に、図7により油圧クランプ装置10を
使用した鋼管パイプP及び削孔ロッド32の接続作業手
順について説明する。図7(a)〜図7(g)は、接続
作業の各状態を示した状態説明図である。図7(a)
は、1本目の鋼管パイプPの打設が完了した状態を示し
ている。鋼管パイプP1の後端は、パイプクランプ機構
18で把持されている。一方、スリーブクランプ機構1
5の油圧ジャッキ16のロッドは縮退状態にあり、チャ
ックは鋼管パイプP1が容易に通過できる程度に離れて
いる。この状態から油圧ドリフタ(図示せず)の回転機
構を逆回転させながら、鋼管パイプ打設アダプタ30を
ガイドシェル4に沿って後退させ、スリーブクランプ機
構15の位置にスリーブ8がくるまで削孔ロッド32を
引き抜き(図7(b)参照)、スリーブ8で削孔ロッド
32の切り離しを行う(図7(c)参照)。さらに、鋼
管パイプ打設アダプタ30をガイドシェル4に沿ってス
トックラック41の後方位置まで後退させ、この間に鋼
管パイプPの後端から突出している削孔ロッド32のス
リーブ8部分をスリーブクランプ機構15により把持す
る。鋼管パイプ打設アダプタ30がストックラック41
位置の後方まで後退した状態で、ストックラック41上
に載置されていた2本目の鋼管パイプP2をガイドシェ
ル4上に移載する(図7(d)参照)。このとき、鋼管
パイプP2内には削孔ロッド32が収容されている。こ
のとき削孔ロッド32は、ロッドの前端及び後端近傍に
嵌着された弾性体ロッドスペーサ75(図10参照)に
より、鋼管パイプPの中心軸近傍に位置保持されされて
いる。弾性体ロッドスペーサ75は、リング76及び3
本の脚部77から成るが、ロッド32を中心位置に位置
保持できるなら、任意の形状で良く、鋼管パイプPの内
径に応じて脚長を適宜設定すれば良い。この弾性体ロッ
ドスペーサ75が装着されているので、鋼管パイプ打設
アダプタ30をフィードさせて回転機構により、継ぎ足
し分の削孔ロッド32を接続するのと同時に、鋼管パイ
プP2の後端にパイプ圧入ヘッド33の先端肩部33d
を嵌合させることができる。その後、鋼管パイプ打設ア
ダプタ30のフィード及びロッドの回転によりスリーブ
クランプ機構15に把持されているスリーブ8に削孔ロ
ッド32を螺合させる(図7(e)参照)。これと同時
に油圧ジャッキ16のロッドを縮退させ、さらに鋼管パ
イプ打設アダプタ30をフィードさせてパイプクランプ
機構18に把持されている鋼管パイプP1に鋼管パイプ
P2を接合する(図7(f)参照)。
【0043】このとき1本目の鋼管パイプP1の後端内
周面には図8に示したテーパ加工(a,b,c)が施さ
れ、2本目の鋼管パイプP2の先端外周面にも前記テー
パ加工と嵌合可能な形状のテーパ加工(a’,b’,
c’)が施されている。このように鋼管パイプP1、P2
間には所定形状のテーパ接合面が形成されているので、
鋼管パイプ打設アダプタ30から後続の鋼管パイプP2
に打撃力が加えられると、鋼管パイプP1、P2間のテー
パ接合面が確実に嵌合し、鋼管パイプP同士の接合をネ
ジ接合等に比べ、迅速かつ容易に行うことができる。こ
の状態でパイプクランプ機構18を解除し、地山削孔及
びパイプ圧入動作を再開する(図7(g)参照)。そし
て油圧ドリフタ(図示せず)の回転、打撃動作は鋼管パ
イプ打設アダプタ30を介して削孔ビット31及び鋼管
パイプP1、P2に伝達される。
【0044】次に、図11(a)〜11(c)及び図1
2(d)〜12(f)を参照して本発明によるトンネル
地山の鋼管先受け工法の施工手順について、作業フロー
を説明する。図11、図12の各図では、図の簡単化の
ために、切羽後方の既設鋼管パイプの表示を省略してあ
る。
【0045】図11(a)には、トンネル切羽2の所定
位置に1本目の鋼管パイプP1の打設状態が示されてい
る。ガイドシェル4上に搭載された油圧ドリフタ3の先
端には、鋼管パイプ打設アダプタ30が装備されてい
る。鋼管パイプ打設アダプタ30を介して削孔ロッド3
2には油圧ドリフタ3からの打撃、回転力が伝達され
る。これにより地山削孔が行われるのと同時に、油圧ド
リフタ3のフィードによりガイドシェル4上をスライド
した鋼管パイプP1が、地山中に押圧埋設される。図1
1(b)には、1本目の鋼管パイプP1を切羽前方の地
山内に打設し、その後油圧ドリフタ3をガイドシェル4
に沿って後退させ、2本目の鋼管パイプP2を鋼管パイ
プ打設アダプタ30にセットし、これと同時に鋼管パイ
プP2内に収容されている削孔ロッド32をスリーブ
(図示せず)を介して継ぎ足した状態が示されている。
【0046】図11(c)には、2本の鋼管パイプP
1、P2が切羽前方の地山内に打設され、次いで鋼管パイ
プ埋設管20がガイドシェル4上に搭載され、削孔ロッ
ド32が接続された状態が示されている。この鋼管パイ
プ埋設管20は、前述したように既に地山内に建て込ま
れた鋼管パイプP2の後端部がトンネル掘削線より外側
に位置するまで、鋼管パイプPを押圧埋設させるための
アタッチメントである。鋼管パイプ打設アダプタ30
は、図3(b)に示した鋼製埋設管、図3(c)に示し
た塩化ビニル管のいずれのタイプの鋼管パイプ埋設管2
0の場合にも鋼管パイプPの埋設を行うことができる。
【0047】図12(d)には、鋼管パイプ埋設管20
及び削孔ロッド32を引き抜いた状態が示されている。
鋼管パイプ埋設管20として鋼製埋設管を用いて鋼管パ
イプPの埋設を行った場合には、鋼管パイプ埋設管20
及び削孔ロッド32の両方を引き抜いて回収する必要が
ある。このとき、削孔ロッド32先端の削孔ビット31
は、削孔ロッド32を反時計回りに回転させることでビ
ット径を縮径でき、この状態で油圧ドリフタ3をガイド
シェル4上を後退させ、削孔ビット31と削孔ロッド3
2とを一体的に回収することができる。このとき、鋼管
パイプ埋設管20を引き抜いた後の孔壁の崩壊を防止す
るために、所定径を有する塩化ビニル管Pv等を防護管
として挿入することが好ましい(図12(e)参照)。
なお、鋼管パイプ埋設管20として塩化ビニル管を用い
た場合には、塩化ビニル管が地山内にそのまま存置され
るので、この埋設管の回収作業は、不要となる。
【0048】以後、鋼管パイプP周囲の地山の注入作業
を行う。本発明におけるトンネル切羽位置での鋼管先受
け工法の注入工法例として、全面注入工法とステップ注
入工法とについてそれぞれ説明する。まず、いずれの注
入工法においても注入時の固化材が孔口51から逆流す
るのと孔壁が崩落するのとを防止するために口元コーキ
ング50を行う。本実施の形態では、口元コーキング5
0は、図12(e)に示したように塩化ビニル製防護管
Pv(あるいは塩化ビニル管等の鋼管パイプ埋設管2
0)の口元部分の周囲に取り付けた布パッカー内にグラ
ウト材を充填する方法がとられている。
【0049】固化材の注入にはいずれの注入工法におい
ても、前述の鋼管パイプPを注入管として使用して行
う。このため鋼管パイプPの表面にはあらかじめ所定間
隔でストレーナ(注入孔)を形成しておくことが必要で
ある。このストレーナの間隔は図13に示したように、
等間隔に形成されたものが一般的である。ところが、全
面注入工法では、1度に広い範囲を注入するため、地山
の緩みが大きい切羽近傍では、注入した固化材が集まり
易くなってしまう。そこで、全面注入工法では、図14
に示したように、ストレーナ52を孔深部に行くほど密
に形成し、孔口近くは粗くすることにより固化材の浸透
範囲を均一厚にし、全体として均一な注入径の注入ゾー
ンGを形成するようにすることも好ましい。なお、図1
4に示された数値は例示であり、最適値は地山状況に応
じて設定することが好ましい。注入工程では図13に示
したように、注入ホース56先端に取り付けたシングル
パッカー53を孔口51部分にセットし、鋼管パイプP
全長にわたり、均一圧による注入を行う。使用固化材と
してはセメント系薬液(商品名:LW)等が好適であ
る。また、崩落が予想されるような地山の場合には微粒
子懸濁型注入材等を使用することが好ましい。孔外に
は、図12(e)に示したような2液(A、B液)系統
からなるグラウトミキサー54、グラウトポンプ55を
設置する。
【0050】一方、図15に示したステップ注入工法で
は、鋼管パイプPに形成されるストレーナ52には特殊
バルブ60を設けておき、ストレーナ52の間隔は50
cm程度にすることが好ましい。ここで、特殊バルブ6
0の構成と、注入時の動作について図16(a)、
(b)を参照して説明する。特殊バルブ60は、注入時
の内圧作用時には開口が解放され、固化材を外部に吐出
させ、外圧に対しては閉塞するような逆止弁の機能を有
する。本実施の一形態では、図16(a)に示したよう
に鋼管パイプPの外周の長手方向に所定間隔(@50c
m)で形成されたリング状凹所62に周方向に等間隔に
4箇所ずつ形成されている。そしてこの開口61を閉塞
するように肉厚1mmの輪状ゴム製バンド63が装着さ
れ、この輪状ゴム製バンド63を覆い、一端64aが鋼
管パイプPの周囲に溶接された外周リングプレート64
が取り付けられている。このようにして構成された特殊
バルブ60は、図16(b)に示したようにp=2〜3
kg/cm2の内圧が作用すると、固化材が開口61で輪状ゴ
ム製バンド63と外周リングプレート64とを押し広げ
るように作用し、外部に固化材を所定圧で吐出させるこ
とができる。一方、地山側からの外圧に対してはp=1
0kg/cm2程度の圧力に抵抗することができる。また、特
殊バルブとしては、この他、図17(a)に示したリミ
ッタバルブ80を使用することも可能である。図17
(a)において、鋼管パイプPの外周面には周方向に等
間隔をあけて4箇所の吐出開口81が形成されており、
この吐出開口81を中心として偏平な円筒形凹所82が
設けられている。この円筒形凹所82には、永久磁石か
ら成るバルブ片83が磁力吸着されている。永久磁石と
しては、フェライト磁石、希土類磁石等が好適である。
また、これらバルブ片83を金属板あるいは樹脂板と
し、円筒形凹所82の座面に接着剤で所定の接着強度で
接着しても良い。このリミッタバルブ80では、図17
(b)に示したように、所定の内圧pが作用した場合
に、鋼管パイプPに磁力吸着しているあるいは接着され
ているバルブ片83が円筒形凹所82から分離ないし剥
離して吐出開口81を開状態とすることができる。した
がって、このバルブの吐出開口81を所定の内圧に対応
して開状態にするには、実験、解析等により永久磁石の
磁束密度、接着剤の接着強度を適宜設定することが好ま
しい。
【0051】このような特殊バルブ60、80を備えた
ステップ注入工法では、まず本注入の前にシール注入を
行う。シール注入は本注入における各ステップでの限定
範囲への注入効果を高める目的で行う予備注入工程であ
る。まずシングルパッカー53を鋼管パイプPの最深部
まで挿入し、鋼管パイプP周囲と地山とのクリアランス
をあらかじめ充填シールする。そして本注入として、最
深部からシングルパッカー53を1ステップ1mとして
後退させ、限定された範囲での注入を孔口51まで繰り
返し行う。使用固化材としては、本注入では、砂質地盤
等の場合には有機系緩結溶液型注入材が好適である。ま
た、シール注入には、有機系瞬結溶液型注入材を使用す
ることが好ましい。
【0052】いずれの注入工法においても、図12
(f)に示したように、トンネル天端から肩部にかけて
打設された鋼管パイプPの全長にわたり、パイプ周囲に
注入径約80cmの注入ゾーンが形成される。特にトン
ネル掘削線近傍では隣接した鋼管パイプP同士の離れが
60cm程度であるため、トンネル掘削部分の周囲にア
ーチ状の地山強化範囲を形成できる(図2参照)。これ
により掘削時の周辺地山を有効に保護することができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、先受け鋼管後端を所定埋設量だけ地山内に
し、トンネル断面を拡幅することなく支保工建て込みの
スペースを確保でき、また、トンネル掘削機のガイドシ
ェル上に、人力を介さずに重量の大きな先受け鋼管をセ
ットしたり、鋼管パイプ接続作業を行え、作業員の苦渋
作業を減らすとともに、省力化を図ることができるとい
う効果を奏する。また、先受け鋼管を用いて地山注入作
業を効率よくかつ確実に進めることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鋼管先受け工法の一実施例を示し
た施工概要縦断面図。
【図2】図1に示したトンネル切羽の鋼管先受けの状態
を示した横断面図。
【図3】鋼管パイプ及び埋設管の建て込み装置の一実施
例を示した部分分解正面図。
【図4】本発明に使用される油圧クランプ装置の一実施
例を示した概略側面図。
【図5】図4に示した端面線に沿って示した油圧クラン
プ装置の端面図。
【図6】本発明に使用される鋼管パイプ・削孔ロッド供
給装置の概略平面図。
【図7】油圧クランプ装置による鋼管パイプ、削孔ロッ
ドの接続作業手順を示した作業フロー図。
【図8】鋼管パイプのテーパ接合面の一例を示した部分
拡大断面図。
【図9】鋼管パイプと塩化ビニル管との接合部の一例を
示した部分拡大断面図。
【図10】鋼管パイプ内に収容された削孔ロッドを支持
する弾性体ロッドスペーサを示した概略斜視図。
【図11】鋼管先受け工法の各施工段階状態を示した状
態説明図(その1)。
【図12】鋼管先受け工法の各施工段階状態を示した状
態説明図(その2)。
【図13】地山注入工程における全面注入工法の注入状
態及びゾーンの例を示した状態説明図。
【図14】鋼管パイプに形成されたストレーナの一例を
示した正面図。
【図15】ステップ注入工法の注入状態の例を示した状
態説明図。
【図16】ストレーナに形成された特殊バルブの詳細を
示した部分断面図。
【図17】ストレーナに形成された特殊バルブの詳細を
示した部分断面図。
【図18】従来の鋼管先受け工法の一例を示した施工概
要図。
【符号の説明】
1 トンネル上半部 2 トンネル切羽 3 油圧ドリフタ 4 ガイドシェル 5 鋼製支保工 10 油圧クランプ装置 15 スリーブクランプ機構 16 油圧ジャッキ 17,19 チャック 18 パイプクランプ機構 20 鋼管パイプ埋設管 30 鋼管パイプ打設アダプタ 31 削孔ビット 32 削孔ロッド 33 パイプ圧入ヘッド 40 鋼管パイプ・ロッド供給装置 50 口元コーキング 52 ストレーナ 53 シングルパッカー 60,80 バルブ 75 ロッドスペーサ G 注入ゾーン J 油圧ドリルジャンボ P 鋼管パイプ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル掘削機に、先受け鋼管として使用
    される鋼管と該鋼管の内部に収容された削孔ロッドとを
    搭載し、前記鋼管を打設可能な孔をトンネル切羽前方の
    トンネル断面外周線の近傍に沿って所定間隔をあけて前
    記削孔ロッド先端に装着された拡縮径可能なビットで削
    孔して、前記鋼管を複数本接続して地山内に打設して前
    記トンネル切羽の先受け鋼管とし、該先受け鋼管を注入
    管として前記先受け鋼管の周囲の地山に固化材を注入
    し、地山補強を行う鋼管先受け工法において、前記先受
    け鋼管を打設する際に、前記鋼管の最後端に埋設管を接
    続し、該埋設管を地山内に押圧推進させ、前記鋼管を、
    その最後端がトンネル断面外周線位置とほぼ一致する地
    山深さに位置するように埋設させたことを特徴とする鋼
    管先受け工法。
  2. 【請求項2】前記埋設管は、樹脂製管から成り、該樹脂
    製管を介して前記トンネル掘削機の打撃動作を前記鋼管
    の最後端に伝達するとともに、前記トンネル掘削機のフ
    ィード動作を前記鋼管に伝達し、前記鋼管の最後端を該
    樹脂製管の長さにほぼ等しい地山内深さまで埋設させ、
    前記樹脂製管を存置させるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の鋼管先受け工法。
  3. 【請求項3】前記埋設管は、鋼製埋設管から成り、該鋼
    製埋設管を介して前記トンネル掘削機の打撃動作を前記
    鋼管の最後端に伝達するとともに、前記トンネル掘削機
    のフィード動作を前記鋼管に伝達し、前記鋼管の最後端
    を該樹脂製管の長さにほぼ等しい地山内深さまで埋設さ
    せ、その後前記鋼製埋設管を引き抜き回収するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の鋼管先受け工法。
  4. 【請求項4】トンネル掘削機の打撃動作を先受け鋼管の
    最後端に伝達するとともに、トンネル掘削機のフィード
    動作を前記鋼管に伝達し、前記鋼管を所定の地山内深さ
    まで埋設させる樹脂製管からなることを特徴とする埋設
    管。
  5. 【請求項5】前記鋼管と、該鋼管の内部に収容された削
    孔ロッドとは、前記トンネル掘削機のガイドシェル先端
    に搭載されたクランプ装置により所定位置に位置決めさ
    れた状態で、その端部が把持固定され、前記鋼管及び削
    孔ロッドの接続及び分離作業が前記クランプ装置位置で
    行われるようにしたことを特徴とする請求項1記載の鋼
    管先受け工法。
  6. 【請求項6】トンネル掘削機のガイドシェル先端に搭載
    され、鋼管の端部と該鋼管の内部に収容された削孔ロッ
    ド端部とを、位置決めされた状態で把持固定し、前記鋼
    管及び削孔ロッドの接続及び分離作業を行うようにした
    ことを特徴とするクランプ装置。
  7. 【請求項7】前記鋼管と、該鋼管の内部に収容された削
    孔ロッドとは、前記トンネル掘削機のガイドシェルの側
    部に装備された鋼管供給装置の把持部にセットされた状
    態から該鋼管供給装置の横送り動作により前記ガイドシ
    ェル上の鋼管接続位置に移載されるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の鋼管先受け工法。
  8. 【請求項8】トンネル掘削機のガイドシェルの側部に装
    備され、鋼管と該鋼管の内部に収容された削孔ロッドと
    を把持し、横送り手段によって前記鋼管をガイドシェル
    上の鋼管接続位置に移載させるようにしたことを特徴と
    する鋼管供給装置。
  9. 【請求項9】前記鋼管は、長手方向及び周方向に所定間
    隔で複数個のストレーナ孔が形成され、このうち周方向
    に配列されたストレーナ孔を閉塞するようにリング状逆
    止弁が装着され、作用内圧により該リング状逆止弁を管
    内方より押し広げて前記ストレーナ孔から前記固化材を
    地山側に吐出させるようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の鋼管先受け工法。
  10. 【請求項10】前記鋼管は、長手方向及び周方向に所定
    間隔で複数個のストレーナ孔が形成され、該ストレーナ
    孔を閉塞するように磁石合金からなる複数のバルブ片が
    前記鋼管外周面に磁力吸着され、作用内圧により該バル
    ブ片を前記鋼管から分離させて前記ストレーナ孔から前
    記固化材を地山側に吐出させるようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の鋼管先受け工法。
  11. 【請求項11】前記鋼管は、長手方向及び周方向に所定
    間隔で複数個のストレーナ孔が形成され、該ストレーナ
    孔を閉塞するように複数のバルブ片が前記鋼管外周面に
    接着され、作用内圧により前記バルブ片を前記鋼管から
    剥離させて前記ストレーナ孔から前記固化材を地山側に
    吐出させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    鋼管先受け工法。
  12. 【請求項12】鋼管の長手方向及び周方向に所定間隔で
    形成された複数個のストレーナ孔のうち周方向に配列さ
    れた前記ストレーナ孔を閉塞するリング状逆止弁が装着
    され、作用内圧により該リング状逆止弁が管内方より押
    し広げられ前記ストレーナ孔から前記固化材を地山側に
    吐出させるようにしたことを特徴とするバルブ。
  13. 【請求項13】鋼管の長手方向及び周方向に所定間隔で
    形成された複数個のストレーナ孔を閉塞する磁石合金か
    らなる複数のバルブ片が前記鋼管外周面に磁力吸着さ
    れ、作用内圧により前記バルブ片を前記鋼管から分離さ
    せて前記ストレーナ孔から前記固化材を地山側に吐出さ
    せるようにしたことを特徴とするバルブ。
  14. 【請求項14】鋼管の長手方向及び周方向に所定間隔で
    形成された複数個のストレーナ孔を閉塞するように複数
    のバルブ片が前記鋼管外周面に接着され、作用内圧によ
    り前記バルブ片を前記鋼管から剥離させて前記ストレー
    ナ孔から前記固化材を地山側に吐出させるようにしたこ
    とを特徴とするバルブ。
  15. 【請求項15】前記複数本の鋼管は、該鋼管の管端に形
    成されたテーパー嵌合部を介して接合されるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の鋼管先受け工法。
  16. 【請求項16】前記削孔ロッドは、ロッドスペーサを介
    して前記鋼管の中心軸近傍に位置保持されたことを特徴
    とする請求項5又は請求項7記載の鋼管先受け工法。
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