JP3524493B2 - 地山補強工法 - Google Patents

地山補強工法

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JP3524493B2 JP2000391966A JP2000391966A JP3524493B2 JP 3524493 B2 JP3524493 B2 JP 3524493B2 JP 2000391966 A JP2000391966 A JP 2000391966A JP 2000391966 A JP2000391966 A JP 2000391966A JP 3524493 B2 JP3524493 B2 JP 3524493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地山補強工法に関す
る。更に詳しくは、例えばトンネル構築時に切羽前方地
山を補強する先受け工等として用いる地山補強工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば地質条件の悪い地山等でト
ンネルを掘削する際には、地山を補強しながらトンネル
を掘り進めることが行われており、その地山補強工法と
しては例えばトンネルの掘削に先立って切羽から前方地
山のトンネル外周に、地山補強体として長尺の先受け材
を複数本アーチ状に打設して切羽前方地山を補強する長
尺先受け工法がある。又その長尺先受け工法の1つとし
て、孔あき鋼管を用いて地山内に各種の薬液等の固結材
を注入して固化させる注入式長尺先受け工法があり、そ
れらの工法は山岳トンネル工法に使用する油圧ドリルジ
ャンボなど標準的な掘削機械設備を用いて簡単に施工す
ることができる。
【0003】例えば注入式長尺先受け工法を施工するに
当たっては、ドリルジャンボを用いて削孔ロッドの先端
に装着した拡径ビットまたは鋼管の先端に設けたリング
ビットにより地山を削孔して、二重管方式で直径100
mm程度の孔あき鋼管を順次継ぎ足しながらトンネル掘
削方向に対して所定の仰角で打設する。その際、上記の
仰角を極力小さくするため、打設する切羽の手前6m程
度の鋼製支保工部分を拡幅して、トンネル掘削時の先受
け鋼管と鋼製支保工の離れを最小限とし、打設された長
尺の鋼管を介して地山内に固結材を注入固化させて鋼管
周囲の空隙充填および周辺地山の改良を行う。その固結
材としては、セメント系またはウレタン系のものが用い
られ、長尺鋼管先受け材と固結材による鋼管周囲の定着
により、先受け補強効果が発揮されている。
【0004】また最近では上記のような鋼製支保工部分
の拡幅を行わない無拡幅の注入式長尺先受け工法が採用
されており、例えば所定の仰角で打設された長尺鋼管先
受け材のうち、トンネル掘削断面外周線から最後端部の
切羽鏡部に位置する区間の補強管(以下、後端管とい
う)を、トンネル掘削時に切除可能な管で構成すること
により断面拡幅区間を設けないでも施工できるようした
もので、その切除可能な管としては、例えば塩化ビニー
ル管などが用いられている。
【0005】この場合、上記の後端管は切羽前方に建て
込まれる鋼製支保工の3〜6m程度の範囲にある地山内
に埋設され、この区間で鋼製支保工と交錯する部分も切
除される。また固結材の注入時に挿入される注入管もし
くはインナー管についても、塩化ビニール管または塩化
ビニール製インナー管を用いて、その鋼管周壁の吐出孔
を介して周囲の地山に、セメント系などの固結材の注入
を施して地山を改良補強する場合がある。
【0006】上記の工法は様々な地山条件に対応でき長
尺先受けが可能なため、地山の先行変位の抑制、地山の
緩みの防止、施工の安全性確保等を目的に鋼製支保工拡
幅および鋼製支保工無拡幅の長尺先受け工法として用い
られている。
【0007】図10はトンネル掘削断面を拡幅する場合
の注入式長尺先受け工法の施工例を示すもので、トンネ
ル空間21内の鏡吹付けコンクリート26が設けられた
切羽22aの手前側にはトンネル掘削断面を拡張した拡
幅区間Sが設けられ、その拡幅区間を利用して前方地山
22内に鋼管23を打設するものである。その鋼管23
は、切羽22aの近傍の拡幅鋼製支保工28aの内側か
ら後に建て込まれる切羽前方の鋼製支保工28bの背面
側へ最小限の離れで打設されるように、通常トンネル掘
削方向に対して5度程度の仰角をつけて打設される。こ
の打設角度Tを維持するためには、ドリルジャンボのガ
イドセル長分に相当する例えば6m程度の上記拡幅区間
Sを設け、切羽直近に既に建て込まれた鋼製支保工の下
端を定規として所定の間隔で全長に亘って鋼管を順次打
設するのが本工法の特徴である。
【0008】図11はトンネル掘削断面を無拡幅で行う
注入式長尺先受け工法の施工例を示すもので、トンネル
空間21に於いて切羽22aから地山22内に鋼管23
が打設され、トンネル掘削断面外周線から最後端部の切
羽鏡部に位置する区間Lの後端管23aは地山の掘進に
伴って地山から露出した部分が切除される。そのため上
記の後端管23aには、切除可能な管たとえば塩化ビニ
ール管などが用いられる。そして鋼管23および後端管
23aの周囲に固結材による固結領域24が形成され、
本工法も拡幅工法と同様に注入時に挿入される注入管若
しくはインナー管には、塩化ビニール管または塩化ビニ
ール製インナー管を用いて固結材の注入により、鋼管2
3と後端管23aが打設された地山22の孔壁との空隙
24aを充填して鋼管23、後端管23aと前記地山孔
壁とを定着させるとともに、鋼管23と後端管23aの
周囲の地山22に注入した固結材を浸透させ、岩片或い
は土粒子間の結合力を高めて固結領域24を形成するこ
とにより、切羽前方地山にアーチ状の地山改良体を形成
している。
【0009】上記工法に於いて鋼管23を打設するに際
しては、切羽外周に鋼管23より若干大径の下孔を30
0mm程度先行して削孔し、前記下孔から鋼管23を、
後端管23aを継ぎ足し各々の所定長を打設する。トン
ネル掘削断面外周線から最後端部に位置する切除区間の
後端管23aは所定位置に形成されるようにする。その
後に前記下孔と後端管23aの端末部にコーキング材を
詰めて、鋼管23と後端管23a内にセメント系の固結
材や場合によってはウレタン系の固結材を注入し、鋼管
23の周囲に固結領域24を形成する。
【0010】固結材を注入する例としては例えば図12
に示すセメント系注入方式がある。本例では後端管23
aおよび鋼管23の中に塩化ビニール管の注入管23b
が内設され、注入管23bに排気チューブ23cが一本
添設されており、管口にはゴム栓23dをストッパ23
eで止め、注入管23bには注入バルブ23fが設けら
れ注入ホース23gが接続されている。また鏡面吹付コ
ンクリート26と後端管23aの端末外周部には口元コ
ーキング27が施され、注入ホース23gからセメント
系固結材を注入し、鋼管23と後端管23aの地山孔壁
22bとの空隙24aを充填して定着させると共に、周
囲の地山22内に固結材を注入させるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な地山先受け工法が要求される地山は元来脆弱であるこ
とに加えて、切羽近傍の地山は掘削に伴うゆるみが生じ
易い。例えば図13(a)は、脆弱な地山状況における
施工時の切羽挙動と同様に、解析的な見地から得られる
切羽周辺の挙動を示したものである。
【0012】前述の鋼製支保工の拡幅をする注入式長尺
先受け工法は、打設角度を最小限に確保するため、ドリ
ルジャンボのガイドセル長分を切羽の手前6m程度に断
面拡幅区間を設ける必要があり、この断面拡幅分の拡幅
鋼製支保工28a、トンネル掘削およびコンクリート等
の材料が増加することとなる。即ち、本来の通常断面よ
り大きなトンネル掘削等の作業量の無駄が生じることか
ら、断面の無拡幅工法が派生している。
【0013】図13(b)においては、トンネル空間2
1の切羽22aから地山22内に鋼管23が打設され、
断面拡幅区間Sを設けない長尺先受け工のトンネル掘削
断面外周線から、最後端部の切羽鏡部に位置する区間L
の後端管23aは、地山の掘進に伴って地山から露出し
た部分が塩ビ管等による切除可能な補強管で、注入時に
挿入される注入管若しくはインナー管には、塩化ビニー
ル管または塩化ビニール製インナー管が用いられ、打設
された鋼管23および後端管23aの周囲には固結領域
24が形成された例を示す。切羽22a周辺はトンネル
空間21から鋼管23が打設され鏡吹付けコンクリート
26が設けられている。図13(a)に示されるトンネ
ル掘削時の応力開放に伴い、切羽22aの前方に最も大
きな地山挙動22bが生じる位置は、切除される後端管
23aの位置する区間に生じている。したがって、後端
管23aは切除が容易な補強管として形成され、注入時
に挿入される注入管若しくはインナー管には、引張剛性
の低い塩化ビニール管または塩化ビニール製インナー管
が用いられており、切羽鏡部の大きな押し出し挙動に耐
えうる所要の強度を有して無いことから、脆弱な地山状
況によっては後端管23aの強度不足から破断等により
切羽鏡部の安定性が損なわれる。この結果、適正な地山
補強効果を得ることができないという不都合が生ずる。
【0014】また、断面拡幅区間Sを設けない図13
(c)に示すよな地山先受け工法で、鋼管の最後端部の
管を塩化ビニール管などの樹脂製管として、注入時に挿
入される注入管23b若しくはインナー管には、引張剛
性の低い塩化ビニール管または塩化ビニール製インナー
管を用いて、最後端部の樹脂製管は切羽前方に建て込ま
れる鋼製支保工の3基程度の範囲にある地山内に埋設
し、10度程度の仰角をつけて打設するため、オーバー
ラップ区間の鋼製支保工と既に打設された鋼管との離れ
が大きく、鋼管下端の未改良領域も大きくなるために、
脆弱な地山状況によっては前記地山挙動22bから切羽
鏡部の押出し挙動も大きくなり、挙動に耐えうる所要の
強度を有して無いことから、塩化ビニール管周囲の地山
領域のゆるみおよび定着不足から切羽の安定性が損なわ
れて、別途に後端管23a区間の補強工の追加が必要と
なる。したがって、後端管23aの強度に対する不安が
生じ地山補強効果は充分とは言い難い。
【0015】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あって、断面拡幅区間Sを設けない長尺先受け工におい
て、トンネル掘削断面外周線から最後端部の切羽鏡部
に、位置する区間の簡易に切除する後端管23aが、切
羽鏡部の押出し挙動から損なわれる弱点により発生する
切羽崩壊の発生を防止し、均一性の高い補強効果を発揮
できると共に、トンネル掘削作業時等に断面拡幅を行う
必要がなく、適格な地山補強効果を得ることができ、多
様な掘削方式に於いて低コストで実施することができる
地山補強工法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による地山補強工法は、以下の構成としたも
のである。即ち、周壁に吐出孔を有する複数本の管を順
次接続しながら地山に打設して上記複数本の管からなる
補強管を地山内に埋設し、その補強管を介して該補強管
内およびその周囲の地山内に固結材を注入して固結領域
を形成する地山補強工法に於いて、上記補強管の少なく
ともトンネル掘削断面外周線から最後端部に位置する部
位をトンネル掘進長に合わせた長さの管材で構成すると
共に、その管材を易破壊性カプラで接続し、その易破壊
性カプラで接続した管材を補強するために上記補強管内
に掘削機械で切除可能で且つ上記補強管とほぼ同等の引
張剛性を有する注入管もしくはインナー管を設けて、地
山の掘進に伴って地山から露出した部分の上記易破壊性
カプラで接続した管材を、該易破壊性カプラを破壊する
ことによって分離すると同時に、注入管もしくはインナ
ー管を切除することを特徴とする。
【0017】上記のような注入時に用いる注入管もしく
はインナー管に、補強管とほぼ同等の引張剛性を有する
FRP等の管を用いて補強することにより、上記部位
(後端切除部)に位置する補強管がトンネル掘削の掘進
長に合わせた、分離容易なジョイント手段を介して短管
が複数結合されて成るもの、または地山から露出する補
強管が塩ビ管等の切除が容易な補強管として形成され、
切羽鏡部の大きな押し出し挙動に耐えうる所要の強度を
有して無い場合でも、上記補強管とその管内に設けた注
入管もしくはインナー管が一体化されて合成された引張
剛性が発揮され、地山補強効果により切羽の安定性が高
まり合理的な合成部材の補強管が可能となる。また掘削
断面内の一体化された補強管と注入管もしくはインナー
管は切削除去が容易でトンネル掘削時に断面拡幅を行う
必要がない。
【0018】また本発明は上記地山補強工法に於いて、
前記後端切除部の補強管と注入管もしくはインナー管が
掘削機械で切断が可能で、且つ上記注入管もしくはイン
ナー管が補強管とほぼ同等の強度を維持するように設定
されていることを特徴とする。補強管とほぼ同等の強度
を持たせることで、注入管もしくはインナー管が補強管
としての機能を果たすことができ、合理的な補強が可能
となる。且つ掘削作業時に切断できることでトンネル掘
削作業の施工性が向上する。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の地山補強工法を図
に於ける具体的な実施形態に基づいて説明する。図1乃
至図4は本発明の地山補強工法に於ける施工状態の概要
を示す縦断面図、図5は本発明で用いる注入管等の構成
例を示す正面図、図6乃至図9は本発明の地山補強工法
の施工手順に沿った縦断面図である。
【0023】図1乃至図3に示すように本発明を用いて
構築中のトンネルでは、地山1の切羽鏡部1aに吹付コ
ンクリート2が施され、切羽1aの後方で既に掘削形成
されているトンネル空間3には側壁及びアーチ部分の地
山を覆う形で吹付コンクリート4aが施されており、そ
の内方側には鋼製の支保工4bがトンネルの横断面形状
に沿った形で、トンネル掘進方向に例えば1m毎など所
定間隔毎に建て込まれている。
【0024】トンネル空間3の周囲上部には、掘進作業
に先立ち施工された先受け工5が掘進方向に所定間隔毎
で設けられ、アーチ状をなす形で形成され地山1中に配
置されている。先受け工5は、トンネルの横断面形状に
沿って所定ピッチで且つ掘進方向に所定間隔毎に打設さ
れた地山補強材となる補強管6と、注入管10から補強
管6内を通して注入された固結材により固結された地山
1のバルクヘッド領域7と固結領域8からなる。
【0025】また上記補強管6は本実施形態において
は、後述するように互いにねじ結合によって接続された
複数本の長尺の鋼管(以下、長管という)61と、カプ
ラ64で接合された短尺の鋼管(以下、短管という)6
2と、補強管の最後端部に接続されるバルクヘッド領域
形成用のラティス管63とからなる。これらの管61〜
63よりなる補強管6は、切羽1aの外周から前方の地
山1に向けて、施工中のトンネルの先受け工5としてア
ーチ状に設けられている。
【0026】上記の先受け工5には、図3に示すように
鋼製支保工を拡幅しないため、トンネル掘削時に切除す
べき長さLに対応した長さ分(本実施形態においては4
m程度)の後端切除部5bが設定されている。その後端
切除部5bより孔奥側5aでは、本実施形態においては
直径114.3mm、長さ3mの上記長管61が互いに螺
合する雌雄のねじ結合によって複数本、本実施形態では
3本接続されている。
【0027】また後端切除部5bでは、本実施形態にお
いては直径114.3mm、長さ1mの前記短管62がジ
ョイント手段として易破壊性のカプラ64を介して複数
本、本実施形態では3本接続され、且つその最後端部に
バルクヘッド領域形成用の開口率の大きい鋼線メッシュ
よりなるラティス管63が1本接続されている。
【0028】上記長管61および短管62の周壁面に
は、それぞれ固結材の吐出孔61a・62aが設けら
れ、本実施形態においては直径12mmの貫通孔が約3
00mm間隔で長管61および短管62の略全長に亘っ
て設けられている。上記長管61と短管62とはカプラ
64で接続されると共に、後端切除部5bに於いて短管
62同士および短管62と端末部の鋼線ラティス管63
とがカプラ64を介して接続されている。本例のカプラ
64は塩化ビニール(VP)の管状スリーブで、これに
短管62・62を相互にねじ込んで繋ぐようになってい
る。なお上記短管62のジョイント手段としては上記の
ようなねじ込み式のカプラ64の他、溶接等によるカプ
ラ等を介して接続するものとしてもよい。
【0029】さらに後端切除部5bに設置する注入管1
0として、本実施形態においては直径30.5mm、長
さ6mのFRP(繊維強化プラスチック)製ロープネジ
付き中空管が用いられ、その注入管10にバルクヘッド
領域7の形成用のナイロンチューブ10bと袋パッカー
10aが添設されている。なお上記実施形態では、FR
P製注入管の長さを6mとしたが、前述の切羽の挙動と
して現れる切羽鏡部の押出し応力に伴って、適宜注入管
の定着長を長管内に確保するように、上記注入管の長さ
及び太さは実状に見合った引張剛性を考慮して変更する
ことができる。これは、後述の実施例でも同様である。
【0030】上記注入管10は後端切除部5b(4m)
と孔奥側5aに定着長(2m)を確保した長さで挿入さ
れている。予め先行削孔された孔壁9bとラティス管6
3の端末部の口元部周囲空隙をウエス等のシール材13
により閉塞して、ラティス管63の端末部に逆止弁スト
ッパ15を取付ける。注入管10に添設された袋パッカ
ー10a内にナイロンチューブ10bから定量のウレタ
ン固結材を注入して、セメント系固結材のバックプレッ
シャに耐えうるバルクヘッド領域7を形成させた後に、
FRP製の注入管10に注入バルブ14を取付け、セメ
ント系固結材を注入することにより地山の固結領域8が
形成される。
【0031】これによりトンネル天端の地山安定はより
確実となり、トンネル掘削断面外周線から最後端部に位
置する切除区間に形成された後端補強区間の補強管が、
所要の強度を有して無い切除が容易な補強管であって
も、FRP製の注入管が上記固結材で補強管6内に一体
的に固結保持されて補強材として機能し、切羽鏡部の大
きな押し出し挙動に充分に耐え得る補強効果を発揮する
ことができる。その注入管は、トンネル掘削時の地山の
掘進に伴って地山から露出した部分の後端切除部の補強
管と共にトンネル掘削機等により切削除去することがで
きる。
【0032】図5(a)〜(c)はそれぞれ注入管等の
構成例を示すもので、同図(a)は、前述の直径30.
5mm、長さ6mのFRP製ロープネジ中空形状の注入
管10に排気チューブ10dおよびバルクヘッド領域7
形成用のナイロンチューブ10bと袋パッカー10aが
添設され用いられている。図中、10cはゴム栓であ
る。
【0033】また図5(b)は、後端切除部5bに於い
て注入管10は外径60mm、内径40mm、長さ6m
のFRP製チューブで外周表面に定着材との付着を増強
する溝加工が施されている。他の構成は図5(a)と同
様である。
【0034】さらに図5(c)は、後端切除部5bに於
いて注入管10は外径76mm、内径60mm、長さ6
mのFRP製チューブで外周表面に定着材との付着を増
強する溝加工が施されている。他の構成は図5(a)と
同様である。
【0035】上記の後端切除部5bに設けられる注入管
10は、上記のように例えばFRP製の管を用いるもの
で、このFRP製の管は軸方向の力に対して強い特長が
あり、横方向の力には同形状寸法の鋼管と比較して低い
が、例えばトンネル掘削機等の鋭利な刃により切削が可
能で容易に離脱できる。
【0036】そして、先受け工5では、図1乃至図3に
示すように、補強管6内を通して注入され周囲の地山1
に浸透した固結材によって、補強管6の周囲の地山1に
固結領域8が形成されている。本実施形態に用いる固結
材としては硬化時間が比較的長いセメント系固結材を用
いるのが望ましいが、例えばウレタン、シリカレジン、
無機複合ウレタンなどのウレタン系の固結材を使用する
ことも可能である。
【0037】そのウレタン系の注入に用いるインナー管
についても同様に、トンネル掘削断面外周線から最後端
部に位置する切除区間に形成された後端補強区間の補強
管が、所要の強度を有して無い切除が容易な補強管であ
っても、FRP製のインナー管が補強材として形成さ
れ、切羽鏡部の大きな押し出し挙動に耐えうることか
ら、地山の掘進に伴って地山から露出した部分の後端切
除部の補強管とインナー管を同時に切削分離することが
可能で且つFRPの持つ大きな引張強度によって、好適
な補強効果が得られる。
【0038】なお図1乃至図3に於いて、9はドリルジ
ャンボ、1bは掘削予定領域であり、Lは後端切除部5
bとして短管62或いは後端部ラティス管63と供に切
除される長さである。
【0039】以上の先受け補強管や注入管の使用部材の
物性値を下記表1に示す。なお表中のGFRPはガラス
繊維による強化プラスチック管である。
【0040】
【表1】
【0041】次に先受け工5の施工手順について図6乃
至図9に基づき説明する。なお図6〜図8では吹付コン
クリート4a等は省略されている。
【0042】先受け工5の施工に際しては、まず図6に
示すように、切羽1aの直前に建て込まれた鋼製支保工
4bの下端の所定位置から前方の地山1に向けて、直径
160mm、深さ300mm程度の下孔9bを削孔して
おくと共に、トンネル空間3に配置されたドリルジャン
ボ(削岩機)8のガイドセル8aに補強管6を構成する
鋼製の長管61を配置し、その先端にケーシングシュー
12を介してリングビット12aを装着しておく(図6
参照)。
【0043】また上記の長管61内には、先端にインナ
ービット11aが装着された削孔ロッド11を挿入し
て、削孔ロッド11の後端はドリルジャンボ8のシャン
クに連結し、上記削孔ロッド11およびインナービット
11aを介してリングビット12aに打撃力や回転力を
伝達して削孔する。
【0044】なお削孔方式は任意であり、上記のように
長管61内に通した削孔ロッド11の先端に装着したイ
ンナービット11aとリングビット12aによって削孔
する方式の他、例えば補強管6である鋼製の長管61内
に、削孔ロッドの先端に拡縮可能な拡径ビットを介して
打撃力や回転力を伝達して削孔する方式等でもよい。
【0045】削孔及び打設時には、ガイドセル8aを3
度から6度、好ましくは5度の所定の仰角にセットし、
下孔9bから切羽1aの前方に位置する地山1に向け、
削孔ロッド11で削孔を行いつつ吐出孔61aを有する
長管61を打設していく。本実施形態では基本長さ3m
の長管61を所定本数として3本打設することとし、長
管61をねじ込み式で接続しながら打設する。
【0046】そして、先受け工5の最後端に位置する後
端切除部5bに於いて、図6に示すように、1mと短い
鋼製の短管62を接続するため塩化ビニールスリーブで
あるカプラ64を長管61の端部にねじ込むと共に、前
記カプラ64に短管62をねじ込んで削孔を継続し、カ
プラ64を介して3本の短管62を接続しながら打設す
る。最終的には後端切除部5bの最後端1mに位置する
ラティス管63を接続して打設し、これらの複数の長管
61と短管62およびラティス管63を所定長の補強管
6として切羽1aの前方地山1内に埋設する。
【0047】なお上記補強管6の打設作業に於いて、削
孔時の打撃力は主として削孔ロッドを介してインナービ
ット11aとリングビット12aに伝達され、補強管は
それらのビットの前進に伴って削孔内に引き込まれるの
で補強管には打撃力が殆ど作用することがなく、特に後
端切除部5bのカプラ64にかかる負担は非常に小さい
ので、これが塩化ビニールスリーブのように易破壊性の
材料から成るものであっても、打設の衝撃によって壊れ
てしまうようなことはない。
【0048】上記のようにして地山内に補強管6を埋設
した後には、図7に示すように、下孔9bの部分に例え
ばウエス等のシール材13を充填して閉塞する。この状
態で、例えば図8に示すような方式でセメント系固結材
を注入するもので、その際、注入時のバックプレッシャ
ーによるリークを抑制するバルクヘッド領域7を形成す
るため、注入管10に添設された袋パッカー10aにウ
レタン系固結材を注入する。その後に補強管6内に固結
材を注入すると口元部からのリークが抑制され、補強管
6をなす長管61及び短管62の周壁の吐出孔61a、
62aから固結材が周辺地山1に注入され、図8のよう
に切羽1a前方の周辺地山1が固結して固結領域8が形
成される。その際、後端切除部5bの短管62は孔奥側
5aの長管61と長さが異なるだけの同材質で、長管6
1と同様に吐出孔62aが穿設されていることから、先
受け工5の全長に亘って均一な固結領域8が形成され
る。その際、補強管6内の注入管10等も固結材で固定
される。
【0049】上記先受け工5はトンネル内で切羽1aの
外周に沿ってアーチ状に施す。切羽1aの外周にアーチ
状の先受け工5を施工すると、その下側に位置する掘削
予定の地山1の安定性が確保される。そして、更にトン
ネルを掘進して切羽1aを前進し、切羽1aが前進した
分だけ順に支保工4bを建て込みながらトンネルの掘進
作業を進行する。
【0050】前記掘進作業を行うときには、直前に打設
した先受け工5の後端切除部5bが位置する地山1も掘
削することになるが、掘進が約1m進んだところでは、
図9に示すように、先受け工5を構成する補強管6の後
端切除部5bに於いて、最後端に設けられた1mの後端
ラティス管63が補強管6から切除される際に注入管1
0も同時に切除されて分離する。この際、最後端に位置
する後端ラティス管63をそれより孔奥側の短管62に
ジョイントしているのは、ねじ込式の塩化ビニール管ス
リーブからなるカプラ64であるため、掘削時にカプラ
64は容易に破壊され或いは後端ラティス管63がカプ
ラ64から注入管10とともに簡単に切除できる。また
切除して分離されるのは1mの長さの後端ラティス管6
3、短管62なので、トンネル掘進長の1mに合わせた
後端ラティス管63、短管62とともにFRPよりなる
注入管10は掘削作業時に容易に分離できる。
【0051】その後は図9に示すように、トンネル掘進
の進行に伴って、カプラ64を破壊し或いはカプラ64
から短管62を脱落し、後端切除部5bの補強管6から
順次1mづつ短管62を分離していく。最終的には孔奥
側5aの長管61に結合された短管62或いは長管61
と短管62を結合するカプラ64まで切除されて補強管
6から分離することになる。即ち、地山1を掘り進める
につれて後端切除部5bで露出した補強管6から順次鋼
管と注入管を同時に切り離すものである。
【0052】上記地山補強工法によるトンネル施工で
は、トンネル掘進に伴って断面拡幅を行う必要がなく同
一断面で支保工4bを順次建て込んで行くことができ
る。また上記後端切除部5bに位置する補強管6はトン
ネル掘削時に切除が容易な補強管として形成されてお
り、トンネル掘進時に生じる切羽鏡部の大きな押し出し
挙動に、耐えうる所要の強度を有して無いことから、そ
の補強管6として本来必要な引張剛性を内設するFRP
製の注入管により補強することにより、脆弱な地山状況
においても切羽鏡部の安定性が損なわれることなく、補
強管6としての軸力は適正に確保され、更に周辺地山1
への固結材の浸透が確実に達成されて適切な固結領域7
が形成されるので、地山の安定性は十分に確保される。
従って、効率的に且つ安全にトンネル掘進作業を行うこ
とができる。
【0053】また後端切除部5bの最後端管として図4
に示すようなラティス管を用いた場合には、該ラティス
管63の吐出孔(網目)63aを通ってウレタン系の固
結材を漏出させ、補強管6の外周地山1に注入するセメ
ント系注入に先立って前述のように地山1の切羽側であ
る先受け工5の最後端に確実なバルクヘッド領域を形成
することが可能となり、固結材のリークを防止して効率
の良い注入を行うことができる。その結果、良好な地山
改良および補強効果を発揮することができる。
【0054】なお上記実施形態は先受け工5の後端切除
部5bの補強管6を、短管62とラティス管3とで構成
したが、後端切除部5b全体をラティス管63で構成し
てもよく、あるいは後端切除部5b全体を短管62で構
成して、隣り合う短管を前記のような塩化ビニール等の
容易に破壊可能なカプラで接続してもよい
【0055】
【0056】さらに上記実施形態においては注入管10
としてFRP製の中空管を用いたが、所要強度を有する
ものであれば適宜材質のもを使用することができる。
【0057】また上記実施形態の地山補強工法は、本発
明をトンネルの先受け工として用いた例を述べたが、本
発明の適用はトンネルの切羽1aから前方に位置する地
山1を補強する先受け工5に限定されるものではなく、
例えば後に所定幅だけ拡幅予定がある掘削空間の先行支
保として用いても、有効にその効果を発揮することがで
きる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明による地山補
強工法は、トンネル断面の拡幅をしないために、トンネ
ル掘削断面外周線から最後端部に位置する切除区間、す
なわち後端切除部の補強管は、トンネル掘削時に切除が
容易な補強管として形成され、トンネル掘進時に生じる
切羽鏡部の大きな押し出し挙動に耐えうる所要の強度を
有して無い場合でも、注入管もしくはインナー管として
FRP等の所要強度を有する管を用いることで、注入管
もしくはインナー管が補強管としての機能を果たすこと
ができ、別途に先受け工の補強を講じることなく、切羽
鏡部の大きな押し出し挙動に耐えうる所要の強度を有
し、かつ内設する注入管もしくはインナー管は掘削機械
の刃で切断が可能であることから、最後端部に位置する
切除区間長は地山状況に応じて適宜変更することが可能
となる。したがって、補強管の打設角度を小さく抑えト
ンネル掘削断面を拡幅することなく、かつ補強管と支保
工の離れを最小限に留めた状態で長尺先受け工の施工が
できる。
【0059】また脆弱な崩壊性地山でもトンネル掘削時
に、掘削断面内にある先受け後端切除部の補強管は切除
が可能なことから、無理なく鋼製支保工の建て込むこと
ができる。これにより地山の対応性が広がりトンネル掘
削作業時に断面拡幅を行う必要がなく、トンネル掘削に
於ける作業量とコストを大幅に削減して、補助工法にか
かる工期、施工費等を抑えることができると共に作業の
安全性を高めることができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地山補強工法の施工状態を示すトンネ
ルの縦断面図。
【図2】本発明の地山補強工法の施工状態を示すトンネ
ルの横断面図。
【図3】図1に於ける切羽部分の拡大断面図。
【図4】本発明の地山補強工法で注入管を設置した状態
を示す縦断面図。
【図5】(a)は注入管等の構成例を示す一部の正面
図。(b)は注入管等の他の構成例を示す一部の正面
図。(c)は注入管等の更に他の構成例を示す一部の正
面図。
【図6】本発明の地山補強工法で補強管を打設する状態
を示す縦断面図。
【図7】本発明の地山補強工法で補強管を打設した状態
を示す縦断面図。
【図8】本発明の地山補強工法でバルクヘッド領域と固
結領域を形成した状態を示す縦断面図。
【図9】本発明の地山補強工法で後端切除部を切除する
状態を示す縦断面図。
【図10】従来の断面拡幅による地山補強工法の施工状
態を示すトンネルの縦断面図。
【図11】(a)は従来の断面無拡幅による地山補強工
法の施工状態を示すトンネルの縦断面図。(b)従来の
地山補強工法による地山補強工法の施工状態を示すトン
ネルの横断面図。
【図12】従来の地山補強工法で固結材の注入状態を示
す縦断面図。
【図13】(a)は解析的な見地から得られる切羽周辺
の挙動を示した縦断面図。(a)従来の断面無拡幅によ
る地山補強工法の施工状態を示すトンネルの縦断面図。
(b)従来の断面無拡幅による後端管に塩ビ管を用いた
地山補強工法の施工状態を示すトンネルの縦断面図。
【符号の説明】
1 地山 1a 切羽 2 吹付コンクリート 3 トンネル空間 4a 吹付コンクリート 4b 支保工 5 先受け工 5a 孔奥側 5b 後端切除部 6 補強管 61 長管 61a 吐出孔 62 短管 62a 吐出孔 63 ラティス管 63a 吐出孔 64 カプラ 7 バルクヘッド領域 8 固結領域 9 ドリルジャンボ 9b 下孔 10 注入管 11 削孔ロッド 13 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 賢一 東京都港区芝2−5−10 株式会社ケ ー・エフ・シー内 (56)参考文献 特開 平11−182173(JP,A) 特開2000−337079(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁に吐出孔を有する複数本の管を順次
    接続しながら地山に打設して上記複数本の管からなる補
    強管を地山内に埋設し、その補強管を介して該補強管内
    およびその周囲の地山内に固結材を注入して固結領域を
    形成する地山補強工法に於いて、上記補強管の少なくと
    もトンネル掘削断面外周線から最後端部に位置する部位
    をトンネル掘進長に合わせた長さの管材で構成すると共
    に、その管材を易破壊性カプラで接続し、その易破壊性
    カプラで接続した管材を補強するために上記補強管内に
    掘削機械で切除可能で且つ上記補強管とほぼ同等の引張
    剛性を有する注入管もしくはインナー管を設けて、地山
    の掘進に伴って地山から露出した部分の上記易破壊性カ
    プラで接続した管材を、該易破壊性カプラを破壊するこ
    とによって分離すると同時に、注入管もしくはインナー
    管を切除することを特徴とする地山補強工法。
  2. 【請求項2】 前記注入管もしくはインナー管がFRP
    管であることを特徴とする請求項1記載の地山補強工
    法。
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