JP2001220505A - ポリカーボネート系樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート系樹脂組成物

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JP2001220505A
JP2001220505A JP2000032209A JP2000032209A JP2001220505A JP 2001220505 A JP2001220505 A JP 2001220505A JP 2000032209 A JP2000032209 A JP 2000032209A JP 2000032209 A JP2000032209 A JP 2000032209A JP 2001220505 A JP2001220505 A JP 2001220505A
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resin
rubber
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Haruhisa Masuda
晴久 増田
Shigeru Sasaki
繁 佐々木
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成形加工性、塗装性、耐熱性に優れ、かつ良
好な力学性能を有するポリカーボネート系樹脂組成物を
提供する。 【解決手段】 ポリカーボネート系樹脂(I)、ゴム強
化スチレン系樹脂(II)、ポリカーボネート系樹脂から
誘導されるポリカーボネートブロックと特定の付加重合
系ブロック共重合体から誘導される付加重合体ブロック
とからなるポリカーボネート系共重合体(III)、付加
重合系ブロック共重合体(IV)から主としてなるポリカ
ーボネート系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
系樹脂、ゴム強化スチレン系樹脂、特定のポリカーボネ
ート系共重合体および特定の付加重合系ブロック共重合
体から主としてなるポリカーボネート系樹脂組成物に関
する。本発明のポリカーボネート系樹脂組成物は、耐衝
撃性、引張伸び等の力学性能に優れ、かつ良好な成形加
工性(流動性)、耐熱性、塗装性を有することから、そ
れらの特性を活かして、電気/電子部品、自動車部品、
工業部品、機械部品、事務機器部品、日用品をはじめと
する種々の成形品やその他の広範な用途に極めて有効に
使用することができる。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート系樹脂は、耐衝撃性、
透明性、耐熱性、寸法安定性などに優れており、それら
の特性を活かして、電気/電子部品、自動車部品等の幅
広い分野で使用されている。しかし、ポリカーボネート
系樹脂は溶融粘度が高いことから成形加工性(流動性)
が悪く、特に大型成形品の場合には残留歪みが目立つこ
とがある。また、ポリカーボネート系樹脂は、塗装性や
メッキ性等の表面加工性に劣るという問題点も有してい
る。
【0003】一方、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン樹脂(ABS樹脂)などに代表されるゴム強化ス
チレン系樹脂は、耐衝撃性、塗装性やメッキ性等の表面
加工性、成形加工性に優れ、成形収縮率が小さくて、寸
法安定性に優れ、反りが少ないことから種々の分野で使
用されているが、耐熱性が十分ではなく、用途によって
は使用が制限されるという問題点がある。
【0004】ポリカーボネート系樹脂の成形加工性(流
動性)と表面加工性を改良し、さらにゴム強化スチレン
系樹脂の耐熱性を改良する目的で、ポリカーボネート系
樹脂とゴム強化スチレン系樹脂とを混合した樹脂組成物
が知られている(特公昭38−15225号公報)。し
かしながら、ポリカーボネート系樹脂とゴム強化スチレ
ン系樹脂とからなる上記した従来の樹脂組成物は、成形
加工性(流動性)、表面加工性、および耐熱性の改良の
程度においてバランスを欠いており、しかも引張破断伸
びが小さく、耐衝撃性も十分ではないという欠点を有し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、AB
S樹脂などのゴム強化スチレン系樹脂が本来有する優れ
た成形加工性(流動性)および表面加工性と、ポリカー
ボネート系樹脂が本来有する優れた耐熱性をバランス良
く兼ね備え、かつ耐衝撃性および引張破断伸びなどの力
学性能に優れたポリカーボネート系樹脂組成物を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を達成するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、ポリカーボネー
ト系樹脂、ゴム強化スチレン系樹脂、特定のポリカーボ
ネート系共重合体および特定の付加重合系ブロック共重
合体の4者を特定の割合で配合したポリカーボネート系
樹脂組成物、あるいはポリカーボネート系樹脂、ゴム強
化スチレン系樹脂、特定のポリカーボネート系反応生成
物の3者を特定の割合で配合したポリカーボネート系樹
脂組成物が、成形加工性(流動性)、表面加工性および
耐熱性のバランスが良好で、かつ耐衝撃性および引張破
断伸びなどの力学性能に優れることを見出し、本発明を
完成した。
【0007】すなわち、本発明は、第一に、 (1) ポリカーボネート系樹脂(I)、ゴム強化スチ
レン系樹脂(II)、ポリカーボネート系共重合体(II
I)および付加重合系ブロック共重合体(IV)から主と
してなるポリカーボネート系樹脂組成物であって; (2) ポリカーボネート共重合体(III)が、ポリカ
ーボネート系樹脂から誘導されるポリカーボネートブロ
ック(III−1)と、付加重合系ブロック共重合体(I
V)から誘導される付加重合体ブロック(III−2)とか
らなり; (3) 付加重合系ブロック共重合体(IV)が 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブ
ロック(a−1)および水素添加された1,2−結合量
が30%未満のポリブタジエンブロック(a−2)のう
ちの少なくとも1種からなる重合体ブロック(A)と、
水素添加されたポリイソプレンブロック(b−1)、水
素添加された1,2−結合量が30〜80%のポリブタ
ジエンブロック(b−2)および水素添加されたイソプ
レン/ブタジエン共重合体ブロック(b−3)からなる
群から選ばれる少なくとも1種からなる重合体ブロック
(B)とからなり、末端に水酸基を有する付加重合系ブ
ロック共重合体(IV−1)、並びに 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブ
ロック(C)とポリイソブチレンブロック(D)とから
なり、末端に水酸基を有する付加重合系ブロック共重合
体(IV−2);のうちの少なくとも1種から誘導される
付加重合体ブロックであり; (4) {ポリカーボネート系樹脂(I)の含有量}:
{ゴム強化スチレン系樹脂(II)の含有量}の比が、9
9:1〜1:99(重量比)であり; (5) {ポリカーボネート系樹脂(I)とゴム強化ス
チレン系樹脂(II)の合計含有量}:{ポリカーボネー
ト系共重合体(III)の含有量}の比が、99.95:
0.05〜50:50(重量比)であり;かつ (6) {ポリカーボネート系樹脂(I)とゴム強化ス
チレン系樹脂(II)の合計含有量}:{付加重合系ブロ
ック共重合体(IV)の含有量}の比が、100:0〜5
0:50(重量比)である;ことを特徴とするポリカー
ボネート系樹脂組成物である。
【0008】また、本発明は、第二に、 (1) ポリカーボネート系樹脂(I)、ゴム強化スチ
レン系樹脂(II)およびポリカーボネート系反応生成物
(V)から主としてなるポリカーボネート系樹脂組成物
であって; (2) ポリカーボネート系反応生成物(V)が、ポリ
カーボネート系樹脂(I)、付加重合系ブロック共重合
体(IV)および有機金属化合物(VI)を溶融混練するこ
とにより得られる反応生成物であって、 (3) 該ポリカーボネート系樹脂組成物中における
{ポリカーボネート系樹脂(I)の含有量}:{ゴム強
化スチレン系樹脂(II)の含有量}の比が、99:1〜
1:99(重量比)であり; (4) 該ポリカーボネート系樹脂組成物中における
{ポリカーボネート系樹脂(I)とゴム強化スチレン系
樹脂(II)の合計含有量}:{ポリカーボネート系反応
生成物(V)の含有量}の比が、99.9:0.1〜5
0:50(重量比)である;ことを特徴とするポリカー
ボネート系樹脂組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明のポリカーボネート系樹脂組成物におい
て、ポリカーボネート系樹脂(I)としては、従来公知
のポリカーボネート系樹脂のいずれもが使用でき特に制
限はないが、ビスフェノールA、ヒドロキノン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,4−
ジヒドロキシジフェニルメタン、ビス(2−ヒドロキシ
フェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タンなどの2価のフェノール類と、ホスゲン、ハロゲン
ホルメート、カーボネートエステルなどのカーボネート
前駆体とから製造されるポリカーボネート系樹脂が好ま
しく用いられ、特に2価のフェノール類としてビスフェ
ノールAを、またカーボネート前駆体としてホスゲンを
用いて製造されるポリカーボネート系樹脂が入手の容易
性、耐衝撃性の改善効果などの点からより好ましい。ポ
リカーボネート系樹脂としては、数平均分子量が500
0〜300000のものを使用するのが熱可塑性重合体
組成物の耐衝撃性の点から好ましい。
【0010】ポリカーボネート系樹脂(I)としては、
必要に応じて分子量調節剤、分岐剤、触媒等を用いて製
造されたものを使用することができる。また、必要に応
じて、添加剤、例えば亜リン酸エステル、リン酸エステ
ル、ホスホン酸エステル等の熱安定剤、トリアゾール
系、アセトフェノン系、サリチル酸エステル等の紫外線
吸収剤、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモ
ビスフェノールAの低分子量ポリカーボネート、デカブ
ロモジフェニルエーテル等の難燃剤、着色剤、蛍光増白
剤などを配合してもよい。
【0011】また、本発明におけるゴム強化スチレン系
樹脂(II)は、ゴム成分で強化されたスチレン系樹脂で
あればいずれでもよく、特にゴム質重合体の存在下にス
チレンなどの芳香族ビニル化合物およびアクリロニトリ
ルなどのシアン化ビニル化合物を重合させて得られる樹
脂が好ましく用いられる。本発明で好ましく用いられる
ゴム強化スチレン系樹脂(II)の具体例としては、AB
S樹脂(ジエン系ゴムまたは芳香族ビニル化合物とジエ
ン系ゴムの存在下に、スチレン等の芳香族ビニル化合物
とアクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物を重合さ
せて得られる樹脂);AES樹脂(エチレン/プロピレ
ン系ゴムの存在下に、スチレン等の芳香族ビニル化合物
とアクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物を重合さ
せて得られる樹脂);ACS樹脂(塩素系ポリエチレン
ゴムの存在下に、スチレン等の芳香族ビニル化合物とア
クリロニトリル等のシアン化ビニル化合物を重合させて
得られる樹脂);AAS樹脂(アクリル系ゴムの存在下
に、スチレン等の芳香族ビニル化合物とアクリロニトリ
ル等のシアン化ビニル化合物を重合させて得られる樹
脂);HIポリスチレン(ジエン系ゴムまたは芳香族ビ
ニル化合物とジエン系ゴムの存在下に、スチレン等の芳
香族ビニル化合物を重合させて得られる樹脂)などを挙
げることができる。本発明では、ゴム強化スチレン系樹
脂(II)として、これらのゴム強化スチレン系樹脂の1
種類のみを使用しても、また2種類以上を併用してもよ
い。
【0012】そして、本発明で用いるポリカーボネート
系共重合体(III)は、ポリカーボネート系樹脂から誘
導されるポリカーボネートブロック(III−1)と、付
加重合系ブロック共重合体(IV)から誘導される付加重
合体ブロック(III−2)とからなっている共重合体で
あり、ポリカーボネート系共重合体(III)では、上記
のポリカーボネートブロック(III−1)と付加重合体
ブロック(III−2)とは、カーボネート結合、エステ
ル結合、エーテル結合などの化学結合によって結合され
ている。
【0013】その場合には、例えば、1個のポリカーボ
ネートブロック(III−1)と1個の付加重合体ブロッ
ク(III−2)が結合しているジブロック共重合体、1
個のポリカーボネートブロック(III−1)を挟んでそ
の両側にそれぞれ1個の付加重合体ブロック(III−
2)が結合しているトリブロック共重合体、1個の付加
重合体ブロック(III−2)を挟んでその両側にそれぞ
れ1個のポリカーボネートブロック(III−1)が結合
しているトリブロック共重合体、ポリカーボネートブロ
ック(III−1)と付加重合体ブロック(III−2)が交
互に合計で4個またはそれ以上の個数で結合しているポ
リブロック共重合体などを挙げることができる。
【0014】そして上記したうちでも、ポリカーボネー
ト系樹脂組成物の耐衝撃性、引張破断伸び等がより良好
なものとなる点から、ポリカーボネート系共重合体(II
I)が1個のポリカーボネートブロック(III−1)と1
個の付加重合体ブロック(III−2)がブロック状に結
合しているジブロック共重合体、あるいは1個のポリカ
ーボネートブロック(III−1)を挟んでその両側にそ
れぞれ1個の付加重合体ブロック(III−2)が結合し
ているトリブロック共重合体であるのが好ましい。
【0015】ポリカーボネートブロック共重合体(II
I)におけるポリカーボネートブロック(III−1)と付
加重合体ブロック(III−2)との含有割合は、重量比
で1:9〜9:1程度であることが好ましい。
【0016】更に、本発明で用いる付加重合系ブロック
共重合体(IV)とは、 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブ
ロック(a−1)[以下これを「重合体ブロック(a−
1)」ということがある]および水素添加された1,2
−結合量が30%未満のポリブタジエンブロック(a−
2)[以下これを「水添ポリブタジエンブロック(a−
2)」ということがある]のうちの少なくとも1種から
なる重合体ブロック(A)と、水素添加されたポリイソ
プレンブロック(b−1)[以下これを「水添ポリイソ
プレンブロック(b−1)」ということがある]、水素
添加された1,2−結合量が30〜80%のポリブタジ
エンブロック(b−2)[以下これを「水添ポリブタジ
エンブロック(b−2)」ということがある]および水
素添加されたイソプレン/ブタジエン共重合体ブロック
(b−3)[以下これを「水添イソプレン/ブタジエン
ブタジエン(b−3)」ということがある]からなる群
から選ばれる少なくとも1種からなる重合体ブロック
(B)とからなり、末端に水酸基を有する付加重合系ブ
ロック共重合体(IV−1);並びに、 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブ
ロック(C)[以下これを「芳香族ビニル重合体ブロッ
ク(C)」ということがある]とポリイソブチレンブロ
ック(D)とからなり、末端に水酸基を有する付加重合
系ブロック共重合体(IV−2);のうちの少なくとも1
種から誘導される付加重合系ブロックである。
【0017】付加重合系ブロック共重合体(IV−1)
は、その一方の末端にのみ水酸基を有していても、また
は両末端に水酸基を有していてもよいが、本発明で好ま
しく用いられる付加重合系ブロック共重合体(IV−1)
のブロック構造の例としては、下記の一般式(1)〜
(4)で表されるものを挙げることができる。
【0018】(A−B)e−OH (1) (B−A)f−OH (2) A−(B−A’)g−OH (3) B−(A−B’)h−OH (4) [上記式中、AおよびA'はそれぞれ重合体ブロック
(A)を示し、BおよびB'はそれぞれ重合体ブロック
(B)を示し、e、f、gおよびhはそれぞれ独立して
1以上の整数を示し、OHは水酸基を示す。]
【0019】上記の一般式(1)〜(4)で表される付
加重合体ブロック(IV−1)における反復数e、f、g
およびhはそれぞれ任意に決めることができるが、通
常、1〜5の範囲内の整数であるのが好ましい。
【0020】そして、付加重合系ブロック共重合体(IV
−1)は、上記した一般式(1)〜(4)で表される付
加重合系ブロック共重合体のうちでも、上記の一般式
(1)においてe=1である式:A−Bで表される付加
重合系ジブロックまたは上記の一般式(3)においてg
=1である式:A−B−A’で表される付加重合系トリ
ブロックであるのがより好ましい。
【0021】また、付加重合系ブロック共重合体(IV−
2)は、その一方の末端にのみ水酸基を有していても、
または両末端に水酸基を有していてもよいが、本発明で
好ましく用いられる付加重合系ブロック共重合体(IV−
2)のブロック構造の例としては、下記の一般式(5)
または(6)で表されるものを挙げることができる。
【0022】 HO−C−(D−C’)j−OH (5) HO−D−(C−D’)k−OH (6) [上記式中、CおよびC’はそれぞれ芳香族ビニル重合
体ブロック(C)を示し、DおよびD’はそれぞれポリ
イソブチレンブロック(D)を示し、jおよびkはそれ
ぞれ独立して1以上の整数を示し、OHは水酸基を示
す。]
【0023】上記の一般式(5)または(6)で表され
る付加重合系ブロック共重合体(IV−2)におけるjお
よびkはそれぞれ任意に決めることができるが、通常、
1〜5の範囲内の整数であるのが好ましい。そして、上
記した一般式(5)または(6)で表される付加重合系
ブロック共重合体(IV−2)のうちでも、上記の一般式
(5)においてj=1である式:C−D−C’で表され
る付加重合系トリブロックまたは上記の一般式(6)に
おいてk=1である式:D−C−D’で表される付加重
合系トリブロックであるのがより好ましい。
【0024】付加重合系ブロック共重合体(IV−1)を
構成することのある重合体ブロック(a−1)、および
付加重合系ブロック共重合体(IV−2)を構成すること
のある芳香族ビニル重合体ブロック(C)においては、
それらの重合体ブロックにおける芳香族ビニル単位を形
成する芳香族ビニル化合物として、スチレン、α−メチ
ルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
ビニルナフタレン、ビニルアントラセンなどを挙げるこ
とができ、そのうちでも、ポリカーボネート系樹脂組成
物の強度、弾性率等がより良好になる点からスチレン、
α−メチルスチレンが好ましく、スチレンが特に好まし
い。重合体ブロック(a−1)および芳香族ビニル重合
体ブロック(C)は、1種の芳香族ビニル化合物単位か
ら構成されていても、または2種以上の芳香族ビニル化
合物単位から構成されていてもよい。
【0025】また、付加重合系ブロック共重合体(IV−
1)における重合体ブロック(A)の構成ブロックとな
り得る水添ポリブタジエンブロック(a−2)は、その
ポリブタジエンブロックにおける1,2−結合量が30
%未満であるのが好ましく、25%以下であるのがより
好ましい。それと共に、水添ポリブタジエンブロック
(a−2)は不飽和結合の一部または全部、好ましくは
90%以上が水素添加によって飽和結合にされているポ
リブタジエンブロックであるのが好ましい。また、水添
ポリブタジエンブロック(a−2)を構成するポリブタ
ジエンでは、水素添加前では、好ましくはその30モル
%未満、より好ましくは25モル%以下がビニルエチレ
ン基[−CH(CH=CH)−CH−;1,2−結
合のブタジエン単位]であり、残りが2−ブテン−1,
4−ジイル基(−CH−CH=CH−CH−;1,
4−結合のブタジエン単位)である。
【0026】そして、付加重合系ブロック共重合体(IV
−1)における重合体ブロック(B)の構成ブロックと
なり得る水添ポリイソプレンブロック(b−1)は、イ
ソプレンに由来するモノマー単位から主としてなるポリ
イソプレンの不飽和結合の一部または全部が水素添加さ
れて飽和結合になっている重合体ブロックである。水添
ポリイソプレンブロック(b−1)では、その水素添加
前において、イソプレンに由来する単位は、2−メチル
−2−ブテン−1,4−ジイル基[−CH−C(CH
)=CH−CH−;1,4−結合のイソプレン単
位]、イソプロペニルエチレン基[−CH{−C(CH
)=CH}−CH−;3,4−結合のイソプレン
単位]および1−メチル−1−ビニルエチレン基[−C
(CH)(CH=CH)−CH−;1,2−結合
のイソプレン単位]からなる群より選ばれる少なくとも
1種からなっているのが好ましい。
【0027】付加重合系ブロック共重合体(IV−1)に
おける重合体ブロック(B)の構成ブロックとなり得る
水添ポリブタジエンブロック(b−2)は、そのポリブ
タジエンブロックにおける1,2−結合量が好ましくは
30〜80%、より好ましくは35〜60%であり、し
かも不飽和結合の一部または全部が水素添加によって飽
和結合になっているポリブタジエンブロックである。水
添ポリブタジエンブロック(b−2)を構成するポリブ
タジエンでは、水素添加前には好ましくはその30〜8
0モル%、より好ましくは35〜60モル%がビニルエ
チレン基[−CH(CH=CH)−CH−;1,2
−結合のブタジエン単位]であり、好ましくは70〜2
0モル%、より好ましくは65〜40モル%が2−ブテ
ン−1,4−ジイル基(−CH−CH=CH−CH
−;1,4−結合ブタジエン単位)である。
【0028】また、付加重合系ブロック共重合体(IV−
1)における重合体ブロック(B)の構成ブロックとな
り得る水添イソプレン/ブタジエン共重合体ブロック
(b−3)は、イソプレンに由来する単位およびブタジ
エンに由来する単位から主としてなっているイソプレン
/ブタジエン共重合体であって、且つその不飽和結合の
一部または全部が水素添加によって飽和結合になってい
る共重合体ブロックである。水添イソプレン/ブタジエ
ン共重合体ブロック(b−3)においては、その水素添
加前には、イソプレンに由来する単位は、2−メチル−
2−ブテン−1,4−ジイル基、イソプロペニルエチレ
ン基および1−メチル−1−ビニルエチレン基からなる
群より選ばれる少なくとも1種の基であり、またブタジ
エンに由来する単位はビニルエチレン基および/または
2−ブテン−1,4−ジイル基であるのが好ましい。そ
して、水素添加前におけるイソプレン/ブタジエン共重
合体ブロックにおけるそれらの基の割合は特に制限され
ない。また、水添イソプレン/ブタジエン共重合体ブロ
ック(b−3)において、ブタジエンに由来する単位と
イソプレンに由来する単位とは、ランダム状、ブロック
状、テーパーブロック状のいずれの配置形態になってい
てもよい。
【0029】そして、付加重合系ブロック共重合体(IV
−1)の構成ブロックとなり得る水添ポリブタジエンブ
ロック(a−2)、水添ポリイソプレンブロック(b−
1)、水添ポリブタジエンブロック(b−2)および水
添イソプレン/ブタジエン共重合体ブロック(b−3)
では、上記したように、その炭素−炭素二重結合の一部
が水素添加されていても、または全部が完全に水素添加
されていてもよいが、付加重合系ブロック共重合体(IV
−1)において、ブタジエン単位および/またはイソプ
レン単位における炭素−炭素間二重結合の50モル%以
上、特に80モル%以上が水素添加されていること(す
なわち不飽和度が50モル%未満、特に20モル%未満
になっていること)が、ポリカーボネート系樹脂組成物
の耐熱劣化性および耐候性が良好となり、粘着性の発現
を防止することができる点で好ましい。
【0030】また、付加重合系ブロック共重合体(IV−
2)におけるポリイソブチレンブロック(D)は、イソ
ブチレン単位[−C(CH−CH−]から主と
してなる重合体ブロックである。
【0031】付加重合系ブロック共重合体(IV−1)に
おける{重合体ブロック(A)の合計含有量}:{重合
体ブロック(B)の合計含有量}、および付加重合系ブ
ロック共重合体(IV−2)における{芳香族ビニル重合
体ブロック(C)の合計含有量}:{ポリイソブチレン
ブロック(D)の合計含有量}が、それぞれ1:9〜
9:1(重量比)の範囲であるのが、ポリカーボネート
系樹脂組成物の耐熱性を高く保つと共に耐衝撃性、引張
破断伸び等を良好なものとする点から好ましく、それぞ
れが2:8〜7:3(重量比)であるのがより好まし
い。
【0032】そして、付加重合系ブロック共重合体(IV
−1)では、その末端水酸基は、重合体ブロック(A)
および重合体ブロック(B)のいずれか一方の重合体ブ
ロックの末端に存在していても、両方の末端に存在して
いてもよいが、付加重合系ブロック共重合体(IV−1)
中でハードブロックを形成している重合体ブロック
(A)の末端に存在するのが好ましい。付加重合系ブロ
ック共重合体(IV−1)における末端水酸基の含有量
は、1分子当たり平均0.5個以上であるのが好まし
く、0.7〜2個の範囲であるのがより好ましい。ま
た、付加重合系ブロック共重合体(IV−2)では、その
末端水酸基は、芳香族ビニル重合体ブロック(C)およ
びポリイソブチレンブロック(D)のいずれか一方の重
合体ブロックの末端に存在していても、両方の末端に存
在していてもよいが、付加重合系ブロック共重合体(IV
−2)中でハードブロックを形成している芳香族ビニル
重合体重合体ブロック(C)の末端に存在するのが好ま
しい。付加重合系ブロック共重合体(IV−2)における
末端水酸基の含有量は、1分子当たり平均0.5個以上
であるのが好ましく、0.7〜2個の範囲であるのがよ
り好ましい。
【0033】また、付加重合系ブロック共重合体(IV−
1)における重合体ブロック(A)および付加重合系ブ
ロック共重合体(IV−2)における芳香族ビニル重合体
ブロック(C)は、それぞれその数平均分子量が250
0〜50000の範囲にあるのが好ましい。また、付加
重合系ブロック共重合体(IV−1)における重合体ブロ
ック(B)および付加重合系ブロック共重合体(IV−
2)におけるポリイソブチレンブロック(D)の数平均
分子量はそれぞれ10000〜100000の範囲にあ
るのが好ましい。そして、付加重合系ブロック共重合体
(IV−1)および付加重合系ブロック共重合体(IV−
2)の数平均分子量は、それぞれ12500〜1500
00の範囲にあるのが好ましい。本発明において、付加
重合系ブロック共重合体(IV)は、1種類または2種類
以上の付加重合系ブロック共重合体(IV−1)および/
または付加重合系ブロック共重合体(IV−2)からなる
ことができる。
【0034】そして、本発明のポリカーボネート系樹脂
組成物では、{ポリカーボネート系樹脂(I)の含有
量}:{ゴム強化スチレン系樹脂(II)の含有量}の比
が、99:1〜1:99(重量比)であることが必要で
あり、90:10〜10:90(重量比)であるのがよ
り好ましく、80:20〜20:80(重量比)である
のがより一層好ましい。ポリカーボネート系樹脂(I)
の含有量が、ポリカーボネート系樹脂(I)およびゴム
強化スチレン系樹脂(II)の合計含量に基づいて、99
重量%よりも多いとポリカーボネート系樹脂組成物の成
形加工性、表面加工性が向上せず、一方1重量%よりも
少ないとポリカーボネート系樹脂組成物の耐熱性が低下
する。
【0035】また、本発明のポリカーボネート系樹脂組
成物では、{ポリカーボネート樹脂(I)とゴム強化ス
チレン系樹脂(II)の合計含有量}:{ポリカーボネー
ト系共重合体(III)の含有量}の比が、99.95:
0.05〜50:50(重量比)であることが必要であ
り、99.5:0.5〜75:25(重量比)であるの
がより好ましい。ポリカーボネート系共重合体(III)
の含有量が、ポリカーボネート系樹脂(I)、ゴム強化
スチレン系樹脂(II)およびポリカーボネート系共重合
体(III)の合計含量に基づいて、0.05重量%より
も少ないとポリカーボネート系樹脂組成物の耐衝撃性お
よび引張破断伸びが向上せず、一方50重量%よりも多
いとポリカーボネート系樹脂組成物の強度および弾性率
が低下する。
【0036】さらに、本発明のポリカーボネート系樹脂
組成物では、{ポリカーボネート樹脂(I)とゴム強化
スチレン系樹脂(II)の合計含有量}:{付加重合系ブ
ロック共重合体(IV)の含有量}の比が、100:0〜
50:50(重量比)であることが必要であり、99:
1〜70:30(重量比)であるのがより好ましい。付
加重合系ブロック共重合体(IV)の含有量が、ポリカー
ボネート系樹脂(I)、ゴム強化スチレン系樹脂(II)
および付加重合系ブロック共重合体(IV)の合計含量に
基づいて、50重量%よりも多いとポリカーボネート系
樹脂組成物の強度および弾性率が低下する。
【0037】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物
は、上記したポリカーボネート系樹脂(I)、ゴム強化
スチレン系樹脂(II)、ポリカーボネート系ブロック共
重合体(III)および付加重合系ブロック共重合体(I
V)に相当するそれぞれの重合体を、ポリカーボネート
系樹脂組成物中における各重合体の含有割合が所望の範
囲になるようにして混合して製造してもよい。その場合
には、例えば、ポリカーボネート系樹脂(I)、ゴム強
化スチレン系樹脂(II)、ポリカーボネート系ブロック
共重合体(III)および付加重合系ブロック共重合体(I
V)を、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリ
ーミキサー等の混練機により、通常180℃〜330℃
で3〜15分溶融混練することにより得ることができ
る。
【0038】また、本発明のポリカーボネート系樹脂組
成物は、以下に説明する方法を用いて製造してもよい。
すなわち、ポリカーボネート系樹脂(I)、ゴム強化ス
チレン系樹脂(II)およびポリカーボネート系反応生成
物(V)を溶融混練することにより製造してもよい。
【0039】本発明におけるポリカーボネート系反応生
成物(V)は、ポリカーボネート系樹脂(I)、付加重合
系ブロック共重合体(IV)および有機金属化合物(VI)
を溶融混練することにより製造することができる。本製
造法によれば、有機金属化合物(VI)が触媒として作用
し、ポリカーボネート系樹脂(I)と付加重合系ブロッ
ク共重合体(IV)とのブロック化反応を促進する。従っ
て、溶融混練中に、ポリカーボネート系ブロック共重合
体(III)に相当する重合体が生成し、最終的にポリカ
ーボネート系樹脂(I)、付加重合系ブロック共重合体
(IV)およびポリカーボネート系ブロック共重合体(II
I)から主としてなるポリカーボネート系反応生成物
(V)を得ることができる。
【0040】従って、本発明は、 (イ) ポリカーボネート系樹脂(I)、付加重合系ブ
ロック共重合体(IV)および有機金属化合物(VI)を溶
融混練することによりポリカーボネート系反応生成物
(V)を製造し、その後、本ポリカーボネート系反応生
成物(V)とポリカーボネート系樹脂(I)およびゴム強
化スチレン系樹脂(II)を溶融混練することにより得ら
れるポリカーボネート系樹脂組成物; (ロ) ポリカーボネート系樹脂(I)、付加重合系ブ
ロック共重合体(IV)および有機金属化合物(VI)を溶
融混練することによりポリカーボネート系反応生成物
(V)を製造し、その後、本ポリカーボネート系反応生
成物(V)とゴム強化スチレン系樹脂(II)を溶融混練
することにより得られるポリカーボネート系樹脂組成
物; (ハ) ポリカーボネート系樹脂(I)、付加重合系ブ
ロック共重合体(IV)、有機金属化合物(VI)およびゴ
ム強化スチレン系樹脂(II)を溶融混練することにより
ポリカーボネート系反応生成物(V)とゴム強化スチレ
ン系樹脂(II)からなる樹脂組成物を製造し、その後、
本樹脂組成物およびポリカーボネート系樹脂(I)を溶
融混練することにより得られるポリカーボネート系樹脂
組成物; (ニ) ポリカーボネート系樹脂(I)、付加重合系ブ
ロック共重合体(IV)、有機金属化合物(VI)およびゴ
ム強化スチレン系樹脂(II)を溶融混練することにより
得られるポリカーボネート系樹脂組成物;などを好まし
い態様として包含する。
【0041】ポリカーボネート系反応生成物(V)の製
造法において、その溶融混練前には、原料として用いる
ポリカーボネート系樹脂(I)と付加重合系ブロック共
重合体(IV)との重量比は99/1〜1/99であるの
が好ましく、80/20〜2/98であるのがより好ま
しい。また、ポリカーボネート系反応生成物(V)の製
造法において、その溶融混練前には、原料として用いる
{ポリカーボネート系樹脂(I)と付加重合系ブロック
共重合体(IV)の合計含有量}と{有機金属化合物(V
I)の含有量}との比は99.999/0.001〜9
5/5であるのが好ましく、99.99/0.01〜9
7/3であるのがより好ましい。
【0042】上記したポリカーボネート系反応生成物
(V)の製造法において、触媒として用いる有機金属化
合物(VI)に特に制限はなく、例えば、有機チタン化合
物、有機アンチモン化合物、有機ゲルマニウム化合物、
有機マンガン化合物、有機スズ化合物、有機亜鉛化合
物、有機カルシウム化合物、有機鉛化合物、有機サマリ
ウム化合物、有機ランタン化合物、有機イッテルビウム
化合物、有機コバルト化合物、有機カドミウム化合物、
または有機マグネシウム化合物等の有機金属化合物が挙
げられる。この中でも、有機チタン化合物、有機スズ化
合物、および有機サマリウム化合物が、ポリカーボネー
ト系樹脂(I)と付加重合系ブロック共重合体(IV)と
の反応性を高める点で好ましい。本発明の有機金属化合
物(VI)は上記の1種のみを用いても、または2種以上
を併用してもよい。
【0043】本発明における有機金属化合物(VI)とし
て使用することのできる有機チタン化合物は特に制限は
なく、例えば、テトライソプロピルチタネート、テトラ
ブチルチタネート、テトラ−2−エチルヘキシルチタネ
ート、エチレングリコールチタネート、ブチレングリコ
ールチタネート、蓚酸チタンカリウム、酒石酸チタンカ
リウム、チタニウムアセチルアセトナート、ジブトキシ
ビス(トリエタノールアミネート)チタン、およびヘキ
サフルオロチタンカリウムなどが挙げられ、その中でも
テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネー
ト等のチタンアルコラートが特に好ましい。有機チタン
化合物は、上記の1種のみを用いても、または2種以上
を併用してもよい。
【0044】本発明における有機金属化合物(VI)とし
て使用することのできる有機スズ化合物は特に制限はな
く、例えば、モノメチルスズオキサイド、モノエチルス
ズオキサイド、モノプロピルスズオキサイド、モノブチ
ルスズオキサイド、ジ−2−エチルヘキシルスズオキサ
イド、ジブチルスズオキサイド、フェニルメチルスズオ
キサイド、モノブチルスズトリクロライド、ジブチルス
ズジクロライド、ジメチルスズジブロマイド、モノブチ
ルスズモノアセテート、モノブチルスズモノブチレー
ト、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズスルフィ
ド、ジフェニルスズスルフィドなどが挙げられ、その中
でもモノメチルスズオキサイド、モノエチルスズオキサ
イド、モノプロピルスズオキサイド、ジブチルスズオキ
サイド等のスズオキサイド、およびモノブチルスズモノ
アセテート、モノブチルスズモノブチレート、ジブチル
スズジアセテート等のスズカルボキシレートが特に好ま
しい。有機スズ化合物は、上記の1種のみを用いても、
または2種以上を併用してもよい。
【0045】本発明における有機金属化合物(VI)とし
て使用することのできる有機サマリウム化合物は特に制
限はなく、例えば、サマリウムアセテート、サマリウム
オキザレート、サマリウムアセチルアセトナート、サマ
リウムオキサイド、サマリウムクロライド、サマリウム
ブロマイドなどが挙げられ、その中でもサマリウムアセ
チルアセトナートが特に好ましい。有機サマリウム化合
物は、上記の1種のみを用いても、または2種以上を併
用してもよい。
【0046】本発明のポリカーボネート系反応生成物
(V)は、例えば、ポリカーボネート系樹脂(I)、付加
重合系ブロック共重合体(IV)および有機金属化合物
(VI)を、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバ
リーミキサー等の混練機により、通常180℃〜330
℃で3〜15分溶融混練することにより得ることができ
る。
【0047】また、ポリカーボネート系反応生成物
(V)を用いた上記(イ)〜(ニ)の製造法において、
本発明のポリカーボネート系樹脂組成物では、該ポリカ
ーボネート系樹脂組成物中における{ポリカーボネート
系樹脂(I)の含有量}:{ゴム強化スチレン系樹脂(I
I)の含有量}の比が、99:1〜1:99(重量比)
であることが必要であり、90:10〜10:90(重
量比)であるのがより好ましく、80:20〜20:8
0(重量比)であるのがより一層好ましい。ポリカーボ
ネート系樹脂(I)の含有量が、ポリカーボネート系樹
脂(I)およびゴム強化スチレン系樹脂(II)の合計含
量に基づいて、99重量%よりも多いとポリカーボネー
ト系樹脂組成物の成形加工性、表面加工性が向上せず、
一方1重量%よりも少ないとポリカーボネート系樹脂組
成物の耐熱性が低下する。さらに、該ポリカーボネート
系樹脂組成物中における{ポリカーボネート樹脂(I)
とゴム強化スチレン系樹脂(II)の合計含有量}:{ポ
リカーボネート系反応生成物(V)の含有量}の比が、
99.9:0.1〜50:50(重量比)であることが
必要であり、99:1〜60:40(重量比)であるの
がより好ましい。ポリカーボネート系反応生成物(V)
の含有量が、ポリカーボネート系樹脂(I)、ゴム強化
スチレン系樹脂(II)およびポリカーボネート系反応生
成物(V)の合計含量に基づいて、0.1重量%よりも
少ないとポリカーボネート系樹脂組成物の耐衝撃性およ
び引張破断伸びが向上せず、一方50重量%よりも多い
とポリカーボネート系樹脂組成物の強度および弾性率が
低下する。
【0048】ポリカーボネート系反応生成物(V)を用
いた上記(イ)〜(ニ)の製造法において、本発明のポ
リカーボネート系樹脂組成物は、例えば、ポリカーボネ
ート系樹脂(I)、ゴム強化スチレン系樹脂(II)およ
びポリカーボネート系反応生成物(V)を、単軸押出
機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等の混
練機により、通常180℃〜330℃で3〜15分溶融
混練することにより得ることができる。
【0049】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物
は、必要に応じて、酸化防止剤、熱分解防止剤、紫外線
吸収剤、タルクなどの結晶化核剤、結晶化促進剤、着色
剤、難燃剤、ガラス繊維などの補強剤およびその表面処
理剤、充填剤、離型剤、可塑剤、帯電防止剤、加水分解
防止剤、接着助剤、粘着剤、上記以外のポリマー(例え
ばポリスチレン;ポリエステル;ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリジメチルシロ
キサン等の有機ポリシロキサンなど)などの1種または
2種以上を含有していてもよい。
【0050】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物を
用いて成形品を製造するに当たっては、目的とする成形
品の種類、用途、形状などに応じて、熱可塑性重合体に
対して一般に用いられている種々の成形方法や成形装置
が使用できる。何ら限定されるものではないが、本発明
のポリカーボネート系樹脂組成物を用いて、例えば、射
出成形、押出成形、プレス成形、ブロー成形、カレンダ
ー成形、流延成形などの任意の成形法によって成形品を
製造することができ、またそれらの成形技術の複合によ
っても成形を行うことができる。さらに、他のポリマー
との複合成形によっても成形することができる。また、
それらの成形によって、自動車部品、工業部品、機械部
品、電気電子部品、事務機用部品、日用品、雑貨、パイ
プ、シート、フイルム、繊維、その他の任意の形状およ
び用途の各種成形品を製造することができる。
【0051】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はそれにより限定されない。以下の実施例
および比較例において、ポリカーボネート系樹脂組成物
の試験片の作製、引張降伏強さ、引張破断伸び、曲げ弾
性率、ノッチ付きIZOD衝撃値(耐衝撃性)、DTU
L(耐熱性)、および溶融粘度(流動性)の測定、並び
に塗装性の評価は次のようにして行った。
【0052】試験片の作製:実施例または比較例で得ら
れたポリカーボネート系樹脂組成物のペレット、ポリカ
ーボネート樹脂、またはABS樹脂のペレットを成形材
料として用いて、日精樹脂工業株式会社製の80トン射
出成形機を使用して、シリンダー温度275℃および金
型温度80℃の条件下で、耐衝撃性試験用の試験片(寸
法:長さ×厚さ×幅=64mm×12.7mm×3.2
mm)、曲げ弾性率およびDTUL測定用の試験片(寸
法:長さ×厚さ×幅=128mm×6.2mm×12.
7mm)、引張降伏強さおよび引張破断伸びの測定用の
ダンベル形試験片(寸法:長さ×厚さ×幅=JIS 1
号形、厚み3.2mm)、および塗装性評価用の試験片
(寸法:長さ×幅×厚さ=8.8×8.8×3.2m
m)をそれぞれ作製した。
【0053】引張降伏強さおよび引張破断伸びの測定
上記で作製した試験片を用いて、JIS K7113に
準じて、オートグラフ(株式会社島津製作所製)を使用
して引張降伏強さおよび引張降伏伸びを測定した。
【0054】曲げ強さおよび曲げ弾性率の測定:上記で
作製した試験片を用いて、JIS K7203に準じ
て、オートグラフ(株式会社島津製作所製)を使用して
曲げ弾性率を測定した。
【0055】ノッチ付アイゾット衝撃値(耐衝撃性)の
測定:上記で作製した試験片を用いて、JIS K71
10に準じて、アイゾット衝撃試験器(株式会社東洋精
機製作所製)を使用して、ノッチ付アイゾット衝撃値を
測定した。
【0056】DTUL(耐熱性)の測定:上記で作製し
た試験片を用いて、JIS K7207に準じて、加重
ひずみ温度測定機(株式会社東洋精機製作所製)を使用
して、182.28二ユートンの加重下でDTULを測
定した。
【0057】溶融粘度(流動性)の測定:実施例または
比較例で得られたポリカーボネート系樹脂組成物のペレ
ット、ポリカーボネート樹脂、またはABS樹脂のペレ
ットを用いて、キャピログラフ(株式会社東洋精機製作
所製)を使用して、270℃、121.6sec−1
溶融粘度を測定した。
【0058】塗装性の評価:上記で作製した試験片の表
面にウレタン系塗料を塗り、110℃、1時間の条件で
硬化させた。その後、カッターナイフを用いて硬化塗膜
に1mm間隔で100個の碁盤目ができるように切れ目
を入れ、その上にセロファンテープを圧着させた後、強
く引き剥がした。100個の碁盤目中剥がれなかった碁
盤目状の塗膜の割合により、塗装性を評価した。
【0059】以下の実施例および/または比較例では、
ポリカーボネート系樹脂(I)、ゴム強化スチレン系樹
脂(II)、ポリカーボネート系反応生成物(V)として
下記のものを使用した。
【0060】○ポリカーボネート系樹脂(I) ポリカーボネート樹脂:帝人化成株式会社製「パンライ
ト L1250」
【0061】○ゴム強化スチレン系樹脂(II) ABS樹脂:宇部サイコン株式会社製「サイコラック
T」
【0062】○ポリカーボネート系反応生成物(V) ポリカーボネート樹脂(帝人化成株式会社製「パンライ
ト L1250」)40重量部、1分子当たり0.8個
の割合で水酸基を片末端に有するポリスチレンブロック
/1,3−ブタジエン・イソプレン水添共重合体ブロッ
ク/ポリスチレンブロックよりなるトリブロック共重合
体(以下「水添SBIS−OH」ということがある)6
0重量部、および酸化ジブチルスズ0.07重量部とを
予備混合した後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所製
「TEX44C」)に供給して270℃で溶融混練する
ことにより製造したポリカーボネート系反応生成物。該
ポリカーボネート系反応生成物の100重量部中には、
ポリカーボネート樹脂30重量部、水添SBIS−OH
48重量部、およびポリカーボネート樹脂から誘導され
たポリカーボネートブロックと水添SBIS−OHから
誘導された水添SBISブロックを有するポリカーボネ
ート系共重合体22重量部が含有されている。
【0063】<実施例1〜6> (1) 上記したポリカーボネート系樹脂(I)、ゴム
強化スチレン系樹脂(II)およびポリカーボネート系反
応生成物(V)を下記の表1に示す割合で予備混合した
後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所製「TEX44
C」)に供給してシリンダー温度275℃の条件下に溶
融混練して押し出し、冷却、切断してペレットを製造し
た。 (2) 上記(1)で得られたペレットを用いて上記し
た方法で試験片を作製し、その引張降伏強さ、引張破断
伸び、曲げ弾性率、ノッチ付きIZOD衝撃値、DTU
L、および溶融粘度を上記した方法で測定し、塗装性を
上記した方法で評価したところ下記の表1に示すとおり
であった。
【0064】<比較例1>ポリカーボネート系樹脂
(I)を単独で用いて、上記した方法で試験片を作製
し、その引張降伏強さ、引張破断伸び、曲げ弾性率、ノ
ッチ付きIZOD衝撃値、DTUL、および溶融粘度を
上記した方法で測定し、塗装性を上記した方法で評価し
たところ下記の表1に示すとおりであった。
【0065】<比較例2>ゴム強化スチレン系樹脂(I
I)を単独で用いて、上記した方法で試験片を作製し、
その引張降伏強さ、引張破断伸び、曲げ弾性率、ノッチ
付きIZOD衝撃値、DTUL、および溶融粘度を上記
した方法で測定し、塗装性を上記した方法で評価したと
ころ下記の表1に示すとおりであった。
【0066】<比較例3> (1) 上記したポリカーボネート系樹脂(I)および
ゴム強化スチレン系樹脂(II)の2者のみを下記の表1
に示す割合で予備混合した後、二軸押出機(株式会社日
本製鋼所製「TEX44C」)に供給してシリンダー温
度275℃の条件下に溶融混練して押し出し、冷却、切
断してペレットを製造した。 (2) 上記(1)で得られたペレットを用いて上記し
た方法で試験片を作製し、その引張降伏強さ、引張破断
伸び、曲げ弾性率、ノッチ付きIZOD衝撃値、DTU
L、および溶融粘度を上記した方法で測定し、塗装性を
上記した方法で評価したところ下記の表1に示すとおり
であった。
【0067】<比較例4> (1) 上記したポリカーボネート系樹脂(I)および
ポリカーボネート系反応生成物(V)の2者のみを下記
の表1に示す割合で予備混合した後、二軸押出機(株式
会社日本製鋼所製「TEX44C」)に供給してシリン
ダー温度275℃の条件下に溶融混練して押し出し、冷
却、切断してペレットを製造した。 (2) 上記(1)で得られたペレットを用いて上記し
た方法で試験片を作製し、その引張降伏強さ、引張破断
伸び、曲げ弾性率、ノッチ付きIZOD衝撃値、DTU
L、および溶融粘度を上記した方法で測定し、塗装性を
上記した方法で評価したところ下記の表1に示すとおり
であった。
【0068】
【表1】
【0069】上記の表1の結果から、ポリカーボネート
系樹脂(I)、ゴム強化スチレン系樹脂(II)およびポ
リカーボネート系反応生成物(V)の3者を本発明で規
定する割合で含有している実施例1〜6のポリカーボネ
ート系樹脂組成物は、ポリカーボネート系樹脂(I)単
独の比較例1と比較して、塗装性が改良され、かつ流動
性が向上し成形加工性に優れていることがわかる。ま
た、実施例1〜6のポリカーボネート系樹脂組成物は、
ゴム強化スチレン系樹脂(II)単独の比較例2と比較し
て、引張降伏強さ、引張破断伸び、耐衝撃性(ノッチ付
きIZOD衝撃値)、および耐熱性(DTUL)に優れ
ていることがわかる。さらに、ポリカーボネート系樹脂
(I)およびゴム強化スチレン系樹脂(II)の2者のみ
から得られる比較例3と比較して、引張降伏強さ、引張
破断伸び、耐衝撃性(ノッチ付きIZOD衝撃値)、お
よび耐熱性(DTUL)に優れていることがわかる。ま
た、ゴム強化スチレン系樹脂(II)を含有しないポリカ
ーボネート系樹脂(I)およびポリカーボネート系反応
生成物(V)の2者のみから得られる比較例4と比較し
て、塗装性および流動性に優れていることがわかる。
【0070】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物
は、成形加工性(流動性)、塗装性、耐熱性等に優れ、
かつ良好な耐衝撃性、引張伸びなどの力学性能を有する
ことから、それらの特性を活かして、電気/電子部品、
自動車部品、工業部品、機械部品、事務機器部品、日用
品、パイプ、シート、フイルム、その他の任意の形状お
よび用途の各種成形品の製造やその他のに有効に用いる
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BC04X BN07X BN10X BN12X BN15X BP01U BP01Y BP01Z BP03U BP03Y CG00U CG00W CG00Y CG01W EZ006 EZ016 EZ036 EZ046 EZ076 FD010 FD156 4J031 AA38 AA52 AB01 AC03 AC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1) ポリカーボネート系樹脂
    (I)、ゴム強化スチレン系樹脂(II)、ポリカーボネ
    ート系共重合体(III)および付加重合系ブロック共重
    合体(IV)から主としてなるポリカーボネート系樹脂組
    成物であって; (2) ポリカーボネート共重合体(III)が、ポリカ
    ーボネート系樹脂から誘導されるポリカーボネートブロ
    ック(III−1)と、付加重合系ブロック共重合体(I
    V)から誘導される付加重合体ブロック(III−2)とか
    らなり; (3) 付加重合系ブロック共重合体(IV)が 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブ
    ロック(a−1)および水素添加された1,2−結合量
    が30%未満のポリブタジエンブロック(a−2)のう
    ちの少なくとも1種からなる重合体ブロック(A)と、
    水素添加されたポリイソプレンブロック(b−1)、水
    素添加された1,2−結合量が30〜80%のポリブタ
    ジエンブロック(b−2)および水素添加されたイソプ
    レン/ブタジエン共重合体ブロック(b−3)からなる
    群から選ばれる少なくとも1種からなる重合体ブロック
    (B)とからなり、末端に水酸基を有する付加重合系ブ
    ロック共重合体(IV−1)、並びに 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブ
    ロック(C)とポリイソブチレンブロック(D)とから
    なり、末端に水酸基を有する付加重合系ブロック共重合
    体(IV−2);のうちの少なくとも1種から誘導される
    付加重合体ブロックであり; (4) {ポリカーボネート系樹脂(I)の含有量}:
    {ゴム強化スチレン系樹脂(II)の含有量}の比が、9
    9:1〜1:99(重量比)であり; (5) {ポリカーボネート系樹脂(I)とゴム強化ス
    チレン系樹脂(II)の合計含有量}:{ポリカーボネー
    ト系共重合体(III)の含有量}の比が、99.95:
    0.05〜50:50(重量比)であり;かつ (6) {ポリカーボネート系樹脂(I)とゴム強化ス
    チレン系樹脂(II)の合計含有量}:{付加重合系ブロ
    ック共重合体(IV)の含有量}の比が、100:0〜5
    0:50(重量比)である;ことを特徴とするポリカー
    ボネート系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (1) ポリカーボネート系樹脂
    (I)、ゴム強化スチレン系樹脂(II)およびポリカー
    ボネート系反応生成物(V)から主としてなるポリカー
    ボネート系樹脂組成物であって; (2) ポリカーボネート系反応生成物(V)が、ポリ
    カーボネート系樹脂(I)、付加重合系ブロック共重合
    体(IV)および有機金属化合物(VI)を溶融混練するこ
    とにより得られる反応生成物であって、 (3) 該ポリカーボネート系樹脂組成物中における
    {ポリカーボネート系樹脂(I)の含有量}:{ゴム強
    化スチレン系樹脂(II)の含有量}の比が、99:1〜
    1:99(重量比)であり; (4) 該ポリカーボネート系樹脂組成物中における
    {ポリカーボネート系樹脂(I)とゴム強化スチレン系
    樹脂(II)の合計含有量}:{ポリカーボネート系反応
    生成物(V)の含有量}の比が、99.9:0.1〜5
    0:50(重量比)である;ことを特徴とするポリカー
    ボネート系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 有機金属化合物(VI)が、有機チタン化
    合物、有機スズ化合物および有機サマリウム化合物から
    なる群から選ばれる少なくとも1種である請求項2に記
    載のポリカーボネート系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ポリカーボネート系樹脂(I)が、ビス
    フェノールAとホスゲンを原料とするポリカーボネート
    系樹脂である請求項1〜3に記載のポリカーボネート系
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ゴム強化スチレン系樹脂(II)が、AB
    S樹脂、AES系樹脂、ACS系樹脂、AAS系樹脂、
    またはHIポリスチレンである請求項1〜4に記載のポ
    リカーボネート系樹脂組成物。
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