JP2001214948A - ブレーキ付き電磁クラッチ - Google Patents

ブレーキ付き電磁クラッチ

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JP2001214948A
JP2001214948A JP2000023795A JP2000023795A JP2001214948A JP 2001214948 A JP2001214948 A JP 2001214948A JP 2000023795 A JP2000023795 A JP 2000023795A JP 2000023795 A JP2000023795 A JP 2000023795A JP 2001214948 A JP2001214948 A JP 2001214948A
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Japan
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brake
armature
disk
hollow shaft
fitted
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JP2000023795A
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Shigeharu Arai
重治 新井
Tokuo Saito
徳雄 斉藤
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Ogura Clutch Co Ltd
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Ogura Clutch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量小型で安価なブレーキ付き電
磁クラッチを提供する。 【解決手段】 中空軸2には、電磁コイル9が収
容されたフィールドコア4が支持されている。フィール
ドコア4の外側円筒部7には、ブレーキ用アーマチュア
11を軸線方向にのみ移動自在に支持するガイド部7c
が形成されている。また中空軸2には、一体回転可能に
嵌合されストッパーリング14で後退量が制限されたデ
ィスク13が装着されている。ブレーキ用アーマチュア
11は、複数の圧縮コイルばね12のばね力によりディ
スク13に押し付けられている。電磁コイル9に通電す
ると、プレーキ用アーマチュア11はディスク13から
離れて円板部6に磁気吸着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動力を伝達する
クラッチ用アーマチュアと出力側の慣性回転を制動する
ブレーキ用アーマチュアが設けられたブレーキ付き電磁
クラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】クラッチ用アーマチュアとブレーキ用ア
ーマチュアが設けられたブレーキ付き電磁クラッチは、
米国特許第3893191号明細書に提案されている。
その明細書のブレーキ付き電磁クラッチは、同一軸線上
に付き合わせられた入力軸と出力軸に装着されている。
入力軸には、この入力軸にキー嵌合されねじ止めされた
アーマチュアハブと、このアーマチュアハブに板ばねに
より軸線方向にのみ移動自在に支持されたクラッチ用ア
ーマチュアが設けられている。
【0003】出力軸には、クラッチ用アーマチュアと対
向する摩擦面が形成されたロータと、このロータのボス
部に軸受を介して嵌合されているとともに、コイル収容
溝内にコイルボビンに巻線された電磁コイルが収容され
たフィールドコアと、このフィールドコアに軸線方向に
のみ移動自在に支持されコイル収容溝の底部となる円板
部に対向したブレーキ用アーマチュアと、このブレーキ
用アーマチュアとフィールドコアに固定された受圧板と
の間に配設され、ロータのボス部に軸線方向にのみ移動
自在に支持されたディスクと、ブレーキ用アーマチュア
のばね挿入穴に挿入されブレーキ用アーマチュアとフィ
ールドコアの円板部との間に配設された制動用ばねが設
けられている。
【0004】このような構造のブレーキ付き電磁クラッ
チは、ロータの摩擦面が形成されたフランジ部とフィー
ルドコアの円板部に円弧状の長穴(断磁部)が形成され
ているので、電磁コイルに通電することにより発生する
磁束が、ロータからクラッチ用アーマチュアに迂回さ
れ、またフィールドコアからブレーキ用アーマチュアに
迂回される。したがって、ブレーキ用アーマチュアが制
動用ばねのばね力に抗してフィールドコアに磁気吸着さ
れた後、クラッチ用アーマチュアがロータに磁気吸着さ
れるので、入力軸から出力軸へ動力が伝達される。ま
た、電磁コイルへの通電を断つと磁束が消滅するので、
クラッチ用アーマチュアが板ばねのばね力によりロータ
から離間して動力の伝達が遮断されるとともに、ブレー
キ用アーマチュアは制動用ばねのばね力により受圧板側
へ押圧され、ロータと一体に慣性回転するディスクがブ
レーキ用アーマチュアと受圧板に挟まれて制動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のブレーキ付き電
磁クラッチは、フィールドコアの円板部とフィールドコ
アに固定された受圧板との間に、フィールドコアの底部
に固定されたガイドピンによりフィールドコアに支持さ
れたブレーキ用アーマチュアと、ロータのボス部に嵌合
されたスプラインハブにスプライン嵌合されたディスク
を設け、摩擦面を2面とした多板ブレーキを構成してい
るので、部品点数が多くなり軽量小型で安価なブレーキ
付き電磁クラッチを提供することができない。また従来
のブレーキ付き電磁クラッチは、同一軸線上に付き合わ
せられた一方の入力軸にクラッチ用アーマチュアを装着
し、他方の出力軸にブレーキ用アーマチュアを装着する
構造であり、この種のブレーキ付き電磁クラッチが使用
される装置への組立が面倒である。この発明は、中空軸
上に摩擦面を1面とした単板ブレーキを構成することに
より、装置への組立が簡単にできる軽量小型で安価なブ
レーキ付き電磁クラッチを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明のブレーキ付き
電磁クラッチは、内側に突出した係合部(2a)と外周
面が非円形状の嵌合部(2c)が設けられた中空軸
(2)と、この中空軸(2)が回転自在に挿入された内
側円筒部(5)と、この内側円筒部(5)の端部から半
径方向外側に延び断磁部(6e)とばね挿入穴(6f)
が形成された円板部(6)と、この円板部(6)の外周
面から前記内側円筒部(5)と同方向に延びた外側円筒
部(7)と、この外側円筒部(7)に形成され前記円板
部(6)の外周面から前記内側円筒部(5)とは反対方
向に延びたガイド部(7c)と、このガイド部(7c)
に形成された係止溝(7a)と、電磁コイル(9)が収
容されたコイル収容溝(4a)が設けられたフィールド
コア(4)と、前記係止溝(7a)に嵌合される突出部
(11a)が形成され前記ガイド部(7c)に軸線方向
にのみ移動自在に支持されているとともに、前記円板部
(6)と対向したブレーキ用アーマチュア(11)と、
このブレーキ用アーマチュア(11)を介して前記円板
部(6)と対向するとともに、前記中空軸(2)の嵌合
部(2c)に軸線方向にのみ移動自在に嵌合され後退量
が制限されたディスク(13)と、前記ばね挿入穴(6
f)に配設され前記ブレーキ用アーマチュア(11)を
前記ディスク(13)に押圧する制動用ばね(12)
と、前記コイル収容溝(4a)の開口側に配設され前記
中空軸(2)に一体回転可能に嵌合されたロータ(1
5)と、このロータ(15)と対向するクラッチ用アー
マチュア(16)と、このクラッチ用アーマチュア(1
6)を軸線方向にのみ移動自在に支持するとともに前記
中空軸(2)に回転自在に嵌合されたアーマチュアハブ
(17)とを設けたことを特徴とする。
【0007】このような構成のブレーキ付き電磁クラッ
チは、フィールドコア(4)に軸線方向にのみ移動自在
に支持されたブレーキ用アーマチュア(11)を、制動
用ばね(12)のばね力により、中空軸(2)に軸線方
向にのみ移動自在に嵌合され後退量が制限されたディス
ク(13)に押圧することにより、動力伝達が遮断され
た後のロータ(15)の慣性回転を制動することができ
る。また、従来のブレーキ付き電磁クラッチに設けられ
ていた受圧板やスプラインハブ、ガイドピンが不要にな
り、軽量小型で安価なブレーキ付き電磁クラッチを提供
することができる。また更に、中空軸上にクラッチ用ア
ーマチュア(16)とブレーキ用アーマチュア(11)
を組み立てたユニット品としたので、中実軸(出力軸)
への装着が簡単にできる。
【0008】第2発明のブレーキ付き電磁クラッチは、
第1発明のブレーキ付き電磁クラッチにおいて、電磁コ
イル(9)が巻線された巻枠部と、前記電磁コイル
(9)の各端部と接続された一対の端子(9a)が収容
された端子収容部(8a)が形成されたコイルボビン
(8)が設けられ、フィールドコア(4)の円板部
(6)に形成された凹状部(6d)から外側に突出した
前記端子収容部(8a)にブレーキ用アーマチュア(1
1)のガイド溝(11b)が嵌合されていることを特徴
とする。軽負荷使用のブレーキ付き電磁クラッチにおい
ては、端子収容部(8a)を、ブレーキ用アーマチュア
(11)を軸線方向にのみ移動自在に支持するガイド部
として構成することができる。また、このような構成と
することにより、フィールドコア(4)の外周面から半
径方向外側に突出する端子収容部(8a)の突出量を小
さくすることができる。
【0009】第3発明のブレーキ付き電磁クラッチは、
第1、2発明のブレーキ付き電磁クラッチにおいて、中
空軸(2)の端部に圧入嵌合され固定されたストッパー
リング(14)によりディスク(13)の後退量を制限
したことを特徴とする。このように構成されたブレーキ
付き電磁クラッチは、中空軸(2)の端部にストッパー
リング(14)を圧入嵌合することにより、円板部
(6)とブレーキ用アーマチュア(11)との間のエア
ギャップが設けられるので、特別なエアギャップの調整
作業が必要なくブレーキ付き電磁クラッチの生産性が向
上される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はブレーキ付き電磁クラッチ
の上半分を断面とした側面図、図2は図1の左側面図、
図3から図6は図1のフィールドコアであり、図3は断
面図、図4は図3の左側面図、図5は外側磁路部材であ
り、(a)は(b)の左側面図、(b)は断面図であ
る。図6は内側磁路部材であり、(a)は(b)の左側
面図、(b)は断面図である。図7はブレーキ用アーマ
チュアの平面図、図8はディスクであり、(a)は断面
図、(b)は平面図である。図9は中空軸であり、
(a)は(b)の左側面図、(b)は側面図である。
【0011】これら図面のブレーキ付き電磁クラッチ
は、例えば複写機の紙送り機構に組込まれ、紙送りロー
ラ軸1への動力の伝達と遮断、および動力伝達が遮断さ
れた後のローラ軸1の慣性回転を制動するとともに、停
止したローラ軸1を静止した状態に保持する軽負荷使用
のブレーキ付き電磁クラッチであり、ローラ軸1に装着
される中空軸2上にクラッチ用アーマチュア16とブレ
ーキ用アーマチュア11を組み立てたユニット品として
設けられている。
【0012】ローラ軸1が挿入される中空軸2の一方の
端部には、外側からプレス押しすることにより内側に突
出した係合部2aと、切削加工された一対の平坦面2b
により外周面が非円形状に形成された嵌合部2cが設け
られている。また中空軸2は、図示せぬ固定部材に連結
されるフィールドコア4に回転自在に挿入されている。
なお符号3は、フィールドコア4側に嵌合された一対の
樹脂軸受である。
【0013】フィールドコア4は、両端部に樹脂軸受3
が嵌合された内側円筒部5と、この内側円筒部5の端部
から半径方向外側に延設された円板部6を有する断面L
字状で環状な内側磁路部材が設けられている。また円板
部6の外周面には、円筒状の外側磁路部材が嵌合され、
内側円筒部5と同方向に延びた外側円筒部7が設けられ
ている。円板部6には、所定の角度寸法に形成され半径
方向に突出した上側突出部6a、下側突出部6bと、上
側突出部6aから更に半径方向外側に突出した取付けフ
ランジ部6cと、下側突出部6bに凹状に形成され後述
する端子収容部8aに嵌合された凹状部6dと、円周方
向に間隔をおいて円弧状に形成された4つの長穴6e
(断磁部)と、この長穴6eと重なり合うように形成さ
れているとともに、長穴6eの幅寸法より大きな直径寸
法からなる3つのばね挿入穴6fが設けられている。な
お1つの長穴6eは、凹状部6dを形成したことにより
半径方向に開口している(図6(a)参照)。
【0014】外側円筒部7は、内側円筒部5と同心状に
配設され円板部6の外周面に嵌合されている。また外側
円筒部7の一方の端部には、軸線方向に凹状に形成され
た上側係止溝7aと下側係止溝7bが設けられており、
上側係止溝7aには円板部6の外側突出部6aが嵌合さ
れ、下側係止溝7bには円板部6の下側突出部6bが嵌
合されている。また更に上側係止溝7aには、後述する
ブレーキ用アーマチュア11の突出部11aが嵌合され
ており、上側係止溝7aと下側係止溝7bが形成され、
かつ円板部6の外周面から内側円筒部5とは反対方向に
延びた外側円筒部7の周壁は、ブレーキ用アーマチュア
11のガイド部7cとして設けられている。また上側係
止溝7aと下側係止溝7bには、これら係止溝7a、7
bより深く凹状に形成された切欠き溝7d、7eが設け
られ、切欠き溝7dには、後述するコイルカバー10の
外フランジ部10aが嵌合され、切欠き溝7eには、コ
イルカバー10の張出し部10bと後述する端子収容部
8aが嵌合されている。
【0015】これら内側磁路部材と外側磁路部材により
形成されたフィールドコア4のコイル収容溝4aには、
コイルボビン8に巻かれた電磁コイル9が収容されてい
る。コイルボビン8には、半径方向に開口した環状の巻
枠部と、この巻枠部から半径方向外側および軸線方向に
突出するとともに、一対の端子9aが収容された端子収
容部8aが一体に形成されている。またコイルボビン8
の外側には、コイルカバー10が嵌合されている。コイ
ルカバー10は、コイルボビン8に嵌合された円筒部の
一方の端部に、円板部6の上側突出部6aと外側円筒部
7の上側切欠き溝7dとの間に挟まれた外フランジ部1
0aと、端子収容部8aと外側円筒部7の下側切欠き溝
7eとの間に挟まれた張出し部10bが一体に形成され
ている。また円筒部の他方の端部には、コイルボビン8
の側面に当接した環状な内フランジ部10cが一体に形
成されている。
【0016】このような構造からなるフィールドコア4
の円板部6には、所定のエアギャップ(0.05mm〜 0.1mm
程度の隙間)をおいてブレーキ用アーマチュア11が対
向している。ブレーキ用アーマチュア11は、フィール
ドコア4の外側円筒部7に形成された上側係止溝7aに
嵌合された突出部11aと、コイルボビン8の端子収容
部8aの外側に嵌合された凹状のガイド溝11bが設け
られ、フィールドコア4のガイド部7cに軸線方向にの
み移動自在に支持されている。またブレーキ用アーマチ
ュア11は、制動用ばねとして設けられた圧縮コイルば
ね12により、中空軸2に一体回転可能に装着された合
成樹脂材製のディスク13に押圧されている。ディスク
13は、中空軸2の嵌合部2cに嵌合された略小判型の
軸穴13aと、ブレーキ用アーマチュア11と摩擦係合
する摩擦面13bが形成されている。またディスク13
は、中空軸2の端部に圧入嵌合され固定された樹脂材製
のストッパーリング14により抜け止めされ、後退量が
制限されている。
【0017】一方、フィールドコア4のコイル収容溝4
aの開口側には、外側円筒部7の外側に被せられ中空軸
2に一体回転可能に装着された、断面が略コ字状で環状
なロータ15が配設されている。またロータ15の摩擦
面側には、所定のエアギャップ( 0.2〜 0.3mm程度の隙
間)をおいて円板状のクラッチ用アーマチュア16が対
向している。クラッチ用アーマチュア16は、中空軸2
に回転自在に嵌合されたアーマチュアハブ17(歯車)
のボス部に軸線方向にのみ移動自在に支持されている。
また、アーマチュアハブ17に接着されたラバーマグネ
ット18が設けられ、電磁コイル9が無励磁状態のと
き、クラッチ用アーマチュア16はアーマチュアハブ1
7側に磁気吸引されている。なお符号15aは、ロータ
15に形成された円弧状の長穴(断磁部)、符号19は
中空軸2に圧入嵌合され固定された樹脂材製のストッパ
ーリングである。
【0018】以上のような構造からなる実施の形態とし
て説明したブレーキ付き電磁クラッチは、電磁コイル9
に通電して励磁状態にすると、圧縮コイルばね12のば
ね力に抗してブレーキ用アーマチュア11がフィールド
コア4の円板部6に磁気吸着されディスク13から離間
するとともに、クラッチ用アーマチュア16がラバーマ
グネット18の磁気吸引力に抗してロータ15に磁気吸
着される。したがって、駆動側の歯車と噛合って回転す
るアーマチュアハブ17とロータ15、中空軸2が一体
に回転するので、中空軸2に挿入されたローラ軸1も一
体に回転する。
【0019】電磁コイル9への通電を断って無励磁状態
にすると、クラッチ用アーマチュア16はラバーマグネ
ット18の磁気吸引力によりロータ15から離間してア
ーマチュアハブ17に磁気吸引されるので、ローラ軸1
への動力伝達が遮断される。また、ブレーキ用アーマチ
ュア12が圧縮コイルばね12のばね力によりディスク
13に押圧されるので、動力伝達が遮断された後に慣性
回転するローラ軸1が制動されるとともに、制動され停
止したローラ軸1は静止保持される。
【0020】なお、実施の形態として複写機の紙送り機
構に組込まれる軽負荷使用のブレーキ付き電磁クラッチ
を説明したが、この発明のブレーキ付き電磁クラッチ
は、使用機器や使用条件を限定するものではなく、工作
機械などの一般産業用のブレーキ付き電磁クラッチとし
て設計することもできる。また、コイルボビン8やコイ
ルカバー10を設けたフィールドコア4を説明したが、
巻線された電磁コイル9をコイル収容溝4aに挿入して
絶縁樹脂で固めた構造のフィールドコア4とすることも
できる。また更に、圧縮コイルばね12を設けたが、皿
ばねや波付ばねなどを制動用ばねとして設けてもよい。
また、ラバーマグネット18を設けたが、アーマチュア
ハブ17にクラッチ用アーマチュア16を板ばねで支持
してもよい。
【0021】また更に、中空軸2には、ローラ軸1など
の中実軸と係合される係合部2aと、一対の平坦面2b
が形成されディスク13が嵌合された外周面が非円形状
の嵌合部2cを設けたが、係合部2aを形成することに
より中空軸4の外周面に平坦面2bを設け、その平坦面
2bが形成された中空軸4の端部を、ディスク13が嵌
合される嵌合部2cとすることもできる。
【0022】
【発明の効果】第1発明のブレーキ付き電磁クラッチ
は、フィールドコアの外側円筒部に、円板部の外周面か
ら内側円筒部とは反対方向に延びたガイド部を設け、こ
のガイド部に形成された係止溝に突出部を嵌合すること
により、ガイド部にブレーキ用アーマチュアを軸線方向
にのみ移動自在に支持したので、従来のブレーキ付き電
磁クラッチに設けられていた受圧板やスプラインハブ、
ガイドピンが不要になり、軽量小型で安価なブレーキ付
き電磁クラッチを提供することができる。また、中空軸
上にクラッチ用アーマチュアとブレーキ用アーマチュア
を組み立てたユニット品としたので、中実軸(出力軸)
への装着が簡単にできる。
【0023】第2発明のブレーキ付き電磁クラッチは、
フィールドコアの円板部の凹状部から外側に突出したコ
イルボビンの端子収容部に、ブレーキ用アーマチュアの
ガイド溝を嵌合したので、軽負荷使用のブレーキ付き電
磁クラッチにおいて、コイルボビンの端子収容部を、ブ
レーキ用アーマチュアを軸線方向にのみ移動自在に支持
するガイド部とすることができる。また、このような構
成とすることにより、フィールドコアの外周面から突出
する端子収容部の突出量を小さくすることができるの
で、軽量小型で安価なブレーキ付き電磁クラッチを提供
することができる。
【0024】第3発明のブレーキ付き電磁クラッチは、
中空軸の端部にストッパーリングを圧入嵌合することに
より、フィールドコアの円板部とブレーキ用アーマチュ
アとの間のエアギャップが設けられるので、特別なエア
ギャップの調整作業が必要なくブレーキ付き電磁クラッ
チの生産性が向上される。したがって、安価なブレーキ
付き電磁クラッチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態として図示したブレーキ付き電磁ク
ラッチであり、上半分を断面とした側面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1のフィールドコアの断面図である。
【図4】図3の左側面図である。
【図5】図1の外側磁路部材であり、(a)は(b)の
左側面図、(b)は断面図である。
【図6】図1の内側磁路部材であり、(a)は(b)の
左側面図、(b)は断面図である。
【図7】図1のブレーキ用アーマチュアの平面図であ
る。
【図8】図1のディスクであり、(a)は断面図、
(b)は平面図である。
【図9】図1の中空軸であり、(a)は(b)の左側面
図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
2 中空軸 4 フィールドコア 5 内側円筒部 6 円板部 7 外側円筒部 9 電磁コイル 11 ブレーキ用アーマチュア 12 制動ばね 13 ディスク 14 ストッパーリング 15 ロータ 16 クラッチ用アーマチュア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に突出した係合部と外周面が非円形
    状の嵌合部が設けられた中空軸と、 この中空軸が回転自在に挿入された内側円筒部と、この
    内側円筒部の端部から半径方向外側に延び断磁部とばね
    挿入穴が形成された円板部と、この円板部の外周面から
    前記内側円筒部と同方向に延びた外側円筒部と、この外
    側円筒部に形成され前記円板部の外周面から前記内側円
    筒部とは反対方向に延びたガイド部と、このガイド部に
    形成された係止溝と、電磁コイルが収容されたコイル収
    容溝が設けられたフィールドコアと、 前記係止溝に嵌合される突出部が形成され前記ガイド部
    に軸線方向にのみ移動自在に支持されているとともに、
    前記円板部と対向したブレーキ用アーマチュアと、 このブレーキ用アーマチュアを介して前記円板部と対向
    するとともに、前記中空軸の嵌合部に軸線方向にのみ移
    動自在に嵌合され後退量が制限されたディスクと、 前記ばね挿入穴に配設され前記ブレーキ用アーマチュア
    を前記ディスクに押圧する制動用ばねと、 前記コイル収容溝の開口側に配設され前記中空軸に一体
    回転可能に嵌合されたロータと、 このロータと対向するクラッチ用アーマチュアと、 このクラッチ用アーマチュアを軸線方向にのみ移動自在
    に支持するとともに前記中空軸に回転自在に嵌合された
    アーマチュアハブと を設けたことを特徴とするブレーキ付き電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたブレーキ付き電磁
    クラッチにおいて、電磁コイルが巻線された巻枠部と、
    前記電磁コイルの各端部と接続された一対の端子が収容
    された端子収容部が形成されたコイルボビンが設けら
    れ、フィールドコアの円板部に形成された凹状部から外
    側に突出した前記端子収容部にブレーキ用アーマチュア
    のガイド溝が嵌合されていることを特徴とするブレーキ
    付き電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1、2に記載されたブレーキ付き
    電磁クラッチにおいて、中空軸の端部に圧入嵌合され固
    定されたストッパーリングによりディスクの後退量を制
    限したことを特徴とするブレーキ付き電磁クラッチ。
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JP (1) JP2001214948A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007247868A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Shinko Electric Co Ltd 乾式ブレーキの摩擦板及びその製作方法
JP2014111956A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Ogura Clutch Co Ltd 電磁駆動装置
JP2020070163A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 ブラザー工業株式会社 搬送機構、及び印刷システム

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