JP2565134Y2 - 電磁スプリングクラッチ - Google Patents

電磁スプリングクラッチ

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JP2565134Y2
JP2565134Y2 JP3868793U JP3868793U JP2565134Y2 JP 2565134 Y2 JP2565134 Y2 JP 2565134Y2 JP 3868793 U JP3868793 U JP 3868793U JP 3868793 U JP3868793 U JP 3868793U JP 2565134 Y2 JP2565134 Y2 JP 2565134Y2
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秀行 岩下
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Ogura Clutch Co Ltd
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Ogura Clutch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、同一軸線上に配置さ
れた第1のハブと第2のハブにコイルスプリングを巻き
締めることにより動力を伝達する電磁スプリングクラッ
チに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁スプリングクラッチは、回転
軸上に装着される中空軸状の第1のハブを有し、この第
1のハブは、外周面が段付き状に形成されている。
【0003】すなわち、特開昭57−65426号公報
第1図に例示されている電磁スプリングクラッチのよう
に、第1のハブは、第2のハブが回転自在に嵌合された
半径方向の寸法が最も小さい小径円筒部と、断面L字状
を呈する環状な部材としたアーマチュアが側面に磁気吸
着される半径方向の寸法が最も大きい円板部と、小径円
筒部の半径方向の寸法よりは大きいが円板部の半径方向
の寸法よりは小さい寸法からなる大径円筒部を有する形
状である。
【0004】そしてこのような第1のハブを有する電磁
スプリングクラッチは、コイルスプリングの一方のフッ
クを第2のハブに掛止し他方のフックをアーマチュアに
掛止した後、コイルスプリングの内周面を第1のハブの
大径円筒部外周面に、また第2のハブの内周面を第1の
ハブの小径円筒部外周面に嵌合することにより組立て
る。
【0005】また次に、断面L字状を呈する環状部材か
らなり電磁コイルが内設されたフィールドコアの中心孔
内に、第1のハブの大径円筒部に対して小径円筒部とは
反対側の円筒部を挿入することにより組立てる。
【0006】このような構造からなる従来の電磁スプリ
ングクラッチは、電磁コイルに通電するとその磁束は、
フィールドコアの円筒部からアーマチュアの円板部に流
れ、同アーマチュアの円筒部から第1のハブの円板部を
介してフィールドコアの円板部に流れる磁気回路を構成
する。
【0007】したがって、電磁コイルへ通電していると
きは、アーマチュアの円筒部端面が第1のハブの円板部
側面に磁気吸着され、コイルスプリングのアーマチュア
側のフックが第1のハブに連結された状態となるので、
例えば第2のハブから第1のハブへ動力が伝達される。
【0008】一方、アーマチュアを回転部材または被回
転部材となる第1のハブの円板部に磁気吸着することに
より、コイルスプリングを第1のハブと第2のハブに巻
き締める電磁スプリングクラッチに対して、同公報第2
図に例示された電磁スプリングクラッチのように、アー
マチュアを固定部材側に磁気吸引することにより動力を
伝達するものもある。
【0009】すなわち、フィールドコアの中心孔内に圧
入固着されるメタル軸受の内周面を、第1のハブの小径
円筒部とは軸線方向反対側の円筒部の外周面に回転自在
に嵌合し、第1のハブの円板部を省略した構造の電磁ス
プリングクラッチも公知である。
【0010】このような構造の電磁スプリングクラッチ
は、電磁コイルに通電するとアーマチュアがフィールド
コア側に磁気吸引され、同公報第2図においては、アー
マチュアの円板部の側面が電磁コイルが巻回されたコイ
ルボビンの側面と摩擦摺接され、その摩擦摺接による制
動力によりコイルスプリングのアーマチュア側のフック
が制動されることにより、例えば第2のハブから第1の
ハブへ動力が伝達される。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】従来の電磁スプリング
クラッチは、コイルスプリングのフックが掛止されたア
ーマチュアが回転部材や被回転部材に連結されるとか固
定部材に摩擦摺接されるなどにかかわらず、アーマチュ
アを断面L字状を呈する環状部材とするとともにフィー
ルドコアを同様に断面L字状を呈する環状部材からなる
継鉄部分を有する構造が主流であった。
【0012】しかしながら、アーマチュアに一般のソレ
ノイド形電磁石のような円筒状の可動鉄心部を形成する
と、そのアーマチュアの製造上の部品単価が高価になっ
てしまうばかりか重量も増すために、コイルスプリング
を第1・第2のハブに巻き締める時間がかかり、作動特
性の改善が望まれた。
【0013】この考案では、アーマチュアの形状を簡素
化して製造上の部品単価を低廉化するとともに、良好な
作動特性に改善された電磁スプリングクラッチを提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためにこの考案では、軸線方向略中央に形成された大
径な第1円筒部とこの第1円筒部の片側に形成された小
径な第2円筒部、またはこの第1円筒部の両側に形成さ
れた小径な第2・第3円筒部とを有する中空軸状の第1
のハブと、この第1のハブの第2円筒部に回転自在に嵌
合されるとともに前記第1円筒部と半径方向の寸法が略
同一な円筒部を有する第2のハブと、前記第1のハブの
第1円筒部または第3円筒部に回転自在に嵌合された円
板状のアーマチュアと、前記第1のハブの第1円筒部と
前記第2のハブの円筒部の外周面に亘って嵌合されると
ともに一方のフックを前記第2のハブに掛止し他方のフ
ックを前記アーマチュアに掛止したコイルスプリング
と、断面略コ字形を呈する環状な部材からなりこのコイ
ルスプリングの外側に嵌装され前記第2のハブの大径な
円筒部に底部が嵌合されるとともに、前記アーマチュア
の側面と軸線方向空隙をおいて対向する内磁極面と前記
アーマチュアの外周面と半径方向空隙をおいて対向する
外磁極面を有する電磁コイルが内設されたフィールドコ
アと、このフィールドコアの外磁極面側の端部と前記第
1のハブの第1円筒部または第3円筒部との間に嵌合さ
れた円板状のカバーと、前記電磁コイルの磁気吸引力に
より前記フィールドコアに吸引される前記アーマチュア
の移動量を制限する手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
【作用】電磁スプリングクラッチは、電磁コイルに通電
すると磁束が、フィールドコアの外磁極面から半径方向
の空隙を介してアーマチュアに流れ、このアーマチュア
から軸線方向の空隙を介してフィールドコアの内磁極面
に流れる磁気回路を形成するので、アーマチュアは、回
転部材または被回転部材となる第1のハブの第1円筒部
側面で移動を制限された状態でフィールドコアに磁気吸
引される。
【0016】したがって、コイルスプリングは第1のハ
ブと第2のハブの円筒部に巻き締められ、例えば第1の
ハブから第2のハブに動力が伝達される。また電磁コイ
ルへの通電を断てば、アーマチュアのフィールドコアに
対する拘束が解除されるので、第1のハブから第2のハ
ブへの動力の伝達は遮断される。
【0017】
【実施例】図1と図2はこの考案に係る電磁スプリング
クラッチの一実施例を示したものであり、図1は上半分
を断面とした側面図、図2は図1の要部を拡大した断面
図である。以下、これら図面に基づき実施例の詳細な説
明をする。
【0018】電磁スプリングクラッチ1は、複写機やプ
リンターの紙送り機構の回転軸2に装着されており、中
空軸状の第1のハブ3(以下、入力ハブとする。)から
歯車からなる第2のハブ4(以下、出力ハブとする。)
に動力が伝達される継手として構成されている。
【0019】入力ハブ3は、後述するコイルスプリング
7が巻き締められる大径な第1円筒部3aが軸線方向の
略中央部分に形成されており、その第1円筒部3aの両
側に小径な第2円筒部3bと第3円筒部3cが形成され
ている。そして第2円筒部3bには、第1円筒部3aの
半径方向と略同一な寸法(実施例においてはわずかに大
きな寸法)の円筒部4aが形成された出力ハブ4が回転
自在に嵌合され、スナップリング5で抜け止めされてい
る。
【0020】一方入力ハブ3の第3円筒部3cには、第
1円筒部3aの側面3dに内径側の側面が当接するよう
に、円板状のアーマチュア6が回転自在に嵌合されてい
る。また、入力ハブ3の第1円筒部3aの外周面と出力
ハブ4の円筒部4aの外周面とに亘ってコイルスプリン
グ7が嵌合されており、このコイルスプリング7の半径
方向内側に延設された一方のフック7aは出力ハブ4に
掛止され、軸線方向に延設された他方のフック7bはア
ーマチュア6に掛止されている。
【0021】コイルスプリング7の半径方向外側には、
断面略U字状に絞り加工された環状部材からなるフィー
ルドコア8が嵌装されており、底部内周面を出力ハブ4
の大径な円筒部4bに嵌合している。また、外磁極面8
a側の端部と入力ハブ3の第3円筒部3cとの間にはカ
バー9が嵌合されており、フィールドコア8は入力ハブ
3に支持され、スナップリング10で抜け止めされてい
る。
【0022】なおカバー9には、(図示せぬ)回り止め
板となるフランジが半径方向外側に延設されており、こ
のフランジを固定枠に植設された(図示せぬ)ピンに掛
止することにより、フィールドコア8は回り止めされて
いる。
【0023】このように構成されたフィールドコア8の
環状溝内には、電磁コイル11が巻回されたコイルボビ
ン12が挿入固着されている。そして電磁コイル11に
通電すると磁束は、フィールドコア8の外磁極面8aか
ら空隙S1を介してアーマチュア6に流れ、アーマチュ
ア6から空隙S2を介してフィールドコア8の内磁極面
8bに流れる磁気回路を形成する。
【0024】以上のような構成からなる電磁スプリング
クラッチ1は、電磁コイル11の磁気吸引力によりフィ
ールドコア8の内磁極面8b側に吸引されるアーマチュ
ア6の内周面側の側面が、入力ハブ3の第1円筒部3a
の側面3dに押圧されるので、これらアーマチュア6の
側面と入力ハブ3の側面3dとは摩擦摺接する。
【0025】したがって、アーマチュア6は入力ハブ3
とともに回転しコイルスプリング7を縮径するので、コ
イルスプリング7は入力ハブ3の第1円筒部3aと出力
ハブ4の円筒部4aに巻き締められ、入力ハブ3から出
力ハブ4に動力が伝達される。
【0026】また電磁コイル11への通電を断てば、ア
ーマチュア6のフィールドコア8に対する拘束は解除さ
れるので、コイルスプリング7は弾性復帰する。そし
て、入力ハブ3から出力ハブ4への動力の伝達が遮断さ
れる。
【0027】なお、以上のような構成・作用からなる電
磁スプリングクラッチ1においては、入力ハブ3を、コ
イルスプリング7が巻き締められる第1円筒部外周面を
除く部分を樹脂材製とし、また出力ハブ4やカバー9の
全体を樹脂材製とすることにより、電磁コイル11の漏
洩磁気回路が形成されるのを防止できるとともに、軽量
で静粛な電磁スプリングクラッチとすることができる。
【0028】また実施例の電磁スプリングクラッチ1に
おいては、アーマチュア6を回転部材または被回転部材
となる入力ハブ3の側面3dに押圧することにより、そ
の側面3dをアーマチュア6の移動量を制限する手段と
したが、従来の電磁スプリングクラッチと同様に、コイ
ルボビン12の端面をフィールドコア8の内磁極面8b
より突設した構造とし、そのコイルボビン12の端面を
アーマチュア6の移動量を制限する手段としてもよい。
【0029】またこのような手段を採る場合には、アー
マチュア6を入力ハブ3の第1円筒部3a側に嵌装し
て、半径方向外側に延設されたコイルスプリング7のフ
ック(7b)を掛止するなどの設計変更が可能である。
【0030】
【考案の効果】以上のようにこの考案の電磁スプリング
クラッチは、アーマチュアを円板状を呈する形状とし、
かつフィールドコアを断面略U字状を呈する環状な部材
としたので、アーマチュアの軽量化が図れるとともに電
磁コイルの磁気回路が簡素化された。
【0031】したがって、コイルスプリングの巻き締め
開始から巻き締め終了までの連結時間が短かくなり、電
磁スプリングクラッチの作動特性が改善された。
【0032】またフィールドコアを、第2のハブとカバ
ーにより第1のハブに支持することにより、これら部材
で形成される空間にアーマチュアやコイルスプリングの
巻き締め面となる第1・第2のハブの円筒部を構成する
ことができ、この種の継手としては静粛な電磁スプリン
グクラッチを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例である電磁スプリングクラ
ッチの上半分を断面とした側面図である。
【図2】図1の要部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
3 第1のハブ 4 第2のハブ 6 アーマチュア 7 コイルスプリング 8 フィールドコア 9 カバー 11 電磁コイル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向略中央に形成された大径な第1
    円筒部とこの第1円筒部の片側に形成された小径な第2
    円筒部、またはこの第1円筒部の両側に形成された小径
    な第2・第3円筒部とを有する中空軸状の第1のハブ
    と、この第1のハブの第2円筒部に回転自在に嵌合され
    るとともに前記第1円筒部と半径方向の寸法が略同一な
    円筒部を有する第2のハブと、前記第1のハブの第1円
    筒部または第3円筒部に回転自在に嵌合された円板状の
    アーマチュアと、前記第1のハブの第1円筒部と前記第
    2のハブの円筒部の外周面に亘って嵌合されるとともに
    一方のフックを前記第2のハブに掛止し他方のフックを
    前記アーマチュアに掛止したコイルスプリングと、断面
    略コ字形を呈する環状な部材からなりこのコイルスプリ
    ングの外側に嵌装され前記第2のハブの大径な円筒部に
    底部が嵌合されるとともに、前記アーマチュアの側面と
    軸線方向空隙をおいて対向する内磁極面と前記アーマチ
    ュアの外周面と半径方向空隙をおいて対向する外磁極面
    を有する電磁コイルが内設されたフィールドコアと、こ
    のフィールドコアの外磁極面側の端部と前記第1のハブ
    の第1円筒部または第3円筒部との間に嵌合された円板
    状のカバーと、前記電磁コイルの磁気吸引力により前記
    フィールドコアに吸引される前記アーマチュアの移動量
    を制限する手段とを備えたことを特徴とする電磁スプリ
    ングクラッチ。
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