JPH0625721Y2 - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH0625721Y2
JPH0625721Y2 JP10533188U JP10533188U JPH0625721Y2 JP H0625721 Y2 JPH0625721 Y2 JP H0625721Y2 JP 10533188 U JP10533188 U JP 10533188U JP 10533188 U JP10533188 U JP 10533188U JP H0625721 Y2 JPH0625721 Y2 JP H0625721Y2
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JP
Japan
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armature
rotor
yoke
fixed
gear
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JP10533188U
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Inventor
博明 中村
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神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、製造容易かつ安価な電磁クラッチに関し、
特に、OA機器に使用して好適なものである。
「従来の技術」 電磁クラッチは、自動化、省力化の面からOA(オフィ
スオートメション)機器、FA(フアックトリオートメ
ーション)機器など各種機器に広く使用されている。
従来、この種の電磁クラッチとしては、第2図に示す構
成のものが存在する。この図において、符号1は電磁ク
ラッチを示す。この電磁クラッチ1において、ロータシ
ャフト2は樹脂成型加工により一体に形成されている。
上記ロータシャフト2は機器の出力軸を嵌入固定するた
め、中空になっている。上記ロータシャフト2の外周面
には側断面の形状が浅いコの字型をした環状のロータ3
が嵌入固定されている。このロータ3には、2つの磁極
部、すなわち、内周磁極部3aおよび外周磁極部3bが
設けられている。これら両磁極部3a,3bは窓部(貫
通溝)3cによって、互いに、隔てられている。また、
上記ロータ3の左方には断面が深いコの字型をした環状
のヨーク4がロータシャフト2に嵌入され、相互に回転
自在になっている。そして、ロータシャフト2とヨーク
4との間の滑りを円滑にするため、環状の薄い軸受け
5,5が介挿されている。上記ヨーク4にはコイル6が
巻回されており、ヨーク4の一端部には回り止め7が取
付け固定されている。この回り止め7はヨーク4とロー
タシャフト2とのつれ回りを防止するものであり、電磁
クラッチ1を組込んだ機器のフレームなどに支持され
る。また、上記ロータ3と若干の空隙を隔てて環状のア
ーマチュア8が対向配置されており、このアーマチュア
8が円板状のバネプレート9を介してギア10に取付固
定されている。このギア10はロータ3の内周磁極部3
aと若干の空隙を隔てて対向配置されており、ロータシ
ャフト2に回転自在に嵌入されている。そして、上記ギ
ア10は止め輪11によりロータシャフト2から離脱し
ないようになっている。
このように構成において、ギア10は図示せぬ原動機か
ら回転力が伝達されると、このギア10と共にアーマチ
ュア8が回転する。この時、コイル6に通電すると、ヨ
ーク4が励磁され、ヨーク4→ロータ3の内周磁極部3
a→アーマチュア8→ロータ3の外周磁極部3b→アー
マチュア8→ロータ3の外周磁極部3b→ヨーク4の経
路で経路Φ(第2図鎖線)が形成される。なお、上記の
磁路が形成されるのは、窓部3cを設けたためである
が、窓部3cの代わりに、内周磁極部3aおよび外周磁
極3b間に非磁性部材を介挿するようにしても良い。こ
れにより、ロータ3およびアーマチュア8間に磁気吸引
力が作用し、バネプレート9の復帰力に打ち勝って、ア
ーマチュア8がロータ3に吸引されて密着する。これに
伴いロータシャフト2が回転する。そして、ロータシャ
フト2を介して、ロータシャフト2に嵌入固定された出
力軸(図示せず)にトルクを伝達することができる。
「考案が解決しようとする課題」 ところで、上記従来の電磁クラッチにあっては、ロータ
3の内周磁極3a→アーマチュア8→ロータ3の外周磁
極部3bの経路で磁路Φを生じさせて、動作させるもの
であるため、ロータ3の所定の箇所に窓部3cを設け
て、あるいは、非磁性部材を介挿させて、その両側を2
つの磁極部3a,3bとする必要があった。このため、
精度維持が困難な磁路遮断工程(2つの磁極部作製工
程)を強いられ、このことが製作コストの低価格化阻止
の一因となっていた。
また、ヨーク4の断面が深いコ字状であることが加工性
の向上を阻んでいた。
さらに、ヨーク4の断面形状が深いコの字型であるた
め、量産性の向上を図ることが困難であった。さらにま
た、従来の構成では、コイル6に通電しない場合でも、
出力軸に入力回転が加わり、共回りが発生するという弊
害があった。
この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので部品形状
の簡略化および製造容易化を図った電磁クラッチを提供
することを目的としている。またこの考案は薄型の電磁
クラッチを提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 この考案は、機器の出力軸を回転自在に支持する固定中
空軸と、中央部に孔を有し、前記孔に前記固定中空軸が
軸心を共通にして空隙を有して挿入されているギアと、
前記固定中空軸の外周に軸心を共通にして嵌入固定され
た円筒状のヨークと、前記ギアに軸心を共通にして固定
され、外周部に軸方向に延びる円筒状の側壁部を有する
ロータと、前記機器の出力側に固定されるアーマチュア
ハブと、中央部に孔を有するアーマチュアとを具備する
と共に、前記アーマチュアは前記アーマチュアハブに弾
性部材を介して取り付けられ、かつ前記アーマチュアの
一方の面を前記ロータの側壁部端面に対向して配し、さ
らに、前記アーマチュアをその内周面が前記ヨークの外
周面に軸心を共通にして近接するように配し、前記ロー
タの内壁と前記ヨークの外周で仕切られる空間に軸心を
共通にしたコイルを配することにより上記の課題を解決
している。
「作用」 上述の構成によれば、ロータの側壁部左端面のみが単一
磁極として作用するので、磁気回路構成を簡素化するこ
とができる。
また、これに加えて、断面が平面状のヨークとしたの
で、このため、電磁クラッチを一段と容易にかつ高精度
にかつ安価に製造することができる。
また、固定中空軸上に、ギアを配するようにしたので、
出力側への共回りを防止することができる。
「実施例」 以下、図面を参照してこの考案の電磁クラッチの実施例
について説明する。
第1図はこの考案の一実施例を示し、電磁クラッチの構
成を示す側断面図である。図中、符号12は電磁クラッ
チである。この電磁クラッチ12において、13は図中
左端部が肉厚に形成された固定中空軸であり、機器の出
力軸14が軸心を共通にして、回転自在となるように挿
入されるようになっている。このため、低摩擦係数の樹
脂で作られた軸受(図示せず)または焼結含油軸受が固
定中空軸13と出力軸14との間に介挿されるようにな
っている。そして、上記固定中空軸13は右端部に設け
られた取り付け金具15によって機器の壁面16に取り
付けられるようになっている。17は中央部に孔を有す
るギアであり、上記孔には固定中空軸13が軸心を共通
にして、空隙を有して挿入されている。また、上記固定
中空軸13の左端部外周面にはヨーク18が軸心を共通
にして嵌入固定されている。上記ギア17の左端部には
ロータ19がギア17と軸心を共通にして一体固定され
ている。上記ロータ19は円盤部と円盤部外周から軸方
向に延びる円筒状の側壁部とからなっており、これらの
うち円盤部がギア17に固定されている。上記ロータ1
9とヨーク18とにより、断面がコ字型の環状の空間が
形成されている。この空間には、コイルボビン20が挿
入され、よーく18の外周面に固定されている。このコ
イルボビン20には、コイル21が巻回されている。2
2はアーマチュアハブであって、円筒部と円盤部とから
構成されている。上記アーマチュアハブ22の円筒部は
ヨーク18の円筒内部に軸心を共通にして回転自在に挿
入され、相互に回転自在となっている。上記アーマチュ
アハブ22の円筒内部には機器の出力軸14の先端部が
嵌入固定されるようになっている。23は輪帯状のアー
マチュアであって、図示せぬバネを介してアーマチュア
ハブ22に固定されている。上記アーマチュア23はロ
ータ19の側壁部左端面およびヨーク18の外周面と若
干の空隙を隔てて対向配置されている。
上述の構成において、ギア17に図示せぬ原動機から回
転力が伝達されると、このギア17と共にロータ19が
回転する。この時、コイル21に通電すると、ヨーク1
8、ロータ19が励磁され、ロータ19の左端面が磁極
として作用し、ヨーク18の右端部→ロータ19の円盤
部→ロータ19の側壁部左端面(磁極)→アーマチュア
23→ヨーク18の左端部の経路で磁路Φ(第1図鎖
線)が形成される。これにより、ロータ19のアーマチ
ュア23に対する磁気吸引力が作用し、この磁気吸引力
がバネの復帰力に打ち勝つ結果、アーマチュア23がロ
ータ19に吸引されて密着し、これに伴いアーマチュア
ハブ22が回転する。このようにして、アーマチュアハ
ブ22を介して、出力軸14にトルクを伝達することが
できる。
上述の構成によれば、ロータ19の側壁部左端面のみを
単一の磁極部として用いるようにしたので、磁気回路構
成を簡素化することができる。また、これに加えて、断
面がコ字型の従来のヨークを廃して、断面が平面状のヨ
ーク18としたので、このため、電磁クラッチ12を一
段と容易にかつ高精度にかつ安価に製造することができ
る。
また、固定中空軸上に、ギア17を配するようにしたの
で、出力側への共回りを防止することができる。
なお、上述の実施例においては、原動機から回転力を伝
達する手段としてギア17を用いる場合について述べた
が、これに限らず、たとえば、チェーン、ベルトプーリ
を用いようにしても上記したと同様の効果を得ることが
できる。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案の電磁クラッチは、機器
の出力軸を回転自在に支持する固定中空軸と、中央部に
孔を有し、前記孔に前記固定中空軸が軸心を共通にして
空隙を有して挿入されているギアと、前記固定中空軸の
外周に軸心を共通にして嵌入固定された円筒状のヨーク
と、前記ギアに軸心を共通にして固定され、外周部に軸
方向に延びる円筒状の側壁部を有するロータと、前記機
器の出力軸に固定されるアーマチュアハブと、中央部に
孔を有するアーマチュアとを具備すると共に、前記アー
マチュアは前記アーマチュアハブに弾性部材を介して取
り付けられ、かつ前記アーマチュアの一方の面を前記ロ
ータの側壁部端面に対向して配し、さらに、前記アーマ
チュアをその内周面が前記ヨークの外周面に軸心を共通
にして近接するように配し、前記ロータの内壁と前記ヨ
ークの外周で仕切られる空間に軸心を共通にしたコイル
を配するようにしたものであるので、一段と製造容易、
安価かつ高精度の電磁クラッチを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示し、電磁クラッチの構
成を示す側断面図、第2図は従来の電磁クラッチの構成
を示す側断面図である。 1,12……電磁クラッチ、3,19……ロータ、4,
18……ヨーク、6,21……コイル、8,23……ア
ーマチュア、10,17……ギア、13……固定中空
軸、14……出力軸、22……アーマチュアハブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器の出力軸を回転自在に支持する固定中
    空軸と、 中央部に孔を有し、前記孔に前記固定中空軸が軸心を共
    通にして空隙を有して挿入されているギアと、 前記固定中空軸の外周に軸心を共通にして嵌入固定され
    た円筒状のヨークと、 前記ギアに軸心を共通にして固定され、外周部に軸方向
    に延びる円筒状の側壁部を有するロータと、 前記機器の出力軸に固定されるアーマチュアハブと、 中央部に孔を有するアーマチュアとを具備すると共に、 前記アーマチュアは前記アーマチュアハブに弾性部材を
    介して取り付けられ、かつ前記アーマチュアの一方の面
    を前記ロータの側壁部端面に対向して配し、さらに、前
    記アーマチュアをその内周面が前記ヨークの外周面に軸
    心を共通にして近接するように配し、前記ロータの内壁
    と前記ヨークの外周で仕切られる空間に軸心を共通にし
    たコイルを配したことを特徴とする電磁クラッチ。
JP10533188U 1988-08-09 1988-08-09 電磁クラッチ Expired - Lifetime JPH0625721Y2 (ja)

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JPH0227025U JPH0227025U (ja) 1990-02-22
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