JP2520416Y2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP2520416Y2
JP2520416Y2 JP12190790U JP12190790U JP2520416Y2 JP 2520416 Y2 JP2520416 Y2 JP 2520416Y2 JP 12190790 U JP12190790 U JP 12190790U JP 12190790 U JP12190790 U JP 12190790U JP 2520416 Y2 JP2520416 Y2 JP 2520416Y2
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JP
Japan
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peripheral surface
rotating body
ceramic
field magnet
shaft
Prior art date
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JP12190790U
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洋和 八代
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は小型スピンドルモータに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、歯科医療器具に主として使用される小型スピン
ドルモータでは非常に高い回転精度が要求されるため、
回転体には鉄等の磁性材料で構成されたバランス調整体
が設けられており、回転体のバランス測定後にそのバラ
ンス調整体を切削して回転体のバランスを調整すること
により、その回転体の高速且つ安定した回転を実現でき
るようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、前記従来のバランス調整体は磁性材料で構
成されているので、バランス調整体を切削した場合にそ
の切屑が回転体内の界磁マグネットに引き寄せられて回
転体表面に付着してしまい、その付着した切屑が狭い隙
間に入り込んで回転体の円滑な回転を妨げるという問題
がある。
本考案は上記問題点を解消するためになされたもので
あり、その目的は切屑を容易に除去でき、よって回転体
の円滑な回転を妨げるおそれのないスピンドルモータを
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するためにこの考案では、動力伝達
用シャフトと、そのシャフトの周囲に設けられ、互いに
隣接する磁極が異極となるように円環状に配置されてな
る複数の界磁マグネットと、その界磁マグネットの外周
面を包囲する円筒状の回転周面セラミック部材と、その
回転周面セラミック部材の両端部にそれぞれ配設された
一対のバランス調整体とを有するスピンドルモータにお
いて、前記バランス調整体を非磁性金属材料で構成して
いる。
〔作用〕
従って、この考案ではバランス調整体を切削しても、
その切屑は界磁マグネットに引き寄せられることがな
く、よって回転周面セラミック部材等の表面に付着する
ことがないので切屑を容易に除去できる。
〔実施例〕
以下、この考案を具体化した一実施例を図面に基づい
て説明する。
第1図に示すように、横長の円筒部材1の内側両端部
には環状の取付け部材2が装着されると共に、各取付け
部材2の外面側には、中央部に挿通孔3aが透設された閉
塞板3が複数のネジ4により固着され、これらの閉塞板
3によって円筒部材1の両端部が閉塞されている。そし
て、円筒部材1内において両閉塞板3にて閉塞された領
域にモータ室5が形成されている。又、各閉塞板3のモ
ータ室5側の面に形成された段部3bには、炭化珪素焼結
材料によって円板状に形成された固定端面セラミック部
材としてのセラミック板6がそれぞれ嵌装され、各セラ
ミック板6の中央部にはそれぞれ挿通孔6aが透設されて
いる。
前記モータ室5内にはその長さ方向に延びる動力伝達
用シャフト7が回転可能に収容されており、その一端は
一方のセラミック板6の挿通孔6aに遊挿され、他端は他
方のセラミック板6の挿通孔6aに遊貫されて外方へ突出
されている。そのシャフト7の両端部周面上にはそれぞ
れ環状をなすバランス調整体としての真鍮等の非磁性金
属材料よりなるブッシュ8が固定され、それらの間には
界磁マグネット9が保持されている。第2図に示すよう
に、界磁マグネット9はシャフト7の周囲において四個
の永久磁石片10を互いに隣接する磁極が異極となるよう
に円環状に交互に配置して構成されている。又、第1図
に示すように、前記各ブッシュ8の対向部外周にはそれ
ぞれ嵌着段部11が環状に切欠き形成されており、両ブッ
シュ8間には炭化珪素焼結材料によって形成された回転
周面セラミック部材としての筒状カバー12が嵌め込ま
れ、これにより前記界磁マグネット9の外周面が包囲さ
れている。
前記両ブッシュ8の外面側には炭化珪素焼結材料によ
って円板状に形成された回転端面セラミック部材として
のセラミック板13がそれぞれ固着され、それらは前記閉
塞板3に設けられた各セラミック板6と対向配置されて
いる。又、各セラミック板13の各セラミック板6との対
向面には複数の動圧溝14が形成されている。そして、シ
ャフト7と共に両セラミック板13が所定方向に回転され
ると、動圧溝14の作用に基づき、セラミック板6とセラ
ミック板13との間に空気が導入されて圧力気体膜が形成
され、シャフト7のスラスト方向の移動が規制される。
このように、シャフト7に対しブッシュ8、界磁マグ
ネット9、筒状カバー12及びセラミック板13を一体的に
固定することにより回転体Rが構成されている。その回
転体Rの周囲には炭化珪素焼結材料によって筒状に形成
された固定周面セラミック部材としての包囲部材15が配
置され、その包囲部材15は前記両取付け部材2間に支持
されている。又、前記筒状カバー12の外周面上には複数
の動圧溝16が形成されている。そして、回転体Rが所定
方向に回転されると、動圧溝16の作用に基づき、筒状カ
バー12と包囲部材15との間に空気が導入されて圧力気体
膜が形成され、シャフト7のラジアル方向の移動が規制
される。
前記円筒部材1の内周面には円筒状のヨークYが設け
られ、前記包囲部材15の外周面には電磁コイル17が配設
されている。そして、包囲部材15上に設けられたホール
素子18が永久磁石片10の磁極を検出すると、その検出に
基づいて各電磁コイル17に流される電流が制御され、前
記磁界マグネット9との相互作用に基づき、回転体Rが
所定方向に回転される。
前記ブッシュ8は真鍮等の非磁性金属材料で構成され
ており、回転体Rのバランス測定後にこのブッシュ8の
一部を切削することにより回転体Rのバランスを調整し
て、その回転体Rの安定した回転を可能としている。
さて、前記のようにしてブッシュ8を切削すると切屑
が発生するが、その切屑が界磁マグネット9の磁気力に
より回転体Rの表面に付着して筒状カバー12と包囲部材
15との間及びセラミック板13とセラミック板6との間に
入り込むと、包囲部材15及びセラミック板6との間で摩
擦が発生したり或いは動圧がうまく発生しなかったりし
て回転体Rの円滑な回転が妨げられるおそれがある。し
かし、ブッシュ8は非磁性金属材料で構成されているの
で、その切屑は界磁マグネット9の磁気力によって引き
寄せられることがない。従って、切屑が筒状カバー12及
びセラミック板13の表面に付着することがないので切屑
の除去が容易であり、よって切屑により回転体Rの円滑
な回転が妨げられるおそれがない。
尚、この考案は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば第3図に示すように、ブッシュ8の全体8aを
磁性材料で構成し、回転体Rのバランスを調整するため
に切削する部分8bのみを真鍮等の非磁性金属材料で構成
して、界磁マグネット9の軸方向の漏洩磁束を防止する
ようにしたり、或いは軸受を静圧軸受で構成したりする
など、この考案の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を
任意に変更して具体化することも可能である。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、この考案はバランス調整時の切
屑を容易に除去でき、よって回転体の円滑な回転を妨げ
るおそれがないという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を具体化したスピンドルモータの一実施
例を示す正断面図、第2図は第1図のA−A線断面図、
第3図は別例を示す部分断面図である。 シャフト7、ブッシュ(バランス調整体)8、界磁マグ
ネット9、筒状カバー(回転周面セラミック部材)12、
回転体R。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】動力伝達用シャフト(7)と、 そのシャフト(7)の周囲に設けられ、互いに隣接する
    磁極が異極となるように円環状に配置されてなる複数の
    界磁マグネット(9)と、 その界磁マグネット(9)の外周面を包囲する円筒状の
    回転周面セラミック部材(12)と、 その回転周面セラミック部材(12)の両端部にそれぞれ
    配設された一対のバランス調整体(8)とを有するスピ
    ンドルモータにおいて、 前記バランス調整体(8)を非磁性金属材料で構成した
    ことを特徴とするスピンドルモータ。
JP12190790U 1990-11-20 1990-11-20 スピンドルモータ Expired - Lifetime JP2520416Y2 (ja)

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JPH0480274U JPH0480274U (ja) 1992-07-13
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