JP5623171B2 - 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース - Google Patents

回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース Download PDF

Info

Publication number
JP5623171B2
JP5623171B2 JP2010165931A JP2010165931A JP5623171B2 JP 5623171 B2 JP5623171 B2 JP 5623171B2 JP 2010165931 A JP2010165931 A JP 2010165931A JP 2010165931 A JP2010165931 A JP 2010165931A JP 5623171 B2 JP5623171 B2 JP 5623171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical
coil
mounting member
permanent magnet
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010165931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011101579A (ja
Inventor
木下 伸治
伸治 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Nakanishi Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Nakanishi Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc, Nakanishi Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2010165931A priority Critical patent/JP5623171B2/ja
Priority to PCT/JP2010/064928 priority patent/WO2011043142A1/ja
Priority to ATA9372/2010A priority patent/AT511024B1/de
Publication of JP2011101579A publication Critical patent/JP2011101579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5623171B2 publication Critical patent/JP5623171B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/47Air-gap windings, i.e. iron-free windings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C1/00Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design
    • A61C1/02Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design characterised by the drive of the dental tools
    • A61C1/06Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design characterised by the drive of the dental tools with electric drive
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/04Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of windings, prior to mounting into machines
    • H02K15/0435Wound windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/12Impregnating, heating or drying of windings, stators, rotors or machines
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/12Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K21/14Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures
    • H02K21/145Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures having an annular armature coil

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Description

本発明は、医療機器や精密測定装置などに利用される円筒型コイルを用いたコアレスタイプのモータ、または発電機とされる回転電機、及び回転電機を備えた歯科用又は医療用のハンドピースに関するものである。
従来、円筒型コイルを用いたコアレスタイプの回転電機において、磁性材料からなるケースの内周側に円筒型コイルを配置し、円筒型コイルと空隙を介して対向配置した永久磁石を配設したロータを備えるモータが知られている(特許文献1)。
このようなモータは、円筒型コイルを予め円筒形状に成形した後、ケースに組み込まれている。
コアレスタイプの回転電機に使用される円筒型コイルは大別して以下の3つがある。
(1)亀甲巻 (図3(a))
(2)菱形巻 (図3(b))
(3)ハネカム巻 (図3(c))
亀甲巻は巻線が自己融着線から形成され、加熱等によって巻線の被膜同士が融着固着されて形成される。亀甲巻は円筒軸上に巻線の一部が揃うので、トルクの発生に寄与する円筒軸方向の直線導体部が円筒の巻線の中央部に存在し、磁極の受ける力が有効に回転トルクに働く。そのため、亀甲巻は3つの巻線方式で一番効率が良いとされている。
次に、菱形巻はトルクに寄与する円筒軸方向の直線導体部がなく、全体が傾斜した導体部となっているので、巻線の利用効率が亀甲巻に比べて悪い。そのため、菱形巻は高効率化に際しては、あまり好ましい巻線工法ではない。
また、ハネカム巻は菱形巻と同様にトルクに寄与する円筒軸方向の直線導体部がなく、亀甲巻に比べて巻線の利用効率が悪い。
一般に、モータでは、高トルクの発生を目的に、この円筒型コイルに鎖交する磁束が多くなるようにするため、永久磁石とケースとの隙間を小さく設定する必要がある。つまり、永久磁石とケースとの隙間を小さくして永久磁石の磁束密度を大きく保ち、隙間における有効磁束が多くなるようにする。それによって、モータの発生トルクが大きくなって、モータのエネルギー効率が高くなる。逆に、隙間が大きいと、コイルに鎖交する永久磁石の磁束が少なくなり、モータの発生トルクが小さくなる。
特開平6−62555号公報
上述のモータは、円筒型コイルの内周面が空隙を介して永久磁石と対向するように配置されている。そのため、高温の雰囲気中に放置される等によって、円筒型コイルが変形した場合、コイルと永久磁石が接触してしまうという問題がある。
特に外科手術や歯科医療等の現場で用いられる医療機器は、細菌、ウィルス等が当該機器を介して患者に感染することを防止するために、使用の前後に例えば高温加圧蒸気による滅菌処理が施される。従って上記医療機器に組み込まれるモータは高温加圧蒸気に耐え得る構成にする必要がある。
また、円筒型コイルが変形しても永久磁石に接触しないように空隙を広くすると、永久磁石とケースの隙間が大きくなって、磁石の磁界内の磁束が小さくなり、モータの発生トルクが小さくなってしまうという問題がある。
また、円筒型コイルはコイル単体の状態で円筒形状に成形されて、このコイルをケースの内側に配置している。円筒型コイルを円筒形状に成形するのは加工に多くの手間がかかり作業性が悪いという問題点がある。
円筒型コイルを円筒形状に成形することは加工に多くの手間がかかり作業性が悪いことについて詳しく説明するため、亀甲巻の円筒型コイル作成方法について以下に説明する。
巻回作業について説明する。六角形の巻枠61に整列の巻線62を巻回し、巻枠61に巻回した状態で、巻崩れ防止のためにテープ63で仮固定する。その状態で、その六角形の巻枠61から抜き取る(図4参照)。
次に平板状作業について説明する。巻枠61から抜き取った巻線62の六角形の一対の対向面を巻枠軸方向に倒して、平板状にする(図5参照)。
次にカーリング作業について説明する。平板状にした巻線をカーリング棒64に巻き付ける。その際カーリング成形した外周にテープを巻き付ける(図6参照)。
次にアニール作業について説明する。カーリング棒64を取り外した円筒型コイル65を加熱し、円筒成形治具66で円筒型コイル65をプレスして円筒度が良くなるように整形する。巻線は自己融着線を使用しているので、加熱することで巻線同士が融着して巻崩れしない(図7参照)。
以上の工程によって亀甲巻の円筒型コイルが出来上がる。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、円筒型コイルの変形を防止して永久磁石とケースとの隙間を小さくすることで、エネルギー効率を高くすることができ、円筒型コイルを簡易な方法で製作できる回転電機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る回転電機は、外周に複数の磁極を周方向に配列してなる永久磁石と、前記永久磁石とエアーギャップを介して対向した位置に円筒胴部を有するコイル装着部材と、前記コイル装着部材の円筒胴部外周部に全面が固定された円筒型コイルと、前記円筒型コイルの外周部と対向した位置に備えられた磁性材料からなる外装部材と、を備え、前記コイル装着部材は、円筒軸上の端部の径方向の厚さが、前記円筒胴部の径方向の厚さより厚く、かつ、前記円筒胴部の円筒軸上の端部が前記円筒胴部の外径よりも大径の外径大径部で構成されていることを特徴とする。
本発明の構成において、円筒型コイルの全面がコイル装着部材の円筒胴部外周面に固定されているため、コイルと永久磁石の接触を防止するとともに、コイルの変形を防止できる。そのため、コイルの変形を見込んだ隙間を設定する必要がなくなるため、永久磁石外周面と円筒型コイル内周面との隙間、および円筒型コイル外周面と外装部材内周面との隙間を小さくできる。したがって、永久磁石と外装部材との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
また、本発明の構成により、円筒胴部を変形させる応力に対して円筒胴部の変形量を小さくすることができるため、円筒胴部が薄肉であっても変形を抑制することができる。また、円筒胴部の変形が抑制されるため、永久磁石外周面と円筒胴部内周面との隙間、および円筒胴部外周面と外装部材との隙間を小さくできる。したがって、永久磁石と外装部材との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
また、本発明に係る回転電機は、前記円筒型コイルが、多角形状の巻枠に巻回した巻線を巻枠巻方向に倒して平板状にした後、前記コイル装着部材の前記円筒胴部外周部に巻き付けて円筒型に成形されたものであり、前記円筒型コイルは、前記永久磁石の長手方向に沿う直線導体部を備えることを特徴とする。
本発明において、従来行っていたカーリング作業とアニール作業を廃止して、多角形状の巻枠に巻回した巻線を巻枠巻方向に倒して平板状にした後、コイル装着部材の円筒胴部に巻き付けて円筒形状を形成している。そのため、あらかじめ円筒形状に形成した円筒型コイルを円筒胴部に挿入するよりも、挿入する隙間の分、円筒胴部と円筒型コイルの隙間が小さくできる。さらに、円筒胴部の円筒形状に倣ってコイルを成形するため、コイルの円筒形状を高精度に形成することができ、円筒胴部外周面と外装部材との隙間を小さく設定することができる。したがって、永久磁石と外装部材との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。また、多くの手間が掛かって作業性が悪かった円筒型コイルの加工の手間を一部省略することができる。
また、本発明に係る回転電機は、前記コイル装着部材の前記円筒胴部と前記円筒型コイルの内周面のほぼ全面とが、接着剤で固着されていることを特徴とする。
本発明の構成により、振動や衝撃、温度変化があっても円筒型コイルが変形することがなく、回転電機の信頼性を高くすることができる。また、円筒型コイルの変形がないため、コイルの変形を見込んだ隙間を設定する必要がなくなる。そのため、永久磁石外周面と円筒型コイル内周面との隙間、および円筒型コイル外周面と外装部材内周面との隙間を小さくできる。したがって、永久磁石と外装部材との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。さらに、巻線の自己融着樹脂を加熱する従来のアニール作業を省略することができる。
また、本発明に係る回転電機は、前記外装部材が、前記外装部材の半径方向長さが前記円筒胴部の半径方向長さよりも長く設定されていることを特徴とする。
また、本発明に係る回転電機は、前記円筒型コイルの内周側に前記円筒胴部が配置されるとともに、前記円筒型コイルの外周側に前記外装部材が配置されることにより、前記円筒型コイルが前記円筒胴部及び前記外装部材により挟持されていることを特徴とする。
本発明の構成により、半径方向長さが長い外装部材は、円筒胴部を変形させる応力に対して変形量を小さくできる。そのため、円筒胴部が薄肉であっても、円筒胴部の変形を抑制することができる。また、円筒胴部の変形が抑制されるため、永久磁石外周面とコイル装着部材の円筒胴部内周面との隙間、およびコイル装着部材の円筒胴部外周面と外装部材内周面との隙間を小さくできる。したがって、永久磁石と外装部材との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
また、本発明に係る回転電機は、前記コイル装着部材が、樹脂で形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る回転電機は、前記コイル装着部材が、曲げ弾性率が5000MPa以上の樹脂で形成されていることを特徴とする。
本発明の構成により、コイル装着部材が樹脂であるため、永久磁石の磁束を遮ることなくコイルに鎖交させることができる。また、コイル装着部材の曲げ弾性率が5000MPa以上の場合、加工時の変形が防止されて高精度に加工できる。そのため、永久磁石外周面とコイル装着部材内周面の隙間、およびコイル装着部材外周面と外装部材内周面の隙間を小さくできる。また、コイル装着部材は切削加工で薄肉に加工できる。したがって、永久磁石と外装部材との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
また、本発明に係る回転電機は、前記コイル装着部材の前記円筒胴部が、空孔を備えていることを特徴とする。
本発明の構成により、回転電機を軽量化することができる。また、コイル装着部材が導電性の材料で形成されている場合に発生する渦電流の流れを空孔で遮断するため、渦電流に起因した損失を低減することができる。したがって、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
また、本発明に係る回転電機は、前記永久磁石が、回転可能な軸に取り付けられており、前記軸の前記永久磁石と異なる位置に配置された軸受を備え、前記軸受の外周面が、前記コイル装着部材から離間して配置された軸受保持部材の内周面に当接していることを特徴とする。
本発明の構成により、円筒型コイルに鎖交する永久磁石からの磁束が軸受に漏れ回ることがないため、円筒型コイルに鎖交する磁束が減少することがなく、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
また、本発明に係る回転電機は、前記永久磁石が、回転可能な軸に取り付けられており、前記軸の前記永久磁石と異なる位置に配置された軸受を備え、前記軸受の外周面が、前記コイル装着部材の内周面、または前記コイル装着部材の内周側に配置された軸受保持部材の内周面に当接していることを特徴とする。
本発明の構成により、永久磁石とコイル装着部材を精度良く同軸に配置することができる。そのため、永久磁石の外周面とコイル装着部材の内周面との隙間を小さくすることができる。したがって、永久磁石と外装部材との隙間を小さくできるため、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
また、本発明に係る回転電機は、前記永久磁石が、回転可能な軸に取り付けられており、前記軸の前記永久磁石と異なる位置に配置された2つの軸受を備え、一方の前記軸受の外周面が、前記コイル装着部材の内周面、またはコイル装着部材の内周側に配置された軸受保持部材の内周面に当接しているとともに、他方の前記軸受の外周面が、前記コイル装着部材から離間して配置されている軸受保持部材の内周面に当接していることを特徴とする。
本発明の構成により、一方の軸受によって永久磁石とコイル装着部材との同軸を高精度に配置させて、永久磁石の外周面とコイル装着部材の内周面との隙間を小さく保つことができる。また、他方の軸受はコイル装着部材から離間した位置に配置することにより、永久磁石の磁束を軸受に漏れ回ることを防止して、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
また、本発明に係る回転電機は、前記軸受が、前記軸の端部に配置されていることを特徴とする。
本発明の構成により、回転電機で発生する振動を小さくすることができるとともに、軸受に荷重が配分されて軸受の寿命を長くすることができる。
また、本発明に係る回転電機は、前記軸の前記永久磁石及び前記軸受と異なる位置に配置されたタービン羽根と、前記円筒型コイルと電気的に接続された発光部品と、前記タービン羽根を回転させる流体を供給する給気管と、を備えることを特徴とする歯科用又は医療用のハンドピースに用いることができる。
本発明に係る歯科用又は医療用のハンドピースは、上述した回転電機を備えているので、エネルギー効率が高く、ハンドピースの発光部品の照度を上げることができる。また、ハンドピース自体の低コスト化を図ることができる。
本発明に係る回転電機によれば、円筒型コイルの全面がコイル装着部材の円筒胴部外周面に固定されているため、コイルと永久磁石の接触を防止するとともに、コイルの変形を防止できる。そのため、コイルの変形を見込んだ隙間を設定する必要がなくなるため、永久磁石外周面と円筒型コイル内周面との隙間、および円筒型コイルの外周面と外装部材内周面との隙間を小さくできる。したがって、永久磁石と外装部材との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
本発明に係る回転電機を歯科治療用ハンドピースに組み込んだ概略断面図である。 本発明の回転電機の断面図である。 円筒型コイルの巻線方法を示す図である。 亀甲巻コイルの巻枠に巻回した巻線の状態を示す図である。 亀甲巻コイルの平プレスした平フォーミングコイルの図である。 亀甲巻コイルの平フォーミングコイルを治具の棒にカーリングした状態を示す図である。 亀甲巻コイルを円筒に成形する、円筒成形治具とカーリングしたコイルを示す図である。 本発明の回転電機の断面図である。 他の実施の形態にかかる回転電機のコイル装着部材図の斜視図であり、円筒胴部に空孔を備えたコイル装着部材である。
以下、本発明の一実施形態に係る回転電機、および歯科治療用ハンドピースの実施形態を図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、歯科治療用ハンドピース1は、治療用工具22を軸線L回りに回転駆動する工具用タービン21と、該工具用タービン21を回転自在に保持するヘッド部2と、操作者によって把持される把持部3と、から構成される。
把持部3は、後端部に給気管56および給水管57が前方に延びている。後段ハウジング38内には、回転電機40が備えられている。また、本実施形態において、回転電機40は、発電機として用いられている。なお、本実施形態において、回転電機は、歯科治療用ハンドピースに備えられる形態を示したが、これに限定されず、他の形態にも用いることができる。
回転電機40の円筒軸中心には、軸受47,48により回転自在に支持された軸46が備えられている。また、軸受48は、前段ハウジング39側に配置された軸受保持部54に保持されている。また、軸受47は、コイル装着部材41に嵌合される軸受保持部53に保持されている。また、軸受48及び軸受47は永久磁石の磁束の影響を受けないものが好ましい。この場合、例えば銅を主成分とする含油軸受などが好ましい。また、軸46の外周面に永久磁石45が備えられている。また、永久磁石45とエアーギャップを介してコイル装着部材41が配置されている。コイル装着部材41の外周面に円筒型コイル44が備えられている。また、円筒型コイル44の外周と対向した位置に外装部材50が備えられている。軸46の前方には発電用タービン羽根37が設けられている。なお、図1において、軸受47,48の間に発電用タービン羽根37と永久磁石45が設けられているが、発電用タービン羽根37は、必ずしも軸受47、48の間になくてもよい。この場合、発電用タービン羽根37は、軸46において永久磁石45と軸受47,48とを配置された位置と異なる位置に配置されていればよい。例えば、発電用タービン羽根37は、軸46において軸受48よりも外側の方に配置されていてもよい。
給気管56から供給されてきた空気流は、前段ハウジング39に設けられた導入ノズルで空気が絞られて発電用タービン37に導入され、軸46を回転させる。軸46の外周面に備えられた永久磁石45は軸と一体となって回転し、円筒型コイル44に誘起電圧を発生させる。円筒型コイル44に発生した電圧は、端子ピン49を介して電線32を通ってLED31につながり、LED31を点灯させることができる。
発電用タービン羽根37に導入された空気などの流体は、タービン前方に排出され、エアー通路33を通って工具用タービン21に導入されて、治療用工具22を回転させる。
図2は図1に示す回転電機40の断面図である。図2に示すように、回転電機40は、円筒軸中心に軸46を備えている。また、軸46の外周面に永久磁石45が回転可能に設けられている。また、軸受47及び軸受48は、軸46において永久磁石45と異なる位置に配置されている。本実施例の場合、軸受47及び軸受48は、軸46において永久磁石45より端部側に配置されている。
軸受47の外周面は、コイル装着部材41の内周側に配置された軸受保持部材53の内周面に当接している。この場合、軸受47の外周面がコイル装着部材41の内周側に配置された軸受保持部材53の内周面に当接しているため、永久磁石45とコイル装着部材41を精度良く同軸に配置することができ、永久磁石45の外周面とコイル装着部材41の内周面との隙間を小さくできる。したがって、永久磁石45と外装部材50との隙間を小さくできるため、回転電機40のエネルギー効率を高くすることができる。なお、軸受47は、必ずしも軸受保持部材53の内周面に当接している必要はなく、コイル装着部材41の内周面に直接当接されていれてもよい。
軸受48の外周面は、コイル装着部材41から離間して配置された軸受保持部材54の内周面に当接している。すなわち、軸受48は、コイル装着部材41の内周面の外部に配置されている。この場合、軸受48は、軸46において永久磁石45から離間して配置されているため、円筒型コイル44に鎖交する永久磁石45からの磁束が軸受に漏れ回ることがない。そのため、円筒型コイル44に鎖交する磁束が減少することがないため、回転電機40のエネルギー効率を高くすることができる。
また、軸受47,48は、軸46の軸方向の端部に配置されている。これにより、回転電機40で発生する振動を小さくすることができるとともに、軸受48と軸受47に荷重が配分されて軸受の寿命を長くすることができる。
なお、軸受47,48の配置は上記に限定される必要はない。例えば、軸受47及び軸受48の外周面が、コイル装着部材41の内周面、またはコイル装着部材41の内周側に配置された軸受保持部材53の内周面のいずれかに当接していてもよい。この場合、発電用タービン羽根37は、必ずしも軸受47、48の間になくてもよい。また、軸受47及び軸受48の外周面は、コイル装着部材41から離間して配置された軸受保持部材54の内周面に当接していてもよい。また、軸受47,48が軸46の軸方向の端部に配置されていなくてもよい。これらの場合においても、円筒型コイル44の全面がコイル装着部材41の円筒胴部42の外周面に固定されているため、円筒型コイル44と永久磁石45の接触を防止するとともに、円筒型コイル44の変形を防止できるため、永久磁石45の外周面と円筒型コイル44の内周面の隙間、および円筒型コイル44の外周面と外装部材50の内周面の隙間を小さくできる。したがって、これらの場合においても、永久磁石45と外装部材50との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができるという効果を得られる。また、軸46は、発電用タービン羽根37と異なる方法で回転させてもよい。
永久磁石45はSm−Co焼結の異方性磁石で2極の着磁がされている。また、永久磁石45はNd−Fe−B磁石を用いてもよい。また、永久磁石45は、焼結磁石ではなく、ボンド磁石を用いてもよい。また、永久磁石45は、等方性磁石を用いてもよい。また、永久磁石45は、2極以上の複数の極で構成されていてもよい。
また、永久磁石45の外周にはエアーギャップを介してコイル装着部材41が配置されている。コイル装着部材41は、永久磁石45と対向する部分に円筒胴部42を有しており、円筒胴部42の外周面に円筒型コイル44が固定されている。また、円筒胴部42の厚さは、強度が確保でき、かつ薄いことが好ましい。この場合、円筒胴部42の厚さは、例えば0.3mmが好ましい。なお、円筒胴部42の厚さは、上記に限定されず、0.1mm以上0.5mm以下ならばよい。コイル装着部材41は樹脂(PPS(polyphenylene sulfide)など)で成形されている。この場合、コイル装着部材は、曲げ弾性率が5000MPa以上の樹脂で成形されることが好ましい。コイル装着部材41の端部には端子ピン49が備えられている。さらに、端子ピン49の一端部に円筒型コイル44の端末線が取り付けられている。
円筒型コイル44の外周側に外装部材50が備えられている。外装部材50は、永久磁石の磁極同士を磁気的に接続するもので、フェライトステンレスなど磁性材料で構成されている。なお、外装部材50は、例えば電磁鋼鈑などの磁性の薄板を積層して形成されてもよい。
外装部材50は、両端が開口した円筒形状を有している。また、外装部材50の両側端部には、コイル装着部材41が接合されている。
コイル装着部材41には図示しない孔が設けられていて、孔からコイル装着部材41と外装部材50とで囲まれた内部にエポキシ接着剤などの樹脂を充填させることができる。
ここで、円筒型コイル44の作成方法について説明する。六角形の巻枠に整列の巻線を巻回し、巻枠に巻回した状態で、巻崩れ防止のためにテープで仮固定する。その状態で、巻線をその六角形の巻枠から抜き取った後(図4参照)、巻枠から抜き取った巻線の六角形の一対の対向面を巻枠軸方向に倒して平板状にする。さらに、平板状にした状態の巻線を(図5参照)、円筒胴部42に巻き付けて接着剤で固定して作成される。
このように構成された本実施形態に係る回転電機40の作用について、以下に説明する。
円筒型コイル44の全面を円筒胴部42に固定したので、円筒型コイル44と永久磁石45の接触を防止するとともに、円筒型コイル44の変形を防止できるため、永久磁石45の外周面と円筒型コイル44の内周面との隙間、および円筒型コイル44の外周面と外装部材50の内周面の隙間を小さくできる。したがって、永久磁石45と外装部材50との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
また、コイル装着部材41を曲げ弾性率5000MPa以上の樹脂で形成するので、高精度に仕上げることができる。また、円筒胴部42を薄肉に加工することができる。したがって、永久磁石45と外装部材50との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
さらに、円筒型コイル44を覆う範囲に樹脂が充填された場合、コイル装着部材41と外装部材50とで囲まれた空間の空気を少なくできる。そのため、滅菌処理の高温で空気が膨張しても円筒胴部42の変形や破損を防止することができる。また、円筒胴部42の変形を防止できるので、円筒胴部42の厚みを薄くすることができる。したがって、永久磁石45と外装部材50の隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
また、この場合、上記空間に隙間が生じて高温高圧蒸気が円筒型コイル44を覆う樹脂部に侵入した場合でも、円筒型コイル44はコイルの厚みが薄く一様であるため、樹脂も径方向に薄く一様であり、樹脂が膨潤しても円筒胴部42の変形や破損を防止することができる。さらに、円筒胴部42の厚みを薄くしても変形が抑制されるので、永久磁石45と外装部材50の隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
さらに、コイル装着部材41は、軸方向端部の径方向の厚さが、円筒胴部42の径方向の厚さより厚くなっている。また、コイル装着部材41は、軸方向端部が円筒胴部42の外径より大径の外径大径部で構成されている。なお、コイル装着部材41の軸方向端部は外径大径部で構成されているが、コイル装着部材41軸方向端部は径方向の厚さが円筒胴部42の径方向の厚さより厚ければこれに限定されない。例えば、コイル装着部材41の軸方向端部は、円筒胴部42の外径より小径の外径小径部、または円筒胴部42の内径より大径の内径大径部、又は円筒胴部42の内径より小径の内径小径部で構成されていてもよい。すなわち、コイル装着部材41において、軸方向端部の径方向の厚さが円筒胴部42の径方向の厚さより厚いため、円筒胴部42の剛性が高まって、円筒胴部42の変形がコイル装着部材41の軸方向端部で抑制されるので、円筒胴部42を薄肉にすることができる。また、円筒胴部42の変形が抑制されるため、変形が抑制された分の永久磁石45の外周面と円筒胴部42の内周面の隙間、および円筒胴部42の外周面と外装部材50の内周面の隙間を小さくできる。したがって、永久磁石45と外装部材50との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。なお、コイル装着部材41の軸方向の一方の端部が径方向において円筒胴部42より厚くなっているが、必ずしもこれに限定されない。すなわち、コイル装着部材41の軸方向の他方の端部の厚さが円筒胴部42の軸方向の厚さより厚くてもよい。また、コイル装着部材41の軸方向の両端部の厚さが円筒胴部42の軸方向の厚さより厚くてもよい。
また、円筒胴部42と、円筒型コイル44の内周面のほぼ全面が接着剤で固着された場合、振動や衝撃、温度変化があっても円筒型コイル44が変形することがなく、回転電機の信頼性を高くすることができる。また、円筒型コイル44の変形がないため、永久磁石45の外周面と円筒型コイル44の内周面の隙間、および円筒型コイル44の外周面と外装部材50の内周面の隙間を小さくできる。したがって、永久磁石45と外装部材50との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。さらに、巻線の自己融着樹脂を加熱する従来のアニール作業を省略することができる。
円筒型コイル44の作成において、平板状にした状態の巻線が円筒胴部42に巻き付けられ接着剤で固定される。そのため、あらかじめ円筒型に形成した円筒型コイルを挿入するよりも、挿入する隙間の分、円筒胴部42と円筒型コイル44の隙間を小さくできる
また、円筒型コイル44は、内周側に円筒胴部42を配置し、外周側に外装部材50を配置することができる。この場合、外装部材50の半径方向の長さは、円筒胴部42の半径方向の長さより長く設定される。また、半径方向長さが円筒胴部42より長い外装部材50は、円筒胴部42を変形させる例えば曲げ応力に対して変形量を小さくできる。そのため、円筒胴部42が薄肉であっても変形を抑制することができる。また、円筒胴部42の変形が抑制されるため、変形が抑制された分の永久磁石45の外周面と円筒胴部42の内周面との隙間、および円筒胴部42の外周面と外装部材50の内周面との隙間を小さくできる。したがって、永久磁石45と外装部材50との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
さらに、円筒胴部42の円筒形状に倣って円筒型コイル44を成形するため、円筒型コイル44の円筒形状を高精度に形成することができ、円筒胴部42の外周面と外装部材50の内周面との隙間を小さくできる。したがって、あらかじめ円筒型に形成して円筒型コイルを挿入するよりも、永久磁石45と外装部材50との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。また、手間が掛かって作業性が悪かった円筒型コイルのアニール作業を省略することができる。
さらに、円筒型コイル44は、永久磁石の長手方向に沿う直線導体部を備えている。例えば、円筒型コイル44が亀甲巻に形成された場合には、亀甲巻の直線導体部は円筒軸上に巻線の一部が揃う。これにより、磁束に鎖交する円筒軸方向の直線導体部が円筒の巻線の中央部に存在し、誘導起電力を有効に発生できるため、全体の小型化を図りつつ、効率的に発電することができる。
また、本発明の別の実施形態を図8を参照して説明する。
図8は回転電機の別の実施形態を示めす図であり、当該回転電機40は、外部と端子49を通じて電気的に接続されて、誘導起電力を発生させる円筒型コイル44と、回転して誘導起電力を発生させるロータ20と、これらの各部材が収められる外装部材50などとから構成される。
ロータ20は、円筒型の永久磁石45と回転軸46とからなり、軸受保持部材77、78の中心位置に配置した軸受47、48により二点間で回転自在に支持されている。また、永久磁石45の中央には、長手方向に沿って軸46が貫通固定されている。
外装部材50は、両端が開口した円筒形状を有しており、好ましくは、フェライトステンレスなどで構成されている。
また、外装部材50の一端側には、コイル装着部材41が接合されている。コイル装着部材41は、永久磁石45と対向する円筒胴部42を有しているおり、円筒胴部42の外周面に円筒型コイル44が固定されている。コイル装着部材41は、樹脂(PPSなど)で構成される。またコイル装着部材41は、曲げ弾性率が5000MPa以上の樹脂を用いるとよい。コイル装着部材41を樹脂で形成した場合、渦電流が発生せず損失を低減させる効果が得られる。なお、コイル装着部材は、アルミや真鍮などの非磁性金属で構成されていてもよい。
外装部材50の他端側と、コイル装着部材41の端部は、円環状開口を有し、円環状開口を塞ぐように、端子ピン49が取り付いた蓋71が嵌め込まれている。蓋71には図示しない孔が設けられていて、孔からコイル装着部材41と外装部材50と蓋71とで囲まれた内部にエポキシ接着剤を充填している。なお、蓋71は、コイル装着部材41と一体に形成されていてもよい。その場合、コイル装着部材41には図示しない孔が設けられていて、孔からコイル装着部材41と外装部材50とで囲まれた内部にエポキシ接着剤を充填している。
また、コイル装着部材41は、軸方向端部の径方向の厚さが、円筒胴部42の径方向の厚さより厚くなっている。また、コイル装着部材41は、軸方向の両端部がそれぞれ円筒胴部42の外径より大径の外径大径部、円筒胴部42の外径より小径の外径小径部で構成されている。なお、コイル装着部材41の軸方向端部は外径大径部、外径小径部で構成されているが、コイル装着部材41軸方向端部は径方向の厚さが円筒胴部42の径方向の厚さより厚ければこれに限定されない。例えば、コイル装着部材41の軸方向端部は円筒胴部42の内径より大径の内径大径部、又は円筒胴部42の内径より小径の内径小径部で構成されていてもよい。すなわち、コイル装着部材41において、軸方向端部の径方向の厚さが円筒胴部42の径方向の厚さより厚いため、円筒胴部42の剛性が高まって、円筒胴部42の変形がコイル装着部材41の軸方向端部で抑制されるので、円筒胴部42を薄肉にすることができる。また、円筒胴部42の変形が抑制されるため、変形が抑制された分の永久磁石45の外周面と円筒胴部42の内周面の隙間、および円筒胴部42の外周面と外装部材50の内周面の隙間を小さくできる。したがって、永久磁石45と外装部材50との隙間を小さくでき、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
コイル装着部材41の内周面一端側には、軸受保持部材78が接合され、コイル装着部材41の内周面他端側には、軸受保持部材77が接合されて、軸受47および48に連結されている。
このような構成にすることで、永久磁石45とコイル装着部材41を精度良く同軸に配置することができ、永久磁石45の外周面と円筒胴部42の内周面との隙間を小さくできる。したがって、永久磁石45と外装部材50との隙間を小さくできるため、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。なお、軸受47,48の配置は上記に限定される必要はない。すなわち、軸受47,48は図2に示す実施形態と同様の位置にしてもよい。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
図9に示すように、コイル装着部材41の円筒胴部42に空孔が備えられていてもよい。空孔があるため、回転電機を軽量化することができる。また、コイル装着部材41が導電性の材料で形成されている場合に発生する渦電流の流れを空孔で遮断するため、渦電流に起因した損失を低減することができる。したがって、回転電機のエネルギー効率を高くすることができる。
また、本発明の巻枠は、六角形に限定されるものではなく、多角形であれば良いのは勿論のことである。
また、本実施形態では、回転電機のうち発電機について説明したが、例えば3相のコイルに交番電流を順次切り替えるように供給して、永久磁石を回転させるモータとして利用することも可能である。
1 歯科治療用ハンドピース
2 ヘッド部
3 把持部
20 ロータ
21 工具用タービン
22 治療用工具
31 LED
32 電線
33 エアー通路
37 タービン羽根
38 後段ハウジング
39 前段ハウジング
40 回転電機
41 コイル装着部材
42 円筒胴部
44 円筒型コイル
45 永久磁石
46 軸
47、48 軸受
50 外装部材
53、54 軸受保持部材
56 給気管
57 給水管
61 巻枠
62 巻線
63 テープ
64 カーリング棒
65 カーリングした円筒型コイル
66 円筒成形治具
71 蓋
77、78 軸受保持部材

Claims (13)

  1. 外周に複数の磁極を周方向に配列してなる永久磁石と、
    前記永久磁石とエアーギャップを介して対向した位置に円筒胴部を有するコイル装着部材と、
    前記コイル装着部材の円筒胴部外周部に全面が固定された円筒型コイルと、
    前記円筒型コイルの外周部と対向した位置に備えられた磁性材料からなる外装部材と、を備え
    前記コイル装着部材は、円筒軸上の端部の径方向の厚さが、前記円筒胴部の径方向の厚さより厚く、かつ、前記円筒胴部の円筒軸上の端部が前記円筒胴部の外径よりも大径の外径大径部で構成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記円筒型コイルは、多角形状の巻枠に巻回した巻線を巻枠の巻方向に倒して平板状にした後、前記コイル装着部材の前記円筒胴部の外周部に巻き付けて円筒型に成形されたものであり、かつ前記永久磁石の長手方向に沿う直線導体部を備えることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記コイル装着部材の前記円筒胴部と前記円筒型コイルの内周面のほぼ全面とが、接着剤で固着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記外装部材は、前記外装部材の半径方向長さが前記円筒胴部の半径方向長さよりも長く設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の回転電機。
  5. 前記円筒型コイルの内周側に前記円筒胴部が配置されるとともに、前記円筒型コイルの外周側に前記外装部材が配置されることにより、前記円筒型コイルが前記円筒胴部及び前記外装部材により挟持されていることを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  6. 前記コイル装着部材は、樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の回転電機。
  7. 前記コイル装着部材は、曲げ弾性率が5000MPa以上の樹脂で形成されていることを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  8. 外周に複数の磁極を周方向に配列してなる永久磁石と、
    前記永久磁石とエアーギャップを介して対向した位置に円筒胴部を有するコイル装着部材と、
    前記コイル装着部材の円筒胴部外周部に全面が固定された円筒型コイルと、
    前記円筒型コイルの外周部と対向した位置に備えられた磁性材料からなる外装部材と、を備え、
    前記コイル装着部材の前記円筒胴部が、空孔を備えていることを特徴とする回転電機。
  9. 前記永久磁石は、回転可能な軸に取り付けられており、
    前記軸の前記永久磁石と異なる位置に配置された軸受を備え、
    前記軸受の外周面は、前記コイル装着部材から離間して配置された軸受保持部材の内周面に当接していることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の回転電機。
  10. 前記永久磁石は、回転可能な軸に取り付けられており、
    前記軸の前記永久磁石と異なる位置に配置された軸受を備え、
    前記軸受の外周面は、前記コイル装着部材の内周面、または前記コイル装着部材の内周側に配置された軸受保持部材の内周面に当接していることを特徴とする請求項1乃至請求
    の何れか一項に記載の回転電機。
  11. 前記永久磁石は、回転可能な軸に取り付けられており、
    前記軸の前記永久磁石と異なる位置に配置された2つの軸受を備え、
    一方の前記軸受の外周面は、前記コイル装着部材の内周面、またはコイル装着部材の内周側に配置された軸受保持部材の内周面に当接しているとともに、他方の前記軸受の外周面は、前記コイル装着部材から離間して配置されている軸受保持部材の内周面に当接していることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の回転電機。
  12. 前記軸受は、前記軸の端部に配置されていることを特徴とする請求項乃至請求項11の何れか一項に記載の回転電機。
  13. 請求項乃至請求項12の何れか一項に記載の回転電機と、
    前記軸の前記永久磁石及び前記軸受と異なる位置に配置されたタービン羽根と、
    前記円筒型コイルと電気的に接続された発光部品と、
    前記タービン羽根を回転させる流体を供給する給気管と、
    を備えることを特徴とする歯科用又は医療用のハンドピース。
JP2010165931A 2009-10-06 2010-07-23 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース Expired - Fee Related JP5623171B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010165931A JP5623171B2 (ja) 2009-10-06 2010-07-23 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース
PCT/JP2010/064928 WO2011043142A1 (ja) 2009-10-06 2010-09-01 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース
ATA9372/2010A AT511024B1 (de) 2009-10-06 2010-09-01 Dynamoelektrische Maschine und Handstück für dental- oder medizinische Behandlung

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009232773 2009-10-06
JP2009232773 2009-10-06
JP2010165931A JP5623171B2 (ja) 2009-10-06 2010-07-23 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011101579A JP2011101579A (ja) 2011-05-19
JP5623171B2 true JP5623171B2 (ja) 2014-11-12

Family

ID=44192253

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010165931A Expired - Fee Related JP5623171B2 (ja) 2009-10-06 2010-07-23 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース
JP2010165930A Expired - Fee Related JP5623170B2 (ja) 2009-10-06 2010-07-23 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010165930A Expired - Fee Related JP5623170B2 (ja) 2009-10-06 2010-07-23 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース

Country Status (2)

Country Link
JP (2) JP5623171B2 (ja)
AT (1) AT511024B1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9425664B2 (en) * 2012-05-09 2016-08-23 Thingap, Llc Composite stator for electromechanical power conversion
EP2704295B1 (de) * 2012-08-30 2017-11-29 W & H Dentalwerk Bürmoos GmbH Medizinische, insbesondere dentale, Vorrichtung mit einem elektromechanischen Wandler
DE102015101487B4 (de) 2015-02-02 2023-07-13 Aesculap Ag Chirurgiemotor
KR101653265B1 (ko) * 2016-04-20 2016-09-01 주식회사 디엔티 치과 핸드피스

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48274U (ja) * 1971-05-26 1973-01-05
JPS576380U (ja) * 1980-06-09 1982-01-13
FR2514582A1 (fr) * 1981-10-08 1983-04-15 Artus Micromoteur electrique sans balais
JP2520416Y2 (ja) * 1990-11-20 1996-12-18 イビデン株式会社 スピンドルモータ
JP3750790B2 (ja) * 1999-07-12 2006-03-01 株式会社モリタ製作所 ブラシレスモータ及びこれを使用した医療用ハンドピース
JP4421018B2 (ja) * 1999-07-26 2010-02-24 本田技研工業株式会社 スロットレス固定子巻線およびその製造方法
JP2002291187A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd モータの巻線方法とその巻線を使用したモータ
JP2004180457A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Toshiba Corp 医療用機器の駆動用サーボモータ及びサーボモータ
JP2004248991A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Osada Res Inst Ltd 歯科用ハンドピース
JP2006288023A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Hokuto Giken:Kk コアレスブラシレス直流電動機
US7893587B2 (en) * 2008-10-23 2011-02-22 Electromag Sa Brushless DC electric motor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011101578A (ja) 2011-05-19
AT511024B1 (de) 2017-12-15
AT511024A2 (de) 2012-08-15
JP5623170B2 (ja) 2014-11-12
AT511024A3 (de) 2014-12-15
JP2011101579A (ja) 2011-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104247220B (zh) 用于制造旋转电机的方法
JP5623171B2 (ja) 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース
EP1746705A3 (en) Rotary electric machine and electric wheelchair mounted with rotary electric machine
KR101162477B1 (ko) 다층 코일과 다층 영구 자석이 장착된 발전기
JP5615614B2 (ja) 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース
US9590466B2 (en) Rotor and rotating electric machine having the same
JP5918498B2 (ja) 歯科ハンドピース用発電機
KR100548278B1 (ko) 하이브리드 인덕션 모터의 영구자석 및 그 착자방법
WO2011043143A1 (ja) 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース
JP5833885B2 (ja) 回転電機固定子
WO2011043142A1 (ja) 回転電機、及び歯科用又は医療用のハンドピース
US20190157946A1 (en) An electric machine
JP2019004533A (ja) 永久磁石固定体の製造方法
JP2009177861A (ja) ロータプレート及びロータ
JP2010148225A (ja) 回転電機
KR101041737B1 (ko) 슬롯리스 영구자석 회전기기
KR101955031B1 (ko) 2개의 회전자가 수 분할된 자석을 이용하는 발전기
JP5894414B2 (ja) 発電機
KR101151580B1 (ko) 이중 영구 자석이 장착된 발전기
RU2654080C2 (ru) Линейный электрический генератор
WO2022181167A1 (ja) モータ及び電動工具
JP2019520033A (ja) 回転質量エネルギー貯蔵体
TW201902080A (zh) 非磁性轉子內外定子結構
CN202034872U (zh) 一种高效节能直流电机
JP2011172361A (ja) 回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20111118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120125

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130510

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20140508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140701

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140909

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5623171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees