JP2006288023A - コアレスブラシレス直流電動機 - Google Patents

コアレスブラシレス直流電動機 Download PDF

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Teruo Takahashi
輝夫 高橋
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HOKUTO GIKEN KK
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】空芯の電機子コイルを挟んで2個のロータマグネットを異極同心で独立して同期回転させ、且つ電機子コイル及びロータマグネットを隔離、密閉することにより、過電流損及びヒステリシス損が無く、磁束の漏洩が少ない、モーター効率の高いコアレスブラシレス直流電動機を提供する。
【解決手段】直流電流が通電されて磁界が発生される空芯で鞍型の電機子コイル4を挟んで、外側ロータマグネット10と対向して永久磁石より成る内側ロータマグネット9が、外側ロータマグネット10と異極同心で且つ回転軸が独立して設けられ、電機子コイル4の磁界により外側ロータマグネット10と同期回転される。出力軸6は、内側ロータマグネット9に伴い回転され、連結される被駆動装置を回転駆動する。隔壁構造の密閉手段は、電機子コイル4および外側ロータマグネット10を、内側ロータマグネット9の外側に隔離して仕切り密閉する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、閉回路冷却システム等用に用いられ、圧縮機と膨張ユニットを収容する密閉容器を備えたスターリング型クーラー等の駆動源であるコアレスブラシレス直流電動機に関する。
従来、例えば、米国特許第4769997号公報(特許文献1)においては、スターリング冷凍機等のガス圧縮/膨張機から成る冷凍装置は、製造及び組立て時に、或は連続運転時に作動ガスや構成部品等から水分、二酸化炭素等の不純物ガスが発生する。又、駆動源に電動機を用いる場合には、電動機部内の電線被覆、コア部、ワニス等から不純物が発生する。これら不純物の影響を抑制するために、電動機部内にコイル巻線とロータとの間をガス蜜に隔離するカップ状の隔壁が駆動源に用いた電動機部に接して設けられる。
構成は、コアード(有芯)モーターとして、1個のステーター(電機子コイル)と駆動電気部分は、非磁性のカップ状カバーによって仕切られたケーシングの外側に配置され、ロータマグネットは外部環境から完全に隔離されている。
米国特許第4769997号公報
そこで、本発明は、空芯の電機子コイルを挟んで2個のロータマグネットを異極同心で独立して同期回転させ、且つ電機子コイル及びロータマグネットを隔離、密閉することにより、過電流損及びヒステリシス損が無く、磁束の漏洩の少ない、モーター効率の高いコアレスブラシレス直流電動機を提供することを目的とする。
請求項1の本発明は、空芯で巻き回され鞍型に成型され、複数個が互いに離間して円筒円周状に配置され、直流電流が通電された時に磁界が発生される電機子コイルと、
前記電機子コイルに面して前記電機子コイルの外側に円筒状に設けられ、前記磁界により回転される永久磁石から成る外側ロータマグネットと、
前記電機子コイルの内側に前記外側ロータマグネットと異極同心で且つ回転軸が独立し円筒状に設けられ、前記磁界により前記外側ロータマグネットと同期回転される永久磁石から成る内側ロータマグネットと、
前記内側ロータマグネットに接続され、前記内側ロータマグネットの回転に伴い回転され、連結される被駆動装置を回転駆動する出力軸と、
前記電機子コイルおよび前記外側ロータマグネットを、前記内側ロータマグネットの外側に隔離して仕切り密閉する隔壁構造の密閉手段と、から成ることを特徴とするコアレスブラシレス直流電動機である。
請求項2の本発明は、前記隔壁構造の密閉手段は、内側ロータマグネットが接続される出力軸を軸支するハウジングと、
前記ハウジングの一端から延在され、前記電機子コイルおよび外側ロータマグネットを前記内側ロータマグネットの外側に隔離して仕切る隔壁部と、
前記ハウジングおよび前記隔壁部と共に前記電機子コイルおよび前記外側ロータマグネットを前記内側ロータマグネットと仕切り密閉するケーシングと、から成る請求項1記載のコアレスブラシレス直流電動機である。
請求項3の本発明は、空芯でリング状に巻き回されて複数個が互いに離間して円周状に配置され、直流電流が通電された時に磁界が発生される扁平電機子コイルと、
前記扁平電機子コイルに面して円周状に設けられ、前記磁界により回転される永久磁石から成るサブロータマグネットと、
前記扁平電機子コイルを挟んで前記サブロータマグネットと異極同心で且つ回転軸が独立し同心上に設けられ、前記磁界により前記サブロータマグネットと同期回転される永久磁石から成るメインロータマグネットと、
前記メインロータマグネットに接続され、前記メインロータマグネットの回転に伴い回転され、連結される被駆動装置を回転駆動する出力軸と、
前記扁平電機子コイルおよび前記サブロータマグネットを前記メインロータマグネットの外側に隔離して仕切り密閉する隔壁構造の密閉手段と、から成ることを特徴とするコアレスブラシレス直流電動機である。
請求項4の本発明は、前記隔壁構造の密閉手段は、前記メインロータマグネットが接続される出力軸を軸支するハウジングと、
前記ハウジングの一端から延在され、前記電機子コイルおよびサブロータマグネットを前記メインロータマグネットの外側に隔離して仕切る隔壁部と、
前記ハウジング、前記隔壁部と共に、前記扁平電機子コイルおよび前記サブロータマグネットを前記メインロータマグネットと仕切り密閉するエンドケースと、から成る請求項3記載のコアレスブラシレス直流電動機である。
請求項1の本発明によれば、図1及び図2に示されるように、電機子コイル4は、空芯で巻き回され鞍型に成型され、複数個が互いに離間して円筒円周状に配置され、直流電流が通電された時に磁界が発生される。永久磁石より成る外側ロータマグネット10は、電機子コイル4に面して円筒状に設けられ、電機子コイル4の磁界により回転される。永久磁石より成る内側ロータマグネット9は、電機子コイル4の内側に外側ロータマグネット10と異極同心で且つ回転軸が独立して円筒状に設けられ、電機子コイル4の磁界により外側ロータマグネット10と同期回転される。
このため、外側ロータマグネット10および内側ロータマグネット9に対する電機子コイル4の各々の磁界により回転され、発生される各々の出力トルクが重ね合わされて強力なトルクが生じる。
出力軸6は、内側ロータマグネット9に接続され、内側ロータマグネット9の回転に伴い回転され、連結される被駆動装置を回転駆動する。
このため、発生される出力トルクは、出力軸6を介して確実に連結される図示されない冷凍機、ポンプ等の被駆動装置に伝達される。
隔壁構造の密閉手段19は、電機子コイル4および外側ロータマグネット10を、内側ロータマグネット9の外側に隔離して仕切り密閉する。
これにより、軸心と平行する方向の磁束の漏洩は抑制される。
このため、高い電動機効率が維持される。
また、電機子コイル4から発生する不純物は、内側ロータマグネット9、出力軸6および図示されない被駆動装置から完全に遮蔽される。
このため、図示されない被駆動装置は長寿命に維持される。
請求項2の本発明によれば、図1に示されるように、隔壁構造の密閉手段を構成する、ハウジング18は、内側ロータマグネットが接続される出力軸を軸支する。隔壁部19は、ハウジング18の一端から延在され、電機子コイル4および外側ロータマグネット10を内側ロータマグネット9の外側に隔離して仕切る。ケーシング2は、ハウジング18および隔壁部19と共に電機子コイル4および外側ロータマグネット10を内側ロータマグネット9と仕切り密閉する。
これにより、電機子コイル4から発生する不純物は内側ロータマグネット9、出力軸6および図示されない被駆動装置から完全に遮蔽される。
このため、図示されない被駆動装置は長寿命に維持される。
請求項3の本発明によれば、図3に示されるように、扁平電機子コイル35は、空芯でリング状に巻き回され複数個が互いに離間して円周状に配置され、直流電流が通電された時に磁界が発生される。永久磁石より成るサブロータマグネット36は、扁平電機子コイル35に面して円周状に設けられ、扁平電機子コイル35の磁界により回転される。永久磁石より成るメインロータマグネット32は、扁平電機子コイル35を挟んでサブロータマグネット36と異極同心で且つ回転軸が独立して同心上に設けられ、扁平電機子コイル35の磁界によりサブロータマグネット36と同期回転される。
このため、サブロータマグネット36およびメインロータマグネット32に対する扁平電機子コイル35の各々の磁界により回転され、発生される各々の出力トルクが重ね合わされて強力なトルクが生じる。
このため、高効率の運転が可能となる。
出力軸42は、メインロータマグネット32に接続され、メインロータマグネット32の回転に伴い回転され、連結される被駆動装置を回転駆動する。
このため、発生される出力トルクは、出力軸42を介して確実に連結される図示されない冷凍機、ポンプ等の被駆動装置に伝達される。
隔壁構造の密閉手段は、扁平電機子コイル35およびサブロータマグネット36を、メインロータマグネット32の外側に隔離して仕切り密閉する。
これにより、軸心に直交する方向の磁束の漏洩は抑制される。
このため、高い電動機効率が維持される。
また、扁平電機子コイル35から発生する不純物はメインロータマグネット32、出力軸42および図示されない被駆動装置から完全に遮蔽される。
このため、図示されない被駆動装置は長寿命に維持される。
請求項4の本発明によれば、図3に示されるように、隔壁構造の密閉手段を構成する、ハウジング46は、メインロータマグネット32が接続される出力軸42が軸支される。隔壁部33は、ハウジング46の一端から延在され、扁平電機子コイル35およびサブロータマグネット36をメインロータマグネット32の外側に隔離して仕切る。エンドケース38は、ハウジング46および隔壁部33と共に扁平電機子コイル35およびサブロータマグネット36をメインロータマグネット32と仕切り密閉する。
これにより、扁平電機子コイル35から発生する不純物はメインロータマグネット32、出力軸42および図示されない被駆動装置から完全に遮蔽される。
このため、図示されない被駆動装置は長寿命に維持される。
以下、本発明を、その実施の形態に基づいて、図面を参照して説明する。
本発明のコアレスブラシレス直流電動機の一実施の形態は、図1及び図2に示されるように、電機子コイル4は、ハウジング18の一端が延在される隔壁部19およびケーシング2に接続されるコイルホルダー8上に空芯で巻き回され鞍型に成型され、複数個が互いに離間して円筒円周状に配置されるコイルを有し、電機子コイル4に直流電流が通電された時に磁界が発生される。
このため、過電流損、ヒステリシス損が皆無となり高い電動機効率を維持することができる。
図1に示されるように、外側ロータマグネット10は、永久磁石から成り電機子コイル4に面して円筒状に設けられ、電機子コイル4の磁界により回転される。外側ロータマグネット10は、収納される第1のベアリング14及び第2のベアリング17を介してハウジングに軸支されるヨークフランジ13に締結されるヨーク11に接続される。外側ロータマグネット10と電機子コイル4の間の空隙は、ヨークフランジ13、コイルホルダー8および電動機筐体を構成する外ケース12、ケース蓋16により密閉される。
次に、内側ロータマグネット9は、円筒状の永久磁石から成り電機子コイル4の内側に外側ロータマグネット10と異極同心で対面して、外側ロータマグネット10とペアを構成するように配置され、電機子コイル4の磁界による外側ロータマグネット10の磁気吸引力により同期して回転される。これにより、軸心と平行する方向の磁束の漏洩は、磁極と磁性体での対面よりはるかに減少される。
このため、高い電動機効率を得ることが可能となる。
また、外側ロータマグネット10および内側ロータマグネット9の回転軸は、互いに同心上にはあるが、全く独立して配置されるため、外側ロータマグネット10と内側ロータマグネット9を完全に仕切ることができる。
このため、発生される出力トルクは、ダイレクトに出力軸6に伝達される。
外側ロータマグネット10および内側ロータマグネット9の構造は、永久磁石をロータの外周に配置した表面磁石形が一般的であるが、ロータ内部に永久磁石を配置する埋込磁石形も適用可能である。
永久磁石材料は、異方性フェライト磁石、磁束密度が高い希土類磁石が多く使用される。
また、電機子コイル4を挟んで外側ロータマグネット10及び内側ロータマグネット9を対向させ、且つ電機子コイル4と外側ロータマグネット10の間の空隙がコイルホルダー8、ヨークフランジ13、ヨーク11、押えフランジ1及び外ケース12により密閉される。これにより、電機子コイル4を鎖交する磁束の漏洩は極小に抑制される。
このため、出力トルクの低下が最小限に抑えられ、電動機の効率が維持され、出力トルクの低下を補うための電機子コイル4の電流増加を抑制することもできる。
このため、高い電動機効率を得ることが可能となる。
また、電機子コイル4から発生する不純物は内側ロータマグネット9、出力軸6および図示されない被駆動装置から完全に遮蔽される。
このため、図示されない被駆動装置は長寿命に維持される。
さらに、外側ロータマグネット10と内側ロータマグネット9を同じ仕様として共用することも可能であり、組立てが簡単で量産が容易となる利点も有する。
出力軸6は、その外周に円筒状の内側ロータマグネット9が接続され、一方を、収納される第3のベアリング15を介してハウジング18に軸支され、他方を、収納される第4のベアリング5を介してベアリングボス7内に軸支される。さらに、出力軸6は、内側ロータマグネット9の回転に伴い回転され、さらに、連結される図示されない被駆動装置を回転駆動する。
このため、発生される出力トルクは出力軸6に伝達され、必要とする伝達トルクは定格トルクに近似した値でほぼ満足され、確実に図示されない被駆動装置に伝達される。
ハウジング18は、ハウジング18の一端が延在されて成る隔壁部19およびケーシング2と一体に形成され、電動機の筐体の一部を構成するケース蓋16に図示されないボルトにより固定される。ハウジング18の一端は、内側ロータマグネット9が接続される出力軸6が、収納される第3のベアリング15を介して軸支され、ハウジング18の外周は、外側ロータマグネット10が接続されるヨークフランジ13が、収納される第1のベアリング14及び第2のベアリング17を介して軸支される。
隔壁構造の密閉手段は、図1に示されるように、ハウジング18の一端から延在され、電機子コイル4および外側ロータマグネット10を内側ロータマグネット9の外側に隔離して仕切り、内側ロータマグネット9を内包するようにカップ状にハウジング18と一体に形成される隔壁部19である。隔壁部19は、電機子コイル4が接続されるコイルホルダー8、および電動機の筐体の一部を構成するケーシング2、押えフランジ1、外ケース12およびケース蓋16と共に、電機子コイル4および外側ロータマグネット10を仕切り密閉する。これにより、軸心と平行する方向の磁束の漏洩は抑制される。
このため、高い電動機効率を得ることが可能となる
さらに、電機子コイル4から発生する不純物は内側ロータマグネット9、出力軸6および図示されない被駆動装置から完全に遮蔽される。
このため、図示されない被駆動装置は長寿命に維持される。
隔壁構造の密閉手段は非磁性材料より成り、非磁性金属であれば基本的に使用可能である。
図示されない電機子電流制御装置は、好適には、ホール素子と増幅回路が一体化されたホールIC3が用いられる。ホールIC3は、電機子コイル4が接続されるコイルホルダー8の円周面に外側ロータマグネット10に対面して設けられ、外側ロータマグネット10の磁極位置(磁極のNからS、又はSからNへの切換りポイント)を検出して、ホールIC3からの信号により直流電流を制御する。
従って、電機子コイル4および外側ロータマグネット10を隔壁部19及びケーシング2の外側に配置することにより、ホールIC3は、外側ロータマグネット10のみで動作することができる。
また、図示されない電機子電流制御装置は、ホールIC3に配線される図示されないリード線を介して電動機筐体の外部に設けられる。
このため、外側ロータマグネット10の磁極位置を正確に検出でき、適正な回転制御が可能となる。
図示されないリード線やホール素子からのリード線は、電動機の筐体に設けられる図示されない引出口を通して配線される。
図示されない被駆動装置、例えば、冷凍装置、ポンプ等は、出力軸6に連結され、内側ロータマグネット9及び出力軸6により回転駆動される。電機子コイル4から発生する不純物は内側ロータマグネット9、出力軸6及び図示されない被駆動装置から完全に遮蔽される。
このため、図示されない被駆動装置は長寿命に維持される。
本発明のコアレスブラシレス直流電動機の他の実施の形態は、図3に示されるように、扁平電機子コイル35は、リング状に巻き回される空芯のコイルを有し、ハウジング46の一端が延在される隔壁部33に接続される基板41面に複数個が互いに離間して円周状に配置され、直流電流が通電された時に磁界が発生される。
このため、過電流損、ヒステリシス損が皆無となり高い電動機効率を維持することができる。
空芯のコイルはコイル外径に対して厚みを薄く構成でき、電動機内部のレイアウト上の制約にも対応が容易である。又、コイルを積み重ねて構成することも可能である。
このため、鉄芯等の有芯コイルに比べてよりで小型の用途に広く適用できる。
次に、サブロータマグネット36は、永久磁石から成り扁平電機子コイル35に面して円周状にロータヨーク7に設けられ、収納される第1のベアリング44及び第2のベアリングヨーク45を介して隔壁部33が延在されるハウジング46に軸支され、扁平電機子コイル35の磁界により回転される。サブロータマグネット36と扁平電機子コイル35の間の空隙は、ハウジング46の一端が延在された隔壁部33、およびエンドケース38により密閉される。これにより、軸心に直交する方向の磁束の漏洩は抑制される。
このため、高い電動機効率を得ることが可能となる。
メインロータマグネット32は、円板状の永久磁石から成り扁平電機子コイル35を挟んでサブロータマグネット36と異極同心で対向して、サブロータマグネット36とペアを構成するように配置され、扁平電機子コイル35の磁界によるサブロータマグネット36の磁気吸引力により同期して回転される。
また、サブロータマグネット36およびメインロータマグネット32の回転軸は、互いに同心上にはあるが、全く独立して配置されるため、サブロータマグネット36とメインロータマグネット32を完全に仕切ることができる。
このため、発生される出力トルクは、ダイレクトに出力軸42に伝達される。
サブロータマグネット36およびメインロータマグネット32の構造は、永久磁石をロータの外周に配置した表面磁石形が一般的であるが、ロータ内部に永久磁石を配置する埋込磁石形も適用可能である。
永久磁石材料は、異方性フェライト磁石、磁束密度が高い希土類磁石が多く使用される。
また、扁平電機子コイル35を挟んでサブロータマグネット36及びメインロータマグネット32を対向させ、且つ扁平電機子コイル35とサブロータマグネット36の間の空隙が、隔壁部33、およびエンドケース38により密閉される。これにより、扁平電機子コイル35を鎖交する磁束の漏洩は極小に抑制される。
このため、出力トルクの低下が最小限に抑えられ、高い電動機効率が維持され、出力トルクの低下を補うための扁平電機子コイル35の電流増加を抑制することもできる。
このため、高い電動機効率を得ることが可能となる。
また、扁平電機子コイル35から発生する不純物はメインロータマグネット32、出力軸42および図示されない被駆動装置から完全に遮蔽される。
このため、図示されない被駆動装置は長寿命に維持される。
出力軸42は、メインロータマグネット32が接続されるポンプ内ヨーク31に同心で嵌合され、ネジ孔43において図示されない止めネジ等の締結手段によりポンプ内ヨーク31に固定される。出力軸42の一端はスリーブ40を介してハウジング46の一端に支持され、メインロータマグネット32の回転に伴い回転され、さらに、連結される図示されない被駆動装置を回転駆動する。
このため、発生される出力トルクは出力軸42にダイレクトに伝達され、必要とする伝達トルクは定格トルクに近似した値でほぼ満足され、確実に図示されない被駆動装置に伝達される。
ハウジング46は、ハウジング46の一端が延在されて成る隔壁部33と一体に形成され、電動機の筐体の一部を構成するエンドケース38にボルト39により締結される。
隔壁構造の密閉手段は、図3に示されるように、ハウジング46の一端から延在され、扁平電機子コイル35およびサブロータマグネット36をメインロータマグネット32と隔離して仕切る円板状の隔壁部33である。隔壁部33は、ハウジング46、隔壁部33、および電動機の筐体の一部を構成するエンドケース38と共に、扁平電機子コイル35およびサブロータマグネット36を仕切り密閉する。これにより、軸心に直交する方向の磁束の漏洩は抑制される。
このため、高い電動機効率を得ることが可能となる
さらに、扁平電機子コイル35から発生する不純物はメインロータマグネット32、出力軸42および図示されない被駆動装置から完全に遮蔽される。
このため、図示されない被駆動装置は長寿命に維持される。
隔壁構造の密閉手段は非磁性材料より成り、非磁性金属であれば基本的に使用可能である。
図示されない電機子電流制御装置は、好適には、ホール素子と増幅回路が一体化されたホールIC34が用いられる。ホールIC34は、扁平電機子コイル35の空芯中央部のプリント基板41上に、サブロータマグネット36と対面して設けられ、サブロータマグネット36の磁極位置(磁極のNからS、又はSからNへの切換りポイント)を検出して、ホールIC34からの信号により直流電流を制御する。
従って、扁平電機子コイル35およびサブロータマグネット36を隔壁部33及びエンドケース38の内部に配置することにより、ホールIC34は、サブロータマグネット36のみで動作することができる。
また、図示されない電機子電流制御装置は、ホールIC34に配線される図示されないリード線を介して電動機筐体の外部に設けられる。
このため、サブロータマグネット36の磁極位置を正確に検出でき、適正な回転制御が可能となる。
図示されないリード線やホール素子からのリード線は、電動機の筐体に設けられる図示されない引出口を通して配線される。
図示されない被駆動装置、例えば、冷凍装置、ポンプ等は、出力軸42に連結され、メインロータマグネット32及び出力軸42により回転駆動される。扁平電機子コイル35から発生する不純物はメインロータマグネット32、出力軸42及び図示されない被駆動装置から完全に遮蔽される。
このため、図示されない被駆動装置は長寿命に維持される。
省エネルギーのための高効率運転等を必要とする冷凍機、ポンプ等の産業機器、冷却ファン・ブロア等の家電製品から、機械的な高精度回転、長寿命、小形・薄形化が要求される磁気ディスク装置等の情報機器、テープ装置等のAV機器、チューブポンプ等の医療機器に到るまで、幅広い用途に利用することが可能である。
本発明のコアレスブラシレス直流電動機の一実施の形態の断面図である。 本発明のコアレスブラシレス直流電動機の一実施の形態を構成する鞍型電機子コイル貼着部の概略構成図である。 本発明のコアレスブラシレス直流電動機の他の実施の形態の断面図である。
符号の説明
1 押えフランジ 2 ケーシング
3 ホールIC 4 電機子コイル
5 第4のベアリング 6 出力軸
7 ベアリングボス 8 コイルホルダー
9 内側ロータマグネット 10 外側ロータマグネット
11 ヨーク 13 ヨークフランジ
14 第1のベアリング 15 第3のベアリング
17 第2のベアリング 18 ハウジング
19 隔壁部 31 ポンプ内ヨーク
32 メインロータマグネット 33 隔壁部
34 ホールIC 35 扁平電機子コイル
36 サブロータマグネット 37 ロータヨーク
42 出力軸 44 第1のベアリング
45 第2のベアリング 46 ハウジング

Claims (4)

  1. 空芯で巻き回され鞍型に成型され、複数個が互いに離間して円筒円周状に配置され、直流電流が通電された時に磁界が発生される電機子コイルと、
    前記電機子コイルに面して前記電機子コイルの外側に円筒状に設けられ、前記磁界により回転される永久磁石から成る外側ロータマグネットと、
    前記電機子コイルの内側に前記外側ロータマグネットと異極同心で且つ回転軸が独立し円筒状に設けられ、前記磁界により前記外側ロータマグネットと同期回転される永久磁石から成る内側ロータマグネットと、
    前記内側ロータマグネットに接続され、前記内側ロータマグネットの回転に伴い回転され、連結される被駆動装置を回転駆動する出力軸と、
    前記電機子コイルおよび前記外側ロータマグネットを、前記内側ロータマグネットの外側に隔離して仕切り密閉する隔壁構造の密閉手段と、から成ることを特徴とするコアレスブラシレス直流電動機。
  2. 前記隔壁構造の密閉手段は、内側ロータマグネットが接続される出力軸を軸支するハウジングと、
    前記ハウジングの一端から延在され、前記電機子コイルおよび外側ロータマグネットを前記内側ロータマグネットの外側に隔離して仕切る隔壁部と、
    前記ハウジングおよび前記隔壁部と共に前記電機子コイルおよび前記外側ロータマグネットを前記内側ロータマグネットと仕切り密閉するケーシングと、から成る請求項1記載のコアレスブラシレス直流電動機。
  3. 空芯でリング状に巻き回されて複数個が互いに離間して円周状に配置され、直流電流が通電された時に磁界が発生される扁平電機子コイルと、
    前記扁平電機子コイルに面して円周状に設けられ、前記磁界により回転される永久磁石から成るサブロータマグネットと、
    前記扁平電機子コイルを挟んで前記サブロータマグネットと異極同心で且つ回転軸が独立し同心上に設けられ、前記磁界により前記サブロータマグネットと同期回転される永久磁石から成るメインロータマグネットと、
    前記メインロータマグネットに接続され、前記メインロータマグネットの回転に伴い回転され、連結される被駆動装置を回転駆動する出力軸と、
    前記扁平電機子コイルおよび前記サブロータマグネットを前記メインロータマグネットの外側に隔離して仕切り密閉する隔壁構造の密閉手段と、から成ることを特徴とするコアレスブラシレス直流電動機。
  4. 前記隔壁構造の密閉手段は、前記メインロータマグネットが接続される出力軸を軸支するハウジングと、
    前記ハウジングの一端から延在され、前記電機子コイルおよびサブロータマグネットを前記メインロータマグネットの外側に隔離して仕切る隔壁部と、
    前記ハウジング、前記隔壁部と共に、前記扁平電機子コイルおよび前記サブロータマグネットを前記メインロータマグネットと仕切り密閉するエンドケースと、から成る請求項3記載のコアレスブラシレス直流電動機。
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