JP2557652Y2 - 電磁連結装置 - Google Patents

電磁連結装置

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JP2557652Y2
JP2557652Y2 JP335691U JP335691U JP2557652Y2 JP 2557652 Y2 JP2557652 Y2 JP 2557652Y2 JP 335691 U JP335691 U JP 335691U JP 335691 U JP335691 U JP 335691U JP 2557652 Y2 JP2557652 Y2 JP 2557652Y2
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armature
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armature hub
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JP335691U
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巳敏 石内
清介 伏島
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Ogura Clutch Co Ltd
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Ogura Clutch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電磁コイルの励磁,非励
磁により回転トルクの伝達や回転体の制動を断接する電
磁連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁連結装置としての電磁クラッ
チは、例えば図4に要部の縦断面図を示すように構成さ
れている。図示された電磁クラッチ1は、例えば自動車
のパワステアリング装置に取付けられるものであって、
モータ軸2には、ボス部とフランジ部からなるロータ3
が、ボス部を圧入固定されており、また、図示しないモ
ータハウジングには、環状溝5a内に電磁コイル4が内
設されたフィールドコア5がねじ止め固定されている。
一方、モータ軸2と同芯上の従動軸6上には、アーマチ
ュアハブ7が、軸線方向へ移動自在にスプライン嵌合さ
れており、前記モータ軸2の小径部2aに内輪を嵌合固
定されたころがり軸受8の外輪は、このアーマチュアハ
ブ7に一端をかしめ固定されている。また、アーマチュ
アハブ7には、前記ロータ3の摩擦面3aと、図に符号
Gで示すギャップを介して対向する摩擦面9aを備えた
環状のアーマチュア9が、板ばね10を介して支持され
ている。さらにこの電磁クラッチ1は、アーマチュアハ
ブ7の平面に板ばね10と共締めされた環状のダンパカ
バー11を備えており、このダンパカバー11とアーマ
チュアハブ7との間には、ダンパゴム12が介挿されて
いる。
【0003】このように構成されていることにより、電
磁コイル4が励磁されると、図に符号13で示す磁束が
流れ、アーマチュア9の摩擦面9aが、板ばね10のば
ね力に抗してロータ3の摩擦面3aに磁気吸着されるの
で、モータ軸2の回転が従動軸6に伝達される。また、
この状態で電磁コイル4が消磁されると、磁気吸着が解
かれ、板ばね10のばね力によってアーマチュア9の摩
擦面9aがロータ3の摩擦面3aからギャップG分だけ
離間するので、回転の伝達が遮断される。この場合、板
ばね10にはダンパゴム12が圧接されているので、ア
ーマチュア9解放時における不快音の発生が抑制され
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電磁クラッチにおいては、ダンパーゴム12
がアーマチュアハブ7のフランジ部外側に設けられてい
るので、このダンパゴム12を覆うダンパカバー11を
設けなければならず、部品点数が増えて電磁クラッチを
安価に提供できないという問題がある。
【0005】また、この電磁クラッチ1をパワステアリ
ング装置などに取付ける場合、その作業としては、例え
ばアーマチュアハブ7を従動軸6上で移動させてころが
り軸受8をモータ軸2の大径部に当接させたのち、アー
マチュアハブ7に設けたねじ孔7aにねじを螺入する
が、ロータ3のモータ軸2への圧入固定位置の誤差や
ータ軸2の小径部2aの加工誤差などによりエアギャッ
プGを微調整しなければならない場合があり、パワステ
アリング装置の組立作業が面倒で労力の負担が増すとい
う問題がある。
【0006】さらに、この電磁クラッチ1は、モータ軸
2と従動軸6とが同芯上に突合わせられており、モータ
軸2とアーマチュアハブ7との間に設けられる軸受がこ
ろがり軸受8であるために、アーマチュアハブ7のボス
部径が大きくなり、アーマチュアハブ7のボス部とロー
タ3のボス部との間に形成された図に符号Sで示す環状
空間部が狭くなる。この結果、前記磁束13がこの空間
部Sを通ってアーマチュアハブ7のボス部側へ漏洩し、
図に符号14で示すような漏洩磁気回路による漏洩磁束
が多くなって磁気吸着力が低下するという問題がある。
【0007】本考案は以上のような点に鑑みなされたも
ので、ダンパカバーを無くして構造と組立の簡素化を可
能とした電磁連結装置を提供することを第1の目的と
し、アーマチュアハブのボス部にスリーブ軸受を設ける
ことにより漏洩磁束を減少することを可能にした電磁連
結装置を提供することを第2の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の考案にお
いては、アーマチュアハブと、このアーマチュアハブに
基部が固定されるとともに円弧孔とブリッジが円周方向
に交互に形成された環状の板ばねと、この板ばねを介し
て支持され摩擦面をフィールドコア側に対向させたアー
マチュアとを備えた電磁連結装置において、前記アーマ
チュアハブのフランジ部と板ばねのブリッジとの間に介
挿され、かつ前記板ばねの円弧孔から前記アーマチュア
側に突出され前記アーマチュアハブのフランジ部と前記
アーマチュアとの間に介挿された環状のストツパゴムを
設けた。
【0009】請求項2記載の考案においては、前記請求
項1記載の電磁連結装置において、アーマチュアハブの
ボス部にスリーブ軸受を設けた。
【0010】
【作用】電磁コイルが励磁されて磁束が流れると、アー
マチュアの摩擦面が、板ばねのばね力に抗してロータの
摩擦面に磁気吸着されるので、一方の軸の回転が他方の
軸に伝達される。この状態で電磁コイルが消磁される
と、磁気吸着が解かれ、板ばねのばね力によってアーマ
チュアの摩擦面がロータの摩擦面から離間し、回転の伝
達が遮断される。この場合板ばねにはストッパゴムが圧
接されているので、アーマチュア解放時における不快音
の発生が抑制される。この場合、請求項1記載の考案に
おいては、ストッパゴムがアーマチュアハブの内側に設
けられているので、ダンパカバーを必要としない。ま
、請求項2記載の考案においては、アーマチュアハブ
のボス部にスリーブ軸受を設けたので、漏洩磁気回路と
なる空間部が大きくとれ、漏洩磁束が少なくなって磁束
がアーマチュア側に有効に作用する。
【0011】
【実施例】図1ないし図3は本考案に係る電磁連結装置
を自動車のパワステアリング装置用電磁クラッチに適用
した例を示し、図1はその正面図、図2は図1のII−
II断面図、図3は図2のIII視側面図である。図に
おいて、電磁クラッチ20は、モータ軸21のローレッ
ト加工が施された部分に、ボス部22aとフランジ部2
2bとで一体形成されたロータ22ボス部22a
入固定されている。また、図示しないモータハウジング
には、環状溝23a内に電磁コイル24が内設されたフ
ィールドコア23がねじ止め固定されている。一方、モ
ータ軸21と同芯でこれと先端面を突合わされた従動
軸25上には、ボス部26aとフランジ部26bとで一
体形成されたアーマチュアハブ26がボス部26aを軸
線方向へ移動自在にスプライン嵌合されており、アーマ
チュアハブ26のボス部26aと、前記モータ軸21の
小径部21aとの間には、スリーブ軸受として例えば固
体潤滑剤入り銅系焼結合金材製の含油軸受27が介装さ
れている。また、前記ロータ22のボス部22a端面に
は、環状に形成された突出部22cが突設されており、
この突出部22cは、含油軸受27の端面に当接してい
る。そして、突出部22cの先端がモータ軸21の段差
部21bに対し移動しないようにロータ22はモータ軸
21に固定されている。
【0012】アーマチュアハブ26には、前記ロータ2
2の摩擦面22dと図に符号Gで示すギャップを介して
対向する摩擦面28aを備えた環状のアーマチュア28
が、板ばね29を介して支持されている。板ばね29
は、円弧孔29aとブリッジ29bが円周方向に交互に
形成された環状の部材からなり、内側の環状の基部がア
ーマチュアハブ26に固定され、外側の環状の自由端部
がアーマチュア28に固定されている。そして、本考案
においては、アーマチュアハブ26のフランジ部26b
外周に形成された環状切欠き内に、環状に形成されたス
トッパゴム30が固着されていて、このストッパゴム3
0は、板ばね29の円弧孔29aからアーマチュア28
側に突出しており、板ばね29のブリッジ29b部分は
厚みが薄くなっている。
【0013】以上のように構成された電磁クラッチの動
作を説明する。電磁コイル24が励磁されて磁束が流れ
ると、アーマチュア28の摩擦面28aが、板ばね29
のばね力に抗してロータ22の摩擦面22dに磁気吸着
されるので、モータ軸21の回転が従動軸25に伝達さ
れる。この状態で電磁コイル24が消磁されると、磁気
吸着が解かれ、板ばね29のばね力によってアーマチュ
ア28の摩擦面28aがロータ22の摩擦面22dから
離間し、回転の伝達が遮断される。
【0014】そして本装置においては、電磁クラッチ2
0の断接に際し、アーマチュア28がストッパゴム30
に当接した状態で板ばね29に初期の反力が作用してい
るので、アーマチュア28の面振れが防止される。しか
も、ストッパゴム30の一部が、アーマチュアハブ26
のフランジ部26bと板ばね29のブリッジ29bとに
挟み込まれるので、アーマチュア28の解放時に板ばね
29のブリッジ29bがアーマチュアハブ26のフラン
ジ部26bに当接する前に、ストッパゴム30で緩衝さ
れて振動が吸収されるので、アーマチュア28解放時に
不快音が発生しない。また、本実施例では、ストッパゴ
ム30を環状としたので、従来周知であるようなアーマ
チュアハブのフランジを円周方向に3等分する位置に分
割状のダンパーゴムを設けたものと比較して構造が簡単
であり、組立が容易である。
【0015】また、本装置はアーマチュアハブ26に嵌
合された含油軸受27をロータ22の突出部22cに突
当てたのち、アーマチュアハブ26を従動軸25にねじ
固定することにより、アーマチュア28とロータ22と
の間のエアギャップGが形成されるため、パワステアリ
ング装置内への取付けが容易である。また、アーマチュ
アハブ26とモータ軸21との間の軸受を含油軸受27
としたことにより、アーマチュアハブ26の外径が小さ
くなり、漏洩磁気回路となる環状空間部Sが大きく形成
されるので、電磁コイル24の漏洩磁束が少なくなり、
磁束はアーマチュア28側に有効に作用する。
【0016】なお、本実施例においては、本考案を電磁
クラッチに適用した例を示したが、電磁ブレーキにも適
用することができ、同様の効果が得られる。
【0017】
【考案の効果】以上の説明により明らかなように請求項
1記載の考案によれば、アーマチュアハブと、このアー
マチュアハブに基部が固定されるとともに円弧孔とブリ
ッジが円周方向に交互に形成された環状の板ばねと、こ
板ばねを介して支持され摩擦面をフィールドコア側に
対向させたアーマチュアとを備えた電磁連結装置におい
て、前記アーマチュアハブのフランジ部と板ばねのブリ
ッジとの間に介挿され、かつ前記板ばねの円弧孔から前
記アーマチュア側に突出され前記アーマチュアハブのフ
ランジ部と前記アーマチュアとの間に介挿された環状の
ストツパゴムを設けたことにより、アーマチュアの磁気
吸着解放時に板ばねがアーマチュアハブのフランジに当
打されることによる振動と共振して発生する不快音がス
トッパゴムの制振作用によって小さくなるとともに、ダ
ンパーカバーを設ける必要がなく部品点数が少なくなっ
て構造が簡素化され組立が容易になる。
【0018】また、請求項2記載の考案によれば、前記
アーマチュアハブのボス部にスリーブ軸受を設けたこと
により、漏洩磁気回路となる空間部を大きくとることが
でき、磁束の漏洩が大幅に減少し、磁束がアーマチュア
側に有効に作用して磁気吸着力が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁連結装置としての電磁クラッチの正面図で
ある。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図2のIII 視側面図である。
【図4】従来における電磁連結装置としての電磁クラッ
チ要部の縦断面図である。
【符号の説明】
20 電磁クラッチ 21 モータ軸 22 ロータ 22d 摩擦面 25 従動軸 26 アーマチュアハブ 26a ボス部 26b フランジ部 27 含油軸受 28 アーマチュア 28a 摩擦面 29 板ばね 30 ストッパゴム

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーマチュアハブと、このアーマチュア
    ハブに基部が固定されるとともに円弧孔とブリッジが円
    周方向に交互に形成された環状の板ばねと、この板ばね
    を介して支持され摩擦面をフィールドコア側に対向させ
    たアーマチュアとを備えた電磁連結装置において、前記
    アーマチュアハブのフランジ部と板ばねのブリッジとの
    間に介挿され、かつ前記板ばねの円弧孔から前記アーマ
    チュア側に突出され前記アーマチュアハブのフランジ部
    と前記アーマチュアとの間に介挿された環状のストツパ
    ゴムを設けたことを特徴とする電磁連結装置。
  2. 【請求項2】 アーマチュアハブのボス部にスリーブ軸
    受を設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁連結装
    置。
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JPH0495328U JPH0495328U (ja) 1992-08-18
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