JP2515048Y2 - 電磁連結装置 - Google Patents
電磁連結装置Info
- Publication number
- JP2515048Y2 JP2515048Y2 JP1990070811U JP7081190U JP2515048Y2 JP 2515048 Y2 JP2515048 Y2 JP 2515048Y2 JP 1990070811 U JP1990070811 U JP 1990070811U JP 7081190 U JP7081190 U JP 7081190U JP 2515048 Y2 JP2515048 Y2 JP 2515048Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- armature
- gap
- fixed
- elastic member
- rotor
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、間隙自動調整装置を備えた電磁連結装置
に関する。
に関する。
[従来の技術] 従来、実公平2−18823号公報に記載された電磁連結
装置が知られている。この電磁連結装置は、頭部を有す
る案内部材の胴部にアーマチュア解放用弾性部材と円筒
部材が嵌合されており、この案内部材の反頭部側の端部
をアーマチュアに固定している。円筒部材の外周面に形
成された環状溝には間隙調整用弾性部材が嵌合され、こ
の間隙調整用弾性部材を介して円筒部材がアーマチュア
ハブのフランジ部に穿設された貫通孔に圧入嵌合されて
いる。
装置が知られている。この電磁連結装置は、頭部を有す
る案内部材の胴部にアーマチュア解放用弾性部材と円筒
部材が嵌合されており、この案内部材の反頭部側の端部
をアーマチュアに固定している。円筒部材の外周面に形
成された環状溝には間隙調整用弾性部材が嵌合され、こ
の間隙調整用弾性部材を介して円筒部材がアーマチュア
ハブのフランジ部に穿設された貫通孔に圧入嵌合されて
いる。
アーマチュアの摩擦面と所定の間隙を介して対向する
摩擦面を有する回転部材としてのロータは、電磁コイル
を内設したヨークに回転可能に嵌合されており、通電さ
れた電磁コイルの磁束がロータからアーマチュアに迂回
される。したがって、アーマチュアは解放用弾性部材の
復元力に抗してロータに磁気吸着される。また、電磁コ
イルへの通電を断つと、アーマチュアは解放用弾性部材
の復元力によりロータから離間される。
摩擦面を有する回転部材としてのロータは、電磁コイル
を内設したヨークに回転可能に嵌合されており、通電さ
れた電磁コイルの磁束がロータからアーマチュアに迂回
される。したがって、アーマチュアは解放用弾性部材の
復元力に抗してロータに磁気吸着される。また、電磁コ
イルへの通電を断つと、アーマチュアは解放用弾性部材
の復元力によりロータから離間される。
ここで、アーマチュアやロータの摩擦面が摩耗してこ
れら摩擦面間の間隙寸法が大きくなると、ロータに磁気
吸引されるアーマチュアが、間隙調整用弾性部材の復元
力に抗して円筒部材をロータ側に牽引するので、間隙寸
法は自動に調整される。
れら摩擦面間の間隙寸法が大きくなると、ロータに磁気
吸引されるアーマチュアが、間隙調整用弾性部材の復元
力に抗して円筒部材をロータ側に牽引するので、間隙寸
法は自動に調整される。
[考案が解決しようとする問題点] このように従来の電磁連結装置は、アーマチュアの解
放用弾性部材と間隙調整用弾性部材、またこの間隙調整
用弾性部材を嵌合する円筒部材を構成しており、部品点
数が多く生産性が悪いので電磁連結装置を安価に提供で
きないという問題がある。
放用弾性部材と間隙調整用弾性部材、またこの間隙調整
用弾性部材を嵌合する円筒部材を構成しており、部品点
数が多く生産性が悪いので電磁連結装置を安価に提供で
きないという問題がある。
この考案は、間隙自動調整装置を備えた電磁連結装置
を安価に提供することを目的とする。
を安価に提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] このような目的を達成するためにこの考案では、凸部
が形成された押圧部材が一方の端部に固定された案内部
材と、この案内部材に加硫接着され端面が前記押圧部材
の凸部と間隙をおいて対向する弾性部材と、この弾性部
材の外周面が圧入嵌合される貫通孔が穿設されたフラン
ジ部を有するアーマチュアハブと、このアーマチュアハ
ブに同心配置され前記案内部材の他方の端部が固定され
たアーマチュアと、前記間隙と等しい間隙をおいて前記
アーマチュアと対向する回転部材または固定部材と、前
記弾性部材の復元力に抗して前記回転部材や前記固定部
材に前記アーマチュアを磁気吸着させる電磁コイルを内
設したヨークとを備えたことを特徴とする。
が形成された押圧部材が一方の端部に固定された案内部
材と、この案内部材に加硫接着され端面が前記押圧部材
の凸部と間隙をおいて対向する弾性部材と、この弾性部
材の外周面が圧入嵌合される貫通孔が穿設されたフラン
ジ部を有するアーマチュアハブと、このアーマチュアハ
ブに同心配置され前記案内部材の他方の端部が固定され
たアーマチュアと、前記間隙と等しい間隙をおいて前記
アーマチュアと対向する回転部材または固定部材と、前
記弾性部材の復元力に抗して前記回転部材や前記固定部
材に前記アーマチュアを磁気吸着させる電磁コイルを内
設したヨークとを備えたことを特徴とする。
[作用] アーマチュアは、案内部材に加硫接着された弾性部材
の復元力に抗して、回転部材や固定部材に磁気吸着され
る。アーマチュアの摩擦面と回転部材や固定部材の摩擦
面との間隙寸法がこれら摩擦面の摩耗により大きくなる
と、アーマチュアが回転部材や固定部材に磁気吸着され
るときに、間隙の増大分、弾性部材は押圧部材で押され
ながら回転部材や固定部材側に牽引される。したがっ
て、間隙の寸法は自動に調整される。
の復元力に抗して、回転部材や固定部材に磁気吸着され
る。アーマチュアの摩擦面と回転部材や固定部材の摩擦
面との間隙寸法がこれら摩擦面の摩耗により大きくなる
と、アーマチュアが回転部材や固定部材に磁気吸着され
るときに、間隙の増大分、弾性部材は押圧部材で押され
ながら回転部材や固定部材側に牽引される。したがっ
て、間隙の寸法は自動に調整される。
[実施例] 実施例を説明する前に、出願人が先に開発した第1図
の従来の電磁クラッチを説明する。
の従来の電磁クラッチを説明する。
電磁クラッチ1は例えば一般産業用機械の入力軸2上
に装着されており、(図示せぬ)電動機の回転が(後で
述べる)アーマチュアハブ10に装着されたプーリ3とこ
の電磁クラッチ1を介して入力軸2に伝達される。
に装着されており、(図示せぬ)電動機の回転が(後で
述べる)アーマチュアハブ10に装着されたプーリ3とこ
の電磁クラッチ1を介して入力軸2に伝達される。
4は電磁コイル5が内設されたヨークであり、中心に
軸受け6を介してロータ7が回転可能に嵌合されてい
る。そして、ロータ7は入力軸2にキー嵌合され、ヨー
ク4は取付け板を介して機械の固定枠に固定されてい
る。
軸受け6を介してロータ7が回転可能に嵌合されてい
る。そして、ロータ7は入力軸2にキー嵌合され、ヨー
ク4は取付け板を介して機械の固定枠に固定されてい
る。
一方がロータ7の側面に当接されたカラー8を介して
入力軸2に嵌合された軸受け9の外側には、プーリ3が
固定されたアーマチュアハブ10が嵌合されている。
入力軸2に嵌合された軸受け9の外側には、プーリ3が
固定されたアーマチュアハブ10が嵌合されている。
アーマチュアハブ10のフランジ部10aには、円周方向
を3等分する位置に貫通孔10bが軸線方向へ穿設されて
いる。そしてこの貫通孔10b内には、案内部材11に加硫
接着されたアーマチュア解放用兼間隙調整用の弾性部材
12が圧入嵌合されている。
を3等分する位置に貫通孔10bが軸線方向へ穿設されて
いる。そしてこの貫通孔10b内には、案内部材11に加硫
接着されたアーマチュア解放用兼間隙調整用の弾性部材
12が圧入嵌合されている。
フランジ部10aからロータ7側に突出した案内部材11
の端部は、アーマチュア13にかしめ固定されている。
の端部は、アーマチュア13にかしめ固定されている。
このような電磁クラッチ1は、通常間隙Gを形成して
アーマチュア13の摩擦面13aとロータ7の摩擦面7aとが
離間しているが、通電された電磁コイル5の磁束により
アーマチュア13は、弾性部材12の復元力に抗してロータ
7に磁気吸着される。したがって(図示せぬ)電動機の
回転が、プーリ3とこの電磁クラッチ1を介して入力軸
2に伝達される。電磁コイル5への通電を断つとアーマ
チュア13は、弾性部材12の復元力によりロータ7から離
間するので入力軸2への回転の伝達は遮断される。この
ような作動の繰り返しにより、アーマチュア13やロータ
7の摩擦面13a・7aが摩耗して間隙Gの寸法が大きくな
ると、弾性部材12は間隙G寸法以上に弾性変形をすると
ともに反アーマチュア13方向の復元力が大きくなるのに
対して貫通孔10bの周壁方向の復元力が非常の小さくな
るため、間隙寸法が増大した分、アーマチュア13がロー
タ7に磁気吸着されるときに弾性部材12は牽引され、自
動に間隙Gは調整される。
アーマチュア13の摩擦面13aとロータ7の摩擦面7aとが
離間しているが、通電された電磁コイル5の磁束により
アーマチュア13は、弾性部材12の復元力に抗してロータ
7に磁気吸着される。したがって(図示せぬ)電動機の
回転が、プーリ3とこの電磁クラッチ1を介して入力軸
2に伝達される。電磁コイル5への通電を断つとアーマ
チュア13は、弾性部材12の復元力によりロータ7から離
間するので入力軸2への回転の伝達は遮断される。この
ような作動の繰り返しにより、アーマチュア13やロータ
7の摩擦面13a・7aが摩耗して間隙Gの寸法が大きくな
ると、弾性部材12は間隙G寸法以上に弾性変形をすると
ともに反アーマチュア13方向の復元力が大きくなるのに
対して貫通孔10bの周壁方向の復元力が非常の小さくな
るため、間隙寸法が増大した分、アーマチュア13がロー
タ7に磁気吸着されるときに弾性部材12は牽引され、自
動に間隙Gは調整される。
次に、この考案の実施例である電磁クラッチを第2図
の断面図により説明する。なお、第1図の電磁クラッチ
1と同様な構成部材には同じ符号をつけることでその詳
細な説明は省略する。
の断面図により説明する。なお、第1図の電磁クラッチ
1と同様な構成部材には同じ符号をつけることでその詳
細な説明は省略する。
この電磁クラッチ14は、通電された電磁コイル5の磁
束によりアーマチュア13がロータ7に磁気吸引されたと
きに、このアーマチュア13による弾性部材12の牽引を確
実に行うために、案内部材11に弾性部材12の貫通孔10b
側を押す押圧部材15が固定されている。
束によりアーマチュア13がロータ7に磁気吸引されたと
きに、このアーマチュア13による弾性部材12の牽引を確
実に行うために、案内部材11に弾性部材12の貫通孔10b
側を押す押圧部材15が固定されている。
この押圧部材15は、外側に弾性部材12側に突出した凸
部15aが形成されており、この凸部15aと弾性部材12との
間には、間隙Gと等しい間隙gが形成されている。
部15aが形成されており、この凸部15aと弾性部材12との
間には、間隙Gと等しい間隙gが形成されている。
したがってアーマチュア13やロータ7の摩擦面13a・7
aの摩耗により間隙Gが大きくなると、アーマチュア13
がロータ7に磁気吸着されるときに、その増大した分だ
け押圧部材15が弾性部材12を押すので、確実に間隙Gの
自動調整が行える。
aの摩耗により間隙Gが大きくなると、アーマチュア13
がロータ7に磁気吸着されるときに、その増大した分だ
け押圧部材15が弾性部材12を押すので、確実に間隙Gの
自動調整が行える。
なお、以上の説明において、電磁連結装置としてアー
マチュア13を回転部材としてのロータ7に磁気吸着する
電磁クラッチ14を例示したが、このアーマチュア13を固
定部材としてのヨーク4に磁気吸着させる電磁ブレーキ
にも、この考案は適用される。
マチュア13を回転部材としてのロータ7に磁気吸着する
電磁クラッチ14を例示したが、このアーマチュア13を固
定部材としてのヨーク4に磁気吸着させる電磁ブレーキ
にも、この考案は適用される。
[考案の効果] 以上のようにこの考案では、案内部材にアーマチュア
解放用兼間隙調整用弾性部材を加硫接着して、これら案
内部材と弾性部材をアーマチュアハブのフランジ部に穿
設された貫通孔に圧入嵌合したので、部品点数が少なく
なり生産性が良くなる。
解放用兼間隙調整用弾性部材を加硫接着して、これら案
内部材と弾性部材をアーマチュアハブのフランジ部に穿
設された貫通孔に圧入嵌合したので、部品点数が少なく
なり生産性が良くなる。
また、案内部材に固定された押圧部材により、アーマ
チュアハブのフランジ部の貫通孔に圧入嵌合された弾性
部材をアーマチュア側へ押すようにしたので、確実に間
隙の自動調整ができる。したがって、確実に作動する間
隙調整装置を備えた電磁連結装置を安価に提供できる。
チュアハブのフランジ部の貫通孔に圧入嵌合された弾性
部材をアーマチュア側へ押すようにしたので、確実に間
隙の自動調整ができる。したがって、確実に作動する間
隙調整装置を備えた電磁連結装置を安価に提供できる。
第1図は従来の電磁クラッチの断面図、第2図はこの考
案の実施例である電磁クラッチの上半分の断面図であ
る。これら図面において、11……案内部材、12……弾性
部材、13……アーマチュア、15……押圧部材、G・g…
…間隙。
案の実施例である電磁クラッチの上半分の断面図であ
る。これら図面において、11……案内部材、12……弾性
部材、13……アーマチュア、15……押圧部材、G・g…
…間隙。
Claims (1)
- 【請求項1】凸部が形成された押圧部材が一方の端部に
固定された案内部材と、この案内部材に加硫接着され端
面が前記押圧部材の凸部と間隙をおいて対向する弾性部
材と、この弾性部材の外周面が圧入嵌合される貫通孔が
穿設されたフランジ部を有するアーマチュアハブと、こ
のアーマチュアハブに同心配置され前記案内部材の他方
の端部が固定されたアーマチュアと、前記間隙と等しい
間隙をおいて前記アーマチュアと対向する回転部材また
は固定部材と、前記弾性部材の復元力に抗して前記回転
部材や前記固定部材に前記アーマチュアを磁気吸着させ
る電磁コイルを内設したヨークとを備えたことを特徴と
する電磁連結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990070811U JP2515048Y2 (ja) | 1990-07-03 | 1990-07-03 | 電磁連結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990070811U JP2515048Y2 (ja) | 1990-07-03 | 1990-07-03 | 電磁連結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0428229U JPH0428229U (ja) | 1992-03-06 |
JP2515048Y2 true JP2515048Y2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=31607287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990070811U Expired - Lifetime JP2515048Y2 (ja) | 1990-07-03 | 1990-07-03 | 電磁連結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515048Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49132357U (ja) * | 1973-03-19 | 1974-11-14 | ||
JPS62156629U (ja) * | 1986-03-26 | 1987-10-05 |
-
1990
- 1990-07-03 JP JP1990070811U patent/JP2515048Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0428229U (ja) | 1992-03-06 |
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