JPH053779Y2 - - Google Patents

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JPH053779Y2
JPH053779Y2 JP1988032624U JP3262488U JPH053779Y2 JP H053779 Y2 JPH053779 Y2 JP H053779Y2 JP 1988032624 U JP1988032624 U JP 1988032624U JP 3262488 U JP3262488 U JP 3262488U JP H053779 Y2 JPH053779 Y2 JP H053779Y2
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armature
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vibration isolating
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は電磁クラツチに係り、特にアーマチユ
アの防振構造を有する電磁クラツチに関する。
[従来の技術] 従来、この種の電磁クラツチでは、第4図に示
すように、固定部1に形成した筒状突部1aの外
周に、ラジアル軸受2を介して、鉄製のリング状
ロータ3を回転自在に支承するとともに、固定部
1に固定保持されたリング状の励磁コイル装置4
を固定部1とロータ3との間に隙間をもつて配置
している。又、筒状突部1aの中空部には固定部
1に回転自在に支承された主軸5が貫挿されてい
て、その主軸5の先端にはハブ6がセレーシヨン
(図示しない)等の手段によつて主軸5に回転不
能に取付けられている。そしてハブ6には、複数
の板バネ7を介して鉄製のリング状アーマチユア
8を前述のロータ3と空隙gを隔てて対向配置す
るように取付けられている。このアーマチユア8
は電磁コイル装置4と板バネ7並に防振ゴム10
の作用によつて、主軸5と平行な方向に移動可能
であり、このアーマチユア8の大きな戻り変位を
抑えるためにストツパープレート11がハブ6に
取付けられている。
即ち、励磁コイル装置4のコイル9に通電する
とコイル9に発生する磁束によりアーマチユア8
は、ロータ3に吸引され、エンジン等からベルト
を介してロータ3に伝達された回転力を主軸5に
伝達する。そしてコイル9への通電が遮断される
と磁束が消滅し、アーマチユア8は、防振ゴム1
0によつて板バネ7に加えられた初期反力によつ
てロータ3から離間し、元の位置に復帰し、主軸
5への回転力の伝達を解除する。
この従来例における防振ゴム10は、コイル9
への通電遮断時にアーマチユア8を復帰させる為
に板バネ7へ初期反力を付加させることと、自動
車等にアーマチユア8が振動することを防ぐため
にアーマチユア8の側面8aに当接するようにス
トツパープレート11上に複数個配置されてい
る。
[考案が解決しようとする課題] ところが、かかる従来構造の電磁クラツチにあ
つては、コイル9の通電時、アーマチユア8は磁
束による吸引力により防振ゴム10の拘束から解
除され、加速度的にロータ3に吸着されるがロー
タ3とアーマチユア8との間には、緩衝材となる
ものが介在していない為、金属的吸着音が発生し
騒音の発生源となつつていた。
又、防振ゴム10の成型状バラツキによつてロ
ータ3の摩擦面3aとアーマチユア8の摩擦面8
bとの空隙gの不均一をもたらし、この不均一か
ら吸着音が増大され、騒音を増量していた。
更に、コイル9の通電を遮断した時、電磁クラ
ツチに外部駆動源(エンジン等)から過大な加振
力が加わつた場合、板バネ7はその初期反力によ
りアーマチユア8を防振ゴム10に静止保持する
ことが困難となり、その結果、アーマチユア8は
大きく振幅し、空隙gを有して対向しているロー
タ3の摩擦面3aと接触し、異音の発生原因とな
つていた。
吸引力はロータ3とアーマチユア8の摩擦面間
の空隙gの2乗に比例しており、空隙が少なくな
る程吸引力が増大するつまり吸引動作の初期の段
階にはアーマチユア8の吸引速度が小さいが、空
隙gが小さくなり電磁吸引力が増大するに従つ
て、吸引速度が加速度的に増大し、吸引直前のエ
ネルギー(アーマチユア重量×吸引速度で表わさ
れる)は大となり、アーマチユア8がロータ摩擦
面3aに吸引する際の衝撃音拡散に費やされるエ
ネルギーが大きくなり、騒音の原因となる等の問
題点があつた。
この為、吸着音を低下させる手段として、板バ
ネ7のバネ定数を小さくし、かつ吸引力を小さく
することが考えられるが、この吸引力の低下よつ
て伝達トルクが低下する問題点が生ずる。又、板
バネのバネ定数が小さいと、外部からの加振力に
よつて、アーマチユア8が振動し、騒音が発生す
るという問題点が生じる。
また、従来、防振ゴム10をストツパープレー
ト11に取付けるのに圧入や加硫接着が用いられ
ることがある。しかし高温での使用時に防振ゴム
10が熱収縮を起こし、ガタが発生するという問
題を生じる。特に、騒音低下の効果を高めるため
に防振ゴムの容量を大きくすると、熱収縮の影響
もより大となる。
それ故に本考案の課題は、アーマチユアの吸引
時における主軸への回転力の伝達トルクを低下す
ることなくアーマチユアの制振効果を十分に満足
させることができ、しかも比較的簡単な構造で吸
着音を低下させた電磁クラツチを提供することに
ある。
本考案の他の課題は、高温使用時に起こるゴム
材の収縮にもかかわらず、ガタが生じることのな
い電磁クラツチを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば、電磁石の通電によつてロータ
側面に吸着されるアーマチユアを被駆動軸のハブ
に板バネを介して弾性支持するとともに、該ハブ
に上記板バネとともにストツパープレートを固定
し、該ストツパープレートに複数の防振ゴムを配
設した電磁クラツチにおいて、上記ストツパープ
レートに上記防振ゴムを固定するためのストツパ
ーピン部材を含み、上記ストツパープレートは、
周辺近傍に形成した複数の錐体状の凹部と、該凹
部の底面に形成した開口を有し、上記防振ゴム
は、上記凹部の内面に密着した錐体状の外周面と
該外周面の内側の貫通孔とを有しかつ該貫通孔が
上記開口に対して同心円状となるように上記凹部
に配されており、上記ストツパーピン部材は、軸
部と、該軸部の一端のフランジとを有し、上記フ
ランジの径は、上記開口の径よりも大きく、上記
軸部を上記貫通孔及び上記開口に貫挿して上記フ
ランジを上記防振ゴムに当接させるとともに、上
記軸部の他端を上記アーマチユアに固定したこと
を特徴とする電磁クラツチが得られる。
[作用] 本考案の電磁クラツチにおいて、アーマチユア
がロータに吸引されると、ストツパーピン部材の
フランジが防振ゴムを押して圧縮する。その際、
防振ゴムは径を増大しようとし、凹部の周辺に強
く押付けられる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を添付図面について詳
細に説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示した断面図で
ある。
本考案の電磁クラツチは、固定部1に形成した
筒状突部1aの外周にラジアル軸受2を介して鉄
製のリング状のロータ3を回転自在に支承してい
る。このロータ3は外部の駆動源、例えば自動車
のエンジン等にベルトによつて連結され回転す
る。前述の固定部1にはリング状の励磁コイル装
置4を固定部1とロータ3との間に間隙をもつて
配置している。
又、筒状突部1aの中空部には固定部1に回転
自在に支承された主軸5が貫挿されていてその主
軸5の先端にハブ6がセレーシヨン(図示しな
い)等の手段によつて回転不能に取付けられてい
る。そして、ハブ6には複数の板バネ7を介して
鉄製のリング状のアーマチユア8がロータ3と空
隙gを隔てて対向配置されている。このアーマチ
ユア8は電磁コイル装置4と板ネジ7と防振ゴム
10の作用によつて、主軸5と平行な方向に移動
可能であり、軸方向の動きを制限するためのスト
ツパープレート11がハブ6に取付けられてい
る。そして、アーマチユア8は、励磁コイル装置
4のコイル9へ通電すると、コイル9からの磁束
(矢印にて示す)によつてロータ3に吸引されロ
ータ3の回転に追従し、ロータ3の回転力を主軸
5にて伝達する。コイル9への通電が遮断される
と、コイル9の磁束が消滅し、アーマチユア8は
防振ゴム10によつて板バネ7に付加した初期反
力によつてロータ3から離間し、主軸5への回転
力の伝達を解除する。
第2図及び第3図をも用いて説明を続けると、
防振ゴム10は、円錐筒部10aとその片端に一
体に形成した円筒部10bとよりなる。この結
果、防振ゴム10は、ストツパーピン部材12の
軸部121が貫挿する貫通孔10dを有する。
上述した形状の防振ゴムは、ストツパープレー
ト11の錐体状の凹部11aに圧入嵌合してスト
ツパープレート11に取付けられる。その際、凹
部11aの底壁に形成された開口11bに円筒部
10bが挿通される。なお、凹部11aは、スト
ツパープレート11の周辺近傍の円周上に複数形
成されている。
そして貫通孔10dにストツパーピン部材12
の軸部121を貫挿し、さらに軸部121をアー
マチユア8に形成したリベツト孔81に挿入し、
軸部121の端部をリベツト孔81内にてカシメ
ることによつて固着される。なおストツパーピン
部材12の頭部には貫通孔10dよりも大きな径
のフランジ12aが形成されている。
今、励磁コイル9に通電すると、ロータ外筒部
3b、アーマチユア8の外縁部、ロータ内筒部3
c、励磁コイル装置4を通過する磁束が形成さ
れ、アーマチユア8をロータ摩擦面3a側に吸引
する力が発生し、アーマチユア8を吸引する。
このアーマチユア8の吸引動作に伴つて、第2
図に示されるようにストツパーピン部材12のフ
ランジ12aが防振ゴム10を押して圧縮する。
その際、防振ゴム10の円錐筒部10aは外側へ
押されて径を増す。このため、防振ゴム10の円
錐筒部10aはストツパープレート11の凹部1
1aの周面に圧縮される。その際、防振ゴム10
の圧縮反力も徐々に増加する。又、この反力はゴ
ムの特性からゴムの変位が大きくなるに従つて、
非直線的に上昇する。この為、アーマチユア8は
ロータ3の摩擦面3aに吸着する際の運動量が小
さく、吸着音が小さくなる。また、凹部11aの
内面はテーパ状になつているので、防振ゴム10
の径を予め凹部11aの径よりも大きく作り、こ
れを凹部11aに圧入することで、防振ゴム10
の内面に良好に密着させることができる。その場
合、防振ゴム10は非吸着時にも、少し圧縮され
た状態にある。
[発明の効果] 前述したように、本考案の電磁クラツチによれ
ば、アーマチユアとロータ摩擦面との間の空隙が
小さくなると、防振ゴムの働きによりアーマチユ
アの吸引速度が低下するため、吸着時の接触音も
も小さくできる。
更に、電磁クラツチの通電遮断時に外部から過
大加振力が加わつても、防振ゴムの圧縮反力によ
つて振動を抑制することができる。
また、ストツパープレートの錐体状の凹部に防
振ゴムを圧入した構造であるため、高温使用時に
起こるゴム材の収縮にもかかわらず、ガタが生ず
ることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の電磁クラツチの一実施例を示
す断面図、第2図は第1図の防振ゴムの取付け状
態を示す要部断面図、第3図は防振ゴムの断面
図、第4図は従来の電磁クラツチの断面図であ
る。 1……固定部、2……ラジアル軸受、3……ロ
ータ、4……電磁装置、5……主軸、6……ハ
ブ、7……板バネ、8……リング状アーマチユ
ア、9……コイル、10……防振ゴム、10d…
…貫通孔、11……ストツパープレート、11a
……凹部、11b……開口、12……ストツパー
ピン部材、121……軸部、12a……フラン
ジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電磁石の通電によつてロータ側面に吸着される
    アーマチユアを被駆動軸のハブに板バネを介して
    弾性支持するとともに、該ハブに上記板バネとと
    もにストツパープレートを固定し、該ストツパー
    プレートに複数の防振ゴムを配設した電磁クラツ
    チにおいて、上記ストツパープレートに上記防振
    ゴムを固定するためのストツパーピン部材を含
    み、上記ストツパープレートは、周辺近傍に形成
    した複数の錐体状の凹部と、該凹部の底面に形成
    した開口を有し、上記防振ゴムは、上記凹部の内
    面に密着した錐体状の外周面と該外周面の内側の
    貫通孔とを有しかつ該貫通孔が上記開口に対して
    同心円状となるように上記凹部に配されており、
    上記ストツパーピン部材は、軸部と、該軸部の一
    端のフランジとを有し、上記フランジの径は、上
    記開口の径よりも大きく、上記軸部を上記貫通孔
    及び上記開口に貫挿して上記フランジを上記防振
    ゴムに当接させるとともに、上記軸部の他端を上
    記アーマチユアに固定したことを特徴とする電磁
    クラツチ。
JP1988032624U 1988-03-14 1988-03-14 Expired - Lifetime JPH053779Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5872727A (ja) * 1981-10-23 1983-04-30 Hitachi Ltd 自動車冷房用圧縮機の電磁クラツチ
JPS62165031A (ja) * 1986-01-17 1987-07-21 Ogura Clutch Co Ltd 電磁連結装置

Family Cites Families (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5662430U (ja) * 1979-10-19 1981-05-26

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JPH01136725U (ja) 1989-09-19

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