JP2020070163A - 搬送機構、及び印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体の搬送が停止される場合であっても、架け渡された媒体の緩みを抑制できる搬送機構、及び印刷システムを提供する。【解決手段】搬送機構7は、長尺の媒体8を搬送するための機構である。搬送機構7は、媒体8に印刷を実行するためのヘッド28を備えるプリンタ2に設けられることが可能である。搬送機構7は、プラテンローラ29、第一ガイドローラ211、第二ガイドローラ222、及び電磁ブレーキを備える。搬送機構7がプラテンローラ29に設けられた場合、プラテンローラ29はヘッド28に対向する。第一ガイドローラ211は媒体8を搬送するためのローラである。第二ガイドローラ222は、媒体8を第一ガイドローラ211と共に挟み込むためのローラである。電磁ブレーキは、第二ガイドローラ222に連結される。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送機構、及び印刷システムに関する。
特許文献1で開示される印刷装置は、包装機、及び印刷部を備える。包装機は、原反ロールと巻取ロールとの間で張り渡された包材を搬送するための搬送機構である。包装機は繰出機構を備える。繰出機構は、原反ロールから包材を繰り出す。繰り出される包材は、上流ガイドローラ、プラテンローラ、及び下流ガイドローラを順に経由して搬送される。その後、包材は、巻取ロールによって巻き取られる。印刷部は、プラテンローラと印刷部との間にある包材に対して、印刷を実行する。
特開2013−215944号公報
上記印刷装置において、包材の搬送が停止する場合がある。例えば、繰出機構への動力供給が遮断された場合、包材の搬送は停止する。この場合、包材の搬送に寄与するローラが慣性によって回転を続ける。従って、包材の搬送方向においてプラテンローラの上流または下流の少なくとも一方で、包材が緩むことがある。これにより、プラテンローラと印刷部の間に位置する包材が、包材の搬送の再開後に適正に搬送されず、印字ずれ等の印刷不良が生じることがある。
本発明の目的は、媒体の搬送が停止される場合であっても、架け渡された媒体の緩みを抑制できる搬送機構、及び印刷システムを提供することである。
本発明の第一態様の搬送機構は、長尺の媒体を搬送するための搬送機構であって、前記搬送機構は、前記媒体に印刷を実行するためのヘッドを備えるプリンタに設けられることが可能であり、前記搬送機構が前記プリンタに設けられた場合、前記ヘッドに対向するプラテンローラと、前記媒体の搬送方向において前記プラテンローラの上流に位置し、前記媒体を搬送するための第一ガイドローラと、前記媒体を前記第一ガイドローラと共に挟み込むための第二ガイドローラと、前記第二ガイドローラに連結される電磁ブレーキとを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、媒体の搬送が停止される場合であっても、第二ガイドローラの回転は、電磁ブレーキの制動によって停止される。よって、媒体の搬送が停止される場合であっても、搬送機構は架け渡された媒体の緩みを抑制できる。
本発明の第二態様の印刷システムは、長尺の媒体に印刷を実行するためのヘッドと、前記ヘッドに対向するプラテンローラと、前記媒体の搬送方向において前記プラテンローラの上流に位置し、前記媒体を搬送するための第一ガイドローラと、前記媒体を前記第一ガイドローラと共に挟み込むための第二ガイドローラと、前記第二ガイドローラに連結される電磁ブレーキと、を備えることを特徴とする。
第二態様の印刷システムは、第一態様の搬送機構と同様の効果を奏する。
本発明の第三態様の搬送機構は、長尺の媒体を搬送するための搬送機構であって、前記搬送機構は、前記媒体に印刷を実行するためのヘッドを備えるプリンタに設けられることが可能であり、前記搬送機構が前記プリンタに設けられた場合、前記ヘッドに対向するプラテンローラと、前記媒体の搬送方向において前記プラテンローラの上流に位置し、前記媒体を搬送するための第一ガイドローラと、前記媒体を前記第一ガイドローラと共に挟み込むための第二ガイドローラと、前記搬送方向において前記プラテンローラの上流に位置し、揺動中心周りに揺動可能であり、前記媒体に当接するためのダンサローラとを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、媒体の搬送が停止される場合、ダンサローラが揺動中心周りに揺動することにより、媒体の緩みが抑制される。よって、媒体の搬送が停止される場合であっても、搬送機構は架け渡された媒体の緩みを抑制できる。
印刷システム1の概要を示す図である。 印刷システム1の斜視図である。 印刷システム1の背面図である。 前基台171の背面図である。 後基台172の正面図である。 印刷システム1の左側面図である。 張力調整機構200の斜視図である。 手繰り機構71の動作を説明するための図である。 張力調整機構200の別の斜視図である。 ダンサローラ250が下に揺動した概要を示す図である。 搬送機構7の変形例である搬送機構17の概要を示す図である。
<1.印刷システム1の概要>
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。印刷システム1は、長尺の媒体8に印刷イメージを印刷するためのシステムである。本例の媒体8は、包材として利用されるフィルムである。印刷システム1は、外部機器(図示外)によって搬送される媒体8に対して印刷を実行する。外部機器の動力源は、媒体8の搬送の動力源であり、例えばモータである。外部機器の具体例として、包材を搬送する包装機が挙げられる。この場合、印刷システム1は、外部機器によって媒体8が搬送される搬送ラインの一部に組み込まれて使用される。
印刷システム1は、プリンタ2、及び搬送機構7を備える。プリンタ2は、媒体8に印刷する機能を担う。搬送機構7は、外部機器による媒体8の搬送に連動して媒体8を搬送する機能を担う。搬送機構7は、プリンタ2に設けられることが可能である。以下の説明では、図中の矢印によって示される上下、前後、左右を使用する。
<2.プリンタ2と搬送機構7の概要>
図1に示されるプリンタ2は、搬送される媒体8に対し、インクリボン9を加熱することによって印刷を実行する。プリンタ2は、搬送機構7の右壁86(図2参照)に設けられる。プリンタ2の筐体11には、リボンアッセンブリ90が着脱可能である。リボンアッセンブリ90は、インクリボン9を収容する。インクリボン9は、一端部に接続された芯軸90A、及び、他端部に接続された芯軸90Bのそれぞれに、ロール状に巻回される。芯軸90A、90Bのそれぞれに巻回されたロール状のインクリボン9を、「ロール9A、9B」という。媒体8は、外部機器によって搬送され、搬送機構7に供給される。
プリンタ2は、リボンアッセンブリ90のインクリボン9を搬送しながら、媒体8をヘッド28によって搬送機構7のプラテンローラ29に押し当てる。プリンタ2は、この状態でヘッド28を加熱することによって、搬送中のインクリボン9のインクを媒体8に転写する。搬送機構7は、媒体8を搬送するための機構である。以下の説明では、張り渡された状態の媒体8が搬送機構7において搬送される経路を、「搬送経路P」といい、媒体8の搬送方向を「搬送方向」という。搬送方向は、図1の矢印Y1に相当する。搬送機構7は、手繰り機構71を備える。手繰り機構71は、外部機器によって搬送される媒体8の、プラテンローラ29の位置における搬送速度を制御する。より具体的には、搬送機構7は、手繰り機構71を左右方向に移動させることによって、搬送経路Pのうちプラテンローラ29よりも搬送方向の上流の部分の長さと、プラテンローラ29よりも搬送方向の下流の部分の長さとを調節する。これによって手繰り機構71は、搬送速度を制御する。
<3.プリンタ2の構成>
図2に示すように、プリンタ2は、アクチュエータ5、支持部51、リードスクリュー(図示略)、ボールねじ、及び、筐体11を備える。支持部51は、前後方向に長い略箱状を有する。支持部51は、搬送機構7の右壁86に設けられる。リードスクリューは、支持部51の内部に配置され、前後方向に延びる。リードスクリューの後端部は、モータ6の出力軸(図示略)に連結する。ボールねじは、リードスクリューに螺合する。ボール螺子は、モータ6の駆動に伴って生じるリードスクリューの回転に応じて、前後方向に移動する。ボール螺子は、筐体11の右端部からから右方に延びる連結部19に接続される。従って、筐体11は、モータ6の駆動に応じて、前後方向に移動する。図2で示される筐体11は、可動範囲の最も後ろに位置する。
図1に示すように、プリンタ2は、リボン装着部20、ガイド軸23〜26、及び、ヘッド28を更に備える。リボン装着部20、ガイド軸23〜26、及びヘッド28は、筐体11の内部に設けられる。リボン装着部20は、シャフト21、22を有する。シャフト21、22は、それぞれ、前後方向に延びる回転軸を中心として回転可能なスピンドルである。シャフト21には、リボンアッセンブリ90のロール9Aが装着される。シャフト22には、リボンアッセンブリ90のロール9Bが装着される。シャフト21、22は、それぞれ、二つのリボンモータ(図示略)の出力軸に直結し、二つのリボンモータの回転に応じて回転可能である。前から見た状態でシャフト21、22が時計回り方向に回転するとき、インクリボン9は、ロール9Aから繰り出され、ロール9Bに巻き取られる。シャフト21、22の回転に応じ、ロール9A、9B間に張り渡されるインクリボン9は、筐体11内で搬送される。以下、特段の限定のない限り、プリンタ2を前から見た場合を前提として、回転方向(時計回り方向又は反時計回り方向)を説明する。
ガイド軸23〜26は、それぞれ円柱状のローラであり、前後方向に延びる回転軸を中心として回転可能である。ガイド軸23〜26のそれぞれの周面の一部に、ロール9A、9B間に張り渡されるインクリボン9が接触する。インクリボン9は、ロール9Aからロール9Bに向けて、ガイド軸23、24、25、26の順に接触しながら搬送される。ヘッド28は、一例として、発熱素子を備えたサーマルヘッドである。ヘッド28は、インクリボン9のうちガイド軸24、25の間の部分に接触する。ヘッド28は、印刷位置28Aと印刷待機位置28Bとの間を上下方向に移動可能に保持される。印刷位置28Aは、ヘッド28の下端部が搬送機構7のプラテンローラ29に接する位置である。印刷待機位置28Bは、ヘッド28の下端部がプラテンローラ29から上に離隔する位置である。ヘッド28は、ヘッドモータ(図示外)の回転に応じて、上下方向に移動される。シャフト21、22が時計回り方向に回転した場合、インクリボン9は、ヘッド28と接触する位置で右側に移動する(矢印Y2)。
<4.搬送機構7の構成>
搬送機構7は、前基台171、後基台172、プラテンローラ29、センサ42、ローラ129、二つのローラバネ175、上流ガイドローラ76A及び下流ガイドローラ76B〜76D、手繰り機構71、駆動機構80、第一磁石31、第二磁石32、及び張力調整機構200を備える。第一磁石31、第二磁石32は、図8では図示を省略する。
<4−1.前基台171、後基台172>
図2に示すように、前基台171は、後基台172よりも前に設けられる。前基台171は、前後方向において互いに異なる位置に設けられた複数のプレートによって構成される。後基台172は、前後方向において互いに異なる位置に設けられた複数のプレートによって構成される。前基台171の複数のプレートと、後基台172の複数のプレートとは、いずれも、前後方向に厚みを有する。前基台171の右部と後基台172の右部は、右壁86によって互いに接続される。前基台171と後基台172の左部は、左壁84によって互いに接続される。左壁84には、二つのバネホルダ83が設けられる。二つのバネホルダ83は、前後方向に間隔を空けて設けられる。
<4−2.プラテンローラ29、センサ42、ローラ129、ローラバネ175>
図2に示すように、プラテンローラ29は、前後方向に延びる円柱状である。プラテンローラ29の中心には、前後方向に延びる軸29Aが挿通されており、軸29Aは、前基台171と後基台172とによって回転可能に支持される。プラテンローラ29は、軸29Aと一体的に回転可能である。搬送機構7がプリンタ2に設けられた場合、プラテンローラ29は下からヘッド28に対向する。
図1、図3に示すように、センサ42は、プラテンローラ29の回転位置を検出するために設けられる。センサ42は、一例としてロータリーエンコーダである。センサ42は、円板42A、及び検出部(図示外)を備える。円板42Aは、軸29Aによって支持される。円板42Aは、軸29A及びプラテンローラ29と一体的に回転する。検出部は、円板42Aに向けて光を照射することによって、円板42Aの回転位置を検出する。従って、印刷システム1は、センサ42の検出結果を取得することで、プラテンローラ29の回転速度を検出する。
図1、図5で示すように、ローラ129は、前後方向に延びる円柱状であり、プラテンローラ29と左壁84の間に位置する。ローラ129は、媒体8をプラテンローラ29と共に挟み込むために設けられる。ローラ129の中心には、前後方向に延びる軸129Aが挿通されている。軸129Aの前部は、前基台171によって左右方向に移動可能に支持され、軸部129A後部は、後基台172によって左右方向に移動可能に支持される。軸129Aの前部には、レバー125(図2参照)が設けられる。操作者は、レバー125を回すことによって、軸129Aとローラ129を一体的に左右方向に移動できる。
図5、図6に示すように、二つのローラバネ175は、一例として圧縮バネである。二つのローラバネ175は、それぞれ、二つのバネホルダ83に取り付けられる。二つのローラバネ175は、いずれも、軸129Aをプラテンローラ29に向けて付勢する。従って、ローラ129はプラテンローラ29に向けて付勢される。
<4−3.上流ガイドローラ76A及び下流ガイドローラ76B〜76D>
上流ガイドローラ76Aは、搬送方向においてプラテンローラ29の上流に位置する。上流ガイドローラ76Aは、外部機器から搬送される媒体8を、搬送方向の下流に搬送するために設けられる。上流ガイドローラ76Aは、前後方向に延びる円柱状であり、前基台171と後基台172との間に位置する。上流ガイドローラ76Aには、前後方向に延びる軸761が挿通される。軸761の前端は前基台171によって支持され、軸761の後端は後基台172によって支持される。上流ガイドローラ76Aは、軸761に対して回転可能である。下流ガイドローラ76B〜76Dはいずれも、搬送方向においてプラテンローラ29の下流に位置し、媒体8を外部機器に向けて搬送するために設けられる。下流ガイドローラ76B〜76Dは、搬送方向の上流から下流に順に位置する。下流ガイドローラ76B〜76Dは、いずれも、前後方向に延びる円柱状であり、前基台171と後基台172の間に位置する。下流ガイドローラ76B〜76Dには、それぞれ、前後方向に延びる軸762〜764が挿通される。軸762〜764の前端はいずれも前基台171によって支持され、軸762〜764の後端はいずれも後基台172によって支持される。下流ガイドローラ76B〜76Dは、それぞれ、軸762〜764に対して回転可能である。
<4−4.手繰り機構71>
図1、図4、図5に示すように、手繰り機構71は、前板72A、後板72B、第一ローラ73A、及び第二ローラ73Bを備える。
前板72A(図4参照)は、前基台171に対して左右方向に移動可能に設けられる。具体的には、前基台171は左右方向に延びるレール130を備え、前板72Aはスライダを備え、スライダはレール130に対して左右方向に移動可能に嵌る。後板72B(図5参照)は、後基台172に対して左右方向に移動可能に設けられる。具体的には、後基台172は前後方向に開口するガイド溝13を備え、後板72Bは後ろに向けて突出する突出部(図示外)を備え、突出部はガイド溝13に対して左右方向に移動可能に嵌る。突出部は、一例として、後板72Bに設けられたローラである。
第一ローラ73A(図1参照)及び第二ローラ73B(図1参照)は、前板72Aと後板72Bとの間に位置する。第一ローラ73Aは、搬送方向においてプラテンローラ29と上流ガイドローラ76Aの間に位置する。第二ローラ73Bは、搬送方向において下流ガイドローラ76B,76Cの間に位置する。第一ローラ73Aと第二ローラ73Bは、前後方向に延びる円柱状である。第一ローラ73Aと第二ローラ73Bには、それぞれ、前後方向に延びる軸731、732が挿通される。軸731、732の前端はいずれも、前板72Aによって支持され、軸731、732の後端はいずれも、後板72Bによって支持される。第一ローラ73Aは軸731に対して回転可能であり、第二ローラ73Bは軸732に対して回転可能である。
<4−5.駆動機構80>
図3〜図5に示すように、駆動機構80は、前ラック162A、前ピニオン62A、後ラック162B、後ピニオン62B、駆動モータ77、及びクラッチ68を備える。
前ラック162A(図4参照)は前板72Aの上端に設けられ、前ピニオン62Aは前ラック162Aと噛み合う。後ラック162B(図5参照)は後板72Bの上端に設けられ、後ピニオン62Bは後ラック162Bと噛み合う。前ピニオン62Aと後ピニオン62Bは、いずれも前後方向に延びる軸63によって支持される。軸63の前端は前基台171によって支持され、軸63の後端は後基台172によって支持される。軸63の後端には、プーリー163(図3参照)が設けられる。
駆動モータ77(図3参照)は、後基台172に設ける。駆動モータ77は前後方向に延びる出力軸と、出力軸によって支持されるモータギヤとを備える。モータギヤは、ベルト177を介して、プーリー163に接続される。
クラッチ68(図3参照)は、プーリー163よりも後ろとなる位置にて、軸63に設けられる。クラッチ68は、軸63が接続される要素と、プーリー163が接続される要素とを有する励磁作動型の電磁クラッチである。クラッチ68は、二つの要素間が連結された状態(以下、「連結状態」という)と、遮断された状態(以下、「遮断状態」という)とに切り替わる。クラッチ68が連結状態であるとき、2つの要素間で駆動モータ77の駆動力が伝達される。クラッチ68が遮断状態であるとき、2つの要素間で駆動モータ77の駆動力は伝達されない。
従って、クラッチ68が連結状態であるとき、駆動モータ77の回転に伴って、プーリー163、軸63、前ピニオン62A及び後ピニオン62Bが一体的に回転すると、前ラック162Aと後ラック162Bは、前板72A及び後板72Bと一体的に左右に移動する。よって、駆動モータ77の回転に応じて、手繰り機構71は左右に移動する。一方、クラッチ68が遮断状態であるとき、プーリー163が駆動モータ77の回転に伴って回転しても、プーリー163の回転力は軸63に伝達されない。
以下、手繰り機構71を左に移動させる場合の駆動モータ77の出力軸の回転方向を、「一方側」という。手繰り機構71を右に移動させる場合の駆動モータ77の出力軸の回転方向(時計回り方向)を、「他方側」という。図8(A)に示すように、手繰り機構71が特定方向に移動可能な範囲を、「移動範囲S」という。右に最も移動した手繰り機構71の位置を、「基準位置Sb」という。
<4−6.第一磁石31、第二磁石32>
図1に示すように、第一磁石31は、手繰り機構71に設けられる。第一磁石31は、手繰り機構71と共に左右に移動する。第二磁石32は、搬送方向において、プラテンローラ29の下流に位置する。第二磁石32は、前基台171によって支持される。第二磁石32は、後基台172によって支持されてもよい。第一磁石31と第二磁石32はいずれも、永久磁石であり、第二磁石32は第一磁石31を引き付ける。
手繰り機構71が基準位置Sbに位置するとき、第二磁石32が第一磁石31を引き付けることで、搬送機構7は、手繰り機構71の左への移動を生じにくくする。つまり、駆動モータ77が駆動することで、手繰り機構71は、第二磁石32と第一磁石31の磁力に抗って、基準位置Sbから左に移動する。手繰り機構71が可動範囲の最も左に位置するとき、第一磁石31は、第二磁石32の磁力の影響を受けてもよいし、受けなくてもよい。
<4−7.張力調整機構200>
図2、図6、図7で示される張力調整機構200は、搬送方向においてプラテンローラ29の上流となる位置で、媒体8に張力を付与するために設けられる。張力調整機構200は、中心ローラ201、前ローラホルダ205A、前ピン243、244、前連結バネ261、前連結板209、後ローラホルダ205B、後ピン253、254、後連結バネ262、後連結板239、ダンサローラ250、前バネ215A、後バネ215B、第一ガイドローラ211、第二ガイドローラ222、及び電磁ブレーキ228を備える。図7では、前連結バネ261と後連結バネ262の図示を省略する(図9も同様)。
図1に示すように、中心ローラ201は、前後方向に延びる円柱状である。中心ローラ201は、前基台171と後基台172との間に位置する。中心ローラ201は、搬送方向において、手繰り機構71の第一ローラ73Aと上流ガイドローラ76Aの間に位置する。中心ローラ201には、前後方向に延びる軸201Aが挿通される。軸201Aの前端は前基台171によって支持され、軸201Aの後端は後基台172によって支持される。軸201Aの軸心99は、中心ローラ201の回転軸である。中心ローラ201は、回転軸が後述の揺動中心99と一致するように、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bとによって回転可能に保持される。
図7に示すように、前ローラホルダ205Aは、中心ローラ201と前基台171(図6参照)との間に位置する。前ローラホルダ205Aは、前後方向に厚みを有する板状部材である。前ローラホルダ205Aは、前挿通孔241A、前溝242A、前支持孔246Aを備える。前挿通孔241Aは、前後方向に開口する円形状である。前挿通孔241Aには、軸201Aが挿通される。前挿通孔241Aは、軸201Aに対して回転可能である。従って、前ローラホルダ205Aは、軸201Aの軸心99を中心に揺動可能である。以下、軸201Aの軸心99を「揺動中心99」という場合がある。前溝242Aは、前後方向に開口する。前溝242Aは、正面視において、揺動中心99周りに円弧状である。前支持孔246Aは、前溝242Aに対して前挿通孔241Aとは反対に設けられる。前支持孔246Aは、正面視で円形状であり、前後方向に開口する。
前ピン243、244は、前ローラホルダ205Aから前方に突出する。前ピン243は、揺動中心99を基準とした円周方向において、前溝242Aと並ぶ。前ピン244は、揺動中心99を基準とした径方向において、前溝242Aの外側に位置する。
図2に示すように、前連結バネ261は、一例として、引張バネである。前連結バネ261の一端は、前ピン244と係合し、前連結バネ261の他端は、前基台171に設けられた係合ピン181と係合する。前連結バネ261は、前ローラホルダ205Aを下に付勢する。
図7に示すように、前連結板209は、中心ローラ201と前ローラホルダ205Aとの間に位置する。前連結板209は、前後方向に厚みを有する板状であり、揺動中心99を基準とした径方向に延びる。前連結板209は、第一前孔(図示略)と第二前孔(図示略)を有する。第一前孔と第二前孔はいずれも、正面視で円形状であり、前後方向に開口する。第一前孔は、前挿通孔241Aに対して後ろから対向する。第一前孔には、軸201Aが挿通される。第一前孔は、軸201Aに対して回転可能である。従って、前連結板209は揺動中心99周りに揺動可能である。第二前孔は、前溝242Aに対して後ろから対向する。
後ローラホルダ205Bは、中心ローラ201と後基台172(図6参照)との間に位置する。つまり、後ローラホルダ205Bは、ダンサローラ250の軸方向である前後方向に、前ローラホルダ205Aと間隔を空けて設けられる。後ローラホルダ205Bの形状は、前ローラホルダ205Aの形状と前後対称である。後ローラホルダ205Bは、後挿通孔(図示略)、後溝242B、後支持孔246Bを備える。後挿通孔は前挿通孔241Aに対応し、後溝242Bは前溝242Aに対応し、後支持孔246Bは前支持孔246Aに対応する。後挿通孔には、軸201Aが挿通される。後ローラホルダ205Bは、揺動中心99周りに揺動可能である。後溝242Bは、揺動中心99周りに円弧状である。
図6、図7に示すように、後ピン253、254は、後ローラホルダ205Bから後方に突出する。後ピン253は、前ピン243と前後対称であり、後ピン254は、前ピン244と前後対称である。
図2に示すように、後連結バネ262は一例として引張バネである。後連結バネ262の一端は後ピン254(図7参照)と係合し、後連結バネ262の他端は、後基台172に設けられた係合ピン182と係合する。後連結バネ262は、後ローラホルダ205Bを下に付勢する。
図7に示すように、後連結板239は、中心ローラ201と後ローラホルダ205Bの間に位置する。後連結板239の形状は、前連結板209の形状と前後対称である。後連結板239は、第一後孔、第二後孔を有する。第一後孔は第一前孔に対応し、第二後孔は第二前孔に対応する。第一後孔には、軸201Aが挿通される。第二後孔は、後溝242Bに対して前から対向する。
図1、図7に示すように、ダンサローラ250は、前後方向に延びる円柱状であり、前溝242Aと後溝242Bの間に位置する。ダンサローラ250は、搬送方向において、上流ガイドローラ76Aと、手繰り機構71の第一ローラ73Aとの間に位置する。つまり、ダンサローラ250は、搬送方向においてプラテンローラ29の上流に位置する。ダンサローラ250には、軸250Aが挿通される。
ダンサローラ250は、軸250Aに対して回転可能である。軸250Aの前端は、前連結板209の第二前孔と、前溝242Aとに挿通される。軸250Aの後端は、後連結板239の第二後孔と、後溝242Bとに挿通される。軸250Aは、第二前孔と第二後孔とによって支持される。軸250Aは、前溝242Aと後溝242Bに沿いに移動可能である。よって、ダンサローラ250は、前連結板209と後連結板239と一体的に、前溝242Aと後溝242B沿いに揺動可能である。換言すると、ダンサローラ250は、揺動中心99周りに揺動可能である。
図6、図7に示すように、前バネ215Aとは、一例として引張バネである。前バネ215Aの一端は軸250Aの前端と係合し、前バネ215Aの他端は前ピン243と係合する。前バネ215Aは、ダンサローラ250を、前ピン243に向けて付勢する。後バネ215Bは、一例として引張バネである。後バネ215Bの一端は軸250Aの後端と係合し、後バネ215Bの他端は後ピン253と係合する。後バネ215Bは、ダンサローラ250を、後ピン254に向けて付勢する。前バネ215Aと後バネ215Bは、ダンサローラ250を下に付勢するバネである。ダンサローラ250は、ダンサローラ250の自重、及び、前バネ215Aと後バネ215Bとの付勢力により、揺動中心99周りに揺動可能である。
第一ガイドローラ211は、媒体8を搬送するために設けられる。第一ガイドローラ211は、前後方向に延びる円柱状である。第一ガイドローラ211は、前基台171と後基台172の間に位置し、且つ、媒体8の搬送方向においてプラテンローラ29の上流に位置する。第一ガイドローラ211には、前後方向に延びる軸211A(図7参照)が挿通される。軸211Aの前端は前支持孔246Aによって支持され、軸211Aの後端は後支持孔246Bによって支持される。従って、前ローラホルダ205A及び後ローラホルダ205Bは第一ガイドローラ211を保持しており、第一ガイドローラ211は、前ローラホルダ205A及び後ローラホルダ205Bと一体的に揺動可能である。第一ガイドローラ211は、軸211Aに対して回転可能である。第一ガイドローラ211の回転軸211Xは、軸211Aの軸心と一致する。
図2に示すように、第二ガイドローラ222は、前後方向に延びる円柱状であり、前基台171と後基台172の間に位置する。第二ガイドローラ222には、前後方向に延びる軸222Aが挿通される。軸222Aは第二ガイドローラ222と一体的に回転する。軸222Aの前端は、前基台171によって支持され、軸222Aの後端は、後基台172によって支持される。第二ガイドローラ222は、第一ガイドローラ211と対向する。第二ガイドローラ222の回転軸222X(図4参照)は、軸222Aの軸心である。回転軸222Xは、第一ガイドローラ211の回転軸211Xよりも下に位置する(図4参照)。換言すると、第一ガイドローラ211の回転軸211Xは、第二ガイドローラ222の回転軸222Xよりも上に位置する。ダンサローラ250の揺動中心99は、第二ガイドローラ222と同じ高さに位置する。
図6に示すように、電磁ブレーキ228は、第二ガイドローラ222と同軸に設けられ、第二ガイドローラ222に連結される。電磁ブレーキ228は、後基台172と軸222Aとに接続される。電磁ブレーキ228は、後基台172に接続される要素と、軸222Aに接続される要素とを有する。電磁ブレーキ228は、二つの要素が連結された状態と(以下、「作動状態」という)と、二つ要素間が作動状態に比べて離隔した状態(以下、「非作動状態」という)とに切り替わる。作動状態の電磁ブレーキ228は、軸222Aの回転を制動する。非作動状態の電磁ブレーキ228は、軸222Aの回転を許容する。
上記構成を有する張力調整機構200の前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bはそれぞれ、第一位置(図7参照)と第二位置(図9参照)との間を揺動する。前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bがそれぞれ第一位置にある場合、第一ガイドローラ211は、第二ガイドローラ222と共に媒体8を挟み込むことが可能である。前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bが第二位置にある場合、第一位置に比べて、第一ガイドローラ211が第二ガイドローラ222から離隔する。図1では、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bが第一位置にあるときのダンサローラ250と第一ガイドローラ211を実線によって図示し、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bが第二位置にあるときのダンサローラ250と第一ガイドローラ211を二点鎖線によって図示する。
<4−8.搬送経路Pに沿って配置される媒体8>
図1に示すように、媒体8は、搬送方向において、上流ガイドローラ76Aと下流ガイドローラ76Dの間で架け渡される。媒体8が、上流ガイドローラ76Aと下流ガイドローラ76Dの間で張り渡される場合、媒体8が配置される領域は、搬送経路Pと一致する。このとき、媒体8は、上流ガイドローラ76Aと下流ガイドローラ76Dの間で、方向を変えながら延びる。
上流ガイドローラ76Aの下流では、第二ガイドローラ222が媒体8に当接する。第一ガイドローラ211は、第二ガイドローラ222と共に媒体8を挟み込むことが可能である。第二ガイドローラ222の下流では、ダンサローラ250が媒体8に上から当接する。ダンサローラ250の下流では、中心ローラ201が媒体8に下から当接する。換言すると、中心ローラ201は、ダンサローラ250とは反対から媒体8に当接する。中心ローラ201の下流では、第一ローラ73Aが媒体8に当接する。
第一ローラ73Aの下流では、プラテンローラ29とローラ129が媒体8を挟み込む。プラテンローラ29の下流では、下流ガイドローラ76Bが媒体8に当接する。下流ガイドローラ76Bの下流では、第二ローラ73Bが媒体8に当接する。第二ローラ73Bの下流では、下流ガイドローラ76Cが媒体8に当接する。下流ガイドローラ76Cの下流では、下流ガイドローラ76Dが媒体8に当接する。
搬送方向に搬送される媒体8は、上流ガイドローラ76Aから下流ガイドローラ76Dに向かう。詳細は後述するが、手繰り機構71の第一ローラ73A及び第二ローラ73Bは、左右方向に移動しながら媒体8を誘導することも可能であり、これによって、搬送経路Pは変更される。
図8では、印刷位置速度をWpと表記する。印刷位置速度は、プラテンローラ29と接触する位置における媒体8の移動速度である。搬送方向において第一ローラ73Aよりも上流の位置、又は、第二ローラ73Bよりも下流の位置での媒体8の移動速度は、搬送位置速度である。搬送位置速度は、外部機器が媒体8を搬送する速度であり、図8ではWtと表記される。図8(A)に示すように、手繰り機構71が静止している場合、印刷位置速度Wpは搬送位置速度Wtと一致する。
<5.プリンタ2による印刷動作>
図1、図8〜図10を参照し、プリンタ2の印刷動作を説明する。以下では、外部機器が媒体8を搬送位置速度Wt(図8参照)で印刷システム1に供給し、且つ、手繰り機構71(図8参照)が基準位置Sbで静止した場合(図8(A)参照)を前提とする。手繰り機構71は移動しないので、印刷位置速度Wpは搬送位置速度Wtと一致する(図8(A)参照)。さらに以下では、プリンタ2の筐体11は、可動範囲の前後中心に位置することを前提とする。印刷動作の開始前、ヘッド28は、印刷待機位置28Bに位置する。
印刷動作の開始前、印刷システム1の操作者は媒体8を搬送経路Pに配置する。より詳細には、印刷システム1の操作者は、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bを、前連結バネ261と後連結バネ262の付勢力に抗って、第一位置(図7参照)から第二位置(図9参照)に揺動する。第一ガイドローラ211と第二ガイドローラ222との間では隙間が生じ、ダンサローラ250は、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bが第一位置に位置する場合に比べて、中心ローラ201から上に離隔する(図1参照)。
操作者は、媒体8を搬送経路Pに沿って配置する。このとき、操作者は、レバー125を回してローラ129を左に移動する。ローラ129は、二つのローラバネ175(図4、図5参照)に付勢力に抗って、左に移動される。媒体8がローラ129とプラテンローラ29との間に配置された後、操作者はレバー125を元の位置まで回す。ローラ129は右に移動される。ローラ129は、二つのローラバネ175の付勢力によって、プラテンローラ29と共に媒体8を挟み込む。媒体8は、上流ガイドローラ76Aと下流ガイドローラ76Dの間で架け渡される。操作者は、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bを第二位置から第一位置に揺動する。第一ガイドローラ211は、前連結バネ261と後連結バネ262の付勢力によって、第二ガイドローラ222と共に媒体8を挟み込む。ダンサローラ250は、上から媒体8に当接する。ダンサローラ250の自重に起因する力及び前バネ215Aと後バネ215Bの付勢力と、媒体8からダンサローラ250に作用する反力とが釣り合う位置にて、ダンサローラ250は配置される。このとき、軸250Aの前端は、前溝242Aの一端と前溝242Aの他端との間に位置し(図7参照)、軸250Aの後端は、後溝242Bの一端と後溝242Bの他端との間に位置する。
外部機器の動力源が駆動を開始する。上流ガイドローラ76A及び下流ガイドローラ76B〜76D、第一ガイドローラ211、第二ガイドローラ222、ダンサローラ250、中心ローラ201、第一ローラ73A、プラテンローラ29、ローラ129、及び第二ローラ73Bは、外部機器による媒体8の搬送に連動して、回転する。これにより、搬送機構7は媒体8を下流に搬送する。
駆動源の駆動開始を示す信号が印刷システム1に入力されたことを契機として、印刷システム1は二つのリボンモータ(図示外)を回転する。インクリボン9は、シャフト21、22の回転に伴って、搬送される。インクリボン9の搬送速度(「リボン速度V」という。)が所望の速度まで上昇した場合、ヘッド28は、ヘッドモータの回転によって、印刷待機位置28Bから印刷位置28Aに移動する。所望の速度は、例えば、印刷位置速度Wp(図8参照)と等しい。所望の速度は、印刷位置速度Wpと異なってもよい。
ヘッド28は、インクリボン9及び媒体8を介してプラテンローラ29に上から当接する(図1参照)。インクリボン9は、ヘッド28の移動に応じて媒体8の印刷面に押しつけられる。インクリボン9及び媒体8のそれぞれの搬送方向、及び、搬送速度は、それぞれが接触する位置において一致する(リボン速度V=印刷位置速度Wp=搬送位置速度Wt)。
印刷システム1は、ヘッド28を加熱する。これにより、インクリボン9の所定領域のインクは、媒体8に転写され、印刷システム1は印刷イメージを媒体8に印刷する。印刷システム1はヘッド28の加熱を停止し、ヘッド28は、ヘッドモータの回転によって、印刷位置28Aから印刷待機位置28Bに移動する。媒体8が搬送されている間、印刷システム1は、ヘッド28を印刷待機位置28Bと印刷位置28Aとの間で繰り返し移動する。これにより、印刷イメージは、間隔を空けて媒体8に印刷される。
ヘッド28が印刷待機位置28Bに位置するとき、外部機器の駆動源が停止動作を開始する契機となる停止信号が、駆動源に入力される。その後、停止信号が駆動源に入力されたことを示す信号が印刷システム1に入力される。駆動源は停止する。駆動源が停止動作を開始してから終了するまでにタイムラグが存在する。印刷システム1は、二つのリボンモータの回転を停止し、電磁ブレーキ228を、非作動状態から作動状態に切り替える。電磁ブレーキ228は、軸222Aの回転を制動する。これにより、第二ガイドローラ222と第一ガイドローラ211は回転を停止する。
駆動源の停止動作の実行に伴って、上流ガイドローラ76A及び下流ガイドローラ76B〜76D、ダンサローラ250、中心ローラ201、第一ローラ73A、プラテンローラ29、ローラ129、第二ローラ73Bは、徐々に減速しながら停止する。これらのローラの減速時における回転により、搬送方向においてプラテンローラ29の上流又は下流の少なくとも一方で、媒体8が緩む。第二ガイドローラ222と第一ガイドローラ211は、電磁ブレーキ228の制動によって短時間で回転を停止し易い。従って、第二ガイドローラ222と上流ガイドローラ76Aとの間に位置する媒体8では、第二ガイドローラ222よりも搬送方向の下流に位置する媒体8に比べて、緩みが生じにくい。
媒体8の緩みが生じることに伴って、ダンサローラ250が媒体8から受ける反力は減少する。これより、ダンサローラ250は、前溝242Aと後溝242B沿いに下に揺動する。ダンサローラ250は下がる(図10参照)。第二ガイドローラ222と手繰り機構71の第一ローラ73Aとの間の搬送経路Pの長さが増大する。従って、搬送機構7は媒体8の緩みを低減できる。尚、ダンサローラ250が下に揺動するとき、中心ローラ201、第一ローラ73A、プラテンローラ29、ローラ129、第二ローラ73B、下流ガイドローラ76B〜76Dの少なくとも一つは、媒体8の搬送時とは反対方向に回転してもよい。
外部機器の駆動源が駆動を再開すると、搬送機構7における媒体8は、張り渡された状態で搬送される。印刷システム1は、再び、媒体8に対して印刷を実行する。駆動源が間欠動作を実行する場合であっても、印刷システム1は、媒体8に対して適正に印刷を実行できる。
<6.手繰り機構71の移動による印刷位置速度Wpの制御>
図8を参照し、外部機器が媒体8を搬送している間に、手繰り機構71が特定方向に移動する場合を説明する。外部機器による媒体8の搬送位置速度Wtが減速する場合がある。この場合、媒体8の印刷位置速度Wpが所定速度Vth以下となると、印刷システム1は良好な印刷品質を維持できない可能性がある。理由は、リボン速度Vは印刷位置速度Wpに合わせて調整されるため、印刷位置速度Wpが所定速度Vth以下の場合、印刷位置速度Wpが所定速度Vth以上の場合と比べてインクリボン9のより狭い領域がヘッド28によって長時間加熱されるためである。
このため、印刷システム1は、媒体8の印刷位置速度Wpが所定速度Vth以下であるとセンサ42の検出結果に基づき判断した場合、クラッチ68(図3参照)を連結状態として駆動モータ77(図3参照)を一方側に回転させる。これによって、手繰り機構71は左に移動する(図8(B)参照)。プラテンローラ29と第一ローラ73Aとの間の搬送経路Pは短くなり、プラテンローラ29と第二ローラ73Bとの間の搬送経路Pは長くなる。この場合、媒体8のうち手繰り機構71に対して上の部分に、下流に向かう方向の力が作用する。このため、印刷位置速度Wpは搬送位置速度Wtよりも速くなる。
手繰り機構71が左に移動した後にヘッド28が印刷待機位置28Bに移動すると、印刷システム1は、手繰り機構71を右に移動させて基準位置Sbに配置させる。具体的には、印刷システム1は、クラッチ68を遮断状態とする。このとき、媒体8は外部機器と搬送機構7とによって継続して搬送される。図8(C)に示すように、第一ローラ73Aが媒体8から受ける左に向かう方向の力F1は、第二ローラ73Bが媒体8から受ける右に向かう方向の力F2よりも小さくなる。理由は、媒体8は、搬送経路Pのうち第一ローラ73A側から印刷システム1に供給されるため、第二ローラ73Bに対して媒体8から作用する張力よりも、第一ローラ73Aに対して媒体8から作用する張力の方が小さくなるためである。このため、クラッチ68が遮断状態となった場合、手繰り機構71は基準位置Sbに向けて右に移動し、基準位置Sbに到達する(図11(B))。
尚、手繰り機構71が右に移動することに応じ、プラテンローラ29と第一ローラ73Aとの間の搬送経路Pは長くなり、プラテンローラ29と第二ローラ73Bとの間の搬送経路Pは短くなる。これにより、媒体8のうち手繰り機構71に対して上の部分に、上流に向かう方向の力が作用する。従って、印刷位置速度Wpは搬送位置速度Wtよりも遅くなる。
<7.本実施形態の主たる作用、効果>
以上、説明したように、搬送機構7は、媒体8を搬送するための機構である。搬送機構7は、媒体8に印刷を実行するためのヘッド28を備えるプリンタ2に設けられることが可能である。搬送機構7では、外部機器の駆動源の停止動作に伴って、媒体8の搬送が停止される場合であっても、第二ガイドローラ222の回転と第一ガイドローラ211の回転は、電磁ブレーキ228に制動によって停止される。従って、媒体8の搬送の停止時、第二ガイドローラ222と第一ガイドローラ211は、慣性による余分な回転をしにくい。よって、媒体8の搬送が停止される場合であっても、搬送機構7は架け渡された媒体8の緩みを抑制できる。故に、媒体8の搬送が停止される場合であっても、印刷システム1は架け渡された媒体8の緩みを抑制できる。
電磁ブレーキ228が第二ガイドローラ222と同軸に設けられることによって、電磁ブレーキ228による制動は、第二ガイドローラ222に効き易くなる。電磁ブレーキ228による制動開始から第二ガイドローラ222の回転停止までの時間が短くなるので、媒体8の緩みは更に抑制される。
停止動作の契機となる信号が外部機器の動力源に入力されたとき、電磁ブレーキ228は、非作動状態から作動状態に切り替わり、第二ガイドローラ222の回転を停止する。電磁ブレーキ228による制動開始は、外部機器の動力源の停止動作開始よりも後となる。従って、第一ガイドローラ211と第二ガイドローラ222がいずれも停止した後に駆動源が動作を継続している可能性は、低くなる。よって、媒体8が上流ガイドローラ76Aと下流ガイドローラ76Dとの間で比較的過剰に張り渡されることを、搬送機構7は抑制できる。故に、搬送機構7は媒体8への負荷を低減できる。
プラテンローラ29は、媒体8に当接するために設けられ、揺動中心99周りに揺動可能である。搬送機構7における媒体8が、媒体8の搬送の停止に伴って緩もうとする場合、ダンサローラ250は、揺動中心99周りに下に揺動する。これにより、媒体8の搬送経路Pの長さは増大する。よって、搬送機構7は、媒体8の緩みを更に抑制できる。
ダンサローラ250の自重に起因する力及び前バネ215Aと後バネ215Bの付勢力により、ダンサローラ250は揺動中心99周りに下に揺動可能である。ダンサローラ250の揺動が、ダンサローラ250の自重に起因する力、及び、前バネ215Aと後バネ215Bの付勢力により達成される構成が採用されるので、搬送機構7の構成は簡易になる。
ダンサローラ250の揺動中心99は、第二ガイドローラ222と同じ高さに位置する。これにより、ダンサローラ250の揺動中心99が、上下方向において第二ローラ73Bに対してずれた位置にある場合に比べて、ダンサローラ250の揺動時における上下方向の移動量は大きくなる。従って、ダンサローラ250の揺動に伴う媒体8の搬送経路Pの長さの変化量は大きくなる。よって、搬送機構7は、媒体8の緩みを更に抑制できる。
前溝242Aは、ダンサローラ250の揺動中心99周りに円弧状である。ダンサローラ250が前溝242A沿いに揺動可能となる構成が採用されるので、搬送機構7の構成は簡易になる。
前ローラホルダ205Aは、ダンサローラ250に加えて、第一ガイドローラ211を保持する。よって、搬送機構7の構成は簡易になる。
搬送機構7は、ダンサローラ250とは反対から媒体8と当接するための中心ローラ201を備える。中心ローラ201の回転軸である軸心99が、揺動中心99と一致するように、中心ローラ201は、前ローラホルダ205Aによって回転可能に保持される。ダンサローラ250と中心ローラ201の間で架け渡された媒体8は、ダンサローラ250の揺動に伴って、伸張し易くなる。よって、搬送機構7は、媒体8の緩みを更に抑制できる。
前ローラホルダ205Aが第一位置から第二位置に揺動することで、第一ガイドローラ211と第二ガイドローラ222の間に隙間が生じる。従って、媒体8は、第一ガイドローラ211と第二ガイドローラ222の間に配置され易くなる。よって、搬送機構7による媒体8の搬送が開始されるまでの準備が短時間で実行可能となる。
前ローラホルダ205Aは、揺動中心99周りに、第一位置と第二位置との間を揺動する。これにより、ダンサローラ250の軸250Aの揺動範囲の少なくとも一部が、前ローラホルダ205Aの揺動範囲に含まれる。従って、搬送機構7はコンパクト化できる。
前ローラホルダ205Aは、中心ローラ201の前に設けられ、後ローラホルダ205Bは、中心ローラ201の後ろに設けられる。つまり、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bは、ダンサローラ250の軸方向である前後方向に間隔を空けて一対設けられる。ダンサローラ250は、前ローラホルダ205A、後ローラホルダ205Bによって保持される。従って、ダンサローラ250は揺動中心周りに安定的に揺動できる。
搬送機構7は、媒体8をプラテンローラ29と共に挟み込むためのローラ129を備える。ローラ129とプラテンローラ29が媒体8を挟み込むので、プラテンローラ29は媒体8を安定的に搬送できる。
第一ガイドローラ211の回転軸211Xは、第二ガイドローラ222の回転軸222Xよりも上に位置する(図4参照)。これにより、第一ガイドローラ211は第二ガイドローラ222に押し当たり易くなる。従って、作動状態に切り替わった電磁ブレーキ228の制動力は、第二ガイドローラ222を介して第一ガイドローラ211に伝わり易い。よって、電磁ブレーキ228は、第二ガイドローラ222に加えて、第一ガイドローラ211を安定的に停止させることができる。
<8.変形例>
本発明は、上記実施形態に限定されない。ヘッド28は、サーマルヘッドである代わりに、インクを下に吐出するノズルを備えたインクヘッドであってもよい。この場合、ヘッド28は、上下方向に移動可能でなくてもよい。媒体8は、フィルムである代わりに、布、紙などのシート材であってもよい。
搬送機構7は、電磁ブレーキ228を備えなくてもよい。この場合、媒体8の搬送の停止に伴って媒体8が緩もうとしても、ダンサローラ250が揺動中心99周りに下に揺動する。これにより、媒体8の緩みは抑制される。搬送機構7は、ダンサローラ250を備えなくてもよい。この場合、媒体8の搬送が停止されたときでも、第二ガイドローラ222の回転と第一ガイドローラ211の回転は、電磁ブレーキ228に制動によって停止される。これにより、架け渡された媒体8の緩みは抑制される。
プラテンローラ29の軸29Aは、プラテンモータと連結してもよい。プラテンローラ29と軸29Aは、プラテンモータの回転に応じて、回転する。センサ42は、ローラ129の回転位置を検出するために設けられてもよい。この場合、プラテンローラ29は、軸29Aに対して回転可能であってもよい。印刷システム1は、センサ42の検出結果を取得することで、ローラ129の回転速度を取得し、この回転速度に基づき、プラテンローラ29の回転速度を取得する。
第一磁石31と第二磁石32の少なくとも一方は、永久磁石である代わりに、電磁石であってもよい。電気石は、通電がなされることに伴って、磁界を生成する。搬送機構7は、第一磁石31と第二磁石32を備えなくてもよい。
前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bは、第一位置と第二位置との間を変位可能であればよく、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bは、揺動中心99周りに揺動する代わりに、直線移動してもよい。前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bは、所定の位置にて固定されていてもよい。
電磁ブレーキ228は、第二ガイドローラ222と同軸に設けられなくてもよい。例えば電磁ブレーキ228は、第二ガイドローラ222の軸222Aと平行に延びる延設軸(図示外)に設けられてもよい。延設軸は、前基台171と後基台172とによって回転可能に支持される。延設軸と軸222Aは、複数のギヤを介して互いに連結する。作動状態に切り替わった電磁ブレーキ228が延設軸の回転を制動することで、第二ガイドローラ222の回転を停止できる。また、電磁ブレーキ228は、第一ガイドローラ211と同軸に設けられてもよい。
電磁ブレーキ228が作動状態に切り替わるタイミングは、外部機器の駆動源が停止動作を開始した後でなくてもよい。例えば、駆動源が所定時間後に停止動作を開始することを示す予告信号が印刷システム1に入力されたことを契機として、電磁ブレーキ228は作動状態に切り替わってもよい。この場合、電磁ブレーキ228が作動状態に切り替わるタイミングは、駆動源の停止動作の開始と同時となってもよいし、停止動作の開始前となってもよい。
ダンサローラ250は、搬送方向においてプラテンローラ29の上流に位置する代わりに、下流に位置してもよい。ダンサローラ250は、揺動中心99周りに揺動可能である代わりに、例えば上下方向に移動可能であってもよい。この場合、前溝242Aと後溝242Bは、揺動中心99周りに円弧状である代わりに、上下方向に直線状であってもよい。この場合、印刷システム1は、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bを備えなくてもよく、前溝242Aと後溝242Bは、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bに代えて、前基台171と後基台172に設けられてもよい。
搬送機構7は前バネ215Aと後バネ215Bを備えなくてもよい。この場合、ダンサローラ250の自重に起因する力と媒体8から受ける反力とにより、ダンサローラ250は、揺動中心99周りに揺動可能となる。ダンサローラ250は、媒体8に対して下から当接してもよい。この場合、前バネ215Aと後バネ215Bは、ダンサローラ250を上に付勢し、中心ローラ201は、媒体8に上から当接する。搬送機構7は、ダンサローラ250と中心ローラ201とを備えなくてもよい。
ダンサローラ250の揺動中心99が第二ガイドローラ222と同じ高さに位置するとは、ダンサローラ250の揺動中心99が第二ガイドローラ222と略同じ高さに位置することを示す。揺動中心99が第二ガイドローラ222と略同じ高さに位置にするとは、揺動中心99が、上下方向において、第二ガイドローラ222の上端と下端の間に位置することを示す。揺動中心99が、上下方向において第二ガイドローラ222の上端と下端の間に位置する限り、ダンサローラ250の揺動に伴う媒体8の変化量は、大きくなる。よって、搬送機構7は、媒体8の緩みを抑制できる。ダンサローラ250は、第二ガイドローラ222と同じ高さに位置になくてもよい。
この場合、印刷システム1は、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bとが互いに一体的に形成されたローラホルダを備えてもよい。このローラホルダは、前ローラホルダ205Aと後ローラホルダ205Bと、前ローラホルダ205A及び後ローラホルダ205Bに接続された接続部を備えてもよい。このホルダは第一ガイドローラ211を保持する。この場合、ローラホルダは揺動中心99周りに揺動可能となる。ローラホルダは、揺動中心99周りに揺動可能である代わりに、上下方向に移動可能であってもよい。搬送機構7は、手繰り機構71を備えなくてもよい。搬送機構7は、ローラ129を備えなくてもよい。
図11を参照し、搬送機構7の変形例である搬送機構17を説明する。搬送機構17は、張力調整機構200に代えて張力調整機構301を備える。張力調整機構301は、ダンサローラ250に代えて、張力付与部材300を備える点を除き、張力調整機構200と同じ構成を有する。張力付与部材300は、搬送方向においてプラテンローラ29の上流となる位置で、媒体8に張力を付与する。張力付与部材300は、軸250Aの下端に回転可能に保持された球状である。本変形例においても、上記実施例のダンサローラ250と同様に、軸250Aが前溝242Aと後溝242B沿いに下に揺動することで、張力付与部材300は、下に揺動する。よって、搬送機構7は媒体8の緩みを抑制できる。
張力付与部材300は、軸250Aの軸方向に沿って、軸250Aの下端に間隔を空けて複数設けられてもよいし、単一で設けられてもよい。
1 印刷システム
2 プリンタ
7,17 搬送機構
8 媒体
28 ヘッド
29 プラテンローラ
129 ローラ
200,301 張力調整機構
201 中心ローラ
205A 前ローラホルダ
205B 後ローラホルダ
211 第一ガイドローラ
215A 前バネ
205B 後バネ215A
222 第二ガイドローラ
228 電磁ブレーキ
242A 前溝
242B 後溝
250 ダンサローラ

Claims (20)

  1. 長尺の媒体を搬送するための搬送機構であって、前記搬送機構は、前記媒体に印刷を実行するためのヘッドを備えるプリンタに設けられることが可能であり、
    前記搬送機構が前記プリンタに設けられた場合、前記ヘッドに対向するプラテンローラと、
    前記媒体の搬送方向において前記プラテンローラの上流に位置し、前記媒体を搬送するための第一ガイドローラと、
    前記媒体を前記第一ガイドローラと共に挟み込むための第二ガイドローラと、
    前記第二ガイドローラに連結される電磁ブレーキと
    を備えることを特徴とする搬送機構。
  2. 前記電磁ブレーキは、前記第二ガイドローラと同軸に設けられることを特徴とする請求項1に記載の搬送機構。
  3. 前記電磁ブレーキは、前記媒体の搬送の動力源に、停止動作の契機となる信号が入力されたとき、前記第二ガイドローラの回転を停止することを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送機構。
  4. 前記搬送方向において前記プラテンローラの上流に位置し、揺動中心周りに揺動可能であり、前記媒体に当接するためのダンサローラを更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の搬送機構。
  5. 前記ダンサローラを下に付勢するバネを更に備え、
    前記ダンサローラは、上から前記媒体に当接し、前記ダンサローラの自重及びバネの付勢により、前記揺動中心周りに揺動可能であることを特徴とする請求項4に記載の搬送機構。
  6. 前記ダンサローラの前記揺動中心は、前記第二ガイドローラと同じ高さに位置することを特徴とする請求項4又は5に記載の搬送機構。
  7. 第一ローラホルダを更に備え、
    前記第一ローラホルダは、前記揺動中心周りに円弧状の第一溝を備え、
    前記ダンサローラは、前記第一溝に沿い揺動可能であることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の搬送機構。
  8. 前記第一ローラホルダは、前記第一ガイドローラを保持することを特徴とする請求項7に記載の搬送機構。
  9. 回転軸が前記揺動中心と一致するように前記第一ローラホルダによって回転可能に保持され、前記ダンサローラとは反対から前記媒体と当接するための中心ローラを更に備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の搬送機構。
  10. 前記第一ローラホルダは、前記第一ガイドローラが、前記第二ガイドローラと共に前記媒体を挟み込むことが可能な第一位置と、前記第一位置と比べて前記第一ガイドローラが前記第二ガイドローラから離隔する第二位置との間で変位することを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の搬送機構。
  11. 前記第一ローラホルダは、前記揺動中心周りに、前記第一位置と前記第二位置との間を揺動することを特徴とする請求項10に記載の搬送機構。
  12. 前記ダンサローラの軸方向に前記第一ローラホルダと間隔を空けて設けられた第二ローラホルダを更に備え、
    前記第二ローラホルダは、第二溝を備え、
    前記ダンサローラは、前記第一ローラホルダの前記第一溝及び前記第二ローラホルダの前記第二溝によって保持されることを特徴とする請求項7から11のいずれかに記載の搬送機構。
  13. 前記搬送方向において前記プラテンローラの上流となる位置で、前記媒体に張力を付与する張力付与機構を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の搬送機構。
  14. 前記媒体を前記プラテンローラとともに挟み込むためのローラを更に備えることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の搬送機構。
  15. 前記第一ガイドローラの回転軸は、前記第二ガイドローラの回転軸よりも上に位置することを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の搬送機構。
  16. 長尺の媒体に印刷を実行するためのヘッドと、
    前記ヘッドに対向するプラテンローラと、
    前記媒体の搬送方向において前記プラテンローラの上流に位置し、前記媒体を搬送するための第一ガイドローラと、
    前記媒体を前記第一ガイドローラと共に挟み込むための第二ガイドローラと、
    前記第二ガイドローラに連結される電磁ブレーキと
    を備えることを特徴とする印刷システム。
  17. 前記搬送方向の上流に前記プラテンローラに対して位置し、揺動中心周りに揺動可能であり、前記媒体に当接するためのダンサローラを更に備えることを特徴とする請求項16に記載の印刷システム。
  18. 長尺の媒体を搬送するための搬送機構であって、前記搬送機構は、前記媒体に印刷を実行するためのヘッドを備えるプリンタに設けられることが可能であり、
    前記搬送機構が前記プリンタに設けられた場合、前記ヘッドに対向するプラテンローラと、
    前記媒体の搬送方向において前記プラテンローラの上流に位置し、前記媒体を搬送するための第一ガイドローラと、
    前記媒体を前記第一ガイドローラと共に挟み込むための第二ガイドローラと、
    前記搬送方向において前記プラテンローラの上流に位置し、揺動中心周りに揺動可能であり、前記媒体に当接するためのダンサローラとを備えることを特徴とする搬送機構。
  19. 前記ダンサローラを下に付勢するバネを更に備え、
    前記ダンサローラは、上から前記媒体に当接し、前記ダンサローラの自重及びバネの付勢により、前記揺動中心周りに揺動可能であることを特徴とする請求項18に記載の搬送機構。
  20. 第一ローラホルダを更に備え、
    前記第一ローラホルダは、前記揺動中心周りに円弧状の第一溝を備え、
    前記ダンサローラは、前記第一溝に沿い揺動可能であることを特徴とする請求項18又は19に記載の搬送機構。
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