JPH09229095A - 歯形電磁連結装置 - Google Patents

歯形電磁連結装置

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JPH09229095A
JPH09229095A JP8056866A JP5686696A JPH09229095A JP H09229095 A JPH09229095 A JP H09229095A JP 8056866 A JP8056866 A JP 8056866A JP 5686696 A JP5686696 A JP 5686696A JP H09229095 A JPH09229095 A JP H09229095A
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JP
Japan
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armature
tooth
magnetic pole
leaf spring
shaped
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Application number
JP8056866A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Hoshino
輝雄 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ogura Clutch Co Ltd
Original Assignee
Ogura Clutch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプライン嵌合部のバックラッシュに起因す
る問題がある。 【解決手段】 フィールドコア5に固定されたガイドピ
ン7をアーマチュア9の貫通穴9aに挿入するととも
に、ガイドピン7に基端部が固定された板ばね10の自
由端部をアーマチュア9に固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁コイルへの
通電を断った無励磁状態において歯が噛合う歯形電磁連
結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の歯形電磁連結装置は、連結部材に
スプライン嵌合されたアーマチュアを圧縮コイルばねの
ばね力で被連結部材に押圧して、これらアーマチュアの
歯と被連結部材の歯を噛合わせるとともに、圧縮コイル
ばねのばね力に抗してアーマチュアを励磁装置に磁気吸
着することにより、アーマチュアの歯と被連結部材の歯
との噛合いを解除する構造である(特開昭54−704
1号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構造からな
る歯形電磁連結装置は、工作機械の動力伝達系路に組込
まれる場合があり、スプライン嵌合部のバックラッシュ
により加工精度が悪くなるなど実用上の問題を生じるこ
とがあった。また、医療機械などの動力伝達系路に組込
まれる場合には、バックラッシュ音の発生を防止した静
粛な歯形電磁連結装置の開発が要求されていた。この発
明は、スプライン嵌合部のバックラッシュに起因する問
題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1発明の歯形電磁連結
装置は、円周方向に間隔をおいて磁極面から突設された
複数のガイド部と環状溝内に収納された電磁コイルとを
有する励磁装置と、この励磁装置のガイド部により軸線
方向への移動のみを許容され前記電磁コイルの磁気吸引
力により前記磁極面に磁気吸着されるとともに、反磁極
面側には歯が形成されたアーマチュアと、このアーマチ
ュアの反磁極面側に突設された前記ガイド部の各先端に
基端部が固定され前記アーマチュアの反磁極面側に自由
端部が固定された板ばねと、前記アーマチュアの歯と噛
合う歯が形成された被連結部材と、この被連結部材側に
前記アーマチュアを押圧する圧縮コイルばねとを備えた
ことを特徴とする。
【0005】このような構造からなる歯形電磁連結装置
は、電磁コイルへの通電を断った無励磁状態において、
圧縮コイルばねのばね力によりアーマチュアの歯と被連
結部材の歯は噛合っている。電磁コイルに通電した励磁
状態では、圧縮コイルばねのばね力に抗してアーマチュ
アは励磁装置に磁気吸着されるので、アーマチュアの歯
と被連結部材の歯の噛合いは解除される。またこのよう
な動作の繰り返えしにおいて、ガイド部と板ばねで励磁
装置に支持されたアーマチュアは、圧縮コイルばねのば
ね力と電磁コイルの磁気吸引力により軸線方向に移動す
る。したがって、スプライン嵌合部は省略されバックラ
ッシュに起因する問題は解決される。
【0006】第2発明の歯形電磁連結装置は、第1発明
の歯形電磁連結装置の板ばねを、凹円弧状の基端部と凸
円弧状の自由端部とが円周方向に交互に連続して形成さ
れた環状な板ばねとしたことを特徴とする。このような
構造からなる歯形電磁連結装置は、いずれの回転方向に
も折断されずに板ばねは撓むので、連結部材や被連結部
材の回転方向に関係なく動力伝達系路に組込むことがで
きる。
【0007】第3発明の歯形電磁連結装置は、第1発明
の歯形電磁連結装置において、アーマチュアが励磁装置
の磁極面に磁気吸着されるときの吸着音の発生を防止す
る緩衝部材と、アーマチュアの歯が被連結部材の歯に噛
合うときの噛合い音の発生を防止する制振部材とを配設
したことを特徴とする。このような構造からなる歯形電
磁連結装置は、動作音の発生を防止した静粛な歯形電磁
連結装置とすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係る歯形電磁
連結装置であり歯形電磁ブレーキの断面図である。図2
は、図1の歯形電磁ブレーキのA−A線側面図、図3
は、図2のC−C線断面に相当する図1の歯形電磁ブレ
ーキの断面図、図4は、図1の歯形電磁ブレーキのB−
B線側面図である。
【0009】装置内部のハウジング1から突設された支
持軸2には、Vベルトが掛けられるVプーリ3が回転自
在に支持され、ハウジング1とVプーリ3の間となる支
持軸2の回りに歯形電磁ブレーキ4が装着されている。
この歯形電磁ブレーキ4は、励磁装置としてのフィール
ドコア5がハウジング1の外側面にねじ止めされてい
る。フィールドコア5は、Vプーリ3側を磁極面5aと
して環状溝5bが形成されている。環状溝5bには、多
条に巻回され絶縁樹脂で固定された電磁コイル6が収納
されている。
【0010】またフィールドコア5には、圧縮コイルば
ね13が挿入されたばね穴5cと、励磁装置のガイド部
として配設されたガイドピン7が圧入されて固定された
ガイド穴5dと、緩衝部材としてのゴムリング8が嵌合
された凹部5eとが、磁極面5aに開口するように、そ
れぞれ角度をずらした円周方向を3等分する位置に形成
されている。そして、ガイドピン7で回り止めされたア
ーマチュア9が、フィールドコア5の磁極面5aとエア
ギャップをおいて対向している。
【0011】アーマチュア9は、支持軸2が挿通された
中心穴を有する皿状の部材であり、ガイドピン7が挿通
された貫通穴9aと、先端を歯9bとした円筒部9cと
が形成されている。またこのアーマチュア9には、ガイ
ドピン7の先端に基端部がねじ止めされた板ばね10の
自由端部がねじ止めされている。図4のように、板ばね
10は、基端部となる凹円弧部10aと自由端部となる
凸円弧部10bとが円周方向に交互に連続して形成され
た環状な板ばね10である。
【0012】アーマチュア9は、フィールドコア5のば
ね穴5cに挿入された圧縮コイルばね13のばね力によ
りVプーリ3側へ押圧され、このアーマチュア9の歯9
bは、このアーマチュア9と同様に皿状の部材からなる
被連結部材としての連結板11の歯11aと噛合ってい
る。連結板11は、Vプーリ3の内側面にねじ止めされ
ている。また連結板11には、噛合い音の発生を防止す
る制振板12が貼付けてある。
【0013】このような構造からなる歯形電磁ブレーキ
4は、図1のように電磁コイル6に通電されていない無
励磁状態では、圧縮コイルばね13のばね力によりアー
マチュア9の歯9bと連結板11の歯11aが噛合って
いるので、アーマチュア9と板ばね10、ガイドピン7
とフィールドコア5を介してVプーリ3はハウジング1
に連結され静止保持されている。また電磁コイル6に通
電した励磁状態では、圧縮コイルばね13のばね力に抗
してアーマチュア9の歯9bと連結板11の歯11aと
の噛合いが解除されるので、Vプーリ3は解放されて回
転自在となる。
【0014】なお、以上の説明において、励磁装置とし
てフィールドコア5を例示したが、例えば、フィールド
コア5が挿入される環状の空間が形成され支持軸2に装
着されるロータを有する励磁装置とすることにより、歯
形電磁ブレーキ4を、支持軸2とVプーリ3との間で動
力を伝達したり遮断する歯形電磁クラッチとすることが
できる。この場合、ガイドピン7や圧縮コイルばね1
3、ゴムリング8は、ロータ側に組込まれ、アーマチュ
ア9はロータに支持される。
【0015】また、アーマチュア9の軸線方向への移動
のみを許容する手段として、励磁装置に固定されたガイ
ドピン7を例示したが、エアギャップは2mm程度の寸法
に設計されるものであり、例えば、励磁装置の内径側に
磁極面から突設された複数の突起部を一体に形成して、
各突起部が嵌合される切欠き部をアーマチュア9の中心
穴に形成してもよい。
【0016】
【発明の効果】第1発明の歯形電磁連結装置は、ガイド
部と板ばねにより励磁装置に支持されたアーマチュア
を、圧縮コイルばねのばね力により被連結部材に押圧す
ることにより、アーマチュアの歯と被連結部材の歯が噛
合うようにしたので、スプライン嵌合部は省略されバッ
クラッシュに起因する問題が解決される。また、励磁装
置に組付けられたアーマチュアは、圧縮コイルばねのば
ね力によりガイド部の先端に固定された板ばねの基端部
に当接する構造であるから、動力伝達系路内への装着が
きわめて容易にできる。
【0017】第2発明の歯形電磁連結装置は、凹円弧状
の基端部と凸円弧状の自由端部からなる環状な板ばねと
したので、連結部材や被連結部材の回転方向に関係な
く、歯形電磁連結装置を動力伝達系路に組込むことがで
きる。また、板ばねの自由端部が固定されたアーマチュ
アをガイド部に嵌合した後、圧縮コイルばねを圧縮した
状態で、板ばねの基端部をガイド部の先端に固定すれば
よいので、組立てが容易で生産性が向上される。
【0018】第3発明の歯形電磁連結装置は、バックラ
ッシュ音のみならず動作音の発生も防止できるのでより
静粛な歯形電磁連結装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る歯形電磁連結装置であり、歯形
電磁ブレーキの断面図である。
【図2】図1のA−A線側面図である。
【図3】図2のC−C線断面に相当する図1の歯形電磁
ブレーキの断面図である。
【図4】図1のB−B線側面図である。
【符号の説明】
5…フィールドコア、6…電磁コイル、7…ガイドピ
ン、8…ゴムリング、9…アーマチュア、9b…歯、1
0…板ばね、11…連結板、11a…歯、12…制振
板、13…圧縮コイルばね。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に間隔をおいて磁極面から突設
    された複数のガイド部と環状溝内に収納された電磁コイ
    ルとを有する励磁装置と、この励磁装置のガイド部によ
    り軸線方向への移動のみを許容され前記電磁コイルの磁
    気吸引力により前記磁極面に磁気吸着されるとともに、
    反磁極面側には歯が形成されたアーマチュアと、このア
    ーマチュアの反磁極面側に突設された前記ガイド部の各
    先端に基端部が固定され前記アーマチュアの反磁極面側
    に自由端部が固定された板ばねと、前記アーマチュアの
    歯と噛合う歯が形成された被連結部材と、この被連結部
    材側に前記アーマチュアを押圧する圧縮コイルばねとを
    備えたことを特徴とする歯形電磁連結装置。
  2. 【請求項2】 前記板ばねは、凹円弧状の基端部と凸円
    弧状の自由端部とが円周方向に交互に連続して形成され
    た環状な板ばねであることを特徴とする請求項1記載の
    歯形電磁連結装置。
  3. 【請求項3】 前記アーマチュアが前記励磁装置の磁極
    面に磁気吸着されるときの吸着音の発生を防止する緩衝
    部材と、前記アーマチュアが前記被連結部材に噛合うと
    きの噛合い音の発生を防止する制振部材とを配設したこ
    とを特徴とする請求項1記載の歯形電磁連結装置。
JP8056866A 1996-02-20 1996-02-20 歯形電磁連結装置 Pending JPH09229095A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105395A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Bosch Rexroth Ag 保持装置
JP2021516320A (ja) * 2018-03-26 2021-07-01 ジン−ジン エレクトリック テクノロジーズ カンパニー リミテッド 噛み合い電磁クラッチ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105395A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Bosch Rexroth Ag 保持装置
JP2021516320A (ja) * 2018-03-26 2021-07-01 ジン−ジン エレクトリック テクノロジーズ カンパニー リミテッド 噛み合い電磁クラッチ

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