JP2000120734A - 無励磁作動形電磁ブレーキ - Google Patents

無励磁作動形電磁ブレーキ

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JP2000120734A
JP2000120734A JP10286683A JP28668398A JP2000120734A JP 2000120734 A JP2000120734 A JP 2000120734A JP 10286683 A JP10286683 A JP 10286683A JP 28668398 A JP28668398 A JP 28668398A JP 2000120734 A JP2000120734 A JP 2000120734A
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brake
brake disc
armature
field core
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Kazuhiro Noda
和宏 野田
Katsumi Ida
勝巳 井田
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Ogura Clutch Co Ltd
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Ogura Clutch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキディスクとハブのスプライン嵌合部
における異常音の発生と、励磁状態におけるブレーキデ
ィスクの偏摩耗と発熱を防止した無励磁作動形電磁ブレ
ーキを提供する。 【解決手段】 電動機の回転軸には、スプライン溝8a
が形成されたハブ8と、このハブ8のスプライン溝8a
に嵌合されるスプライン穴が形成されたブレーキディス
ク7が装着されている。また、ハブ8の端面には、当接
板10がねじ止めされている。コイルばね11には、ブ
レーキディスク7のスプライン歯をハブ8のスプライン
歯に押し付けるためのねじり力と、ブレーキディスク7
をサイドプレート3から離して当接板10に押し付ける
押圧力が付与されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動機の回転軸の慣
性回転を制動するとともに停止した回転軸を保持する無
励磁作動形電磁ブレーキに関するものであり、特には、
ブレーキディスクとハブの嵌合部における異常音の発生
を防止した無励磁作動形電磁ブレーキに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の無励磁作動形電磁ブレーキ(以
下、電磁ブレーキという。)は、電動機の回転軸に装着
されるハブに、ブレーキディスクが嵌合されている。ま
た、ブレーキディスクは、電磁コイルが収容されたフィ
ールドコアに複数のガイド部材で固定された固定部材
と、これらフィールドコアと固定部材との間に設けられ
ガイド部材と係合されているアーマチュアとの間に設け
られている。そして、無励磁状態において、圧縮コイル
ばねからなる制動部材により押圧されてアーマチュアが
固定部材側へ付勢されることにより、ブレーキディスク
とこのブレーキディスクがハブを介して装着される電動
機の回転軸が制動される。また、励磁状態においては、
制動部材の押圧力に抗してアーマチュアがフィールドコ
アに磁気吸着されるので、ブレーキディスクや回転軸の
制動が解放され、電動機の駆動が可能になる。
【0003】このように、従来の電磁ブレーキは、固定
部材とアーマチュアとの間に回転軸側に装着されるブレ
ーキディスクを設け、ブレーキディスクの中心穴と回転
軸に装着されるハブの嵌合部とが回転方向で噛合う構造
になっている。一般には、ブレーキディスクの中心穴を
スプライン穴に形成し、ハブの嵌合部は、上記スプライ
ン穴に嵌合されるスプライン溝に形成している。したが
って、これら部材のスプライン嵌合部には、スプライン
歯間に隙間があるため、また、励磁状態において電磁ブ
レーキのブレーキディスクが空転しているので、電動機
の回転数に変動があるとブレーキディスクが振動して、
ブレーキディスクのスプライン歯がハブのスプライン歯
に衝突して不快な異常音を発する場合がある。
【0004】このようなスプライン嵌合部の異常音の発
生を防止する手段としては、例えば、実開昭60−10
7638号公報において説明されているように、湾曲し
た板ばねを、ブレーキディスクの中心穴とハブの嵌合部
との間に介在し弾性変形させるとともに、その板ばねの
押圧力により、ブレーキディスクの中心穴をハブの嵌合
部に押し付けるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た板ばねによる異常音防止であると、板ばねの収容溝を
ハブの嵌合部またはブレーキディスクの中心穴に設け、
湾曲した部分が外側に突出するように、嵌合部または中
心穴に組込まなければならず、その作業が面倒で生産性
が悪いという問題があった。また、板ばねの湾曲部分の
突出量にバラツキがあると、ブレーキディスクの摺動抵
抗が大きくなり、電磁ブレーキを励磁状態にしてアーマ
チュアをフィールドコアに磁気吸着させても、ブレーキ
ディスクが固定部材から離れずに偏摩耗や発熱を生じた
り、また、空転中のブレーキディスクの振動を抑えるこ
とができず、異常音が発生してしまうので、組立後の調
整作業を要する場合があった。この発明は、このような
問題を解決するために為されたものであり、異常音の発
生およびブレーキディスクの偏摩耗や発熱を防止した無
励磁作動形電磁ブレーキを安価に提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載された無励磁作動形電磁ブレ
ーキは、ブレーキディスクの中心穴をハブの嵌合部側へ
付勢する弾性部材により、励磁状態においてブレーキデ
ィスクを固定部材から離間させるようにしたものであ
り、電磁コイル(1)が収容されたフィールドコア
(2)と、このフィールドコア(2)にガイド部材
(4,5)を介して連結された固定部材(3)と、これ
らフィールドコア(2)と固定部材(3)の間に設けら
れ前記ガイド部材(4,5)により軸線方向への移動の
みが許容されたアーマチュア(6)と、このアーマチュ
ア(6)と前記固定部材(3)との間に設けられたブレ
ーキディスク(7)と、このブレーキディスク(7)の
中心穴(7d)と回転方向で噛合う嵌合部(8a)と、
前記ブレーキディスク(7)の非摩擦係合部(7a)と
対向する鍔部(10)とが形成されたハブ(8)と、前
記アーマチュア(6)を前記固定部材(3)側へ付勢す
る制動部材(14)と、前記ブレーキディスク(7)の
中心穴(7d)を前記ハブ(8)の嵌合部(8a)に押
し付けるとともに、前記ブレーキディスク(7)のうち
その摩擦係合面(7b)を前記固定部材(3)から離間
させて非摩擦係合面(7a)を前記ハブ(8)の鍔部
(10)に当接させる弾性部材(11)とが設けられ、
前記フィールドコア(2)が無励磁状態において、前記
フィールドコア(2)と前記アーマチュア(6)との間
に形成される隙間より小さい隙間が、前記ブレーキディ
スク(7)の非摩擦係合面(7a)と前記ハブ(8)の
鍔部(10)との間に形成されることを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載された無励磁作動形
電磁ブレーキは、請求項1に記載された無励磁作動形電
磁ブレーキの弾性部材に、ねじり力と押圧力が付与され
るようにしたものであり、前記ハブ(8)には、前記ブ
レーキディスク(7)の非摩擦係合面(7a)のうち前
記アーマチュア(6)側の非摩擦係合面(7a)と対向
する前記鍔部(10)が形成され、前記弾性部材(1
1)には、前記ブレーキディスク(7)の中心穴(7
d)を前記ハブ(8)の嵌合部(8a)に押し付けるね
じり力と、前記ブレーキディスク(7)の非摩擦係合面
(7b)を前記ハブ(8)の鍔部(10)側へ付勢する
押圧力とが付与されていることを特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載された無励磁作動形
電磁ブレーキは、請求項2に記載された無励磁作動形電
磁ブレーキの弾性部材をコイルばねとしたものであり、
前記弾性部材(11)は、前記ハブ(8)の嵌合部(8
a)の外側に遊嵌され、一方の端部(11a)が前記ブ
レーキディスク(7)に掛止され、他方の端部(11
b)が前記ハブ(8)に掛止されたコイルばね(11)
であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1から図6は、この発明の実施
の形態として図示された無励磁作動形電磁ブレーキであ
り、図1は平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3
は要部断面図、図4はハブであり、(a)は(b)のB
−B線断面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は
(b)の要部拡大図、図5はブレーキディスクであり、
(a)は(b)のC−C線断面図、(b)は側面図、図
6はコイルばねであり、(a)は平面図、(b)は側面
図である。以下、これら図面に基づき実施の形態を説明
する。
【0010】電動機の安全ブレーキとして使用される無
励磁作動形電磁ブレーキは、多条に巻線された電磁コイ
ル1を収容した環状溝2aが形成された、断面がコ字状
を呈する環状部材からなるフィールドコア2を有する。
フィールドコア2は、電動機のハウジングにねじ止めさ
れ、環状溝2aの開口側を磁極面としている。また、そ
の磁極面上には、それぞれ円周方向を3等分する位置
に、ねじ穴2bと有底状のばね穴2cおよび貫通穴2d
が穿設されている。フィールドコア2の磁極面側には、
軸線方向に間隔をおいて固定部材としての円板状のサイ
ドプレート3が設けられている。サイドプレート3に
は、円周方向を3等分する位置に貫通穴が穿設されてお
り、また、サイドプレート3の各貫通穴の開口部分とフ
ィールドコア2のねじ穴2bの開口部分との間には、そ
れぞれカラー4が介在されており、サイドプレート3の
各貫通穴からカラー4に挿通され、先端がフィールドコ
ア2のねじ穴2bに螺合されたねじ5により、フィール
ドコア2にサイドプレート3が連結されている。なお、
カラー4とねじ5により、ガイド部材が設けられてい
る。
【0011】フィールドコア2とサイドプレート3との
間には、円板状のアーマチュア6が設けられている。ア
ーマチュア6の外周面のうち、円周方向を3等分する位
置には貫通穴6aが形成されている。そして、これら貫
通穴6a内を貫通するカラー4とねじ5に案内されて、
アーマチュア6は軸線方向への移動のみが許容されてい
る。また、アーマチュア6とサイドプレート3との間に
は、円板状のブレーキディスク7が介在されている。図
5に図示されているように、ブレーキディスク7は、デ
ィスクプレート7aと、このディスクプレート7aの外
周面側の両側面に接着された摩擦フェーシング7bから
なり、ディスクプレート7aには、後述するコイルばね
11の端部11aが掛止される貫通穴7cが穿設されて
いる。また、中心には、スプライン穴7dからなる中心
穴が形成されている。そして、このような形状としたブ
レーキディスク7は、摩擦フェーシング7bの平面を摩
擦係合面とし、摩擦フェーシング7bが接着されていな
いディスクプレート7aの平面を非摩擦係合面としてい
る。
【0012】ブレーキディスク7は、そのスプライン穴
7dをハブ8の嵌合部8aにスプライン嵌合している。
図4に図示されているように、ハブ8は、外周面にスプ
ライン溝が形成された上記嵌合部8aと、嵌合部8aの
円周方向に形成された環状溝8bと、嵌合部8aの軸線
方向に形成された掛止溝8cが設けられている。なお、
符号8dは、ハブ8を電動機の回転軸に固定するための
無頭ねじが螺合されるねじ穴、符号8eは、電動機の回
転軸に打ち込まれる図示せぬキーが嵌合されるキー溝で
ある。また、ハブ8の嵌合部8aには、円周方向を3等
分する位置に軸線方向のねじ穴8fが穿設されており、
このねじ穴8fに螺合されたねじ9により、ハブ8に
は、環状な当接板10が固定されている(図2参照)。
当接板10は、嵌合部8aより大きな外径寸法に形成さ
れ、ハブ8の鍔部として設けられている。なお、ハブ8
の鍔部(当接板10)は、後述するコイルばね11によ
り押圧されるブレーキディスク7の抜け止め用の突起と
して設けられたものである。
【0013】上述したように、ハブ8の嵌合部8aに
は、ブレーキディスク7がスプライン嵌合されている
が、その嵌合部8aの外側には、ブレーキディスク7を
放射方向と軸線方向に付勢するように、弾性部材として
のコイルばね11も遊嵌されている。コイルばね11
は、図6に図示したような形状であり、一方の巻端部を
直線状に延設して、その末端部の軸線方向への折曲げ部
分をブレーキディスク7の貫通穴7dに挿入される掛止
部11aとし、他方の巻端部の中心方向への折曲げ部分
をハブ8の掛止溝8cに掛止される掛止部11bとして
いる。そして、ブレーキディスク7の貫通穴7dに掛止
部11aを挿入しながら、コイルばね11をハブ8の嵌
合部8aの外側に遊嵌するとともに、巻径を縮小してコ
イルばね11の掛止部11bをハブ8の掛止溝8cに掛
止した後、自由長さを縮小した状態でハブ8の環状溝8
bにスナップリング13を掛止することにより、コイル
ばね11には、その自己復帰力により、ブレーキディス
ク7を放射方向と軸線方向に付勢するばね力が付与され
る。なお、符号12は、コイルばね11の巻端部とスナ
ップリング13との間に介在された受圧板である。
【0014】また、コイルばね11に付与されるばね力
のうち、ブレーキディスク7を放射方向に付勢するねじ
り力は、ブレーキディスク7とハブ8のスプライン嵌合
部の摺動抵抗が大きくならないように設定されている。
また、ブレーキディスク7を軸線方向に付勢する押圧力
は、フィールドコア2の各ばね穴2cに遊嵌され、その
ばね穴2cの底部とアーマチュア6との間に介在された
制動部材としての圧縮コイルばね14のアーマチュア6
を押圧する押圧力に較べて、非常に小さい押圧力に設定
されている。
【0015】次に、この実施の形態の無励磁作動形電磁
ブレーキは、アーマチュア吸着音防止手段と手動解放手
段が設けられているので、以下に説明する。まず、アー
マチュア吸着音防止手段は、図3に図示されているよう
に、フィールドコア2の磁極面の円周方向を3等分する
位置に凹陥部2eを形成して、各凹陥部2eに、リング
状のダンパーゴム15を嵌合した構造になっている。そ
して、ダンパーゴム15の緩衝作用により、アーマチュ
ア6がフィールドコア2の磁極面に磁気吸着された際に
発生する吸着音が防止されるようになっている。一方、
手動解放手段は、図1,2に図示されているように、フ
ィールドコア2の外周面にねじ止めされた支持台16
と、この支持台16のねじ穴に螺合されるとともに、ね
じ部先端がくさび状(詳細には円錐状)の形状に形成さ
れた解放ねじ17を有し、フィールドコア2の中心を通
る直線上で向かい合うように設けられている。そして、
図2の無励磁状態のときに解放ねじ17を螺合して、そ
のねじ部先端をアーマチュア6のサイドプレート3側の
外周縁部に押し当てることにより、圧縮コイルばね14
のばね力に抗して、アーマチュア6はフィールドコア2
側へ押し上げられる。したがって、停電時などの電磁コ
イル1への通電ができない場合において、ブレーキディ
スク7と、これが装着される電動機の回転軸の制動を解
放することができる。
【0016】このような構造からなる無励磁作動形電磁
ブレーキは、図2のような電磁コイル1への通電が切ら
れた無励磁状態にすると、電動機の駆動が停止された後
の回転軸の慣性回転により回転しているブレーキディス
ク7は、その摩擦係合面(摩擦フェーシング7b)が、
圧縮コイルばね14の押圧力により、アーマチュア6と
サイドプレート3とに摩擦係合するので制動され停止す
る。そして、このような無励磁状態では、アーマチュア
6とフィールドコア2の磁極面との間に隙間(エアギャ
ップ)が形成されるとともに、この隙間より小さい隙間
が、ハブ8の鍔部(当接板10)とブレーキディスク7
の非摩擦係合面(ディスクプレート7a)との間に形成
される。
【0017】このような無励磁状態から、電磁コイル1
に通電した励磁状態にすると、圧縮コイルばね14の押
圧力に抗してアーマチュア6がフィールドコア2の磁極
面に磁気吸着される。そして、ブレーキディスク7の制
動が解放され、電動機は駆動される。また、コイルばね
11の押圧力により、ブレーキディスク7がサイドプレ
ート3から離間される。したがって、ブレーキディスク
7は、アーマチュア6やサイドプレート3に当接するこ
となく、回転軸と一体に空転する。また、空転している
ブレーキディスク7には、その中心穴7d寄りの側面が
当接板10に押し付けられた状態で、コイルばね11の
ねじり力が作用しているので、スプライン嵌合部の異常
音の発生は常に防止される。
【0018】以上において、この発明の実施の形態とし
て説明した無励磁作動形電磁ブレーキは、フィールドコ
ア2の反磁極面側を電動機への取付け面としたが、固定
部材としてのサイドプレート3の外側の側面を取付け面
とすることができる。また、固定部材を電動機のハウジ
ングとして、フィールドコア2をカラー4とねじ5によ
りハウジングに支持した構造にすることができる。また
更に、カラー4とねじ5からなるガイド部材を例示した
が、また、ねじ5が螺合されるねじ穴2bをフィールド
コア2の磁極面に穿設したが、軸線方向への移動のみを
許容させてアーマチュア6をフィールドコア2に支持す
る構造は、上述した構造に限定されるものではない。
【0019】また、実施の形態の無励磁作動形電磁ブレ
ーキは、ディスクプレート7aに摩擦フェーシング7b
を固着したブレーキディスク7を使用したが、ディスク
プレート7aと摩擦フェーシング7bが一体に形成され
た合成樹脂材製のブレーキディスクとすることもでき
る。また、ブレーキディスク7とハブ8とをスプライン
嵌合したが、例えば、実開昭60−107638号公報
に説明されているように、ブレーキディスクの中心穴を
多角形状とし、ハブの嵌合部も同多角形状にすることに
より、ブレーキディスクの中心穴とハブの嵌合部とを回
転方向で噛合う構造にすることができる。
【0020】また、実施の形態の無励磁作動形電磁ブレ
ーキは、据え付け面に対して回転軸が平行な横型電動機
に装着される安全ブレーキとして説明されたが、据え付
け面に対して回転軸が直交する縦型電動機に装着するこ
ともできる。更に、弾性部材としてコイルばね11を例
示したが、その他のばね部材(ゴムも含む)を使用して
同様な作用効果を得ることもできる。
【0021】
【発明の効果】この発明の無励磁作動形電磁ブレーキ
は、ブレーキディスクの中心穴をハブの嵌合部側へ付勢
する弾性部材により、励磁状態においてブレーキディス
クを固定部材から離間させるようにしたので、ブレーキ
ディスクとハブの嵌合部における異常音の発生およびブ
レーキディスクの偏摩耗や発熱を防止することができ
る。しかも、1つの部材による2つの作用を得るように
したので、部品点数を多くすることなく改善でき、無励
磁作動形電磁ブレーキを安価に提供することができる。
【0022】また、弾性部材の押圧力により、ブレーキ
ディスクの中心穴寄りをハブの鍔部に押し付ける構造に
したので、横型電動機のみならず縦型電動機に使用する
こともできる。したがって、汎用性に優れた無励磁作動
形電磁ブレーキを提供することができる。
【0023】また更に、この発明の無励磁作動形電磁ブ
レーキは、弾性部材として、ハブの嵌合部の外側に遊嵌
され、一方の端部がブレーキディスクに掛止され、他方
の端部がハブに掛止されたコイルばねを採用したので、
弾性部材の製造が簡単にできるとともに弾性部材の取付
けも簡単にできる。したがって、無励磁作動形電磁ブレ
ーキを安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態として図示された無励磁
作動形電磁ブレーキの平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の要部断面図である。
【図4】ハブが図示されており、(a)は(b)のB−
B線断面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は
(b)の要部拡大図である。
【図5】ブレーキディスクが図示されており、(a)は
(b)のC−C線断面図、(b)は側面図である。
【図6】コイルばねが図示されており、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 電磁コイル 2 フィールドコア 3 固定部材(サイドプレート) 6 アーマチュア 7 ブレーキディスク 8 ハブ 11 弾性部材(コイルばね) 14 制動部材(圧縮コイルばね)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルが収容されたフィールドコア
    と、このフィールドコアにガイド部材を介して連結され
    た固定部材と、これらフィールドコアと固定部材の間に
    設けられ前記ガイド部材により軸線方向への移動のみが
    許容されたアーマチュアと、このアーマチュアと前記固
    定部材との間に設けられたブレーキディスクと、このブ
    レーキディスクの中心穴と回転方向で噛合う嵌合部と、
    前記ブレーキディスクの非摩擦係合部と対向する鍔部と
    が形成されたハブと、前記アーマチュアを前記固定部材
    側へ付勢する制動部材と、前記ブレーキディスクの中心
    穴を前記ハブの嵌合部に押し付けるとともに、前記ブレ
    ーキディスクのうちその摩擦係合面を前記固定部材から
    離間させて非摩擦係合面を前記ハブの鍔部に当接させる
    弾性部材とが設けられ、前記フィールドコアが無励磁状
    態において、前記フィールドコアと前記アーマチュアと
    の間に形成される隙間より小さい隙間が、前記ブレーキ
    ディスクの非摩擦係合面と前記ハブの鍔部との間に形成
    されることを特徴とする無励磁作動形電磁ブレーキ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された無励磁作動形電磁
    ブレーキにおいて、前記ハブには、前記ブレーキディス
    クの非摩擦係合面のうち前記アーマチュア側の非摩擦係
    合面と対向する前記鍔部が形成され、前記弾性部材に
    は、前記ブレーキディスクの中心穴を前記ハブの嵌合部
    に押し付けるねじり力と、前記ブレーキディスクの非摩
    擦係合面を前記ハブの鍔部側へ付勢する押圧力とが付与
    されていることを特徴とする無励磁作動形電磁ブレー
    キ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された無励磁作動形電磁
    ブレーキにおいて、前記弾性部材は、前記ハブの嵌合部
    の外側に遊嵌され、一方の端部が前記ブレーキディスク
    に掛止され、他方の端部が前記ハブに掛止されたコイル
    ばねであることを特徴とする無励磁作動形電磁ブレー
    キ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100404905C (zh) * 2006-07-17 2008-07-23 常熟市美益电磁控制元件有限公司 失电制动器
JP2012240820A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Mitsubishi Electric Corp エレベータ用巻上機のブレーキ装置

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