JP2002266896A - 電磁連結装置 - Google Patents

電磁連結装置

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JP2002266896A
JP2002266896A JP2001061727A JP2001061727A JP2002266896A JP 2002266896 A JP2002266896 A JP 2002266896A JP 2001061727 A JP2001061727 A JP 2001061727A JP 2001061727 A JP2001061727 A JP 2001061727A JP 2002266896 A JP2002266896 A JP 2002266896A
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brake
clutch
electromagnetic
coupling device
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Yoshiyasu Ebara
良泰 江原
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Ogura Clutch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁クラッチと電磁ブレーキが設
けられた電磁連結装置において、軸線方向の寸法の短縮
化を図るとともに、電磁クラッチと電磁ブレーキの無励
磁状態におけるアーマチュアの振動防止を図る。 【解決手段】 被動軸12に、外周面にストッパ
部13aが形成された非磁性材製のハブ13を装着し
た。また、ハブ13のスプライン溝13bに嵌合された
クラッチ用アーマチュア9と、ハブ13の円筒部13c
に嵌合されたブレーキ用アーマチュア14を、非磁性材
製の板ばね19により連結した。またさらに、板ばね1
9の初期の弾性復帰力により、クラッチ用アーマチュア
9の反摩擦面とブレーキ用アーマチュア14の反摩擦面
が、ハブ13のストッパ部13aに当接するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁クラッチと
電磁ブレーキが設けられた電磁連結装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電磁連結装置は、例えば実開昭55−1
73731号公報の第1図、第2図に図示されているよ
うに、電磁クラッチと電磁ブレーキがブラケットに収容
されている。電磁クラッチは、ブラケットに固定された
フィールドコアと、このフィールドコアの正面側に被せ
られ駆動軸に装着されたロータと、このロータと所定の
エアギャップを介して摩擦面が対向したクラッチ用アー
マチュアが設けられている。また電磁ブレーキは、ブラ
ケットに固定されたフィールドコアと、このフィールド
コアと所定のエアギャップを介して摩擦面が対向したブ
レーキ用アーマチュアが設けられている。さらに、クラ
ッチ用アーマチュアとブレーキ用アーマチュアは、被動
軸に装着されたハブにそれぞれ板ばねで支持されてい
る。板ばねは、平らな円板状に形成され、かつクラッチ
用アーマチュア(またはブレーキ用アーマチュア)固定
用リベットの挿入穴とハブ固定用ねじの挿入穴が、円周
方向に間隔をおいて交互に形成されている。そして、電
磁クラッチを励磁作動させてクラッチ用アーマチュアを
ロータに磁気吸着することにより、駆動軸から被動軸へ
と動力が伝達される。また、電磁クラッチを無励磁状態
にして電磁ブレーキを励磁作動させれば、板ばねの弾性
復帰力によりクラッチ用アーマチュアがロータから離間
するとともに、ブレーキ用アーマチュアがフィールドコ
アに磁気吸着されるので、動力伝達が遮断された被動軸
は制動される。
【0003】また、同公報の第3図、第4図に図示され
ている電磁連結装置は、板ばねが、ハブに固定された内
側環状部と、クラッチ用アーマチュアの反摩擦面とブレ
ーキ用アーマチュアの反摩擦面との間に挾持された外側
環状部、およびこれら内側環状部と外側環状部とを連結
した連結部が設けられた形状に形成され、クラッチ用ア
ーマチュアとブレーキ用アーマチュアが板ばねの連結部
の弾性復帰力に抗して各フィールドコア側に移動する構
造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開昭55−1737
31号公報の第1図、第2図に図示された電磁連結装置
は、電磁クラッチと電磁ブレーキとの間に半径方向に延
設されたハブのフランジ部を介在して、板ばねの弾性復
帰力により、フランジ部の軸線方向一方の面にクラッチ
用アーマチュアの反摩擦面を当接させ、フランジ部の軸
線方向他方の面にブレーキ用アーマチュアの反摩擦面を
当接させた構造であり、軸線方向の寸法が長くなってし
まう。また、同公報の第3図、第4図に図示された電磁
連結装置は、このような問題を解決するために、板ばね
の外側環状部をクラッチ用アーマチュアとブレーキ用ア
ーマチュアに挾持するとともに、板ばねの内側環状部を
被動軸に装着されたハブに固定している。
【0005】しかしながら、クラッチ用アーマチュアと
ブレーキ用アーマチュアを、一枚の板ばねでハブに軸線
方向にのみ移動自在に支持した構造であり、電磁クラッ
チと電磁ブレーキが共に無励磁状態のときに、外部振動
を受けたクラッチ用アーマチュアがロータに衝突する、
またはブレーキ用アーマチュアがフィールドコアに衝突
する可能性がある。すなわち、クラッチ用アーマチュア
とロータの摩擦面間のエアギャップやブレーキ用アーマ
チュアとフィールドコアの摩擦面間のエアギャップは、
例えば0.2mmまたは0.3mm程度の僅かな隙間寸法に
設定されるため、外部振動を受けたクラッチ用アーマチ
ュアがロータに衝突する、またはブレーキ用アーマチュ
アがフィールドコアに衝突する。この衝突力が大きけれ
ば、アーマチュアやロータ、フィールドコアは破損す
る。また、外部振動によりアーマチュアが振れている
と、電磁クラッチまたは電磁ブレーキを励磁作動したと
きアーマチュアとロータ(またはフィールドコア)との
連結時間が長くなる等、作動特性に問題が生じる。一般
に電磁クラッチや電磁ブレーキは、このような問題を解
決するために、板ばねに初期の弾性復帰力(プリセット
荷重)を付与した構造を採用して、無励磁状態における
アーマチュアを静止した状態に保持している。
【0006】この発明の電磁連結装置は、軸線方向寸法
の短縮化を図るとともに、電磁クラッチと電磁ブレーキ
の無励磁状態におけるアーマチュアの振動防止を図るこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1の発明の電磁連結装置は、電磁クラッチ
(2)と電磁ブレーキ(3)が設けられクラッチ用アー
マチュア(9)とブレーキ用アーマチュア(14)が被
動軸(12)に支持された電磁連結装置において、一方
の軸線方向(図1において矢印A方向)に向いた第1の
ストッパ面(13a−1)と他方の軸線方向(図1にお
いて矢印B方向)に向いた第2のストッパ面(13a−
2)が設けられた被動軸(12)と、この被動軸(1
2)に嵌合され反摩擦面が前記第1のストッパ面(13
a−1)に当接したクラッチ用アーマチュア(9)と、
前記被動軸(12)に嵌合され反摩擦面が前記第2のス
トッパ面(13a−2)に当接したブレーキ用アーマチ
ュア(14)と、前記クラッチ用アーマチュア(9)と
前記ブレーキ用アーマチュア(14)の間に形成された
環状の隙間(S)と、前記クラッチ用アーマチュア
(9)の反摩擦面に固定された第1の固定部(19a)
と、この第1の固定部(19a)に対し軸線方向に変位
して前記ブレーキ用アーマチュア(14)の反摩擦面に
固定された第2の固定部(19b)が形成され、前記隙
間(S)に収容された板ばね(19)を設け、前記板ば
ね(19)の初期の弾性復帰力により、前記クラッチ用
アーマチュア(9)と前記ブレーキ用アーマチュア(1
4)を前記第1、第2のストッパ面(13a−1、13
a−2)に当接させたことを特徴とする。
【0008】この第1の発明の電磁連結装置は、電磁ク
ラッチ(2)と電磁ブレーキ(3)が無励磁状態におい
て、板ばね(19)の初期の弾性復帰力により、クラッ
チ用アーマチュア(9)の反摩擦面が被動軸(12)の
第1のストッパ面(13a−1)に当接し、ブレーキ用
アーマチュア(14)の反摩擦面が被動軸(12)の第
2のストッパ面(13a−2)に当接している。したが
って、外部振動によるクラッチ用アーマチュア(9)や
ブレーキ用アーマチュア(14)の振れは、板ばね(1
9)の初期の弾性復帰力により抑制され、クラッチ用ア
ーマチュア(9)の摩擦面とロータ(7)の摩擦面との
衝突や、ブレーキ用アーマチュア(14)の摩擦面とフ
ィールドコア(15)の摩擦面(ブレーキディスク16
の摩擦面)との衝突を防止することができる。
【0009】また、第2の発明の電磁連結装置は、第1
の発明の電磁連結装置において、被動軸(12)に、一
方の側面を第1のストッパ面(13a−1)とし他方の
側面を第2のストッパ面(13a−2)としたストッパ
部(13a)が形成された非磁性材製のハブ(13)を
装着し、このハブ(13)にクラッチ用アーマチュア
(9)とブレーキ用アーマチュア(14)を嵌合したこ
とを特徴とする。
【0010】この第2の発明の電磁連結装置は、非磁性
材製のハブ(13)を設けたので、クラッチ用アーマチ
ュア(9)からハブ(13)を介してロータ(7)に電
磁コイル(11)の磁束が漏洩することがなく、また、
ブレーキ用アーマチュア(14)からハブ(13)を介
してフィールドコア(15)に電磁コイル(17)の磁
束が漏洩することがなく、アーマチュア(9、14)の
磁気吸引力の低下を防止することができる。
【0011】また、第3の発明の電磁連結装置は、第
1、第2の発明の電磁連結装置において、非磁性材製の
板ばね(19)としたことを特徴とする。この第3の発
明の電磁連結装置は、クラッチ用アーマチュア(9)か
ら板ばね(19)を介してブレーキ用アーマチュア(1
4)に電磁コイル(11)の磁束が漏洩することがな
く、また、ブレーキ用アーマチュア(14)から板ばね
(19)を介してクラッチ用アーマチュア(9)に電磁
コイル(17)の磁束が漏洩することがなく、アーマチ
ュア(9、14)の磁気吸引力の低下を防止することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態とし
て図1〜図4に図示した電磁連結装置を説明する。図1
は電磁連結装置の断面図であり、図2は図1の要部のみ
を拡大して示した断面図である。図3(a)は板ばねの
平面図、図3(b)は図3(a)の板ばねの側面図あ
る。図4はアーマチュア組立体の分解斜視図である。実
施の形態として図示された電磁連結装置は、同一軸線上
に設けられた電磁クラッチ2と電磁ブレーキ3が角筒状
のブラケット1に収容され、モータ4と減速機5の間に
配設されている。なお、図1に被動軸12の軸線方向に
延びた矢印ABを示したが、矢印A方向を一方の軸線方
向とし、矢印B方向を他方の軸線方向として、以下、電
磁連結装置の構成を説明する。
【0013】電磁クラッチ2は、モータ4の回転軸がス
プライン嵌合されるスプライン穴6aが形成された円筒
状のボス部材6と、このボス部材6が内周面に一体的に
嵌合されブラケット1に回転自在に支持されたロータ7
と、このロータ7の外側に設けられブラケット1に固定
されたフィールドコア8と、ロータ7の摩擦面に磁気吸
着されるクラッチ用アーマチュア9とにより、概略構成
されている。ロータ7の半径方向に延設されたフランジ
部7aには、一方の軸線方向に向いた面に環状の凹部7
bが形成され、他方の軸線方向に向いた面に摩擦板10
が固着されている。そして、摩擦板10が固着された面
を、ロータ7の摩擦面としている。
【0014】フィールドコア8は、他方の軸線方向に開
口した環状溝8aが形成され、その環状溝8aにコイル
ボビンに巻かれた電磁コイル11が収容されている。ま
た、フィールドコア8は、環状溝8aが開口した部分を
ロータ7の凹部7bに遊嵌した状態でブラケット1にね
じで固定されている。クラッチ用アーマチュア9は、ロ
ータ7の摩擦面と所定寸法のエアギャップ(0.2〜
0.3mm程度の隙間)を介して摩擦面が対向している。
また、クラッチ用アーマチュア9には、被動軸12にス
プライン嵌合されたスプライン穴と、後述する板ばね1
9をねじで固定するために円周方向に間隔をおいて形成
された複数のねじ穴9aと、隣接するねじ穴9aの間に
形成され、板ばね19を後述するブレーキ用アーマチュ
ア14に固定するためのねじが挿入される複数の貫通穴
9bが設けられている。
【0015】被動軸12は、ブラケット1に被せられた
円板状の蓋部材1aから外側に突出した軸端にスプライ
ン溝12aが形成され、ブラケット1に回転自在に支持
されている。また、被動軸12には、ステンレス鋼など
の非磁性材料で形成されたハブ13が圧入嵌合され一体
に固定されている。ハブ13の外周面は、段付き円筒状
に形成され、軸線方向の略中央に半径方向外側に延設さ
れた円板状のストッパ部13aが一体に加工され設けら
れている。このストッパ部13aの側面のうち、一方の
軸線方向に向いた面を、クラッチ用アーマチュア9の反
摩擦面が当接した第1のストッパ面13a−1とし、他
方の軸線方向に向いた面を、後述するブレーキ用アーマ
チュア14の反摩擦面が当接した第2のストッパ面13
a−2としている。
【0016】また、ハブ13の外周面には、ストッパ部
13aの外径寸法より小さい外径寸法に設定され第1の
ストッパ面13a−1側に形成されたスプライン溝13
bと、このスプライン溝13bの外径寸法より小さい外
径寸法に設定され第2のストッパ面13a−2側に形成
された円筒部13cと、この円筒部13cの端部におい
て第2のストッパ面13a−2と同一平面状に形成され
た段差面13dが設けられている。なお、被動軸13の
軸端に形成されたスプライン溝12aは、減速機5の歯
車と噛み合う。
【0017】被動軸13の円筒部13cの外側には、そ
の円筒部13cの外径寸法より大きい内径寸法の中心穴
が形成された電磁ブレーキ3のブレーキ用アーマチュア
14が遊嵌されている。また、ブレーキ用アーマチュア
14には、後述する板ばね19をねじで固定するために
円周方向に間隔をおいて形成された複数のねじ穴14a
と、隣接するねじ穴14aの間に形成され、板ばね19
をクラッチ用アーマチュア9に固定したねじの頭部が当
接しないように穿設された複数の貫通穴14bが設けら
れている。
【0018】電磁ブレーキ3は、ブレーキ用アーマチュ
ア14と、ブラケット1の蓋部材1aに固定されたフィ
ールドコア15と、このフィールドコア15に固定され
ブレーキ用アーマチュア14の摩擦面と所定寸法のエア
ギャップ(0.2〜0.3mm程度の隙間)を介して摩擦
面が対向したブレーキディスク16とにより、概略構成
されている。フィールドコア15は、一方の軸線方向に
開口した環状溝15aが形成され、この環状溝15aの
中にコイルボビンに巻かれた電磁コイル17が収容され
ている。ブレーキディスク16は、半径方向外側に形成
され軸線方向に延在した円筒部16aをフィールドコア
15の外極部先端15bの外周面に圧入嵌合することに
よりフィールドコア15に固定されている。また、ブレ
ーキディスク16の一方の軸線方向に向いた面には摩擦
板18が固着され、この摩擦板18が固着されたブレー
キディスク16の面を、フィールドコア15の摩擦面と
して設けている。なお、ブレーキディスク16の中心穴
の壁面とフィールドコア15の内極部先端15cの外周
面との間には、残留磁束の消滅を早めるために設けられ
た断磁部としての環状の隙間Gが形成されている。
【0019】このような構成からなる電磁クラッチ2の
クラッチ用アーマチュア9と電磁ブレーキ3のブレーキ
用アーマチュア14は、複数枚の板ばね19により一体
的に連結されている。板ばね19は、ステンレス鋼板な
どの非磁性材料により円弧状に形成されている。また、
板ばね19は、第1の固定部19aに対する第2の固定
部19bの位置が寸法L(1.5mm〜2.0mm程度の寸
法)ずれるように、あらかじめ折り曲げられている。
【0020】次に、アーマチュア組立体の組立手順につ
いて説明する。アーマチュア組立体は、クラッチ用アー
マチュア9とブレーキ用アーマチュア14、およびこれ
らアーマチュア9、14を連結した板ばね19と、アー
マチュア9、14を軸線方向に移動自在に支持したハブ
13により構成されている。アーマチュア組立体は、板
ばね19の第1の固定部19aをクラッチ用アーマチュ
ア9の反摩擦面にねじで固定した後、クラッチ用アーマ
チュア9をハブ13のスプライン溝13bにスプライン
嵌合する。また、ブレーキ用アーマチュア19をハブ1
3の円筒部13cの外側に遊嵌した後、クラッチ用アー
マチュア9の反摩擦面がハブ13の第1のストッパ面1
3a−1に当接し、かつブレーキ用アーマチュア14の
反摩擦面がハブ13の第2のストッパ面13a−2に当
接した状態で、板ばね19の第2の固定部19bをブレ
ーキ用アーマチュア14の反摩擦面にねじで固定するこ
とにより組み立てられる。
【0021】またさらに、アーマチュア組立体は、板ば
ね19がブレーキ用アーマチュア14に固定されるとき
に軸線方向に弾性変形するので(撓むので)、この板ば
ね19の弾性復帰力により、クラッチ用アーマチュア9
がハブ13の第1のストッパ面13a−1に当接した状
態に保持され、ブレーキ用アーマチュア14がハブ13
の第2のストッパ面13a−2に当接した状態に保持さ
れる。また、板ばね19は、クラッチ用アーマチュア9
の反摩擦面とブレーキ用アーマチュア14の反摩擦面と
の間に形成された環状の隙間Sに収容される。
【0022】次に、電磁連結装置の作用について説明す
る。図示の電磁連結装置は、モータ4の回転軸と一体的
にロータ7が回転しているとき、電磁コイル11に通電
して電磁クラッチ2を励磁作動すると、クラッチ用アー
マチュア9が板ばね19の弾性復帰力に抗してロータ7
に磁気吸着され摩擦係合するので、被動軸12を介して
減速機5にモータ4の動力を伝達することができる。ま
たこの状態において、電磁コイル11への通電を断って
電磁クラッチ2を無励磁状態にした後、電磁コイル17
に通電して電磁ブレーキ3を励磁作動すると、クラッチ
用アーマチュア9が板ばね19の弾性復帰力によりロー
タ7から離間し、ブレーキ用アーマチュア14がブレー
キディスク16に磁気吸着され摩擦係合する。したがっ
て、被動軸12への動力伝達が遮断され、かつ被動軸1
2が制動される。
【0023】以上、この発明の実施の形態について説明
したが、この発明に係る電磁連結装置は、クラッチ用ア
ーマチュア9またはブレーキ用アーマチュア14のう
ち、少なくともいずれか一方のアーマチュア9、14が
ハブ13と一体的に回転できるように嵌合されていれば
よい。また、一体的に回転させるための嵌合手段として
は、スプライン嵌合以外のキー嵌合などでもよい。また
さらに、非磁性材製の被動軸12に、ストッパ部13a
やスプライン溝13bを一体に形成して、ハブ13を省
略してもよい。
【0024】また、ハブ13の第2のストッパ面13a
−2に、ブレーキ用アーマチュア14の反摩擦面が当接
した構造を説明したが、段差面13dにブレーキ用アー
マチュア14の反摩擦面が当接する構造であってもよ
い。さらに、円弧状の板ばね19を複数枚使用したが、
環状の板ばねにより、クラッチ用アーマチュア9とブレ
ーキ用アーマチュア14を連結してもよい。
【0025】
【発明の効果】第1の発明の電磁連結装置は、板ばねの
初期の弾性復帰力により、クラッチ用アーマチュアの反
摩擦面が被動軸の第1のストッパ面に当接し、ブレーキ
用アーマチュアの反摩擦面が被動軸の第2のストッパ面
に当接するようにしたので、板ばねの初期の弾性復帰力
により、外部振動によるクラッチ用アーマチュアやブレ
ーキ用アーマチュアの振れは防止される。また、クラッ
チ用アーマチュアの摩擦面とロータの摩擦面との衝突
や、ブレーキ用アーマチュアの摩擦面とフィールドコア
の摩擦面との衝突を防止することができる。
【0026】第2の発明の電磁連結装置は、非磁性材製
のハブを設けたので、クラッチ用アーマチュアからハブ
を介してロータに電磁コイルの磁束が漏洩することがな
く、また、ブレーキ用アーマチュアからハブを介してフ
ィールドコアに電磁コイルの磁束が漏洩することがな
く、アーマチュアの磁気吸引力の低下を防止することが
できる。
【0027】第3の発明の電磁連結装置は、クラッチ用
アーマチュアから板ばねを介してブレーキ用アーマチュ
アに電磁コイルの磁束が漏洩することがなく、また、ブ
レーキ用アーマチュアから板ばねを介してクラッチ用ア
ーマチュアに電磁コイルの磁束が漏洩することがなく、
アーマチュアの磁気吸引力の低下を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態として図示された電磁連
結装置の断面図である。
【図2】図1の要部のみを拡大して示した断面図であ
る。
【図3】(a)は板ばねの平面図であり、(b)は
(a)の板ばねの側面図である。
【図4】アーマチュア組立体の分解斜視部である。
【符号の説明】
2 電磁クラッチ 3 電磁ブレーキ 9 クラッチ用アーマチュア 12 被動軸 13 ハブ 13a ストッパ部 14 ブレーキ用アーマチュア 19 板ばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁クラッチと電磁ブレーキが設けられ
    クラッチ用アーマチュアとブレーキ用アーマチュアが被
    動軸に支持された電磁連結装置において、 一方の軸線方向に向いた第1のストッパ面と他方の軸線
    方向に向いた第2のストッパ面が設けられた被動軸と、 この被動軸に嵌合され反摩擦面が前記第1のストッパ面
    に当接したクラッチ用アーマチュアと、 前記被動軸に嵌合され反摩擦面が前記第2のストッパ面
    に当接したブレーキ用アーマチュアと、 前記クラッチ用アーマチュアと前記ブレーキ用アーマチ
    ュアの間に形成された環状の隙間と、 前記クラッチ用アーマチュアの反摩擦面に固定された第
    1の固定部と、この第1の固定部に対し軸線方向に変位
    して前記ブレーキ用アーマチュアの反摩擦面に固定され
    た第2の固定部が形成され、前記隙間に収容された板ば
    ねを設け、 前記板ばねの初期の弾性復帰力により、前記クラッチ用
    アーマチュアと前記ブレーキ用アーマチュアを前記第
    1、第2のストッパ面に当接させたことを特徴とする電
    磁連結装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された電磁連結装置にお
    いて、被動軸に、一方の側面を第1のストッパ面とし他
    方の側面を第2のストッパ面としたストッパ部が形成さ
    れた非磁性材製のハブを装着し、このハブにクラッチ用
    アーマチュアとブレーキ用アーマチュアを嵌合したこと
    を特徴とする電磁連結装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2に記載された電磁連結装置
    において、非磁性材製の板ばねとしたことを特徴とする
    電磁連結装置。
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JP (1) JP2002266896A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004355500A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Alps Electric Co Ltd 力覚付与型入力装置

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JP2004355500A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Alps Electric Co Ltd 力覚付与型入力装置

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