JP2013234723A - 電磁クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】フィールドコアの回転を規制するための回転止め部材を備えているにもかかわらず、製造コストが低い電磁クラッチを提供する。
【解決手段】ロータ4を有する第1の回転伝達部32と、第1の回転伝達部32に第1の軸受10を介して支持された環状のフィールドコア12とを備える。フィールドコア12の回転を規制する回り止め板35と、第1の回転伝達部32に対して回転自在に設けられた第2の回転伝達部33と、第2の回転伝達部33に支持されたアーマチュア24とアーマチュア24を前記ロータ4から離間する方向へ付勢する板ばね23とを備える。第1の軸受10は、フィールドコア12の内周面に嵌合している。回り止め板35におけるフィールドコア12に固定された平板部35aには、フィールドコア12の軸線方向から見て第1の軸受10と対向する抜け止め片40が一体に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、芝刈機や除雪機などの動力伝達装置として使用される電磁クラッチであって、動力伝達を遮断した後の出力側の慣性回転、空転を防止するブレーキ機構を備えた電磁クラッチに関するものである。
従来のこの種の電磁クラッチとしては、例えば図5に示すように構成されたものがある。図5は従来の電磁クラッチの断面図である。図5に示す電磁クラッチ1は、同図において左右方向に延びる入力軸2に装着されている。ここでは、入力軸2の先端側(図5において右側)を便宜上、電磁クラッチ1の前側とし、これとは反対側を電磁クラッチ1の後側として説明する。
前記入力軸2は、エンジン(図示せず)やモータ(図示せず)などの駆動により回転させられるものである。この入力軸2には、第1のプーリ3と電磁クラッチ1のロータ4とが軸線方向に並ぶ状態でいわゆるキー嵌合によって一体に回転するように装着されている。すなわち、第1のプーリ3とロータ4とは、それぞれ内周部に凸部3a,4aが突設されており、これらの凸部3a,4aが入力軸2のキー溝2aに嵌合する状態で入力軸2に取付けられている。
前記第1のプーリ3は、図示していない芝刈機の車輪を駆動するための動力伝達経路に動力を伝達するもので、前記ロータ4より後側に位置付けられている。
前記ロータ4は、前記入力軸2に取付けられたボス部5と、このボス部5から径方向の外側に延びる環状のフランジ部6とによって構成されている。
前記フランジ部6は、前記ボス部5の前端部に嵌合している。このフランジ部6の内周部分は、前記ボス部5が挟まれるように部分的にかしめ加工が施され、ボス部5に一体に結合されている。
フランジ部6には、電磁クラッチ1の後方に向けて開口する断面コ字状の環状溝7が形成されているとともに、複数の円弧状のスリット8が形成されている。これらのスリット8は、前記環状溝7の底を構成する円板部9にフランジ部6の周方向に延びるように形成されているとともに、前記円板部9を貫通するように形成されている。また、これらのスリット8は、径方向に二つ並ぶように形成されているとともに、前記円板部9の周方向の複数の部位に形成されている。
前記ボス部5の後端部には、第1の軸受10と回り止め板11とを介してフィールドコア12が支持されている。
前記フィールドコア12は、環状に形成されており、前記フランジ部6の環状溝7内に挿入されている。また、フィールドコア12には、電磁クラッチ1の前方に向けて開口する断面コ字状の環状溝12aが形成されている。この環状溝12aの中には励磁コイル13が収容されている。
前記回り止め板11は、前記フィールドコア12が回転することを規制するためのものである。この回り止め板11は、前記第1の軸受10が嵌合する円筒部14と、前記フィールドコア12における前記環状溝12aの底を構成する壁に溶接された平板部15とを有している。この回り止め板11には、図示してはいないが、固定ハウジングから延設された回り止めピンが挿入されている。
前記円筒部14は、板状の母材にバーリング加工を施すことによって円筒状に成形されている。この円筒部14の後側の開口部には、リング状の突き当て板16が溶接されている。この突き当て板16は、第1の軸受10が円筒部14から抜け出ることを阻止するためのものである。前記円筒部14の前側の開口部には、かしめ片14aが形成されている。第1の軸受10の外輪10aは、前記突き当て板16とかしめ片14aとによって軸線方向の両側から挟まれている。すなわち、第1の軸受10に対する回り止め板11の軸線方向への移動は、前記突き当て板16とかしめ片14aとによって規制される。
前記第1の軸受10の内輪10bは、前記ボス部5の小径部5aに嵌合しているとともに、前記第1のプーリ3に前方から当接させられている。このため、この第1の軸受10の内輪10bの軸線方向への移動は、第1のプーリ3とボス部5とによって規制される。
前記ボス部5の前端部には、円筒状のベアリングカラー17の後端部が嵌合され溶着されている。ベアリングカラー17の前端部には、第2の軸受18を介してハブ19が回転自在に支持されている。第2の軸受18の内輪18aは、前方から押圧板20によって後方へ向けて押されている。押圧板20は、入力軸2にねじ込まれた固定用ボルト21によって前記内輪18に押し付けられている。固定用ボルト21が入力軸2に締め込まれることによって、ロータ4のボス部5と第1のプーリ3とが入力軸2に固定される。
前記ハブ19には、第2のプーリ22と板ばね23とがリベット25aによって固定されている。前記第2のプーリ22は、図示していない芝刈機のブレード(芝を刈る刃)を駆動するための動力を伝達するものである。前記板ばね23の自由端部は、アーマチュア24にリベット25によって固定されている。アーマチュア24は、前記ロータ4の円板部9と対向する環状に形成された板からなり、前記板ばね23を介して前記ハブ19に支持されている。前記板ばね23は、アーマチュア24を前記ロータ4から離間する方向(前方)に付勢している。
この電磁クラッチ1は、前記励磁コイル13が非励磁状態であるときに前記アーマチュア24の前面に当接する環状の制動板26を備えている。この制動板26は、前記回り止め板11にアジャスト機構27を介して支持されている。前記アジャスト機構27は、制動板26の前後方向の位置を変えるためのものである。このアジャスト機構27は、回り止め板11と制動板26とを貫通するボルト27aと、制動板26を前方に押す圧縮コイルばね27bと、前記ボルト27aに螺着されたナット27cなどによって構成されている。
前記アーマチュア24は、前記励磁コイル13が非励磁状態であるときに板ばね23のばね力で制動板26の内周部に後方から当接する。すなわち、制動板26の内周部は、板ばね23の弾性復帰力でロータ4から離間するアーマチュア24が当接するストッパーを構成するとともに、アーマチュア24の慣性回転を制動するブレーキディスクを構成するものである。動力伝達が遮断された後にアーマチュア24が慣性で回転することを防ぐブレーキとしては、図5に示した特許文献1記載の構造の他に、電磁石(特許文献2参照)や永久磁石(特許文献3参照)を使用してアーマチュア24を吸着し制動する構造のものもある。
前記制動板26の前後方向の位置は、前記アジャスト機構27のナット27cを締め込んだり緩めたりすることによって変化する。このため、アジャスト機構27は、ロータ4とアーマチュア24との間に形成されるエアギャップの寸法を調整することが可能なものである。
このような構成からなる従来の電磁クラッチ1は、励磁コイル13に通電していない非励磁状態では、入力軸2とロータ4および第1のプーリ3が一体に回転し、入力軸2の回転が第2のプーリ22に伝達されることはない。
一方、励磁コイル13が通電されている励磁状態においては、アーマチュア24がロータ4に磁気吸着されるために、第2のプーリ22も入力軸2と一体に回転する。
特開昭59−133840号公報 実開昭59−133845号公報 特許第3507954号公報
上述した従来の電磁クラッチ1では、製造コストが高くなるという問題があった。製造コストが高くなる主な理由は、フィールドコア12の回転を規制する回り止め板11を製作するための費用が高いからである。
前記回り止め板11の円筒部14は、薄板をプレス加工により所定の形状に打ち抜いた後、その中心にバーリング加工を施すことによって円筒状に形成されている。この円筒部14の内周面は、軸受嵌合用の穴となるように、切削加工からなる仕上げ加工を施す必要がある。さらに、円筒部14の後端には、円環状に形成された突き当て板16が溶接されている。
すなわち、回り止め板11に施すバーリング加工および切削加工や、回り止め板11と突き当て板16との溶接作業などを行わなければならないし、これに加えて突き当て板16を製造する必要があるから、回り止め板11が高価なものとなってしまう。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、フィールドコアの回転を規制するための回転止め部材を備えているにもかかわらず、製造コストが低い電磁クラッチ1を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る電磁クラッチは、ロータを有する第1の回転伝達部と、前記第1の回転伝達部が貫通する環状に形成されて前記ロータを磁束が通るように前記第1の回転伝達部に第1の軸受を介して支持された環状のフィールドコアと、前記フィールドコアを前記第1の回転伝達部に対して回転することがない部材に接続してフィールドコアの回転を規制する回転止め部材と、前記フィールドコアとの間に前記ロータが挟まれる位置に前記第1の回転伝達部に対して回転自在に設けられた第2の回転伝達部と、前記第2の回転伝達部に軸線方向へ移動可能に支持されて前記ロータとエアギャップを介して対向するアーマチュアと、前記アーマチュアを前記ロータから離間する方向へ付勢するばね部材とを備え、前記第1の軸受は、前記フィールドコアの中空部内に収容されてフィールドコアの内周面に嵌合し、前記回転止め部材は、前記フィールドコアにおける前記アーマチュアとは反対側の端部に固定された平板部を有し、前記平板部には、前記フィールドコアの軸線方向から見て前記中空部と重なり前記第1の軸受と対向する抜け止め片が一体に形成されていることを特徴とするものである。
本発明は、前記発明において、前記回転止め部材と前記フィールドコアとの結合部分は、前記回転止め部材に穿設された貫通孔と、この貫通孔に挿通されたフィールドコアの突起とによって構成され、前記突起の先端部には、前記貫通孔の外でつぶされて貫通孔の径方向の外側に拡げられた塑性変形部が形成されていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記回転止め部材は、前記フィールドコアおよび前記ロータの径方向の外側を前記アーマチュアの近傍まで延びる腕部を有し、前記腕部の先端部には、前記アーマチュアにおける前記ロータとは反対側の端面と対向する制動部材が固定され、前記制動部材は、前記フィールドコアの励磁コイルが非励磁状態にあるときに前記ばね部材のばね力で前記アーマチュアが押し付けられてアーマチュアの回転を制動するものであることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記第2の回転伝達部は、前記第1の回転伝達部に第2の軸受によって回転自在に支持された板金製プーリによって構成され、前記板金製プーリは、前記第2の軸受が嵌合する円筒部を有し、前記円筒部における前記アーマチュアに近接する一端部には、前記ばね部材を介して前記アーマチュアが取付けられ、前記円筒部の他端部には、第2の軸受の端面に当接するかしめ片が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、回転止め部材に軸受を嵌合させなくてよいから、回転止め部材にバーリング加工や切削加工を施す必要がなくなる。また、回転止め部材の一部によって軸受の抜け止めを行うことができるから、回転止め部材とは別体の突き当て板を形成しなくてよいし、この突き当て板を回転止め部材に溶接する作業も不要になる。
したがって、回転止め部材を簡単に作成することができるから、フィールドコアの回転を規制する回転止め部材を備えているにもかかわらず、製造コストが低い電磁クラッチを提供することができる。
本発明に係る電磁クラッチの断面図である。 本発明に係る電磁クラッチの正面図で、同図においては、図1の破断位置をI−I線によって示している。 本発明に係る電磁クラッチの背面図である。 要部を拡大して示す断面図である。 従来の電磁クラッチの断面図である。
以下、本発明に係る電磁クラッチの一実施の形態を図1〜図4によって詳細に説明する。これらの図において、前記図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。本実施の形態を説明するにあたっては、電磁クラッチが装着される入力軸の先端側(図1において右側)を便宜上、電磁クラッチの前側とし、これとは反対側を電磁クラッチの後側として説明する。
図1に示す電磁クラッチ31は、ロータ4を有する第1の回転伝達部32の回転がアーマチュア24を介して後述する第2の回転伝達部33に伝達される連結状態と、回転の伝達が遮断される切断状態とを切り換えるものである。
第1の回転伝達部32は、ロータ4と、このロータ4の前端部に溶接された円筒状のベアリングカラー17とによって構成されている。ロータ4は、入力軸2にキー嵌合によって結合されており、入力軸2および第1のプーリ3と一体に回転する。
ロータ4は、軸心部のボス部5と、このボス部5の外周部に固定されたフランジ部6とを備えている。ボス部5の外周部には、小径部5aが形成されており、第1の軸受10の内輪10bが嵌合している。この第1の軸受10の外輪10aには、フィールドコア12が直接嵌合している。
フィールドコア12は、前記ボス部5に第1の軸受10を介して支持され、前記ロータ4を磁束が通るようにロータ4の環状溝7内に挿入されている。フィールドコア12の内周部には、第1の軸受10の外輪10aが嵌合可能な軸受嵌合部34が形成されている。第1の軸受10は、フィールドコア12の中空部内に収容された状態で前記軸受嵌合部34に嵌合している。また、第1の軸受10は、その後端面がフィールドコア12の後端面と同一平面上に位置するようにフィールドコア12の内側に位置付けられている。すなわち、この実施の形態によるフィールドコア12は、回り止め板を介すことなく、ロータ4のボス部5に第1の軸受10を介して支持されている。
フィールドコア12の後端面には、回り止め板35が取付けられている。この実施の形態による回り止め板35は、フィールドコア12の回転を規制する機能と、制動板26を支持する機能とを有している。この実施の形態においては、この回り止め板35によって、本発明でいう「回転止め部材」が構成されている。
回り止め板35によってフィールドコア12の回転を規制するためには、たとえば電磁クラッチ31を収容する固定ハウジング(図示せず)に回り止め板35を介してフィールドコア12を接続することにより行うことができる。
前記回り止め板35は、矩形状の金属製板材をプレス加工で所定の形状に折り曲げて形成されている。回り止め板35の形状は、図1〜図3に示すように、フィールドコア12を後方から囲むような断面コ字状である。すなわち、回り止め板35は、図1〜図3に示すように、フィールドコア12の後端面に沿ってフィールドコア12の径方向に延びる平板部35aと、前記平板部35aの両端部分から入力軸2の軸線方向と平行に延びる二つの腕部35b,35bとを有している。
前記平板部35aは、フィールドコア12の後端面(フィールドコア12における前記アーマチュア24とは反対側の端部)と重なる部位においてフィールドコア12に結合されている。この結合部分36は、図2に示すように、平板部35aの4箇所に設けられている。各結合部分36は、前記平板部35aに穿設された貫通孔37と、この貫通孔37に挿通されたフィールドコア12の突起38とによって構成されている。突起38は、フィールドコア12の後端面に後方へ突出するように設けられている。
この実施の形態による突起38は、フィールドコア12の後端部の一部をプレス加工により環状溝12aの内側から外側に向けて部分的に塑性変形させることによって形成されている。この突起38の高さ(突出量)は、平板部35aの厚みより大きく形成されている。すなわち、この突起38が前記貫通孔37に挿入されるように平板部35aをフィールドコア12に重ねることによって、突起38の先端部が貫通孔37の外に突出する。平板部35aをフィールドコア12に結合するためには、前記突起38の突出端部をプレス加工で押し潰して拡げ、平板部35aの後面に押し付けることにより行う。すなわち、前記結合部分36に露出する前記突起38の先端部には、図4に示すように、前記貫通孔37の外でつぶされて貫通孔37の径方向の外側に拡げられた塑性変形部38aが形成されている。
前記平板部35aの中央部には、図2に示すように、ロータ4のボス部5を通すための円形の穴39が形成されている。この穴39の内径は、第1の軸受10の内輪10bの外径より大きくかつ第1の軸受10の外輪10aの外径より小さくなるように形成されている。この実施の形態による前記穴39の内径は、図1および図2に示すように、前記外輪10aの内径と等しくなるように形成されている。すなわち、この実施の形態による回り止め板35の平板部35aには、フィールドコア12の軸線方向から見てフィールドコア12の中空部と重なり前記第1の軸受10と対向する抜け止め片40が一体に形成されている。この抜け止め片40は、実質的に第1の軸受10の抜け止め用リングとして機能するものである。
前記平板部35aの長手方向の両端部(図2においては上端部と下端部)には、回り止め板35と固定ハウジング(図示せず)とを接続する接続部材(図示せず)を挿入するための穴41が形成されている。
回り止め板35の前記腕部35bは、図1に示すように、前記フィールドコア12および前記ロータ4の径方向の外側をアーマチュア24の近傍まで延びている。この腕部35bの先端部には、制動板26を取付けるための取付板42が形成されている。取付板42は、腕部35bの先端部をフィールドコア12の径方向の外側を指向するように折り曲げることによって形成されている。前記制動板26は、図1に示すように、回り止め板35に二つ設けられている取付板42,42にそれぞれ固定用ボルト43によって固定されており、前記アーマチュア24における前記ロータ4とは反対側の端面(前面)と対向している。この実施の形態においては、前記制動板26によって、請求項3記載の発明でいう「制動部材」が構成されている。
この実施の形態による制動板26は、前記回り止め板35と同等の横幅で横長となるように形成されている。この制動板26の縦方向の長さ、すなわちフィールドコア12の径方向の長さは、図1に示すように、取付板42よりフィールドコア12の径方向の内側まで延びるように形成されている。制動板26は、アーマチュア固定用リベット25の近傍まで前記径方向の内側に延びている。
前記固定用ボルト43は、取付板42の貫通孔42aを通して制動板26のねじ孔26aに螺着されている。固定用ボルト43の両側には、図2および図3に示すように、回り止め板35に対する制動板26の位置を決めるための係合部44が設けられている。この係合部44は、前記取付板42に穿設された貫通孔42bと、この貫通孔42bに嵌合するように制動板26に突設された円柱状突起26bとによって構成されている。
制動板26および取付板42は、制動板26にアーマチュア24の前面が当接している状態でアーマチュア24がロータ4の円板部9に所定のエアギャップを介して対向する位置に設けられている。
前記アーマチュア24は、円環状に形成されており、複数の板ばね23によって第2の回転伝達部33に軸線方向へ移動可能に支持されている。前記板ばね23は、アーマチュア24をロータ4から離間する方向へ付勢している。この実施の形態においては、前記板ばね23によって、本発明でいう「ばね部材」が構成されている。アーマチュア24は、前記フィールドコア12の励磁コイル13が非励磁状態にあるときに前記板ばね23のばね力で前記制動板26に押し付けられる。このとき制動板26は、摩擦によってアーマチュア24の回転を制動する。
前記第2の回転伝達部33は、第2のプーリ45によって構成されている。この第2のプーリ45は、フィールドコア12との間に前記ロータ4が挟まれる位置に設けられている。この実施の形態による第2のプーリ45は、いわゆる板金製プーリからなり、図1に示すように、Vベルト(図示せず)が巻き掛けられるプーリ本体部46と、このプーリ本体部46の内周部に設けられた円筒部47とによって構成されている。前記円筒部47は、第2の軸受18を介してベアリングカラー17に回転自在に支持されている。第2の軸受18の内輪18aは、ベアリングカラー17の外周部に嵌合し、押圧板20と固定用ボルト21とによってベアリングカラー17に固定されている。第2の軸受18の外輪18bは、前記円筒部47の内周面に嵌合している。
前記円筒部47における前記アーマチュア24に近接する前端部には、内フランジ47aと、第2の軸受18の外輪18bに当接する突起47bとが設けられている。前記内フランジ47aには、前記板ばね23の一端部がリベット51によって取付けられている。円筒部47の後端部には、第2の軸受18の外輪18bに当接するかしめ片47cが形成されている。かしめ片47cは、円筒部47の内周部分の一部をプレス加工により径方向の内側に突出させて形成されており、前記外輪18bの前端面に前方から押し付けられている。このため、かしめ片47cは、第2の軸受18が円筒部47から前方へ抜け出ることを阻止する機能を有している。
このように構成された電磁クラッチ31は、励磁コイル13が励磁されることによりアーマチュア24がロータ4に磁気吸着され、入力軸2の回転がロータ4からアーマチュア24と板ばね23とを介して第2のプーリ45に伝達される。励磁コイル13への通電が絶たれると、アーマチュア24が板ばね23のばね力でロータ4から離間させられ、制動板26に押し付けられる。このため、アーマチュア24の回転が摩擦力によって制動され、アーマチュア24を含めて第2の回転伝達部33の回転が停止する。
この実施の形態による電磁クラッチ31のフィールドコア12は、第1の軸受10が直接取付けられている。このため、この実施の形態によれば、回り止め板35に第1の軸受10を嵌合させなくてよいから、回り止め板35にバーリング加工や切削加工を施す必要はない。また、回り止め板35の一部(抜け止め片40)によって第1の軸受10の抜け止めを行うことができるから、回り止め板35とは別体の突き当て板を形成しなくてよいし、この突き当て板を回り止め板35に溶接する作業も不要になる。
したがって、回り止め板35を簡単に作成することができるから、フィールドコア12の回転を規制する回り止め板35を備えているにもかかわらず、製造コストが低い電磁クラッチを提供することができる。
この実施の形態による前記回り止め板35と前記フィールドコア12との結合部分36は、前記回り止め板35に穿設された貫通孔37と、この貫通孔37に挿通されたフィールドコア12の突起38とによって構成されている。前記突起38の先端部には、前記貫通孔37の外でつぶされて貫通孔37の径方向の外側に拡げられた塑性変形部38aが形成されている。
このため、回り止め板35をフィールドコア12に固定するにあたって溶接作業が不要になるから、より一層製造コストが低い電磁クラッチを提供することができる。
この実施の形態による前記回り止め板35は、前記フィールドコア12および前記ロータ4の径方向の外側を前記アーマチュア24の近傍まで延びる腕部35bを有している。前記腕部35bの先端部には、前記アーマチュア24における前記ロータ4とは反対側の端面と対向する制動板26が固定されている。前記制動板26は、前記フィールドコア12の励磁コイル13が非励磁状態にあるときに板ばね23のばね力で前記アーマチュア24が押し付けられてアーマチュア24の回転を制動するものである。
このため、この実施の形態によれば、回り止め板35に制動板26を直接固定することができるから、制動板26の支持部分にアジャスト機構を備える場合と較べると、構造が単純で、簡単に組み立てることが可能になる。
したがって、この実施の形態によれば、アーマチュア24の慣性回転を制動するブレーキを備えているにもかかわらず、部品数と組立工数とが削減されるから、製造コストをさらに低減することが可能になる。
この実施の形態による第2の回転伝達部33は、前記第1の回転伝達部32に第2の軸受18によって回転自在に支持された板金製プーリ(第2のプーリ45)によって構成されている。前記板金製プーリは、前記第2の軸受18が嵌合する円筒部47を有している。前記円筒部47における前記アーマチュア24に近接する一端部には、板ばね23を介してアーマチュア24が取付けられている。前記円筒部47の他端部には、第2の軸受18の端面に当接するかしめ片47cが形成されている。
このため、この実施の形態によれば、板金製プーリが第2の軸受18に直接嵌合するから、第2の軸受18と板金製プーリとの間にハブが不要になる。また、板金製プーリに形成されたかしめ片47cで第2の軸受18の抜け止めが行われるから、この抜け止めを行うために他の部品は不要である。
したがって、第2の回転伝達部33において部品数の低減を図ることができるから、製造コストがさらに低い電磁クラッチを提供することができる。
2…入力軸、4…ロータ、10…第1の軸受、12…フィールドコア、13…励磁コイル、18…第2の軸受、23…板ばね、24…アーマチュア、26…制動板、31…電磁クラッチ、32…第1の回転伝達部、33…第2の回転伝達部、35…回り止め板、35a…平板部、35b…腕部、36…結合部分、37…貫通孔、38…突起、38a…塑性変形部、40…抜け止め片、45…第2のプーリ、47…円筒部、47c…かしめ片。

Claims (4)

  1. ロータを有する第1の回転伝達部と、
    前記第1の回転伝達部が貫通する環状に形成されて前記ロータを磁束が通るように前記第1の回転伝達部に第1の軸受を介して支持された環状のフィールドコアと、
    前記フィールドコアを前記第1の回転伝達部に対して回転することがない部材に接続してフィールドコアの回転を規制する回転止め部材と、
    前記フィールドコアとの間に前記ロータが挟まれる位置に前記第1の回転伝達部に対して回転自在に設けられた第2の回転伝達部と、
    前記第2の回転伝達部に軸線方向へ移動可能に支持されて前記ロータとエアギャップを介して対向するアーマチュアと、
    前記アーマチュアを前記ロータから離間する方向へ付勢するばね部材とを備え、
    前記第1の軸受は、前記フィールドコアの中空部内に収容されてフィールドコアの内周面に嵌合し、
    前記回転止め部材は、前記フィールドコアにおける前記アーマチュアとは反対側の端部に固定された平板部を有し、
    前記平板部には、前記フィールドコアの軸線方向から見て前記中空部と重なり前記第1の軸受と対向する抜け止め片が一体に形成されていることを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 請求項1記載の電磁クラッチにおいて、前記回転止め部材と前記フィールドコアとの結合部分は、前記回転止め部材に穿設された貫通孔と、この貫通孔に挿通されたフィールドコアの突起とによって構成され、
    前記突起の先端部には、前記貫通孔の外でつぶされて貫通孔の径方向の外側に拡げられた塑性変形部が形成されていることを特徴とする電磁クラッチ。
  3. 請求項1または請求項2記載の電磁クラッチにおいて、前記回転止め部材は、前記フィールドコアおよび前記ロータの径方向の外側を前記アーマチュアの近傍まで延びる腕部を有し、
    前記腕部の先端部には、前記アーマチュアにおける前記ロータとは反対側の端面と対向する制動部材が固定され、
    前記制動部材は、前記フィールドコアの励磁コイルが非励磁状態にあるときに前記ばね部材のばね力で前記アーマチュアが押し付けられてアーマチュアの回転を制動するものであることを特徴とする電磁クラッチ。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の電磁クラッチにおいて、前記第2の回転伝達部は、前記第1の回転伝達部に第2の軸受によって回転自在に支持された板金製プーリによって構成され、
    前記板金製プーリは、前記第2の軸受が嵌合する円筒部を有し、
    前記円筒部における前記アーマチュアに近接する一端部には、前記ばね部材を介して前記アーマチュアが取付けられ、
    前記円筒部の他端部には、第2の軸受の端面に当接するかしめ片が形成されていることを特徴とする電磁クラッチ。
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