JP6684187B2 - 電磁クラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、アーマチュアをロータから離間する方向へ付勢しながらアーマチュアをアーマチュアハブに支持させる機能と、非励磁時にアーマチュアの移動を規制する機能とを有する板ばねを備えた電磁クラッチに関する。
関連する電磁クラッチが、特許文献1に開示されている。この電磁クラッチは、入力側回転部材として環状のロータを備えている。ロータの内部には、電磁コイルを有するフィールドが挿入されている。ロータの軸心部には、被駆動装置の入力軸が通されている。入力軸の先端部にはアーマチュアハブが設けられている。アーマチュアハブには、ロータの径方向に延びる板ばねがリベットによって固定されている。
板ばねにおけるロータの径方向外側の端部には、アーマチュアが固定されている。板ばねは、アーマチュアをロータから離間する方向に付勢する。アーマチュアは、入力軸の軸線方向から見て環状に形成されている。アーマチュアは、板ばねを介してアーマチュアハブに支持されることによって、ロータの軸線方向の端面と対向する位置に保持されている。アーマチュアは、電磁コイルが励磁されることにより、板ばねのばね力に抗してロータに磁気によって吸着される。
板ばねは、上述した入力軸の軸線方向から見て環状を呈する環状本体と、環状本体の内方に突設されたストッパー部とを有している。環状本体は、ロータの径方向に延びる仮想の中心線に対して、入力軸の軸線方向から見て中心線を対称軸とする線対称の非円形状に形成されている。環状本体は、ロータの径方向内側において仮想の中心線と交差する基端部と、ロータの径方向内側において仮想の中心線と交差する自由端部とを含む。基端部は、アーマチュアハブにリベットによって固定されている。自由端部は、アーマチュアにリベットによって固定されている。
ストッパー部は、環状本体の基端部から自由端部に向けて突出する舌片を含む。舌片の先端部には、ストッパーゴムが設けられている。この関連する電磁クラッチにおいては、電磁コイルへの給電が絶たれたときにアーマチュアが板ばねのばね力でロータから離され、ストッパーゴムに当接して停止する。
板ばねのストッパー部にストッパーゴムを設けることにより、アーマチュアハブのフランジ部における径方向の外側の寸法(外径)をアーマチュアの径方向の内側の寸法(内径)より小さくすることができる。そのため、軽量で安価な電磁クラッチを提供できる。
しかし、関連する電磁クラッチでは、被駆動装置の入力軸が何らかの原因でロックすると、電磁クラッチの通電が絶たれたときにアーマチュアが電磁クラッチの外に脱落してしまうおそれがあった。この理由は、以下に説明するように、板ばねの構造が原因であると考えられる。
入力軸がロックすると、板ばねの基端部に過大な負荷が加わって応力が集中し、基端部のリベット孔の周辺に亀裂が生じる。そして、板ばねの基端部がリベット孔の周辺で破断され、アーマチュアハブから外れてしまう。このため、入力軸がロックした直後に板ばねの基端部がアーマチュアハブから離れ、アーマチュアおよび板ばねがロータと一体に回転する。その後、電磁クラッチへの通電が絶たれたときに、アーマチュアおよび板ばねがロータから離れる。しかし、アーマチュアハブのフランジ部の外径がアーマチュアの内径より小さいため、アーマチュアはアーマチュアハブのフランジ部によって支えられない。その結果、上述したように、アーマチュアおよび板ばねが回転したまま飛ばされて、電磁クラッチの外に脱落することになる。
上述したように、板ばねのストッパー部にストッパーゴムを設けることにより、軽量で安価な電磁クラッチを提供できるという反面、板ばねの基端部がリベット孔の周辺で破断されると、回転しているアーマチュアと板ばねとが飛ばされて電磁クラッチの外に脱落するおそれがある。
実公昭61−37862号公報
したがって、本発明の目的は、板ばねに過大な負荷が加えられて板ばねが破断されたとしても、アーマチュアが電磁クラッチの外に脱落することがない電磁クラッチを提供することにある。
この目的を達成するために、本発明の電磁クラッチは、
磁性材によって形成された第1の回転体と、
第1の回転体の軸心部に配置され、第1の回転体に対して回転自在な第2の回転体と、
第2の回転体の軸線方向の一端部に設けられたボス部と、ボス部から径方向の外側に延びたフランジ部とを含むアーマチュアハブと、
フランジ部の外径よりも大きい直径を有しフランジ部が挿入される中空部を有する環状に形成され、第1の回転体の軸線方向の一端部と対向する位置に配置されたアーマチュアと、
フランジ部にアーマチュアを連結し、アーマチュアをばね力で第1の回転体から離間する方向に付勢する板ばねと、
磁束を発生して、アーマチュアを板ばねのばね力に抗して第1の回転体に磁気によって吸着させる電磁コイルと、
板ばねをフランジ部に固定する第1のリベットと、
板ばねをアーマチュアに固定する第2のリベットと
を備え、
板ばねは、
環状に形成され、第2の回転体と同一軸線上に位置付けられ、フランジ部に重ねられて固定された基部と、
基部に穿設され、第1のリベットが挿入される第1の貫通孔と、
基部の外周部における第1の貫通孔が形成された部位から径方向の外側に突出するとともに、軸線方向においてアーマチュアと対向するストッパー部と、
基部の外周部におけるストッパー部の両側から径方向の外側に突出し各々の先端が接続された一対の連結部を含む連結片と、
連結片の突出端に穿設され、第2のリベットが挿入される第2の貫通孔と、
基部の径方向の外側で連結片とストッパー部との間に穿設された打ち抜き孔と、
第2の回転体の軸線方向から見てフランジ部の外周縁と重なる基部と連結部との境界部分に設けられ、第1の貫通孔の周辺の強度よりも低い強度を有する低強度部と
を含むことを特徴とする。
この電磁クラッチにおいて、板ばねは境界部分より径方向内側に隣接する部位に形成され基部の内周縁から径方向の外側に延びる切欠きを更に含み、低強度部は切欠きと打ち抜き孔とによって挟まれているものであってもよい。
また、打ち抜き孔は第2の回転体の軸線方向から見て一対の連結部から基部を経てストッパー部に至るU字状の凹部を含み、U字状の凹部の底は第2の回転体の軸線方向から見てフランジ部の外周縁に達するものであってもよい。
また、切欠きは基部の内周縁から径方向の外側に向けて延びる半円状に形成され、切欠きの底は第2の回転体の軸線方向から見てフランジ部の外周縁に達するものであってもよい。
本発明によれば、アーマチュアが磁気によって第1の回転体に吸着されている連結状態において、第1の回転体と第2の回転体とのうち、従動側となる回転体がロックすると、板ばねに過大な負荷が加えられる。このとき、板ばねの低強度部に応力が集中して亀裂が生じ、基部が破断される。すなわち、板ばねがアーマチュアハブに固定された基部の一部と、アーマチュアに固定された連結部および基部の一部とに分断される。
アーマチュアハブに固定された基部の一部には、ストッパー部が接続されている。このため、板ばねが破断された状態で電磁クラッチの給電が絶たれ、アーマチュアが第1の回転体から離れたときに、このアーマチュアがストッパー部に当たる。この結果、ストッパー部がアーマチュアの電磁クラッチの外への脱落を防止する。したがって、本発明によれば、板ばねに過大な負荷が加えられて板ばねが破断されたとしても、アーマチュアが電磁クラッチの外に脱落することがない電磁クラッチを提供することができる。
本発明の一実施の形態である電磁クラッチの正面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 板ばねの正面図である。 板ばねの他の例の正面図である。
以下、本発明の一実施の形態である電磁クラッチについて、図1〜図3を参照しながら詳細に説明する。図1に示す電磁クラッチ1は、図1において最も外側に描かれているロータ2の回転がロータ2の軸心部に配置された回転軸3(図2参照)に伝達される連結状態と、この動力伝達が遮断される切断状態とを切替えるものである。
ロータ2は、磁性材によって円環状に形成されており、その内周部に嵌合した軸受4によって、カーエアコン用圧縮機5のフロントハウジング6に回転自在に支持されている。フロントハウジング6の一端部には筒状部7が突設されている。上述した軸受4は、この筒状部7に設けられている。以下においては、筒状部7がフロントハウジング6から突出する方向(図2においては右方)を電磁クラッチ1の前方とし、この方向とは反対の方向を後方として説明する。
ロータ2の外周部には、伝動用ベルト(図示せず)が巻き掛けられるプーリ溝2aが形成されている。この実施の形態においては、ロータ2によって本発明における「第1の回転体」が構成され、回転軸3によって、本発明における「第2の回転体」が構成されている。ロータ2の前端(軸線方向の一端部)には、後述するアーマチュア8の摩擦面8aと接触する摩擦面2bが形成されている。
また、ロータ2には、後方に向けて開口する環状の溝9が形成されている。溝9の内部には、フィールド10が挿入されている。フィールド10は、前方に向けて開口する凹溝11が形成された環状のヨーク12と、ヨーク12の凹溝11に収容されて絶縁樹脂13によって固定された電磁コイル14とを備えている。ヨーク12は、フロントハウジング6に固定されている。
回転軸3は、フロントハウジング6に回転自在に支持されており、ロータ2に対して回転自在に構成されている。回転軸3の前端部(軸線方向の一端部)は、図2に示すように、フロントハウジング6の筒状部7の中に収容されている。上述したロータ2は、この回転軸3と同一軸線上に位置付けられている。回転軸3の前端部には、相対的に細いスプライン部3aが形成されている。スプライン部3aには、アーマチュアハブ15が嵌合している。アーマチュアハブ15は、スプライン部3aにスプライン(図示せず)によって嵌合する円筒状のボス部15aと、ボス部15aの前端部から径方向の外側に延びるフランジ部15bとを備えている。
ボス部15aは、回転軸3の前端部に螺着された固定用ボルト16によって後方に押され、スプライン部3aの後端部となる段差部3bにシム17を介して押し付けられている。アーマチュアハブ15は、このように固定用ボルト16が回転軸3に螺着されることにより、固定用ボルト16によって回転軸3に固定されている。シム17は、ロータ2とアーマチュア8との間のエアギャップGを調整するための部品である。アーマチュアハブ15のフランジ部15bは、図1中に破線で示すように、前方から見て略三角形を呈する形状に形成されている。このフランジ部15bの3箇所の角部には、後述する基部側リベット18によって板ばね21が固定されている。
板ばね21は、アーマチュアハブ15にアーマチュア8を連結して、アーマチュアハブ15にアーマチュア8を支持させるものである。アーマチュア8は、磁性材からなる円環状の板によって構成されている。アーマチュア8は中空部を有する。中空部の直径(アーマチュア8の径方向の内側の寸法)は、アーマチュアハブ15のフランジ部15bの外径(フランジ部15bの径方向の外側の寸法)よりも大きい。アーマチュア8は、中空部にアーマチュアハブ15のフランジ部15bが挿入された状態でロータ2の前端と対向する位置に配置されている。
板ばね21の構造について更に説明する。板ばね21は、図3に示すように、3つの環状の連結片22を有している。これらの連結片22は、1つの環状の基部23を囲む状態で基部23と一体に形成されている。3つの連結片22は、環状の基部23の外周部を円周方向に3等分する位置にそれぞれ設けられており、基部23の外周部から径方向の外側に延びている。すなわち、連結片22は、基部23を円周方向に3等分する位置において径方向に延びる3本の仮想中心線C1〜C3に沿って設けられている。
基部23における仮想中心線C1〜C3と交差する部位には、3つの貫通孔24が穿設されている。したがって、これらの貫通孔24は、基部23の円周方向に間隔を置いて配置されている。貫通孔24は、上述した基部側リベット18を挿入するためのものである。基部側リベット18は、この貫通孔24と、アーマチュアハブ15のフランジ部15bに穿設された貫通孔25(図2参照)とに通されてかしめられている。すなわち、基部側リベット18は、アーマチュアハブ15のフランジ部15bと、板ばね21の基部23とを結合している。なお、基部23とフランジ部15bとの間には、図2に示すシム26を挟み込ませることができる。板ばね21の基部23は、基部側リベット18によってアーマチュアハブ15のフランジ部15bに重ねられて固定されることにより、回転軸3と同一軸線上に位置付けられる。この実施の形態においては、基部側リベット18が本発明における「第1のリベット」に相当する。
基部23には、図3に示すように、周方向に並ぶ3箇所からそれぞれ径方向の外側に突出する3つのストッパー部31が一体に形成されている。この実施の形態では、3つのストッパー部31は、基部23の外周部における貫通孔24が形成された部位から、仮想中心線C1〜C3に沿って径方向の外側に突出している。これらのストッパー部31の先端部は、図1および図2に示すように、回転軸3の軸線方向においてアーマチュア8と対向している。ストッパー部31の先端部には、貫通孔32(図3参照)が穿設されており、ストッパーゴム33がこの貫通孔32に嵌合した状態で取付けられている。ストッパーゴム33は、ロータ2から離間する方向へのアーマチュア8の移動を規制するものである。
板ばね21の連結片22は、ストッパー部31の両側に位置する一対の連結部34,34によって構成されている一対の連結部34は、基部23の外周部におけるストッパー部31の両側に一体に形成され、基部23から径方向の外側に突出している。一対の連結部34の先端が接続されて、連結片22はストッパー部31を囲む環状になる。一対の連結部34の先端すなわち連結部34の突出端は、連結片22の自由端部22aに相当する。自由端部22aは、図1に示すように、自由端側リベット35によってアーマチュア8に固定されている。
自由端部22aには、貫通孔36が穿設されている。貫通孔36は、自由端側リベット35を挿入するためのものである。自由端側リベット35は、図2に示すように、連結片22に穿設された貫通孔36と、アーマチュア8に穿設された貫通孔37とに通された状態でかしめられており、連結片22とアーマチュア8とを結合している。この実施の形態においては、この自由端側リベット35が本発明における「第2のリベット」に相当する。
3つの自由端側リベット35は、上述した仮想中心線C1〜C3と3つの自由端部22aとが交差する位置に配設されている。このため、板ばね21の基部23をアーマチュアハブ15に固定する基部側リベット18と、板ばね21の連結片22をアーマチュア8に固定する自由端側リベット35と、ストッパー部31とは、基部23の径方向に並んでいる。
板ばね21の連結片22は、基部23が基部側リベット18によってアーマチュアハブ15に固定された状態において、アーマチュア8を軸線方向においてロータ2から離間する方向へ付勢している。このため、アーマチュア8に電磁コイル14の磁気が作用していない状態においては、図2に示すように、アーマチュア8が板ばね21のばね力でストッパーゴム33に押し付けられる。このストッパーゴム33の高さ(軸線方向の厚み)は、板ばね21のプリセット荷重(連結部34の初期反力)に影響を及ぼす。この実施の形態におけるストッパーゴム33は、板ばね21のプリセット荷重が所定の値になるものを使用している。
この実施の形態における板ばね21は、板状の板ばね用母材(図示せず)からプレス打ち抜き加工によって打ち抜かれたものである。板ばね用母材の一部を打ち抜くことにより、基部23の径方向の外側で、連結片22とストッパー部31との間に、打ち抜き孔41が形成される。連結片22の内周縁22b(図3参照)とストッパー部31の外縁31aは、打ち抜き孔41の孔壁である。この孔壁のうち、連結片22の一対の連結部34から基部23を経てストッパー部31に至るU字状の凹部42は、図1に示すように、軸線方向から見て、基部側リベット18と回転方向において隣り合う位置に形成されている。この凹部42の底(最深部)は、回転軸3の軸線方向から見て、アーマチュアハブ15のフランジ部15bの外周縁43(この実施の形態では三角形の3つの辺)に達する位置に形成されている。このため、片持ちばねからなる連結片22の固定端、すなわち板ばね21の基部23と連結部34との境界部分44は、回転軸3の軸線方向から見て、フランジ部15bの外周縁43と重なる位置に形成されている。
板ばね21の基部23の内周部には、図3に示すように、3つの切欠き45が形成されている。これらの切欠き45は、上述した境界部分44より径方向内側に隣接する部位に、基部23の内周縁から径方向の外側に向けて延びる半円状に形成されている。切欠き45の底(最深部)は、回転軸3の軸線方向から見て、アーマチュアハブ15のフランジ部15bの外周縁43に達する位置に形成されている。
このように切欠き45が基部23に形成されることにより、基部23における連結部34が接続される部分に、基部23の幅が部分的に狭くなる低強度部46が形成される。低強度部46は、図1および図3において、ハッチングが施された二点鎖線の円によって模式的に示してある。この実施の形態においては、上述した切欠き45と打ち抜き孔41とによって挟まれる境界部分44に低強度部46が設けられている。低強度部46におけるU字状の凹部42の底から切欠き45の底までの長さは、凹部42の底から貫通孔24までの長さよりも短い。このため、低強度部46の強度は、貫通孔24の周辺の強度よりも低くなる。
このような構造の板ばね21は、ストッパーゴム33がアーマチュア8におけるロータ2とは反対側の面と接触する状態で、基部23が基部側リベット18によってアーマチュアハブ15に固定され、かつ連結片22が自由端側リベット35によってアーマチュア8に固定される。
この電磁クラッチ1において、電磁コイル14が通電されると、図2中に二点鎖線で示すように、ロータ2とアーマチュア8とを磁束Φが通過し、アーマチュア8が板ばね21のばね力に抗して磁気によってロータ2に吸着される。アーマチュア8がロータ2に吸着されると、回転するロータ2の摩擦面2bにアーマチュア8の摩擦面8aが摩擦によって係合し、板ばね21の連結片22から基部23に回転力が伝達される。このときには、連結片22に歪みが生じる。なお、連結片22は、アーマチュア8に自由端側リベット35によって結合されるときにも歪む。この実施の形態においては、基部23と連結部34との境界部分44の近傍に切欠き45が形成されており、低強度部46が変形して力が分散されるから、連結片22の歪みに起因して基部23のリベットかしめ固定部(貫通孔24の周辺)に生じる応力は小さくなる。
アーマチュア8がロータ2に吸着された連結状態においては、ロータ2の回転がアーマチュア8から板ばね21とアーマチュアハブ15とを介して回転軸3に伝達される。このような連結状態において、何らかの原因で従動側の回転軸3がロックすると、板ばね21に過大な負荷が加えられる。このとき、ロータ2が例えば図1中に矢印Rで示すように、図1において時計方向に回転している場合は、連結片22を構成する一対の連結部34がストッパー部31に対して回転方向の下流側に変位する。一対の連結部34のうち、回転方向の下流側に位置する一方の連結部34は、上述したU字状の凹部42が拡がる方向に弾性変形する。他方の連結部34は、U字状の凹部42が狭くなる方向に弾性変形する。このとき、回転方向の下流側に位置する連結部34と凹部42との接続部分、特に図3に示す領域Sで応力が最大になる。
連結部34の変形量が限界を越えると、板ばね21の領域Sから低強度部46に応力が集中して亀裂が生じ、基部23が低強度部46で破断される。基部23が低強度部46で破断されることにより、板ばね21が複数に分割される。すなわち、板ばね21は、アーマチュアハブ15に固定された基部23の一部と、アーマチュア8に固定された連結部34および基部23の一部とに分断される。
アーマチュアハブ15に固定された基部23の一部には、ストッパー部31が接続されている。このため、板ばね21が破断されたとしても、ストッパー部31はアーマチュアハブ15側に残存する。このように板ばね21が破断された状態で電磁クラッチ1の給電が絶たれると、アーマチュア8がロータ2から離れ、ストッパーゴム33に当たる。この結果、ストッパーゴム33がアーマチュア8の電磁クラッチ1の外への脱落を防止する。したがって、この実施の形態によれば、板ばね21に過大な負荷が加えられて板ばね21が破断されたとしても、アーマチュア8が電磁クラッチ1の外に脱落することがない。
この実施の形態においては、板ばね21の切欠き45と隣接する基部23内であって、基部23と連結部34との境界部分44の近傍に、低強度部46が設けられている。このため、連結部34から基部23に外力(歪みや回転力)が加えられたときに基部23の低強度部46が変形し易くなるから、基部23のリベットかしめ固定部に生じる応力が低減される。したがって、基部23のリベットかしめ固定部において基部23が破断され難くなるから、ストッパー部31が残存し易くなり、アーマチュア8の電磁クラッチ1の外への脱落をより一層確実に防ぐことが可能になる。
この実施の形態による板ばね21においては、ストッパー部31の両側に位置する一対の連結部34が、このストッパー部31を囲む環状の連結片22を構成している。板ばね21の基部23をアーマチュアハブ15に固定する基部側リベット18と、連結片22をアーマチュア8に固定する自由端部側リベット35と、ストッパー部31とは、基部23の径方向に並んでいる。このため、連結片22を上述した仮想中心線C1〜C3を対称軸として線対称に形成できるから、回転方向の制約を受けることがない電磁クラッチ1を提供することができる。
この実施の形態においては、基部23の内周部に半円状の切欠き45が形成されることにより低強度部45が形成される。しかし、切欠き45の形状は、半円状に限定されることはなく、適宜変更することができる。また、低強度部46を設けるには、隣り合う連結片22をつなぐ基部23の部位の面積を少なくすればよい。このため、低強度部46を設けるにあたっては、図4に示すように、隣り合う連結片22をつなぐ基部23の部位に貫通孔47を穿設してもよい。
また、アーマチュアハブ15のフランジ部15bの形状を略三角形としたが、図1に示したように角部は丸められていてもよい。さらに、フランジ部15bの外周縁43は、直線状ではなく、角部の円弧の曲率と異なる曲率を有する円弧状でもよい。
また、連結片22、ストッパー部31、切欠き45、基部側リベット18および自由端側リベット35が3つずつ設けられる例を示したが、これらの要素は2以上の複数個ずつ設けられていてもよい。具体的には、この実施の形態のようなカーエアコン用の電磁クラッチの場合、連結片22等は3つまたは4つずつ設けられる。また、一般産業用の大型の電磁クラッチであれば、連結片22等が5つずつ設けられることもある。
1…電磁クラッチ、2…ロータ(第1の回転体)、3…回転軸(第2の回転体)、8…アーマチュア、14…電磁コイル、15…アーマチュアハブ、18…基部側リベット(第1のリベット)、21…板ばね、22…連結片、23…基部、31…ストッパー部、34…連結部、35…自由端側リベット(第2のリベット)、44…境界部分、45…切欠き、46…低強度部、Φ…磁束。

Claims (4)

  1. 磁性材によって形成された第1の回転体と、
    前記第1の回転体の軸心部に配置され、前記第1の回転体に対して回転自在な第2の回転体と、
    前記第2の回転体の軸線方向の一端部に設けられたボス部と、前記ボス部から径方向の外側に延びたフランジ部とを含むアーマチュアハブと、
    前記フランジ部の外径よりも大きい直径を有し前記フランジ部が挿入される中空部を有する環状に形成され、前記第1の回転体の軸線方向の一端部と対向する位置に配置されたアーマチュアと、
    前記フランジ部に前記アーマチュアを連結し、前記アーマチュアをばね力で前記第1の回転体から離間する方向に付勢する板ばねと、
    磁束を発生して、前記アーマチュアを前記板ばねのばね力に抗して前記第1の回転体に磁気によって吸着させる電磁コイルと、
    前記板ばねを前記フランジ部に固定する第1のリベットと、
    前記板ばねを前記アーマチュアに固定する第2のリベットと
    を備え、
    前記板ばねは、
    環状に形成され、前記第2の回転体と同一軸線上に位置付けられ、前記フランジ部に重ねられて固定された基部と、
    前記基部に穿設され、前記第1のリベットが挿入される第1の貫通孔と、
    前記基部の外周部における前記第1の貫通孔が形成された部位から径方向の外側に突出するとともに、前記軸線方向において前記アーマチュアと対向するストッパー部と、
    前記基部の外周部における前記ストッパー部の両側から径方向の外側に突出し各々の先端が接続された一対の連結部を含む連結片と、
    前記連結片の突出端に穿設され、前記第2のリベットが挿入される第2の貫通孔と、
    前記基部の径方向の外側で前記連結片と前記ストッパー部との間に穿設された打ち抜き孔と、
    前記第2の回転体の軸線方向から見て前記フランジ部の外周縁と重なる前記基部と前記連結部との境界部分に設けられ、前記第1の貫通孔の周辺の強度よりも低い強度を有する低強度部と
    を含むことを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 請求項1記載の電磁クラッチにおいて、
    前記板ばねは、前記境界部分より径方向内側に隣接する部位に形成され、前記基部の内周縁から径方向の外側に延びる切欠きを更に含み、
    前記低強度部は、前記切欠きと前記打ち抜き孔とによって挟まれている
    ことを特徴とする電磁クラッチ。
  3. 請求項2記載の電磁クラッチにおいて、
    前記打ち抜き孔は、前記第2の回転体の軸線方向から見て、前記一対の連結部から前記基部を経てストッパー部に至るU字状の凹部を含み、
    前記U字状の凹部の底は、前記第2の回転体の軸線方向から見て、前記フランジ部の前記外周縁に達する
    ことを特徴とする電磁クラッチ。
  4. 請求項2記載の電磁クラッチにおいて、
    前記切欠きは、基部の内周縁から径方向の外側に向けて延びる半円状に形成され、
    前記切欠きの底は、前記第2の回転体の軸線方向から見て、前記フランジ部の外周縁に達する
    ことを特徴とする電磁クラッチ。
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