JP2001214738A - 内燃機関の排気構造及び吸気構造 - Google Patents

内燃機関の排気構造及び吸気構造

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JP2001214738A
JP2001214738A JP2000025839A JP2000025839A JP2001214738A JP 2001214738 A JP2001214738 A JP 2001214738A JP 2000025839 A JP2000025839 A JP 2000025839A JP 2000025839 A JP2000025839 A JP 2000025839A JP 2001214738 A JP2001214738 A JP 2001214738A
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internal combustion
combustion engine
intake
cylinder head
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JP2000025839A
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Hiroto Tamura
宏人 田村
Hisashi Miwa
壽 三輪
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Aisin Takaoka Co Ltd
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関のシリンダヘッドに対してマニホルド
を着脱する際において、その作業性の向上を図ることの
できる内燃機関の排気構造及び吸気構造を提供すること
にある。 【解決手段】エンジン11の排気構造では、エンジン1
1のシリンダヘッド12の排気ポート側にエキゾースト
マニホルド13のフランジが4つのボルト15及びナッ
ト16による螺合手段と、1つのキャッチクリップ19
による係止手段とで接続されており、排気ポートとエキ
ゾーストマニホルド13とが連通した状態となってい
る。キャッチクリップ19は、エキゾーストマニホルド
13の近設した2本の排気管18の間と対向する部分に
配設されている。螺合手段をキャッチクリップ19によ
る係止手段に代えた分だけ、シリンダヘッド12に対す
るエキゾーストマニホルド13の着脱作業性の向上が図
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気構
造及び吸気構造に係り、より詳しくは、内燃機関のシリ
ンダヘッドのポート側にマニホルドのフランジを接続し
て、ポートとマニホルドとを連通させた内燃機関の排気
構造及び吸気構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内燃機関の排気構造とし
ては、例えば特開平7−4238号公報、特開平7−3
10540号公報に記載された態様のものが知られてい
る。これらの内燃機関の排気構造では、図6に示すよう
に、内燃機関101のシリンダヘッド102の排気ポー
ト側にエキゾーストマニホルド103のフランジ104
が複数の螺合手段(ボルト105及ナット106)で接
続されて、排気ポートとエキゾーストマニホルド103
とが連通した状態となっている。
【0003】また従来、この種の内燃機関の吸気構造と
しては、例えば実公平7−7574号公報に記載された
態様のものが知られている。この内燃機関の吸気構造で
は、内燃機関のシリンダヘッドの吸気ポート側にインテ
ークマニホルドのフランジが複数の螺合手段(ボルト及
びナット)で接続されて、前記インテークマニホルドと
前記吸気ポートとが連通した状態となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術における内燃機関の排気構造では、内燃機関
101のシリンダヘッド102に対してエキゾーストマ
ニホルド103を着脱する際において、工具を用いて螺
合手段のボルト105及びナット106を螺入させた
り、螺退させたりしなければならないため、その作業性
は悪かった。
【0005】また、図6に示される態様において、フラ
ンジ104の取付孔107周辺には、ナット106の配
設空間や工具の作業空間が確保されていないため、取付
孔107にボルト105及びナット106を締結するこ
とはできない。そこで、取付孔107周辺においてナッ
ト106の配設空間や工具の作業空間を確保すべく、図
7に示すように、近設した2本の排気管108をそれぞ
れ内側に凹ませて、着脱作業時に用いられる工具等が排
気管108に干渉しないようにすることも考えられる。
【0006】しかし、上述したように排気管108を凹
ませると、凹ませた部分に熱応力が集中したり、排気管
108内を流動する高温の排気ガス(燃焼ガス)の流れ
に乱れが生じたり等することとなる。その結果、図7に
示される態様の内燃機関の排気構造では、熱応力の集中
に起因して排気管108が劣化し易くなったり、排気ガ
スの流れの乱れに起因して内燃機関の出力(性能)が低
下したり等して、その耐久性及び信頼性が低下してしま
うおそれがあった。
【0007】一方、上述した従来技術における内燃機関
の吸気構造でも、前述した内燃機関の排気構造の問題に
準じた問題が生じることは言うまでもない。なお、イン
テークマニホルドの吸気管内を流動する吸気ガス(混合
気)は、前述した排気ガスと違って高温ではないが、吸
気管を内側に凹ませると、該凹ませた部分に応力が集中
したり、吸気管内を流動する吸気ガスの流れに乱れが生
じたり等するのは、上述した従来技術における内燃機関
の排気構造と同様に起こりうることである。
【0008】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、内燃機関のシリンダヘッドに
対してマニホルドを着脱する際において、その作業性の
向上を図ることのできる内燃機関の排気構造及び吸気構
造を提供することにある。また、他の目的は、耐久性及
び信頼性の低下を防止することのできる内燃機関の排気
構造及び吸気構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、内燃機関のシリンダヘッ
ドの排気ポート側にエキゾーストマニホルドのフランジ
を複数の螺合手段で接続して、前記排気ポートと前記エ
キゾーストマニホルドとを連通させた内燃機関の排気構
造において、前記螺合手段の少なくとも1つに代えて、
キャッチクリップによる係止手段を用いるようにしたこ
とを要旨としている。
【0010】上記請求項1に記載の発明によれば、前記
螺合手段の少なくとも1つに代えて、キャッチクリップ
による係止手段が用いられているため、内燃機関のシリ
ンダヘッドに対してエキゾーストマニホルドを着脱する
際においては、螺合手段を係止手段に代えた分だけ、着
脱作業における作業性の向上が図られる。換言すれば、
キャッチクリップによる係止手段を用いた分だけ、工具
を用いて螺合手段のボルト及びナットを螺入させたり、
螺退させたりする必要がなくなると共に、螺合手段の着
脱作業よりも簡単な軽作業で着脱作業が行われるため、
シリンダヘッドに対するエキゾーストマニホルドの着脱
作業が容易に行われることとなる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関の排気構造において、前記キャッチクリップ
は、前記エキゾーストマニホルドの近設した2本の排気
管の間と対向する部分に配設されていることを要旨とし
ている。
【0012】上記請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、キャッチクリップが
エキゾーストマニホルドの近設した2本の排気管の間と
対向する部分に配設されると共に、当該対向部分の周辺
において過剰なスペース(ナットの配設空間や工具の作
業空間)を確保する必要がないため、従来技術のように
エキゾーストマニホルドの近設した2本の排気管を凹ま
さなくても、シリンダヘッドに対してエキゾーストマニ
ホルドが接続されうる。
【0013】すなわち、エキゾーストマニホルドの排気
管を内側に凹まさなくても済むため、排気管の一部分に
熱応力が集中したり、排気管内を流動する高温の排気ガ
スの流れに乱れが生じたり等することがなく、熱応力の
集中に起因した排気管の劣化、及び、排気ガスの流れの
乱れに起因した内燃機関の出力(性能)低下等が未然に
防止されることとなり、内燃機関における排気構造の耐
久性及び信頼性の低下が防止される。従って、内燃機関
における排気構造の機能が安定した状態で長期にわたっ
て維持されることとなる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の内燃機関の排気構造において、前記キャ
ッチクリップは耐熱材料から形成されていることを要旨
としている。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、キャッチク
リップは耐熱材料から形成されているため、高温の排気
ガスに起因した熱の影響を受けにくく、キャッチクリッ
プの耐久性及び信頼性の向上が図られる。従って、キャ
ッチクリップの機能が安定した状態で長期にわたって維
持されることとなる。
【0016】請求項4に記載の発明は、内燃機関のシリ
ンダヘッドの吸気ポート側にインテークマニホルドのフ
ランジを複数の螺合手段で接続して、前記吸気ポートと
前記インテークマニホルドとを連通させた内燃機関の吸
気構造において、前記螺合手段の少なくとも1つに代え
て、キャッチクリップによる係止手段を用いるようにし
たことを要旨としている。
【0017】上記請求項4に記載の発明によれば、前記
螺合手段の少なくとも1つに代えて、キャッチクリップ
による係止手段が用いられているため、内燃機関のシリ
ンダヘッドに対してインテークマニホルドを着脱する際
においては、螺合手段を係止手段に代えた分だけ、着脱
作業における作業性の向上が図られる。換言すれば、キ
ャッチクリップによる係止手段を用いた分だけ、工具を
用いて螺合手段のボルト及びナットを螺入させたり、螺
退させたりする必要がなくなると共に、螺合手段の着脱
作業よりも簡単な軽作業で着脱作業が行われるため、シ
リンダヘッドに対するインテークマニホルドの着脱作業
が容易に行われることとなる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の内燃機関の吸気構造において、前記キャッチクリップ
は、前記インテークマニホルドの近設した2本の吸気管
の間と対向する部分に配設されていることを要旨として
いる。
【0019】上記請求項5に記載の発明によれば、請求
項4に記載の発明の作用に加えて、キャッチクリップが
インテークマニホルドの近設した2本の吸気管の間と対
向する部分に配設されると共に、当該対向部分の周辺に
おいて過剰なスペース(ナットの配設空間や工具の作業
空間)を確保する必要がないため、従来技術のようにイ
ンテークマニホルドの近設した2本の吸気管を凹まさな
くても、シリンダヘッドに対してインテークマニホルド
が接続されうる。
【0020】すなわち、インテークマニホルドの吸気管
を内側に凹まさなくても済むため、吸気管の一部分に応
力が集中したり、吸気管内を流動する吸気ガスの流れに
乱れが生じたり等することがなく、応力の集中に起因し
た吸気管の劣化、及び、吸気ガスの流れの乱れに起因し
た内燃機関の出力(性能)低下等が未然に防止されるこ
ととなり、内燃機関における吸気構造の耐久性及び信頼
性の低下が防止される。従って、内燃機関における吸気
構造の機能が安定した状態で長期にわたって維持される
こととなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明における内燃機関の
排気構造を具体化した一実施の形態を図1,図2に基い
て説明する。
【0022】図1,図2に示すように、本実施の形態に
おけるエンジン11(内燃機関)の排気構造では、エン
ジン11の鋳鉄製シリンダヘッド12の排気ポート(図
示略)側にステンレス鋼製エキゾーストマニホルド13
のフランジ14が4つのボルト15(螺合手段)及びナ
ット16(螺合手段)等で接続されており、排気ポート
とエキゾーストマニホルド13とが連通した状態となっ
ている。
【0023】この場合、エンジン11のシリンダヘッド
12とエキゾーストマニホルド13のフランジ14との
気密性を確保すべく、シリンダヘット12及びフランジ
14の間には金属製のガスケット17が介在されてい
る。そして、シリンダヘッド12の排気ポートから排気
される高温の排気ガス(燃焼ガス)がエキゾーストマニ
ホルド13の4本の排気管18を介して外部方向へ流動
して排気されるようになっている。
【0024】更に、本実施の形態におけるエンジン11
の排気構造では、エンジン11のシリンダヘッド12に
対するエキゾーストマニホルド13の着脱作業性を向上
させるべく、次のような構造を採用している。すなわ
ち、本実施の形態では、ボルト15及びナット16の螺
合手段の1つに代えて、キャッチクリップ19による係
止手段が用いられている。このキャッチクリップ19
は、エキゾーストマニホルド13の近設した2本の排気
管18(図2中における左から2本目の排気管18と3
本目の排気管18)の間と対向する部分、すなわちエキ
ゾーストマニホルド13のフランジ14の下端部中央及
びその近傍部分に配設されている。
【0025】キャッチクリップ19について詳述する
と、図1に示されるように、キャッチクリップ19は、
板状部材を折曲形成したフック20と、キャッチクリッ
プ本体21とを備えており、耐熱性及び耐食性に優れた
ステンレス鋼から形成されている。フック20は、その
一端部が鉤状に形成され、他端部がシリンダヘッド12
(フランジ14の下端部中央の下方)に固着されてい
る。
【0026】キャッチクリップ本体21は、略逆L字状
のベース22と、該ベース22の一端部(図1中におけ
る下部)に挿通された支軸23と、該支軸23で軸支さ
れたレバー24と、該レバー24に挿通された軸25
と、前記フック20に引っかけられるピン26と、軸2
5とピン26とを連結する一対の連結部27と、各連結
部27に外嵌されたスプリング28とを備えている。
【0027】ベース22はフランジ14の下端部中央に
固着されている。支軸23はベース22及びレバー24
に挿通されており、レバー24は支軸23を中心として
回動可能となっている。この回動により、レバー24が
開いた状態となったり、レバー24が閉じた状態となっ
たりして、シリンダヘッド12に対するフランジ14の
着脱作業の1部がキャッチクリップ19で行われるよう
になっている。
【0028】軸25は該両端部において各連結部27の
一端部が取着されており、ピン26は各連結部27の他
端部に挿通されている。スプリング28は軸25とピン
26との間に配設されており、スプリング28のばね定
数は30(N/mm)〜300(N/mm)となるよう
に設定されている。
【0029】さて、キャッチクリップ19を用いてシリ
ンダヘッド12にフランジ14を接続する際において
は、レバー24を開いた状態(レバー24を矢印方向へ
回動させた状態)で、キャッチクリップ本体21のピン
26をシリンダヘッド12に固着されたフック20に引
っかける。そして、フック20にピン26を引っかけな
がら、レバー24を閉じた状態(レバー24を矢印方向
の反対方向へ回動させた状態)となるようにする。この
場合、キャッチクリップ本体21のスプリング28の作
用により、フランジ14はシリンダヘッド12側に押圧
された状態となり、ガスケット17はシリンダヘッド1
2とフランジ14とによって適度な圧力で挟持される。
このようにして、シリンダヘッド12とフランジ14と
の間から排気ガスが漏洩しない係止状態で、シリンダヘ
ッド12にガスケット17を介してフランジ14がキャ
ッチクリップ19によって強固に接続されることとな
る。
【0030】逆に、キャッチクリップ19の係止状態を
解除する際においては、図1に示される態様からレバー
24を開いた状態(レバー24を矢印方向へ回動させた
状態)となるようにする。その後、キャッチクリップ本
体21のピン26をフック20から離脱させることによ
り、キャッチクリップ19によるシリンダヘッド12と
フランジ14との接続状態が解除されることとなる。
【0031】以上のようにして、キャッチクリップ19
のレバー24を矢印方向又は矢印反対方向へ回動させる
ことにより、シリンダヘッド12に対するフランジ14
の着脱作業が螺合手段の着脱作業よりも簡単な軽作業
(ワンタッチ操作)で容易に行われる。
【0032】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に記す効果が得られるようになる。
【0033】・本実施の形態では、ボルト15及びナッ
ト16の螺合手段の1つに代えて、キャッチクリップ1
9による係止手段を用いることとした。このため、エン
ジン11のシリンダヘッド12に対してエキゾーストマ
ニホルド13を着脱する際においては、1つの螺合手段
をキャッチクリップ19に代えた分だけ、工具を用いて
ボルト15及びナット16を螺入させたり、螺退させた
りする必要がなくなると共に、螺合手段の着脱作業より
も簡単な軽作業(ワンタッチ操作)で着脱作業を行うこ
とができる。
【0034】従って、シリンダヘッド12に対するエキ
ゾーストマニホルド13の着脱作業をキャッチクリップ
19で容易に行うことができ、ひいては着脱作業におけ
る作業性の向上を図ることができる。
【0035】・本実施の形態では、キャッチクリップ1
9を、エキゾーストマニホルド13の近設した2本の排
気管18(図2中における左から2本目の排気管18と
3本目の排気管18)の間と対向する部分、すなわちエ
キゾーストマニホルド13のフランジ14の下端部中央
及びその近傍部分に配設することとした。この場合、前
記対向部分の周辺において過剰なスペース(ナット16
の配設空間や工具の作業空間)を確保する必要がないた
め、従来技術における問題が生じることなく、シリンダ
ヘッド12に対してエキゾーストマニホルド13を接続
することが可能となる。
【0036】すなわち、エキゾーストマニホルド13の
排気管18の一部分に熱応力が集中したり、排気管18
内を流動する高温の排気ガスの流れに乱れが生じたり等
することがないため、熱応力に起因した排気管18の劣
化、及び、排気ガスの流れの乱れに起因したエンジン1
1の出力(性能)低下等を未然に防止することができ、
エンジン11における排気構造の耐久性及び信頼性の低
下を防止することができる。従って、エンジン11の排
気構造の機能を安定した状態で長期にわたって維持する
ことができる。
【0037】・本実施の形態によれば、キャッチクリッ
プ19は耐熱性に優れたステンレス鋼から形成されてい
るため、高温の排気ガスに起因した熱の影響を受けにく
く、キャッチクリップ19の耐久性及び信頼性の向上を
図ることができる。従って、キャッチクリップ19の機
能を安定した状態で長期にわたって維持することができ
る。
【0038】・また、本実施の形態によれば、キャッチ
クリップ19は耐食性に優れたステンレス鋼から形成さ
れているため、キャッチクリップ19の耐久性及び信頼
性の向上をより一層確実に図ることができる。
【0039】・本実施の形態によれば、キャッチクリッ
プ19により、シリンダヘッド12とフランジ14との
間から排気ガスが漏洩しない係止状態(気密性を保持し
た状態)で、シリンダヘッド12にガスケット17を介
してフランジ14を強固に接続することができる。
【0040】・本実施の形態によれば、ナット16の配
設空間や工具の作業空間を考慮する必要がないため、エ
キゾーストマニホルド13の設計自由度を大きなものと
することができる。
【0041】・本実施の形態によれば、キャッチクリッ
プ19のレバー24を矢印方向又は矢印反対方向へ回動
させることにより、シリンダヘッド12に対するフラン
ジ14の着脱作業を螺合手段の着脱作業よりも簡単な軽
作業(ワンタッチ操作)で容易に行うことができる。
【0042】・本実施の形態では、ばね定数30(N/
mm)〜300(N/mm)のスプリング28を備えた
キャッチクリップ19を採用することとした。このた
め、キャッチクリップ19を用いてシリンダヘッド12
にエキゾーストマニホルド13のフランジ14を接続す
る際において、スプリング28の作用により、フランジ
14をシリンダヘッド12側に押圧することができると
共に、シリンダヘッド12とフランジ14とによってガ
スケット17を適度な圧力で挟持することができる。そ
のため、シリンダヘッド12とフランジ14との間から
排気ガスが漏洩しない係止状態で、シリンダヘッド12
にガスケット17を介してフランジ14をキャッチクリ
ップ19によって強固に接続することができる。
【0043】なお、前記実施の形態を次のように変更し
て実施することもできる。
【0044】・図3に示すように、シリンダヘッド12
にフック30を一体形成するようにしてもよい。
【0045】・また、図4に示すように、キャッチクリ
ップ19をエキゾーストマニホルド14の上端部及びそ
の近傍部分に配設する際には、キャッチクリップ19に
対するフック40の向きを前記実施の形態におけるフッ
ク20の向きと逆向きとなるようにシリンダヘッド12
に固着すると共に、それに対応させて連結部41の他端
部の向きが前記実施の形態における連結部27の他端部
の向きと逆向きとなるように連結部41の他端部を形成
してもよい。
【0046】・更に、図5に示すように、シリンダヘッ
ド12にフック50を固着せずに、シリンダヘッド12
に嵌合部51を一体形成して、その嵌合部51にフック
50を嵌合させることによって固定してもよい。
【0047】・前記実施の形態では、キャッチクリップ
19をエキゾーストマニホルド13のフランジ14の下
端部中央及びその近傍部分に配設したが、それ以外の部
分に配設するようにしてもよい。
【0048】・キャッチクリップは、特に前記実施の形
態におけるキャッチクリップ19の構造に限定されるも
のではない。
【0049】・前記実施の形態では、フック20をシリ
ンダヘッド12に固着すると共に、ベース22をフラン
ジ14に固着したが、逆にフック20をフランジ14に
固着すると共に、ベース22をシリンダヘッド12に固
着するようにしてもよい。
【0050】・前記実施の形態では、本発明をエンジン
11の排気構造に具体化したが、エンジン11(内燃機
関)の吸気構造に具体化するようにしてもよい。このよ
うに構成した場合でも、前記実施の形態における効果に
準じた効果を奏することができる。また、インテークマ
ニホルドを金属材料ではなくて、樹脂材料から形成する
ことにより、インテークマニホルドの軽量化、ひいては
エンジン11の吸気構造の軽量化を図ることができる。
なお、インテークマニホルドの材質は、アルミニウム又
はアルミニウム合金等から形成してもよく、特に限定さ
れるものではない。
【0051】・前記実施の形態では、キャッチクリップ
19を1つ用いたが、キャッチクリップ19を2つ以
上、3つ以上、4つ以上、5つ以上等用いるようにして
もよく、キャッチクリップ19を用いる個数は任意であ
る(但し、0個は除く)。
【0052】・前記実施の形態では、シリンダヘッド1
2とエキゾーストマニホルド13のフランジ14との間
にガスケット17を介在させたが、ガスケット17を省
略する構成としてもよい。
【0053】・前記実施の形態では、シリンダヘッド1
2を鋳鉄から形成したが、例えばアルミニウム又はアル
ミニウム合金等から形成するようにしてもよい。また、
エキゾーストマニホルド13をステンレス鋼から形成し
たが、例えば鋳鉄、アルミニウム、アルミニウム合金等
から形成するようにしてもよい。すなわち、前記実施の
形態におけるシリンダヘッド12、エキゾーストマニホ
ルド13、ガスケット17、キャッチクリップ19の材
質は、特に前記実施の形態のものに限定されるわけでは
ない。
【0054】更に、特許請求の範囲の各請求項に記載さ
れないものであって、前記実施の形態等から把握される
技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
【0055】(a) 請求項1から請求項3のいずれか
一項に記載の内燃機関の排気構造において、前記キャッ
チクリップは耐食材料から形成されていることを特徴と
する内燃機関の排気構造。
【0056】このように構成した場合、請求項1から請
求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、キ
ャッチクリップが耐食材料から形成されているため、キ
ャッチクリップの耐久性及び信頼性の向上をより一層確
実に図ることができる。
【0057】(b) 請求項4又は請求項5に記載の内
燃機関の吸気構造において、前記インテークマニホルド
は樹脂材料から形成されていることを特徴とする内燃機
関の吸気構造。
【0058】このように構成した場合、請求項4又は請
求項5に記載の発明の効果に加えて、インテークマニホ
ルドが樹脂材料から形成されているため、インテークマ
ニホールドの軽量化、ひいては内燃機関の吸気構造の軽
量化を図ることができる。
【0059】(c) 請求項4、請求項5及び上記
(b)のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気構造にお
いて、前記キャッチクリップは耐食材料から形成されて
いることを特徴とする内燃機関の吸気構造。
【0060】このようにすれば、請求項4、請求項5及
び上記(b)のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、キャッチクリップが耐食材料から形成されているた
め、キャッチクリップの耐久性及び信頼性の向上を図る
ことができる。従って、キャッチクリップの機能を安定
した状態で長期にわたって維持することができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1に記載の発明における内燃機関
の排気構造によれば、内燃機関のシリンダヘッドに対し
てエキゾーストマニホルドを着脱する際において、その
作業性の向上を図ることができる。
【0062】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、内燃機関における排気構
造の耐久性及び信頼性の低下を防止することができる。
従って、内燃機関における排気構造の機能を安定した状
態で長期にわたって維持することができる。
【0063】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、キャッチク
リップの耐久性及び信頼性の向上を図ることができる。
従って、キャッチクリップの機能を安定した状態で長期
にわたって維持することができるようになる。
【0064】請求項4に記載の発明における内燃機関の
吸気構造によれば、内燃機関のシリンダヘッドに対して
インテークマニホルドを着脱する際において、その作業
性の向上を図ることができる。
【0065】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加えて、内燃機関における吸気構
造の耐久性及び信頼性の低下を防止することができる。
従って、内燃機関における吸気構造の機能を安定した状
態で長期にわたって維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるキャッチクリップの係止
状態を模式的に示す断面図である。
【図2】本実施の形態におけるエンジンの排気構造を模
式的に示す正面図である。
【図3】他の実施の形態におけるキャッチクリップの係
止状態を模式的に示す断面図である。
【図4】他の実施の形態におけるキャッチクリップの係
止状態を模式的に示す断面図である。
【図5】他の実施の形態におけるキャッチクリップの係
止状態を模式的に示す断面図である。
【図6】従来技術の内燃機関の排気構造を模式的に示す
正面図である。
【図7】従来技術に係る内燃機関の排気構造の一部を拡
大して模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
11 エンジン 12 シリンダヘッド 13 エキゾーストマニホルド 14 フランジ 15 ボルト 16 ナット 18 排気管 19 キャッチクリップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダヘッドの排気ポート
    側にエキゾーストマニホルドのフランジを複数の螺合手
    段で接続して、前記排気ポートと前記エキゾーストマニ
    ホルドとを連通させた内燃機関の排気構造において、 前記螺合手段の少なくとも1つに代えて、キャッチクリ
    ップによる係止手段を用いるようにしたことを特徴とす
    る内燃機関の排気構造。
  2. 【請求項2】 前記キャッチクリップは、前記エキゾー
    ストマニホルドの近設した2本の排気管の間と対向する
    部分に配設されていることを特徴とする請求項1に記載
    の内燃機関の排気構造。
  3. 【請求項3】 前記キャッチクリップは耐熱材料から形
    成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の内燃機関の排気構造。
  4. 【請求項4】 内燃機関のシリンダヘッドの吸気ポート
    側にインテークマニホルドのフランジを複数の螺合手段
    で接続して、前記吸気ポートと前記インテークマニホル
    ドとを連通させた内燃機関の吸気構造において、 前記螺合手段の少なくとも1つに代えて、キャッチクリ
    ップによる係止手段を用いるようにしたことを特徴とす
    る内燃機関の吸気構造。
  5. 【請求項5】 前記キャッチクリップは、前記インテー
    クマニホルドの近設した2本の吸気管の間と対向する部
    分に配設されていることを特徴とする請求項4に記載の
    内燃機関の吸気構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101469630B (zh) * 2007-12-24 2012-05-23 J·埃贝斯佩歇合资公司 排气管

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CN101469630B (zh) * 2007-12-24 2012-05-23 J·埃贝斯佩歇合资公司 排气管

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