JP3043301B2 - V型2気筒エンジンの吸気マニホールド - Google Patents

V型2気筒エンジンの吸気マニホールド

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、1つのキャブレ
タから供給される吸気を分流してV型配置の各気筒へ供
給するV型2気筒エンジンの吸気マニホールドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10は自動二輪車用V型2気筒エンジ
ンの従来の吸気マニホールド100を示しており、逆V
字状に枝分かれする吸気管部101,102と各フラン
ジ103,104とをアルミ合金により一体成形してあ
る。いわゆるアルミ一体構造となっている。
【0003】V型2気筒エンジンは、前傾姿勢の第1の
気筒1と、後傾姿勢の第2の気筒2とを備え、第1の気
筒1のシリンダヘッド7の後面と第2の気筒2のシリン
ダヘッド8の前面には、吸気口12,13が開口する平
面状のマニホールド取付面15,16がそれぞれ形成さ
れ、両シリンダヘッド7,8間に吸気マニホールド10
0が配置されている。O1,O2は各気筒1,2のシリン
ダ中心線を示している。
【0004】各フランジ103,104をそれぞれマニ
ホールド取付面15,16に当接し、ボルト105によ
り締着している。各取付面15,16には環状溝20,
21が形成され、それぞれOリング23,24が嵌着し
てある。
【0005】図11は図10の吸気マニホールド100
を一部断面で示す後面図であり、キャブレタホルダー1
07は吸気マニホールド100とは別体のゴムでできて
おり、キャブレタ19の出口部と吸気マニホールド10
0の入口部とを嵌合接続し、締付バンド110により締
結している。
【0006】図12は別の従来例を示しており、逆V字
状に枝分かれする吸気管部111,112をゴムにより
成形し、各吸気管部111,112の先端部に形成した
環状溝115,116にアルミ合金製のフランジ11
3,114を嵌着するようになっている。吸気管部11
1,112の先端面にはOリングの代わりをする環状突
起118を一体に形成してある。吸気管部111等のゴ
ムの材質としてはニトリルゴム(NBR)等が使用され
ている。
【0007】なお、1個のキャブレタと1つの気筒の吸
気口とを接続する単管式の吸気連絡管の従来技術として
は、たとえば実開昭57−83263号がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すアルミ合
金一体型の吸気マニホールド100において、両フラン
ジ103,104の間隔並びに両フランジ間の角度等の
諸寸法は、各フランジ103,104の接合面がマニホ
ールド取付面15,16と面接触するように、各取付面
15,16間の間隔及び挟み角θに合わせて設定されて
いる。
【0009】上記吸気マニホールド100の諸寸法の設
定値は、通常、シリンダヘッド7,8が平常の温度状態
の時の寸法や位置に合うように設定されており、従っ
て、運転停止時等では接合面のシール性は十分に確保さ
れている。
【0010】ところが運転状態ではシリンダヘッド7,
8等が熱変形し、各気筒1,2は各シリンダ中心線O
1,O2に沿って矢印X1,X2方向に伸長する。これに
より、両気筒1,2の取付面15,16は互いに前後に
離れるように上方に変位することになるので、フランジ
103,104は前後に大きな引っ張り荷重を受け、特
に上端側が取付面15,16から引き離され、実質的に
取付面15,16での面接触の維持が困難となる。面接
触が維持できなくなると、吸気管部内の負圧により外部
の空気が吸気通路内に吸い込まれ、吸気(混合気)の濃
度を薄める。
【0011】これに対して図12に示すフランジ分離型
のゴム製吸気マニホールドでは、前述のような各気筒の
熱膨張に対しては吸気マニホールド自体のゴムのたわみ
により追従し、取付面15,16での面接触を維持する
ことができるが、環状突起118が吸気管部111,1
12と一体にゴム成形されることにより、次のような課
題が残る。
【0012】(1)吸気マニホールドのゴム材質に対
し、環状突起118のゴム材質を単独で選択することが
できない。すなわち、吸気管部111,112は特別に
高い耐熱性を要求されることは少なく、一定の剛性を確
保するために厚肉に形成されるので、価格の安いニトリ
ルゴム等を使用することが適切であるが、環状突起11
8は高温となるシリンダヘッド7,8に直接接触するの
で、高い耐熱性が要求される。ところが上記のように吸
気マニホールドのゴム材質に対し、環状突起118のゴ
ム材質を単独で選択することができないので、たとえ
ば、価格を考慮して吸気マニホールド及び環状突起11
8をニトリルゴム製とすると、環状突起118の耐熱性
は期待できず、摩耗及び劣化が速く、部品交換時期が早
まる。
【0013】(2)一方、環状突起118の耐熱性を確
保するため、耐熱性に優れたフッ素系ゴムを利用すると
すれば、厚肉の各吸気管部111,112等もすべてフ
ッ素系ゴムで成形しなければならなくなり、材料費の採
算が合わなくなる。
【0014】(3)さらに、環状突起118を摩耗ある
いは劣化により交換するには、環状突起118のみなら
ず吸気マニホールド全体を交換しなければならず、部品
コストが高くつくことになる。
【0015】(4)吸気マニホールド組付時において、
V型エンジンではシリンダ間の狭角の関係により、環状
溝20,21内が見にくく、環状突起118の下端部分
を吸気口12,13の開口下端縁に引っ掛かけたり、環
状溝20,21内にうまく嵌着できない場合があり、取
付作業に手間がかかる。特に、両取付面15,16間の
挟み角度θが狭い場合には、取付性が一層低下する。極
端な場合には、環状突起118の下端部が環状溝20,
21からはみ出た状態でフランジ113,114により
締め付けられることもある。
【0016】
【発明の目的】本願発明の目的は、運転中にシリンダヘ
ッド等が熱膨張しても、吸気マニホールドとシリンダヘ
ッドとの接合面のシール性を確保することができ、か
つ、組付作業性を維持し、さらに材料コストを節約する
ことができるV型2気筒エンジンの吸気マニホールドを
提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本願請求項1記載のV型2気筒エンジンの吸気マニ
ホールドは、キャブレタ19から供給される吸気を分流
してV型配置の各気筒へ供給するV型2気筒エンジンの
吸気マニホールドにおいて、キャブレタ19の吸気出口
部に接続するキャブレタホルダー30と、逆V字状に枝
分かれした1対の吸気管部27,28を有する吸気マニ
ホールド本体26とを、ゴム状弾性体により一体成形物
とし、各吸気管部27,28の先端部に、金属製フラン
ジ31,32を吸気マニホールド本体26と一体のゴム
状弾性体で鋳包むと共に、各金属製フランジ31,32
の下流側の端面を接合面31a,32aとして露出さ
せ、上記各接合面31a,32aをシリンダヘッドのマ
ニホールド取付面15、16にそれぞれ当接し、ボルト
36により締着していることを特徴としている。
【0018】請求項2記載のV型2気筒エンジンの吸気
マニホールドは、シリンダヘッドのマニホールド取付面
15,16に環状溝20,21を形成し、該環状溝2
0,21に耐熱性を有するOリング23,24を嵌着し
て、金属製フランジの接合面31a,32aにより圧接
していることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本願発明による吸気マニ
ホールドを備えた自動二輪車用V型2気筒エンジンの左
側面図であり、前記図10で説明したエンジンと同じ部
品には同じ符号を付してある。この図1において、エン
ジンは、前傾姿勢の第1の気筒1と、後傾姿勢の第2の
気筒2とを備えており、各気筒1,2は共通のクランク
ケース3にそれぞれシリンダ5,6、シリンダヘッド
7,8及びヘッドカバー9,10等が順次締結されてお
り、第1の気筒1のシリンダヘッド7の後面と第2の気
筒2のシリンダヘッド8の前面に、それぞれ吸気口1
2,13が開口する平面状のマニホールド取付面15,
16が形成され、両取付面15,16に本願発明にかか
る吸気マニホールド11が上下1対の4本のボルト36
により締着されている。両取付面15,16はクランク
軸芯方向の同一位置上に配置されており、クランク軸芯
方向にずれてはいない。
【0020】吸気マニホールド11は、逆V字状に枝分
かれする吸気管部27,28を一体に有する吸気マニホ
ールド本体26と、図5に示すように吸気マニホールド
本体26の吸気入口部に形成された円筒状のキャブレタ
ホルダー30とを、ニトリルゴムにより一体成形したゴ
ム一体物であり、さらに各吸気管部27,28の下流端
部(下端部)には、図2に示すようにアルミ合金製のフ
ランジ31,32をマニホールド本体26と一体のニト
リルゴムにより鋳包んでいる。
【0021】図3において、各フランジ31,32は、
シリンダヘッド7,8のマニホールド取付面15,16
に接合する平面状の接合面31a,32aを有すると共
に、吸気通路用の内周孔31b,32bを有しており、
吸気マニホールド本体26をゴム成形する時に、アルミ
合金製のフランジ31,32を鋳型内にセットし、ゴム
鋳造により鋳包み、これにより吸気管部27,28の先
端部に固着しているのである。成形後の具体的なフラン
ジ31,32の状態は、径方向の外周面全体と上流側の
端面と内周孔31b,32b全体がゴムにより鋳包まれ
ており、下流側の端面が接合面31a,32aとして露
出している。
【0022】また各フランジ31,32には、図6に示
すように上下にそれぞれ張出部(ねじボス部)41が形
成され、該張出部41にそれぞれボルト挿通孔34が形
成されている。張出部41及びボルト挿通孔34の形成
位置は、吸気マニホールド取付時に、図2において斜め
上方からボルト36を挿通でき、かつ、ボックスレンチ
あるいはドライバなどの工具をボルト36に係合して締
結作業がし易いように設定されている。具体的には、図
4において、キャブレタ配置側を右側と仮定すると、上
側の張出部41はフランジ中心を通る垂直線Hに対して
ややキャブレタ寄りに位置しており、一方、下側の張出
部41は、吸気管部28の左端縁よりもさらに左方へと
突出するように形成されており、また、取付作業性を向
上させるために上下両ボルト挿通孔34は180°の位
相差にはなっておらず、上側のボルト挿通孔34から下
側ボルト挿通孔34までの左回りの角度が180°より
も小さくなるように設定されている。さらに、下側のボ
ルト挿通孔34はボルトの挿入を一層容易にするため
に、上下方向に長い長孔となっている。
【0023】図7は第1の気筒1のシリンダヘッド7の
後面図であり、マニホールド取付面15には、吸気口1
2が開口すると共に上下にめねじ孔45が形成されてお
り、上側のねめじ孔45は取付面15とそれぞれ直角に
なるように形成されているが、下側のめねじ孔45はボ
ルトの螺挿作業を容易にできるように、図2に示すよう
に上側のめねじ孔45よりも下向きに傾斜している。第
2の気筒2のシリンダヘッド8のマニホールド取付面1
6も同様な構造となっている。各マニホールド取付面1
5,16の吸気口12,13の周囲には、Oリング嵌着
用の環状溝20,21がそれぞれ形成されており、それ
ぞれ耐熱性を有するフッ素系ゴム製のOリング23,2
4が嵌着されている。
【0024】図4において、キャブレタホルダー30に
は環状凹部53が形成されると共に、開口端縁に回止め
凹部47と軸方向の位置決め突起48が形成されてお
り、内周には抜け止め兼シール用の環状突起57が形成
されている。キャブレタ19の出口部には、回止め凹部
47に係合するピン部60と位置決め突起48に係合す
る切欠き部61が形成されると共に、環状突起57に係
合する環状凹部65が形成されている。
【0025】図8はキャブレタ19をキャブレタホルダ
ー30に接続した状態を示しており、キャブレタ19の
出口部をキャブレタホルダー30内に挿入して、環状凹
部65を環状突起57に係合し、締付バンド51により
締結している。キャブレタ19の入口部には、キャブレ
タ19よりも下方に位置するエアクリーナ52が接続し
ている。
【0026】吸気マニホールドを組付ける場合には、図
2のように各取付面15,16の環状溝20,21にO
リング23,24を嵌着し、吸気マニホールド11を両
シリンダヘッド7,8間に挿入して、各フランジ31,
32の接合面31a,32aを各取付面15、16に接
合すると共にOリング23,24を圧縮し、吸気マニホ
ールド11の上方及び左斜め上方から各ボルト挿通孔3
4にそれぞれボルト36を挿通し、ボックスレンチある
いはドライバ等で螺着する。
【0027】図4のように下側のボルト挿通孔34は吸
気管部28(27)の左端縁よりも左方へとはみ出して
おり、かつ長孔となっており、さらに、図2のように取
付面15,16の下側のめねじ孔45は上側のめねじ孔
45よりも下向きに傾斜しているので、上方からのボル
ト36の挿入を容易に行え、かつ、締付作業も容易に行
うことができる。
【0028】エンジ運転中、熱変形により図1の各気筒
1,2がシリンダ中心線O1,O2に沿ってぞれぞれ伸長
しても、ゴム製の吸気マニホールド本体26はそのたわ
みにより追従し、取付面15,16におけるフランジ3
1,32との面接触を維持し、シール性を維持すること
ができる。
【0029】なお、図5に示すようにマニホールド本体
26の分岐点における左端内壁69には、隆起部が前後
2箇所となるように円弧状に形成されている。
【0030】
【その他の実施の形態】
(1)吸気マニホールド本体26の材質としては、ニト
リルゴムの他に、比較的安価なポリウレタンゴムあるい
は塩化ビニル等の合成樹脂を使用することも可能であ
る。
【0031】(2)Oリング23,24としては、耐熱
性を有するシリコンゴム等を使用することもできる。
【0032】(3)本願発明は、自動二輪車に搭載され
るV型2気筒エンジンには限定されず、バギー車等の3
輪あるいは4輪車等に搭載されるV型2気筒エンジンに
も適用でき、V型が並列に配置された4気筒エンジンに
も同様に採用できる。
【0033】(4)図9はマニホールド取付面15(1
6)に形成される環状溝20(21)の変形例を示して
おり、周方向に等間隔をおいた数箇所に、溝幅が狭くな
る絞り部68を形成している。このような絞り部68を
形成していると、吸気マニホールド取付作業中におい
て、Oリング23を環状溝20内にしっかりと保持して
おくことができ、取付作業中に環状溝20からはみ出す
のを防止し、取付作業性を向上させることができる。
【0034】(5)金属製フランジとしては、アルミ合
金の他に、鋳鉄を使用することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、 (1)キャブレタ19の吸気出口部に接続するキャブレ
タホルダー30と、逆V字状に枝分かれした1対の吸気
管部27,28を有するマニホールド本体26とを、ゴ
ム状弾性体による一体成形物とし、金属製フランジ3
1,32を、各吸気管部27,28の下流端部に、マニ
ホールド本体26と一体のゴム状弾性体で鋳包んでいる
ので、各気筒1,2が運転時に熱変形して、取付面1
5,16の位置が変化しても、ゴム状弾性体のマニホー
ルド本体26がたわむことにより追従し、取付面15,
16における面接触を保ち、シール性を維持することが
できる。
【0036】(2)金属製フランジ31,32を、各吸
気管部27,28の下流端部にマニホールド本体26と
一体のゴム状弾性体で鋳包みむようにし、かつ、キャブ
レタホルダー30もゴム状弾性体でマニホールド本体2
6と一体に形成しているので、ゴム状弾性体のマニホー
ルド本体26に対して金属製のフランジ31,32を強
固にかつ気密性を保った状態で結合することができ、か
つ、部品点数が節約できると共に吸気マニホールド及び
キャブレタの組付工程も削減することができる。
【0037】(3)マニホールド本体26及びキャブレ
タホルダー30をゴム状弾性体で一体形成しているの
で、エンジン振動のキャブレタへの伝達を減衰させるこ
とができ、キャブレタ性能を維持することができる。ま
た、キャブレタは図8に示すようにマニホールド本体2
6とエアクリーナ52で両持ちで支持されているので、
この点でもキャブレタは、エンジン及び車体からの振動
が伝わりにくくなっている構造である。
【0038】(4)請求項2記載の発明のように、シリ
ンダヘッド7,8の取付面15,16にOリング用の環
状溝20,21を形成してOリング23,24を嵌着
し、金属製のフランジ31,32の接合面31a,32
aを取付面15,16に当接して締着するようにしてい
ると、取付作業中にOリング23,24が脱落するのを
防ぐことができると共に、図11の環状突起型のシール
機構を有する従来例や、あるいは吸気マニホールド側に
環状溝を形成する構造に比べ、Oリングあるいは環状突
起の噛込みやはみ出し等を防ぐことができ、組付作業性
が向上する。特に前後方向のコンパクト性を保つために
気筒間の挟み角を狭くして、取付面15,16の傾斜を
急にしてある自動二輪車用のV型2気筒エンジンでは、
組付作業性の向上効果は顕著である。
【0039】(5)請求項2記載の発明のように、Oリ
ング23,24をゴム状弾性体製の吸気マニホールド本
体26とは別体としていると、シリンダヘッド7,8に
接触して高温となるOリング23,24のみを耐熱性の
あるゴム製とする一方、吸気マニホールド本体26は、
特に耐熱性を有しない安価はゴムを使用することがで
き、Oリングの交換時期を延ばすことができると共に、
吸気マニホールド本体26の材料費も節約することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明による吸気マニホールドを装着した
V型2気筒エンジンの左側面図である。
【図2】 図1の吸気マニホールドを取り外し、一部縦
断面で示す左側面図である。
【図3】 組付状態を示す吸気マニホールドの縦断側面
図である。
【図4】 図1の吸気マニホールドの後面図である。
【図5】 図1の吸気マニホールドの上面図である。
【図6】 フランジの形状を示す図2のVI矢視図であ
る。
【図7】 取付面の形状を示す図2のVII矢視図であ
る。
【図8】 吸気マニホールドとキャブレタとの接続構造
を示す一部縦断側面図である。
【図9】 環状溝の変形例を示しており、図7と同様の
図2のVII矢視拡大図である。
【図10】 従来例の側面図である。
【図11】 図10の吸気マニホールドを一部縦断面で
示す後面図である。
【図12】 別の従来例を一部縦断してかつ分解して示
す側面図である。
【符号の説明】
1,2 第1,第2の気筒 7,8 シリンダヘッド 11 吸気マニホールド 12,13 吸気口 15,16 マニホールド取付面 19 キャブレタ 20,21 環状溝 23,24 Oリング 26 吸気マニホールド本体 27,28 吸気管部 30 キャブレタホルダー 31,32 金属製フランジ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブレタ19から供給される吸気を分
    流してV型配置の各気筒へ供給するV型2気筒エンジン
    の吸気マニホールドにおいて、 キャブレタ19の吸気出口部に接続するキャブレタホル
    ダー30と、逆V字状に枝分かれした1対の吸気管部2
    7,28を有する吸気マニホールド本体26とを、ゴム
    状弾性体により一体成形物とし、 各吸気管部27,28の先端部に、金属製フランジ3
    1,32を吸気マニホールド本体26と一体のゴム状弾
    性体で鋳包むと共に、各金属製フランジ31,32の下
    流側の端面を接合面31a,32aとして露出させ、 上記各接合面31a,32aをシリンダヘッドのマニホ
    ールド取付面15、16にそれぞれ当接し、ボルト36
    により締着していることを特徴とするV型2気筒エンジ
    ンの吸気マニホールド。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッドのマニホールド取付面1
    5,16に環状溝20,21を形成し、該環状溝20,
    21に耐熱性を有するOリング23,24を嵌着して、
    金属製フランジの接合面31a,32aにより圧接して
    いることを特徴とする請求項1記載のV型2気筒エンジ
    ンの吸気マニホールド。
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