JP2001207146A - 水性粘着剤組成物 - Google Patents
水性粘着剤組成物Info
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Abstract
温から低温領域での接着性に優れると共に、断裁、スリ
ットおよび打ち抜きなどの二次加工製並びに保存中の粘
着剤のはみ出しがなく、粘着力経時安定性にも優れた粘
着テープまたはシートを製造するための粘着剤組成物の
提供。 【解決手段】 官能基含有(メタ)アクリル酸アルキル
エステル系共重合体(a)と粘着付与樹脂(b)からな
るアクリル系粘着剤エマルション(A)と粒子径が0.
05〜0・6μm,ガラス転移温度が−30〜50℃であ
る共重合体エマルション(B)よりなり、ポリオレフィ
ン系ラップフィルムに圧着した直後の180°はく離強
度が80〜800N/mであり、かつ、断裁試験機での
断裁時のカッターの刃および断裁面に付着する粘着剤の
重量が、40mg以下である水性粘着剤組成物。
Description
ような非極性ポリマーのフィルムに対して優れた接着性
を示す水性粘着剤組成物に関する。さらに詳しくはポリ
オレフィン系ラップフィルムに対して室温から低温領域
での接着性に優れていると共に、断裁、スリットおよび
打ち抜きなどの二次加工性、並びに保存中の粘着剤のは
み出しがなく、粘着力経時安定性にも優れた粘着テープ
またはシートを製造するための水性粘着剤組成物に関す
る。
ル、ステッカー、壁紙など多方面にわたっている。また
被着体の材質も、プラスチック、金属、ガラス、陶磁
器、紙、布、木材、生鮮食品などと広範囲にわたってい
る。従来、粘着剤の主成分として、天然ゴム、合成ゴ
ム、アクリル系共重合体などが、有機溶剤に溶解された
形や水に分散された形で用いられてきた。火災の発生や
環境衛生上の問題から、水に分散された形のものが次第
に多くなり始めた。中でも粘着性や耐候性に優れている
アクリル系共重合体を主成分とする水分散型アクリル系
粘着剤が広く普及してきた。
は、溶剤型アクリル系粘着剤に比べて、ポリエチレンや
ポリプロピレンのようなポリオレフィンフィルムに対し
て、耐水性や密着性が不足する問題があった。これらの
問題を解決するために種々の検討がなされ、例えば、特
開昭60−84371号公報では、水性媒体と樹脂から
なり、該樹脂分が特定のアクリル系単量体を共重合して
なるガラス転移点がー30〜−60℃の範囲のアクリル
系共重合体50〜95重量%、および軟化点が70〜1
30℃の範囲にある不均化ロジンエステル50〜5重量
%からなる水性エマルジョン型接着剤組成物が開示され
ている。この組成物は、ポリオレフィンなどの非極性ポ
リマーの被着体に対する接着力は改良されているが、低
温での密着性が劣る。
は、(メタ)アクリル酸エステル100重量部、ロジン
のアクリル酸エステル2〜40重量部および共重合性単
量体30重量部以下を共重合させて得られるアクリル系
ポリマー100重量部に対して、軟化点105℃以上の
ロジン系粘着付与剤5〜50重量部からなる感圧接着剤
組成物が開示されている。この組成物は、ポリオレフィ
ンなどの非極性ポリマーの被着体に対する接着力は改良
されているが、低温での密着性が劣る。
は、特定値の分子量、特定値の重量平均分子量と数平均
分子量との比、特定値の粘着付与樹脂の酸価指数および
軟化点指数であるアルキル(メタ)アクリレートとカル
ボキシル基を有するビニルモノマーからなるアクリル系
共重合体、粘着付与樹脂およびカルボキシル基と架橋反
応可能な架橋剤からなるアクリル系粘着剤組成物が開示
されている。この組成物は、ポリオレフィンなどの非極
性ポリマーの被着体に対する接着力は改良されている
が、断裁性、スリッター性やはみ出し性が劣る。
点から、食品包装用に多く使用されていたラップフィル
ムが塩化ビニル、塩化ビニリデンからポリオレフィン系
フィルムへの移行が行われ、需要も増加している。特に
食品包装などのフレキシブル包装に用いられるポリオレ
フィン系ラップフィルムにおいては使用される防曇剤や
静電防止剤などの影響もあり、ポリオレフィンフィルム
の中でも接着が難しいのが現状である。
オレフィンフィルム、特にポリオレフィン系ラップフィ
ルムに対して室温から低温領域での接着性に優れている
と共に、断裁、スリットおよび打ち抜きなどの二次加工
性、並びに保存中での粘着剤のはみ出しがなく、粘着力
経時安定性にも優れた粘着テープまたはシートを製造す
るための水性粘着剤組成物を提供することである。
めに、ポリオレフィン系ラップフィルムに対する高い接
着力と二次加工性を満足する特性値と粘着組成物に関し
て鋭意研究し本発明に至った。
マルション(A)と共重合体エマルション(B)とから
なり、(B)の粒子径が0.05〜0.6μm、ガラス
転移温度が−30〜50℃、(B)の含有量が(A)の
固形分100重量部に対して固形分で0.5〜20重量
部からなり、上質紙基材に20g/m2の塗布量で塗工さ
れた粘着シートを、ポリオレフィン系ラップフィルムに
圧着した直後の180°はく離強度が80〜800N/
mであり、かつ、断裁試験機での断裁時のカッターの刃
および断裁面に付着する粘着剤の重量が、40mg以下
である水性粘着剤組成物である。さらにアクリル系粘着
剤エマルション(A)が、官能基含有(メタ)アクリル
酸アルキルエステル系共重合体(a)と粘着付与樹脂
(b)とを含有しており、官能基含有(メタ)アクリル
酸アルキルエステル系共重合体(a)の官能基成分が、
カルボキシル基含有不飽和単量体、カルボニル基含有不
飽和単量体、水酸基含有不飽和単量体あるいはエポキシ
基含有不飽和単量体から選ばれた少なくとも1種であ
る。さらに必要に応じて、本発明の水性粘着剤組成物に
は、グリシジル基、アジリジン基、オキサゾリン基、ヒ
ドラジド基あるいは多価金属錯塩から選ばれた少なくと
も1種の架橋基を有する架橋剤を含めることができる。
する。本発明の水性粘着剤組成物は、ポリラミシリコン
セパレーター上に20g/m2/dryになるように塗工
し、120℃の乾燥機で60秒間乾燥後、粘着層上に上
質紙(55g/m2)を貼り合わせ、23℃、65%RH
雰囲気中に16時間以上放置して得た粘着シートを、ポ
リオレフィン系ラップフィルムに軽く圧着した直後の1
80°はく離強度が80〜800N/m(JIS Z0
237粘着テープ・粘着シート試験方法に準じて測定。
測定機器はテンシロンあるいはオートグラフを使用)で
あることが必要である。はく離強度が80N/mより低
い場合、ポリオレフィン系ラップフィルムに対する接着
性が低い。800N/mを超える場合には上質紙が紙破
したり、あるいは被着体のフィルムが伸びたりするが強
度的には問題はない。さらに23℃、65%RH雰囲気
中で、上記の粘着シートを長さ150mm、幅50mm
に切り試験試料として、それを50枚重ねて、枚葉積層
紙の切断に用いられる断裁試験機(例えば、株式会社ホ
リゾン製の電動断裁機等)で10回断裁したときのカッ
ターの刃および断裁面に付着する粘着剤の重量が、40
mg以下であることが必要である。付着した粘着剤の重
量が40mgを超える場合は、二次加工性が悪い。
(A)は、官能基含有(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル系共重合体(a)と粘着付与樹脂(b)からなる。
官能基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重
合体(a)は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系
単量体、官能基を有する単量体およびその他の重合可能
な単量体との共重合体である。(メタ)アクリル酸アル
キルエステル系単量体としては、具体的に、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、sec-ブチル(メタ)
アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキ
シル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、n
−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)ア
クリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル
(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレー
ト、n−アミル(メタ)アクリレート、イソアミル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ラ
ウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ス
テアリル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチルア
クリレート、エチルカルビトールアクリレートなどが挙
げられる。これらの群より少なくとも1種以上使用する
ことができるが、特に炭素数4〜12のアルキル鎖を有
するアクリル酸エステルから選ばれた単量体を主成分と
して使用することが好ましい。
9重量%〜85.0重量%であることが好ましい。その
使用量が85.0重量%より少ない場合は、ポリオレフ
ィン系ラップフィルムに対して密着性が悪い。
ルボキシル基、アミド基もしくは置換アミド基、アミノ
基もしくは置換アミノ基、水酸基、エポキシ基、カルボ
ニル基、メルカプト基または珪素含有基などが挙げられ
る。好ましくは、カルボキシル基、水酸基、カルボニル
基あるいはエポキシ基含有不飽和単量体である。カルボ
キシル基含有不飽和単量体としては、具体的に(メタ)
アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、フマル酸、無水フマル酸などが挙げられる。水酸基
含有不飽和単量体としては、具体的に2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、カプロラクトン変成(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポ
リプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙
げられる。カルボニル基含有不飽和単量体としては、具
体的には、アクロレイン、ジアセトンアクリルアミド、
ホルミルスチロール、ビニルメチルケトン、ビニルエチ
ルケトン、(メタ)アクリロオキシアルキルプロペナー
ル、ジアセトン(メタ)アクリレート、アセトニル(メ
タ)アクリレート、アセトアセトキシエチル(メタ)ア
クリレートなどが挙げられる。エポキシ基含有不飽和単
量体としては、具体的には、グリシジル(メタ)アクリ
レート、グリシジル(メタ)アリルエーテル、3,4−
エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレートなどが挙
げられる。これらの官能基含有不飽和単量体から選ばれ
た少なくとも1種以上使用することができる。
は、単量体全量に対して、0.1重量%〜7.0重量%
である。その使用量が、0.1重量%より少ない場合、
共重合体エマルション(B)などとの配合時に機械安定
性が悪く、架橋剤を使用する場合にはその効果が少な
い。7.0重量%より多い場合には、ポリオレフィン系
ラップフィルムに対して密着性が悪くなる。好ましくは
0.5重量%〜4.0重量%である。
体的には酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルあるいはバー
サチック酸ビニルなどのビニル単量体、さらにジビニル
ベンゼン、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレー
ト、トリアリルイソシアヌレート、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,2―プロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,3−プロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチローロプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ジアリル(メタ)アクリレートなど
の2個以上の重合性不飽和基を含有する単量体が挙げら
れる。これらの群から少なくとも1種以上使用すること
ができる。その使用量は、単量体全量に対して0〜8.
0重量%である。8.0重量%を超えるとポリオレフィ
ン系ラップフィルムに対して密着性が悪くなる。
リル酸アルキルエステル系共重合体(a)は、上記した
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系単量体、官能基
を有する単量体およびその他の重合可能な単量体を単量
体成分として用いて、水媒体中で、乳化剤の存在下に乳
化重合法によって得ることができる。
いが、アニオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤および反応
性乳化剤を使用することができる。アニオン性乳化剤と
しては、オレイン酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル
ナフタレンスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコ
ハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル
エーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
アリルエーテルリン酸エステルなどが挙げられる。ノニ
オン性乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、
ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマ
ー、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられ
る。反応性乳化剤としては、種々の分子量(EO付加モ
ル数の異なる)のポリエチレングリコールモノ(メタ)
アクリレート、ポリオキシエチレンアルキルフェノール
エーテル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロ
イルオキシエチルスルホン酸アンモニウム、ポリオキシ
エチレングリコールのモノマレイン酸エステルおよびそ
の誘導体、(メタ)アクリロイルポリオキシアルキレン
アルキルエーテルリン酸エステルなどが挙げられる。環
境衛生面特に環境ホルモン問題で好ましいものは、上記
のうちで高級アルコール系誘導体の乳化剤である。
0重量部に対して、0.2〜10重量部程度使用すれば
良く、好ましくは、0.5〜5重量部である。乳化剤の
使用量がこの範囲にあることによって、凝固物を生じる
ことなく、適度な粒子径のエマルションが得られ、また
共重合体エマルション(B)との混和性も良くなる。乳
化剤が多すぎるとポリオレフィン系ラップフィルムに対
して密着性が低下する傾向にある。
ョン(A)は、上述の官能基含有(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル系共重合体(a)と粘着付与樹脂(b)
とからなる。使用される粘着付与樹脂(b)としては、
ロジン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、クマロンインデン
樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、脂肪族系石油樹
脂、芳香族系石油樹脂などが挙げられ、これらの中から
少なくとも1種以上を使用することができる。ロジン系
樹脂としては、天然ロジン、ロジンエステル、水添ロジ
ン、水添ロジンエステル、重合ロジン、重合ロジンエス
テル、不均化ロジン、不均化ロジンエステルなどがあ
る。ポリテルペン系樹脂としては、α―ピネン樹脂、β
―ピネン樹脂、テルペンフェノール樹脂などがある。脂
肪族系石油樹脂または芳香族系石油樹脂の水添石油樹脂
などがある。粘着付与樹脂(b)の使用量は、官能基含
有(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体
(a)の固形分100重量部に対して0.5〜30重量
部である。その使用量が0.5重量部より少ない場合、
ポリオレフィン系ラップフィルムに対する密着性が低下
し、30重量部より多い場合には、低温でのポリオレフ
ィン系ラップフィルムに対する密着性が低下する。粘着
付与樹脂(b)は、官能基含有(メタ)アクリル酸アル
キルエステル系共重合体(a)を製造する際に共存させ
て乳化重合することにより、樹脂との複合樹脂エマルシ
ョンとして使用することができるし、公知の方法で乳化
された樹脂エマルションを官能基含有(メタ)アクリル
酸アルキルエステル系共重合体(a)に後添加して使用
することもできる。
ルキルエステル系共重合体(a)を乳化重合する際に使
用できる重合開始剤としては、一般に用いられるラジカ
ル重合開始剤である。ラジカル重合開始剤は、熱または
還元性物質などによってラジカルを生成してビニル系単
量体の付加重合を起こさせるもので、水溶性または油溶
性の過硫酸塩、過酸化物、アゾビス化合物などがある。
具体的には過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸
アンモニウム、過酸化水素、t−ブチルハイドロオキサ
イド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、2,2−ア
ゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−ジ
アミノプロパン)ハイドロクロライド、2,2−アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などがあり、好
ましくは水溶性のものである。なお、重合速度の促進や
低温反応を望む場合には、重亜硫酸ナトリウム、塩化第
一鉄、アスコルビン酸、ホルムアルデヒドスルホオキシ
レート塩などの還元剤をラジカル重合開始剤と組み合わ
せて用いることができる。
重量部に対して、通常0.02〜3重量部であるが、好
ましくは0.05〜1重量部である。
ルキルエステル系共重合体(a)を得るための乳化重合
は、水媒体中で、固形濃度を通常30〜75重量%、好
ましくは40〜65重量%程度で行うことができる。重
合反応は、通常40〜95℃、好ましくは60〜90℃
程度の反応温度で、1〜10時間、好ましくは4〜8時
間程度行えばよい。単量体の添加方法としては、一括添
加法、分割添加法、連続添加法などで、モノマータップ
法、モノマープレ乳化タップ法などの方法で行うことが
できる。好ましくは連続添加法でモノマープレ乳化タッ
プ法である。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体(a)
は、平均粒子径0.2〜1.0μmが適当である。平均
粒子径がこの範囲にあれば、水分散性が良好であり、共
重合体エマルション(B)との混和性も良好である。粒
子径が小さ過ぎると、塗工時の機械安定性が悪くなる傾
向にあり、大き過ぎると塗工面スジなどのに塗工むらが
発生するなど不良となる傾向がある。官能基含有(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体(a)の平
均粒子径については、乳化剤や開始剤の種類、および添
加量、添加方法、攪拌条件などを適宜設定することによ
り容易に調整することができる。
剤を使用することもできる。分子調整剤としては、具体
的に、ブチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、チ
オグリコール酸オクチル、イソプロピルアルコール、メ
タノール、四塩化炭素などが挙げられる。その使用量
は、単量体成分に対して0.001〜2.0重量%であ
り、好ましくは0.05〜1.0重量%である。
(B)は、ポリオレフィン系ラップフィルムに対する密
着性の向上と、断裁などの二次加工性の向上に必要なも
のであり、平均粒子径が0.05〜0.6μm、ガラス
転移温度(以後Tgで示す)が−30〜50℃であるこ
とが必要である。粒子径が0.05μmより小さい場
合、共重合体エマルションの機械安定性が悪くアクリル
系粘着剤エマルション(A)に配合時に、粗粒の発生が
起こりやすい。粒子径が0.6μmより大きい場合は、
ポリオレフィン系ラップフィルムに対する密着性が低下
する傾向にある。Tgが−30℃より低い場合は、アク
リル系粘着剤エマルション(A)に配合した粘着組成物
のポリオレフィン系ラップフィルムに対する密着性は向
上するが、断裁などの二次加工性が悪くなる。Tgが5
0℃を超える場合は、断裁などの二次加工性は向上する
が、ポリオレフィン系ラップフィルムに対する密着性、
特に室温から低温領域の接着性が悪くなる。ここで、平
均粒子径は、光散乱法粒子径分布測定機を用い、例えば
ナイコンプ モデル370(パーティクル サイジング
システム工業社製)にて測定する。共重合体のTgは、
日本エマルジョン工業会規格「合成樹脂エマルジョンの
皮膜硬さ表示方法(107−1996)」に記載の各ホ
モポリマーのTg値を使用して計算式から求める。
アクリル系粘着剤エマルション(A)の固形分100重
量部に対して固形分で0.5〜20重量部である。その
使用量が0.5重量部より少ない場合は、ポリオレフィ
ン系ラップフィルムに対する密着性や断裁などの二次加
工性への効果が少ない。20重量部を超える場合には、
ポリオレフィン系ラップフィルムに対する低温領域での
密着性が減少する。共重合体エマルション(B)は、粘
着付与樹脂と併用することによりポリオレフィン系ラッ
プフィルムに対する密着性、断裁などの二次加工性はさ
らに向上する。
ホモポリマーのTgが70〜110℃と高い単量体成
分、ホモポリマーのTgが−100〜−10℃と低い単
量体成分および官能基含有不飽和単量体からなる単量体
混合物よりの共重合により得る。ホモポリマーのTgが
70〜110℃である単量体としては、具体的には、ス
チレン、メチルメタクリレート、シクロヘキシルメタク
リレート、ビニルベンゾエート、アクリロニトリル、t
−ブチルアメタクリレートなどが挙がられる。好ましく
はスチレン、メチルメタクリレートである。ホモポリマ
ーのTgが−100〜−10℃である単量体としては、
具体的に、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレ
ート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリ
レート、n−ノニルアクリレート、イソノニルアクリレ
ート、2−メトキシエチルアクリレート、エチルカルビ
トールアクリレートなどが挙げられる。これらの群より
少なくとも1種以上使用することができる。
重合体のガラス転移温度が−30〜50℃になるよう
に、例えば、単量体成分を100として、Tgが70〜
110℃である硬質単量体25.0〜85.0重量%、
Tgが−100〜−10℃である軟質単量体14.5〜
70重量%、カルボキシル基含有不飽和単量体、カルボ
ニル基含有不飽和単量体および水酸基含有不飽和単量体
から選ばれた少なくとも1種以上の官能基含有不飽和単
量体0.5〜5.0重量%を単量体成分として用いて、
水媒体中で、乳化剤の存在下に通常の公知の乳化重合法
によって得ることができる。
力を高めるために架橋剤を添加することができる。使用
できる架橋剤としては、1分子中にグリシジル基を少な
くとも2個以上有するグリシジル化合物、1分子中にア
ジリジン基を少なくとも2個以上有するアジリジン化合
物、1分子中にオキサゾリン基を有するオキサゾリン化
合物、1分子中にヒドラジド基を少なくとも2個以上有
するヒドラジド化合物または多価金属錯塩を使用するこ
とができる。アクリル系粘着剤エマルション(A)およ
び共重合体エマルション(B)に使用する官能基の種類
によって選択して使用することができる。
以上有するグリシジル化合物としては、具体的に、エチ
レングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレング
リコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジ
ルエーテル、1、6−ヘキサンジオールジグリシジルエー
テル、ジブロモネオペンチルグリコールジグリシジルエ
ーテル、o−フタル酸ジグリシジルエステル、グリセリ
ンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポ
リグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジル
エーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、
ソルビトールポリグリシジルエーテルなどが挙げられ
る。その使用量は、該グリシジル化合物によって導入さ
れるエポキシ基が、アクリル系粘着剤エマルションおよ
び共重合体エマルションのポリマー粒子を構成するカル
ボキシル基あるいは水酸基1当量に対して0.01〜2当量
である。使用量が0.01当量より少ない場合は、断裁
などの二次加工性が悪く、2当量を超える場合は、凝集
力が高くなり過ぎ、ポリオレフィン系ラップフィルムに
対する密着性が悪い。
以上有するアジリジン化合物としては、具体的に、1、
1’−(メチレンージーp−フェニレン)ビスー3、3
−アジリジニル尿素、1、1’−(ヘキサメチレン)ビス
ー3、3−アジリジニル尿素、エチレンビスー(2−ア
ジリジニルプロピオネート)、トリス(1−アジリジニ
ル)ホスフィンオキサイド、2、4、6−トリアジリジ
ニルー1、3、5−トリアジン、トリメチロールプロパ
ンートリスー(2−アジリジニルプロピオネート)など
が挙げられる。その使用量は、該アジリジン化合物によ
って導入されるアジリジン基が、アクリル系粘着剤エマ
ルションおよび共重合体エマルションのポリマー粒子を
構成するカルボキシル基1当量に対して0.01〜2当
量である。使用量が0.01当量より少ない場合は、断
裁などの二次加工性が悪く、2当量を超える場合は、凝
集力が高くなり過ぎ、ポリオレフィンラップフィルムに
対する密着性が悪い。
ゾリン化合物としては、具体的に、2−オキサゾリン、
2−メチルーオキサゾリン、2−エチルー2−オキサゾ
リン、2−イソプロピルー2−オキサゾリン、2−n−
プロピルー2−オキサゾリンなどが挙げられる。その使
用量は、該オキサゾリン化合物によって導入されるオキ
サゾリン基が、アクリル系粘着剤エマルションおよび共
重合体エマルションのポリマー粒子を構成するカルボキ
シル基1当量に対して0.01〜2当量である。使用量
が0.01当量より少ない場合は、断裁などの二次加工
性が悪く、2当量を超える場合は、凝集力が高くなり過
ぎ、ポリオレフィン系ラップフィルムに対する密着性が
悪い。
以上有するヒドラジド化合物としては、具体的に、シュ
ウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジ
ヒドラジド、グルタン酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒ
ドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒド
ラジド、フマル酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒドラジ
ド、エチレンー1,2−ジヒドラジド、プロピレンー
1,3−ジヒドラジド、ブリレンー1,4−ジヒドラジ
ドなどが挙げられる。その使用量は、該ヒドラジド化合
物によって導入されるヒドラジド基が、アクリル系粘着
剤エマルションおよび共重合体エマルションのポリマー
粒子を構成するカルボニル基1当量に対して0.01〜
2当量である。使用量が0.01当量より少ない場合
は、断裁などの二次加工性が悪く、2当量を超える場合
は、凝集力が高くなり過ぎ、ポリオレフィン系ラップフ
ィルムに対する密着性が悪い。
水分散液として使用することができる。塗工し乾燥後に
該共重合体中のカルボキシル基と金属架橋しうるニ価以
上の金属化合物から選ばれる。例えば、カルシウム、マ
グネシウム、亜鉛、アルミニウム、ジルコニウム、チタ
ンなどの無機酸塩、有機酸塩などが挙げられる。これら
の金属塩は、アンモニアを含有する金属塩のアンモニュ
ウム錯体として使用することが好ましい。特に、配合液
の安定性、金属架橋した後の凝集力上昇の点から亜鉛、
ジルコニウムから選ばれた炭酸塩のアンモニウム錯塩が
より効果的で、炭酸ジルコアンモニウム、炭酸亜鉛アン
モニウム、酢酸亜鉛のアンモニウム錯塩などを使用する
ことができる。その使用量は、共重合体中のカルボキシ
ル基に対して0.01〜1当量が好ましい。0.01当
量より少ないと、断裁などの二次加工性が悪く、1当量
を超える場合は、凝集力が高くなり過ぎ、ポリオレフィ
ン系ラップフィルムに対する密着性が悪い。
て公知の添加剤である成膜助剤、可塑剤、充填剤、顔
料、粘性調整剤、消泡剤、防腐剤、分散剤、酸化防止
剤、凍結防止剤、防炎剤、難燃剤などを本発明の効果を
損なわない範囲で配合することができる。
明はこれらの実施例に制限されるものではない。なお、
実施例における部は重量部を示し、%は重量%を示す。
ル酸アルキルエステル系共重合体)予め、ビーカーに2
−エチルヘキシルアクリレート50部、ブチルアクリレ
ート48.5部、アクリル酸1部、エチレングリコール
ジメタクリレート0.5部およびポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸ナトリウム(花王株式会社製商品名
ラテムルWX)4部および脱イオン水42.4部を取
り、攪拌して乳化する。攪拌機、還流冷却器、温度計、
窒素導入管および滴下ロートを備えた反応装置に脱イオ
ン水10.7部を仕込み、窒素を流入させて、内温80
℃まで昇温させ、脱イオン水で10%に溶解した過硫酸
アンモニウム2部を仕込む。予めビーカーに調整した乳
化物を4時間かけて滴下し、並行して脱イオン水で溶解
した過硫酸アンモニウム3部を滴下する。内温80〜8
5℃で乳化重合を行う。滴下終了後同温度で3時間熟成
した後室温に冷却する。25%アンモニア水0.8部を
添加する。アルカリ増粘型アクリル系増粘剤で粘度調整
して固形分62%、粘度5、500mPa・s、pH
8.0なる官能基含有(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル系共重合体a−1を得た。
タ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体) 製造例а−2〜а―6は、下記の表−1に示すように単
量体の種類及び量、官能基の種類を変える以外は全く製
造例a−1と同様にして得られた官能基含有(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル系共重合体である。
種類を下記の略号で示した。 2EHA :2−エチルヘキシルアクリレート BA :ブチルアクリレート EA :エチルアクリレート MMA :メチルメタクリレート VAc :酢酸ビニル AAc :アクリル酸 DAAM :ジアセトンアクリルアミド 2HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート EDMA :エチレングリコールジメタクリレート
タクリレート31.5部、アクリル酸2部、アセトアセ
トキシエチルメタクリレート0.5部およびポリオキシ
エチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(花王株式会
社製 商品名ラテムルWX)3.6部および脱イオン水
51.6部取り、攪拌して乳化する。攪拌機、還流冷却
器、温度計、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応
装置に脱イオン水41.6部およびポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸ナトリウム(花王株式会社製 商
品名ラテムルWX)0.4部を仕込む。窒素を流入して
内温80℃まで昇温させ、脱イオン水で10%に溶解し
た過硫酸アンモニウム2部を仕込み、予めビーカーに調
整した乳化物を4時間かけて滴下し、並行して脱イオン
水で溶解した過硫酸アンモニウム2部を滴下する。内温
80〜85℃で乳化重合を行う。滴下終了後同温度で3
時間熟成した後室温に冷却する。25%アンモニア水
0.8部を添加してTg−15℃、平均粒子径0.3μ
m、固形分50%、粘度450mPa・sおよびpH
7.8なる共重合体エマルションを得た。
ョン) 製造例B−2〜B―6は、下記の表−2に示すように単
量体の種類および量、官能基の種類および量を変える以
外は全く製造例B−1と同様にして得られた共重合体エ
マルションである。
種類を下記の略号で示した。 2EHA :2−エチルヘキシルアクリレート(Tg:
−70℃) BA :ブチルアクリレート(Tg:−52℃) MMA :メチルメタクリレート(Tg:105℃) St :スチレン(Tg:100℃) AAc :アクリル酸(Tg:106℃) DAAM :ジアセトンアクリルアミド(Tg:55
℃) 2HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート(T
g:55℃) AAEM :アセトアセトキシエチルメタクリレート
(Tg:5〜10℃)
エステル系共重合体a−1を固形分で95部、粘着付与
樹脂b−1重合ロジンペンタエリスリトールエステル
(荒川化学工業株式会社製 商品名スーパーエステルE
−650 固形分50%、軟化点160℃)を固形分で
5部さらに製造例B−1で得られた共重合体エマルショ
ンを固形分で5部を配合し、固形分、粘度およびpHを
調整した水性粘着剤組成物を得た。該水性粘着剤組成物
をポリラミシリコンセパレーター上に20g/m2/dr
yになるようの塗工し、120℃の乾燥機で60秒間乾
燥後、粘着層上に上質紙(55g/m2)を貼り合わせ粘
着シートを作製し、はく離強度、断裁性、はみ出し性お
よび低温性を試験した。その結果は表3および表4に示
すように極めて良好であった。さらに断裁性試験では、
断裁面にタックがなくはみ出しも少なく、枚葉端部の付
着も見られなかった。
共重合体a−1、共重合体エマルションB−2、粘着付
与樹脂b−1およびb−3芳香族変成テルペン(ヤスハ
ラケミカル株式会社製 商品名ナノレットR−1050
固形分50%軟化点105℃)を配合し、固形分、粘
度およびpHを調整した水性粘着剤組成物である。実施
例−3は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重
合体a−1、共重合体エマルションB−3および粘着付
与樹脂b−2重合ロジンペンタエリスリトールエステル
(ハリマ化成株式会社製 商品名ハリエスターSK−5
08 固形分54% 軟化点125℃)を配合、実施例
−4は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合
体a−1、共重合体エマルションB−4および粘着付与
樹脂b−1を配合し、固形分、粘度およびpHを調整し
た水性粘着剤組成物である。実施例−1と全く同様にし
て粘着シートを作製した。得られた粘着シートは表3に
示すように、いずれもはく離強度、断裁性、はみ出し性
および低温性において極めて良好なものであった。さら
に断裁性試験では、断裁面にタックがなくはみ出しも少
なく、枚葉端部の付着も見られなかった。
ルエステル系共重合体a−1をa−2に、実施例−6は
а−3に、実施例−7はа−4に、実施例−8はa−5
に変更した以外は実施例−1と全く同様にして粘着シー
トを作製した。得られた粘着シートは表3および表4に
示すように、いずれもはく離強度、断裁性、はみ出し性
および低温性において極めて良好なものであった。さら
に断裁性試験では、断裁面にタックがなくはみ出しも少
なく、枚葉端部の付着も見られなかった。
である炭酸ジルコニウム水溶液(第一稀元素化学工業株
式会社製 商品名ジルコゾールAC−7)を0.9部
(0.3当量)添加した例であり、実施例−10は、実
施例−8に架橋剤としてエポキシ系架橋剤であるグリセ
ロールポリグリシジルエーテル(ナガセ化成工業株式会
社製 商品名デナコールEX−313)を0.5部
(0.6当量)添加した例であり、実施例−11は、実
施例−8に架橋剤としてアジリジン系架橋剤であるジフ
ェニルメタン−ビス−4,4`−N,N`−エチレンウレ
ア(明成化学工業株式会社製 商品名FS−50)を
0.5部(0.1当量)添加した例である。それ以外は
実施例−8まったく同様にして粘着シートを作製した。
得られた粘着シートは表4に示すように各実施例とも、
はく離強度、断裁性、はみ出し性および低温性において
極めて良好なものであった。さらに断裁性試験では、断
裁面にタックがなくはみ出しも少なく、枚葉端部の付着
も見られなかった。
用しなかった例である。実施例−1と全く同様にして粘
着シートを作製した。得られた粘着シートは表4に示す
ように、はく離強度および低温性は良好であるが、断裁
性およびはみ出し性が劣った。
ルションB−1を25部と多く配合した例である。実施
例−1と全く同様にして粘着シートを作製した。得られ
た粘着シートは表4に示すように、はく離強度、断裁性
およびはみ出し性は良好であるが、低温性が劣った。
で共重合体エマルションのTgが−48℃と低い場合の
例である。実施例−1と全く同様にして粘着シートを作
製した。得られた粘着シートは表4に示すように、はく
離強度および低温性は良好であるが、断裁性とはみ出し
性が劣った。
で共重合体エマルションの平均粒子径が0.7μmと大
きい場合の例である。実施例−1と全く同様にして粘着
シートを作製した。得られた粘着シートは表4に示すよ
うに、断裁性およびはみ出し性は良好であるが、はく離
強度および低温性が劣った。
用しない例である。実施例−1と全く同様にして粘着シ
ートを作製した。得られた粘着シートは表4に示すよう
に、低温性は良好であるが、はく離強度、断裁性および
はみ出し性が劣った。
−1、b−2およびb−3は、下記に示す粘着付与樹脂
を略号として示した。 粘着付与樹脂b−1:重合ロジンペンタエリスリトール
エステル(荒川化学工業株式会社製 商品名スーパーエ
ステルE−650 固形分50%、軟化点160℃) 粘着付与樹脂b−2:重合ロジンペンタエリスリトール
エステル(ハリマ化成株式会社製 商品名ハリエスター
SK−508 固形分54%、軟化点125℃)粘着付
与樹脂b−3:芳香族変成テルペン(ヤスハラケミカル
株式会社製 商 品名ナノレットR−1050 固形分50% 軟化点1
05℃)
C−2およびC−3は、下記に示す架橋剤を略号として
示した。 架橋剤C−1:炭酸ジルコニウム水溶液(第一稀元素化
学工業株式会社製 商品名ジルコゾールAC−7) 架橋剤C−2:グリセロールポリグリシジルエーテル
(ナガセ化成工業株式会社製 商品名デナコールEX−
313) 架橋剤C−3:ジフェニルメタン−ビス−4,4`−
N,N`−エチレンウレア(明成化学工業株式会社製
商品名FS−50)
着剤組成物をポリラミシリコンセパレーター上に20g
/m2/dryになるように塗工し、120℃の乾燥機で
60秒間乾燥後、粘着層上に上質紙(55g/m2)を貼
り合わせ、23℃、65%RH雰囲気中に16時間以上
放置して作製する。23℃、65%RH雰囲気中で、試
験粘着シートをポリオレフィン系ラップフィルム(旭化
成株式会社製 商品名サンテックフィルムC−320S
ポリエチレンストレッチフィルム 厚さ10μm)に
軽く圧着した直後の180°はくり強度をJIS Z0
237粘着テープ・粘着シート試験方法に準じ、テンシ
ロンにて測定する。
リラミシリコンセパレーター上に20g/m2/dryに
なるようの塗工し、120℃の乾燥機で60秒間乾燥
後、粘着層上に上質紙(55g/m2)を貼り合わせ、2
3℃、65%RH雰囲気中に16時間以上放置して作製
する。23℃、65%RH雰囲気中で、試験粘着シート
を長さ150mm、幅50mmに切り、50枚重ねて断
裁試験機(株式会社ホリゾン 電動断裁機 PC−3
9)で幅方向に10回連続して断裁した後の断裁試験機
の刃および断裁面に付着する粘着剤の重量を秤量する。
をポリラミシリコンセパレーター上に25g/m2/dr
yになるようの塗工し、120℃の乾燥機で60秒間乾
燥後、粘着層上に50μmのPETフィルムを貼り合わ
せ、23℃、65%RH雰囲気中に16時間以上放置し
て作製する。その試験PETフィルムを20mm×20
mmの大きさに裁断して試料とする。この試料を平滑な
ガラス板にはさみ、5Kgの荷重をかける。23℃、6
5%RH雰囲気中に24時間静置させた後、試料からは
み出した粘着剤量を目視で判定する。 ◎:はみ出し無し ○:はみ出し若干有り △:はみ出し少し有り ×:はみ出し多し
とポリオレフィン系ラップフィルム(旭化成株式会社製
商品名サンテックフィルムC−320S ポリエチレ
ンストレッチフィルム 厚さ10μm)を0℃の恒温室
中に1時間放置後貼り合わせ、その温度でポリオレフィ
ン系ラップフィルムに対する接着性を観察する。 ◎:接着性非常に良好 ○:接着性良好 △:接着性やや不良 ×:接着性不良
ル系粘着剤エマルションと特定の共重合体エマルション
よりなる水性粘着剤組成物は、ポリオレフィン系ラップ
フィルムに対して室温から低温領域での接着性に優れ、
断裁、スリットおよび打ち抜きなどの二次加工性にも優
れ、さらに保存時の粘着剤のはみ出しのない粘着剤であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 アクリル系粘着剤エマルション(A)と
共重合体エマルション(B)とからなり、(B)の粒子
径が0.05〜0.6μm、ガラス転移温度が−30〜
50℃、(B)の含有量が(A)の固形分100重量部
に対して固形分で0.5〜20重量部からなり、上質紙
基材に20g/m2の塗布量で塗工された粘着シートを、
ポリオレフィン系ラップフィルムに圧着した直後の18
0°はく離強度が80〜800N/mであり、かつ、断
裁試験機での断裁時のカッターの刃および断裁面に付着
する粘着剤の重量が、40mg以下である水性粘着剤組
成物。 - 【請求項2】 アクリル系粘着剤エマルション(A)
が、官能基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステル系
共重合体(a)と粘着付与樹脂(b)とを含有してなる
請求項1記載の水性粘着剤組成物。 - 【請求項3】 官能基含有(メタ)アクリル酸アルキル
エステル系共重合体(a)の官能基成分が、カルボキシ
ル基含有不飽和単量体、カルボニル基含有不飽和単量
体、水酸基含有不飽和単量体あるいはエポキシ基含有不
飽和単量体から選ばれた少なくとも1種である請求項1
または2項のいずれかに記載の水性粘着剤組成物。 - 【請求項4】 グリシジル基、アジリジン基、オキサゾ
リン基、ヒドラジド基あるいは多価金属錯塩から選ばれ
た少なくとも1種の架橋基を有する架橋剤を含む請求項
1〜3のいずれかに記載の水性粘着剤組成物。
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