JP2001206224A - 自動進路制御装置 - Google Patents

自動進路制御装置

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JP2001206224A
JP2001206224A JP2000015273A JP2000015273A JP2001206224A JP 2001206224 A JP2001206224 A JP 2001206224A JP 2000015273 A JP2000015273 A JP 2000015273A JP 2000015273 A JP2000015273 A JP 2000015273A JP 2001206224 A JP2001206224 A JP 2001206224A
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JP2000015273A
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Shinichiro Horiuchi
伸一郎 堀内
Makoto Ikeda
誠 池田
Naoki Miwa
直樹 三和
Hirokuni Numata
博邦 沼田
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転整理により発生する、関係する複数線区
ダイヤ間での矛盾があっても、番線使用順序テーブルを
自助修正することで円滑に進路制御を行えるようにす
る。 【解決手段】 到着時刻による番線使用順序をテーブル
作成処理11で行って番線使用順序テーブル9を作成し
ておき、その中の番線で複数進入線区を持ち、かつその
番線へ入る順位が上記テーブル9上で1、2位の列車が
別線区から進入し同一線区へ進出するときは、当該列車
の番線使用順序を出発時刻順となるようにテーブル作成
処理12で修正したテーブル9を作り、進路制御処理6
はこれを利用して円滑な制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動進路制御装置
(Programed Route Controller、以下PRCと略記す
る)に係わり、特に複数ダイヤデータベースをもつ駅に
適したPRCに関する。
【0002】
【従来の技術】PRCは各駅に設置され、地上設備であ
る軌道回路から入力インターフェースを介して伝達され
る軌道回路の落下/扛上(列車在線位置情報)を検出し
て列車の追跡を行い、内蔵するダイヤ情報に基づいて列
車の進入・進出進路を判断し、出力インターフェースを
介して信号機等の地上設備を制御する。この制御の1つ
として、列車が停車する位置である番線の各々を、どの
列車が優先して使用するかを示す番線使用順序の決定
と、その順序を用いた列車の進路制御が行われる。そし
て番線使用順序は、ダイヤ上の番線の到着時刻の順に定
められていた。
【0003】図2は、駅線形の例であり、「ア駅」は3
つの着発可能な番線「1#」〜「3#」をもち、本線α
上り線、本線α下り線、支線β下り線を有する。各駅に
は信号機1R〜4R、1L〜3Lが設けられている。図
3は、「ア駅」のある時刻のダイヤで、そのダイヤすじ
が図4に示されている。このダイヤは、以下の制御順序
に規定しており、図2の太線矢印の進行制御〜が順
次実行される。 β線区下りより列車番号「1001M」(以降「10
01M」と略す。他列車も同様)が進入し番線「1#」
に到着(10:00)。 番線「1#」より「1001M」が出発しα線区下り
に進出(10:05)。 α線区下りより「1003M」が進入し番線「1#」
に到着(10:10)。 番線「1#」より「1003M」が出発しα線区下り
に進出(10:15)。
【0004】図3、4のダイヤにおいて、番線「1#」
の番線使用順序は到着時刻より作成されるため、図4に
示したように1位「1001M」、2位「1003M」
の順序であり、出発順序も同じに設定される。この設定
状態にあるときに、もし「1001M」がダイヤで予定
された時刻より遅れて「ア駅」へ向かっていて、「10
03M」の方が早く「ア駅」へ進入しようとしている状
態を考えると、「1003M」は場内信号機2Rを制御
時に番線使用順序をチェックしたとき、1位にはなって
いない。このため、「1001M」到着後でないと場内
制御されない。従って「1003M」の遅延が拡大する
こととなる。
【0005】このような列車遅延を拡大させないため
に、指令員は運転整理を実施する。図5はこの運転整理
の内容を示しており、図3のア駅ダイヤ上で、遅延した
「1001M」のα線区上のダイヤの出発時刻のみを、
「1003M」より後の「10:20」に変更してい
る。図5には、この運転整理後のダイヤすじも示してい
る。しかし、β線区ダイヤとα線区ダイヤは通常別管理
されているから、上記のようにα線区側のダイヤのみが
運転整理により変更されることとなる。そうすると、番
線使用順序は到着時刻より作成されるため、1位「10
01M」、2位「1003M」の順序は運転整理前と変
わらないが、出発順序については、出発時刻により作成
されるため、運転整理後は1位「1003M」、2位
「1001M」となり、番線使用順序と出発順序とで順
序が逆転しており、矛盾が生じる。そして運転整理後も
このままでは「1003M」進入時に番線使用順序が1
位ではないため、場内信号機2Rを制御しないこととな
り、図5での運転整理の目的である「1003M」を先
に出発させることができないこととなる。
【0006】このような矛盾した状態を回避するため、
α線区ダイヤを運転整理実施時には、別管理であるβ線
区のダイヤについても人間系により連絡を取り合い、矛
盾を回避する運転整理を実施するなど人間系操作にて対
処を行っていた。
【0007】また、特開平8−253153号の「列車
ダイヤの合理性判定方法」、特開平7−23754号の
「列車ダイヤ作成支援装置」、あるいは特開平6−19
1409号の「ダイヤ作成支援システム」には、列車ダ
イヤ情報やそれに基づく番線使用等の合理性をチェック
し、オペレータに知らせる方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】複数線区のダイヤをも
つ駅で運転整理を実行するとき、各ダイヤの間の整合性
を人の連携作業で保つようにするのは、列車の遅延等が
発生したときに多くの運転整理を伴うことが多く、作業
が非常に繁雑になる問題があった。また特開平8−25
3153号他の前記した公知例の技術を用いれば、ダイ
ヤ情報等の不整合のチェックには有効であるが、不整合
がみつかったときの修正作業はやはり人手によらねばな
らず、運転整理の作業を十分にサポートするものとは言
えない。
【0009】本発明の目的は、別管理されている複数の
線区の進入口から同一番線に進入する列車について、運
転整理実行時に円滑な進路制御が実行できるようにした
PRCを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数線区をも
つ駅に設置され、各線区ごとに別管理されるダイヤデー
タベースから作成される番線使用順序テーブル及び出発
順序テーブルと列車在線位置の情報を用いて列車の進路
制御を行う自動進路制御装置において、当該駅の番線の
各々について、その番線が複数の進入線区をもつか否か
を示す番線種別情報を格納する番線種別格納手段と、前
記番線使用順序テーブルを当該番線へ到着する列車に対
してその到着時刻順に生成する第1番線使用順序テーブ
ル生成手段と、この手段により生成された番線使用順序
テーブルの少なくとも第1位及び第2位の列車に対し
て、その出発時刻順に順序を修正した番線使用順序テー
ブルを生成する第2の番線使用順序テーブル生成手段
と、前記第1番線使用順序テーブル生成手段により生成
された番線使用順序テーブルの各番線を調べ、その番線
対応の前記番線種別情報が当該番線に複数進入路がある
ことを示しているときは、前記第1の番線使用順序テー
ブル生成手段によって生成された番線使用順序テーブル
を前記第2の番線使用順序テーブル生成手段により修正
させるように制御する制御手段と、を備えたことを特徴
とする自動進路制御装置を開示する。
【0011】更に本発明は、複数線区をもつ駅に設置さ
れ、各線区ごとに別管理されるダイヤデータベースから
作成される番線使用順序テーブル及び出発順序テーブル
と列車在線位置の情報を用いて列車の進路制御を行う自
動進路制御装置において、当該駅の番線の各々につい
て、その番線が複数の進入線区をもつか否かを示す番線
種別情報を格納する番線種別格納手段と、前記番線使用
順序テーブルを当該番線へ到着する列車に対してその到
着時刻順に生成する第1番線使用順序テーブル生成手段
と、この手段により生成された番線使用順序テーブルの
少なくとも第1位及び第2位の列車に対して、その出発
時刻順に順序を修正した番線使用順序テーブルを生成す
る第2の番線使用順序テーブル生成手段と、前記第1番
線使用順序テーブル生成手段により生成された番線使用
順序テーブルの各番線を調べ、その番線対応の前記番線
種別情報が当該番線に複数進入路があることを示してお
り、かつ前記番線使用順序テーブル上で当該番線の1位
及び2位の列車が別の進入線区から入線し同一進出線区
へ出線するときは、前記第1の番線使用順序テーブル生
成手段により生成された番線使用順序テーブル上の前記
1位及び2位の列車の番線使用順序を前記第2の番線使
用順序テーブル生成手段により修正させるように制御す
る制御手段と、を備えたことを特徴とする自動進路制御
装置を開示する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は、本発明になる自動進路制御装
置(PRC)の構成例を示すブロック図で、制御対象と
する駅に設置される。本装置25には、本装置からの制
御出力により列車に進行許可/進行禁止指示を与える信
号機1、同じく本装置からの制御出力により列車の進行
進路構成及び切り替えを行う転てつ器2、列車の在線信
号を検出し本PRC25にその位置を伝える軌道回路
3、本PRC25の上位系システムとしての、線区単位
に計画された列車運行ダイヤを管理する各線区毎の実施
ダイヤ管理装置21、22、23及び本PRC25に接
続され、PRC25に内蔵されるダイヤの修正他、前記
信号機1、転てつ器2への制御出力の手動操作を行うた
めのマンマシン装置24が接続され、自動進路制御シス
テムを構成している。
【0013】PRC25は、前記ダイヤ管理装置21、
22、23よりダイヤを受信する上位系インターフェー
ス19、前記マンマシン装置24よりダイヤの変更情報
等を受信するマンマシンインターフェース20、このマ
ンマシンインターフェース20と上位系インターフェー
ス19からダイヤ更新情報を受けて、内蔵されるすくな
くとも1つ以上のダイヤデータベース(以下ダイヤDB
と略記)の変更を行うダイヤDB変更機能18、このダ
イヤDB変更機能18により更新される、すくなくとも
1つ以上の線区毎のダイヤDB16、各駅ごとに駅別の
制御情報等が管理されている駅別定数17、駅に設置さ
れた地上設備より軌道回路の落下/扛上といった列車の
在線位置情報を取り込む入力インターフェース5、この
入力インターフェース5経由で入力される軌道回路の在
線位置を判断し、列車番号と関連づけて追跡を行い、制
御対象列車のダイヤ情報より構成する進路を決定し、他
列車との制御対象設備の競合関係を判断して、制御出力
を行う進路制御処理6、この進路制御処理6が制御する
ための他列車との競合関係をダイヤ情報より作成する順
序判断機能7、進路制御処理6の制御結果を信号機、転
てつ器など地上設備に出力する出力インターフェース4
を備えている。
【0014】上記の順序判断機能7は、当駅に在線する
全ての列車について、ダイヤの情報に従い、列車番号に
関連づけたダイヤ上の運用情報(いつ、どこに到着し、
その後、いつどこへ出発するかといった情報)から競合
関係の解決に必要な出発順序テーブル8を作成する出発
順序テーブル作成処理10、出発順序テーブル8と同様
に、競合関係の解決に必要な番線使用順序テーブル9を
列車の到着時刻より作成する番線使用順序作成処理11
を備えている。ここで上記出発順序テーブル8は、駅か
ら他駅に進出する順序を進出口単位に規定したもので、
ダイヤ上の運用情報に存在する出発時刻と進出線区から
作成され、自駅を未出発である列車から進出線区単位に
抽出された列車を出発時刻順に並び替えて作成される。
このテーブル8には、各進出口ごとにすくなくとも上位
2位までの列車が登録される。また上記番線使用順序テ
ーブル9は、制御対象の全ての番線に対して、列車がそ
の番線を使用する順序を規定したもので、1つ以上の進
入口から進入してくる列車について、ある番線に到着す
る列車をダイヤの到着時刻順に並び替えて作成される。
このテーブル9には各番線ごとにすくなくとも上位2位
までの列車が登録される。
【0015】順序判断機能7の以上の構成は従来から用
いられているものであるが、番線使用順序テーブル9は
従来到着時刻より番線の使用順序が作成されるため、前
述したように駅の線形によっては、運転整理実施時に複
数、ダイヤデータベースの整合性をとる複雑な作業を必
要とする。そこで、本発明では、到着時刻による番線使
用順序テーブル作成処理11の他に、出発時刻より番線
使用順序テーブル9を作成するための出発時刻による番
線使用順序テーブル作成処理12を付加し、さらに2つ
の番線使用順序テーブル作成処理11、12を、駅別定
数17及び列車の進入線区線別、進出線区線別の情報に
応じて切替使用する切替制御処理部15を付加すること
により、進路制御処理6が円滑な制御を行うための適切
な番線使用順序テーブルを作成できるようにしている。
【0016】図6は、上記切替制御処理部15の処理を
示すフローチャートである。この処理は番線使用順序テ
ーブル9が周期的に作成される時に起動され、まず番線
使用順序テーブル9に登録する対象列車のダイヤ情報
(到着番線、到着時刻、出発時刻、進入線区線別、進出
線区線別、など)を抽出し(ステップ601)、抽出し
た対象列車に対して、到着時刻による番線使用順序テー
ブル作成処理11を実行し、番線使用順序テーブル9を
作成する(ステップ602)。次に、ステップ602で
テーブル9に登録された番線の各々に対して、駅別定数
17に設定されたフラグF1を参照し、番線使用順序を
更新するか否かを調べる(ステップ603)。ここで、
フラグF1は、当該番線へ複数の進入線区があり、かつ
それらの進入線区のダイヤデータベースが別管理となっ
ている場合にF1=“1”、それ以外のときは“0”の
値が与えられているものとする。従ってこのフラグF1
の値は、駅の線形に応じた決まった値となる。そしてF
1=“0”のときは、従来技術で述べたような問題は生
じないので、処理を終了し、到着時刻順に作成された番
線使用順序テーブルが進路制御に用いられる。
【0017】一方、ステップ603にてフラグF1が
“1”であった番線に対しては、ステップ602で作成
されたテーブル9上で使用順序が1位と2位の列車の関
係を調べ、それら2つの列車が別線区からの進入線区別
で同一線区別に進出するものであるかを判定し(ステッ
プ604)、もしこの条件が充たされていれば(ステッ
プ604でYes)、当該番線に対しては出発時刻によ
る番線使用順序作成処理12を実行して番線使用順序テ
ーブルの該当データを更新し(ステップ605)、処理
を終わる。またステップ604の判定結果がNoのとき
は、そのまま処理を終わる。
【0018】次に図1のPRCの動作例を、図2に示し
た「ア駅」の、図3、4に示したダイヤ及びダイヤすじ
を図5のように運転整理した場合を例に説明する。この
場合には、図6のステップ602によって、図4に示し
たように到着時刻による番線「1#」の使用順序が1位
「1001M」、2位「1003M」としてテーブル9
が作成される。次のステップ603に進むと、番線「1
#」には、2つの線区α、βが進入線区となっていて、
これらα、β線区のダイヤデータベースは別管理として
いる。従って、この番線「1#」に対しては、訳定数1
7に前述のフラグF1が“1”として与えられているの
で、番線「1#」に対しては図6のステップ603に続
いてステップ604が実行される。ここでステップ60
2で作成されたテーブル9の1位、2位の2つの列車
「1001M」と「1003M」の進入線区別が別線区
(1001M:β線区、1003M:α線区)であるこ
と、及び進出線区別が同一(ともにα線区)であること
から、ステップ605へ移って出発時刻順の番線使用順
序が作成され、1位「1003M」、2位「1001
M」の順序とされる。この結果、番線使用順序と出発順
序とが一致し、「1001M」が遅れても「1003
M」進入時にその番線使用順序が1位のため、場内信号
機2Rが制御され、運転整理の目的どおりに「1003
M」を先に出発させることが可能となる。
【0019】なお、「ア駅」のような線形の駅について
は、駅の線形から番線「1#」を進出する列車の線区線
別はかならず同一線区線別となることから、ステップ6
04の処理なしで番線使用順序テーブルを作成しても問
題ない。しかし、進出線区別が複数あるような駅形の番
線ではステップ604の処理が必要である。このことを
図7に示した線形の「イ駅」及びダイヤすじと、このダ
イヤすじを与える図8のダイヤデータベースの場合を例
として説明する。この「イ駅」では、番線「1#」は複
数の線区(α、β線区下り)があり、これら線区α、β
は別管理のダイヤデータベースをもつとすると、番線
「1#」のフラグF1は“1”である。ここで仮にステ
ップ604の判定条件がないとすると、番線「1#」の
番線使用順序は出発時刻より作成され、図7に示したよ
うに1位1001M、2位1003Mの順序にて作成さ
れる。一方、番線「2#」は進出線区が1つのみなので
このフラグF1は“0”で、到着時刻より作成されたテ
ーブルがそのまま使われることになり、1位「1005
M」とされる。また出発順序は出発時刻で作成されるか
ら、図7のようにγ線区下りは1位「1003M」、α
線区下りは1位「1001M」、2位「1005M」と
なる。
【0020】ここで、「1001M」の到着が遅れたも
のとする。このとき、「1005M」は番線「2#」に
到着しているとその出発時刻「10:25」になって
も、そのとき「1001M」が遅延のためまだ到着せず
に、従って出発していないと、「1005M」も出発順
序2位のため出発できない。このときの「イ駅」での進
路制御順序は例えば図7の太線矢印につけた丸囲みの番
号〜の順となって、「1005M」の出発が大幅に
遅れてしまうことになる。このような列車遅延を拡大さ
せないために、指令員が図9に示す運転整理を実施した
とする。この運転整理の内容は、「1001M」と「1
005M」が同一方向への進出列車である前提で、「1
001M」が列車遅延しているために、「1001M」
を「1005M」の後に出発するように出発順序を変更
するもので、図9には図8のα線区ダイヤのキー列番1
001Mに対する運転整理前後の内容と運転整理後のダ
イヤすじが示されている。他のダイヤデータベースは図
8のままである。このように、β線区ダイヤとα線区ダ
イヤが別管理であるため、α線区側のダイヤのみが変更
されることとなる。
【0021】この図9の運転整理後の状態では、図6の
ステップ604の判定なしのとき、番線「1#」の番線
使用順序は出発時刻より作成されることとなり、1位
「1003M」、2位「1001M」の順序で作成され
る。しかし、図8のダイヤからわかるように、列車の進
入順序は「1001M」と「1003M」は、同一進入
線区β線区であって、この進入する順序は逆転すること
はないため、進入順序と番線使用順序テーブルに矛盾が
生じている。このため「1001M」進入時に番線使用
順序が1位ではないため、場内信号機1Rを制御しない
こととなり、このままでは進路制御ができなくなってし
まう。これに対し、ステップ604の条件判断を用いる
と、「1001M」と「1003M」は同一線区βから
進入するので、“進入線区が別線区”という条件が成立
せず、従って番線「1#」の使用順序は到着時刻より作
成された1位「1001M」、2位「1003M」とな
る。こうして番線「1#」に対する進入順序と番線使用
順序との間での矛盾は発生せず、遅れた「1001M」
進入時に番線使用順序が1位のため、場内信号機1Rを
制御し、円滑な進路制御が可能となる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、PRCにおける運転整
理の過程において一時的なダイヤ矛盾状態が発生して
も、適切に番線使用順序テーブルを作成して、円滑な進
路制御が実現でき、オペレータはダイヤ上の相互関係を
意識して、各ダイヤ管理場所との連絡を取り合う必要が
無くなり、人間系による作業を軽減できるという効果が
得られ、特に、高密度で複数線区を有する首都圏近郊ま
たは地方の大規模駅に列車運行管理システムを導入する
際に極めて有効である。さらに各駅のPRCをネットワ
ークで接続し、中央指令からの線区単位を統括した運用
形態において、各駅のその時々の都合を考慮せずに運転
整理を線区単位に一括して実施される環境では、各々の
駅で発生する運転整理上の問題が各々の駅PRCにて自
動的に解決される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる進路制御装置の構成例を示すブロ
ックである。
【図2】駅の線形例を示す図である。
【図3】図2の駅のダイヤ情報である。
【図4】図3のダイヤを表すダイヤすじである。
【図5】図3のダイヤ情報に対する運転整理後のダイヤ
情報とダイヤすじである。
【図6】切替制御処理部の処理を示すフローチャートで
ある。
【図7】駅の別の線形例とダイヤすじの例を示す図であ
る。
【図8】図7のダイヤすじに対応するダイヤ情報であ
る。
【図9】図8のダイヤ情報に対する運転整理後のダイヤ
情報とダイヤすじである。
【符号の説明】
4 出力インターフェース 5 入力インターフェース 6 進路制御処理 7 順序判断機能 8 出発順序テーブル 9 番線使用順序テーブル 10 出発順序テーブル作成処理 11 到着時刻による番線使用順序テーブル作成処理 12 出発時刻による番線使用順序テーブル作成処理、 15 切替制御処理部 16 ダイヤDB 17 駅別定数 18 ダイヤDB変更機能 19 上位系インターフェース 20 マンマシンインターフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 誠 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立情報制御システム内 (72)発明者 三和 直樹 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか事業所内 (72)発明者 沼田 博邦 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立情報制御システム内 Fターム(参考) 5H161 AA01 JJ22 JJ32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数線区をもつ駅に設置され、各線区ご
    とに別管理されるダイヤデータベースから作成される番
    線使用順序テーブル及び出発順序テーブルと列車在線位
    置の情報を用いて列車の進路制御を行う自動進路制御装
    置において、 当該駅の番線の各々について、その番線が複数の進入線
    区をもつか否かを示す番線種別情報を格納する番線種別
    格納手段と、 前記番線使用順序テーブルを当該番線へ到着する列車に
    対してその到着時刻順に生成する第1番線使用順序テー
    ブル生成手段と、 この手段により生成された番線使用順序テーブルの少な
    くとも第1位及び第2位の列車に対して、その出発時刻
    順に順序を修正した番線使用順序テーブルを生成する第
    2の番線使用順序テーブル生成手段と、 前記第1番線使用順序テーブル生成手段により生成され
    た番線使用順序テーブルの各番線を調べ、その番線対応
    の前記番線種別情報が当該番線に複数進入路があること
    を示しているときは、前記第1の番線使用順序テーブル
    生成手段によって生成された番線使用順序テーブルを前
    記第2の番線使用順序テーブル生成手段により修正させ
    るように制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動進路制御装置。
  2. 【請求項2】 複数線区をもつ駅に設置され、各線区ご
    とに別管理されるダイヤデータベースから作成される番
    線使用順序テーブル及び出発順序テーブルと列車在線位
    置の情報を用いて列車の進路制御を行う自動進路制御装
    置において、 当該駅の番線の各々について、その番線が複数の進入線
    区をもつか否かを示す番線種別情報を格納する番線種別
    格納手段と、 前記番線使用順序テーブルを当該番線へ到着する列車に
    対してその到着時刻順に生成する第1番線使用順序テー
    ブル生成手段と、 この手段により生成された番線使用順序テーブルの少な
    くとも第1位及び第2位の列車に対して、その出発時刻
    順に順序を修正した番線使用順序テーブルを生成する第
    2の番線使用順序テーブル生成手段と、 前記第1番線使用順序テーブル生成手段により生成され
    た番線使用順序テーブルの各番線を調べ、その番線対応
    の前記番線種別情報が当該番線に複数進入路があること
    を示しており、かつ前記番線使用順序テーブル上で当該
    番線の1位及び2位の列車が別の進入線区から入線し同
    一進出線区へ出線するときは、 前記第1の番線使用順序テーブル生成手段により生成さ
    れた番線使用順序テーブル上の前記1位及び2位の列車
    の番線使用順序を前記第2の番線使用順序テーブル生成
    手段により修正させるように制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動進路制御装置。
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