JP2001205681A - 中空体製品の成型用金型及び成型方法 - Google Patents

中空体製品の成型用金型及び成型方法

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JP2001205681A
JP2001205681A JP2000020402A JP2000020402A JP2001205681A JP 2001205681 A JP2001205681 A JP 2001205681A JP 2000020402 A JP2000020402 A JP 2000020402A JP 2000020402 A JP2000020402 A JP 2000020402A JP 2001205681 A JP2001205681 A JP 2001205681A
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molding
hollow body
cavity
hollow
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Hideo Nishimura
秀雄 西村
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Toyota Motor Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0053Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor combined with a final operation, e.g. shaping
    • B29C45/006Joining parts moulded in separate cavities
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C45/0053Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor combined with a final operation, e.g. shaping
    • B29C45/006Joining parts moulded in separate cavities
    • B29C2045/0072Joining parts moulded in separate cavities the parts to be joined being moulded in a stack mould

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成型サイクルを増大させることなく、薄肉で
均一の板厚を有する中空体製品や、複雑な形状の中空体
製品の成型を可能とする。 【解決手段】 第1キャビティ4及び第2キャビティ5
内に同時に射出成型される半中空体の接合部を、中子型
3に設けたヒータ部3bによって加熱し、固化しない温
度に維持する。固定型1と可動型2とを型開し、第1キ
ャビティ4及び第2キャビティ5の間から、中子型3を
抜き出し、固定型1と可動型2とを型締めする。そし
て、固化していない前記接合部同士を溶着させる。よっ
て、半中空体の接合部自体で半中空体を溶着し、中空体
製品を成型することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一体の中空体製品
を、二分割された部材(以下、「二つ割の半中空体」と
いう。)の組み合わせとして製造する技術に関し、詳し
くは、二つ割の半中空体を一つの金型内で同時に成型
し、同じ金型で前記二つ割の半中空体を溶着し、一体の
中空体製品を成型する成型用金型及び成型方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、中空体を射出成型により成型
する手法として、ブロー成型法、ダイスライドインジェ
クション成型法(DSI成型法)等が用いられている。
【0003】ブロー成型法は、熱可塑性樹脂の管状溶融
体を左右一対の金型の間に導入し、金型を閉じた後、気
体を吹込み、キャビティ形状に形成するとともに冷却固
化して、中空体製品を得るものである。又、DSI成型
法は、一対の金型の一方に、一組のオス型成型部とメス
型成型部とを設け、他方の金型にこれらの成型部に対向
するメス型成型部とオス型成型部とを設け、これらの各
成型部によって二つのキャビティを形成し、前記半中空
体を同時に射出成型(一次射出)した後、一方の金型を
他方に対しスライドさせて、各メス型成型部に残された
半中空体同士を当接させ、その後型締めし、該当接部の
周縁に溶融樹脂を射出(二次射出)して両者を接合し、
中空体製品を得るものである。
【0004】ブロー成型法は、薄肉で均一の板厚を有す
る中空体製品や、複雑な形状の中空体製品を形成するこ
とには適していないため、かかる中空体成型品を得るた
めには、DSI成型法による必要がある。ところが、D
SI成型法は、二度の射出工程(一次射出、二次射出)
が必要となることから、一般的な射出成型法に比べて成
型に要する時間が増大する(ほぼ二倍になる)という欠
点がある。
【0005】かかるDSI法の欠点を解消するために、
二つ割の半中空体の当接面を溶融状態として密着させる
ことにより、二次射出を不要とした手法も考案されてい
る。例えば、特開平7−16945号公報には、二つ割
の半中空体の接合部間に発熱体を挟みこんで溶着する手
法、及び、二つ割の半中空体の接合部を温風で加熱し溶
着する手法が示されている。また、特開昭63−237
918号公報には、メス型である可動型と固定型との間
に、オス型である中子型を挿入した状態で二つ割の半中
空体を成型し、続いて中子型に換えてヒータを挿入し、
メス型に残る半中空体の接合部を加熱した後、ヒータを
退避させて可動型と固定型とで型締めし、溶着する手法
が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−16945号公報記載の発明は、異物である発熱体
を中空体製品内に残すという問題や、温風供給手段が必
要となる等の欠点がある。また、特開昭63−2379
18号公報記載の発明は、中子型とヒータとの置換手段
が必要となるという欠点があった。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、DSI成型法のごとく
成型サイクルを増大させることなく、かつ、上記文献記
載の発明の欠点を解決し、薄肉で均一の板厚を有する中
空体製品や、複雑な形状の中空体製品の成型を可能とす
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の請求項1に係る金型は、二つ割の半中空体を
溶着して形成する中空体製品の成型用金型であって、前
記二つ割の半中空体を同時に射出成型するための二つの
キャビティと、該キャビティのメス型成型部に前記半中
空体を保持した状態で型開し、前記メス型成型部同士で
型締めして前記中空体を一体に当接させる金型駆動機構
とを有し、前記キャビティを構成する壁面に、前記半中
空体の接合部を固化しない温度に保温するヒータ部を設
けたことを特徴とする。
【0009】本発明によると、前記二つのキャビティに
よって同時に射出成型された半中空体の接合部を、前記
キャビティを構成する壁面に設けられたヒータ部によっ
て、前記キャビティ内に溶融樹脂が射出された時点から
加熱し、固化しない温度に維持する。そして、前記金型
駆動機構によって、前記キャビティのメス型成型部に前
記半中空体を保持した状態で前記半中空体を一体に当接
させ、固化していない接合部同士を溶着させる。
【0010】また、本発明の請求項2に係る金型は、請
求項1記載の中空体製品の成型用金型であって、固定型
と、可動型と、該二つの型の間に挿入可能な中子型とを
備え、前記二つのキャビティとして前記固定型のメス型
成型部と前記中子型のオス型成型部とで形成される第1
キャビティと、前記可動型のメス型成型部と前記中子型
のオス型成型部とで形成される第2キャビティを有し、
前記ヒータ部を前記中子型に設けている。
【0011】本発明では、前記固定型、中子型及び可動
型によって、前記二つのキャビティを可動型の開閉方向
に直列に並べて形成する。そして、前記中子型に設けた
前記ヒータ部によって、前記二つのキャビティ内に同時
に射出成型された半中空体の接合部を、前記キャビティ
内に溶融樹脂が射出された時点から加熱し、固化しない
温度に維持する。そして、前記中子型を退避させて、前
記固定型と前記可動型とを型締めすることにより、前記
キャビティのメス型成型部に保持した前記半中空体を一
体に当接させ、固化していない接合部同士を溶着させ
る。
【0012】また、本発明の請求項3に係る金型は、前
記固定型にホットランナを設け、前記中子型に前記ホッ
トランナから前記第2キャビティへと連通するコールド
ランナを設けている。そして、前記固定型に設けたホッ
トランナから、前記第1、第2の二つのキャビティに溶
融樹脂を供給する。
【0013】さらに、本発明の請求項4に係る金型は、
請求項1記載の中空体製品の成型用金型であって、固定
型と、可動型とを有し、前記固定型には一組のオス型成
型部とメス型成型部とを設け、前記可動型には前記一組
の成型部に対向するメス型成型部とオス型成型部とを設
け、各成型部によって前記二つのキャビティを形成する
第1位置と、前記メス型成型部同士で一つのキャビティ
を形成する第2位置との間を選択するように、前記固定
型と前記可動型とを相対的にスライド可能に設け、前記
ヒータ部を、前記固定型及び前記可動型のオス型成型部
の周囲に設けたものである。
【0014】本発明では、前記第1位置において、前記
固定型及び可動型によって、前記二つのキャビティを可
動型の開閉方向に対し直交する方向に並べて形成する。
そして、前記固定型及び前記可動型のオス型成型部の周
囲に設けた前記ヒータ部によって、前記二つのキャビテ
ィ内に同時に射出成型された半中空体の接合部を、前記
キャビティ内に溶融樹脂が射出された時点から加熱し、
固化しない温度に維持する。続いて、前記固定型及び可
動型を前記第2位置とし、前記固定型と前記可動型とを
型締めすることにより、前記キャビティのメス型成型部
に保持した前記半中空体を一体に当接させ、固化してい
ない接合部同士を溶着させる。
【0015】又、上記課題を解決するための本発明の請
求項5に係る中空体製品の成型方法は、二つ割の半中空
体を一体に溶着して中空体製品を成型する方法であっ
て、金型に形成される二つのキャビティで前記二つ割の
半中空体を同時に射出成型し、かつ、該射出成型された
半中空体の接合部を、前記金型壁面により固化しない温
度に保温し、続いて、前記金型の型開、前記半中空体の
当接及び溶着を、前記半中空体の一般部の脱型が可能な
冷却時間内で行うことを特徴としている。
【0016】本発明では、前記二つのキャビティによっ
て同時に射出成型された半中空体の接合部を、前記キャ
ビティ内に射出された溶融樹脂を、前記金型自体の壁面
によって固化しない温度に保温することができるので、
金型の構成要素以外に、別個の保温手段を設ける必要が
なくなる。そして、前記金型の型開、前記半中空体の当
接及び溶着を、前記半中空体の一般部の脱型が可能な冷
却時間内で行うことにより、前記半中空体の固化してい
ない接合部同士の溶着、一体化した前記半中空体の当該
金型からの脱型を完了させ、所望の中空体製品を得る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0018】図1には、本発明の第1の実施の形態に係
る、中空体製品の成型用金型の断面図を示している。こ
の金型は、固定型1と、可動型2と、これら二つの型の
間に挿入可能な中子型3とを備えている。固定型12に
は、夫々、メス型成型部1a、2aを形成している。
又、中子型3には、固定型1と可動型2との間に挿入さ
れた状態で、前記メス型成型部1a、2aと対向する位
置に、二つのオス型成型部3aを形成している。そし
て、固定型1のメス型成型部1aと中子型3のオス型成
型部3aとが対向する位置に、第1キャビティ4を形成
することができる。同様に、可動型2のメス型成型部2
aと中子型3のオス型成型部3aとが対向する位置に、
第2キャビティを形成することができる。以上の第1キ
ャビティ4及び第2キャビティ5は、図示のごとく、可
動型2の開閉方向(図1の左右方向)に直列に並べて形
成される。
【0019】第1キャビティ4、第2キャビティ5に
は、二つ割の半中空体Wの一般部Wa(図2(c)参
照)を成型する部分と、接合部Wb(同図参照)を成型
する部分とが形成される。そして、中子型3の接合部W
bを成型する部分に面する位置に、接合部Wbを所望の
温度に保温するヒータ部3bを設けている。ヒータ部3
bは、中子型3の該当部分の壁面に、ヒータを埋め込ん
で形成されるものである。
【0020】さらに、固定型1にはホットランナ1bを
設け、中子型3にはホットランナ1bから第2キャビテ
ィ5へと連通するコールドランナ3cを設けている。そ
して、、第1キャビティ4への溶融樹脂の供給は、ホッ
トランナ1bから直接的に行い、第2キャビティ5への
溶融樹脂の供給は、ホットランナ1b及びコールドラン
ナ3cを介して行う。図中、符号3dで示す部分は、固
定型1と可動型2との間に中子型3を挿入し、又は、抜
き出すための駆動手段を模式的に示したものである。
又、符号6で示す部分は溶融樹脂の射出ノズルである。
【0021】ここで、図2を参照しながら、上記構成を
なす金型によって中空体製品を成型する手順を説明す
る。
【0022】まず、図2(a)に示すように、固定型1
と可動型2との間に中子型3を挿入した状態で、型締め
を行う。そして、第1キャビティ4、第2キャビティ5
を形成する。
【0023】続いて、図2(b)に示すように、射出ノ
ズル6からホットランナ1bへと溶融樹脂7を射出す
る。溶融樹脂は、ホットランナ1bから第1キャビティ
4へ供給される。また、ホットランナ1bからコールド
ランナ3cを介して第2キャビティ5にも溶融樹脂が供
給される。第1キャビティ4及び第2キャビティ5に所
定量の溶融樹脂を充填した後、ホットランナ1bに設け
たバルブゲート1cを閉じる。溶融樹脂は、PE、P
A、PP、ABS等の、射出成型可能な熱可塑性樹脂で
あればよい。
【0024】成型条件として、固定型1、可動型2、中
子型3のいずれも、半中空体Wの一般部Wa(図2
(c)参照)を成型する部分の型温度を40℃程度に設
定する。また、ヒータ部3bの温度を190℃から26
0℃程度に設定する。したがって、半中空体Wの一般部
Waは、固化が進行するが、接合部Wbについては、固
化しない温度に保温される。なお、接合部Wbは、ヒー
タ部3bに面しない表面からの放熱効果で、固化が必要
以上に促進してしまうことを防止するため、2mm以上の
厚さを持たせることが望ましい。
【0025】続いて、図2(c)に示すように、第1キ
ャビティ4及び第2キャビティ5を形成する各メス型成
型部に半中空体W、Wを保持した状態で固定型1と可動
型2とを型開し、第1キャビティ4及び第2キャビティ
5の間から、中子型3を抜き出す。この際、コールドラ
ンナ3cに残留するランナ8を除去する。
【0026】そして、図2(d)に示すように、固定型
1と可動型2とを型締めして半中空体W、Wを一体に当
接させ、固化していない接合部Wb、Wb同士を溶着さ
せる。なお、図2(c)に示す固定型1と可動型2の型
開から、図2(d)に示す半中空体W、Wの当接及び溶
着までの工程を、半中空体Wの一般部Waの脱型が可能
な冷却時間内で行うこととする。
【0027】最後に、図示は省略するが、固定型1と可
動型2とを型開して、固定型1のイジェクトピン(図示
省略)を突出させ、一体化した半中空体W、Wの脱型を
完了させることにより、所望の中空体製品を得る。な
お、本実施の形態に係る金型は、以上の動作をするため
の金型駆動機構を備えるが、係る駆動機構の具体的構造
については、説明を省略する。
【0028】上記構成をなす本発明の第1の実施の形態
から得られる作用効果は、以下の通りである。まず、第
1キャビティ4及び第2キャビティ5内に同時に射出成
型された半中空体W、Wの接合部Wb、Wbを、中子型
3に設けたヒータ部3bによって、前記各キャビティ内
に溶融樹脂7が射出された時点から加熱し、固化しない
温度に維持することができる。そして、固定型1と可動
型2とを型開し、第1キャビティ4及び第2キャビティ
5の間から、中子型3を抜き出し、固定型1と可動型2
とを型締めすることにより、半中空体W、Wを一体に当
接させ、固化していない接合部Wb、Wb同士を溶着さ
せることができる。
【0029】すなわち、半中空体W、Wの接合部Wb、
Wb自体で両者を溶着することが可能となり、DSI成
型法のごとく、当接部の周縁に溶融樹脂を二次射出して
両者を接合する必要がない。しかも、金型の構成要素で
ある中子型3自体に、ヒータ部3bを設けたことから、
金型とは別個のヒータを用いて半中空体W、Wの接合部
Wb、Wbを保温する必要もなくなる。さらに、中子型
3にコールドランナ3cを設けたことにより、第1、第
2の二つのキャビティ4,5に対し、固定型1に設けた
ホットランナ1bから溶融樹脂7を供給することができ
るので、二つのキャビティ4,5を有するにもかかわら
ず、射出ノズルは1つで良い。したがって、本実施の形
態によれば、装置構成を簡素化することができる。
【0030】続いて、本発明の第2の実施の形態に係る
中空体製品の成型用金型を、図3を参照しながら説明す
る。なお、上記本発明の第1の実施の形態と同一部分も
しくは相当する部分については、同一符号で示し、詳し
い説明は省略する。
【0031】本発明の第2の実施の形態に係る金型は、
図3(a)に示すように、固定型11と、可動型12と
で構成される。固定型11には一組のオス型成型部11
aとメス型成型部11bとを設けている。また、可動型
12には前記一組の成型部11a、11bに対向するメ
ス型成型部12bとオス型成型部12aとを設けてい
る。さらに、固定型11及び可動型12のオス型成型部
11a、12aの周囲に、ヒータ部11c、12cを設
けている。そして、オス型成型部11aとメス型成型部
12bとで第1キャビティ14を形成し、メス型成型部
11bとオス型成型部12aとで第2キャビティ15を
形成する。これら二つのキャビティ14、15は、可動
型12の開閉方向(図の左右方向)に対し直交する方向
に並べて形成される。なお、第1、第2キャビティ1
4、15には、固定型11に形成されたゲート11dに
よって溶融樹脂を供給する。本説明では、固定型11と
可動型12の図3(a)に示す位置を、「第1位置」と
称する。
【0032】また、本実施の形態に係る固定型11は、
図3(b)に示すように、可動型12に対し、可動型1
2の開閉方向(図の左右方向)と直交する方向にスライ
ド可能となっており、固定型11のメス型成型部11b
と、可動型12のメス型成型部12bとで、一つのキャ
ビティを形成することができる。本説明では、固定型1
1と可動型12の図3(b)に示す位置を、「第2位
置」と称する。なお、本実施の形態に係る金型は、以上
の動作をするための金型駆動機構を備えるが、係る駆動
機構の具体的構造については、説明を省略する。
【0033】本実施の形態に係る金型によると、前記第
1位置において、固定型11及び可動型12のオス型成
型部11a、12aの周囲に設けたヒータ部11c、1
2cによって、第1、第2キャビティ14、15内に同
時に射出成型された半中空体W、Wの接合部Wb、Wb
を、前記キャビティ内に溶融樹脂が射出された時点から
加熱し、固化しない温度に維持することができる。そし
て、各メス型成型部11b、12bに半中空体W、Wを
保持した状態で固定型11と可動型12とを型開し、固
定型11及び可動型12を前記第2位置として、固定型
11と可動型12とを型締めすることにより、半中空体
W,Wを一体に当接させ、固化していない接合部Wb、
Wb同士を溶着させることができる。
【0034】以上のごとく本発明の第2の実施の形態で
も、本発明の第1の実施の形態と同様に、半中空体W、
Wの接合部Wb、Wb自体で両者を溶着することが可能
となり、DSI成型法のごとく、当接部の周縁に溶融樹
脂を二次射出して両者を接合する必要がない。しかも、
金型の構成要素である固定型11、可動型12自体に、
ヒータ部11c、12cを設けたことから、金型とは別
個のヒータを用いて半中空体W、Wの接合部Wb、Wb
を保温する必要もなくなる。さらに、本発明の第2の実
施の形態では、中子型を用いることなく、前記第1の実
施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。まず、本発明の請求項1、2、
4に係る中空体製品の成型用金型を用いれば、DSI成
型法のごとく成型サイクルを増大させることなく、か
つ、上記文献記載の発明の欠点を解決し、薄肉で均一の
板厚を有する中空体製品や、複雑な形状の中空体製品の
成型を可能とすることが可能となる。
【0036】又、本発明の請求項3に係る中空体製品の
成型用金型によれば、金型の構成を簡略化することがで
きる。
【0037】さらに、本発明の請求項5に係る中空体製
品の成型方法によれば、DSI成型法のごとく成型サイ
クルを増大させることなく、かつ、上記文献記載の発明
の欠点を解決し、薄肉で均一の板厚を有する中空体製品
や、複雑な形状の中空体製品の成型を可能とすることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る中空体製品の
成型用金型の、断面模式図である。
【図2】図1に示す金型によって、中空体製品を成型す
る手順を示す概略説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る中空体製品の
整形用金型により、中空体製品を成型する手順を示す概
略説明図である。
【符号の説明】
1 固定型 1a メス型成型部 1b ホットランナ 2 可動型 2a メス型成型部 3 中子型 3a オス型成型部 3b ヒータ部 3c コールドランナ 4 第1キャビティ 5 第2キャビティ 6駆動手段 7溶融樹脂 11 固定型 11a オス型成型部 11b メス型成型部 11c ヒータ部 11d ゲート 12 可動型 12a オス型成型部 12b メス型成型部 12c ヒータ部 14 第1のキャビティ 15 第2のキャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 22:00 B29L 22:00 Fターム(参考) 4F202 AG06 AG07 AG08 AK09 CA11 CB01 CC10 CK43 CK52 CK81 CN01 CN18 CN22 4F206 AG06 AG07 AG08 AK09 JA07 JQ81 JW26 4F211 AG06 AG07 AG08 AK09 TA01 TA13 TC14 TD07 TH07 TN11 TN87 TQ01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つ割の半中空体を溶着して形成する中
    空体製品の成型用金型であって、前記二つ割の半中空体
    を同時に射出成型するための二つのキャビティと、該キ
    ャビティのメス型成型部に前記半中空体を保持した状態
    で型開し、前記メス型成型部同士で型締めして前記中空
    体を一体に当接させる金型駆動機構とを有し、前記キャ
    ビティを構成する壁面に、前記半中空体の接合部を固化
    しない温度に保温するヒータ部を設けたことを特徴とす
    る中空体製品の成型用金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の中空体製品の成型用金型
    であって、固定型と、可動型と、該二つの型の間に挿入
    可能な中子型とを備え、前記二つのキャビティとして、
    前記固定型のメス型成型部と前記中子型のオス型成型部
    とで形成される第1キャビティと、前記可動型のメス型
    成型部と前記中子型のオス型成型部とで形成される第2
    キャビティを有し、前記ヒータ部を前記中子型に設けた
    ことを特徴とする中空体製品の成型用金型。
  3. 【請求項3】 前記固定型にホットランナを設け、前記
    中子型に前記ホットランナから前記第2キャビティへと
    連通するコールドランナを設けたことを特徴とする請求
    項2記載の中空体の成型用金型。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の中空体製品の成型用金型
    であって、固定型と、可動型とを有し、前記固定型には
    一組のオス型成型部とメス型成型部とを設け、前記可動
    型には前記一組の成型部に対向するメス型成型部とオス
    型成型部とを設け、各成型部によって前記二つのキャビ
    ティを形成する第1位置と、前記メス型成型部同士で一
    つのキャビティを形成する第2位置との間を選択するよ
    うに、前記固定型と前記可動型とを相対的にスライド可
    能に設け、前記ヒータ部を、前記固定型及び前記可動型
    のオス型成型部の周囲に設けたことを特徴とする中空体
    製品の成型用金型。
  5. 【請求項5】 二つ割の半中空体を一体に溶着して中空
    体製品を成型する方法であって、金型に形成される二つ
    のキャビティで前記二つ割の半中空体を同時に射出成型
    し、かつ、該射出成型された半中空体の接合部を、前記
    金型壁面により固化しない温度に保温し、続いて、前記
    金型の型開、前記半中空体の当接及び溶着を、前記半中
    空体の一般部の脱型が可能な冷却時間内で行うことを特
    徴とする中空体製品の成型方法。
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