JP2001205634A - タイヤ金型用コンテナ - Google Patents

タイヤ金型用コンテナ

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JP2001205634A JP2000018512A JP2000018512A JP2001205634A JP 2001205634 A JP2001205634 A JP 2001205634A JP 2000018512 A JP2000018512 A JP 2000018512A JP 2000018512 A JP2000018512 A JP 2000018512A JP 2001205634 A JP2001205634 A JP 2001205634A
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0606Vulcanising moulds not integral with vulcanising presses
    • B29D30/0629Vulcanising moulds not integral with vulcanising presses with radially movable sectors

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セグメントとアウターリング間において発生
するコンテナ開力を外力の作用なしに封じ込めることが
可能なタイヤ金型用コンテナを提供する。 【解決手段】 アウターリング13が下降してトレッド
型8が閉じられた際に、アウターリング13をボトムプ
レート9にクランプするクランプ手段40,43,4
4,47,48を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アウターリングを
ボトムプレートにクランプする手段を備えたタイヤ金型
用コンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤ加硫用の金型を収納する現行のセ
ルフロックコンテナは、周方向に分割されてそれぞれの
内周面にトレッド型部を設けた複数個のセグメントと、
上金型を下面に配設したトッププレートと、下金型を上
面に配設したボトムプレートと、前記各セグメントの外
周面に当接させるアウターリングを備え、前記アウター
リングの上下動に伴う案内作用によって上記各セグメン
トを径方向へ移動させて前記トレッド型部を開閉するよ
うに構成されている。
【0003】このようなコンテナにおいては、金型(上
記上金型、下金型、トレッド型からなる)に収容された
タイヤの内圧のために、該金型を上下方向に開こうとす
る力が作用する。そこで、上記トッププレートおよびボ
トムプレートの外周面に凹凸部を設け、この凹凸部にセ
グメントの内周面に設けた凹凸部を嵌合させることによ
って上記金型に作用する開力を封じ込めることが実施さ
れている。
【0004】一方、セグメントには、上記内圧のために
径外方向の押力が作用する。この力は、セグメントの外
周傾斜面を介してアウターリングの内周傾斜面に作用す
るので、上記各傾斜面の間にクサビ力(コンテナ開力)
が発生する。そこで、従来は、加硫機に設けられたセグ
メント開閉シリンダ、プレス昇降シリンダ等でセグメン
トを押さえつけることによって上記クサビ力を封じ込め
るようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マルチ
モード加硫システム等に使用される移動金型組立体(ム
ービングモールド)を構成するセルフロックコンテナ
は、加硫機外に移動されるので、上記セグメントとアウ
ターリング間において発生するコンテナ開力を自ら封じ
込める機能を持つ必要がある。本発明の課題は、このよ
うな状況に鑑み、セグメントとアウターリング間におい
て発生するコンテナ開力を外力の作用なしに封じ込める
ことが可能なタイヤ金型用コンテナを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、周方向に分割されてそれぞ
れの内周面にトレッド型部を設けた複数個のセグメン
ト、上金型を下面に配設したトッププレート、下金型を
上面に配設したボトムプレートおよび前記各セグメント
の外周面に当接させるアウターリングを備え、前記アウ
ターリングの上下動に伴う案内作用によって上記各セグ
メントを径方向へ移動させて前記トレッド型部を開閉す
るタイヤ金型用コンテナであって、前記アウターリング
が下動して前記トレッド型部が閉じられた際に、該アウ
ターリングを前記ボトムプレートにクランプするクラン
プ手段を設けている。請求項2に係る発明は、請求項1
に係る発明において、前記クランプ手段が、前記アウタ
ーリングに上下動かつ回転可能に設けられ、該アウター
リングの下端から突出した部位の先端に係止片を設けた
クランプロッドと、前記クランプロッドをその軸線を中
心として所定角度回転させて、前記係止片を変位させる
アクチュエータと、前記ボトムプレートに設けられ、前
記アウターリングが下動して前記トレッド型部が閉じら
れた際に前記係止片が挿入される係止孔と、を備え、前
記係止孔に挿入された係止片を前記アクチュエータの回
転力で変位させて、該係止片の上面を前記係止孔の内部
に設けられた係止面に係止させるとともに、前記クラン
プロッドを前記アウターリングに配設した弾性部材で付
勢して、前記係止片の上面を前記係止面に圧接させるよ
うにしている。請求項3に係る発明は、請求項1に係る
発明において、前記クランプ手段が、前記アウターリン
グに上下動可能に設けられ、該アウターリングの下端か
ら突出した部位の先端に楔状の係止片を設けたクランプ
ロッドと、前記ボトムプレートに設けられ、前記アウタ
ーリングが下動して前記トレッド型部が閉じられた際に
前記係止片が挿入される係止孔と、を備え、前記係止孔
には、挿入される前記係止片によって径外方向に押し開
かれ、該係止片の挿入完了に伴って復帰して該係止片の
上面を係止する爪部材を設け、前記クランプロッドを前
記アウターリングに設けた弾性部材で付勢して、前記係
止片の上面を前記爪部材に圧接させるようにしている。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に係る発明に
おいて、前記アウターリングに上下に分割した構造を持
たせている。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、本発明の実施形態
に係るタイヤ金型用コンテナの構成と動作手順を示す断
面図である。なお、図1〜図5中のX−X線はタイヤ金
型およびコンテナの移動ガイド面を示している。
【0008】タイヤ金型1およびこれを収納するコンテ
ナ2は、タイヤの加硫後に金型開閉ステーション内に搬
入されるムービングモールドタイプのものである。上記
金型開閉ステーション内には、図示していないべ一スに
固定された中心機構駆動部と、該中心機構駆動部の周辺
近傍に位置して、フラダBを介してタイヤTの内方に供
給される加熱加圧媒体の管路を着脱する管路着脱装置と
が配設されている。
【0009】また、上記べース上には、図示しない支柱
が立設されており、同支柱には図示していない案内装置
を介してボルスタープレート3が昇降可能に組付けられ
ている。そして、ボルスタープレート3には、コンテナ
2を開閉する場合に用いるトッププレート昇降シリンダ
4が組付けられている。なお、上記べ一ス上には、タイ
ヤ金型1およびコンテナ2を移送するためのガイドロー
ラ5が回転自在に組付けられている。
【0010】タイヤ金型1は、図4に示すように、コン
テナ2内に収納配置されている。このタイヤ金型1は、
トレッド型部分を周方向に沿って複数に分割した割金型
であり、上金型6、下金型7およびトレッド型8から構
成されている。一方、コンテナ2は、下部側に配置され
るボトムプレート9と、上部側のボルスタープレート3
の下面に配置されるトッププレート10と、図示しない
溝部等を介してボトムプレート9の上面に組付けられ、
径方向へ移動可能に載置される複数個のセグメント11
と、該セグメント11の外側傾斜面に係合する内側傾斜
面を有するアウターリング13とにより構成されてい
る。なお、アウターリング13は、図示しない案内部材
を介してセグメント11に対し相対的に滑動可能であ
り、ボルスタープレート3に自動クランプ゜等の手段で
取付けられている。
【0011】上金型6はトッププレート10にボルト締
めされ、下金型7はボトムプレート9にボルト締めされ
ている。また、分割されたトレッド型8は対応するセグ
メント11の内周面に固定されている。トッププレート
10は、トッププレート昇降シリンダ4のピストンロッ
ドに取外し可能に連結されている。タイヤ金型1の開閉
時には、このトッププレート10が上金型6と共に昇降
シリンダ4により昇降される。ボトムプレート9の下面
には、ガイドローラ5と係合する一対のレール14が固
定されている。
【0012】図1に示したように、上記セグメント11
の内周面におけるトレッド型8の上方部位および下方部
位には、トッププレート10およびボトムプレート9の
外周面に設けた凹凸部16および17と嵌合する凹凸部
18および19がそれぞれ形成されている。上記凹凸部
16〜19は、タイヤ金型1に作用する開力を封じ込め
る作用をなす。
【0013】各セグメント11は、それらに対応して設
けられたシリンダ20によって個別に移動される。すな
わち、駆動用シリンダ20は、先端にフック部21aが
設けられた往復動可能な作動ロッド21を備えており、
上記フック部21aをセグメント11の下部後端に設け
られた凹部22に係合させた状態で伸縮動することによ
り、該セグメント11を径方向へ移動させる。
【0014】上記駆動用シリンダ20は、アウターリン
グ13を組付けるボルスタープレート3側に設けられて
いる。すなわち、図1に示すように、ボルスタープレー
ト3の下面外側には、リブ23およびリング状プレート
24等からなる溶接構造体25が吊下げられ、また、ボ
ルスタープレート3の外側面および上記溶接構造体25
には、複数個(本実施形態では4個)の昇降用シリンダ2
6の上下端部が円周方向へ一定の間隔を置いて取付けら
れている。
【0015】各昇降用シリンダ26は、溶接構造体25
の下方に位置したリング状の支持ブラケット27をそれ
らのピストンロッド26aの先端部によって吊下げ支持
している。上記駆動用シリンダ20は、上記リング状ブ
ラケット27上に載置固定されているので、上記昇降シ
リンダ26の伸縮に伴って昇降することになる。このよ
うに、駆動用シリンダ20は、ボルスタープレート3側
に設けられている。
【0016】上記駆動用シリンダ20は、ボルスタープ
レート3の上昇によってアウターリング13とセグメン
ト11との係合が解除された後、昇降用シリンダ26に
よって支持ブラケット27と共に下降させられる。そし
て、その作動ロッド21のフック部21aがセグメント
11の凹部22に係止された状態で伸縮操作され、それ
によってセグメント11が移動される。
【0017】なお、上記ボトムプレート9側には、既述
した中心機構駆動部(図示せず)によって駆動される中
心機構操作部28が設けられている。この中心機構操作
部28は、ボトムプレート9に吊架された外筒29と、
該外筒29の内周部に昇降自在に挿入配置された内筒3
0と、該内筒30の内方に昇降自在に挿入配置されたセ
ンタポスト31と、該内筒30の上端外方にボルト締め
されたノズル部材32と、該ノズル部材32の下面に固
定されたスペーサロッド33および加熱加圧媒体導入管
34と、フラダBの下端開口部を挟持すべくノズル部材
32の上面側に固定された下フランジ35と、該フラダ
Bの上端開口部を挟持する上フランジ36と、該上フラ
ンジ36およびセンタポスト31を連結する取付具37
とを備えている。未加硫タイヤの搬入および加硫済みタ
イヤTの取出しは、図1に示すようなチャッキング手段
38を有する生タイヤ搬入またはタイヤ取出し装置39
によって行なわれる。
【0018】アウターリング13には、その周方向に所
定の間隔をおいて複数本のクランプロッドが回動かつ上
下動可能に配設されている。クランプロッド40は、図
6に拡大して示すように、アウターリング13内に配設
された上部ばね受け部材41、下部ばね受け部材42お
よびこれらのばね受け部材41,42間に介在させた弾
性部材43を貫通して配設され、かつ、図7に示すよう
に、アウターリング13の下端から突出したその下端部
の先端には、左右に突出する係止片44が設けられてい
る。
【0019】上記上部ばね受け部材41は、その内周側
上面がクランプロッド40の上端部に螺着したナット4
5に当接し、また、外周側上面がディスタンスリング4
6を介してボルスタープレート3の下面に当接してい
る。一方、下部ばね受け部材42は、その内周側下面が
クランプロッド40の凸部40aに当接している。な
お、上記弾性部材43は、皿ばねを積み重ねた構成を有
する。
【0020】ボトムプレート9には、図7に示すような
係止孔47が形成されている。この係止孔47は、ボト
ムプレート9の上面に開口する導入孔部47aと、この
導入孔部47aの下方に連続する円形状孔部47bとを
備え、上記導入孔部47aに上記クランプロッド40の
係止片44と同一の形状を持たせた構成を有する。クラ
ンプロッド40の上端部は、ボルスタレート3に設けた
貫通孔3a内に位置され、該ボルスタレート3の上面に
固設した回転用アクチュエータ48のジョイント部48
aと挿脱自在に嵌合している。
【0021】次に、上記構成のコンテナ2の動作につい
て説明する。図1は、タイヤ金型1およびコンテナ2が金
型開閉ステーションに移送された後の状態を示してい
る。図1の状態では、ボルスタープレート3が上金型
6、アウターリング13および駆動用シリンダ20等と
共に上昇し、セグメント11、ボトムプレート9等が下
方に残されている。また、アウターリング13との係合
を解除したセグメント11が径外方向に移動して、トレ
ッド型8を加硫済みタイヤTから離脱させている。つま
り、コンテナ2内のタイヤ金型1が開かれた状態にあ
る。
【0022】タイヤ金型1が開き終わると、ブラダBの
内方が負圧にされた後、該ブラダBの端部を挟持する下
フランジ35と上フランジ36とがセンタポスト31の
上昇によって離間される。これにより、ブラダBは、伸
長されながら加硫済みタイヤTの内方から引き出され
る。次に、生タイヤ搬入またはタイヤ取出し装置39の
チャッキング手段38によって加硫済みタイヤTを下金
型7から剥がして吊出し、そののち、該生タイヤ搬入ま
たはタイヤ取出し装置39のチャッキング手段38より
次に加硫される生タイヤを吊込む。
【0023】生タイヤの吊込みが終了したら、フラダB
の内方に微圧(通称、シェーピング1次圧)の蒸気また
はイナートガスを供給しながら、該フラダBの端部を挟
持するフランジ35,36をそれらの間隔が生タイヤの
ビード間隔と同じになるように互いに接近させる。これ
により、フラダBが生タイヤの内方に挿入されて拡径さ
れる。
【0024】フラダBの挿入後、図2に示す如く、ボル
スタープレート3を中間位置まで下降させる。そして、
上金型6が取付けられたトッププレートを昇降シリンダ
4によって下降させて、該金型6の内面を生タイヤに当
接させるとともに、駆動用シリンダ20が設置された支
持ブラケット27を昇降シリンダ26によって下降させ
て、該駆動用シリンダ20の作動ロッド21のフック部
21aをセグメント11の凹部22に係止させる。
【0025】ついで、上記駆動用シリンダ20の作動ロ
ッド21が伸長作動される。これにより、セグメント1
1が連続的または断続的に生タイヤ側に移動されて、図
3に示すように、トレッド型8の内周部が該生タイヤに
当接する。そこで、ブラダB内の圧力を低圧(通称、シ
ェーピング2次圧)まで上昇させて、コンテナ2および
タイヤ金型1を閉じつつ行なう公知の成形を実施する。
そして、タイヤ金型1が閉じ終わると、図4に示すよう
に、ボルスタープレート3を下降させて、アウターリン
グ13の内側傾斜面をセグメント11の外側傾斜面に係
合させ、その案内作用によりセグメント11を更に径方
向へ移動させてコンテナ2をロックする。
【0026】ところで、ボルスタープレート3が下降さ
れると、前記クランプロッド40の先端に設けられた係
止片44がボトムプレート9の係止孔47に入り込む。
そして、ボルスタープレート3が下降端まで下降する
と、前記弾性部材43がディスタンスリング46および
上部ばね受部材41を介して圧縮されるので、その反力
によってクランプロッド40が下方に付勢された状態に
なる。
【0027】ボルスタープレート3が下降端まで下降さ
れてトレッド型8が閉じられると、該ボルスタープレー
ト3に設けられた回転用アクチュエータ48によってク
ランプロッド40がその軸線を中心として90°回転さ
れ、これによって、係止片44の長手軸線と導入孔部4
7aの長手軸線とが直交することになる。そこで、トッ
ププレート昇降シリンダ4とコンテナ2とのロックを解
除する操作、駆動用シリンダ20の作動ロッド21とセ
グメント11との連結を解除する操作およびボルスター
プレート3とアウターリングとの連結を解除する操作を
実行した後、図5に示すようにボルスタープレート3を
上昇させる。
【0028】ボルスタープレート3が上昇を開始する
と、弾性部材43の圧縮反力によって上部ばね受部材4
1が押し上げられるので、ナット45を介してクランプ
ロッド40が上動し、その結果、前記係止片44の上面
が円形状孔部47bの天井係止面に圧接係止される。こ
の状態では、弾性部材43の圧縮反力によってアウター
リング13がボトムプレート9側に引張されており、こ
のため、アウターリングの内周傾斜面とセグメント11
の外周傾斜面とを介して該セグメント11に径内方向の
強い型締め力が作用することになる。なお、クランプロ
ッド40の上端部は、ボルスタープレート3の上昇に伴
ってアクチュエータ48のジョイント部48aから抜け
出る。
【0029】ボルスタープレート3が図5に示す位置ま
で上昇すると、タイヤ金型1およびコンテナ2の移動準
備が完了するので、タイヤ金型1およびコンテナ2を図
示していない加硫ステーションまで移送する。加硫ステ
ーションでは、フラダBを介して生タイヤの内方に高温
高圧の加圧加熱媒体を供給して該タイヤの加硫を実行す
る。この加硫工程が開始されると、図示していない管路
着脱装置を下降させて、中心機構操作部28のセンタポ
スト31から図示してない中心機構駆動部を切り離す。
この間、図5に示す如く、次に加硫済みタイヤTを取出
すタイヤ金型1およびコンテナ2を金型開閉ステーショ
ンに移送して受入れる。
【0030】次いで、図4に示すように、ボルスタープ
レート3を下降させる。そして、トッププレート昇降シ
リンダ4のピストンロッドとコンテナ2のトッププレー
ト10とをロックするとともに、駆動用シリンダ20の
作動ロッド21のフック部21aとセグメント11の凹
部22とを連結し、更に、アウターリング13をボルス
タープレート3に連結する。
【0031】このとき、図6の半裁断面の右半部に示す
ように、クランプロッド40の係止片44が係止孔47
に入り込むので、ボルスタープレート3に設けられた回
転用アクチュエータ48によってクランプロッド40を
その軸線を中心として90°回転させる。これにより、
係止片44の長手軸線と導入孔部47aの長手軸線とが
一致して、クランプロッド40を係止孔47から抜き出
すことが可能な状態になる。
【0032】この状態で、図3に示すようにボルスター
プレート3を中間位置まで上昇させると、アウターリン
グ13がクランプロッド40と共に上昇して、セグメン
ト11と該アウターリング13との係合が解除されるの
で、駆動用シリンダ20の作動ロッド21を図2で示す
ように縮退させて、セグメント11を加硫済みタイヤT
とは反対の側、つまり、径外方向へ移動させる。これに
よりトレッド型8が開かれるので、以後、図1を参照し
て説明した前述の手順を実行して加硫済みタイヤTを取
出す。
【0033】上記実施形態に係るタイヤ金型用コンテナ
2によれば、金型1が閉じられた状態でクランプロッド
40を介してアウターリング13がボトムプレート9側
に引張係止される。したがって、タイヤの内圧のために
セグメント11に径外方向の力が作用して、該セグメン
トの外周傾斜面とアウターリングの内周傾斜面間にクサ
ビ力(コンテナ開力)が発生しても、クランプロッド4
0によるアウターリング13のクランプ作用によってそ
のコンテナ開力が封じ込められる。このように、このコ
ンテナ2は、上記コンテナ開力を封じ込める機能をそれ
自身が有するので、いわゆるマルチモード加硫システム
等に使用される移動金型組立体(ムービングモールド)
用のセルフロックコンテナとして有効に適用することが
できる。
【0034】上記実施形態に係るタイヤ金型用コンテナ
2は、図6に示すように、上方部13aと下方部13b
とに分割してあるが、これは、クランプロッド40、ば
ね受け部材41,42、弾性部材43等をアウターリン
グ13に組込む作業の容易化を図るためである。もちろ
ん、アウターリング13に分割しない構造を持たせるこ
とも可能であり、その場合、上記各要素を収容配設する
ためのスペースが該アウターリング13内に形成され
る。
【0035】図8は、アウターリング13をボトムプレ
ート9側にクランプするための他の手段を示している。
このクランプ手段においては、クランプロッド40の先
端にクサビ状の係止片44’が設けられる。また、ボト
ムプレート9側には、係止片44’を収容可能な係止孔
47’がその上面に設けられるとともに、この係止孔4
7’の相対抗する周面から突出する一対の係止爪49が
設けられる。係止爪49は、係止孔47’の径方向に摺
動し得るように配設され、かつ、ばね50によって係止
孔47’の径内方向に付勢されている。
【0036】図8(a)に示す位置にあるクランプロッ
ド40の係止片44’が図8(b)に示すように係止孔
47’内に進入してくると、該係止片44’のテーパ状
周面によって各係止爪49がばね50に抗して後退す
る。そして、係止片44’の上面が各係止爪49よりも
下方に位置すると、ばね50の弾性によって各係止爪4
9が係止片44’の上面に沿って突出する。それゆえ、
係止片44’の先端が孔47’に入り込んで、図6に示
す弾性部材43が圧縮されるまでボルスタープレート3
が下降された状態では、各係止爪49が係止片44’の
上面上方に位置されることになる。
【0037】そこで、ボルスタープレート3が上昇する
と、クランプロッド40が前記弾性部材43の圧縮反力
で上昇して、係止片44’の上面が各係止爪49に圧接
して係止される。そして、この状態では、上記弾性部材
43の圧縮反力によってアウターリング13がボトムプ
レート9側に強く引張されてクランプされるので、前記
セグメントの外周傾斜面とアウターリングの内周傾斜面
間に発生するクサビ力(コンテナ開力)が封じ込められ
る。
【0038】なお、上記のクランプ手段においては、ク
ランプロッド40を回転可能に設ける必要がなく、ま
た、回転用アクチュエータ48も不要である。しかし、
係止片44’を孔47’から抜き出す際に係止爪49を
開く手段(例えば、ばね50に抗して係止爪49を後退
させるレバー操作機構、アクチュエータ等)をボトムプ
レート9側に設ける必要がある。
【0039】上記実施形態に係るタイヤ金型用コンテナ
2は、マルチモード加硫システム等に使用される移動金
型組立体(ムービングモールド)用のセルフロックコン
テナとしての適用はもちろん、非移動金型組立体用のコ
ンテナとしても適用することが可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、クランプロッドを介し
てアウターリングがボトムプレートにクランプされるの
で、タイヤの内圧のためにセグメントの外周傾斜面とア
ウターリングの内周傾斜面間にクサビ力(コンテナ開
力)が発生しても、そのコンテナ開力が封じ込められ
る。したがって、いわゆるマルチモード加硫システム等
に使用される移動金型組立体(ムービングモールド)用
のセルフロックコンテナとして有効に適用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るタイヤ金型用コンテナ
において、セグメントが開かれている状態を示す断面
図。
【図2】ボルスタープレートが中間位置で下降停止し、
駆動用シリンダによってセグメントが開かれている状態
を示す断面図。
【図3】ボルスタープレートが中間位置で下降停止し、
駆動用シリンダによってセグメントが閉じられている状
態を示す断面図。
【図4】タイヤ金型が全閉している状態を示す断面図。
【図5】ボルスタープレートおよび駆動用シリンダが上
昇し、タイヤ金型およびコンテナの移動準備が完了した
状態を示す断面図。
【図6】アウターリングをボトムプレートにクランプす
る機構の構成例を示す断面図。
【図7】クランプロッドの先端に設けられる係止片の形
状と、ボトムプレートに設けられる係止孔の形状とを例
示する斜視図。
【図8】アウターリングをボトムプレートにクランプす
る機構の他の構成例を示す断面図。
【符号の説明】
1 タイヤ金型 2 コンテナ 3 ボルスタープレート 4 トッププレート昇降シリンダ 6 上金型 7 下金型 8 トレッド型 9 ボトムプレート 10 トッププレート 11 セグメント 13 アウターリング 20 駆動用シリンダ 21 作動ロッド 21a フック部 22 凹部 26 昇降用シリンダ 40 クランプロッド 41 上部ばね受け部材 42 下部ばね受け部材 43 弾性部材 44,44’ 係止片 47,47’ 係止孔 48 回転用アクチュエータ 49 係止爪 50 ばね
フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AH20 CA21 CT01 CU03 CU12 CV03 CV10 CV13 CV14 CZ02 CZ04 4F203 AH20 DA11 DB01 DC01 DL12 DL15 DN10 DN22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に分割されてそれぞれの内周面に
    トレッド型部を設けた複数個のセグメント、上金型を下
    面に配設したトッププレート、下金型を上面に配設した
    ボトムプレートおよび前記各セグメントの外周面に当接
    させるアウターリングを備え、前記アウターリングの上
    下動に伴う案内作用によって上記各セグメントを径方向
    へ移動させて前記トレッド型部を開閉するタイヤ金型用
    コンテナであって、前記アウターリングが下動して前記
    トレッド型部が閉じられた際に、該アウターリングを前
    記ボトムプレートにクランプするクランプ手段を設けた
    ことを特徴とするタイヤ金型用コンテナ。
  2. 【請求項2】 前記クランプ手段が、 前記アウターリングに上下動かつ回転可能に設けられ、
    該アウターリングの下端から突出した部位の先端に係止
    片を設けたクランプロッドと、 前記クランプロッドをその軸線を中心として所定角度回
    転させて、前記係止片を変位させるアクチュエータと、 前記ボトムプレートに設けられ、前記アウターリングが
    下動して前記トレッド型部が閉じられた際に前記係止片
    が挿入される係止孔と、を備え、 前記係止孔に挿入された係止片を前記アクチュエータの
    回転力で変位させて、該係止片の上面を前記係止孔の内
    部に設けられた係止面に係止させるとともに、前記クラ
    ンプロッドを前記アウターリングに配設した弾性部材で
    付勢して、前記係止片の上面を前記係止面に圧接させる
    ように構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のタイヤ金型用コンテナ。
  3. 【請求項3】 前記クランプ手段が、 前記アウターリングに上下動可能に設けられ、該アウタ
    ーリングの下端から突出した部位の先端に楔状の係止片
    を設けたクランプロッドと、 前記ボトムプレートに設けられ、前記アウターリングが
    下動して前記トレッド型部が閉じられた際に前記係止片
    が挿入される係止孔と、を備え、 前記係止孔には、挿入される前記係止片によって径外方
    向に押し開かれ、該係止片の挿入完了に伴って復帰して
    該係止片の上面を係止する爪部材を設け、 前記クランプロッドを前記アウターリングに設けた弾性
    部材で付勢して、前記係止片の上面を前記爪部材に圧接
    させるように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のタイヤ金型用コンテナ。
  4. 【請求項4】 前記アウターリングが上下に分割された
    構造を有することを特徴とする請求項2または3に記載
    のタイヤ金型用コンテナ。
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