JP2001199638A - コイルのバラシ装置 - Google Patents

コイルのバラシ装置

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JP2001199638A
JP2001199638A JP2000007052A JP2000007052A JP2001199638A JP 2001199638 A JP2001199638 A JP 2001199638A JP 2000007052 A JP2000007052 A JP 2000007052A JP 2000007052 A JP2000007052 A JP 2000007052A JP 2001199638 A JP2001199638 A JP 2001199638A
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JP
Japan
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coil
arm
balancing device
moving body
wire
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JP2000007052A
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English (en)
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Tomoya Hasegawa
智也 長谷川
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルの各線材間を確実に広げた状態にほぐ
す作業を自動化して省力化を図る。 【解決手段】 バラシ装置10は、本体14に配設され
て、第1送り機構22により水平方向に移動される移動
体20を備える。移動体20に、第2送り機構38によ
り上下方向に移動されるアーム36を備える。そして、
吊具に吊下げられているコイルにおける所要量の線材群
毎に対して、該線材群をアーム36で下方から持上げる
と共に水平方向に移動することでほぐす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コイルのバラシ
装置に関し、更に詳細には、吊具に吊下げられている線
材を巻回したコイルの各線材間を広げるようにほぐすバ
ラシ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】線材の熱間圧延および焼鈍等の熱処理工
程において線材表面に生成されたスケールを除去するた
めに、該線材を巻回したコイルを、液槽に貯溜された塩
酸や硝弗酸等の薬液に浸漬する酸洗が行なわれる。この
酸洗工程では、前工程から搬送パレットに載置されて載
荷位置まで搬送されたコイルを、工場内を循環するコイ
ル搬送設備の吊具に吊下げ、この吊具を液槽の上方まで
移動した後に該吊具を下降することでコイルを薬液に浸
漬している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記搬送パレットから
吊具に吊下げられるコイルは、結束フープ等により結束
されて各線材が密に接触して重なった状態になってい
る。すなわち、このままの状態で薬液に浸漬しても、各
線材間まで確実に酸洗することができないため、吊具に
吊下げられているコイルから結束フープを取去ると共
に、作業者が手作業で各線材間を広げるようにほぐす作
業を行なっている。
【0004】しかし、密に重なっている各線材をほぐす
作業には多大な労力を必要とすると共に、作業者によっ
てほぐしムラができ、コイル全体の確実な酸洗を期待で
きなくなることがある。また、人手に頼っているほぐし
作業は、作業者にとって煩わしい作業であり、省力化が
図れないと共に人件費が嵩む問題も指摘される。そこ
で、吊具に吊下げられているコイルを台車上に載せ、該
台車を水平に移動したり吊具を昇降することで各線材を
ほぐすことも試みられている。しかるに、台車および吊
具の移動は、作業者が作業状況を見ながら行なっている
ため、作業能率の向上は期待できなかった。また、吊具
や台車はコイルをほぐすための専用のものではないか
ら、コイルの各線材をほぐして吊具上に均等に広げるこ
とは困難であった。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、コイルの各線材間を確実に広げ
た状態にほぐす作業を自動化して省力化を図り得るコイ
ルのバラシ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係るコイル
のバラシ装置は、吊具に吊下げられている線材を巻回し
たコイルの各線材間を広げるようにほぐすバラシ装置で
あって、本体に配設されて、第1送り機構により前記コ
イルの軸方向と平行な水平方向に移動される移動体と、
前記移動体に配設されて、第2送り機構により上下方向
に移動されるアームとを備え、前記吊具に吊下げられて
いるコイルにおける所要量の線材群毎に対して、該線材
群をアームで下方から持上げると共に水平方向に移動す
ることでほぐすよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るコイルのバラ
シ装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照
しながら以下説明する。
【0008】図1〜図3に示す実施例に係るコイルのバ
ラシ装置10は、左右方向(X方向)に離間して工場床面
に立設された複数(実施例では3基)の支柱12から本体
14が構成され、該本体14の前面に、上下方向(Y方
向)に離間して2本の梁材16,16が平行に配設されて
いる。各梁材16の前面にはX方向に沿って第1レール
18が夫々配設され、上下で対をなす平行な一対の第1
レール18,18に、移動体20が水平移動自在に配設
されている。そして、この移動体20は、本体14に配
設された第1送り機構22により第1レール18,18
に沿ってX方向(水平方向)に移動するよう構成される。
第1送り機構22は、一対の第1レール18,18の間
に平行に延在して、左右両側の支柱12,12に配設さ
れた軸受24,24を介して回動可能に枢支された第1
ネジ軸26と、左側の支柱12にブラケット28を介し
て配設されて第1ネジ軸26にカップリング30を介し
て連結された駆動手段としての第1サーボモータ32と
から構成され、該第1ネジ軸26が移動体20に設けら
れたナット部材20aに螺挿されている。従って、第1
サーボモータ32を正逆方向に駆動することにより第1
ネジ軸26は所定方向に回転し、ナット部材20aとの
協働作用下に移動体20は第1レール18,18に沿っ
て移動する。
【0009】前記移動体20の前面には、X方向に離間
して一対の第2レール34,34がY方向に平行に配設
されており、両第2レール34,34に上下移動自在に
配設されたアーム36が、移動体20に配設されている
第2送り機構38によってY方向に移動するよう構成さ
れる。この第2送り機構38は、一対の第2レール3
4,34の間に平行に延在して、移動体20に配設され
た上下に離間する軸受40,40を介して回動可能に枢
支された第2ネジ軸42と、移動体20の下端にブラケ
ット44を介して配設されて第2ネジ軸42にカップリ
ング46を介して連結された駆動手段としての第2サー
ボモータ48とから構成され、該第2ネジ軸42がアー
ム36に設けられたナット部材36aに螺挿されてい
る。従って、第2サーボモータ48を正逆方向に駆動す
ることにより第2ネジ軸42は所定方向に回転し、ナッ
ト部材36aとの協働作用下にアーム36は第2レール
34,34に沿って移動する。
【0010】すなわち、前記アーム36は、第1サーボ
モータ32および第2サーボモータ48を図示しない制
御装置により駆動制御することで、X方向、Y方向およ
び両方向を合成した斜め方向へ任意に移動することがで
きるよう構成されている。なお、第1サーボモータ32
および第2サーボモータ48には、制御装置に接続する
位置検出手段(図示せず)が配設され、移動体20および
アーム36の移動位置を監視し、後述する吊具64に吊
下げられているコイル50の所要量の線材群毎に対する
ほぐし作業を順次行ない得るよう構成される。
【0011】前記アーム36は、図3および図4に示す
如く、前記移動体20から前方に延出する部位に、前記
コイル50を下方から支え受け可能な略逆台形状の凹部
52が形成されている。また凹部52のコイル50と接
触する部位には、複数の保護材としての樹脂板54が取
付けられており、コイル50を傷付けることなく各線材
のほぐし作業を行ない得るよう構成してある。
【0012】図4において符号56は、線材を巻回した
コイル50を搬送するコイル搬送設備を示すものであっ
て、該搬送設備56は、天井レールに自走可能に載架さ
れた走行台車(何れも図示せず)に配設された昇降機構5
8を介して昇降移動される支持部材60を備える。この
支持部材60の長手方向の一端部には、所定長さで垂下
するプレート62が配設されており、該プレート62の
下端部に丸棒状の吊具64の長手方向の一端部が回動可
能に枢支されている。また支持部材60の他端部に、丸
棒をU字状に形成した第1吊環66が傾動可能に枢支さ
れ、該吊環66に吊具64の他端部が挿通支持してあ
る。更に、支持部材60におけるプレート62が配設さ
れる一端部近傍に、丸棒をU字状に形成した第2吊環6
8が回動可能に枢支されており、前記吊具64は第2吊
環68にも挿通されている。そして前記コイル50は、
第1吊環66と第2吊環68との間に臨む吊具64に吊
下げられた状態で、前記バラシ装置10におけるアーム
36の上方にその軸方向をX方向(水平方向)に整列した
姿勢で臨むように設定される。
【0013】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係るコイルの
バラシ装置の作用につき説明する。前記吊具64にコイ
ル50を吊下げているコイル搬送設備56を、前記バラ
シ装置10の上方まで移動した後、前記支持部材60
を、コイル50の下側にアーム36が接触可能な位置ま
で下降させる。このときコイル50は、その軸方向がX
方向と平行となる姿勢でアーム36の上方に臨む(図3
参照)。なお、コイル50を結束している結束ループ
は、該コイル50を吊具64に吊下げたとき、あるいは
バラシ装置10でのほぐし作業の直前に取去る。また、
このときのコイル50の軸長は、前記両吊環66,68
の間に臨む吊具64の長さに対して各線材間を充分に広
げ得る寸法になっている。
【0014】前記第1送り機構22および第2送り機構
38を作動させ、図5(a)に示す如く、前記アーム36
をコイル50の軸方向一端部近傍の下方に到来させる。
そして、アーム36を、該アーム36に接していない線
材群50a側へ向かって斜め上方へ微少量上昇すること
で、該アーム36の幅寸法と対応する所定量の線材群5
0aを吊具64から持上げる。このとき、アーム36で
持上げられた線材群50aは、図5(b)の二点鎖線で示
す如く、持上げられていない線材群50b側から離間す
る方向(コイル50の開放端側)に傾く。従って、アーム
36を同一方向に水平移動した後に下降することで、図
5(c),(d)に示すように、該線材群50aは各線材間
が広がった状態にほぐされて再び吊具64に吊下げられ
る。
【0015】前述したアーム36の動作を、コイル50
の軸長分だけ繰返すことで、該コイル50の各線材がほ
ぐされて各線材間が充分に広がった状態で、吊具64に
均等に吊下げられる。従って、前記コイル搬送設備56
によりコイル50を搬送して液槽に貯溜されている薬液
に浸漬すれば、各線材間も確実に酸洗することができ
る。
【0016】すなわち、実施例に係るコイルのバラシ装
置10では、吊具64に吊下げられているコイル50の
ほぐし作業を全自動で行なうことができるから、作業能
率を向上し得ると共に省力化を図ることができる。ま
た、バラシ装置10の各送り機構22,38は制御装置
により自動制御可能であるから、コイル50の各種寸法
(軸長や径)に応じたデータを予め設定入力しておけば、
オーダ変更に応じてアーム36が作動されて、コイル5
0のほぐし作業を好適に行なうことができる。
【0017】なお、前述した実施例においては、アーム
をX−Y方向へ移動させる送り機構として、ネジ軸とナ
ット部材とを組合わせた手段を用いた場合で説明した
が、ラックとピニオンとの組合わせ、ベルトとプーリと
の組合わせ等の、他の手段を採用することが可能であ
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るコイル
のバラシ装置では、吊具に吊下げられているコイルのほ
ぐし作業を全自動で行なうことが可能で、作業能率を向
上し得ると共に省力化を図り得る。また、作業者を多大
な労力を必要とする労働から解放し得ると共に、人件費
を低減することができる。しかも、コイルのほぐしを自
動で行ない得るから、ほぐしムラを生じて後工程での酸
洗等の処理が確実に行なわれなくなるのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るバラシ装置を示す
正面図である。
【図2】実施例に係るバラシ装置を示す平面図である。
【図3】実施例に係るバラシ装置を一部破断して示す側
面図である。
【図4】実施例に係るバラシ装置を示す要部概略斜視図
である。
【図5】実施例に係るバラシ装置によりコイルをほぐす
工程を示す説明図である。
【符号の説明】
14 本体 20 移動体 22 第1送り機構 36 アーム 38 第2送り機構 50 コイル 50a 線材群 54 樹脂板(保護材) 64 吊具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊具(64)に吊下げられている線材を巻回
    したコイル(50)の各線材間を広げるようにほぐすバラシ
    装置であって、 本体(14)に配設されて、第1送り機構(22)により前記コ
    イル(50)の軸方向と平行な水平方向に移動される移動体
    (20)と、 前記移動体(20)に配設されて、第2送り機構(38)により
    上下方向に移動されるアーム(36)とを備え、 前記吊具(64)に吊下げられているコイル(50)における所
    要量の線材群(50a)毎に対して、該線材群(50a)をアーム
    (36)で下方から持上げると共に水平方向に移動すること
    でほぐすよう構成したことを特徴とするコイルのバラシ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記アーム(36)の線材群(50a)が接触す
    る部位に保護材(54)が取付けられている請求項1記載の
    コイルのバラシ装置。
JP2000007052A 2000-01-14 2000-01-14 コイルのバラシ装置 Pending JP2001199638A (ja)

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CN110373678A (zh) * 2019-08-05 2019-10-25 玉环市大众铜业制造有限公司 低成本的阀体加工方法

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