JP2797088B2 - U形鋼矢板の積み重ね装置 - Google Patents

U形鋼矢板の積み重ね装置

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JP2797088B2
JP2797088B2 JP8157750A JP15775096A JP2797088B2 JP 2797088 B2 JP2797088 B2 JP 2797088B2 JP 8157750 A JP8157750 A JP 8157750A JP 15775096 A JP15775096 A JP 15775096A JP 2797088 B2 JP2797088 B2 JP 2797088B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば護岸工事
で護岸壁などに用いられるU形鋼矢板(シートパイルと
もいう)を束ねて出荷するために、複数本ずつ積み重ね
る方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の鋼矢板を積み重ねるため、従来
は、搬送されてくる鋼矢板をリフティングマグネットに
より磁力で吸着して吊り上げ、載置台の上方まで搬送し
たのち、先に載置している鋼矢板の上にリフティングマ
グネットで吊り下ろし、落下させることにより鋼矢板を
積み重ねるのが一般的な方法である。
【0003】その他、特開平7−172582号公報に
記載の積み重ね方法と装置がある。この方法は、トラン
スファーテーブル上を幅方向に搬送されてきた鋼矢板
を、その長手方向に配置され、先端部に爪を有する開閉
自在な複数対の開閉アームに挟んで吊り上げ、続いて搬
送されてきた鋼矢板上に、吊り上げ中の先の鋼矢板を吊
り下ろして落下させることにより積み重ねるものであ
る。なお、上述のリフティングマグネットを用いた積み
重ね方法も、上記公報の従来技術の項に記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方法および上記公報に記載の方法とその装置に
は、次のような改良すべき点が多数存在する。
【0005】(1)従来の方法: 天井クレーンを操作して鋼矢板を搬送するので、操
作に熟練を要する。 鋼矢板をリフティングマグネットにより吸着する際
に、位置併せが必要で作業に時間がかかる。 積み重ねる際に、鋼矢板を比較的高い位置から落下
させるため、騒音がひどい。
【0006】 鋼矢板が長くなる程、天井クレーンお
よびリフティングマグネットのスパンが長くなり、設備
の配置が難しくなりやすい。
【0007】(2)上記公報の方法と装置: 開閉アームの形状を工夫して鋼矢板の落下距離を最
小限にしたと記載されているが、落下させて積み重ねる
ことに変わりがないため、騒音が発生するとともに、積
み重ね時に傷が付くおそれがある。 開閉アームをクレーン等の昇降装置により吊り下げ
て操作するので、操作が難しい。また鋼矢板をつかみに
いく際に、開閉アームの先端の爪を新たに吊り下げる鋼
矢板に添わせて開放するので、鋼矢板に擦り傷が生じる
おそれがある。 装置においては、鋼矢板の長手方向にガーターが設
置されるので、このガータが現場の作業員の視野を妨げ
る。また上記ガータの存在が、積み重ねに失敗したり不
良品をライン外へ払い出したりする際や装置をメンテナ
ンスする際に、天井クレーンを接近させにくい。さらに
上記ガータはトランスファーテーブルの上方に位置する
ため、大掛かりな建造物が必要になる。
【0008】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、鋼矢板の積み重ね時に鋼矢板を落下させないように
して騒音の発生や傷が付くのを防止でき、積み重ね作業
が熟練の有無に拘わらず容易にでき、装置全体を小型化
できる鋼矢板の積み重ね装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明の鋼矢板の積み重ね装置は、A)U形鋼矢板
の長手方向に直交して間隔をあけて配置された複数の搬
送チェーンを備えた搬送装置により逆U形に下向きにし
た状態で搬送されるU形鋼矢板を複数本積み重ねる装置
において、B)前記各搬送チェーンの先端部に前記鋼矢板
のストッパを設け、C)前記ストッパにて係止された鋼矢
板を、受け取って先端方向に所定距離を送り出す送出し
装置を前記搬送チェーン間に配備し、D)前記送出し装置
により送り出された鋼矢板を、その幅方向の両側から挟
んで把持可能に一対の鋼矢板保持装置を一定間隔をあけ
て配備し、E)前記保持装置によって把持される鋼矢板の
位置の下方に、前記鋼矢板を位置決めして載置可能なリ
フターを昇降自在に配設し、F)前記リフター上に積み重
ねられた複数本の鋼矢板を受け取って搬出可能で、前記
リフター上に載置される鋼矢板を挟んで前記搬送装置お
よび前記送出し装置と対称に配置され、前記搬送装置お
よび前記送出し装置とそれぞれ同一の構造の2組の装置
から構成したところの搬出装置を設けている。
【0010】上記構成を有する本発明の装置によれば、
まず、複数の搬送チェーンにより搬送されてきた鋼矢板
はストッパに当接して位置決めされる。この状態で、送
出し装置が搬送チェーン上の鋼矢板を受け取り、ストッ
パの先端方向に所定距離を送り出す。そして一対の鋼矢
板保持装置が、送り出された鋼矢板をその幅方向の両側
から挟んで把持する。この後、先に搬送されリフター上
に載置されている鋼矢板が、一対の鋼矢板保持装置によ
り把持されている鋼矢板の下方からリフターの上昇に伴
って持ち上げられ、上側の鋼矢板に対しリフター上の鋼
矢板が積み重ねられ、一対の鋼矢板保持装置上の鋼矢板
もリフター上に載置される。こうして、リフター上に所
定本数の鋼矢板が積み重ねられると、搬出装置がリフタ
ー上から鋼矢板を受け取って搬出する。しかも、搬出装
置を前記搬送装置および前記送出し装置と共通にできる
ので、設備費を低減できると同時に、操作が容易にな
【0011】請求項記載の積み重ね装置は、A)U形鋼
矢板の長手方向に直交して間隔をあけて配置された複数
の搬送チェーンを備えた搬送装置により逆U形に下向き
にした状態で搬送されるU形鋼矢板を複数本積み重ねる
装置において、B) 前記各搬送チェーンの先端部に前記
鋼矢板のストッパを設け、C)前記ストッパにて係止され
た鋼矢板を、受け取って先端方向に所定距離を送り出す
送出し装置を前記搬送チェーン間に配備し、D)前記送出
し装置により送り出された鋼矢板を、その幅方向の両側
から挟んで把持可能に一対の鋼矢板保持装置を一定間隔
をあけて配備し、E)前記保持装置によって把持される鋼
矢板の位置の下方に、前記鋼矢板を位置決めして載置可
能なリフターを昇降自在に配設し、F')前記リフター上
に積み重ねられた複数本の鋼矢板を受け取って搬出可能
な搬出装置を設けG)一対の前記鋼矢板保持装置を、そ
れぞれ前記鋼矢板を挟んで対称に配置されて基端側が回
転自在に軸支された揺動部材と、この揺動部材の長手方
向に沿って移動自在に配備 され、先端部上端に前記鋼矢
板の両側下端の爪部に係合可能なL形部材を備えた保持
部材と、前記揺動部材の先端側が上向くように揺動角度
を規制するストッパと、前記揺動部材の下方に長手方向
に沿って平行に配置され、前記保持部材の先端側と前記
揺動部材の基端側間に両端がそれぞれ枢支されたシリン
ダとを備え、シリンダの伸縮動により前記保持部材が前
記揺動部材の先端から出入りするように構成している
【0012】請求項積み重ね装置によれば、まず、
複数の搬送チェーンにより搬送されてきた鋼矢板はスト
ッパに当接して位置決めされる。この状態で、送出し装
置が搬送チェーン上の鋼矢板を受け取り、ストッパの先
端方向に所定距離を送り出す。そして一対の鋼矢板保持
装置が、送り出された鋼矢板をその幅方向の両側から挟
んで把持する。この後、先に搬送されリフター上に載置
されている鋼矢板が、一対の鋼矢板保持装置により把持
されている鋼矢板の下方からリフターの上昇に伴って持
ち上げられ、上側の鋼矢板に対しリフター上の鋼矢板が
積み重ねられ、一対の鋼矢板保持装置上の鋼矢板もリフ
ター上に載置される。こうして、リフター上に所定本数
の鋼矢板が積み重ねられると、搬出装置がリフター上か
ら鋼矢板を受け取って搬出する。 また本請求項に係る一
対の鋼矢板保持装置によれば、シリンダ装置の伸長動作
により一斉に両側の保持部材が上向きに突出し、送出し
装置によりその中心位置まで送り出された鋼矢板の両側
爪部に各L形部材が係合して鋼矢板を受け取る。この状
態で、鋼矢板は前記リフターの真上において上方への移
動が可能な状態の下に保持される。したがって、リフタ
ーを上昇させることにより、鋼矢板保持装置間に保持さ
れた鋼矢板に対しリフター上の鋼矢板が下から重ね合わ
せられ、両側の揺動部材の先端側が持ち上がり、両側の
L形部材からリフター側へ鋼矢板が移載される。このよ
うにリフターの上昇による鋼矢板の積み重ね時に、鋼矢
板保持装置側に保持された鋼矢板が上方へ逃げるので、
擦り傷等が付くのが防止される
【0013】請求項記載のように請求項1又は2の装
置において請求項2の前記送出し装 置を、前記搬送チェ
ーンと平行にかつ先端側を前記ストッパに向けて配置さ
れ、基端を支持部材に対し回動自在に枢支され、先端側
が昇降機構により昇降可能なガイド部材と、このガイド
部材の長手方向に沿って移動自在に配備され、先端部上
端に前記鋼矢板の載置部を備えた送出し部材と、この送
出し部材の長手方向の中央部寄り下面および前記ガイド
枠の先端部下方の間隔をあけて固設された一対のチェー
ン又は一対のラックと、これらのチェーン又はラックに
相互に噛合し、シリンダ装置を介して前記ガイド部材の
長手方向に移動するピニオンとを備え、前記シリンダ装
置の伸縮動により前記送出し部材が前記ガイド部材から
先端方向に出入りするように構成することができる
【0014】請求項送出し装置によれば、前記搬送
チェーンにより搬送されストッパに当接して停止してい
る鋼矢板を、昇降機構によりガイド部材の先端側が基端
の枢支軸を中心に回転して上方に持ち上げられることに
より、載置部上に受け取る。そして、シリンダ装置を伸
長させることにより、下側の固定されたチェーン又はラ
ックに対してピニオンが噛合回転して前進し、このピニ
オンの回転により上側のチェーン又はラックが送出し部
材とともに前進する。この結果、送出し部材の載置部上
の鋼矢板が、搬送チェーン先端のストッパからさらに先
端方向に前進する。そして、シリンダ装置が所定ストロ
ーク(通常は最大ストローク)伸長されることにより、
鋼矢板が所定位置へ送り出される。また、鋼矢板の送り
出し距離は、シリンダ装置の伸長ストロークの2倍にな
る。なお、当然ながら、送出し部材の後退距離もシリン
ダ装置の収縮ストロークの2倍になるから、前進・後退
の速度が加速されるとともに、シリンダ装置の全長を短
くできる。
【0015】請求項記載のように請求項2又は3の装
置において前記搬出装置を、前記リフター上に載置され
る鋼矢板を挟んで前記搬送装置および前記送出し装置と
対称に配置され、前記搬送装置および前記送出し装置と
それぞれ同一の構造の2組の装置から構成することがで
きる。この場合には、搬出装置を前記搬送装置および前
記送出し装置と共通にできるので、設備費を低減できる
と同時に、操作が容易になる。
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる鋼矢板の
積み重ね装置の実施の形態を図面に基づいて説明し、併
せて鋼矢板の積み重ね方法についても説明する。
【0019】図1は鋼矢板の積み重ね装置の実施例を示
す全体平面図、図2は鋼矢板の搬送チェーン装置を示す
側面図(図1のA−A線矢視図)、図3は鋼矢板の送出
し装置を示す側面図(図1のB−B線矢視図)、図4は
鋼矢板保持装置を示す側面図(図1のC−C線矢視
図)、図5はリフターを示す側面図(図1のD−D線矢
視図)である。
【0020】図1に示すように、U形鋼矢板Pの長手方
向に一定の間隔をあけて搬送チェーン装置2(図2)が
複数台(図では6台)平行に配設されている。また鋼矢
板Pの積み重ね位置の中心軸線Mを挟んで前後方向(鋼
矢板Pの幅方向)に対称に、搬出装置としての搬送チェ
ーン装置2’が一定間隔をあけて配設されている。各搬
送チェーン装置2は長手方向のほぼ中間に設置された共
通の駆動装置21により、駆動軸22を介して一斉に駆
動される。なお、図示は省略するが、反対側の搬送チェ
ーン装置2’も共通の駆動装置により、駆動軸を介して
一斉に駆動される。
【0021】各搬送チェーン装置2に隣接して平行に、
鋼矢板Pの送出し装置4(図3)が配設されている。ま
た、中心軸線Mを挟んで前後方向(鋼矢板Pの幅方向)
の反対側で中心軸線M上の点Oと左右対称に、送出し装
置4と同じ構造の取込み装置4’が一定間隔をあけて配
設されている。この取込み装置4’も搬出装置の一部を
構成している。
【0022】搬送チェーン装置2と送出し装置4の間お
よび反対側の搬送チェーン装置2’と取込み装置4’の
間において、前後一対の鋼矢板保持装置6・6’が配設
されている。一対の鋼矢板保持装置6・6’の位置は、
中心軸線M上の点Oと点対称である。
【0023】中心軸線Mに沿って鋼矢板Pの長手方向に
一定間隔をあけて、鋼矢板Pの昇降を行うリフター(昇
降台)81を備えた昇降装置8が配設されている。これ
らの昇降装置8は、駆動軸82を介して一連に接続さ
れ、駆動軸82の一端に設置された駆動装置83により
一斉に駆動される。
【0024】搬送チェーン装置2と送出し装置4とは、
先端がそれぞれ同一線上(鋼矢板Pの長手方向)にほぼ
一致するように配置され、また前後一対の鋼矢板保持装
置6・6’は中心軸線Mを挟んで鋼矢板Pの幅とほぼ同
じ間隔をあけて配置される。
【0025】図2に示すように、搬送チェーン装置2
は、前後の設置台23・24上に跨がって搬送ビーム2
5が支持脚26・27を介して配設されている。搬送ビ
ーム25の先端部(前端側)と基端側(後端側)にはス
プロケット28・29がそれぞれ回動自在に軸支され、
基端寄りの下部に上下1組のテンションスプロケット3
0・31が支持プレート32に回動自在に軸支され、支
持プレート32はスプロケット30と共通の軸30aを
中心にスプリング機構33により反時計方向に付勢され
ている。搬送チェーン34がそれらのスプロケット28
〜31に一連に掛け渡され、基端側の駆動スプロケット
29の回転により搬送チェーン34が時計方向に回転す
る。駆動スプロケット29は、駆動チェーン35を介し
て一連に接続された駆動スプロケット36により回転す
る。搬送ビーム25の先端部の一側方(図1参照)に、
鋼矢板Pの搬送を停止するストッパ37が上方に向けて
突設され、搬送ビーム25の先端まで搬送チェーン34
により搬送される鋼矢板Pに当接する。このストッパ3
7には、センサ(図示せず)が内蔵され、鋼矢板Pを検
知する。
【0026】図3に示すように、送出し装置4はガイド
部材41の基端(後端)が、後側の前記支持脚27から
水平に延設された支持板42上に設置された支持部43
の上端部に、ブラケット43a・支軸43bを介して先
端側が鉛直方向に上下動可能に枢支されている。ガイド
部材41の先端(前端)側下面には、支持枠44の上面
が固設されている。この支持枠44は、ガイド部材41
の1/3前後の長さである。支持枠44の下方の支持板
45上に支持柱45aが立設され、この支持柱45aの
上端に支持枠44の先端側下面が当接している。支持板
45上にブラケット45b、支軸45cを介して油圧シ
リンダ装置46の下端が枢支され、ピストンロッド46
aの先端がブラケット46b、支軸46cを介して支持
枠44の先端側下面に連結されている。
【0027】ガイド部材41上には、送出し部材47が
走行輪47aを介して長手方向に移動自在に配装され、
送出し部材47の先端部上面には鋼矢板Pの載置部(テ
ーブル)48が取り付けられている。この載置部48の
先端部には凹所48aが形成され、鋼矢板Pの先端側爪
(リップ)qが嵌入する。送出し部材47の長手方向の
中間部でその下面に、チェーン49が装着され、このチ
ェーン49と対をなすチェーン49’が支持枠44内の
下端部に装着されている。そしてピニオン50が、上下
のチェーン49・49’に噛合させて配置されている。
ピニオン50は、油圧シリンダ装置51のピストンロッ
ド51aの先端部に軸受ユニット51bを介して回動自
在に取り付けられている。また油圧シリンダ装置51の
基端部が、前記支持部43にブラケット51c・支軸5
1dを介して枢支されている。
【0028】さらに中心線L’を挟んで対称に取込み装
置4’が配設されている。この取込み装置4’は上記し
たとおり送出し装置4と同一構造からなるが、載置部4
8の凹所48aの位置が、送出し装置4とは逆で送出し
部材47の基端側に設けられている。
【0029】図4に示すように、鋼矢板保持装置6・
6’は中心軸線Lを挟んで対称に配置された一対の装置
からなる。支持脚台61上に揺動部材62の、長手方向
の中央よりやや基端側が、ブラケット63を介して支持
軸64により鉛直方向に回動自在に枢支されている。こ
の揺動部材62上に、保持部材65が走行輪65aを介
して長手方向に移動自在に配装され、保持部材65の先
端部上面には、鋼矢板Pの両側下端の爪qを両側から挟
持可能なL形部材65aが取り付けられている。揺動部
材62の下方にはその長手方向に沿って油圧シリンダ装
置66が配置されている。油圧シリンダ装置66の基端
側が揺動部材62の基端にブラケット66b・枢支軸6
6cを介して枢支され、ピストンロッド66aの先端が
保持部材65の先端部にブラケット66d・枢支軸66
eを介して枢支されている。また、図示は省略するが、
支持軸64の近傍には、揺動部材62の先端側の下向き
の回転(揺動)を規制するストッパが装着されている。
なお、このストッパは支持脚台61から揺動部材62の
先端側下端部に向けて延設してもよい。このストッパに
より、図4のように揺動部材62は先端側がやや上向き
の姿勢に保持されるとともに、揺動部材62は上向きの
外力を受けると、ストッパより上方へは自由に回転す
る。
【0030】図5に示すように、昇降装置8は台座85
上に立設された一対のガイド枠柱86を備え、これらの
ガイド枠柱86に沿ってリフター81が昇降自在に配装
されている。リフター81は略L形で、リフター81の
垂直部81aの両側の上部と下部にガイド輪87・87
をそれぞれ備え、両側のガイド枠柱86内にガイド輪8
7・87が走行可能に嵌挿されている。また、リフター
81の水平部81b上には、鋼矢板Pを位置決めするた
めの突起81c・81dが突設されている。さらに、ガ
イド枠柱86間の上端部と下端部にスプロケット88・
駆動スプロケット89がそれぞれ回動自在に軸支され、
上下のスプロケット88・89に巻き掛けられた伝動チ
ェーン90の両端がリフター81の垂直部81aの上部
と下部に止着されている。ガイド枠柱86間に「く」の
字形リンク91の中央屈曲部が軸支され、リンク91の
下端に軸支されたテンションロール92がチェーン90
に接触し、リンク91の上端に枢支連結されたスプリン
グ杆93により、テンションロール92がリンク91を
介して伝動チェーン90にテンションを付与する。さら
に、リフター81の上昇端を検知するセンサ94がガイ
ド枠柱86間の上端に装着されている。
【0031】次に、上記のように構成された本実施例の
積み重ね装置について、鋼矢板Pの積み重ねの手順(積
み重ね方法)を説明する。
【0032】1. 鋼矢板Pがその幅方向に、搬送チェー
ン34上に載置された状態で前方へ搬送される(図
1)。
【0033】2. 鋼矢板Pが搬送チェーン装置2の先端
まで搬送され、ストッパ37に当接して停止する。この
とき、鋼矢板Pがセンサで検知される(図2)。
【0034】3. 送出し装置4の油圧シリンダ装置46
を伸長してガイド部材41の先端側を持ち上げることに
より、搬送チェーン34上の鋼矢板Pが載置部48上に
移載され、鋼矢板Pの先端側爪qが凹所48a内に嵌入
して位置決めされる(図3)。
【0035】4. 油圧シリンダ装置51を伸長すること
により、ピニオン50が下側(固定側)のチェーン4
9’上を回転しながら前進し、同時にピニオン50の回
転により上側(可動側)のチェーン49を介して送出し
部材47が前進する。この時、送出し部材47は油圧シ
リンダ装置51の伸長ストロークの2倍の距離を前進す
る。この結果、鋼矢板Pは積み重ね位置(中心軸線L)
まで前進する(図3)。
【0036】5. 昇降装置8のリフター81を載置部4
8よりも上まで上昇させ、リフター81上に鋼矢板Pを
移載する。このとき、リフター81上の突起81c・8
1dにより鋼矢板Pが位置決めされる(図3)。
【0037】6. 送出し装置4の油圧シリンダ装置46
および油圧シリンダ装置51をそれぞれ収縮して送出し
部材47を元の位置へ戻す(図3)。
【0038】7. リフター81を元の位置へ下降させる
(図3)。
【0039】8. 次に搬送チェーン34によって搬送さ
れてくる鋼矢板Pに対し、上記の1.〜4.の操作を行う。
【0040】9. 鋼矢板保持装置6・6’の油圧シリン
ダ装置66をそれぞれ同時に所定長さずつ伸長させ、L
形部材65aにより両側から送出し部材47の載置部4
8上の鋼矢板Pを両側の爪qを挟むようにして保持する
(図4)。 10. 上記6.の操作を行う。 11. すでに鋼矢板Pが載置されているリフター81を
上昇させ、鋼矢板保持装置6・6’により保持されてい
る鋼矢板Pをその真下から突き上げるようにしてリフタ
ー81上の鋼矢板Pの上に積み重ねる(図4)。 12. 鋼矢板保持装置6・6’の各揺動部材62の先端
側は、リフター81の鋼矢板Pによって支持軸64を中
心に上方へ回転揺動され(持ち上げられ)、鋼矢板Pが
L形部材65a・65a間から外れる(図4)。 13. センサ94によりリフター81の上昇端が検知さ
れ、これにより、鋼矢板保持装置6・6’の油圧シリン
ダ装置66が収縮し、保持部材65が揺動部材62内に
引き込まれる(図4)。 14. 上記7.の操作を行う。 15. 上記の8.〜14.の操作を繰り返して行い、所定本数
(本例では3本)の鋼矢板Pをリフター81上に積み重
ねる。 16. 所定本数の鋼矢板Pを積み重ねたリフター81
を、所定高さまで上昇させる。 17. 取込み装置4’の油圧シリンダ装置46および油
圧シリンダ装置51をそれぞれ伸長操作し、リフター8
1を下降させることにより、送出し部材47の載置部4
8上に積み重なった鋼矢板Pを移載する。 18. 取込み装置4’の油圧シリンダ装置46および油
圧シリンダ装置51をそれぞれ収縮操作して元の位置に
戻すことにより、載置部48上に積み重なった鋼矢板P
が搬送チェーン装置2’の搬送チェーン34上に移載さ
れる(図3)。 19. 搬送チェーン34の回転により積み重なった鋼矢
板Pが搬出される(図1)。
【0041】上記に鋼矢板の積み重ね装置および同方法
の一実施例を示したが、本発明は次のように実施するこ
とができる。
【0042】a) 搬出装置としての搬送チェーン装置
2’および取込み装置4’に代えて、例えば駆動式のロ
ーラテーブルをリフター81の最下降位置付近に設置
し、リフター81上に所定本数積み重ねた鋼矢板Pをロ
ーラテーブルに移載し、搬出することができる。また、
そのローラテーブルを鋼矢板Pの不良製品をライン外へ
除去するために使用することもできる。
【0043】b) 送出し装置4および取込み装置4’の
チェーン49・49’に代えて、ラックを使用すること
ができる。またピニオン50とチェーン49又はラック
に代えて同様の機構を有するものを用いてもよい。さら
にピニオン50やチェーン49を用いずに、油圧シリン
ダ装置で直接にガイド部材41に対して送出し部材47
を進退させるようにすることもできる。
【0044】c) ガイド部材41に対する送出し部材4
7の進退用油圧シリンダ装置51、鋼矢板保持装置6・
6’の揺動部材62に対する保持部材65の進退用の油
圧シリンダ装置66などを、モータとギヤ装置による駆
動機構に変更してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の鋼矢板の積み重ね装置には、次のような効果
がある。
【0046】(1) 積み重ね作業時の機械操作が特に作業
員の視野を遮るものがないので、操作が容易でほとんど
の操作を自動的にできるため、作業に熟練を要しない。
また装置全体の構造が簡単で、搬送ラインの上方にガー
ダやクレーンなどの大型の設備を設ける必要がないの
で、小型化でき、大きな構造物(建屋)を建造する必要
がない。このような理由から、本装置は特に長い鋼矢板
を重ね合わせる場合に有利である。しかも搬送装置およ
び送出し装置と共通化できるので、設備費を低減できる
と同時に、操作も同一であるので、取り扱いが容易にな
る。
【0047】(2) 請求項装置は、上記請求項1の方
法を実施できるうえに、積み重ね作業時の機械操作が特
に作業員の視野を遮るものがないので、操作が容易でほ
とんどの操作を自動的にできるため、作業に熟練を要さ
ず、また装置全体の構造が簡単で、搬送ラインの上方に
ガーダやクレーンなどの大型の設備を設ける必要がない
ので、小型化でき、大きな構造物(建屋)を建造する必
要がないという請求項2の装置と同様の効果がある。さ
らに本請求項の鋼矢板保持装置では、リフターの上昇に
よる鋼矢板の積み重ね時に、鋼矢板保持装置側に保持さ
れた鋼矢板が上方へ逃げるので、擦り傷等が付くのを防
止できる。
【0048】(3) 請求項送出し装置では、送出し部
材の載置部上の鋼矢板を、搬送チェーン先端のストッパ
から前方の所定位置へ移動させる作業を効率よく行え、
特に鋼矢板の送り出し距離がシリンダ装置のストローク
の2倍になるので、シリンダ装置の全長を短くでき、装
置がコンパクトになる。
【0049】(4) 請求項記載の搬出装置は、請求項2
又は3の装置において、搬送装置および送出し装置と共
通化できるので、設備費を低減できると同時に、操作も
同一であるので、取り扱いが容易になる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる鋼矢板の積み重ね装置の実施例
を概略的に示す全体平面図である。
【図2】鋼矢板の搬送チェーン装置を示す側面図(図1
のA−A線矢視図)である。
【図3】鋼矢板の送出し装置を示す側面図(図1のB−
B線矢視図)である。
【図4】鋼矢板保持装置を示す側面図(図1のC−C線
矢視図)である。
【図5】昇降装置のリフターを示す側面図(図1のD−
D線矢視図)である。
【符号の説明】
2・2’ 搬送チェーン装置 4 送出し装置 4’取込み装置 6・6’鋼矢板保持装置 8 昇降装置 34 搬送チェーン 81 リフター P U形鋼矢板
フロントページの続き (72)発明者 山田 健一 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 滝口 博 栃木県宇都宮市清原工業団地11−1 東 京製鐵株式会社 宇都宮工場内 (56)参考文献 特開 昭61−45827(JP,A) 特開 平7−10284(JP,A) 実開 昭63−31031(JP,U) 実開 昭54−43779(JP,U) 特公 昭55−18227(JP,B2) 実公 昭63−26346(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 57/00 - 61/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 U形鋼矢板の長手方向に直交して間隔を
    あけて配置された複数の搬送チェーンを備えた搬送装置
    により逆U形に下向きにした状態で搬送されるU形鋼矢
    板を複数本積み重ねる装置において、 前記各搬送チェーンの先端部に前記鋼矢板のストッパを
    設け、 前記ストッパにて係止された鋼矢板を、受け取って先端
    方向に所定距離を送り出す送出し装置を前記搬送チェー
    ン間に配備し、 前記送出し装置により送り出された鋼矢板を、その幅方
    向の両側から挟んで把持可能に一対の鋼矢板保持装置を
    一定間隔をあけて配備し、 前記保持装置によって把持される鋼矢板の位置の下方
    に、前記鋼矢板を位置決めして載置可能なリフターを昇
    降自在に配設し、 前記リフター上に積み重ねられた複数本の鋼矢板を受け
    取って搬出可能で、前記リフター上に載置される鋼矢板
    を挟んで前記搬送装置および前記送出し装置と対称に配
    置され、前記搬送装置および前記送出し装置とそれぞれ
    同一の構造の2組の装置から構成したところの搬出装置
    を設けたことを特徴とするU形鋼矢板の積み重ね装置。
  2. 【請求項2】 U形鋼矢板の長手方向に直交して間隔を
    あけて配置された複数の搬送チェーンを備えた搬送装置
    により逆U形に下向きにした状態で搬送されるU形鋼矢
    板を複数本積み重ねる装置において、 前記各搬送チェーンの先端部に前記鋼矢板のストッパを
    設け、 前記ストッパにて係止された鋼矢板を、受け取って先端
    方向に所定距離を送り出す送出し装置を前記搬送チェー
    ン間に配備し、 前記送出し装置により送り出された鋼矢板を、その幅方
    向の両側から挟んで把持可能に一対の鋼矢板保持装置を
    一定間隔をあけて配備し、 前記保持装置によって把持される鋼矢板の位置の下方
    に、前記鋼矢板を位置決めして載置可能なリフターを昇
    降自在に配設し、 前記リフター上に積み重ねられた複数本の鋼矢板を受け
    取って搬出可能な搬出装置を設け 一対の前記鋼矢板保持装置を、それぞれ 前記鋼矢板を挟
    んで対称に配置されて基端側が回転自在に軸支された揺
    動部材と、この揺動部材の長手方向に沿って移動自在に
    配備され、先端部上端に前記鋼矢板の両側下端の爪部に
    係合可能なL形部材を備えた保持部材と、前記揺動部材
    の先端側が上向くように揺動角度を規制するストッパ
    と、前記揺動部材の下方に長手方向に沿って平行に配置
    され、前記保持部材の先端側と前記揺動部材の基端側間
    に両端がそれぞれ枢支されたシリンダとを備え、シリン
    ダの伸縮動により前記保持部材が前記揺動部材の先端か
    ら出入りするように構成した ことを特徴とするU形鋼矢
    板の積み重ね装置。
  3. 【請求項3】 前記送出し装置を、 前記搬送チェーンと平行にかつ先端側を前記ストッパに
    向けて配置され、基端を支持部材に対し回動自在に枢支
    され、先端側が昇降機構により昇降可能なガイド部材
    と、このガイド部材の長手方向に沿って移動自在に配備
    され、先端部上端に前記鋼矢板の載置部を備えた送出し
    部材と、この送出し部材の長手方向の中央部寄り下面お
    よび前記ガイド部材の先端部下方の間隔をあけて固設さ
    れた一対のチェーン又は一対のラックと、これらのチェ
    ーン又はラックに相互に噛合し、シリンダ装置を介して
    前記ガイド部材の長手方向に移動するピニオンとを備
    え、前記シリンダ装置の伸縮動により前記送出し部材が
    前記ガイド部材から先端方向に出入りするように構成し
    た請求項1又は2記載のU形鋼矢板の積み重ね装置。
  4. 【請求項4】 前記搬出装置を、 前記リフター上に載置される鋼矢板を挟んで前記搬送装
    置および前記送出し装置と対称に配置され、前記搬送装
    置および前記送出し装置とそれぞれ同一の構造の2組の
    装置から構成した請求項2又は3記載のU形鋼矢板の積
    み重ね装置。
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JPS5443779U (ja) * 1977-09-01 1979-03-26
JPS6145827A (ja) * 1984-08-09 1986-03-05 Nittetsu Kaatenoole Kk アルミニウム型材積載装置
JPH0323238Y2 (ja) * 1986-08-07 1991-05-21
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