JP2647712B2 - パイリング材料のバラシ方法とバラシ装置 - Google Patents

パイリング材料のバラシ方法とバラシ装置

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JP2647712B2 JP7014289A JP7014289A JP2647712B2 JP 2647712 B2 JP2647712 B2 JP 2647712B2 JP 7014289 A JP7014289 A JP 7014289A JP 7014289 A JP7014289 A JP 7014289A JP 2647712 B2 JP2647712 B2 JP 2647712B2
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B39/00Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B39/002Piling, unpiling, unscrambling

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パイリングされた鋼材のバラシ方法および
この方法を実施したバラシ装置に関するもので、さらに
詳言すれば、H形鋼とかI形鋼とかの所望本数の形鋼材
を一定相互姿勢で整列組合せしたパイリング材料から、
順に鋼材を一本づつバラス技術に関するものである。
〔従来の技術〕
H形鋼とかL形鋼とかの鋼材は、所望本数を一定相互
姿勢で整列組合せしてパイリング材料に成形し、このパ
イリング材料の状態で搬送取扱われている。このパイリ
ングされた鋼材に対して、ショットとか塗装等の二次加
工を施す場合には、パイリングされた鋼材を一本づつバ
ラシて順に二次加工を施す場所に搬送しなければならな
い。
このパイリング材料のバラシ作業を人手で行うこと
は、重量物の取扱となるので作業員の危険度が極めて高
く、また効率が悪く、省力化を図れないので、処理能力
が極めて低く、さらにバラシの際に鋼材に傷を付け易い
等の多くの不都合が発生していた。
この不都合を解消する従来技術の一つとして特開昭53
−89170号公報に示された技術がある。この特開昭53−8
9170号公報に示された技術は、搬送されてきたパイリン
グ材料から、一回のバラシ操作により所望本数の鋼材を
分離させるものであるが、そのパイリング材料からの鋼
材の分離は、パイリング材料を搬送路上に載置した状態
で、鋼材の長さ方向の両端を引掛け、この引掛けた鋼材
をそのまま搬送方向に強引に押圧移動させることによ
り、この鋼材を残りの鋼材から分離させるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記特開昭53−89170号公報に示された従来技術は、
パイリング材料のバラシを機械化および自動化できるの
であるが、そのバラシの動作原理が、鋼材の長さ方向の
両端を引掛けての動作であるので、パイリング材料の各
鋼材の長さ方向の両端を予め揃えて置く必要があると共
に、同一長さの鋼材の組合せによるパイリング材料しか
処理することができないと云う問題がある。
また、鋼材の一回の分離作業が、鋼材の長さ方向の両
端を引掛けて、この鋼材を分離させる構造物の搬送方向
に沿った前進動作により達成されるので、鋼材を分離さ
せる度にこの分離させるための構造物が往復移動しなけ
ればならず、分離作業に大きな動作的なそして時間的な
無駄が生じると云う問題がある。
そして、一定相互姿勢で整列組合せされた鋼材間を、
パスライン上に載置した状態のままスライドさせて分離
するので、分離される鋼材間の組合せ干渉部分の分離に
対する抵抗力が大きく、このため分離させるための構造
物の駆動に大出力の駆動源を必要とすると共に、分離さ
せるための構造物を機械的強度が充分に大きいものとし
て製造しなければならないと云う問題がある。
さらに、パイリング材料から鋼材を順に分離させる場
合には、鋼材の分離の進行に従って分離させるための構
造物の復帰停止位置を変更設定しなければならず、この
ため分離させるための構造物の動作制御が面倒になると
云う問題がある。
本発明は、上記した従来技術の問題点を解消すべく創
案されたもので、パスラインに対するパイリング材料の
昇降変位を利用して鋼材の分離を達成することにより、
鋼材に負担をかけることなしに、かつ小さな操作力によ
る単純な動作によりパイリング材料のバラシを連続して
達成することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明の手段は、 所望本数の鋼材を整列組合せたパイリング材料を、搬
送方向に上昇傾斜する傾斜面を利用して上昇変位させる
上昇工程と、 上昇変位したパイリング材料の先端の鋼材だけを下降
変位させて搬出機能体上に搭載させ、この搬出機能体に
より搭載した鋼材を搬出する第1のバラシ処理工程と、 上昇変位したパイリング材料の下降途中で、先端の鋼
材だけを搬出機能体上に搭載させ、この搬出機能体によ
り搭載した鋼材を搬出する第2のバラシ処理工程と、 を有し、上昇工程達成後に、第1のバラシ処理工程と
第2のバラシ処理工程とを交互にかつ順に実施すること
にある。
上記手段において、搬出機能体による鋼材の搬出は、
搬出機能体の搬出方向への移動と、鋼材を搭載した部分
の反転回動変位動作とにより達成される。
また、上記したバラシ方法を実施するバラシ装置とし
ての構成手段は、 搬入テーブルと搬出テーブルとの間に、搬送方向に沿
って平行に並列配置されてパスラインを形成する複数の
スキッドの間に設けられ、搬入されたパイリング材料を
昇降させる傾斜面を形成するディパイラー装置と搬出機
能体としての反転装置との組合せ物の複数から構成され
ること、 ディパイラー装置を、基端で横設された支点軸により
揺動可能に軸止され、搬送方向に延びた上面をパイリン
グ材料搭載面とした第1リフトビームと第2リフトビー
ムとを有し、第1リフトビームに搭載したパイリング材
料を搬出方向に押圧移動させるドッグを設け、第2リフ
トビームの先端を、第1リフトビームの先端よりも鋼材
の幅の1/2以上延出させて構成すること、 反転装置を、側面L字状の反転体を、この反転体の屈
曲部で横設された回転軸により搬送方向に沿って回動可
能に軸止すると共に、搬送方向に沿って移動可能に支持
して構成すること、 にある。
ディパイラー装置からの鋼材を受入て搭載する載置ア
ームと、この載置アームに対して反転側に起立位置した
支持アームとを有して側面L字状となった反転体に、載
置アーム状に搭載された鋼材のフランジを載置アームと
の間で挟持する押えロッドを進退動可能に設けるのが望
ましく、また反転体を反転回動可能に組付けると共に、
この反転体の反転駆動機構を組付けた反転台車を、台車
ベース上に搬送方向に沿って敷設されたレール上に走行
可能に取付けるのが良い。
なお、各ディパイラー装置の第1および第2リフトビ
ームは、その下降限姿勢において上面をスキッドが形成
するパスラインよりもわずかに下位に位置させており、
また各反転装置における反転体の載置アームの鋼材幅と
ほぼ等しい幅の先端部分は、搬送方向に直角な水平方向
から見て、第1リフトビームの先端よりも前方に延出し
た第2リフトビームの先端部分と重なり合うように、そ
の相互位置関係が設定されている。
〔作用〕
次に、本発明の作用を第1図および第2図を参照しな
がら説明する。
搬入テーブルEからスキッドB上に搬入されたパイリ
ング材料KPは、このスキッドBに組付けられたトランス
ファーCの作用により、スキッドBが形成するパスライ
ンPL上をトランスファードッグC1に押されて各ディパイ
ラー装置1の下降限に位置している第1および第2リフ
トビーム上に搬入されてくる(第2図(1)(2)参
照)。
トランスファーCによるパイリング材料KPのディパイ
ラー装置1への搬入が完了すると、第1リフトビームに
取付けられたドッグがパイリング材料KPの後端に対向
し、トランスファードッグC1は後退する。第1リフトビ
ームのドッグは予めその位置が設定されており、鋼材K
の幅サイズに応じた1ピッチづつ前進移動する。このよ
うにしてパイリング材料KPのディパイラー装置1への搬
入が完了したならば、第1および第2リフトビームを揺
動させて搬送方向に上昇傾斜した傾斜面を形成すると共
に、ドッグの作用により搭載されたパイリング材料KP
を、先端の鋼材Kが第2リフトビームの先端部分上に位
置するまで押圧して前進させる(第2図(3)参照)。
先端の鋼材Kが、そのフランジを次の鋼材Kのフラン
ジの下に位置させている場合には、第2リフトビームだ
けを揺動下降させて先端の鋼材Kだけを下降変位させ、
直下に待機している反転装置4の反転体の載置アーム上
にこの先端の鋼材Kを搭載する(第2図(4)参照)第
1のバラシ処理を行う。この際、反転体の載置アーム
は、下降してくる鋼材Kが次の鋼材Kに干渉しない内に
この鋼材Kを搭載支持できるパスラインPLよりも上位の
位置にその上面を位置させている。また、第1および第
2リフトビームの傾斜角度は、先端の鋼材Kが下降して
分離した際に、次の鋼材Kがこの先端の鋼材Kと一緒に
下降変位しないように、次の鋼材Kの重心が搬出方向側
とは反対側に残ることのできる値に設定されている。
先端の鋼材Kが、そのフランジを次の鋼材Kのフラン
ジの上に位置させている場合には、第1および第2リフ
トビームを一緒に揺動させて先端の鋼材Kを残りの全鋼
材Kと一緒に下降変位させ、この下降変位の途中で反転
体の載置アーム上にこの先端の鋼材Kを搭載する(第2
図(6)参照)第2のバラシ処理を行う。この際、反転
体は、先端の鋼材Kの搬送方向側とは反対側に残ってい
た重心が、第1および第2リフトビームの揺動下降によ
り、搬送方向側に変位する以前に載置アーム上に先端の
鋼材Kを搭載できる反転回動位置に位置している。ま
た、第2のバラシ処理においては、先端の鋼材Kはその
幅の半分を反転体の載置アーム上に搭載することにな
る。このため、第2のバラシ処理の場合には、反転体の
載置アーム上に鋼材Kを安定した状態で搭載保持するた
めに、先端の鋼材Kが載置アーム上に搭載されると同時
に、押えロッドを前進させて搭載された鋼材Kのフラン
ジを載置アームとの間で挟持(第2図(7)参照)す
る。
載置アーム上への鋼材Kの搭載が完了したならば、鋼
材Kを上昇させても次の鋼材Kに干渉しない位置まで反
転体を搬出方向に沿って移動させた後、反転体を搬出方
向に回動反転させて、鋼材Kを載置アームから支持アー
ムに移し換えてスキッドB上に搬出する。
この反転装置4による反転搬出操作に際して、第1の
バラシ処理により載置アーム上に搭載された鋼材Kは、
反転体の反転回動に伴う載置アームの傾斜角度の増大に
より、載置アーム上を滑って支持アームに突当り、その
まま反転体の回動の進行により支持アーム上に搭載する
(第2図(5)参照)ことになる。また、第2のバラシ
処理により載置アーム上に鋼材Kを搭載した場合は、反
転体の反転回動量が、載置アーム上の鋼材Kが支持アー
ム側に滑る値になってから、押えロッドを後退させて、
この押えロッドと一緒に鋼材Kを支持アームに突き当た
るまで滑動させる(第2図(8)参照)。
反転装置4によりスキッドB上に搬出された鋼材K
は、シフト装置DのシフトドッグD1で押されて(第2図
(6)参照)スキッドB上を搬出テーブルFに搬送さ
れ、この搬出テーブルFで目的とする二次加工処理箇所
等に搬送される。
また、シフト装置Dは、バラシ処理された所定本数の
鋼材Kを等間隔で並べるように自動位置コントロール
し、この鋼材Kが所定本数揃ったならは一括リフトして
搬出テーブルへ送ることもできる。
そのフランジを次の鋼材Kのフランジ上に搭載した先
端の鋼材Kが反転装置4により反転搬出されたならば、
再び第1および第2リフトビームを上昇傾斜させると共
に、第1リフトビームに組付けられたドッグ12を鋼材K
のフランジ幅だけ前進させ、もって残ったパイリング材
料KPの先端の鋼材Kを第2リフトビームの先端部分上に
位置させて、次の第1および第2のバラシ処理を行い、
これを繰り返してパイリング材料KPのバラシを達成す
る。
〔実施例〕
以下、本発明によるバラシ装置1の一実施例を第3図
ないし第10図を参照しながら説明する。
第1図に示すように、本発明によるバラシ装置Aは、
ディパイラー装置1と反転装置4との組合せ物を複数組
合せて構成され、隣合ったディパイラー装置1および反
転装置4の相互間隔は、取り扱われる鋼材Kの最小長さ
よりも小さい値に設定されている。
ディパイラー装置1(以下、第3図ないし第6図参
照)は、第1リフトビーム11を主体とする第1リフト体
10と、第2リフトビーム23を主体とする第2リフト体22
とから構成されている。第1リフト体10は、溝型鋼を使
用した二本の第1リフトビーム11を、その溝面を対向さ
せ平行配置し、この二本の第1リフトビーム11間に、車
輪14を第1リフトビーム11の溝内に位置させてドッグ12
を上面から突出させて組付けたドッグ台車13を走行可能
に組付け、このドッグ台車13に、第1リフトビーム11の
後端に取付けられたパワーシリンダ15のシリンダロッド
16の先端を結合し、さらに両第1リフトビーム11の先端
下面にブラケット17を垂下状に取付けて構成されてい
る。また、この第1リフト体10の側近に平行に配置され
た第2リフト体22は、H形鋼を使用した一本の第2リフ
トビーム23の先端部分下面にブラケット24を垂下状に取
付けて構成されている。
第1および第2リフトビーム11、23は、架台30上に軸
受31を介して搬送方向に直交する姿勢で横設固定された
一つの支点軸29に、その基端部分を回動可能に軸止して
いる。それゆえ、両リフトビーム11、23は、完全に一致
させた状態で揺動することができ、搭載したパイリング
材料KPを安定して搭載支持できると共に、安定してスラ
イド移動させることができる。なお、第4図に示されて
いるように、第1リフトビーム11の後端は後方に延長さ
れてパワーシリンダ15の組付け部分を形成しており、ま
た両リフトビーム11、23は、その揺動下降限位置におい
て、第5図に示すように、その上面をスキッドBが形成
するパスラインPLよりもわずかに下位に位置させて、パ
スラインPL上を搬送されてくるパイリング材料KPの両リ
フトビーム11、23上への侵入動作が支障なく達成される
ようにしている。
第1リフト体10の先端下方には、図示省略した回動駆
動源により回動駆動される一つの第1駆動軸18が搬送方
向に直交した姿勢で横設配置されており、この第1駆動
軸18は各ディパイラー装置1の直下に配置された架台19
に軸受20を介して支持されており、この各ディパイラー
装置1に対向する第1駆動軸18の箇所には昇降アーム21
が基端で固定されている。この昇降アーム21は、第1リ
フトビーム11に設けられたブラケット17の下端にその先
端を枢着させ、もってこの昇降アーム21とブラケット17
とにより、第1リフトビーム11と第1駆動軸18とを連結
して、第1駆動軸18の回動力を第1リフトビーム11に昇
降力として伝達するリンク機構を構成している。
同様に、第2リフト体22の先端部下方に一つの第2駆
動軸25が架台26に軸受27を介して支持されており、この
第2駆動軸25に基端を固定した昇降アーム28が先端をブ
ラケット24の下端に枢着させていて、この昇降アーム28
とブラケット24とにより、第2駆動軸25の回動力を第2
リフトビーム23に昇降力として伝達するリンク機構を構
成している。
このように、各第1リフト体10および第2リフト体22
を一つの第1駆動軸18および第2駆動軸25により昇降駆
動することにより、各第1リフト体10および第2リフト
体22を完全に同期または単独に昇降変位させることがで
き、これにより各ディパイラー装置1によるパイリング
材料KPの昇降変位動作および分離された鋼材Kの下降動
作を安定して達成できる。
反転装置4(以下、第7図ないし第10図参照)は、載
置アーム41の後端に支持アーム42を起立設して側面L字
状となった反転体40と、この反転体40を反転回動させる
反転駆動機構と、反転体40と反転駆動機構とを搭載組付
けした反転台車54と、この反転台車54を搬送方向に沿っ
て走行可能に支持する台車ベース60とから構成されてい
る。
反転体40は、載置アーム41上面との間に鋼材Kのフラ
ンジの厚みとほぼ等しい距離の間隔を開けて、載置アー
ム41の基端側、すなわち支持アーム42側から載置アーム
41上方に突出する押えロッド47を進退動可能に設け、こ
の押えロッド47の進退動駆動源としてのシリンダ46を、
載置アーム41の支持アーム42側への延出部分上に取付け
て構成され、載置アーム41と支持アーム42との連設部分
である屈曲部分を、反転台車54上に固定された架台45上
に軸受44を介して回転可能に支持された反転軸43に固定
している。
反転駆動機構は、反転台車54上にブラケット59を介し
て軸58により回動変位可能に取付けられた反転シリンダ
56と、反転台車54上に固定された架台45の中間段部上
に、軸受50を介して回転自在に取付けられた回動軸51に
固定された駆動スプロケット49と、反転体40を反転回動
可能に支持する反転軸43に固定された反転スプロケット
48と、この反転スプロケット48と駆動スプロケット49と
の間に掛け渡されたチェーン52とから構成され、反転シ
リンダ56のシリンダロッドであるロッド57の先端を、駆
動スプロケット49の固定された回動軸51に基端を固定し
た揺動アーム53の先端に枢着することにより、反転シリ
ンダ56の作動によるロッド57の進退動作により駆動スプ
ロケット49および反転スプロケット48を回動させ、この
反転スプロケット48の回動により反転体40を反転回動さ
せる。この反転駆動機構において、駆動スプロケット49
に対して反転スプロケット48の歯数は充分に少なく設定
されており、これにより反転シリンダ56により回動され
る駆動スプロケット49の回動量が小さくても、反転スプ
ロケット48を充分に回動させることができるようにして
いる。
反転台車54は、反転体40および駆動スプロケット49を
回動可能に支持する架台45を搭載固定しており、その両
側面前後端部分にはそれぞれ車輪55を取付け、さらに下
面先端部分にブラケット63を垂下状に固定して構成され
ている。
台車ベース60は、上面に反転台車54の車輪55の走行用
のレール61を搬送方向に沿って敷設すると共に、シリン
ダロッドの先端を反転台車54のブラケット63に連結させ
た走行シリンダ62を設けて構成され、この走行シリンダ
62の作動により反転体40の搬送方向に沿った移動を達成
している。
レール61は、載置アーム41上に搭載された先端の鋼材
Kが、反転装置4による反転上昇により次の鋼材Kと干
渉しない位置まで反転装置4を搬送方向に沿って移動さ
せることができるだけの長さの上段レール面を有してい
るが、この上段レール面に傾斜面を介して下段レール面
を連続して設けたのは、この下段レール面上に反転台車
54を位置させると共に、反転体40を180゜近く回動させ
ることにより、反転装置4全体をパルスラインPL下に位
置させ、もって本発明によるバラシ装置Aによるバラシ
処理を必要としない場合に、鋼材Kを搬入テーブルEか
ら搬出テーブルFにスキッドB上をスライドさせて直接
搬送できるようにするためである。
〔発明の効果〕
本発明は、上記した構成であるので、以下に示す効果
を奏する。
バラシ処理される鋼材は、隣合った二つのスキッド間
に架設状に搭載支持されていれば良く、このためバラシ
処理のために各鋼材の長手方向の両端揃えと云う面倒な
前処理が全く不要であり、それだけバラシ処理のための
前処理を簡単なものとすることができる。
バラシ処理は、ディパイラー装置のその場での傾斜昇
降動作と、反転装置のわずかな往復移動と反転動作とに
より達成されるので、一つの鋼材のバラシ達成に要する
装置の稼動量が少なく、それだけ単位鋼材量のバラシに
要する作業時間を短くすることができる。
パイリングされた鋼材間のバラシ処理を、鋼材の重量
が相互の組合せ部分に作用しない相対的な昇降変位を利
用して達成しているので、バラシ処理に大きな操作力を
要さないと共に、鋼材同志の組合せ部分に過大な力が作
用せず、これにより鋼材に傷を付けることがない。
本発明装置全体は、スキッド間に、ディパイラー装置
と反転装置との組合せ物の複数を配置するだけで構成さ
れるので、既設、新設を問わず、鋼材の搬送路設備に簡
単に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明装置を組付けた鋼材の搬送路設備全体
の一例を示す平面図である。 第2図は、本発明による鋼材バラシ処理の各動作を説明
する説明図である。 第3図は、本発明装置におけるディパイラー装置の一実
施例を示す全体平面図である。 第4図は、第3図に示したディパイラー装置の第1リフ
ト体側部分だけを示した側面図である。 第5図は、第3図に示したディパイラー装置の第2リフ
ト体側部分だけを示した側面図で、第1リフト体および
反転装置との位置関係を仮想線で図示している。 第6図は、第3図に示したディパイラー装置の支点軸に
沿って縦断した正面図で、隣接したスキッドとの高さ関
係をも示している。 第7図は、本発明装置における反転装置の一実施例を示
す一部破断した全体側面図である。 第8図は、第7図に示した反転装置の全体平面図であ
る。 第9図は、第7図に示した実施例における駆動スプロケ
ット部分を示す部分正面図である。 第10図は、第7図に示した実施例における反転スプロケ
ット部分を示す部分正面図で、スキットおよびディパイ
ラー装置の第1リフト体との位置関係をも示している。 符号の説明 A;バラシ装置、1;ディパイラー装置、10;第1リフト
体、11;第1リフトビーム、12;ドッグ、17;ブラケッ
ト、18;第1駆動軸、21;昇降アーム、22;第2リフト
体、23;第2リフトビーム、24;ブラケット、25;第2駆
動軸、28;昇降アーム、29;支点軸、4;反転装置、40;反
転体、41;載置アーム、42;支持アーム、43;反転軸、47;
押えロッド、48;反転スプロケット、49;駆動スプロケッ
ト、51;回動軸、52;チェーン、53;揺動アーム、54;反転
台車、56;反転シリンダ、58;軸、60;台車ベース、61;レ
ール、B;スキット、C;トランスファー、D;シフト装置、
E;搬入テーブル、F;搬出テーブル、K;鋼材、KP;パイリ
ング材料、PL;パスライン。
フロントページの続き (72)発明者 芳村 嘉夫 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 小田桐 一弥 北海道室蘭市東町2丁目23号25号 山陽 ファーネス株式会社室蘭事業所内

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望本数の鋼材(K)を整列組合せたパイ
    リング材料(KP)を、搬送方向に上昇傾斜する傾斜面を
    利用して上昇変位させた後、該上昇変位したパイリング
    材料(KP)の先端の鋼材(K)だけを下降変位させて搬
    出機能体上に搭載させ、該搬出機能体により前記鋼材
    (K)を搬出する第1のバラシ処理と、前記上昇変位し
    たパイリング材料(KP)の下降途中で、先端の鋼材
    (K)だけを前記搬出機能体上に搭載させ、該搬出機能
    体により前記鋼材(K)を搬出する第2のバラシ処理と
    を、交互にかつ順に行うパイリング材料のバラシ方法。
  2. 【請求項2】搬出機能体による搭載した鋼材(K)の搬
    出を、該搬出機能体の搬出方向への移動と、前記鋼材
    (K)の搭載部分の反転回動変位とにより達成する請求
    項1記載のパイリング材料のバラシ方法。
  3. 【請求項3】搬入テーブル(E)と搬出テーブル(F)
    との間に、搬送方向に沿って平行に並列配置されてパイ
    リング材料(KP)のパスライン(PL)を形成する複数の
    スキッド(B)の間に設けられ、搬入されたパイリング
    材料(KP)を昇降させる傾斜面を形成するディパイラー
    装置(1)と搬出機能体としての反転装置(4)との組
    合せ物の複数から構成されるバラシ装置(A)であっ
    て、 基端で横設された支点軸により揺動可能に軸止され、搬
    送方向に延びた上面をパイリング材料(KP)搭載面とし
    た第1リフトビーム(11)と第2リフトビーム(23)と
    を有し、前記第1リフトビーム(11)に、搭載したパイ
    リング材料(KP)を搬出方向に押圧移動させるドッグ
    (12)を設け、前記第2リフトビーム(23)の先端を、
    前記第1リフトビーム(11)の先端よりも鋼材(K)の
    幅の1/2以上延出してディパイラー装置(1)を構成
    し、側面L字状の反転体(40)を、該反転体(40)の屈
    曲部で横設された回転軸により搬送方向に沿って回動可
    能に軸止すると共に、搬送方向に沿って移動可能に支持
    して反転装置(4)を構成し、 て成るパイリング材料のバラシ装置。
  4. 【請求項4】載置アーム(41)と、該載置アーム(41)
    に対して反転側に起立位置した支持アーム(42)とを有
    して側面L字状となった反転装置(4)の反転体(40)
    に、前記載置アーム(41)上に搭載された鋼材(K)の
    フランジを載置アーム(41)との間で挟持する押えロッ
    ド(47)を進退動可能に設けた請求項3記載のパイリン
    グ材料のバラシ装置。
  5. 【請求項5】反転体(40)を反転回動可能に搭載支持す
    ると共に、該反転体(40)の反転駆動機構を搭載した反
    転台車(54)を、台車ベース(60)上に搬送方向に沿っ
    て敷設されたレール(61)上に走行可能に取付けて反転
    装置(4)を構成した請求項3記載のパイリング材料の
    バラシ装置。
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