JP2001196377A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2001196377A
JP2001196377A JP2000007012A JP2000007012A JP2001196377A JP 2001196377 A JP2001196377 A JP 2001196377A JP 2000007012 A JP2000007012 A JP 2000007012A JP 2000007012 A JP2000007012 A JP 2000007012A JP 2001196377 A JP2001196377 A JP 2001196377A
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etching
tin
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Tsukasa Watabe
司 渡部
Kazumi Tsuchida
一美 土田
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Applied Materials Japan Inc
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Seiko Epson Corp
Applied Materials Japan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Tiを含む膜上にFとTiの反応物の成長を
抑えることができる半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置の製造方法は、
TiN膜4上にSiO2膜を形成する工程と、フッ素系
のエッチングガスを用いてSiO2膜をエッチングする
ことにより、前記TiN膜4の少なくとも一部を露出さ
せる工程と、露出したTiN膜4上に被覆膜21を形成
する工程と、前記被覆膜21を大気に晒す工程と、を具
備するものである。これにより、Tiを含む膜上にFと
Tiの反応物の成長を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係わり、特に、Tiを含む膜上にFとTiの反応
物の成長を抑えることができる半導体装置の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7〜図9は、従来の半導体装置の製造
方法を示す断面図である。
【0003】まず、図7に示すように、シリコン基板
(図示せず)上に絶縁膜107を形成し、この絶縁膜1
07上にスパッタリング法によりTiN膜106を堆積
する。この後、TiN膜106上にスパッタリング法に
よりAl−Cu膜105を堆積し、このAl−Cu膜1
05上にスパッタリング法によりTiN膜104を堆積
する。
【0004】次に、TiN膜104上にCVD(Chemic
al Vapor Deposition)法によりSiO2膜103を堆積
し、SiO2膜103上に有機系の反射防止膜(BAR
C)102を設ける。この後、この反射防止膜102の
全面上にレジストを塗布し、このレジストを露光、現像
することにより、反射防止膜102の上にはレジストパ
ターン101が形成される。
【0005】この後、第1のエッチング装置(図示せ
ず)を用いて、レジストパターン101をマスクとして
反射防止膜102及びSiO2膜103をF(フッ素)系
のエッチングガスを用いてエッチングする。これによ
り、図8に示すように、TiN膜104の上には、パタ
ーニングされた反射防止膜102a及びSiO2膜10
3aが形成される。
【0006】次に、第2のエッチング装置(図示せず)
を用いて、レジストパターン101及びSiO2膜10
3aをマスクとしてTiN膜104、Al−Cu膜10
5及びTiN膜106をエッチングする。これにより、
図9に示すように、絶縁膜107の上には、パターニン
グされたTiN膜104a、Al−Cu膜105a及び
TiN膜106aからなるAl配線120が形成され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
半導体装置の製造方法では、反射防止膜102及びSi
2膜103をF系のエッチングガスでパターニングし
た際、露出したTiN膜104上にFが残留する。その
後、TiN膜104,106及びAl−Cu膜105を
エッチングするために、被エッチング基板を第1のエッ
チング装置から第2のエッチング装置に移動させる際、
被エッチング基板が大気中に晒される。この際、TiN
膜104上に残留するFとTiが大気中の水分と反応し
て、図8に示すように、TiN膜104上に粒状の反応
物(TiF3)110が成長する。次に、この状態で、
TiN膜104,106及びAl−Cu膜105をパタ
ーニングすると、粒状の反応物110がエッチングマス
クとして作用してしまい、図9に示すように、露出した
絶縁膜107上にTiN膜等からなる導電物113が残
ってしまう。この絶縁膜107上に残る導電物113に
より、Al配線120がショートするなどといった不良
が発生することがある。
【0008】これに対して、FとTiの反応物の生成を
防止するには、以下の方法が提案されている。
【0009】反射防止膜102及びSiO2膜103を
F系のエッチングガスでパターニングした後であって、
被エッチング基板を第1のエッチング装置から第2のエ
ッチング装置に移動させる前に、TiN膜104を含む
全面上にO2プラズマ処理を行う。これにより、TiN
膜104上に残留するFを除去できるため、その後に被
エッチング基板を大気に晒しても、TiN膜104上に
粒状の反応物110が成長することを抑制できる。
【0010】しかしながら、この方法のように、TiN
膜104上に残留するFを除去するためにO2プラズマ
処理を行うと、レジストパターン101も一部除去さ
れ、レジストパターン101の厚みが減ってしまった
り、レジストパターンが全て除去されてしまう。レジス
トパターン101の厚さが薄くなると、次の工程で、T
iN膜104,106及びAl−Cu膜105をエッチ
ングする際のレジストパターン101の厚みが不足し、
レジストパターンがマスク膜として充分に作用しなくな
る。
【0011】また、上記O2プラズマ処理によりレジス
トパターンの厚みが薄くなる分だけ、レジストパターン
の厚みを厚く形成しておくことはできない。なぜなら、
最近では微細化されたAl配線パターンが要求され、そ
のためにはレジストパターンも微細化する必要がある
が、レジスト膜を露光、現像して微細なレジストパター
ンを形成するにはレジスト膜の厚さを薄くしなければな
らないからである。
【0012】このような事情から、前述したような、O
2プラズマ処理を行うことによりTiN膜104上に残
留するFを除去する方法を採用することができない。従
って、これ以外の方法でTiN膜上に粒状の反応物11
0が成長するのを抑えることが求められている。
【0013】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、Tiを含む膜上にFとT
iの反応物の成長を抑えることができる半導体装置の製
造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る半導体装置の製造方法は、Tiを含む
膜上に被エッチング膜を形成する工程と、フッ素系のエ
ッチングガスを用いて前記被エッチング膜をエッチング
することにより、前記Tiを含む膜の少なくとも一部を
露出させる工程と、露出したTiを含む膜上に被覆膜を
形成する工程と、前記被覆膜を大気に晒す工程と、を具
備することを特徴とする。
【0015】上記半導体装置の製造方法では、被エッチ
ング膜をエッチングした後、露出したTiを含む膜上に
被覆膜を形成している。このため、その後の工程で被エ
ッチング基板が大気に晒されても、Tiを含む膜が直接
大気に晒されることが無い。従って、Tiを含む膜上に
FとTiの反応物の成長を抑えることができる。
【0016】本発明に係る半導体装置の製造方法は、A
l合金膜上にTiN膜を形成する工程と、前記TiN膜
上にエッチングマスク材を形成する工程と、前記エッチ
ングマスク材上にレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクとして前記エッチングマ
スク材をフッ素系のエッチングガスを用いてエッチング
する工程と、TiN膜を含む全面上に被覆膜を形成する
工程と、前記被覆膜を大気に晒す工程と、前記レジスト
パターン及びエッチングマスク材をマスクとして前記T
iN膜、前記Al合金膜及び前記被覆膜をエッチングす
る工程と、を具備することを特徴とする。
【0017】上記半導体装置の製造方法では、レジスト
パターンをマスクとしてフッ素系のエッチングガスによ
りエッチングマスク材をエッチングした後、TiN膜上
に被覆膜を形成している。このため、その後の工程で被
エッチング基板が大気に晒されても、Tiを含む膜が直
接大気に晒されることが無い。これにより、TiN膜の
上に残留しているフッ素とTiが大気中の水分と反応す
ることもない。従って、Tiを含む膜上にFとTiの反
応物の成長を抑えることができる。
【0018】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、前記被覆膜を形成する工程は、エッチングガ
スとして少なくとも炭素とフッ素を含むガス、例えばC
HF 3を流しプラズマを発生させることにより被覆膜を
形成する工程であることが好ましい。
【0019】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
においては、前記被覆膜がフロロカーボン膜又はハイド
ロカーボン膜であることが好ましい。
【0020】本発明に係る半導体装置の製造方法は、A
l合金膜上にTiN膜を形成する工程と、前記TiN膜
上にエッチングマスク材を形成する工程と、前記エッチ
ングマスク材上にレジストパターンを形成する工程と、
前記TiN膜上に膜厚の薄いエッチングマスク材が残る
ように、前記レジストパターンをマスクとして前記エッ
チングマスク材をフッ素系のエッチングガスを用いてエ
ッチングする工程と、前記エッチングする工程により残
された薄いエッチングマスク材を大気に晒す工程と、前
記レジストパターン及びエッチングマスク材をマスクと
して前記TiN膜、前記Al合金膜及び前記薄いエッチ
ングマスク材をエッチングする工程と、を具備すること
を特徴とする。
【0021】上記半導体装置の製造方法では、レジスト
パターンをマスクとしてフッ素系のエッチングガスによ
りエッチングマスク材をエッチングした際、TiN膜上
に薄いエッチングマスク材を残している。つまり、Ti
N膜上には薄いエッチングマスク材が覆われている状態
なので、TiN膜が露出することがない。このため、そ
の後の工程で被エッチング基板が大気に晒されても、T
iN膜が直接大気に晒されることが無い。これにより、
TiN膜の上に残留しているフッ素とTiが大気中の水
分と反応することもない。従って、Tiを含む膜上にF
とTiの反応物の成長を抑えることができる。
【0022】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、前記薄いエッチングマスク材の膜厚は、10
0オングストローム以上500オングストローム以下で
あることが好ましい。
【0023】本発明に係る半導体装置の製造方法は、A
l合金膜上にTiN膜を形成する工程と、前記TiN膜
上に保護膜を形成する工程と、前記保護膜上にエッチン
グマスク材を形成する工程と、前記エッチングマスク材
上にレジストパターンを形成する工程と、前記レジスト
パターンをマスクとして前記エッチングマスク材をフッ
素系のエッチングガスを用いてエッチングすることによ
り、前記保護膜を露出させる工程と、露出した保護膜を
大気に晒す工程と、前記レジストパターン及びエッチン
グマスク材をマスクとして前記TiN膜、前記Al合金
膜及び前記保護膜をエッチングする工程と、を具備する
ことを特徴とする。
【0024】上記半導体装置の製造方法では、レジスト
パターンをマスクとしてフッ素系のエッチングガスによ
りエッチングマスク材をエッチングしても、TiN膜上
に保護膜が残る。つまり、TiN膜上には保護膜が覆わ
れている状態なので、TiN膜が露出することがない。
このため、その後の工程で被エッチング基板が大気に晒
されても、TiN膜が直接大気に晒されることが無い。
これにより、TiN膜の上に残留しているフッ素とTi
が大気中の水分と反応することもない。従って、Tiを
含む膜上にFとTiの反応物の成長を抑えることができ
る。
【0025】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
においては、前記フッ素系のエッチングガスが、少なく
とも炭素とフッ素を含んだガス及びSF6のうちの少な
くとも一つを含むガスであることが好ましい。なお、前
記少なくとも炭素とフッ素を含んだガスが、CHF3
CF4及びC48のうちのいずれかであることも可能で
ある。
【0026】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
においては、前記エッチングマスク膜が、シリコン酸化
膜、シリコン窒化膜、反射防止膜あるいはそれらの複合
膜であることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0028】図1〜図4は、本発明の第1の実施の形態
による半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0029】まず、図1に示すように、シリコン基板
(図示せず)上に絶縁膜7を形成し、この絶縁膜7上に
スパッタリング法により厚さ300オングストローム程
度のTiN膜6を堆積する。この後、TiN膜6上にス
パッタリング法により厚さ5000オングストローム程
度のAl−Cu膜5を堆積し、このAl−Cu膜5上に
スパッタリング法により厚さ600オングストローム程
度のTiN膜4を堆積する。
【0030】次に、TiN膜4上にCVD法により厚さ
1000オングストローム程度のSiO2膜3を堆積す
る。このSiO2膜3は、後のエッチング工程でマスク
膜として作用する。次に、SiO2膜3上に厚さ800
オングストローム程度の有機系の反射防止膜(BAR
C)2を設ける。この反射防止膜2は、後のレジスト膜
を露光する工程で露光光が反射するのを防止する膜であ
る。この後、この反射防止膜2の全面上にレジストを塗
布し、このレジストを露光、現像することにより、反射
防止膜2の上にはレジストパターン1が形成される。
【0031】この後、第1のプラズマエッチング装置
(図示せず)を用いて、レジストパターン1をマスクと
してF(フッ素)系のエッチングガスにより反射防止膜2
をエッチングする。この際、以下のエッチング条件を用
いる。
【0032】(エッチング条件) エッチングガス:CHF3/CF4/Ar/O2 流量(cc/sec):10〜15/15〜19/100/10 チャンバー圧力:30〜50mTorr RFパワー :500W
【0033】次に連続して、第1のプラズマエッチング
装置を用い、レジストパターン1をマスクとしてF系の
エッチングガスによりSiO2膜3をエッチングする。
この際、以下のエッチング条件を用いる。このエッチン
グにより、図2に示すように、TiN膜4の上には、パ
ターニングされた反射防止膜2a及びSiO2膜3aが
形成される。このとき、露出したTiN膜4の上にはエ
ッチングガス成分であるFが残留する。
【0034】(エッチング条件) エッチングガス:CHF3/CF4/Ar/N2 流量(cc/sec):15〜25/5〜15/100〜200/5〜15 チャンバー圧力:50〜200mTorr RFパワー :900W
【0035】この後、第1のプラズマエッチング装置の
チャンバー内で、露出したTiN膜4を含む全面上にC
HF3ガスを流しプラズマを発生させる。これにより、
図3に示すように、TiN膜4上には厚さ100〜60
0オングストローム程度の被覆膜21が形成される。こ
の際、以下の堆積条件を用いる。なお、被覆膜21は膜
厚が薄いため、次工程のエッチングを妨げる程のマスク
にはならない。
【0036】(堆積条件) ガス :CHF3 流量(cc/sec):80〜120 チャンバー圧力:150〜250mTorr RFパワー :200W 処理時間 :20〜30秒
【0037】次に、第1のプラズマエッチング装置から
被エッチング基板を取り出し、第2のプラズマエッチン
グ装置(図示せず)のチャンバー内に被エッチング基板
を入れる。この時、被エッチング基板が大気中に晒され
るが、TiN膜4上に被覆膜21を形成しているため、
TiN膜4上に残留しているフッ素が大気中の水分に接
触することがなく、その結果、フッ素とTiが水分と反
応することを抑制できる。従って、TiN膜4上に粒状
の反応物が生成されることを抑制できる。
【0038】そして、第2のプラズマエッチング装置を
用いて、レジストパターン1及びSiO2膜3aをマス
クとしてTiN膜4、Al−Cu膜5、TiN膜6及び
被覆膜21をエッチングする。この際、以下のエッチン
グ条件を用いる。このエッチングにより、図4に示すよ
うに、絶縁膜7の上には、パターニングされたTiN膜
4a、Al−Cu膜5a及びTiN膜6aからなるAl
配線20が形成される。
【0039】(エッチング条件) エッチングガス:Cl2/BCl3/CHF3/Ar 流量(cc/sec):30〜100/50〜100/3〜15/20〜60 チャンバー圧力:5〜15mTorr
【0040】上記第1の実施の形態によれば、第1のプ
ラズマエッチング装置においてレジストパターン1をマ
スクとしてフッ素系のエッチングガスによりSiO2
3をエッチングした後、TiN膜4上に被覆膜21を形
成している。このため、第1のプラズマエッチング装置
から被エッチング基板を取り出した時、TiN膜4が直
接大気に晒されることが無い。これにより、TiN膜4
の上に残留しているフッ素とTiが大気中の水分と反応
することもない。従って、従来の半導体装置の製造方法
のように反応物(TiF3)がTiN膜4の上に成長す
ることを抑制できる。その結果、引き続き同じレジスト
パターン1を用いてエッチングが可能となり、TiN膜
4,6及びAl−Cu膜5をレジストパターン1の通り
にパターニングでき、Al配線20のショート不良の発
生を抑制できる。
【0041】また、本実施の形態では、上述したように
TiN膜4が直接大気に晒されることが無いため、従来
技術のようにO2プラズマ処理を施す必要もない。従っ
て、レジストパターン1の厚さが薄くなることもなく、
同じレジストパターン1で引き続き次工程のエッチング
が可能となる。
【0042】尚、上記第1の実施の形態では、被覆膜2
1を形成する際、CHF3ガスを用いているが、炭素と
フッ素を含む他のガスを用いることも可能であり、例え
ば、CF4、C26、C48、C58及びCH22のい
ずれかのガスを用いることも可能である。
【0043】また、本実施の形態では、CHF3ガスを
用いてTiN膜4上に被覆膜21を形成しているが、基
本的にはTiN膜4上にフロロカーボン膜あるいはハイ
ドロカーボン膜が生成されれば前述した効果と同様の効
果を得ることができる。
【0044】また、本実施の形態では、フッ素系のエッ
チングガスとしてCHF3/CF4/Ar/O2の混合ガ
ス、CHF3/CF4/Ar/N2の混合ガスを用いてい
るが、他のフッ素系のエッチングガスを用いることも可
能である。
【0045】また、本実施の形態では、エッチングマス
ク材としてSiO2膜3a及び反射防止膜2aを用いて
いるが、エッチングマスク材としてSiO2膜のみを用
いることも可能であり、エッチングマスク材として反射
防止膜のみを用いることも可能であり、エッチングマス
ク材としてシリコン窒化膜(Si34膜)のみを用いる
ことも可能であり、エッチングマスク材としてシリコン
窒化膜及び反射防止膜を用いることも可能である。
【0046】図5は、本発明の第2の実施の形態による
半導体装置の製造方法を示す断面図であり、第1の実施
の形態と同一部分には同一符号を付し、同一部分の説明
はなるべく省略する。
【0047】第1のプラズマエッチング装置において、
レジストパターン1をマスクとしてF(フッ素)系のエッ
チングガスにより反射防止膜をエッチングした後、連続
して、レジストパターン1をマスクとしてF系のエッチ
ングガスによりSiO2膜をエッチングする。この際、
SiO2膜を全てエッチング除去せず、SiO2膜を数百
オングストローム程度の厚さだけ残しておく。つまり、
図5に示すように、TiN膜4の上には、パターニング
された反射防止膜2a及びSiO2膜3bが形成され
る。この時、TiN膜4が露出されないように、SiO
2膜3bがTiN膜4上に数百オングストローム程度の
厚さだけ残される。なお、露出したSiO 2膜3bの上
にはエッチングガス成分であるFが残留する。
【0048】この後、第1のプラズマエッチング装置か
ら被エッチング基板を取り出し、第2のプラズマエッチ
ング装置のチャンバー内に被エッチング基板を入れる。
この時、被エッチング基板が大気中に晒されるが、Ti
N膜4上にSiO2膜3bを残しているため、SiO2
3b上に残留しているフッ素と大気中の水分がTiに接
触することがなく、その結果、フッ素とTiが水分と反
応することを抑制できる。従って、TiN膜4上に粒状
の反応物が生成されることを抑制できる。
【0049】そして、第2のプラズマエッチング装置を
用いて、レジストパターン1及びSiO2膜3bをマス
クとしてTiN膜4、Al−Cu膜5及びTiN膜6を
エッチングする。この際、TiN膜4上に残された薄い
SiO2膜3bは、TiN膜4のエッチングを妨げる程
のマスクにはならない。これにより、絶縁膜7の上に
は、パターニングされたTiN膜、Al−Cu膜及びT
iN膜からなるAl配線が形成される。
【0050】上記第2の実施の形態によれば、第1のプ
ラズマエッチング装置においてレジストパターン1をマ
スクとしてフッ素系のエッチングガスによりSiO2
をエッチングした際、TiN膜4上に薄いSiO2膜を
残している。このため、第1のプラズマエッチング装置
から被エッチング基板を取り出した時、TiN膜4が直
接大気に晒されることが無い。従って、第1の実施の形
態と同様に、従来の半導体装置の製造方法のように反応
物(TiF3)がTiN膜4の上に成長することを抑制
できる。その結果、Al配線のショート不良の発生を抑
制できる。
【0051】また、本実施の形態では、第1の実施の形
態と同様にTiN膜4が直接大気に晒されることが無い
ため、従来技術のようにO2プラズマ処理を施す必要も
ない。従って、レジストパターン1の厚さが薄くなるこ
ともなく、同じレジストパターン1で引き続き次工程の
エッチングが可能となる。
【0052】図6は、本発明の第3の実施の形態による
半導体装置の製造方法を示す断面図であり、第2の実施
の形態と同一部分には同一符号を付し、同一部分の説明
はなるべく省略する。
【0053】TiN膜4上に例えば膜厚の薄いシリコン
窒化膜等からなる保護膜22を形成した後、この保護膜
22上にSiO2膜を堆積する。この後、このSiO2
上に有機系の反射防止膜(BARC)を設け、この反射
防止膜上にレジストパターン1を形成する。次に、第1
のプラズマエッチング装置を用い、レジストパターン1
をマスクとしてF系のエッチングガスにより反射防止膜
をエッチングした後、連続して、第1のプラズマエッチ
ング装置を用い、レジストパターン1をマスクとしてF
系のエッチングガスによりSiO2膜をエッチングす
る。これにより、TiN膜4の上には、パターニングさ
れた反射防止膜2a及びSiO2膜3cが形成される。
この時、上記保護膜22は露出するが、TiN膜4は保
護膜22によって被覆された状態となり、TiN膜4は
露出しない。なお、露出した保護膜22の上にはエッチ
ングガス成分であるFが残留する。
【0054】この後、第1のプラズマエッチング装置か
ら被エッチング基板を取り出し、第2のプラズマエッチ
ング装置のチャンバー内に被エッチング基板を入れる。
この時、被エッチング基板が大気中に晒されるが、Ti
N膜4上に保護膜22を残しているため、SiO2膜3
c上に残留しているフッ素と大気中の水分がTiに接触
することがなく、その結果、フッ素とTiが水分と反応
することを抑制できる。従って、TiN膜4上に粒状の
反応物が生成されることを抑制できる。
【0055】そして、第2のプラズマエッチング装置を
用いて、レジストパターン1及びSiO2膜3cをマス
クとしてTiN膜4、Al−Cu膜5及びTiN膜6を
エッチングする。この際、TiN膜4上に残された保護
膜22は、TiN膜4のエッチングを妨げる程のマスク
にはならない。これにより、絶縁膜7の上には、パター
ニングされたTiN膜、Al−Cu膜及びTiN膜から
なるAl配線が形成される。
【0056】上記第3の実施の形態によれば、第1のプ
ラズマエッチング装置においてレジストパターン1をマ
スクとしてフッ素系のエッチングガスによりSiO2
をエッチングしても、TiN膜4上に保護膜22が残
る。このため、第1のプラズマエッチング装置から被エ
ッチング基板を取り出した時、TiN膜4が直接大気に
晒されることが無い。従って、第1の実施の形態と同様
に、従来の半導体装置の製造方法のように反応物(Ti
3)がTiN膜4の上に成長することを抑制できる。
その結果、Al配線のショート不良の発生を抑制でき
る。
【0057】また、本実施の形態では、第2の実施の形
態と同様にTiN膜4が直接大気に晒されることが無い
ため、従来技術のようにO2プラズマ処理を施す必要も
ない。従って、レジストパターン1の厚さが薄くなるこ
ともなく、同じレジストパターン1で引き続き次工程の
エッチングが可能となる。
【0058】尚、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
上記第3の実施の形態では、保護膜22の具体例として
膜厚の薄いシリコン窒化膜を挙げているが、これは一例
であり、第1のエッチングで除去されにくく、後のエッ
チング工程で除去できるものであれば、他の材質からな
る保護膜を用いることも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
エッチング膜をエッチングした後、露出したTiを含む
膜上に被覆膜を形成している。したがって、Tiを含む
膜上にFとTiの反応物の成長を抑えることができる半
導体装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図1の次の工程を示す断面
図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図2の次の工程を示す断面
図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図3の次の工程を示す断面
図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図7】従来の半導体装置の製造方法を示す断面図であ
る。
【図8】従来の半導体装置の製造方法を示すものであ
り、図7の次の工程を示す断面図である。
【図9】従来の半導体装置の製造方法を示すものであ
り、図8の次の工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 レジストパターン 2,2a 反射防止膜(BARC) 3,3a,3b,3c SiO2膜 4,4a TiN膜 5,5a Al−Cu膜 6,6a TiN膜 7 絶縁膜 20 Al配線 21 被覆膜 22 保護膜 101 レジストパターン 102,102a 反射防止膜(BARC) 103,103a SiO2膜 104,104a TiN膜 105,105a Al−Cu膜 106,106a TiN膜 107 絶縁膜 110 反応物(TiF3) 113 残留導電物
フロントページの続き (72)発明者 土田 一美 千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン株 式会社内 Fターム(参考) 4M104 BB02 BB30 DD65 DD71 FF13 HH20 5F004 AA08 BB13 DA00 DA01 DA04 DA11 DA16 DA18 DA23 DA25 DA26 DB03 DB12 EA23 5F033 HH09 HH33 MM08 PP15 QQ04 QQ08 QQ09 QQ10 QQ12 QQ15 QQ28 RR04 RR06 WW02 XX31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Tiを含む膜上に被エッチング膜を形成
    する工程と、 フッ素系のエッチングガスを用いて前記被エッチング膜
    をエッチングすることにより、前記Tiを含む膜の少な
    くとも一部を露出させる工程と、 露出したTiを含む膜上に被覆膜を形成する工程と、 前記被覆膜を大気に晒す工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 Al合金膜上にTiN膜を形成する工程
    と、 前記TiN膜上にエッチングマスク材を形成する工程
    と、 前記エッチングマスク材上にレジストパターンを形成す
    る工程と、 前記レジストパターンをマスクとして前記エッチングマ
    スク材をフッ素系のエッチングガスを用いてエッチング
    する工程と、 TiN膜を含む全面上に被覆膜を形成する工程と、 前記被覆膜を大気に晒す工程と、 前記レジストパターン及びエッチングマスク材をマスク
    として前記TiN膜、前記Al合金膜及び前記被覆膜を
    エッチングする工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記被覆膜を形成する工程は、エッチン
    グガスとして少なくとも炭素とフッ素を含むガスを流し
    プラズマを発生させることにより被覆膜を形成する工程
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装
    置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記被覆膜がフロロカーボン膜又はハイ
    ドロカーボン膜であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 Al合金膜上にTiN膜を形成する工程
    と、 前記TiN膜上にエッチングマスク材を形成する工程
    と、 前記エッチングマスク材上にレジストパターンを形成す
    る工程と、 前記TiN膜上に膜厚の薄いエッチングマスク材が残る
    ように、前記レジストパターンをマスクとして前記エッ
    チングマスク材をフッ素系のエッチングガスを用いてエ
    ッチングする工程と、 前記エッチングする工程により残された薄いエッチング
    マスク材を大気に晒す工程と、 前記レジストパターン及びエッチングマスク材をマスク
    として前記TiN膜、前記Al合金膜及び前記薄いエッ
    チングマスク材をエッチングする工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記薄いエッチングマスク材の膜厚は、
    100オングストローム以上500オングストローム以
    下であることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 Al合金膜上にTiN膜を形成する工程
    と、 前記TiN膜上に保護膜を形成する工程と、 前記保護膜上にエッチングマスク材を形成する工程と、 前記エッチングマスク材上にレジストパターンを形成す
    る工程と、 前記レジストパターンをマスクとして前記エッチングマ
    スク材をフッ素系のエッチングガスを用いてエッチング
    することにより、前記保護膜を露出させる工程と、 露出した保護膜を大気に晒す工程と、 前記レジストパターン及びエッチングマスク材をマスク
    として前記TiN膜、前記Al合金膜及び前記保護膜を
    エッチングする工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記フッ素系のエッチングガスが、少な
    くとも炭素とフッ素を含んだガス及びSF6のうちの少
    なくとも一つを含むガスであることを特徴とする請求項
    1〜7のうちいずれか1項記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 少なくとも炭素とフッ素を含んだガス
    が、CHF3、CF4及びC48のうちのいずれかである
    ことを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記エッチングマスク膜が、シリコン
    酸化膜、シリコン窒化膜、反射防止膜あるいはそれらの
    複合膜であることを特徴とする請求項2及び請求項5〜
    7のうちいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
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