JP2001195140A - 過熱保護回路及びそれを備えた安定化電源回路 - Google Patents

過熱保護回路及びそれを備えた安定化電源回路

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JP2001195140A
JP2001195140A JP2000010021A JP2000010021A JP2001195140A JP 2001195140 A JP2001195140 A JP 2001195140A JP 2000010021 A JP2000010021 A JP 2000010021A JP 2000010021 A JP2000010021 A JP 2000010021A JP 2001195140 A JP2001195140 A JP 2001195140A
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transistor
electrode
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voltage
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Koichi Hanabusa
孝一 花房
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、その回路構成を簡略するとともに十
分に過熱保護作用を行うことのできる過熱保護回路を提
供することを目的とする。 【解決手段】安定化電源回路内の温度上昇に伴って、ト
ランジスタQ3,Q4のベース・エミッタ間の閾値電圧
の大きさが小さくなる。よって、抵抗R3にかかる電圧
が高くなり、流れる電流が大きくなるため、抵抗R4に
流れる電流が大きくなり、トランジスタQ6のベース・
エミッタ間の電圧が大きくなる。そして、トランジスタ
Q6がONするとともにトランジスタQ7がONして、
トランジスタQ2のベース電流が遮断される。このと
き、トランジスタQ9にトランジスタQ5に流れる電流
と同量の電流が流れて、トランジスタQ3,Q5のベー
スにかかる基準電圧が高くなる。よって、安定化電源回
路内の温度がある程度低下したときに、初めて、トラン
ジスタQ6,Q7がOFFとなり、トランジスタQ2の
ベースに電流が流れるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の過熱保護回路に関するもので、特に、安定化電源回
路における過熱保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の安定化電源回路に使用されている
過熱保護回路について、図3を参照して説明する。図3
に示す安定化電源回路は、電圧制御トランジスタとして
pnp型トランジスタQ1を備え、このトランジスタQ
1のベース電流を制御することで、所定の出力電圧を得
る定電圧回路である。このトランジスタQ1のエミッタ
が入力端子INに接続されるとともに、そのコレクタが
出力端子OUTに接続される。そして、このトランジス
タQ1のコレクタは、分圧抵抗R1,R2を介して接地
されている。
【0003】又、分圧抵抗R1,R2の接続ノードに差
動アンプAの逆相入力端子bが接続されるととともに、
その正相入力端子aに基準電圧発生回路5より与えられ
る基準電圧Vrefが印加される。この差動アンプAの出
力端子には、トランジスタQ1のベースにコレクタが接
続されるとともにエミッタが接地されたnpn型トラン
ジスタQ2のベースが接続される。このように構成する
ことによって、抵抗R1,R2で分圧された電圧を帰還
電圧として用い、この帰還電圧と基準電圧Vrefを比較
し、トランジスタQ2に流れるベース電流を加減する。
よって、トランジスタQ2が、そのベース電流に応じて
出力端子OUTより出力される出力電圧を制御する。
【0004】このような安定化電源回路において、基準
電圧発生回路5より与えられる基準電圧Vrefを分圧す
る分圧抵抗Ra,Rbと、この抵抗Ra,Rbの接続ノ
ードにベースが接続されるとともにエミッタが接地され
たnpn型トランジスタQaによって構成された温度検
出回路23と、トランジスタQaのコレクタにセット端
子Sが接続されたRSフリップフロップ22と、このR
Sフリップフロップ22のリセット端子Rに接続された
イニシャルリセット回路21と、RSフリップフロップ
22の出力端子Qに一端が接続されるとともに他端が接
地された抵抗Rcと、この抵抗Rcの一端にベースが接
続されるとともにエミッタが接地されたnpn型トラン
ジスタQbとによって、過熱保護回路が形成される。更
に、トランジスタQbのコレクタが差動アンプAの出力
端子に接続されるとともに、基準電圧回路発生回路5と
イニシャルリセット回路21とが入力端子INに接続さ
れる。
【0005】このような過熱保護回路は、安定化電源回
路の周囲温度が上昇したとき、トランジスタQaを駆動
するためのそのベース・エミッタ間の閾値電圧が低くな
り、抵抗Ra,Rbの接続ノードに表れる電圧によって
駆動されようになる。よって、RSフリップフロップ2
2のセット端子Sにローレベルの信号が入力される。よ
って、RSフリップフロップ22がセットされるととも
に出力端子Qよりハイレベルの信号がトランジスタQb
のベースに入力されて、トランジスタQbが駆動する。
よって、トランジスタQ2のベースへ流れる電流が遮断
される。又、イニシャルリセット回路21によって、電
源投入時にRSフリップフロップ22が初期状態になる
ようにイニシャルリセットされる。
【0006】上記のように、図3のような構成の安定化
電源回路において、過熱保護回路が動作するため、何ら
かの原因でその周囲温度が上昇したときに、自動的に出
力伝電圧を遮断して、紙フェノール製のプリント基板に
組み込まれた装置などの焼損などを未然に防ぐことがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにRSフリップフロップを用いて過熱遮断を行う場
合、上記で説明したように、RSフリップフロップを電
源投入時に初期状態にイニシャルリセットするためのイ
ニシャルリセット回路が必要となる。よって、このRS
フリップフロップ及びイニシャルリセット回路によっ
て、その回路規模が大きくなり、その製品コストも増大
する。
【0008】上記のような問題を鑑みて、本発明は、そ
の回路構成を簡略するとともに十分に過熱保護作用を行
うことのできる過熱保護回路を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の過熱保護回路は、半導体集積回路装置内
の温度を検出する温度検出回路と、該温度検出回路によ
って所定の温度が検出されたときに半導体集積回路装置
内の所定回路の動作を遮断する遮断回路とを有する過熱
保護回路において、前記遮断回路が動作して前記所定回
路の動作を遮断したときに前記温度検出回路の感度を変
更する感度変更回路を有し、前記遮断回路が動作して前
記所定回路の動作を遮断したとき、前記感度変更回路で
前記温度検出回路の感度が変更されて、前記遮断回路を
動作させた温度よりも低い温度で前記遮断回路の動作を
停止して、前記所定回路の動作を復帰させることを特徴
とする。
【0010】このような過熱保護回路において、前記温
度検出回路に制御電極に所定の基準電圧が与えられたト
ランジスタが設けられる。このとき、温度の変化により
変化する該トランジスタの第2電極及び制御電極間の電
圧が所定値よりも小さくなったとき該トランジスタがO
Nになる。そして、該トランジスタの第2電極及び制御
電極間の電圧によって、該トランジスタを流れる電流の
電流量が決定し、この電流量が所定の大きさより大きく
なったとき、前記遮断回路が前記所定回路をOFFする
ように動作する。又、この温度検出回路に与えられる基
準電圧が前記感度変更回路により変更されることによっ
て、その感度が変更され、前記半導体集積回路装置内の
温度が十分に低下したときに、前記所定回路の動作を復
帰させるようにすることができる。
【0011】又、前記遮断回路が、第1電極と第2電極
と制御電極を有するトランジスタを有し、該トランジス
タの第2電極及び制御電極間の電圧を、前記温度検出回
路を流れる電流量に応じて変化させる。このとき、該ト
ランジスタの第2電極及び制御電極間の電圧が所定の電
圧より大きくなって、該トランジスタがONとなる間、
前記所定回路の動作をOFFすることによって、半導体
集積回路装置内の温度を低下させる。
【0012】又、前記温度検出回路が、第1電極と第2
電極と制御電極を有するとともに、その制御電極に所定
の基準電圧が与えられた第1トランジスタと、第1電極
と第2電極と制御電極を有するとともに、その制御電極
に前記所定の基準電圧が与えられ、第2電極が前記第1
トランジスタの第2電極と接続された第2トランジスタ
と、第1電極と第2電極と制御電極を有するとともに、
その制御電極と第1電極が前記第1トランジスタの第2
電極と接続された第3トランジスタと、前記第3トラン
ジスタの第2電極に一端が接続された第1抵抗と、を有
することを特徴とする。
【0013】このようにすることによって、前記半導体
集積回路装置内の温度に応じて、前記第1〜第3トラン
ジスタの制御電極及び第2電極間の電圧が変化するた
め、前記第1抵抗の両端に印加される電圧の値が変化す
る。よって、前記第1抵抗を流れる電流量が温度に応じ
て変化するとともに、第1、第2トランジスタを流れる
電流量が変化する。
【0014】又、前記遮断回路が、前記第1トランジス
タの第1電極に一端が接続された第2抵抗と、前記第1
トランジスタと逆極性であるトランジスタであるととも
に、その制御電極が前記第1トランジスタの第1電極と
前記第2抵抗の接続ノードに接続され、前記第2電極が
前記第2抵抗の他端に接続された第4トランジスタと、
を有し、前記第4トランジスタがONのとき、前記所定
回路の動作をOFFにすることを特徴とする。
【0015】このようにすることによって、温度によっ
て変化する前記第1トランジスタを流れる電流が前記第
2抵抗に流れるため、前記第2抵抗の両端にかかる電圧
が前記半導体集積回路装置内の温度に応じて変化する。
よって、温度に応じて、前記第4トランジスタの制御電
極及び第2電極間にかかる電圧が変化する。そして、温
度が高くなって、前記第2抵抗の両端にかかる電圧が大
きくなって、前記第4トランジスタがONとなるとき、
前記所定回路の動作をOFFにする。
【0016】又、前記感度変更回路が、前記第2トラン
ジスタの第1電極及び第2電極間を流れる電流と同じ電
流量の電流を、前記温度検出回路に前記基準電圧を与え
る回路に与えることを特徴とする。
【0017】更に、前記感度変更回路が、前記第1トラ
ンジスタと逆極性であるトランジスタであるとともに、
その制御電極と第1電極とが前記第2トランジスタの第
1電極に接続された第5トランジスタと、前記第1トラ
ンジスタと逆極性であるトランジスタであるとともに、
その制御電極が前記第5トランジスタの第1電極と制御
電極との接続ノードに接続され、第1電極が前記温度検
出回路に基準電圧を与える回路に接続された第6トラン
ジスタと、を有することを特徴とする。
【0018】このように、前記温度検出回路に前記基準
電圧を与える回路に前記第2トランジスタの第1電極及
び第2電極間を流れる電流と同じ電流量の電流を与える
ことによって、前記基準電圧を前記第2トランジスタの
第1電極及び第2電極間を流れる電流に応じて変化させ
ることができる。よって、前記遮断回路が動作して前記
所定回路をOFFにしたとき、前記感度変更回路によっ
て前記基準電圧を変更して、前記温度検出回路の感度が
変化されるため、前記遮断回路が動作したときの温度よ
りも低い温度になったときに前記遮断回路の動作を停止
させることができる。
【0019】又、本発明の安定化電源回路は、出力電圧
を制御する電圧制御トランジスタと、出力電圧が分圧さ
れるとともに負帰還された電圧と基準電圧が入力されて
差動増幅を行う差動増幅回路と、該差動増幅回路の出力
に応じて電圧制御トランジスタの制御電極を流れる電流
を制御する制御回路を有する安定化電源回路において、
上記のような過熱保護回路を有するとともに、該過熱保
護回路が動作したとき、前記制御回路がOFFになるこ
とを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の過熱保護回路を
含む安定化電源回路の構成を示す回路図である。尚、図
3に示す安定化電源回路と同一の目的で使用する素子に
ついては、同一の符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0021】図3に示す安定化電源回路は、トランジス
タQ1,Q2と、基準電圧発生回路5と、抵抗R1,R
2と、差動アンプAと、過熱保護回路1とを有する。そ
して、この過熱保護回路1は、npn型トランジスタQ
3〜Q5と抵抗R3で構成される温度検出回路2と、抵
抗R4,R5とpnp型トランジスタQ6とnpn型ト
ランジスタQ7とで構成される遮断回路3と、pnp型
トランジスタQ8〜Q10で構成される感度変更回路4
とを有する。
【0022】温度検出回路2において、トランジスタQ
3,Q5のベースに基準電圧発生回路5より基準電圧V
refが与えられ、このトランジスタQ3,Q5のエミッ
タが、それぞれトランジスタQ4のベースとコレクタに
接続される。そして、抵抗R3が、その一端が接地され
るとともに、他端がトランジスタQ4のエミッタに接続
される。尚、トランジスタQ3〜Q5は、本安定化電源
回路で温度が最も高くなるトランジスタQ1に近接して
設けられており、例えば、本安定化電源回路をモノシリ
ックICにて構成する場合、トランジスタQ1と同一の
チップ内に設けられる。
【0023】このような構成の温度検出回路2による
と、抵抗R3を流れる電流I1が、次式によって表され
る。又、この電流I1は、トランジスタQ3を流れる電
流I2にトランジスタQ5を流れる電流I3が加わった電
流である。 I1={Vref−(VBE1+VBE2)}/R3 …(1) 尚、VBE1:トランジスタQ3が駆動するためのベース
・エミッタ間の閾値電圧、VBE2:トランジスタQ4が
駆動するためのベース・エミッタ間の閾値電圧、R3:
抵抗R3の抵抗値、である。
【0024】トランジスタQ3,Q4は、それぞれを駆
動するためのベース・エミッタ間の閾値電圧VBE1,VB
E2が、それぞれ、温度上昇とともに、−2[mV/℃]の
割合で変化する。そして、このトランジスタQ3,Q4
の閾値電圧VBE1,VBE2の和が、基準電圧Vrefより小
さくなったとき、トランジスタQ3,Q4がONする。
このとき、トランジスタQ5のベース・エミッタ間の閾
値電圧が小さくなるため、同様にONする。又、このよ
うに、閾値電圧VBE1,VBE2が温度上昇とともに低下す
るために、(1)式より、抵抗R3を流れる電流I1が
温度上昇とともに増加していくことがわかる。尚、抵抗
R3の抵抗率は温度上昇とともに増加するが、その増加
する割合が、閾値電圧VBE1,VBE2の減少する割合に比
べて小さいため、結果的に、電流I1は、温度上昇とと
もに増加する。
【0025】又、遮断回路3において、抵抗R4が入力
端子INとトランジスタQ3のコレクタの間に接続され
るとともに、トランジスタQ6のベースが抵抗R4とト
ランジスタQ3のコレクタとの接続ノードに接続され
る。このトランジスタQ6は、そのエミッタに入力端子
INが接続されるとともに、そのコレクタに一端が接地
された抵抗R5の他端とエミッタが接地されたトランジ
スタQ7のベースとの接続ノードが接続される。又、ト
ランジスタQ7のコレクタは、トランジスタQ2のベー
スに接続される。
【0026】このような構成の遮断回路3によると、ト
ランジスタQ3がONしたとき、トランジスタQ3を流
れる電流I2が抵抗R4に流れ、抵抗R4に、I2×R4
[V]の電圧降下が生じる。上述したように、本安定化
電源回路内の温度が上昇して電流I1が増加するととも
に、電流I2も増加する。よって、抵抗R4に生じる電
圧降下が大きくなり、トランジスタQ6を駆動させるた
めのベース・エミッタ間の閾値電圧に達するため、トラ
ンジスタQ6が駆動して、抵抗R5に電流I4が流れ始
める。この電流I4が流れることによって、トランジス
タQ7のベース・エミッタ間に、I4×R5の電圧が生
じる。このI4×R5の電圧が、トランジスタQ7を駆
動させるためのベース・エミッタ間の閾値電圧に達する
と、トランジスタQ7が駆動して、トランジスタQ2の
駆動を停止させて、過熱保護が働く。
【0027】又、感度変更回路4において、トランジス
タQ8,Q9のエミッタが入力端子INと接続されると
ともに、トランジスタQ8のベースとコレクタがトラン
ジスタQ9のベースに接続されて、トランジスタQ8,
Q9によってカレントミラー回路が構成される。トラン
ジスタQ8のコレクタには、トランジスタQ10のベー
スが接続されるとともにトランジスタQ5のコレクタが
接続される。又、トランジスタQ9のコレクタにはトラ
ンジスタQ10のエミッタが接続されるとともに、トラ
ンジスタQ10のコレクタが基準電圧発生回路5と接続
される。更に、トランジスタQ9のコレクタとトランジ
スタQ10のエミッタの接続ノードがトランジスタQ1
のベースに接続される。
【0028】このような構成の感度変更回路4による
と、トランジスタQ8,Q9がカレントミラー回路を構
成しているので、トランジスタQ5がONしたとき、ト
ランジスタQ5を流れる電流I3と等しい電流がトラン
ジスタQ8,Q9に流れる。今、トランジスタQ3,Q
5がONして、本安定化電源回路内の温度が上昇して遮
断回路3による過熱保護が働くと、トランジスタQ2の
ベース電流が遮断されるため、トランジスタQ2の駆動
が停止されて、トランジスタQ1のベースが遮断された
状態になる。よって、トランジスタQ1のベースからト
ランジスタQ10のエミッタへ電流が流れない。
【0029】よって、遮断回路3による過熱保護が働く
と、トランジスタQ8,Q9,Q10には、それぞれ電
流I3と等しい電流値の電流が流れる。今、トランジス
タQ9,Q10に流れる電流を電流I3’とする。この
電流I3’が基準電圧発生回路5に流れ込む。このよう
に、電流I3’が基準電圧発生回路5に流れ込むことに
よって、基準電圧Vrefが上昇する。尚、この上昇する
過程については後述する。このように、基準電圧Vref
が上昇するため、(1)式より電流I1が増大する。
【0030】又、基準電圧Vrefの上昇によって、電流
I1をトランジスタQ6の駆動を停止させるための電流
値にするには、(1)式よりトランジスタQ3,Q4の
閾値電圧VBE1,VBE2の値を遮断回路3が動作を始め
たときよりも大きくする必要がある。よって、トランジ
スタQ6の駆動を停止させるためには、遮断回路3が動
作を始めたときよりも安定化電源回路内の温度を低くす
る必要がある。よって、安定化電源回路内の温度がある
程度まで低くなるまで、遮断回路3がラッチ状態とな
り、過熱保護動作が行われる。又、この感度変更回路4
において、上記のような過熱保護の行われていない通常
動作では、トランジスタQ9が、トランジスタQ1を流
れる電流が逆流することを防ぐ役割を果たす。
【0031】以下に、トランジスタQ10から基準電圧
発生回路5に電流I3’が流入したときの動作につい
て、図2を参照して説明する。図2は、基準電圧発生回
路5の構成を示す回路図である。図2に示すように、基
準電圧回路5では、pnp型トランジスタQ21〜Q2
3と、npn型トランジスタQ24,Q25と、抵抗R
21,R22とで構成される。
【0032】この基準電圧発生回路5において、トラン
ジスタQ21,Q22のエミッタが入力端子INが接続
されるとともに、トランジスタQ21のベースにトラン
ジスタQ22のベースとコレクタが接続されることによ
って、トランジスタQ21,Q22がカレントミラー回
路を構成する。このトランジスタQ21のコレクタに、
エミッタが入力端子INに接続されたトランジスタQ2
3のベースが接続される。
【0033】又、トランジスタQ21,Q22のコレク
タに、それぞれ、トランジスタQ24,Q25のコレク
タが接続され、トランジスタQ23のコレクタにトラン
ジスタQ24,Q25のベース同士が接続された接続ノ
ードが接続される。更に、トランジスタQ24のエミッ
タが抵抗R21,R22を介して接地されるとともに、
トランジスタQ25のエミッタが抵抗R21,R22の
接続ノードに接続されて、抵抗R22を介して接地され
る。そして、トランジスタQ24,Q25のベースの接
続ノードより基準電圧Vrefが出力されるとともに電流
I3’が入力される。尚、トランジスタQ24,Q25
のエミッタ面積比が、4:1となっている。
【0034】このような基準電圧発生回路5において、
抵抗R21の両端にかかる電圧V1が次式で表される。 V1=VBE11−VBE12 …(2) 尚、VBE11:トランジスタQ24のベース・エミッタ間
電圧、VBE12:トランジスタQ25のベース・エミッタ
間電圧、である。
【0035】又、このトランジスタQ24,Q25のベ
ース・エミッタ間電圧VBE11,VBE12が、それぞれ次式
で表される。 VBE11=(kT/q)・ln(4N) …(3) VBE12=(kT/q)・ln(N) …(4) 尚、k:ボルツマン定数、T:絶対温度、q:電子の電
荷量、N:電荷分布密度及びベース電流によって決まる
値、である。
【0036】上記の(3)式、(4)式で表されるトラ
ンジスタQ24,Q25のベース・エミッタ間電圧VBE
11,VBE12を(2)式に代入することによって、抵抗R
21の両端にかかる電圧V1が次のような式で表され
る。 V1=(kT/q)・ln(4) …(5) よって、抵抗R21を流れる電流Iが次式のようにな
る。 I={(kT/q)・ln(4)}/R21 …(6) 尚、R21:抵抗R21の抵抗値である。
【0037】そして、この電流Iは、トランジスタQ2
1,Q24にも流れるとともに、トランジスタQ21,
Q22がカレントミラー回路を構成しているため、トラ
ンジスタQ22にも電流Iが流れる。よって、トランジ
スタQ25にも電流Iが流れるため、抵抗R22には、
2×Iの電流値となる電流が流れる。よって、抵抗R2
1,R22の接続ノードに表れる電圧Vは、次式で表さ
れる。 V=2・I・R22 …(7) 尚、R22:抵抗R22の抵抗値である。
【0038】よって、トランジスタQ24,Q25のベ
ースに表れる基準電圧Vrefは、(7)式より次式で表
される。 Vref=V+VBE12 =2・I・R22+VBE12 …(8) ここで、トランジスタQ10より電流I3’が流入され
ると、トランジスタQ24,Q25のベース電流が増加
する。その結果、トランジスタQ25のベース・エミッ
タ間電圧VBE12が大きくなる。よって、(8)式より、
基準電圧Vrefの値が大きくなる。
【0039】
【発明の効果】本発明の過熱保護回路によると、RSフ
リップフロップ及びイニシャルリセット回路を用いた従
来の過熱保護回路と比較して、簡便な回路で構成するこ
とができる。よって、その素子数を少なくすることがで
きるので、このような過熱保護回路を有する半導体集積
回路装置のチップサイズを縮小化することができる。
又、感度変更回路によって、遮断回路が所定回路の動作
を停止した後、温度検出回路の感度を変更して、十分に
低い温度になったときに所定回路の動作を復帰させるこ
とができる。よって、半導体集積回路装置内の温度特性
が、定常状態とならず、十分にその温度が低下してから
動作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安定化電源回路の内部構成を示すブロ
ック回路図。
【図2】基準回路の内部構成を示す回路図。
【図3】従来の安定化電源回路の内部構成を示すブロッ
ク回路図。
【符号の説明】
1 過熱保護回路 2 温度検出回路 3 遮断回路 4 感度変更回路 5 基準電圧発生回路 21 イニシャルリセット回路 22 RSフリップフロップ 23 温度検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G053 AA14 BA01 CA02 EB04 EC03 5H420 BB02 BB03 BB12 BB14 CC02 DD02 EA10 EA18 EA23 EA24 EA39 EB15 EB37 FF03 FF14 FF23 FF25 LL07 NB02 NB12 NC02 NC03 NC12 NC20 NC23 NC25 NC33 NE16 5H430 BB01 BB05 BB09 BB11 BB13 EE03 FF04 FF13 GG08 HH03 LA10 LA17 LA26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路装置内の温度を検出する
    温度検出回路と、該温度検出回路によって所定の温度が
    検出されたときに半導体集積回路装置内の所定回路の動
    作を遮断する遮断回路とを有する過熱保護回路におい
    て、 前記遮断回路が動作して前記所定回路の動作を遮断した
    ときに前記温度検出回路の感度を変更する感度変更回路
    を有し、 前記遮断回路が動作して前記所定回路の動作を遮断した
    とき、前記感度変更回路で前記温度検出回路の感度が変
    更されて、前記遮断回路を動作させた温度よりも低い温
    度で前記遮断回路の動作を停止して、前記所定回路の動
    作を復帰させることを特徴とする過熱保護回路。
  2. 【請求項2】 前記温度検出回路が、 第1電極と第2電極と制御電極を有するとともに、その
    制御電極に所定の基準電圧が与えられたトランジスタを
    有し、 温度の変化により変化する該トランジスタの第2電極及
    び制御電極間の電圧によって、該トランジスタを流れる
    電流の電流量が決定し、この電流量が所定の大きさより
    大きくなったとき、前記遮断回路が前記所定回路をOF
    Fするように動作することを特徴とする請求項1に記載
    の過熱保護回路。
  3. 【請求項3】 前記感度変更回路が、前記温度検出回路
    に与えられる基準電圧を変更することによって、前記温
    度検出回路の感度を変更することを特徴とする請求項2
    に記載の過熱保護回路。
  4. 【請求項4】 前記遮断回路が、第1電極と第2電極と
    制御電極を有するトランジスタを有し、 該トランジスタの第2電極及び制御電極間の電圧を、前
    記温度検出回路を流れる電流量に応じて変化させ、該ト
    ランジスタの第2電極及び制御電極間の電圧が所定の電
    圧より大きくなって、該トランジスタがONの間、前記
    所定回路の動作をOFFすることを特徴とする請求項2
    又は請求項3に記載の過熱保護回路。
  5. 【請求項5】 前記温度検出回路が、第1電極と第2電
    極と制御電極を有するとともに、その制御電極に所定の
    基準電圧が与えられた第1トランジスタと、 第1電極と第2電極と制御電極を有するとともに、その
    制御電極に前記所定の基準電圧が与えられ、第2電極が
    前記第1トランジスタの第2電極と接続された第2トラ
    ンジスタと、 第1電極と第2電極と制御電極を有するとともに、その
    制御電極と第1電極が前記第1トランジスタの第2電極
    と接続された第3トランジスタと、 前記第3トランジスタの第2電極に一端が接続された第
    1抵抗と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の過熱保護回
    路。
  6. 【請求項6】 前記遮断回路が、 前記第1トランジスタの第1電極に一端が接続された第
    2抵抗と、 前記第1トランジスタと逆極性であるトランジスタであ
    るとともに、その制御電極が前記第1トランジスタの第
    1電極と前記第2抵抗の接続ノードに接続され、前記第
    2電極が前記第2抵抗の他端に接続された第4トランジ
    スタと、を有し、 前記第4トランジスタがONのとき、前記所定回路の動
    作をOFFにすることを特徴とする請求項5に記載の過
    熱保護回路。
  7. 【請求項7】 前記感度変更回路が、前記第2トランジ
    スタの第1電極及び第2電極間を流れる電流と同じ電流
    量の電流を、前記温度検出回路に前記基準電圧を与える
    回路に与えることを特徴とする請求項5又は請求項6に
    記載の過熱保護回路。
  8. 【請求項8】 前記感度変更回路が、 前記第1トランジスタと逆極性であるトランジスタであ
    るとともに、その制御電極と第1電極とが前記第2トラ
    ンジスタの第1電極に接続された第5トランジスタと、 前記第1トランジスタと逆極性であるトランジスタであ
    るとともに、その制御電極が前記第5トランジスタの第
    1電極と制御電極との接続ノードに接続され、第1電極
    が前記温度検出回路に基準電圧を与える回路に接続され
    た第6トランジスタと、 を有することを特徴とする請求項7に記載の過熱保護回
    路。
  9. 【請求項9】 出力電圧を制御する電圧制御トランジス
    タと、出力電圧が分圧されるとともに負帰還された電圧
    と基準電圧が入力されて差動増幅を行う差動増幅回路
    と、該差動増幅回路の出力に応じて電圧制御トランジス
    タの制御電極を流れる電流を制御する制御回路を有する
    安定化電源回路において、 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の過熱保護回路を
    有するとともに、 該過熱保護回路が動作したとき、前記制御回路がOFF
    になることを特徴とする安定化電源回路。
  10. 【請求項10】 出力電圧を制御する電圧制御トランジ
    スタと、出力電圧が分圧されるとともに負帰還された電
    圧と基準電圧が入力されて差動増幅を行う差動増幅回路
    と、該差動増幅回路の出力に応じて電圧制御トランジス
    タの制御電極を流れる電流を制御する制御回路を有する
    安定化電源回路において、 請求項8に記載の過熱保護回路を有するとともに、 該過熱保護回路が動作したとき、前記制御回路がOFF
    になることを特徴とする安定化電源回路。
  11. 【請求項11】 前記感度変更回路が、 前記第1トランジスタと逆極性であるトランジスタであ
    るとともに、その制御電極が前記第5トランジスタの第
    1電極と制御電極との接続ノードに接続され、第1電極
    が前記温度検出回路に基準電圧を与える回路に接続さ
    れ、第2電極が前記第6トランジスタの第1電極に接続
    された第7トランジスタを有し、 前記電圧制御トランジスタの制御電極に前記第6トラン
    ジスタの第1電極と前記第7トランジスタの第2電極と
    の接続ノードが接続されることを特徴とする請求項10
    に記載の安定化電源回路。
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