JPH08204461A - 定電流源回路 - Google Patents

定電流源回路

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JPH08204461A
JPH08204461A JP7007365A JP736595A JPH08204461A JP H08204461 A JPH08204461 A JP H08204461A JP 7007365 A JP7007365 A JP 7007365A JP 736595 A JP736595 A JP 736595A JP H08204461 A JPH08204461 A JP H08204461A
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JP
Japan
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constant current
circuit
transistor
current
capacitor
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JP7007365A
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Inventor
Naoaki Sugimura
直昭 杉村
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定電流源回路を内蔵したオペアンプやコンパ
レータ等において、電源投入時やスタンバイ解除時の動
作が不安定な時間を短縮する。 【構成】 DNMOS22で構成された定電流回路によ
り、タイマ回路10で決定される期間のみオペアンプ回
路30の定電流源回路の定電流値が増加する。そのた
め、オペアンプ回路30の定常状態での消費電流を増加
させることなく、オペアンプ回路30内部に形成された
浮遊容量や位相補償コンデンサが従来よりも速く充電さ
れ、オペアンプ回路30の応答速度が速くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、演算増幅器
(以下、オペアンプという)や比較器(以下、コンパレ
ータという)等に内蔵される定電流源回路で、特に該オ
ペアンプやコンパレータ等の電源投入時やスタンバイ解
除時の動作が安定状態になるまでの時間の短縮に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来のオペアンプやコンパレー
タ等に内蔵された定電流源回路は、常に一定の電流を入
力段や電圧増幅段等に供給するのみの回路であり、特に
電源投入時やスタンバイ解除時に特別な動作を行う回路
ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オペアンプやコンパレータ等に内蔵された定電流源回路
では、次のような課題があった。即ち、常に一定電流を
発生する定電流源回路を内蔵した従来のオペアンプやコ
ンパレータ等において、電源投入時やスタンバイ解除時
に、内部の浮遊容量や位相補償用コンデンサが充電され
るまで、動作が不安定な時間がある。この動作の不安定
な時間を短縮するためには、オペアンプやコンパレータ
の入力段や電圧増幅段等に流す定電流値を増加して前記
内部の浮遊容量や位相補償用コンデンサを速く充電する
方法があるが、この定電流値を増加する方法をとると、
回路全体の消費電流が増大するという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、内部に静電容量が形成された回路に
定常電流を供給する定電流源回路において、次のような
手段を設けている。即ち、動作開始信号を入力してから
一定時間が経過したことを検出するタイマ部と、前記供
給電流を変化させる電流制御部とを設けている。前記電
流制御部は、前記動作開始信号を入力した時点から前記
タイマ部で検出する一定時間になるまでは前記定電流源
回路の供給電流を前記定常電流よりも大きくなるように
制御し、該一定時間経過後は該供給電流を前記定常電流
になるように制御する構成としている。第2の発明で
は、第1の発明のタイマ部は、コンデンサと、このコン
デンサに蓄積された電荷を放電する抵抗手段を含むスイ
ッチ手段と、このコンデンサを充電する第1の定電流回
路とを備えている。第1の発明の電流制御部は、前記供
給電流を決定する第2の定電流回路と、前記第2の定電
流回路の電流値を前記タイマ部で検出した時間に基づき
制御する制御手段とを備えている。第3の発明では、定
電流源回路に、第2の発明のコンデンサと第2の発明の
スイッチ手段と電源に接続されて該コンデンサを充電す
る第3の抵抗手段とを備えたタイマ部と、第2の発明の
電流制御部とを、設けている。
【0005】
【作用】第1の発明によれば、以上のように定電流源回
路を構成したので、タイマ部に動作開始信号が入力され
てから一定時間が経過した後に該タイマ部から検出信号
が出力される。電源投入時又はスタンバイ解除時、内部
に静電容量が形成された回路に供給される電流は、電流
制御部によって定常電流よりも大きくなるように制御さ
れ、前記検出信号が出力された時に該供給電流は該定常
電流になるように制御される。そのため、回路内部に形
成された静電容量を従来よりも速く充電できるので、回
路の応答速度を速くできる。第2の発明によれば、タイ
マ部中のコンデンサは、スイッチ手段によって放電され
た後、第1の定電流回路によって充電される。次に、前
記タイマ部からの検出信号に基づき第2の定電流回路が
制御手段によって制御され、内部に静電容量が形成され
た回路に供給される電流が制御される。即ち、電源投入
時又はスタンバイ解除時、制御手段によって第2の定電
流回路が制御され、更に内部に静電容量が形成された回
路に供給される電流が、定常電流よりも大きくなるよう
に制御される。その後、前記検出信号が出力された時、
前記制御手段によって第2の定電流回路が制御され、更
に前記定電流源回路の供給電流が前記定常電流になるよ
うに制御される。そのため、定常時の消費電流が増加す
ることなく、回路内部に形成された静電容量が従来より
も速く充電され、回路の応答速度が速くなる。第3の発
明によれば、第2の発明のコンデンサは、第3の抵抗手
段を介して充電される。そのため、この第3の抵抗手段
の値を調整することによりタイマ部の時定数が自由に可
変されるので、動作開始信号が入力されてから一定時間
が経過したことを検出する時間が自由に設定される。従
って、前記課題を解決できるのである。
【0006】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す定電流源回路の回
路図である。この定電流源回路は、タイマ回路10及び
電流制御回路20を備え、オペアンプ回路30に接続さ
れている。タイマ回路10は、入力側が電源電位Vcc
に接続され、定電流I0 を負荷に流す第1の定電流回路
である定電流源11を有している。定電流源11の出力
側は、コンデンサ12を介してグランドに接続されると
共にスイッチ手段であるPチャネル型MOSトランジス
タ(以下、PMOSという)13のソースSに接続され
ている。PMOS13のドレインDはグランドに接続さ
れている。PMOS13のゲートGには、入力端子IN
から動作開始信号stが入力されるようになっている。
又、定電流源11の出力側は、インバータ14の入力側
に接続されている。
【0007】電流制御回路20は、ゲートGが前記イン
バータ14の出力側に接続された制御手段であるNチャ
ネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSという)2
1を有している。NMOS21のソースSは、第2の定
電流回路であるデプレッション型のNMOS(以下、D
NMOSという)22のドレインDに接続され、該DN
MOS22のソースS及びゲートGがグランドに接続さ
れている。NMOS21のドレインDは、第2の定電流
回路であるDNMOS23のドレインDに接続され、該
DNMOS23のソースS及びゲートGがグランドに接
続されている。NMOS21のドレインDはNMOS2
4のソースSに接続され、該NMOS24のドレインD
がPMOS25のドレインD及びゲートGに接続されて
いる。NMOS24のゲートGにはスタンバイ信号sb
が入力されるようになっている。PMOS25のソース
Sは電源電位Vccに接続されている。PMOS25の
ゲートGはPMOS26のドレインDに接続され、該P
MOS26のソースSが電源電位Vccに接続されてい
る。PMOS26のゲートGにはスタンバイ信号sbが
入力されるようになっている。
【0008】オペアンプ回路30は、ゲートGがPMO
S25のゲートGに接続されたPMOS31及びPMO
S32を有している。PMOS31のソースSは電源電
位Vccに接続され、該PMOS31のドレインDがP
MOS33のソースS及びPMOS34のソースSに接
続されている。PMOS33のゲートGは非反転入力端
子に接続され、PMOS34のゲートGが反転入力端子
に接続されている。PMOS33のドレインDはNMO
S35のドレインDに接続され、PMOS34のドレイ
ンDがNMOS36のドレインD及びゲートGに接続さ
れると共にNMOS35のゲートGに接続されている。
NMOS35,36の各ソースSはグランドに接続され
ている。更に、PMOS33のドレインDは、NMOS
37のゲートGに接続されると共にNMOS38のゲー
トGに接続されている。NMOS37のソースSはグラ
ンドに接続され、該NMOS37のドレインDがPMO
S32のドレインDに接続されている。PMOS32の
ソースSは電源電位Vccに接続されている。PMOS
32のドレインDは、NMOS39のゲートGに接続さ
れ、該NMOS39のドレインDがPMOS40のドレ
インDに接続されている。PMOS40のソースSは電
源電位Vccに接続されている。NMOS39のソース
Sは出力端子OUTに接続されると共にNMOS38の
ドレインDに接続されている。NMOS38のソースS
はグランドに接続されている。NMOS37のゲートG
と出力端子OUTとの間には、抵抗41とコンデンサ4
2との直列回路が接続されている。PMOS40のゲー
トGには、スタンバイ信号sbがインバータ43で反転
されて入力されるようになっている。
【0009】次に、図1の動作(1)〜(3)を説明す
る。 (1) 電源未投入時又はスタンバイ時 この時、スタンバイ信号sbは低レベル(以下、“L”
という)になっている。入力端子INに“L”が印加さ
れると、PMOS13がオン状態になり、コンデンサ1
2に蓄積されている電荷が放電する。 (2) 電源投入時又はスタンバイ解除時 この時、スタンバイ信号sbは高レベル(以下、“H”
という)になっている。入力端子INに“H”の動作開
始信号stが印加されるとPMOS13がオフ状態にな
り、コンデンサ12が定電流源11からの定電流I0
よって充電されてインバータ14の入力電圧が上昇し、
この入力電圧がインバータ14の閾値電圧Vtを越える
と、インバータ14の出力信号S14は“H”から
“L”になる。
【0010】電源投入後又はスタンバイ解除後に出力信
号S14が“H”である時間tは、 t=C12・Vt/I0 但し、 C12;コンデンサ12の容量 である。電源投入時又はスタンバイ解除時(即ち、t=
0)から t=C12・Vt/I0 になるまでの期間、NMOS21がオン状態になり、P
MOS25に流れる電流値Iは、 I=I1 +I2 但し、 I1 ;DNMOS22に流れる定電流値 I2 ;DNMOS23に流れる定電流値 (3) t>C12・Vt/I0 の期間 インバータ14の出力信号S14が“L”になるので、
NMOS21がオフ状態になり、PMOS25に流れる
電流値は、DNMOS23に流れる定電流値I2 のみに
なる。即ち、タイマ回路10で設定される時間tが、 t=C12・Vt/I0 となるまではPMOS25に流れる電流値Iは、定常時
(即ち、t>C12・Vt/I0 )の電流値よりも定電流
値I1 だけ多い電流が流れる。PMOS25は、オペア
ンプ回路30の差動段に定電流を供給するPMOS31
及び2段目増幅段に定電流を供給するPMOS32とで
カレントミラー回路を構成している。そのため、 t=0 から t=C12・Vt/I0 までのPMOS25の電流値が増加する期間では、PM
OS31及びPMOS32に流れる電流値も増加し、オ
ペアンプ回路30の差動段及び2段目増幅段に流れる定
電流値も増加する。
【0011】オペアンプ回路30の応答速度は、差動段
や2段目増幅段等に流す定電流値等に依存する。従っ
て、電源投入時やスタンバイ解除時の一定時間(即ち、
t=C12・Vt/I0 )だけ、オペアンプ回路30の応
答速度が速くなる。又、定常時(即ち、t>C1・Vt
/I0 )に消費電流が増加することがない。以上のよう
に、この第1の実施例では、タイマ回路10で決定され
る期間だけオペアンプ回路30の内部に流れる電流を増
加させるDNMOS22で構成された定電流回路を設け
たので、定常状態での消費電流を増加させることなく、
電源投入後やスタンバイ解除後の一定時間だけ、オペア
ンプ回路30の定電流源回路の定電流値を増加させるこ
とができる。そのため、オペアンプ回路30内部に形成
された浮遊容量や位相補償コンデンサを従来よりも速く
充電できるので、オペアンプ回路30の応答速度を速く
できる。
【0012】第2の実施例 図2は、本発明の第2の実施例を示す定電流源回路の回
路図である。この定電流源回路は、タイマ回路50及び
電流制御回路60を備え、オペアンプ回路80に接続さ
れている。タイマ回路50は、一方の電極aが電源電位
Vccに接続されたコンデンサ51を有している。コン
デンサ51の他方の電極bは、スイッチ手段であるpn
p型トランジスタ52のコレクタに接続され、該トラン
ジスタ52のエミッタが電源電位Vccに接続されてい
る。トランジスタ52のベースには、入力端子INから
動作開始信号stが入力されるようになっている。コン
デンサ51の電極bは、ノードN1を介して第1の定電
流回路である定電流源53の入力側に接続され、該定電
流源53の出力側がグランドに接続されている。電流制
御回路60は、npn型トランジスタ61を有してい
る。トランジスタ61のエミッタはグランドに接続さ
れ、該トランジスタ61のベースが抵抗62を介してタ
イマ回路50中のノードN1に接続されている。トラン
ジスタ61のコレクタは抵抗63を介してグランドに接
続されると共に抵抗64を介してN個のエミッタを有す
るマルチエミッタトランジスタ65の全てのエミッタに
接続されている。尚、トランジスタ61及び抵抗62で
制御手段が構成されている。トランジスタ65のコレク
タは、npn型トランジスタ66のベースに接続される
と共にpnp型トランジスタ67のコレクタ及びベー
ス、及びpnp型トランジスタ68のベースに接続され
ている。又、トランジスタ66のエミッタは抵抗69を
介してグランドに接続され、該トランジスタ66のコレ
クタが電源電位Vccに接続されている。トランジスタ
67のエミッタ及びトランジスタ68のエミッタは、電
源電位Vccに接続されている。
【0013】トランジスタ65のベースは、npn型ト
ランジスタ70のベース及びコレクタに接続されると共
にトランジスタ68のコレクタに接続され、、該トラン
ジスタ70のエミッタがグランドに接続されている。ト
ランジスタ71のエミッタはグランドに接続され、該ト
ランジスタ71のコレクタがトランジスタ70のコレク
タに接続されている。トランジスタ71のベースには、
スタンバイ信号sbが入力されるようになっている。
尚、抵抗63,64及びトランジスタ65,70で第2
の定電流回路が構成されている。オペアンプ回路80
は、pnp型トランジスタ81を有している。トランジ
スタ81のエミッタは電源電位Vccに接続され、該ト
ランジスタ81のベースが電流制御回路60中のトラン
ジスタ68のベースに接続されている。トランジスタ8
1のコレクタはnpn型トランジスタ82のコレクタ及
びベースに接続され、該トランジスタ82のエミッタが
グランドに接続されている。トランジスタ82のベース
は、npn型トランジスタ83のベース及びnpn型ト
ランジスタ84のベースに接続されている。トランジス
タ83のエミッタ及びトランジスタ84のエミッタはグ
ランドに接続されている。トランジスタ83のコレクタ
はpnp型トランジスタ85のコレクタ及びベースに接
続され、該トランジスタ85のエミッタが電源電位Vc
cに接続されている。トランジスタ85のベースは、p
np型トランジスタ86のベース及びpnp型トランジ
スタ87のベースに接続されている。トランジスタ86
のエミッタ及びトランジスタ87のエミッタは、電源電
位Vccに接続されている。トランジスタ86のコレク
タは、pnp型トランジスタ88のエミッタ及びpnp
型トランジスタ89のエミッタに接続されている。
【0014】トランジスタ88のベースは非反転入力端
子に接続され、トランジスタ89のベースが反転入力端
子に接続されている。トランジスタ88のコレクタは、
npn型トランジスタ90のコレクタ及びベースに接続
されると共にnpn型トランジスタ91のベースに接続
されている。トランジスタ90のエミッタ及びトランジ
スタ91のエミッタは、グランドに接続されている。ト
ランジスタ91のコレクタは、トランジスタ89のコレ
クタに接続されると共にpnp型トランジスタ92のベ
ースに接続されている。トランジスタ92のコレクタ
は、グランドに接続されている。トランジスタ92のエ
ミッタは、トランジスタ87のコレクタに接続されると
共にnpn型トランジスタ93のベースに接続されてい
る。トランジスタ93のコレクタは電源電位Vccに接
続され、該トランジスタ93のエミッタが抵抗94を介
してグランドに接続されると共にnpn型トランジスタ
95のベースに接続されている。
【0015】トランジスタ84のコレクタは、pnp型
トランジスタ96のコレクタ及びベースに接続されると
共にpnp型トランジスタ97のベースに接続されてい
る。トランジスタ96のエミッタ及びトランジスタ97
のエミッタは、電源電位Vccに接続されている。トラ
ンジスタ97のコレクタは、npnトランジスタ98の
ベースに接続されると共にダイオード99のアノードA
に接続され、該ダイオード99のカソードKがダイオー
ド100のアノードAに接続されている。ダイオード1
00のカソードKはトランジスタ95のコレクタに接続
され、該トランジスタ95のエミッタはグランドに接続
されている。トランジスタ98のコレクタは電源電位V
ccに接続され、該トランジスタ98のエミッタは出力
端子OUTに接続されると共にpnp型トランジスタ1
01のエミッタに接続され、該トランジスタ101のコ
レクタがグランドに接続されている。トランジスタ10
1のベースは、コンデンサ102を介してトランジスタ
92のベースに接続されている。
【0016】次に、図2の動作(1)〜(3)を説明す
る。 (1) 電源未投入時又はスタンバイ時 この時、スタンバイ信号sbは“H”になっている。入
力端子INにトランジスタ52がオン状態になるように
動作開始信号stが入力されると、コンデンサ51に蓄
積されている電荷がトランジスタ52を介して放電す
る。 (2) 電源投入時又はスタンバイ解除時 この時、スタンバイ信号sbは“L”になっている。入
力端子INを電源電位Vccにするとトランジスタ52
がオフ状態になり、コンデンサ52が定電流源53の定
電流I0 によって充電される。トランジスタ61のベー
ス電流が定電流I0 よりも十分小さいとすると、ノード
N1の電圧Vaは、 Va=Vcc−I0 t/C52 但し、 C52;コンデンサ52の容量 t;電源投入後又はスタンバイ解除後の時間 となる。
【0017】又、トランジスタ61のエミッタとベース
間の電圧をVbeとすると、トランジスタ61のベース
電流Ibは、 Ib=(Va−Vbe)/R62 但し、 R62;抵抗62の抵抗値 である。トランジスタ61のコレクタとエミッタ間の電
圧をVceとすると、抵抗64に流れる電流値I64は、 I64=(K・T/q)・(ln(N))/R64−Vce
/R64 但し、 K;ボルツマン定数(1.38×10-23 J/°K ) T;絶対温度 q;電子電荷(-1.6×10-19 C ) R64;抵抗64の抵抗値 である。抵抗62の抵抗値は、Va−Vbe>0の時ト
ランジスタ61が飽和するようにトランジスタ61のベ
ース電流Ibの値によって決定され、その時のトランジ
スタ61のコレクタとエミッタ間の飽和電圧Vsatを
ほぼ0とすると、 I64=(K・T/q)・(ln(N))/R64 となる。
【0018】(3) 電源投入後又はスタンバイ解除後 時間が経過してノードN1の電圧Vaが低下し、トラン
ジスタ61のベース電流Ibの値が小さくなり、トラン
ジスタ61がオフ状態になると、抵抗64に流れる電流
64は、 I64=(K・T/q)・(ln(N))/(R63
64) 但し、 R63;抵抗63の抵抗値 となる。図2において、トランジスタ66,67,6
8,65,70のベース電流を無視すると、トランジス
タ67,68,65,70の各コレクタ電流は等しく、
その値をIとすると、 I=I64 である。以上より、トランジスタ61が飽和時、 I=(K・T/q)・(ln(N))/R64 トランジスタ61がオフ状態のとき、 I=(K・T/q)・(ln(N))/(R63+R64) となる。トランジスタ61のオン状態とオフ状態はノー
ドN1の電圧Vaで決まり、タイマ回路50で該オフ状
態からオン状態になる時間を決めることができる。つま
り、トランジスタ52によって電流Iが制御されて該電
流Iによってオペアンプ回路80の差動段等の定電流値
が決定され、該オペアンプ回路80の応答速度が決定さ
れる。
【0019】以上のように、この第2の実施例では、電
源投入後又はスタンバイ解除後、タイマ回路50で設定
した時間だけトランジスタ61をオン状態にし、電流制
御回路60での定電流値Iを、トランジスタ61がオフ
状態になっている定常動作時よりも増加させることがで
きる。従ってオペアンプ回路80の差動段や電圧増幅団
等の電流を増加させることができる。そのため、オペア
ンプ回路80内部に形成された浮遊容量や位相補償コン
デンサを従来よりも速く充電できるので、消費電流を増
加させることなく、オペアンプ回路80の応答速度を速
くすることができる。更に、この第2の実施例では、各
トランジスタは全てバイポーラトランジスタで構成され
ているので、バイポーラプロセスを用いたオペアンプや
コンパレータ等に適用できる。尚、本発明は上記実施例
に限定されず、種々の変形が可能である。その変形例と
しては、例えば図3及び図4に示すようなものがある。 (i) 図3は、図1中の定電流源11を第3の抵抗手
段である抵抗11Rに置き換えたものである。この場
合、抵抗11RをICの外付けにすれば、ICの外部で
タイマ回路の時定数を自由に可変できる。 (ii) 図4は、図2中の定電流源53を第3の抵抗手
段である抵抗53Rに置き換えたものである。この場合
も図3と同様に、抵抗53RをICの外付けにすれば、
ICの外部で時定数を自由に可変できる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1及び第
2の発明によれば、タイマ部で決定される期間だけ回路
の内部に流れる電流を増加させる電流制御部を設けたの
で、定常状態での消費電流を増加させることなく、電源
投入後やスタンバイ解除後の一定時間だけ、回路に内蔵
された定電流源回路の定電流値を増加させることができ
る。そのため、回路内部に形成された静電容量を従来よ
りも速く充電できるので、回路の応答速度を速くでき
る。第3の発明によれば、第1の発明のタイマ部は、第
2の発明のコンデンサと、第2の発明のスイッチ手段
と、電源に接続されて前記コンデンサを充電する第3の
抵抗手段とを備えているので、タイマ部の時定数を自由
に可変できる。そのため、動作開始信号を入力してから
一定時間が経過したことを検出する時間を自由に設定で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す定電流源回路の回
路図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す定電流源回路の回
路図である。
【図3】図1の変形例を示す定電流源回路の回路図であ
る。
【図4】図2の変形例を示す定電流源回路の回路図であ
る。
【符号の説明】
10,50 タイマ部 11,53 定電流回路 11R,53R 抵抗(第3
の抵抗手段) 12,51 コンデンサ 13 PMOS
(スイッチ手段) 20,60 電流制御部 21 NMOS
(制御手段) 23,24 DNMOS
(第2の定電流回路) 52 トランジス
タ(スイッチ手段) 61 トランジス
タ(制御手段) 63,64 抵抗(制御
手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に静電容量が形成された回路に定常
    電流を供給する定電流源回路において、 動作開始信号を入力してから一定時間が経過したことを
    検出するタイマ部と、 前記供給電流を変化させる電流制御部とを設け、 前記電流制御部は、前記動作開始信号を入力した時点か
    ら前記タイマ部で検出する一定時間になるまでは前記定
    電流源回路の供給電流を前記定常電流よりも大きくなる
    ように制御し、該一定時間経過後は該供給電流を前記定
    常電流になるように制御する構成としたことを、 特徴とする定電流源回路。
  2. 【請求項2】 前記タイマ部は、コンデンサと、前記コ
    ンデンサに蓄積された電荷を放電する抵抗手段を含むス
    イッチ手段と、前記コンデンサを充電する第1の定電流
    回路とを備え、 前記電流制御部は、前記定電流源回路の供給電流を決定
    する第2の定電流回路と、前記第2の定電流回路の電流
    値を前記タイマ部で検出した時間に基づき制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の定電流
    源回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコンデンサと、請求項2
    記載のスイッチ手段と、電源に接続されて前記コンデン
    サを充電する第3の抵抗手段とを、備えたタイマ部と、 請求項2記載の電流制御部とを、 備えたことを特徴とする請求項1記載の定電流源回路。
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