JP2001194772A - フレキソ製版工場及び組付装置 - Google Patents

フレキソ製版工場及び組付装置

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JP2001194772A
JP2001194772A JP2000004809A JP2000004809A JP2001194772A JP 2001194772 A JP2001194772 A JP 2001194772A JP 2000004809 A JP2000004809 A JP 2000004809A JP 2000004809 A JP2000004809 A JP 2000004809A JP 2001194772 A JP2001194772 A JP 2001194772A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材をハンドリ
ング用ロールに被嵌固定してハンドリングワークとし、
フレキソ印刷用版材に対して全自動フレキソ製版が行え
るフレキソ製版工場、及びハンドリング用ロールにフレ
キソ印刷用版材を容易に組み付けうる組付装置。 【解決手段】 薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材1をハ
ンドリング用ロール2に被嵌固定してハンドリングワー
クWとし、両端面を一対のU字板を接近離隔する構成の
ロボットハンドを備えた走行形の産業用ロボット3と、
両端面の被チャック孔を嵌合支持する一対のチャックコ
ーンを有する適宜の処理装置4〜8との間で受け渡しを
行ってフレキソ印刷用版材1に対してフレキソ製版を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、薄肉円筒状のフ
レキソ印刷用版材をハンドリング用ロールに被嵌固定し
てハンドリングワークとし、フレキソ印刷用版材に対し
て全自動フレキソ製版を行うフレキソ製版工場に関す
る。又、本願発明は、フレキソ製版室内で産業用ロボッ
トとフレキソ製版工程を行う各処理装置との間で受け渡
しが行われるハンドリング用ロールに対して薄肉円筒状
のフレキソ印刷用版材を容易に被嵌固定できる組付装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、全自動のフレキソ製版ライン装置
は存在しなかった。フレキソ製版の処理装置は一つ一つ
独立した装置であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に、製版を行ってい
る印刷会社及び製版会社の多くは、夕方に20本ないし
40本のフレキソ印刷用版材を製版室内にストックして
おいて、夜間に無人で全自動製版を行うことができるト
ータルライン装置の提供を望んでいる。
【0004】本願発明は、薄肉円筒状のフレキソ印刷用
版材をハンドリング用ロールに被嵌固定してハンドリン
グワークとし、フレキソ印刷用版材に対して全自動フレ
キソ製版を行うフレキソ製版工場を提供することを目的
としている。又、本願発明は、フレキソ製版室内で産業
用ロボットとフレキソ製版工程を行う各処理装置との間
で受け渡しが行われるハンドリング用ロールに対して薄
肉円筒状のフレキソ印刷用版材を容易に被嵌固定できる
組付装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願第一の発明は、外面
にレーザアブレーション可能な黒色膜を塗布されていな
い薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材を、ハンドリング用
ロールに被嵌固定してハンドリングワークとし、フレキ
ソ印刷用版材に対してフレキソ製版を行うフレキソ製版
工場であって、フレキソ印刷用版材の表面にレーザアブ
レーション可能な黒色膜を塗布する黒色膜塗布装置と、
フレキソ印刷用版材に塗布された黒色膜に対し画線部に
対応するようにレーザアブレーションして非画線部に対
応する黒色膜ネガ画像を形成するアブレーション用レー
ザ装置と、前記の黒色膜ネガ画像が形成されたフレキソ
印刷用版材に紫外線を全面照射して黒色膜ネガ画像で覆
われていない画線部に対応する部分の樹脂を露光硬化す
る全面露光・潜像形成装置と、前記潜像形成を終えたハ
ンドリングワークWを両端支持して回転しフレキソ印刷
用版材の未露光で非画線部の樹脂部分を現像液で浸食す
る現像装置と、前記現像を終えたフレキソ印刷用版材の
全周面に所要波長の光を照射して全面的に露光硬化する
全面露光乾燥装置とが製版室に配設され、前記ハンドリ
ングワークを、両端面を一対のU字板を接近離隔する構
成のロボットハンドを備えた産業用ロボットと、両端面
の被チャック孔を嵌合支持する一対のチャックコーンを
有する適宜の装置との間で受け渡しを行ってフレキソ印
刷用版材に対してフレキソ製版を行うように構成されて
いることを特徴とするフレキソ製版工場を提供すること
にある。
【0006】本願第二の発明は、外面にレーザアブレー
ション可能な黒色膜を塗布されている薄肉円筒状のフレ
キソ印刷用版材を、ハンドリング用ロールに被嵌固定し
てハンドリングワークとし、フレキソ印刷用版材に対し
てフレキソ製版を行うフレキソ製版工場であって、フレ
キソ印刷用版材に塗布された黒色膜に対し画線部に対応
するようにレーザアブレーションして非画線部に対応す
る黒色膜ネガ画像を形成するアブレーション用レーザ装
置と、前記の黒色膜ネガ画像が形成されたフレキソ印刷
用版材に紫外線を全面照射して黒色膜ネガ画像で覆われ
ていない画線部に対応する部分の樹脂を露光硬化する全
面露光・潜像形成装置と、前記潜像形成を終えたハンド
リングワークWを両端支持して回転しフレキソ印刷用版
材の未露光で非画線部の樹脂部分を現像液で浸食する現
像装置と、前記現像を終えたフレキソ印刷用版材の全周
面に所要波長の光を照射して全面的に露光硬化する全面
露光乾燥装置とが製版室に配設され、前記ハンドリング
ワークを、両端面を一対のU字板を接近離隔する構成の
ロボットハンドを備えた産業用ロボットと、両端面の被
チャック孔を嵌合支持する一対のチャックコーンを有す
る適宜の装置との間で受け渡しを行ってフレキソ印刷用
版材に対してフレキソ製版を行うように構成されている
ことを特徴とするフレキソ製版工場を提供することにあ
る。
【0007】本願第三の発明は、前記の発明について、
さらに、中空で基端側に高圧空気送り込み口があり中途
に高圧空気吹き出し口がある水平棹と、該水平棹を一側
に張り出すように該水平棹の基端部を支持するフレーム
と、スイッチオンにより駆動するコンプレッサで発生す
る高圧空気を前記水平棹の高圧空気送り込み口に送り込
む高圧供給手段と、水平棹の張出部分に被嵌固定されて
いる基端寄り軸封パッキン及び張出端寄り軸封パッキン
とを有してなる組付装置を、製版室内に又は製版室に隣
接して備えていることを特徴とするフレキソ製版工場を
提供することにある。
【0008】本願第四の発明は、中空で基端側に高圧空
気送り込み口があり中途に高圧空気吹き出し口がある水
平棹と、該水平棹を一側に張り出すように該水平棹の基
端部を支持するフレームと、スイッチオンにより駆動す
るコンプレッサで発生する高圧空気を前記水平棹の高圧
空気送り込み口に送り込む高圧供給手段と、水平棹の張
出部分に被嵌固定されている基端寄り軸封パッキン及び
張出端寄り軸封パッキンとを有し、基端寄り軸封パッキ
ンの外径が基端寄り軸封パッキンよりも僅少大きく構成
されていることを特徴とする、組付装置を提供すること
にある。
【0009】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態のフレキソ
製版工場を図面を参照して説明する。このフレキソ製版
工場は、図1に示すように、薄肉円筒状のフレキソ印刷
用版材1をハンドリング用ロール2に被嵌固定してハン
ドリングワークWとし、両端面を一対のU字板を接近離
隔する構成のロボットハンドを備えた走行形の産業用ロ
ボット3と、両端面の被チャック孔を嵌合支持する一対
のチャックコーンを有する適宜の装置4〜8との間で受
け渡しを行ってフレキソ印刷用版材1に対してフレキソ
製版を行うように構成されている。フレキソ印刷用版材
1は、内層部と外層部を有してなる。内層部は、中空な
円筒状を維持する機能を保有させるもので、ケプラー樹
脂、あるいはニッケル合金が使用される。外層部は、感
光硬化性・可撓性を有しかつ感光硬化する前は溶剤又は
水に浸食される樹脂からなる。外層部は、地球環境に優
しいという面から水に浸食される樹脂であることが好ま
しい。なお、内層部1aの外側に引き裂き可能な剥離層
を設けて再利用可能にすることが好ましい。
【0010】このフレキソ製版工場は、製版室H内の中
央に走行形の産業用ロボット3が備えられ、又、製版室
H内の周囲に、黒色膜塗布装置4と、アブレーション用
レーザ装置5と、全面露光・潜像形成装置6と、現像装
置7と、全面露光乾燥装置8と、ストック装置9と、搬
出装置10とが配設されている。又、製版室Hの外には
製版室Hに隣接して、組付装置11とシステム全体を制
御するコントローラ13を備えており、製版室Hの室壁
に設けた開口にはワーク載置テーブル12が設けられて
いる。なお、組付装置11を製版室H内に備えても良
い。
【0011】産業用ロボット3は、軌道3a上を走行し
360度の範囲で往復旋回可能かつ上下方向に揺動かつ
アーム軸の周りにひねり回転可能なロボットアーム3b
を有し、該ロボットアーム3bに備えられ一対のU字板
を接近離隔するロボットハンド3c(例えば特許第21
36697号のロボットハンド)がハンドリングワーク
Wの両端面を挟持して他の装置との間で被製版ロールR
の受渡しを行なうハンドリング機能を有している。
【0012】黒色膜塗布装置4は、産業用ロボット3に
より両端面を挟持され搬送されてくるハンドリングワー
クWを一対の円錐チャックにより両端支持して受け取っ
て回転し、印刷用版材1の表面に図示しない塗布ロール
を滑り回転させつつ移動することによりスパイラル状に
スキャンコートして、レーザアブレーション可能な黒色
膜を塗布する。塗布は、黒色膜が乾燥した時点で終了す
る。黒色膜が乾燥するまでは、液垂れが生じないように
ハンドリングワークWを回転し続ける。黒色膜の塗布を
終了すると産業用ロボット3に引き渡す。レーザアブレ
ーション可能な黒色膜の材料は、例えば、可燃性物質
(ニトロセルロース、やエチレン酢酸ビニル強重合体、
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アリル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリアセタール、天然ゴム等の何れか一種
又は複数種:75重量%)と酸化剤(硝酸アンモニウムや
塩素酸化合物:10重量%)と光吸収体(カーボンブラッ
ク:15重量%)からなるレーザアブレーションが可能な
耐エッチング性を有する材料を数μmの膜厚となるよう
にロール面に塗布する。黒色膜塗布は、薄肉円筒状のフ
レキソ印刷用版材1が、外層部1bの外面に黒色膜が塗
布されていな状態で包装され市販されているものを購入
する場合に適用し、外層部1bの外面に黒色膜が塗布さ
れた状態で包装され市販されるもの(日本国内では未だ
市販されていない)を購入する場合には適用しない。ハ
ンドリングワークWに黒色膜塗布を行う必要があるもの
と、ないものとで、全自動処理の工程が異なるので、コ
ントローラ13に工程の種別を入力する。製版室H1の
産業ロボット1のハンドリングエリアでは、一の装置が
稼働中の時は、その一の装置に処理される工程まで進ん
だ被製版ロールRは、ロールストック装置10にストッ
クされる。
【0013】アブレーション用レーザ装置5は、前記黒
色膜塗布を終えて産業用ロボット3により両端面を挟持
され搬送されてくるハンドリングワークWを一対の円錐
チャックにより両端支持して受け取って回転し、フレキ
ソ印刷用版材1に塗布された黒色膜に対し画線部に対応
するようにレーザ光を点滅照射してレーザアブレーショ
ンし、非画線部に対応する黒色膜ネガ画像を形成する。
アブレーション用レーザ装置5は、ヤグレーザ、又は赤
外線レーザ、或いは波長が800nm 前後のレーザ光を放射
する半導体レーザのレーザ光を使用することができる。
レーザアブレーションは、レーザ光を黒色膜に吸収させ
て熱に変換し黒色膜を構成している可燃物質を酸化剤の
下で瞬時に加熱蒸発させる。レーザアブレーションを終
了すると産業用ロボット3に引き渡す。
【0014】全面露光・潜像形成装置6は、前記レーザ
アブレーションを終えて産業用ロボット3により両端面
を挟持され搬送されてくるハンドリングワークWを一対
の円錐チャックにより両端支持して回転し、UV光源か
ら放射する紫外線を約20分間全面照射することによ
り、フレキソ印刷用版材1の黒色膜ネガ画像で覆われて
いない画線部に対応する部分の樹脂を十分に露光硬化し
て潜像形成する。露光硬化を終了すると産業用ロボット
3に引き渡す。
【0015】現像装置7は、前記潜像形成を終えて産業
用ロボット3により両端面を挟持され搬送されてくるハ
ンドリングワークWを一対の円錐チャックにより両端支
持して回転し、フレキソ印刷用版材1の黒色膜ネガ画像
を除去しさらに該黒色膜ネガ画像で覆われていた未露光
の非画線部の樹脂部分を現像液で浸食し、露光硬化した
部分を残して凸版部とする。現像液による浸食を効果的
にならしめるために、フレキソ印刷用版材1にシャワー
現像を行いかつブラシロールを接触回転させる。もっ
て、ブラシロールで黒色膜を除去し、さらにブラシロー
ルにより現像液を未硬化樹脂部分に常に更新接触させて
浸食を図る。又、ハンドリングワークWの下側を現像液
に浸漬して超音波を照射することが好ましい。薄肉円筒
状のフレキソ印刷用版材1の外層部1bを構成している
樹脂が、溶剤可溶性であるときは現像液に溶剤を使用す
るが、水溶性であるときは現像液に水を使用できる。現
像を終了すると産業用ロボット3に引き渡す。
【0016】全面露光乾燥装置8は、前記現像を終えて
産業用ロボット3により両端面を挟持され搬送されてく
るハンドリングワークWを一対の円錐チャックにより両
端支持して回転し、UV光源から放射する紫外線を約2
0分間全面照射することにより、フレキソ印刷用版材1
の全周面に所要波長の光を照射して全面的に露光硬化し
てフレキソ印刷用版材1の外層部1bを乾燥し、印刷時
の耐食性を保有させる。全面露光乾燥装置8は、全面露
光・潜像形成装置6と機械的構成が相違しないので、隣
接して設けるのが良い。全面露光・潜像形成装置6と全
面露光乾燥装置8を互いに兼用させ留ことができる。製
造能力が低下するが、設備コストの低減と省スペースの
ために一台を省略できる。
【0017】ストック装置9は、全面露光・潜像形成装
置6と全面露光乾燥装置8の上に設けられる。本願発明
は、夜間に無人で全自動製版を行うことができるから、
ストック装置9は、一晩で最大に処理できる本数、好ま
しくは20本ないし40本のハンドリングワークWをス
トックできる数に設備する。
【0018】搬出装置10は、製版を完了したハンドリ
ングワークWが重いので、産業用ロボット3により両端
面を挟持され搬送されてくるハンドリングワークWを水
平に受承して斜めに立てて取り出せるように構成されて
いる。搬出装置10は、夜間に処理した複数本のハンド
リングワークWを一度に斜めに立て掛けることができ、
従って、朝の製版開始時にストック装置9を迅速に空に
することができる。
【0019】組付装置11は、フレキソ印刷用版材1の
ハンドリング用ロール2への組付けを行う。組付装置1
1は、中空で基端側に高圧空気送り込み口11a’があ
り中途に高圧空気吹き出し口11a”がある水平棹11
aと、該水平棹11aを一側から張り出すように該水平
棹11aの基端側を支持するフレーム11bと、手操作
によるスイッチ(図示しない)のオン・オフにより駆動
/停止するコンプレッサ11cを有し該コンプレッサ1
1cの駆動により発生する高圧空気を前記水平棹11a
の高圧空気送り込み口11a’に送り込む高圧供給手段
と、水平棹11aの張出部分に基端寄り軸封パッキン1
1d及び張出端寄り軸封パッキン11eと有し、基端寄
り軸封パッキン11dの外径が基端寄り軸封パッキン1
1eよりも僅少(例えば1〜2mm)大きく構成されてな
る。フレーム11bの近傍位置に被嵌固定されている基
端寄り軸封パッキン11d及び張出端に近い部分に被嵌
固定されていて外径が基端寄り軸封パッキンよりも僅少
大きい張出端寄り軸封パッキン11eとを有してなる。
ハンドリング用ロール2は、薄肉円筒部と両端の端面板
部と端面板部に開口された円錐状の被チャック孔と薄肉
円筒部の全面に内外を連通して設けた多数の小径孔とか
らなり、嵌め込み側の被チャック孔の内端径が抜き取り
側の被チャック孔の内端径よりも僅少(例えば1〜2m
m)大きくなっている。従って、嵌め込み側の被チャッ
ク孔を張出端寄り軸封パッキン11eの外側を円滑に通
過させることができ、ハンドリング用ロール2の水平棹
11aに対する被嵌、及び抜き取りが円滑にできる。ハ
ンドリング用ロール2は、フレキソ印刷用版材1の径に
応じて7,8種類から十数種類用意する。ハンドリング
用ロール2の長さは、薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材
1の最大長さよりも大きい一定の長さとして、常に、ハ
ンドリング用ロール2の一端からフレキソ印刷用版材1
の同側の一端までの距離を一定にして、この寸法をコン
トローラ13に登録しておく。ハンドリング用ロールW
は、両端面に円錐状の被チャック孔を有するから、両端
面を一対のU字板を接近離隔する構成のロボットハンド
で端面挟持された状態で、両端面の被チャック孔を一対
の円錐チャックでチャックされるから、産業用ロボット
と、一対のチャックコーンを有する適宜の処理装置との
間で受け渡しが行われる。ハンドリング用ロール2を水
平棹11aに通してフレーム11bの側面に密着する
と、軸封パッキン11d、11eがハンドリング用ロー
ル2の両端の被チャック孔を密封する。スイッチをオン
してコンプレッサ11cを駆動しコンプレッサ11cに
より発生する高圧空気を高圧空気送り込み口11a’に
送り込み、さらに高圧空気吹き出し口11a”を介して
ハンドリング用ロール2の内部空間に送り込み、ハンド
リング用ロール2の薄肉円筒部に設けた多数の小径孔か
ら高圧空気を吹き出した状態とし、この状態で、内径寸
法が前記ハンドリング用ロール2の外径に対してシマリ
嵌メとなる薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材1を被嵌す
ると、高圧空気潤滑により、フレキソ印刷用版材1をハ
ンドリング用ロール2に対して円滑に嵌合できる。スイ
ッチをオフにすると高圧空気が消失して、フレキソ印刷
用版材1がハンドリング用ロール2に対してシマリ嵌メ
で嵌着する。ハンドリング用ロール2を水平棹11aか
ら抜き取ると、薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材1をハ
ンドリング用ロール2へ組み付けてなるハンドリングワ
ークWとなる。
【0020】ワーク載置テーブル12は、製版室Hの室
壁に設けた開口に設けられ、前記の組付装置11で組付
けてなるハンドリングワークWを載置すると、産業用ロ
ボット3が受け取りに来る。
【0021】コントローラ13は、システム全体を制御
する。コントローラ13には、黒色膜塗布−レーザアブ
レーション・黒色膜ネガ画像形成−全面露光・潜像形成
−現像−全面露光乾燥からなる製版工程(A)と、レー
ザアブレーション・黒色膜ネガ画像形成−全面露光・潜
像形成−現像−全面露光乾燥からなる製版工程(B)の
二種類の製版工程のプログラムを格納しておいて、外面
に黒色膜塗布が行われていない薄肉円筒状のフレキソ印
刷用版材を購入して製版を行うときは、ハンドリング用
ロールに被嵌固定してハンドリングワークとしてワーク
載置テーブル12に載置してコントローラ13へ製版工
程(A)を入力し、又、外面に黒色膜塗布が行われてい
る薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材を購入して製版を行
うときは、ハンドリング用ロールに被嵌固定してハンド
リングワークとしてワーク載置テーブル12に載置して
コントローラ13へ製版工程(B)を入力する。コント
ローラ13に、外径及び長さよって決まるハンドリング
用ロール2の種類、及び、長さよって決まるフレキソ印
刷用版材1の種類を特定するため、全ての種類につい
て、図2中のa、b,c,dの各寸法を予め登録してお
く。そして、コントローラ13に、外径及び長さよって
決まるハンドリング用ロール2の種類、及び、長さよっ
て決まるフレキソ印刷用版材1の種類を入力すると、ハ
ンドリングデータを入力できてかつアブレーション用レ
ーザ装置5においてアブレーションする際のフレキソ印
刷用版材1と版形成位置との相対的な位置関係を入力で
きる。
【0022】
【発明の効果】本願第一及び第二の発明のフレキソ製版
工場は、薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材をハンドリン
グ用ロールに被嵌固定してハンドリングワークとし、フ
レキソ印刷用版材に対して全自動フレキソ製版を行うこ
とができる。本願第三発明のフレキソ製版工場は、薄肉
円筒状のフレキソ印刷用版材をハンドリング用ロールに
被嵌固定してハンドリングワークとするための取り扱い
がきわめて簡便な組付装置を備えたので、準備段階から
作業が簡便な全自動フレキソ製版を提供できる。本願第
四発明の組付装置は、簡素な構成であり材料費、組立費
を安く抑えられる上、ハンドリング用ロールの水平棹に
対する被嵌/抜き取りが円滑に行えて、かつ高圧空気の
供給に対して無駄な漏れが無く良好なエア潤滑が確保で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のフレキソ版の製版装置の概略平面図
【図2】本願発明の組付装置の縦断正面図
【符号の説明】
H・・・製版室、1・・・フレキソ印刷用版材、1a・
・・内層部、1b・・・外層部、2・・・ハンドリング
用ロール、W・・・ハンドリングワーク、3・・・産業
用ロボット、3a・・・軌道、3b・・・ロボットアー
ム、3c・・・ロボットハンド、4・・・黒色膜塗布装
置、5・・・アブレーション用レーザ装置、6・・・全
面露光/潜像形成装置、7・・・現像装置、8・・・全
面露光乾燥装置、9・・・ストック装置、10・・・搬
出装置、11・・・組付装置、11a・・・水平棹、1
1a’ ・・・高圧空気送り込み口、11a” ・・・高
圧空気吹き出し口、11b・・・フレーム、11c・・
・コンプレッサ、11d・・・基端寄り軸封パッキン、
11e・・・張出端寄り軸封パッキン、12・・・ワー
ク載置テーブル、13・・・コントローラ、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面にレーザアブレーション可能な黒色
    膜を塗布されていない薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材
    を、ハンドリング用ロールに被嵌固定してハンドリング
    ワークとし、フレキソ印刷用版材に対してフレキソ製版
    を行うフレキソ製版工場であって、 フレキソ印刷用版材の表面にレーザアブレーション可能
    な黒色膜を塗布する黒色膜塗布装置と、フレキソ印刷用
    版材に塗布された黒色膜に対し画線部に対応するように
    レーザアブレーションして非画線部に対応する黒色膜ネ
    ガ画像を形成するアブレーション用レーザ装置と、前記
    の黒色膜ネガ画像が形成されたフレキソ印刷用版材に紫
    外線を全面照射して黒色膜ネガ画像で覆われていない画
    線部に対応する部分の樹脂を露光硬化する全面露光・潜
    像形成装置と、前記潜像形成を終えたハンドリングワー
    クWを両端支持して回転しフレキソ印刷用版材の未露光
    で非画線部の樹脂部分を現像液で浸食する現像装置と、
    前記現像を終えたフレキソ印刷用版材の全周面に所要波
    長の光を照射して全面的に露光硬化する全面露光乾燥装
    置とが製版室に配設され、 前記ハンドリングワークを、両端面を一対のU字板を接
    近離隔する構成のロボットハンドを備えた産業用ロボッ
    トと、両端面の被チャック孔を嵌合支持する一対のチャ
    ックコーンを有する適宜の装置との間で受け渡しを行っ
    てフレキソ印刷用版材に対してフレキソ製版を行うよう
    に構成されていることを特徴とするフレキソ製版工場。
  2. 【請求項2】 外面にレーザアブレーション可能な黒色
    膜を塗布されている薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材
    を、ハンドリング用ロールに被嵌固定してハンドリング
    ワークとし、フレキソ印刷用版材に対してフレキソ製版
    を行うフレキソ製版工場であって、 フレキソ印刷用版材に塗布された黒色膜に対し画線部に
    対応するようにレーザアブレーションして非画線部に対
    応する黒色膜ネガ画像を形成するアブレーション用レー
    ザ装置と、前記の黒色膜ネガ画像が形成されたフレキソ
    印刷用版材に紫外線を全面照射して黒色膜ネガ画像で覆
    われていない画線部に対応する部分の樹脂を露光硬化す
    る全面露光・潜像形成装置と、前記潜像形成を終えたハ
    ンドリングワークWを両端支持して回転しフレキソ印刷
    用版材の未露光で非画線部の樹脂部分を現像液で浸食す
    る現像装置と、前記現像を終えたフレキソ印刷用版材の
    全周面に所要波長の光を照射して全面的に露光硬化する
    全面露光乾燥装置とが製版室に配設され、 前記ハンドリングワークを、両端面を一対のU字板を接
    近離隔する構成のロボットハンドを備えた産業用ロボッ
    トと、両端面の被チャック孔を嵌合支持する一対のチャ
    ックコーンを有する適宜の装置との間で受け渡しを行っ
    てフレキソ印刷用版材に対してフレキソ製版を行うよう
    に構成されていることを特徴とするフレキソ製版工場。
  3. 【請求項3】 中空で基端側に高圧空気送り込み口があ
    り中途に高圧空気吹き出し口がある水平棹と、該水平棹
    を一側に張り出すように該水平棹の基端部を支持するフ
    レームと、スイッチオンにより駆動するコンプレッサで
    発生する高圧空気を前記水平棹の高圧空気送り込み口に
    送り込む高圧供給手段と、水平棹の張出部分に被嵌固定
    されている基端寄り軸封パッキン及び張出端寄り軸封パ
    ッキンとを有してなる組付装置を、製版室内に又は製版
    室に隣接して備えていることを特徴とする[請求項1]又
    は[請求項2]に記載のフレキソ製版工場。
  4. 【請求項4】 中空で基端側に高圧空気送り込み口があ
    り中途に高圧空気吹き出し口がある水平棹と、該水平棹
    を一側に張り出すように該水平棹の基端部を支持するフ
    レームと、スイッチオンにより駆動するコンプレッサで
    発生する高圧空気を前記水平棹の高圧空気送り込み口に
    送り込む高圧供給手段と、水平棹の張出部分に被嵌固定
    されている基端寄り軸封パッキン及び張出端寄り軸封パ
    ッキンとを有し、基端寄り軸封パッキンの外径が基端寄
    り軸封パッキンよりも僅少大きく構成されていることを
    特徴とする、組付装置。
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