JP2001232747A - グラビア製版・フレキソ製版両用工場 - Google Patents

グラビア製版・フレキソ製版両用工場

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JP2001232747A
JP2001232747A JP2000041904A JP2000041904A JP2001232747A JP 2001232747 A JP2001232747 A JP 2001232747A JP 2000041904 A JP2000041904 A JP 2000041904A JP 2000041904 A JP2000041904 A JP 2000041904A JP 2001232747 A JP2001232747 A JP 2001232747A
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roll
plate making
gravure
making
plate
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JP2000041904A
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Koji Onuma
浩司 大沼
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Think Laboratory Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 全自動グラビア製版が行えるとともに、グラ
ビア製版用ロールと同等のハンドリングが行えて全自動
フレキソ製版が行える,両用工場。 【解決手段】 嵌合式組付装置10と巻き付け式組付装
置11を備え、産業ロボット12の周囲にロール計測装
置14と、ロール搬出装置15と、感光膜塗布装置16
と、レーザ露光潜像形成装置17と、電子彫刻機18
と、研磨機19と、フレキソ製版用の、黒色膜塗布装置
20とレーザアブレーション装置21と全面露光・潜像
形成装置22と現像装置23と全面露光乾燥装置24を
備え、ワークストック棚25を、又、スタッカクレーン
の搬送ラインに、脱クロム装置26と、表面活性化装置
27と、ニッケルメッキ装置28と、銅メッキ装置29
と、クロムメッキ装置30と、グラビア製版用の現像装
置31と、腐食装置32と、レジスト剥離装置33と、
ロール脱着回転装置34をストックするストック装置3
5を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、グラビア製版ロ
ールのデータの抽出と不適正なデータを持ったグラビア
製版ロールの除外が行えて、落版研磨から鏡面研磨まで
全自動で精密な研磨が行えるとともに、ロール製作後初
めて使用するロールであって研磨が必要でなく直ぐにセ
ルの形成工程から入れるグラビア製版ロールと、脱クロ
ム処理し落版研磨して鏡面研磨までの処理工程が必要で
あるリサイクルロールのいずれも全自動グラビア製版が
行えて、加えて、グラビア製版用ロールと同等のハンド
リングが行えるフレキソ製版用のワークを供給できて全
自動フレキソ製版が行える,グラビア製版・フレキソ製
版両用工場に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フレキソ製版のトータルライン装
置は無かった。又、グラビア製版とフレキソ製版を行え
る複合したトータルライン装置はなかった。さらに、食
刻によりセルを形成するグラビア製版と電子彫刻機の彫
刻によりセルを形成するグラビア製版を行える複合した
トータルライン装置は無かった。この分野でディテクト
スタンダードは存在しなかった。このため、製版を行っ
ている印刷会社及び製版会社の殆どが、複数の企業の種
々の装置をバラバラに備えて、多くの工程がライン化さ
れていない。このため、製版作業は熟練工を必要として
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上述した
点に鑑み案出したもので、グラビア製版ロールのデータ
の抽出と不適正なデータを持ったグラビア製版ロールの
除外が行えて、落版研磨から鏡面研磨まで全自動で精密
な研磨が行えるとともに、ロール製作後初めて使用する
ロールであって研磨が必要でなく直ぐにセルの形成工程
から入れるグラビア製版ロールW4と、脱クロム処理し
落版研磨して鏡面研磨までの処理工程が必要であるリサ
イクルロールのいずれも全自動グラビア製版が行えて、
加えて、グラビア製版用ロールと同等のハンドリングが
行えるフレキソ製版用のワークを供給できて全自動フレ
キソ製版が行える,グラビア製版・フレキソ製版両用工
場を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の発
明によって達成される。 (第一の発明)走行型の産業ロボットを備え、該産業ロ
ボットの周囲に、グラビア製版に供するための一連の処
理装置として、ロール搬入口に位置するロール計測装置
と、ロール搬出口に位置するロール搬出装置と、感光膜
塗布装置と、レーザ露光潜像形成装置と、粗仕上げ研磨
と中仕上げ研磨と鏡面研磨が行なえる複数の研磨ヘッド
を有する単一の又は複数の研磨機と、ワークストック棚
が配設され並びに、フレキソ製版に供するための一連の
処理装置として、フレキソ印刷用版材に塗布された黒色
膜に対し画線部に対応するようにレーザアブレーション
して非画線部に対応する黒色膜ネガ画像を形成するレー
ザアブレーション装置と、前記の黒色膜ネガ画像が形成
されたフレキソ印刷用版材に紫外線を全面照射して黒色
膜ネガ画像で覆われていない画線部に対応する部分の樹
脂を露光硬化する全面露光・潜像形成装置と、前記潜像
形成を終えたハンドリングワークを両端支持して回転し
フレキソ印刷用版材の未露光で非画線部の樹脂部分を現
像液で浸食するフレキソ製版用の現像装置と、前記現像
を終えたフレキソ印刷用版材の全周面に所要波長の光を
照射して全面的に露光硬化する全面露光乾燥装置が配設
されさらに、グラビア製版に供するためにスタッカクレ
ーンを備え、該スタッカクレーンにより吊り上げ搬送さ
れて、スリーブ形のグラビア製版ロールの両端面の軸孔
を対向一対の円錐チャックコーンにより嵌合挟持しかつ
円錐チャックコーンの外側を防水キャップで密封するこ
とができて、メッキ装置本体等への載置時にグラビア製
版ロールを回転し得えかつ必要に応じてメッキ電流を流
せるように構成されてなるロール脱着回転装置の搬送ラ
インに、脱クロム装置と、表面活性化装置と、ニッケル
メッキ装置と、銅メッキ装置と、クロムメッキ装置と、
グラビア製版用の現像装置と、腐食装置と、レジスト剥
離装置と、ロール脱着回転装置をストックするストック
装置を備えていることを特徴とするグラビア製版・フレ
キソ製版両用工場。 (第二の発明)走行型の産業ロボットを備え、該産業ロ
ボットの周囲に、グラビア製版に供するための一連の処
理装置として、ロール搬入口に位置するロール計測装置
と、ロール搬出口に位置するロール搬出装置と、感光膜
塗布装置と、レーザ露光潜像形成装置と、ダイヤモンド
の針で画像データに応じて深浅を付けて彫り込む電子彫
刻機と、粗仕上げ研磨と中仕上げ研磨と鏡面研磨が行な
える複数の研磨ヘッドを有する単一の又は複数の研磨機
と、ワークストック棚が配設され並びに、フレキソ製版
に供するための一連の処理装置として、フレキソ印刷用
版材に塗布された黒色膜に対し画線部に対応するように
レーザアブレーションして非画線部に対応する黒色膜ネ
ガ画像を形成するレーザアブレーション装置と、前記の
黒色膜ネガ画像が形成されたフレキソ印刷用版材に紫外
線を全面照射して黒色膜ネガ画像で覆われていない画線
部に対応する部分の樹脂を露光硬化する全面露光・潜像
形成装置と、前記潜像形成を終えたハンドリングワーク
を両端支持して回転しフレキソ印刷用版材の未露光で非
画線部の樹脂部分を現像液で浸食するフレキソ製版用の
現像装置と、前記現像を終えたフレキソ印刷用版材の全
周面に所要波長の光を照射して全面的に露光硬化する全
面露光乾燥装置が配設されさらに、グラビア製版に供す
るためにスタッカクレーンを備え、該スタッカクレーン
により吊り上げ搬送されて、スリーブ形のグラビア製版
ロールの両端面の軸孔を対向一対の円錐チャックコーン
により嵌合挟持しかつ円錐チャックコーンの外側を防水
キャップで密封することができて、メッキ装置本体等へ
の載置時にグラビア製版ロールを回転し得えかつ必要に
応じてメッキ電流を流せるように構成されてなるロール
脱着回転装置の搬送ラインに、脱クロム装置と、表面活
性化装置と、ニッケルメッキ装置と、銅メッキ装置と、
クロムメッキ装置と、グラビア製版用の現像装置と、腐
食装置と、レジスト剥離装置と、ロール脱着回転装置を
ストックするストック装置を備えていることを特徴とす
るグラビア製版・フレキソ製版両用工場。 (第三の発明)走行型の産業ロボットを備え、該産業ロ
ボットの周囲に、グラビア製版に供するための一連の処
理装置として、ロール搬入口に位置するロール計測装置
と、ロール搬出口に位置するロール搬出装置と、ダイヤ
モンドの針で画像データに応じて深浅を付けて彫り込む
電子彫刻機と、粗仕上げ研磨と中仕上げ研磨と鏡面研磨
が行なえる複数の研磨ヘッドを有する単一の又は複数の
研磨機と、ワークストック棚が配設され並びに、フレキ
ソ製版に供するための一連の処理装置として、フレキソ
印刷用版材に塗布された黒色膜に対し画線部に対応する
ようにレーザアブレーションして非画線部に対応する黒
色膜ネガ画像を形成するレーザアブレーション装置と、
前記の黒色膜ネガ画像が形成されたフレキソ印刷用版材
に紫外線を全面照射して黒色膜ネガ画像で覆われていな
い画線部に対応する部分の樹脂を露光硬化する全面露光
・潜像形成装置と、前記潜像形成を終えたハンドリング
ワークを両端支持して回転しフレキソ印刷用版材の未露
光で非画線部の樹脂部分を現像液で浸食するフレキソ製
版用の現像装置と、前記現像を終えたフレキソ印刷用版
材の全周面に所要波長の光を照射して全面的に露光硬化
する全面露光乾燥装置が配設されさらに、グラビア製版
に供するためにスタッカクレーンを備え、該スタッカク
レーンにより吊り上げ搬送されて、スリーブ形のグラビ
ア製版ロールの両端面の軸孔を対向一対の円錐チャック
コーンにより嵌合挟持しかつ円錐チャックコーンの外側
を防水キャップで密封することができて、メッキ装置本
体等への載置時にグラビア製版ロールを回転し得えかつ
必要に応じてメッキ電流を流せるように構成されてなる
ロール脱着回転装置の搬送ラインに、脱クロム装置と、
表面活性化装置と、ニッケルメッキ装置と、銅メッキ装
置と、クロムメッキ装置と、ロール脱着回転装置をスト
ックするストック装置を備えていることを特徴とするグ
ラビア製版・フレキソ製版両用工場。 (第四の発明)前記の第一〜第三の発明において、さら
に、シート状のフレキソ印刷用版材を両端面に円錐形の
被チャック孔を有するハンドリング用ロールに巻き付け
接着する巻き付け式組付装置を備えることにより、製版
室内に備える一対のU字板を接近離隔する構成のロボッ
トハンドを有する産業ロボットによって、両端面に円錐
形の被チャック孔を有するグラビア製版用ロールと同等
のハンドリングが行われるフレキソ製版用のワークを組
み得るように構成されていることを特徴とする記載のグ
ラビア製版・フレキソ製版両用工場。 (第五の発明)前記の第一〜第三の発明において、さら
に、薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材を両端面に円錐形
の被チャック孔を有するハンドリング用ロールに被嵌固
定する嵌合式組付装置を備えることにより、製版室内に
備える一対のU字板を接近離隔する構成のロボットハン
ドを有する産業ロボットによって、両端面に円錐形の被
チャック孔を有するグラビア製版用ロールと同等のハン
ドリングが行われるフレキソ製版用のワークを組み得る
ように構成されていることを特徴とするグラビア製版・
フレキソ製版両用工場。 (第六の発明)前記の第一〜第三の発明において、さら
に、薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材を両端面に円錐形
の被チャック孔を有するハンドリング用ロールに被嵌固
定する嵌合式組付装置と、シート状のフレキソ印刷用版
材を両端面に円錐形の被チャック孔を有するハンドリン
グ用ロールに巻き付け接着する巻き付け式組付装置を備
えることにより、製版室内に備える一対のU字板を接近
離隔する構成のロボットハンドを有する産業ロボットに
よって、両端面に円錐形の被チャック孔を有するグラビ
ア製版用ロールと同等のハンドリングが行われるフレキ
ソ製版用のワークを組み得るように構成されていること
を特徴とするグラビア製版・フレキソ製版両用工場。
【0005】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態のグラビア
製版・フレキソ製版両用工場を図面を参照して説明す
る。図1に示すように、実施の形態のグラビア製版・フ
レキソ製版両用工場は、製版前室H1と走行型の産業ロ
ボット12を備えた製版室H2とスタッカクレーン13
を備えた製版室H3に区画されている。
【0006】製版前室H1には、嵌合式組付装置10
と、巻き付け式組付装置11を備えていることにより、
グラビア製版用ロールW4と同等のハンドリングが行わ
れるフレキソ製版用のワークW1〜W3を組み得るように
構成されている。嵌合式組付装置10は、薄肉円筒状の
フレキソ印刷用版材1a,1bを両端面に円錐形の被チャ
ック孔を有するハンドリング用ロール2aに被嵌固定し
てフレキソ製版用のワークW1,W2を組み得る。巻き付
け式組付装置11は、シート状のフレキソ印刷用版材1
cを両端面に円錐形の被チャック孔を有するハンドリン
グ用ロール2bに巻き付け接着してフレキソ製版用のワ
ークW3を組み得る。
【0007】製版室H2には、室内長手方向に室内中央
を走行する産業ロボット12を備えている。製版室H2
には、産業ロボット12の周囲にグラビア製版に供する
ための一連の処理装置として、ロール搬入口に位置する
ロール計測装置14と、ロール搬出口に位置するロール
搬出装置15と、感光膜塗布装置16と、レーザ露光潜
像形成装置17と、ダイヤモンドの針で画像データに応
じて深浅を付けて彫り込む電子彫刻機18(ヘリオクリ
ッショグラフ、又はバルカス)と、#320の粗仕上げ研磨
砥石19a、19bを対向一対に備えるとともに#1000の
中仕上げ研磨砥石19cと#6000の精密研磨砥石19dを
対向一対に備え、粗仕上げ研磨19a、19bによる落版
研磨と補正研磨と表面粗さ微小化研磨を行うことがで
き、又、中仕上げ研磨19cによる表面粗さ微小化研磨
を行うことができ、さらに鏡面研磨19dによる表面粗
さ微小化研磨と鏡面研磨を行うことができる四ヘッド型
の研磨機19と、ワークストック棚25を備えている。
【0008】又、製版室H2には、産業ロボット12の
周囲にフレキソ製版に供するための一連の処理装置とし
て、フレキソ印刷用版材の表面にレーザアブレーション
可能な黒色膜を塗布する黒色膜塗布装置20と、フレキ
ソ印刷用版材に塗布された黒色膜に対し画線部に対応す
るようにレーザアブレーションして非画線部に対応する
黒色膜ネガ画像を形成するレーザアブレーション装置2
1と、前記の黒色膜ネガ画像が形成されたフレキソ印刷
用版材に紫外線を全面照射して黒色膜ネガ画像で覆われ
ていない画線部に対応する部分の樹脂を露光硬化する全
面露光・潜像形成装置22と、前記潜像形成を終えたハ
ンドリングワークを両端支持して回転しフレキソ印刷用
版材の未露光で非画線部の樹脂部分を現像液で浸食する
フレキソ製版用の現像装置23と、前記現像を終えたフ
レキソ印刷用版材の全周面に所要波長の光を照射して全
面的に露光硬化する全面露光乾燥装置24を産業ロボッ
ト12の周囲に備えている。
【0009】走行型の産業ロボット12は、軌道12a
上を走行し360度の範囲で往復旋回可能かつ上下方向に
揺動かつアーム軸の周りにひねり回転可能なロボットア
ーム12bを有し、該ロボットアーム12bに備えた一対
のU字板を接近離隔する構成のロボットハンド12cが
ハンドリングワークW1〜W3又はグラビア製版ロールW
4の両端面を挟持するようになっていて、前記ワークW1
〜W3又はグラビア製版用ロールW4の両端の被チャック
孔に嵌合して支持し得る一対のチャックコーンを有する
前記いずれかの装置14〜24、34、38との間で受
け渡すように構成されている。
【0010】製版室H3には、室内長手方向に室内中央
天井部を走行するスタッカクレーン13を備えている。
該スタッカクレーン13は、ロール脱着回転装置34を
吊り上げて走行する。製版室H3には、スタッカクレー
ンの搬送ラインに、グラビア製版に供するための一連の
処理装置として、脱クロム装置26と、表面活性化装置
27と、ニッケルメッキ装置28と、銅メッキ装置29
と、クロムメッキ装置30と、グラビア製版用の現像装
置31と、腐食装置32と、レジスト剥離装置33と、
ロール脱着回転装置34をストックするストック装置3
5を備えている。ロール脱着回転装置34は、グラビア
製版用ロールW4の両端面の円錐孔を挟持する一対のチ
ャックコーンを有するとともにチャックコーンの周囲を
密封する防水キャップを有し、グラビア製版用ロールW
4をチャックして処理装置へ載置したときに回転できて
かつ必要によりメッキ電流を流せるようになっている。
スタッカクレーン13は、ロール脱着回転装置34を吊
り上げて脱クロム装置26の上方位置にくると、産業ロ
ボット12との間でグラビア製版用ロールW4を受け渡
しできるようになっている。
【0011】図2は嵌合式組付装置10を示す。嵌合式
組付装置10は、中空で基端側に高圧空気送り込み口1
0a’があり中途に高圧空気吹き出し口10a”がある
水平棹10aと、該水平棹10aを一側から張り出すよ
うに該水平棹10aの基端側を支持するフレーム10b
と、手操作によるスイッチ(図示しない)のオン・オフ
により駆動/停止するコンプレッサ10cを有し該コン
プレッサ10cの駆動により発生する高圧空気を前記水
平棹10aの高圧空気送り込み口10a’に送り込む高
圧供給手段と、水平棹10aの張出部分に基端寄り軸封
パッキン10d及び張出端寄り軸封パッキン10eと有
し、基端寄り軸封パッキン10dの外径が基端寄り軸封
パッキン10eよりも僅少(例えば1〜2mm)大きく構
成されてなる。フレーム10bの近傍位置に被嵌固定さ
れている基端寄り軸封パッキン10d及び張出端に近い
部分に被嵌固定されていて外径が基端寄り軸封パッキン
よりも僅少大きい張出端寄り軸封パッキン10eとを有
してなる。ハンドリング用ロール2aは、薄肉円筒部と
両端の端面板部と端面板部に開口された円錐状の被チャ
ック孔と薄肉円筒部の全面に内外を連通して設けた多数
の小径孔とからなり、嵌め込み側の被チャック孔の内端
径が抜き取り側の被チャック孔の内端径よりも僅少(例
えば1〜2mm)大きくなっている。従って、嵌め込み側
の被チャック孔を張出端寄り軸封パッキン10eの外側
を円滑に通過させることができ、ハンドリング用ロール
2aの水平棹10aに対する被嵌、及び抜き取りが円滑
にできる。ハンドリング用ロール2aは、薄肉円筒状の
フレキソ印刷用版材の径に応じて七,八種類から十数種
類用意する。ハンドリング用ロール2aの長さは、薄肉
円筒状のフレキソ印刷用版材1a及び1bの最大長さより
も大きい一定の長さとして、常に、ハンドリング用ロー
ル2aの一端からフレキソ印刷用版材1a又は1bの同側
の一端までの距離を一定にして、この寸法をコントロー
ラ37に登録しておく。ハンドリング用ロールW1,W2
は、両端面に円錐状の被チャック孔を有するから、両端
面を一対のU字板を接近離隔する構成のロボットハンド
で端面挟持された状態で、両端面の被チャック孔を一対
の円錐チャックでチャックされるから、産業用ロボット
と、一対のチャックコーンを有する適宜の処理装置との
間で受け渡しが行われる。ハンドリング用ロール2aを
水平棹10aに通してフレーム10bの側面に密着する
と、軸封パッキン10d、10eがハンドリング用ロー
ル2aの両端の被チャック孔を密封する。スイッチをオ
ンしてコンプレッサ10cを駆動しコンプレッサ10c
により発生する高圧空気を高圧空気送り込み口10a’
に送り込み、さらに高圧空気吹き出し口10a”を介し
てハンドリング用ロール2aの内部空間に送り込み、ハ
ンドリング用ロール2aの薄肉円筒部に設けた多数の小
径孔から高圧空気を吹き出した状態とし、この状態で、
内径寸法が前記ハンドリング用ロール2aの外径に対し
てシマリ嵌メとなる薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材1
a又は1bを被嵌すると、高圧空気潤滑により、フレキソ
印刷用版材1a又は1bをハンドリング用ロール2aに対
して円滑に嵌合できる。スイッチをオフにすると高圧空
気が消失して、フレキソ印刷用版材1a又は1bがハンド
リング用ロール2aに対してシマリ嵌メで嵌着する。ハ
ンドリング用ロール2aを水平棹10aから抜き取る
と、薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材1a又は1bをハン
ドリング用ロール2aへ組み付けてなるハンドリングワ
ークW1又はW2となる。組付けを完了したハンドリング
ワークW1,W2は、ワーク受け渡しテーブル38に載置
する。すると、産業ロボット12が受け取りにくる。
【0012】図3(a),(b),(c)は巻き付け式組付装置1
1を示す。この巻き付け式組付装置11は、フレキソ印
刷用版材1cをハンドリング用ロール2bに巻き付てハン
ドリングワークW3とするための装置である。フレキソ
印刷用版材1cは、感光性と可撓性を有し感光すると現
像液に対して浸食されなくなる樹脂からなり、表面にレ
ーザアブレーション可能な黒色膜を塗布されさらに遮光
性と離型性を有する表面保護フィルムf2で隠蔽され、
又、裏面に接着剤を塗布されかつ遮光性と離型性を有す
る裏面保護フィルムf1で隠蔽されてなる。フレキソ印
刷用版材1の通常の大きさは、1500mm四方であり、ハ
ンドリング用ロール2bの長さは例えば、1800mmであ
り、外径は480mmである。図3(a)に示すように、最初
に、フレキソ印刷用版材1の裏面(接着剤塗布面)を上
側にして一端をエプロンテーブル11aに載せてフレキ
ソ印刷用版材1を版材送り込みロール11bと版材押圧
用ゴムロール11cの間に挟入して、それから裏面保護
フィルムf1を剥がして折り返して版材押圧用ゴムロー
ル11cと裏面保護フィルム引き剥がし用ゴムロール1
1dとの間に挟入する。これらは、手作業で行う。受け
ロール11eは、円筒部を構成する部材一面に小孔を有
し、内部に吸引ボックス(図示しない)を有し、該吸引
ボックスの細長い吸い口(図示しない)が受けロール1
1eの内面上部の母線方向に対応して近接していて、か
つ吸引ボックスが負圧吸引装置(図示しない)に連通し
ていて、第一のスイッチ11fをオンすると、受けロー
ル11eの上面の母線部分で外部空気を吸引するように
なっている。従って、フレキソ印刷用版材1の裏面保護
フィルムf1を剥がした端縁をする受けロール11eの上
面の母線に正確に一致させて第一のスイッチ11fをオ
ンして受けロール11eのバキューム機能を利用してフ
レキソ印刷用版材1の裏面保護フィルムf1を剥がした
端縁を受けロール11eに吸着させる。版材送り込みロ
ール11bと裏面保護フィルム引き剥がし用ゴムロール
11dはフリー回転自在である。版材押圧用ゴムロール
11cと裏面保護フィルム引き剥がし用ゴムロール11d
はそれぞれ下側のロールに載置されていて、手で簡単に
持ち上げられるように構成されていて、フレキソ印刷用
版材1を、版材送り込みロール11bと版材押圧用ゴム
ロール11cの間に挟入すること、さらに裏面保護フィ
ルムf1を剥がして折り返して版材押圧用ゴムロール1
1cと裏面保護フィルム引き剥がし用ゴムロール11dと
の間に挟入することを容易になし得る。エプロンテーブ
ル11aは、上面が受けロール11eの上面に略一致する
ように設けられ、版材送り込みロール11bは、エプロ
ンテーブル11aの中途に設けた開口に備えられロール
面上端がエプロンテーブル11aの上面より僅少寸法
(1〜2mm)突出している。版材押圧用ゴムロール1
1cは、版材送り込みロール11bの上に密着するように
両端支持され支持部に備えるワンウエイクラッチベアリ
ング(図示しない)の働きにより受けロール11eの側
がアップ回転側となるように一方向に回転可能でありエ
プロンテーブル11aに載置するフレキソ印刷用版材1
を受けロール11eの方向に移動可能に版材送り込みロ
ール11bと共同して挟圧する。図3(b)に示すように、
ハンドリング用ロール2bは、エプロンテーブル11aの
上側位置に設けられる断面V形板を長尺方向両側から中
央に向かって緩く下降傾斜するロール載置テーブル11
fの上に人手により載置する(バランサーを使用しても
良い)。このとき、ハンドリング用ロール2bの端面の
円錐孔に設けられたキー溝(図示しない)を真下に位置
させる。ロール載置テーブル11fは、エプロンテーブ
ル11aの上側ないし受けロール11eの上方に位置して
設けることができる。ハンドリング用ロール2bを載置
する手段は、ハンドリング用ロール2bの両端を受承し
得る左右一対のロール載置ブラケットであっても良い。
図3(b)に示すように、ロール載置テーブル11fの上に
ハンドリング用ロール2を載置したら、第二のスイッチ
11gをオンすることによりハンドリング用ロール2bは
ハンドリング手段11hによってチャックされハンドリ
ングされる。ハンドリング手段11hは、第一アーム用
モータ11H1により垂直面内を揺動される第一アーム
11H2の先端に、第二アーム用モータ11H3により垂
直面内を揺動される一対の第二アーム11h4を有し、該
第二アーム11h4の先端部対向面に備える円錐形の一対
のロールチャック11h5によりロール載置テーブル11
fに載置されるハンドリング用ロール2bを両端支持し、
さらに、チャック軸モータ11h6によってハンドリング
用ロール2bを回転し得るように構成されている。第二
のスイッチ11gをオンすると、ハンドリング手段11h
の第一アーム11H2と第二アーム11h4が揺動し、一
対のロールチャック11h5をロール載置テーブル11f
の上に載置するハンドリング用ロール2bの端面に対向
させてから近接していきハンドリング用ロール2をチャ
ックする。このとき、一方のロールチャック11h5に付
設したキー(図示しない)がハンドリング用ロール2の
端面の円錐孔に設けられたキー溝(図示しない)に嵌合
する。次いで、チャックが完了したことをセンサ(図示
しない)で検知すると、第一アーム11H2と第二アー
ム11h4を揺動し、ハンドリング用ロール2bを受けロ
ール11eの上に押し付けて、フレキソ印刷用版材1の
巻き始め端をハンドリング用ロール2bに接着させる。
このとき、ハンドリング用ロール2bの端面の円錐孔に
設けられたキー溝を真下に位置させて該キー溝と巻き始
め端に一致させる。又、この時点で受けロール11eの
上面の母線部分で外部空気を吸引することを停止する。
次いで、チャック用モータ11h6がハンドリング用ロー
ル2bを7/4回転してフレキソ印刷用版材1をハンドリン
グ用ロール2bに巻き付け、かつ、フレキソ印刷用版材
1の巻き始め端と巻き終わり端との隙間がエプロンテー
ブル11a側の側面位置にきて回転を停止し、続いて、
ハンドリング用ロール2bを受けロール11eから2〜3
cm離れて停止する。そこで、図1(c)に示すように、
作業者は、ハンドリング用ロール2bに巻き付いている
表面保護フィルムf2の継ぎ目の上側の端縁(巻き始め
端)をつまんで円周の1/6位の長さを剥がして軽く引っ
張るように保持して、第三のスイッチ11iをオンする
と、チャック用モータ11h6が駆動してハンドリング用
ロール2bがゆっくりと同方向に一回転する。このと
き、表面保護フィルムf2を引いていくとハンドリング
用ロール2bが回転するに連れて表面保護フィルムf2が
引き剥がれる。引き続いて、ハンドリング手段11hの
第一アーム11H2と第二アーム11h4が揺動し、ハン
ドリング手段11hがハンドリングワークW3(=フレキ
ソ印刷用版材1が巻き付いたハンドリング用ロール2
b)を再びロール載置テーブル11fに載置してチャック
解除する。その後、ハンドリング手段11hは元位置に
揺動復帰する。組付けを完了したハンドリングワークW
3は、ワーク受け渡しテーブル38に載置する。する
と、産業ロボット12が受け取りにくる。
【0013】搬出装置14は、製版を完了したハンドリ
ングワークW1〜W4が重いので、産業ロボット12によ
り両端面を挟持され搬送されてくるハンドリングワーク
W1〜W4を水平に受承して斜めに立てて取り出せるよう
に構成されている。搬出装置14は、夜間に処理した複
数本のハンドリングワークW1〜W4を一度に斜めに立て
掛けることができ、従って、朝の製版開始時にワークス
トック棚25を迅速に空にすることができる。
【0014】研磨機19は、以下の研磨作業を行う。脱
クロム処理の後に粗仕上げ研磨砥石19a、19bにより
落版研磨−補正研磨−表面粗さ微小化研磨を行う。粗仕
上げ研磨砥石19a、19bは、砥石の回転軸の延長線と
グラビア製版ロールW4の回転軸線の両方を平面方向よ
り見たときの交差角が90°であって、砥石の端面の研磨
時接触線が、砥石の端面の中心孔の中心を通る直径線乃
至中心孔を外れない限度の直径線に平行する弦線の範囲
内にあって研磨圧力を一定に保ち研磨を行う得るように
構成されている。そして、直径計測値に基づいて直径の
偏差を小さくする補正研磨を行い、次いでグラビア製版
ロールW4の一端から他端までの移動を繰り返してグラ
ビア製版ロールW4の刻設されているセルを無くす落版
研磨を行い、次いで砥石とグラビア製版ロールW4の回
転方向が一致する側を、砥石のグラビア製版ロールW4
の面長方向に対する移動方向後方側にして研磨する表面
粗さ微少化研磨を行う。又、銅メッキの後に#1000の中
仕上げ研磨砥石19cにより表面粗さ微小化研磨を行
う。中仕上げ研磨砥石19cも、砥石の回転軸の延長線
とグラビア製版ロールW4の回転軸線の両方を平面方向
より見たときの交差角が90°であって、砥石の端面の研
磨時接触線が、砥石の端面の中心孔の中心を通る直径線
乃至中心孔を外れない限度の直径線に平行する弦線の範
囲内にあって研磨圧力を一定に保ち研磨を行う得るよう
に構成されている。そして、砥石とグラビア製版ロール
W4の回転方向が一致する側を、砥石のグラビア製版ロ
ールW4の面長方向に対する移動方向後方側にして研磨
する表面粗さ微少化研磨を行う。続いて、#6000の精密
研磨砥石19dにより表面粗さ微小化研磨と鏡面研磨を
行う。精密研磨砥石19dは、砥石の回転軸の延長線と
グラビア製版ロールW4の回転軸線の両方を平面方向よ
り見たときの交差角が90°でなく微小角度傾いていて、
砥石の端面の研磨時接触線が、砥石の端面の中心孔の中
心を通る直径線乃至中心孔を外れない限度の直径線に平
行する弦線の範囲内にあって研磨圧力を一定に保ってグ
ラビア製版ロールW4の周速と砥石の接触線上の一点に
おける回転速度とを略一致させて該砥石をグラビア製版
ロールW4の面長方向に移動しつつ研磨する。製版室H2
の産業ロボット12のハンドリングエリアでは、一の装
置が稼働中の時は、その一の装置に処理される工程まで
進んだグラビア製版ロールW4は、ワークストック棚2
5にストックされる。
【0015】黒色膜塗布装置20は、ワーク受け渡しテ
ーブル38に載置され産業ロボット12が搬送してくる
ハンドリングワークW1を一対の円錐チャックにより両
端支持して受け取って回転し、フレキソ印刷用版材1
a,1bの表面に図示しない塗布ロールを滑り回転させつ
つ移動することによりスパイラル状にスキャンコートし
て、レーザアブレーション可能な黒色膜を塗布する。塗
布は、黒色膜が乾燥した時点で終了する。黒色膜が乾燥
するまでは、液垂れが生じないようにハンドリングワー
クW1を回転し続ける。黒色膜塗布装置20は、ハンド
リングワークW2,W3については既に黒色膜が塗布され
ているから処理対象ではない。黒色膜の塗布を終了する
と産業ロボット12に引き渡す。ハンドリングワークW
1,W2,W3は、黒色膜塗布を行う必要があるものと、
ないものとで、全自動処理の工程が異なるので、コント
ローラ37に工程の種別を入力する。製版室H2の産業
ロボット12のハンドリングエリアでは、一の装置が稼
働中の時は、その一の装置に処理される工程まで進んだ
グラビア製版ロールW4は、ワークストック棚25にス
トックされる。
【0016】レーザアブレーション装置21は、前記黒
色膜塗布を終えて産業ロボット12により両端面を挟持
され搬送されてくるハンドリングワークW1、又は、ワ
ーク受け渡しテーブル38に載置され産業ロボット12
が搬送してくるハンドリングワークW2又はW3を、一対
の円錐チャックにより両端支持して受け取って回転し、
フレキソ印刷用版材1a,1b又は1cに塗布された黒色
膜に対し画線部に対応するようにレーザ光を点滅照射し
てレーザアブレーションし、非画線部に対応する黒色膜
ネガ画像を形成する。レーザアブレーション装置21
は、ヤグレーザ、又は赤外線レーザ、或いは波長が800n
m 前後のレーザ光を放射する半導体レーザのレーザ光を
使用することができる。レーザアブレーションは、レー
ザ光を黒色膜に吸収させて熱に変換し黒色膜を構成して
いる可燃物質を酸化剤の下で瞬時に加熱蒸発させる。レ
ーザアブレーションを終了すると産業ロボット12に引
き渡す。
【0017】全面露光・潜像形成装置22は、前記レー
ザアブレーションを終えて産業ロボット12により両端
面を挟持され搬送されてくるハンドリングワークW1,
W2,又はW3を一対の円錐チャックにより両端支持して
回転し、UV光源から放射する紫外線を約20分間全面
照射することにより、フレキソ印刷用版材の黒色膜ネガ
画像で覆われていない画線部に対応する部分の樹脂を十
分に露光硬化して潜像形成する。露光硬化を終了すると
産業ロボット12に引き渡す。
【0018】フレキソ製版用の現像装置23は、前記潜
像形成を終えて産業ロボット12により両端面を挟持さ
れ搬送されてくるハンドリングワークW1,W2,又はW
3を一対の円錐チャックにより両端支持して回転し、フ
レキソ印刷用版材の黒色膜ネガ画像を除去しさらに該黒
色膜ネガ画像で覆われていた未露光の非画線部の樹脂部
分を現像液で浸食し、露光硬化した部分を残して凸版部
とする。現像液による浸食を効果的にならしめるため
に、フレキソ印刷用版材にシャワー現像を行いかつブラ
シロールを接触回転させる。もって、ブラシロールで黒
色膜を除去し、さらにブラシロールにより現像液を未硬
化樹脂部分に常に更新接触させて浸食を図る。又、ハン
ドリングワークW1,W2,又はW3の下側を現像液に浸
漬して超音波を照射することが好ましい。フレキソ印刷
用版材の外層部を構成している樹脂が、溶剤可溶性であ
るときは現像液に溶剤を使用するが、水溶性であるとき
は現像液に水を使用できる。現像を終了すると産業ロボ
ット12に引き渡す。
【0019】全面露光乾燥装置24は、前記現像を終え
て産業ロボット12により両端面を挟持され搬送されて
くるハンドリングワークW1,W2,又はW3を一対の円
錐チャックにより両端支持して回転し、UV光源から放
射する紫外線を約20分間全面照射することにより、フ
レキソ印刷用版材1a,1b又は1cの全周面に所要波長
の光を照射して全面的に露光硬化してフレキソ印刷用版
材を乾燥し、印刷時の耐食性を保有させる。全面露光乾
燥装置24は、全面露光・潜像形成装置22と機械的及
び電気的構成が相違しないので、隣接して設けるのが良
い。全面露光・潜像形成装置22と全面露光乾燥装置2
4を互いに兼用させることができる。製造能力が低下す
ることになるが、設備コストの低減と省スペースのため
に一台を省略できる。
【0020】ワークストック棚25は、全面露光・潜像
形成装置22と全面露光乾燥装置24の上に設けられて
いるが、感光膜塗布装置16と、レーザ露光潜像形成装
置17と、黒色膜塗布装置20と、レーザアブレーショ
ン装置21と、フレキソ製版用の現像装置23の上にも
設けることができる。産業ロボット12のハンドリング
は、一の装置が稼働中の時は、その一の装置に処理され
る工程まで進んだハンドリングワークW1〜W3又はグラ
ビア製版ロールW4は、ワークストック棚25にストッ
クされる。本願発明は、夜間に無人で全自動製版を行う
ことができるから、ストック装置35は、一晩で最大に
処理できる本数、好ましくは40本〜60本のハンドリ
ングワークW1〜W3又はグラビア製版ロールW4をスト
ックできる数に設備する。
【0021】スタッカクレーン13を備えた製版室はグ
ラビア製版に必要な処理工程を実施する。スタッカクレ
ーン13は、ロール脱着回転装置34を吊り上げて搬送
し得るように構成されている。ロール脱着回転装置34
は、スリーブ形のグラビア製版ロールW4の両端面の軸
孔を対向一対の円錐チャックコーンにより嵌合挟持しか
つ円錐チャックコーンの外側を防水キャップで密封する
ことができて、メッキ装置本体等への装着時にグラビア
製版ロールW4を回転し得えかつ必要に応じてメッキ電
流を流せるように構成されている。製版室H2の産業ロ
ボット12と、製版室H3のスタッカクレーン13に吊
り上げられて搬送されるロール脱着回転装置34とは、
隔壁に設けた開口を通してグラビア製版ロールW4を直
接授受できるように構成されている。
【0022】なお、脱クロム装置26よりも製版室H2
寄りに製版室H3のスタッカクレーン13に吊り上げら
れて搬送されるロール脱着回転装置34を載置状態に受
け取る支持装置(図示しない)を備えて、該支持装置に
支持されるロール脱着回転装置34と産業ロボット12
との間でをグラビア製版ロールW4を授受できる構成と
しても良い。
【0023】脱クロム装置26は、グラビア製版ロール
W4を塩酸に浸漬してクロムを溶解する。表面活性化装
置27は、アルカリ液に浸漬して脱脂し次いで酸性液の
シャワーにより酸洗いし次いで水シャワーにより水洗す
る。ニッケルメッキ装置28は、例えば、厚さ2〜3μ
mとなるようにニッケルメッキを付ける。グラビア製版
ロールW4をメッキ浴槽に位置させた後、ニッケルメッ
キ液をメッキ浴槽に入れて該メッキ液でグラビア製版ロ
ールW4を浸漬してから回転を与え15Vの電圧を加え
てメッキする。なお、アルミニウム製のロール母材にニ
ッケルメッキを付けるには、前処理として例えば、ジン
ケート処理を行なって密着性を向上するインターフェー
ス薄膜を形成するが、リサイクルロールの落版研磨にお
いてニッケルメッキが露出しないように研磨を行うもの
であり、インターフェース薄膜の形成工程はオフライン
として設備する。
【0024】銅メッキ装置29は、例えば、厚さ100μ
mとなるようにニッケルメッキを付ける。グラビア製版
ロールW4を両端チャックしてメッキ浴槽内に位置させ
た後、電気焼けが起こらない低電圧(例えば1V〜5
V)をかけて回転する。そして、メッキ浴槽の銅メッキ
液の液面をゆっくり上げていき、グラビア製版ロールW
4に銅メッキ液の液面レベルを接触させて全周面に銅メ
ッキを付ける。グラビア製版ロールW4に銅メッキ液が
接触する瞬間にメッキ電流が流れるので、銅メッキの付
着が瞬間に行なわれ、光沢剤や硬質化剤に含まれる硫黄
系化合物が付着する反応速度が遅いので該硫黄系化合物
がニッケルメッキと銅メッキの境界膜を形成することは
ない。又、低電圧なので銅メッキが電気焼けしない。そ
の後、銅メッキ液の液面レベルを上昇していくととも
に、電圧を漸次に上げていき、ロールが完全に浸漬した
状態になるときにメッキ電圧が15Vになるようにし
て、銅メッキを行なう。この場合、硫黄系化合物は、銅
メッキの中に組み込まれていくが、銅メッキに剥離性を
与えることはない。
【0025】クロムメッキ装置30は、例えば、厚さ8
μmとなるようにクロムメッキを付ける。
【0026】製版室H2のスタッカクレーン13のロー
ル搬送エリアでは、一の装置が稼働中の時は、その一の
装置に処理される工程まで進んだグラビア製版ロールW
4は、ロール脱着回転装置34にチャックされたままで
ストック装置35にストックされる。
【0027】本願発明のグラビア製版・フレキソ製版両
用工場は、システム全体を制御するコントローラ37
に、グラビア製版に関して、図4、図5に示すように、
八種類の製版工程(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)、(F)、(G)、及び(H)のプログラムが格
納されている。四種類の製版工程(A)、(B)、
(C)、(D)について、図4を参照して説明する。製
版工程(A)は、搬入−ロール計測−脱クロム処理−粗
仕上げ砥石による補正研磨−粗仕上げ研磨による落版−
粗仕上げ砥石による表面粗さ微少化研磨−表面活性化処
理−ニッケルメッキ−銅メッキ−中仕上げ砥石による表
面粗さ微少化研磨−精密仕上げ砥石による鏡面研磨−レ
ーザアブレーション膜塗布−レーザアブレーション・レ
ジスト画像形成−腐食−クロムメッキ−搬出となる製版
工程(B)は、搬入−ロール計測−脱クロム処理−粗仕
上げ砥石による補正研磨−粗仕上げ研磨による落版−粗
仕上げ砥石による表面粗さ微少化研磨−表面活性化処理
−ニッケルメッキ−銅メッキ−中仕上げ砥石による表面
粗さ微少化研磨−精密仕上げ砥石による鏡面研磨−電子
彫刻機による画像彫刻・セルの形成−クロムメッキ−搬
出となる。製版工程(C)は、搬入−ロール計測−レー
ザアブレーション膜塗布−レーザアブレーション・レジ
スト画像形成−腐食−クロムメッキ−搬出となる。製版
工程(D)は、搬入−ロール計測−電子彫刻機による画
像彫刻・セルの形成−クロムメッキ−搬出となる。次
に、四種類の製版工程(E)、(F)、(G)、(H)
について、図5を参照して説明する。製版工程(E)
は、搬入−ロール計測−脱クロム処理−粗仕上げ砥石に
よる補正研磨−粗仕上げ研磨による落版−粗仕上げ砥石
による表面粗さ微少化研磨−表面活性化処理−ニッケル
メッキ−銅メッキ−中仕上げ砥石による表面粗さ微少化
研磨−精密仕上げ砥石による鏡面研磨−電子彫刻機によ
る画像彫刻・セルの形成−洗浄−レーザアブレーション
膜塗布−レーザアブレーション・レジスト画像形成−腐
食によるセルの形成−クロムメッキ−搬出となる。製版
工程(F)は、搬入−ロール計測−脱クロム処理−粗仕
上げ砥石による補正研磨−粗仕上げ研磨による落版−粗
仕上げ砥石による表面粗さ微少化研磨−表面活性化処理
−ニッケルメッキ−銅メッキ−中仕上げ砥石による表面
粗さ微少化研磨−精密仕上げ砥石による鏡面研磨−レー
ザアブレーション膜塗布−レーザアブレーション・レジ
スト画像形成−腐食によるセルの形成−電子彫刻機によ
る画像彫刻・セルの形成−洗浄−クロムメッキ−搬出と
なる。製版工程(G)は、搬入−ロール計測−電子彫刻
機による画像彫刻・セルの形成−洗浄−レーザアブレー
ション膜塗布−レーザアブレーション・レジスト画像形
成−腐食によるセルの形成−クロムメッキ−搬出とな
る。製版工程(H)は、搬入−ロール計測−レーザアブ
レーション膜塗布−レーザアブレーション・レジスト画
像形成−腐食によるセルの形成−電子彫刻機による画像
彫刻・セルの形成−洗浄−クロムメッキ−搬出となる。
【0028】製版工程(A)は、グラビア製版ロールW
4が脱クロム処理し落版研磨して鏡面研磨までの処理工
程が必要であるリサイクルロールであって、セルの形成
を食刻による場合にコントローラ37へ入力指定する。
製版工程(B)は、グラビア製版ロールW4が脱クロム
処理し落版研磨して鏡面研磨までの処理工程が必要であ
るリサイクルロールであって、セルの形成を彫刻による
場合にコントローラ37へ入力指定する。製版工程
(C)は、グラビア製版ロールW4がリサイクルロール
ではなくロール製作後初めて使用するロールであり研磨
が必要でなく直ぐにセルの形成工程から入れる被製版ロ
ールであって、セルの形成を食刻による場合にコントロ
ーラ37へ入力指定する。製版工程(D)は、グラビア
製版ロールW4がリサイクルロールではなくロール製作
後初めて使用するロールであり研磨が必要でなく直ぐに
セルの形成工程から入れる被製版ロールであって、セル
の形成を彫刻による場合にコントローラ37へ入力指定
する。製版工程(E)は、グラビア製版ロールW4が脱
クロム処理し落版研磨して鏡面研磨までの処理工程が必
要であるリサイクルロールであって、セルの形成を食刻
による場合にコントローラ37へ入力指定する。製版工
程(F)は、グラビア製版ロールW4が脱クロム処理し
落版研磨して鏡面研磨までの処理工程が必要であるリサ
イクルロールであって、セルの形成を彫刻による場合に
コントローラ37へ入力指定する。製版工程(G)は、
グラビア製版ロールW4がリサイクルロールではなくロ
ール製作後初めて使用するロールであり研磨が必要でな
く直ぐにセルの形成工程から入れる被製版ロールであっ
て、セルの形成を食刻による場合にコントローラ37へ
入力指定する。製版工程(H)は、グラビア製版ロール
W4がリサイクルロールではなくロール製作後初めて使
用するロールであり研磨が必要でなく直ぐにセルの形成
工程から入れる被製版ロールであって、セルの形成を彫
刻による場合にコントローラ37へ入力指定する。
【0029】製版工程(E)、(F)、(G)、(H)
における電子彫刻機による画像彫刻・セルの形成は、グ
ラデーションの画像部分に対するドット状のセルを形成
するものであり、又、腐食によるセルの形成は、文字輪
郭部が連続状のセルで構成され文字輪郭部で囲まれる部
分がドット状のセルで構成される文字、及びベタ印刷部
分に対応する最シャドウ部の交差部分が断続しているフ
リーフロー形のセルを形成するものである。コントロー
ラ37へ入力する画像データには、電子彫刻機による画
像彫刻・セルを形成する部分と腐食によるセルを形成す
る部分が指定される。製版工程(B)、(D)における
電子彫刻機による画像彫刻・セルの形成は、文字及び全
ての画像についてドット状のセルを形成するものであ
る。製版工程(A)、(C)における腐食によるセルの
形成は、文字及び全ての画像についてドット状のセルを
形成するもので良いが、好ましくは、文字及びグラデー
ションを含んでいないベタ印刷の画像部分については、
文字輪郭部が連続状のセルで構成され文字輪郭部で囲ま
れる部分がドット状のセルで構成される文字、及びベタ
印刷部分に対応する最シャドウ部の交差部分が断続して
いるフリーフロー形のセルで形成し、その他の部分をド
ット状のセルを形成するのが良い。
【0030】製版室へ搬入する被製版ロールは、ロール
送り込み装置36の載置板に載せて引き戸を開けて送り
込みロール計測器4に人為的に取り付けてロール計測を
行なう。上記のように、コントローラ37へ製版工程
(A)、(B)、(E)、又は(F)の種類別を入力す
るときは、被製版ロールの全長、外径、孔径、及びロー
ル端から一定ピッチ離れる毎の外径等のロールデータを
抽出し、該抽出ロールデータをコントローラに入力す
る。ロール端から一定ピッチ離れる毎の外径等のロール
データを抽出した結果、不適正データのロールであると
きは、人為的に除外する。又、コントローラ37へ製版
工程(C)、(D)、(G)、又は(H)を入力すると
きは、被製版ロールの全長、外径、孔径のロールデータ
を抽出し、該抽出ロールデータをコントローラに入力す
る。製版工程(C)、(D)、(G)、又は(H)を入
力するときは、グラビア製版ロールW4がリサイクルロ
ールではなくロール製作後初めて使用するロールであり
研磨が必要でなく直ぐにセルの形成工程から入れる被製
版ロールであるので、不適正データのロールがないとい
う前提になっている。
【0031】グラビア製版を行う場合には、コントロー
ラ37へ製版工程(A)、(B)、(C)、又は(D)
の別を入力する。製版室へ搬入するグラビア製版ロール
W4をロール計測器13に取り付けてロール計測を行な
ってロールデータの抽出を行う。製版工程(A)と製版
工程(B)のときは、グラビア製版ロールW4の全長、
外径、孔径、ロール端から一定ピッチ離れる毎の外径等
のロールデータを抽出してコントローラにデータ入力す
るとともに不適正データのロールを除外し、製版工程
(C)と製版工程(D)のときは、グラビア製版ロール
W4の全長、外径、孔径のロールデータを抽出してコン
トローラ37にデータ入力する。
【0032】コントローラ37二は、さらに、黒色膜塗
布−レーザアブレーション・黒色膜ネガ画像形成−全面
露光・潜像形成−現像−全面露光乾燥からなるフレキソ
製版工程(I)と、レーザアブレーション・黒色膜ネガ
画像形成−全面露光・潜像形成−現像−全面露光乾燥か
らなるフレキソ製版工程(J)と、レーザアブレーショ
ン・黒色膜ネガ画像形成−全面露光・潜像形成−現像−
全面露光乾燥からなるフレキソ製版工程(K)の三種類
の製版工程のプログラムを格納し、さらに、フレキソ製
版用のワークについて、各ワークの種類及び関係寸法を
予め入力しておく。これらの工程は図示しない。
【0033】フレキソ製版を行う場合には、コントロー
ラ37へ製版工程(I)、(J)、又は(K)の別を入
力する。嵌合式組付装置10を使用し、外面にレーザア
ブレーション可能な黒色膜を塗布されていない薄肉円筒
状のフレキソ印刷用版材1a,1bを、ハンドリング用ロ
ール2aに被嵌固定してハンドリングワークW1とする場
合には、製版工程(I)を入力する。嵌合式組付装置1
0を使用し、外面にレーザアブレーション可能な黒色膜
を塗布されている薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材1c
を、ハンドリング用ロール2aに被嵌固定してハンドリ
ングワークW2とする場合には、製版工程(J)を入力
する。巻き付け式組付装置11を使用し、感光性と可撓
性を有し感光すると現像液に対して浸食されなくなる樹
脂からなるフレキソ印刷用版材1cを、ハンドリング用
ロール2bに巻き付けてハンドリングワークW3とする場
合には、製版工程(K)を入力する。予め登録する大き
さ以外のフレキソ製版を行う場合には、コントローラ3
7に必要なデータを入力する。フレキソ製版を行う場合
には、ロール計測器13によるデータ抽出は行わない。
【0034】製版室へCを搬入してロール計測器14に
人為的に取り付ける場合、コントローラ37に製版工程
の種別を入力する場合、不適正データのグラビア製版ロ
ールW4をロール計測器14から取り除く場合、及び製
版工程を全て完了してグラビア製版ロールW4をロール
搬出装置5から取り除く場合以外は人為的な作業はな
い。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願発明のグ
ラビア製版・フレキソ製版両用工場は、以下の効果を有
する。 (1)請求項1に記載のグラビア製版・フレキソ製版両
用工場は、セルの形成を食刻によるグラビア製版を全自
動で行うことができ、又、フレキソ製版を全自動で行う
ことができる。 (2)請求項2に記載のグラビア製版・フレキソ製版両
用工場は、セルの形成を彫刻によるグラビア製版を全自
動で行うことができ、又、フレキソ製版を全自動で行う
ことができる。 (3)請求項3に記載のグラビア製版・フレキソ製版両
用工場は、セルの形成を食刻によるグラビア製版を全自
動で行うことができ、又、セルの形成を彫刻によるグラ
ビア製版を全自動で行うことができ、又、フレキソ製版
を全自動で行うことができる。 (4)請求項4に記載のグラビア製版・フレキソ製版両
用工場は、感光性と可撓性を有し感光すると現像液に対
して浸食されなくなる樹脂からなるシート状のフレキソ
印刷用版材を、ハンドリング用ロールに巻き付けてハン
ドリングワークとして、グラビア製版用ロールと同等の
ハンドリングが行われるフレキソ製版用のハンドリング
ワークとして組み得、全自動フレキソ製版を行うことが
できる。 (5)請求項5に記載のグラビア製版・フレキソ製版両
用工場は、薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材を、ハンド
リング用ロールに被嵌固定して第二のハンドリングワー
クとして、グラビア製版用ロールと同等のハンドリング
が行われるフレキソ製版用のハンドリングワークとして
組み得、全自動フレキソ製版を行うことができる。 (6)請求項6に記載のグラビア製版・フレキソ製版両
用工場は、感光性と可撓性を有し感光すると現像液に対
して浸食されなくなる樹脂からなるシート状のフレキソ
印刷用版材を、ハンドリング用ロールに巻き付けてハン
ドリングワークとして、グラビア製版用ロールと同等の
ハンドリングが行われるフレキソ製版用のハンドリング
ワークとして組み得、又、薄肉円筒状のフレキソ印刷用
版材を、ハンドリング用ロールに被嵌固定して第二のハ
ンドリングワークとして、グラビア製版用ロールと同等
のハンドリングが行われるフレキソ製版用のハンドリン
グワークとして組み得、全自動フレキソ製版を行うこと
ができる。 (7)請求項1〜請求項6に記載のグラビア製版・フレ
キソ製版両用工場は、グラビア製版並びにフレキソ製版
に関して、夕方に数十本のハンドリングワークW1,W2,
W3又はグラビア製版ロールW4を次々に計測して製版の
方法とコンテンツをコントローラにデータ入力して製版
室内にストックしておいて、夜間に無人で全自動製版を
行うことができる。 (8)請求項4〜請求項6に記載のグラビア製版・フレ
キソ製版両用工場は、フレキソ印刷用版材をハンドリン
グ用ロールに組み付けてハンドリングワークとするため
の取り扱いがきわめて簡便な組付装置を備えたので、準
備段階から作業が簡便な全自動フレキソ製版ができる。 (9)請求項1〜請求項6に記載のグラビア製版・フレ
キソ製版両用工場は、グラビア製版に関して、製版室に
搬入する際にロールデータの抽出と不適正ロールの除外
が行える。リサイクルロールであって、セルの形成を食
刻による場合は製版工程(A)を、又は彫刻による場合
は製版工程(B)をそれぞれコントローラ37へ入力す
ると、グラビア製版ロールW4の全長、外径、孔径、ロ
ール端から一定ピッチ離れる毎の外径等のロールデータ
を抽出してコントローラにデータ入力できて、ロール端
から一定ピッチ離れる毎の外径についてロールデータを
抽出した結果、不適正データのロールであれば人為的に
除外でき、いずれの製版工程(A)、(B)を入力指定
しても、落版研磨から鏡面研磨まで全自動で精密な研磨
を行った後に、食刻又は彫刻によりセルの形成を行って
クロムメッキできる。リサイクルロールではなくて、ロ
ール製作後初めて使用するロールであり研磨が必要でな
く直ぐにセルの形成工程から入れるグラビア製版ロール
W4であって、セルの形成を食刻による場合は製版工程
(C)を、又は彫刻による場合は製版工程(D)をそれ
ぞれコントローラ37へ入力すると、グラビア製版ロー
ルW4の全長、外径、孔径をコントローラ37にデータ
入力できて、いずれの製版工程(C)、(D)を入力指
定しても、研磨を行なわないで食刻又は彫刻によりセル
の形成を行ってクロムメッキできる。 (10)請求項1〜請求項6に記載のグラビア製版・フレ
キソ製版両用工場は、グラビア製版に関して、研磨工程
が大幅に短縮できてしかも今までよりも円筒精度が高
く、バフ研磨に依らない鏡面研磨を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】グラビア製版・フレキソ製版両用工場の概略平
面図
【図2】嵌合式組付装置の断面図
【図3】巻き付け式組付装置の断面図
【図4】グラビア製版方法の工程図
【図5】グラビア製版方法の工程図
【符号の説明】
H1・・・製版前室、H2・・・製版室、H3・・・製版
室、W1〜W3・・・フレキソ製版用のハンドリングワー
ク、W4・・・グラビア製版ロール、10・・・嵌合式
組付装置、11・・・巻き付け式組付装置、12・・・
産業ロボット、12b・・・軌道、12b・・・ロボット
アーム、12c・・・ロボットハンド、13・・・スタ
ッカクレーン、14・・・ロール計測装置、15・・・
ロール搬出装置、16・・・感光膜塗布装置、17・・
・レーザ露光潜像形成装置、18・・・彫刻機、19・
・・研磨機、19a、19b・・・粗仕上げ研磨砥石、1
9c・・・中仕上げ研磨砥石、19d・・・精密研磨砥
石、20・・・黒色膜塗布装置、21・・・レーザアブ
レーション装置、22・・・全面露光・潜像形成装置、
23・・・フレキソ製版用の現像装置、24・・・全面
露光乾燥装置、25・・・ワークストック棚、26・・
・脱クロム装置、27・・・表面活性化装置、28・・
・ニッケルメッキ装置、29・・・銅メッキ装置、30
・・・クロムメッキ装置、31・・・現像装置、32・
・・腐食装置、33・・・レジスト剥離装置、34・・
・ロール脱着回転装置、35・・・ストック装置、36
・・・ロール送り込み装置、37・・・システム全体を
制御するコントローラ、38・・・ワーク受け渡しテー
ブル、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行型の産業ロボットを備え、該産業ロ
    ボットの周囲に、 グラビア製版に供するための一連の処理装置として、ロ
    ール搬入口に位置するロール計測装置と、ロール搬出口
    に位置するロール搬出装置と、感光膜塗布装置と、レー
    ザ露光潜像形成装置と、粗仕上げ研磨と中仕上げ研磨と
    鏡面研磨が行なえる複数の研磨ヘッドを有する単一の又
    は複数の研磨機と、ワークストック棚が配設され並び
    に、フレキソ製版に供するための一連の処理装置とし
    て、 フレキソ印刷用版材に塗布された黒色膜に対し画線部に
    対応するようにレーザアブレーションして非画線部に対
    応する黒色膜ネガ画像を形成するレーザアブレーション
    装置と、前記の黒色膜ネガ画像が形成されたフレキソ印
    刷用版材に紫外線を全面照射して黒色膜ネガ画像で覆わ
    れていない画線部に対応する部分の樹脂を露光硬化する
    全面露光・潜像形成装置と、前記潜像形成を終えたハン
    ドリングワークを両端支持して回転しフレキソ印刷用版
    材の未露光で非画線部の樹脂部分を現像液で浸食するフ
    レキソ製版用の現像装置と、前記現像を終えたフレキソ
    印刷用版材の全周面に所要波長の光を照射して全面的に
    露光硬化する全面露光乾燥装置が配設されさらに、グラ
    ビア製版に供するためにスタッカクレーンを備え、該ス
    タッカクレーンにより吊り上げ搬送されて、スリーブ形
    のグラビア製版ロールの両端面の軸孔を対向一対の円錐
    チャックコーンにより嵌合挟持しかつ円錐チャックコー
    ンの外側を防水キャップで密封することができて、メッ
    キ装置本体等への載置時にグラビア製版ロールを回転し
    得えかつ必要に応じてメッキ電流を流せるように構成さ
    れてなるロール脱着回転装置の搬送ラインに、脱クロム
    装置と、表面活性化装置と、ニッケルメッキ装置と、銅
    メッキ装置と、クロムメッキ装置と、グラビア製版用の
    現像装置と、腐食装置と、レジスト剥離装置と、ロール
    脱着回転装置をストックするストック装置を備えている
    ことを特徴とするグラビア製版・フレキソ製版両用工
    場。
  2. 【請求項2】 走行型の産業ロボットを備え、該産業ロ
    ボットの周囲に、 グラビア製版に供するための一連の処理装置として、ロ
    ール搬入口に位置するロール計測装置と、ロール搬出口
    に位置するロール搬出装置と、感光膜塗布装置と、レー
    ザ露光潜像形成装置と、ダイヤモンドの針で画像データ
    に応じて深浅を付けて彫り込む電子彫刻機と、粗仕上げ
    研磨と中仕上げ研磨と鏡面研磨が行なえる複数の研磨ヘ
    ッドを有する単一の又は複数の研磨機と、ワークストッ
    ク棚が配設され並びに、フレキソ製版に供するための一
    連の処理装置として、 フレキソ印刷用版材に塗布された黒色膜に対し画線部に
    対応するようにレーザアブレーションして非画線部に対
    応する黒色膜ネガ画像を形成するレーザアブレーション
    装置と、前記の黒色膜ネガ画像が形成されたフレキソ印
    刷用版材に紫外線を全面照射して黒色膜ネガ画像で覆わ
    れていない画線部に対応する部分の樹脂を露光硬化する
    全面露光・潜像形成装置と、前記潜像形成を終えたハン
    ドリングワークを両端支持して回転しフレキソ印刷用版
    材の未露光で非画線部の樹脂部分を現像液で浸食するフ
    レキソ製版用の現像装置と、前記現像を終えたフレキソ
    印刷用版材の全周面に所要波長の光を照射して全面的に
    露光硬化する全面露光乾燥装置が配設されさらに、グラ
    ビア製版に供するためにスタッカクレーンを備え、該ス
    タッカクレーンにより吊り上げ搬送されて、スリーブ形
    のグラビア製版ロールの両端面の軸孔を対向一対の円錐
    チャックコーンにより嵌合挟持しかつ円錐チャックコー
    ンの外側を防水キャップで密封することができて、メッ
    キ装置本体等への載置時にグラビア製版ロールを回転し
    得えかつ必要に応じてメッキ電流を流せるように構成さ
    れてなるロール脱着回転装置の搬送ラインに、脱クロム
    装置と、表面活性化装置と、ニッケルメッキ装置と、銅
    メッキ装置と、クロムメッキ装置と、グラビア製版用の
    現像装置と、腐食装置と、レジスト剥離装置と、ロール
    脱着回転装置をストックするストック装置を備えている
    ことを特徴とするグラビア製版・フレキソ製版両用工
    場。
  3. 【請求項3】 走行型の産業ロボットを備え、該産業ロ
    ボットの周囲に、グラビア製版に供するための一連の処
    理装置として、 ロール搬入口に位置するロール計測装置と、ロール搬出
    口に位置するロール搬出装置と、ダイヤモンドの針で画
    像データに応じて深浅を付けて彫り込む電子彫刻機と、
    粗仕上げ研磨と中仕上げ研磨と鏡面研磨が行なえる複数
    の研磨ヘッドを有する単一の又は複数の研磨機と、ワー
    クストック棚が配設され並びに、フレキソ製版に供する
    ための一連の処理装置として、 フレキソ印刷用版材に塗布された黒色膜に対し画線部に
    対応するようにレーザアブレーションして非画線部に対
    応する黒色膜ネガ画像を形成するレーザアブレーション
    装置と、前記の黒色膜ネガ画像が形成されたフレキソ印
    刷用版材に紫外線を全面照射して黒色膜ネガ画像で覆わ
    れていない画線部に対応する部分の樹脂を露光硬化する
    全面露光・潜像形成装置と、前記潜像形成を終えたハン
    ドリングワークを両端支持して回転しフレキソ印刷用版
    材の未露光で非画線部の樹脂部分を現像液で浸食するフ
    レキソ製版用の現像装置と、前記現像を終えたフレキソ
    印刷用版材の全周面に所要波長の光を照射して全面的に
    露光硬化する全面露光乾燥装置が配設されさらに、グラ
    ビア製版に供するためにスタッカクレーンを備え、該ス
    タッカクレーンにより吊り上げ搬送されて、スリーブ形
    のグラビア製版ロールの両端面の軸孔を対向一対の円錐
    チャックコーンにより嵌合挟持しかつ円錐チャックコー
    ンの外側を防水キャップで密封することができて、メッ
    キ装置本体等への載置時にグラビア製版ロールを回転し
    得えかつ必要に応じてメッキ電流を流せるように構成さ
    れてなるロール脱着回転装置の搬送ラインに、脱クロム
    装置と、表面活性化装置と、ニッケルメッキ装置と、銅
    メッキ装置と、クロムメッキ装置と、ロール脱着回転装
    置をストックするストック装置を備えていることを特徴
    とするグラビア製版・フレキソ製版両用工場。
  4. 【請求項4】 シート状のフレキソ印刷用版材を両端面
    に円錐形の被チャック孔を有するハンドリング用ロール
    に巻き付け接着する巻き付け式組付装置を備えることに
    より、製版室内に備える一対のU字板を接近離隔する構
    成のロボットハンドを有する産業ロボットによって、両
    端面に円錐形の被チャック孔を有するグラビア製版用ロ
    ールと同等のハンドリングが行われるフレキソ製版用の
    ワークを組み得るように構成されていることを特徴とす
    る[請求項1] 、[請求項2] 又は[請求項3]に記載のグ
    ラビア製版・フレキソ製版両用工場。
  5. 【請求項5】 薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材を両端
    面に円錐形の被チャック孔を有するハンドリング用ロー
    ルに被嵌固定する嵌合式組付装置を備えることにより、
    製版室内に備える一対のU字板を接近離隔する構成のロ
    ボットハンドを有する産業ロボットによって、両端面に
    円錐形の被チャック孔を有するグラビア製版用ロールと
    同等のハンドリングが行われるフレキソ製版用のワーク
    を組み得るように構成されていることを特徴とする[請
    求項1] 、[請求項2] 又は[請求項3]に記載のグラビ
    ア製版・フレキソ製版両用工場。
  6. 【請求項6】 薄肉円筒状のフレキソ印刷用版材を両端
    面に円錐形の被チャック孔を有するハンドリング用ロー
    ルに被嵌固定する嵌合式組付装置と、シート状のフレキ
    ソ印刷用版材を両端面に円錐形の被チャック孔を有する
    ハンドリング用ロールに巻き付け接着する巻き付け式組
    付装置を備えることにより、製版室内に備える一対のU
    字板を接近離隔する構成のロボットハンドを有する産業
    ロボットによって、両端面に円錐形の被チャック孔を有
    するグラビア製版用ロールと同等のハンドリングが行わ
    れるフレキソ製版用のワークを組み得るように構成され
    ていることを特徴とする[請求項1] 、[請求項2] 又は
    [請求項3]に記載のグラビア製版・フレキソ製版両用工
    場。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008081904A1 (ja) 2006-12-27 2008-07-10 Hitachi Chemical Co., Ltd. 凹版及びこれを用いた導体層パターン付き基材
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CN110712999A (zh) * 2019-07-30 2020-01-21 江苏盟星智能科技有限公司 一种激光曝光机自动上料装置及其上料方法

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